事業の概要
- 多角的な事業展開イチネンホールディングスは、自動車リース、ケミカル製品製造販売、駐車場運営、機械工具販売、合成樹脂製品製造販売、農業関連事業など、多岐にわたる事業を展開しています。これにより、特定の市場変動リスクを分散し、安定的な収益基盤を構築しています。
- 自動車リースが主力特に自動車リース関連事業は、同社のコア事業であり、多額の資金調達を伴うリース取引を通じて収益を上げています。リース満了車の処分やメンテナンス受託、燃料販売なども手掛け、自動車関連の総合的なサービスを提供しています。
- 幅広い顧客層へのアプローチ自動車リースでは中小口規模の企業を主要ターゲットとし、メンテナンスの強みを活かして他社との差別化を図っています。また、ケミカル製品は自動車用から工業用まで幅広く、機械工具もDIYから精密機械まで対応するなど、多様な顧客ニーズに応えています。
出典: FY2026 有価証券報告書(AI要約)
セグメント構成
- 自動車リース関連事業売上高611.25億円、営業利益65.47億円で、同社の最大の稼ぎ頭です。自動車リース、設備リース、メンテナンス受託、燃料販売などを手掛け、中小口企業を主な顧客としています。地域は日本国内が中心ですが、ニュージーランドにも展開しています。
- 機械工具販売事業売上高359.54億円、営業利益-1.41億円と、売上規模は大きいものの、最新年度は営業赤字となっています。自動車部品、機械工具、工作機械、DIY用品などの販売を手掛けており、日本、中国、アメリカ、タイなどグローバルに展開しています。
- 農業関連事業売上高175.7億円、営業利益11.68億円と、安定した収益を上げています。農産物の生産販売、肥料の製造販売、工業用原材料の輸入販売などを行っており、日本国内に多数の子会社を有しています。食料供給という社会貢献性の高い事業です。
2025-03 セグメント別業績
| セグメント | 区分 | 売上(億) | 営業利益(億) | 営業利益率 |
|---|---|---|---|---|
| AutomotiveIntegratedServiceBusiness | 地域 | 611 | 65 | 10.7% |
| ChemicalBusiness | 地域 | 112 | 8 | 7.6% |
| ParkingBusiness | 地域 | 79 | 13 | 16.0% |
| ToolsAndEquipmentsBusiness | 地域 | 360 | -1 | -0.4% |
| SyntheticResinsBusiness | 地域 | 190 | 3 | 1.8% |
| AgricultureRelatedBusiness | 地域 | 176 | 12 | 6.6% |
有価証券報告書「事業の内容」の全文を見る(年度切替)
3【事業の内容】 当連結会計年度において、当社グループ(当社及び当社の関係会社)は、株式会社イチネンを吸収合併存続会社、野村オートリース株式会社を吸収合併消滅会社とする組織再編を行ったことにより、野村オートリース株式会社は解散しております。また、株式会社イチネンケミカルズは、SIAM TAMIYA CO., LTD.との合弁会社ICHINEN CHEMICALS(THAILAND)CO., LTD.を設立し、子会社化しておりますが、重要性の観点に基づき非連結子会社としております。 この結果、当社グループは当社、子会社38社及び関連会社3社により構成されることとなりました。 当社グループの事業内容及び当社と関係会社の当該事業に係る位置付けは次のとおりであります。 なお、次の6事業は「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(セグメント情報等)」に掲げるセグメントの区分と同一であります。報告セグメント名称報告セグメントの内容主な関係会社自動車リース関連事業 自動車リース、設備リース、リース満了車等の処分、自動車メンテナンスの受託及びこれに付随する自動車の販売業務、自動車の点検、法定点検及び整備等の自動車整備業、石油燃料の販売及びガソリン給油カードの募集、卸売自動車用品の販売業務、損害保険代理店業務㈱イチネン㈱イチネンTDリースICHINEN AUTOS(N.Z.)LIMITEDEAGLE AUTO SERVICES JAPAN LIMITED㈱イチネンオートス・ジャパンケミカル事業 ケミカル製品(自動車用、機械・設備用、工業用等)の製造及び販売㈱イチネンケミカルズICHINEN CHEMICALS(THAILAND)CO., LTD.パーキング事業 来客用駐車場及びコイン駐車場の運営㈱イチネンパーキング機械工具販売事業 自動車部品及び自動車関連付属品の販売、機械工具及び自動車整備工具の販売、工作機械及び精密機械部品用工具の販売、一般産業機械・機械工具類及び配管機材の販売、電動工具及び作業工具の企画・開発・製造・販売、DIY用品等の販売、自動車部品及び建設機械部品の製造及び販売、空調工具及び計測工具の販売㈱イチネンアクセス㈱イチネンMTM蘇州豊島機械配件有限公司ICHINEN USA CORPORATION㈱イチネンTASCOTASCO(THAILAND)CO., LTD.㈱イチネンネット㈱イチネンロジスティクス合成樹脂事業 遊技機器の部品の製造及び販売、合成樹脂製品の設計・製造・販売、合成樹脂の再生加工及び合成樹脂原料の販売、自動車装飾部品の製造及び販売、金型・合成樹脂等加工用機械・治工具類の設計製造及び販売㈱イチネン製作所㈱イチネンテック㈱イチネンポリマーマルイ工業㈱MARUI SUM(THAILAND)CO., LTD.MARUI INDUSTRY(THAILAND)CO., LTD.農業関連事業 農産物の生産販売、肥料の製造及び販売、肥料・工業用原材料等の輸入及び販売㈱イチネン農園㈱イチネン高知日高村農園日東エフシー㈱協同肥料㈱北海道肥料㈱中日本肥料㈱丸菱肥料㈱新東化学工業㈱中菱肥料㈱明京商事㈱日東運輸倉庫㈱㈲興農社菱東肥料㈱太陽肥料㈱㈱イシカワ また、上記に含まれない事業の内容は次のとおりであります。 事業の内容主な関係会社その他 一般曲げガラス・樹脂合わせガラス・その他の二次加工等の製造販売、ガラス加工製品の製造販売、合わせガラス・強化ガラス・複層ガラス・装飾ガラスの製造販売及び施工、板ガラスの加工販売及び施工、不動産の賃貸及び管理新光硝子工業㈱新生ガラス㈱日石硝子工業㈱㈱イチネンファシリティーズ なお、当社は、有価証券の取引等の規制に関する内閣府令第49条第2項に規定する特定上場会社等に該当しており、これにより、インサイダー取引規制の重要事実の軽微基準については連結ベースの数値に基づいて判断することとなります。 主な事業系統図は次のとおりであります。
事業の優位性(モート)
事業の質(有価証券報告書から抽出)
数字に出ない事業の性質を、同じ物差しで全銘柄そろえています。FY2025時点の記載が出典です。
| 価格決定力値上げを通せるか。強いほどインフレ耐性が高い | 弱い 原油価格上昇時に販売価格改善が図れない場合、経営成績に影響を及ぼす可能性があるため。 |
|---|---|
| 参入障壁新規参入を阻む要因の種類 | なし 自動車リースは数多くの同業他社との競争下にあり、新規参入や過度な価格競争のリスクがあるため。 |
| 景気敏感度業績が景気循環にどれだけ振られるか | 中程度 |
| 規制依存規制は障壁にも足枷にもなる | 中程度 |
会社が挙げる主要リスク:金利変動リスク / 与信リスク / 制度変更リスク
同じ条件で他の銘柄を探す → 定性スクリーニング(価格決定力・参入障壁・景気敏感度などで絞り込めます)
モート総合 7 / 25 5類型それぞれの強度と、そう判定した根拠
無形資産☆☆☆☆☆
公開情報からは、特定の強力なブランド、特許、規制ライセンス、独占的IPの存在を示す具体的な証拠は見当たらない。事業内容は多岐にわたるが、個別の無形資産が際立っているとは言えない。
スイッチングコスト★★☆☆☆
自動車リースやメンテナンス事業においては、顧客との長期契約や、個別の車両・設備に合わせたカスタマイズにより、一定のスイッチング・コストが発生する可能性がある。しかし、他社への乗り換えが極めて困難なほどの強固なものではない。
ネットワーク効果☆☆☆☆☆
事業内容(自動車リース、カーシェア、メンテナンス、燃料供給、保険等)において、ネットワーク効果が働くようなプラットフォームビジネスや、ユーザー数の増加がサービス価値を指数関数的に高める構造は見られない。
コスト優位★★☆☆☆
燃料供給や一部のメンテナンス事業においては、規模の経済や効率的なオペレーションにより、一定のコスト競争力が存在する可能性がある。しかし、業界全体で価格競争が激しい側面もあり、圧倒的なコスト優位を確立しているとは断定できない。
規模の経済★★★☆☆
自動車リース・メンテナンス事業において、長年の実績と顧客基盤を持つことで、一定の規模の経済を享受していると考えられる。特に、法人向けリースにおいては、一定の市場シェアを確保している可能性があり、業界内での効率的な運営が可能。
- 多様な事業ポートフォリオ自動車リース、ケミカル、パーキング、機械工具、合成樹脂、農業関連と多岐にわたる事業を展開しており、特定の市場や経済状況に左右されにくい安定した収益構造を持っています。これにより、リスク分散と持続的な成長を目指しています。
- 中小企業向けリースとメンテナンス自動車リース事業では、大手オートリース会社とは異なる中小口規模の企業をメインターゲットとし、独自の自動車整備工場ネットワークによる高品質なメンテナンスサービスを強みとしています。これにより、顧客との長期的な関係構築と差別化を図っています。
- 地域密着型と新規事業への挑戦競合の少ない地方市場への積極的な展開や、EVなどの次世代自動車に対応したメンテナンスサービスネットワークの構築、脱炭素社会を見据えた環境配慮型製品の開発など、常に新しい市場や技術を取り入れ、事業領域の拡大に努めています。
出典: FY2026 有価証券報告書(AI要約)
経営戦略
- グループ一体経営と事業拡大純粋持株会社として各事業会社が独立経営しつつ、グループ全体で一体経営を推進しています。既存事業の強化に加え、新規事業や新商品の開発を常に行い、事業領域を広げながら「快適さ」を提供し、社会貢献を目指しています。
- 財務体質の強化と効率化自己資本比率40%超、自己資本920億円超、営業利益170億円超を目標とし、不採算事業の見直しや投資効率の高い事業への経営資源投入を進めています。また、管理間接部門の集約や多様な資金調達手法の活用により、コスト削減と財務体質の強化を図っています。
- 各事業の課題解決と成長戦略自動車リースでは地方市場や中小企業をターゲットに契約台数増加を目指し、ケミカル事業では環境配慮型製品の開発を強化。パーキング事業ではキャッシュレス化を推進し、機械工具販売では取扱アイテム拡充とネット販売強化、合成樹脂事業では次世代遊技機向け部材開発に注力するなど、各事業で具体的な成長戦略と課題解決に取り組んでいます。
出典: FY2026 有価証券報告書(AI要約)
有価証券報告書「経営方針・対処すべき課題・MD&A」の全文を見る(年度切替)
経営方針・経営戦略
1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)会社の経営の基本方針 当社グループは、最高の品質とサービスで、より多くの顧客に満足を与え、適正な利潤を確保することにより、株主及び従業員に報い、かつ社会に奉仕することを経営の基本理念としております。 (2)目標とする経営指標 当社グループは、企業価値の向上と継続的な成長を確保するため、財務基盤の確立に重点を置いております。経営指標といたしましては、中期的に自己資本比率40%超、自己資本920億円超、営業利益170億円超を重要指標として経営にあたってまいります。 (3)中長期的な会社の経営戦略及び会社の優先的に対処すべき課題 当社グループは、既存事業の強化を進めながら、次代に向けたグループ経営基盤の強化に努め、更に事業領域の枠にとらわれず、幅広く、お客様に「快適さ」をご提供し、社会に貢献できる事業の拡大を目指してまいります。 (基本方針)① グループ一体経営の推進 当社グループでは、株式会社イチネンホールディングスを純粋持株会社とし、傘下の各事業会社が独立経営を進めながら、グループ一体経営を推進しております。現在、「自動車リース関連事業」、「ケミカル事業」、「パーキング事業」、「機械工具販売事業」、「合成樹脂事業」、「農業関連事業」の各事業を展開しております。また、各事業が連結営業利益の10%以上を稼ぐことを目標としております。 ② 規模の拡大 「自動車リース関連事業」では、リース及び自動車メンテナンス受託の台数、契約残高の増加、車両販売の取扱台数の増加、自動車用燃料給油カードの発券枚数及び販売数量の増加、「ケミカル事業」、「パーキング事業」、「機械工具販売事業」、「合成樹脂事業」、「農業関連事業」を含む全てのセグメントにおいて、顧客件数の増加を推進し、規模の拡大を図ってまいります。また、新規事業及び新商品の開発を常に行い、早期立ち上げ、軌道乗せを行ってまいります。 ③ 業務効率の向上によるコスト削減 当社グループでは、全てのコストについて常に見直しを実施してまいります。また、管理間接部門の集約により、業務効率を高めるとともにコストダウンを図り、グループの利益・競争力を向上させてまいります。 ④ 品質の向上 当社グループでは、商品やサービスについて、更なる品質向上に努めてまいります。 ⑤ 財務体質の強化 当社グループでは、不採算事業、不採算取引、非効率な投資の見直しを行い、投資効率の高い事業に経営資源を投下して、投資効率の向上を目指してまいります。また、多様な資金調達手法を活用し、調達コストの削減を進めるとともに、有利子負債の増加を抑制すべく取り組んでまいります。 ⑥ コーポレート・ガバナンスの強化 当社グループでは、適時適切な情報開示に努めるとともに、内部統制システムの強化、リスク管理体制の充実を図り、経営環境の変化にも迅速に対応することによって、持続的に企業価値を高めてまいります。 (優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題) 今後のわが国経済は、中東情勢や金融資本市場の変動による影響に加え、米国の通商政策をめぐる動向など依然として先行き不透明なものの、雇用・所得環境が改善する中で、各種政策の効果もあって、緩やかな回復基調が続くことが期待されております。 このような状況の中、当社グループは今後も「いちねんで、いちばんの毎日を。」をスローガンに掲げ、既存事業の強化を進めながら、次代に向けたグループ経営基盤の強化に努め、更に事業領域の枠にとらわれず、幅広くお客様に「快適さ」をご提供し、持続可能で豊かな社会の実現に貢献できる事業の拡大を目指してまいります。 <自動車リース関連事業> リースにおきましては、2025年12月に実施した株式会社イチネンと野村オートリース株式会社との統合を機に、営業ノウハウや人材を共有することで経営の効率化を実現し、収益力の強化に繋げてまいります。また、リース契約車両は小型化傾向にありますが、比較的競合の少ない地方市場及び中小口規模の企業をメインターゲットとして新規販売を積極的に行い、契約台数及び契約残高の増加を図ってまいります。さらに、購買原価の低減、走行距離に応じた適切な料金設定、メンテナンスコストの抑制並びに車両処分方法の多様化を図り収益向上に努めてまいります。 自動車メンテナンス受託におきましては、自動車整備業界における整備士の人材不足並びに労務費の上昇を背景とした整備委託料金の上昇傾向が顕著であり、加えてメンテナンスに関連する各種部材の価格高騰も続いていることから、当社グループも一定のメンテナンスコストの増加を見込んでおります。このような状況の中、当社グループは今後も独自の自動車整備工場ネットワークによる高品質なメンテナンスサービスを強みとするべく、EV等の次世代自動車に対応したメンテナンスサービスネットワークの構築に取り組むとともに、更なる契約台数及び契約残高の増加を図ります。また、走行距離に応じた適切な料金設定とメンテナンスコストの抑制及び適切かつ迅速な価格転嫁、車両販売における車両の調達方法と販売方法の多様化、取扱台数の増加、新市場の創造に注力し収益向上に努めてまいります。車体修理に関する総合管理業務については、法人顧客の新規開拓に一層注力し、収益の拡大を目指してまいります。 燃料販売におきましては、主に自動車用燃料給油カードにおいて、低燃費車の普及により需要が減少傾向にありますが、既存顧客に対する満足度の追求並びに新規顧客の拡大を図り販売数量の増加に努めてまいります。また、脱炭素社会におけるクリーンエネルギーへの転換を見据え、燃料販売の新たな事業モデルの構築に引き続き取り組んでまいります。 <ケミカル事業> ケミカル事業におきましては、原材料価格の上昇が続いていることに加え物流コストも上昇基調である中、販売価格への転嫁を機動的に行うことで利益の確保に努めてまいります。今後も引き続きセールスエンジニアの育成、特定の専門業界への販売に注力しつつ新たなマーケットへの参入を試み、新製品の開発及び既存製品・商品のリニューアル等、製品開発力の強化及び品質向上に取り組みながら付加価値の高い製品の販売に注力いたします。また、『Green JIP』ブランドの製品や、汎用樹脂向けバイオマス添加剤等の脱炭素社会を見据えた環境配慮型製品の開発及び販売を一層強化し、国内・海外を問わず販売先・販売数量の拡大を目指してまいります。 <パーキング事業> パーキング事業におきましては、中長期的にグループの主力事業の一つとして安定した収益基盤を築くため、引き続き営業力及び新規案件の情報収集力を強化するとともに、成約率の向上を通じて駐車場数の拡大を図ります。また、キャッシュレス決済、フラップレス駐車場、カメラ認証チケットレスシステムの導入促進等により、安全・安心かつ利便性の高い駐車場運営を実現し、他社との差別化を図ることで売上及び利益の拡大に努めてまいります。 <機械工具販売事業> 機械工具販売事業におきましては、原材料価格の上昇が続いていることに加え物流コストも上昇基調である中、販売価格への転嫁を機動的に行うことで利益の確保に努めてまいります。今後も引き続き取扱アイテムの拡充及び自社オリジナル製品の開発・販売力を強化するとともに、脱炭素社会に向けた商品等の取り扱い品目を拡大し、国内外のマーケットシェアの拡大を目指してまいります。また、事業セグメント内で重複する機能を集約することによる経営の効率化や、商品一括仕入機能の強化による商品調達コストの軽減、適正な在庫水準の実現、製造部門における国内外工場の生産体制の最適化による原価低減、物流の内製化等の取り組みを更に進め、当セグメントの課題である収益性の改善に注力してまいります。更にネット販売については、特定のカテゴリに特化した特色ある自社サイトの構築に注力し、売上規模の拡大及び収益性の向上に取り組んでまいります。 <合成樹脂事業> 合成樹脂事業におきましては、遊技機メーカーへの合成樹脂製品の販売において、次世代型遊技機向けの部材開発や、強みであるリサイクル材を採用した部材の技術開発等、新素材の提案力を強化することで新規案件の受注拡大を図るとともに、品質改善にも努めてまいります。また、生産・検査体制の見直し、品質保証体制の最適化、開発投資の効率化、調達及び在庫の改革に取り組むことで、収益構造の改革を推進してまいります。さらに、遊技機部品の開発で培った技術を他の製品分野にも応用することで、ネクスプライズ事業をはじめとする新たな収益源となる製品の開発にも注力してまいります。ガス検知器・セラミックヒーターの販売については、シェアの拡大により業界の標準メーカーとなることを目指し、開発・製造・販売・メンテナンス部門の強化を推進してまいります。自動車用内外装部品の販売については、国内外のマーケットシェアの拡大を図るとともに、国内外工場の生産体制の最適化による原価低減や、製品の更なる品質向上を目指してまいります。また、事業セグメント内での製品の共同開発や、国内外の製造拠点の相互活用等を推進し、グループシナジーの最大化に向けて取り組んでまいります。 <農業関連事業> 農業関連事業におきましては、自社農場での農作物の生産・販売について、2022年9月より高知県南国市に新たに開設した「南国農場」に続く新たな大規模農場の開拓により、引き続き事業規模の拡大を図ってまいります。販売面においては、課題である販売単価の向上を実現するため、安定した収穫量及び出荷数量を維持することによる市場からの信頼獲得、販売ルートの多様化による直販比率の向上、農作物の加工品開発による6次産業化の推進等、収益性の改善に向けた取り組みを推進してまいります。生産面においては、各種コストの低減を図るため、データ活用による燃油・肥料・農薬の適正使用、作業時間短縮を目的とした農業用機器の導入による人件費の削減等の取り組みを継続して進めてまいります。 肥料事業については、気候変動をはじめとする栽培環境の変化に対応した製品や、農家の高齢化・農業人口の減少を踏まえた農作業省力肥料等、市場ニーズの高い製品のラインナップ拡充に取り組んでまいります。また、農業生産者に向けた栽培指導の実施など、独自のノウハウによる他社との差別化を推進し、収益の拡大を目指してまいります。 <その他> その他事業のガラス加工事業におきましては、2026年4月に実施した新生ガラス株式会社と日石硝子工業株式会社との統合を機に、販売力及び商品開発力の強化と製造設備の集約等による効率化を推進し、事業基盤の確立と収益力の向上に繋げてまいります。また、技術力・生産力を高め、業界における優位性・独自性のある企業経営を追求し、新たな技術や製品開発、市場開拓に取り組んでまいります。さらに、需要が高まる安全ガラスや機能性ガラスの生産・販売体制を強化するなど、収益性のさらなる改善に向けた取り組みを推進してまいります。
対処すべき課題
1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)会社の経営の基本方針 当社グループは、最高の品質とサービスで、より多くの顧客に満足を与え、適正な利潤を確保することにより、株主及び従業員に報い、かつ社会に奉仕することを経営の基本理念としております。 (2)目標とする経営指標 当社グループは、企業価値の向上と継続的な成長を確保するため、財務基盤の確立に重点を置いております。経営指標といたしましては、中期的に自己資本比率40%超、自己資本920億円超、営業利益170億円超を重要指標として経営にあたってまいります。 (3)中長期的な会社の経営戦略及び会社の優先的に対処すべき課題 当社グループは、既存事業の強化を進めながら、次代に向けたグループ経営基盤の強化に努め、更に事業領域の枠にとらわれず、幅広く、お客様に「快適さ」をご提供し、社会に貢献できる事業の拡大を目指してまいります。 (基本方針)① グループ一体経営の推進 当社グループでは、株式会社イチネンホールディングスを純粋持株会社とし、傘下の各事業会社が独立経営を進めながら、グループ一体経営を推進しております。現在、「自動車リース関連事業」、「ケミカル事業」、「パーキング事業」、「機械工具販売事業」、「合成樹脂事業」、「農業関連事業」の各事業を展開しております。また、各事業が連結営業利益の10%以上を稼ぐことを目標としております。 ② 規模の拡大 「自動車リース関連事業」では、リース及び自動車メンテナンス受託の台数、契約残高の増加、車両販売の取扱台数の増加、自動車用燃料給油カードの発券枚数及び販売数量の増加、「ケミカル事業」、「パーキング事業」、「機械工具販売事業」、「合成樹脂事業」、「農業関連事業」を含む全てのセグメントにおいて、顧客件数の増加を推進し、規模の拡大を図ってまいります。また、新規事業及び新商品の開発を常に行い、早期立ち上げ、軌道乗せを行ってまいります。 ③ 業務効率の向上によるコスト削減 当社グループでは、全てのコストについて常に見直しを実施してまいります。また、管理間接部門の集約により、業務効率を高めるとともにコストダウンを図り、グループの利益・競争力を向上させてまいります。 ④ 品質の向上 当社グループでは、商品やサービスについて、更なる品質向上に努めてまいります。 ⑤ 財務体質の強化 当社グループでは、不採算事業、不採算取引、非効率な投資の見直しを行い、投資効率の高い事業に経営資源を投下して、投資効率の向上を目指してまいります。また、多様な資金調達手法を活用し、調達コストの削減を進めるとともに、有利子負債の増加を抑制すべく取り組んでまいります。 ⑥ コーポレート・ガバナンスの強化 当社グループでは、適時適切な情報開示に努めるとともに、内部統制システムの強化、リスク管理体制の充実を図り、経営環境の変化にも迅速に対応することによって、持続的に企業価値を高めてまいります。 (優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題) 今後のわが国経済は、中東情勢や金融資本市場の変動による影響に加え、米国の通商政策をめぐる動向など依然として先行き不透明なものの、雇用・所得環境が改善する中で、各種政策の効果もあって、緩やかな回復基調が続くことが期待されております。 このような状況の中、当社グループは今後も「いちねんで、いちばんの毎日を。」をスローガンに掲げ、既存事業の強化を進めながら、次代に向けたグループ経営基盤の強化に努め、更に事業領域の枠にとらわれず、幅広くお客様に「快適さ」をご提供し、持続可能で豊かな社会の実現に貢献できる事業の拡大を目指してまいります。 <自動車リース関連事業> リースにおきましては、2025年12月に実施した株式会社イチネンと野村オートリース株式会社との統合を機に、営業ノウハウや人材を共有することで経営の効率化を実現し、収益力の強化に繋げてまいります。また、リース契約車両は小型化傾向にありますが、比較的競合の少ない地方市場及び中小口規模の企業をメインターゲットとして新規販売を積極的に行い、契約台数及び契約残高の増加を図ってまいります。さらに、購買原価の低減、走行距離に応じた適切な料金設定、メンテナンスコストの抑制並びに車両処分方法の多様化を図り収益向上に努めてまいります。 自動車メンテナンス受託におきましては、自動車整備業界における整備士の人材不足並びに労務費の上昇を背景とした整備委託料金の上昇傾向が顕著であり、加えてメンテナンスに関連する各種部材の価格高騰も続いていることから、当社グループも一定のメンテナンスコストの増加を見込んでおります。このような状況の中、当社グループは今後も独自の自動車整備工場ネットワークによる高品質なメンテナンスサービスを強みとするべく、EV等の次世代自動車に対応したメンテナンスサービスネットワークの構築に取り組むとともに、更なる契約台数及び契約残高の増加を図ります。また、走行距離に応じた適切な料金設定とメンテナンスコストの抑制及び適切かつ迅速な価格転嫁、車両販売における車両の調達方法と販売方法の多様化、取扱台数の増加、新市場の創造に注力し収益向上に努めてまいります。車体修理に関する総合管理業務については、法人顧客の新規開拓に一層注力し、収益の拡大を目指してまいります。 燃料販売におきましては、主に自動車用燃料給油カードにおいて、低燃費車の普及により需要が減少傾向にありますが、既存顧客に対する満足度の追求並びに新規顧客の拡大を図り販売数量の増加に努めてまいります。また、脱炭素社会におけるクリーンエネルギーへの転換を見据え、燃料販売の新たな事業モデルの構築に引き続き取り組んでまいります。 <ケミカル事業> ケミカル事業におきましては、原材料価格の上昇が続いていることに加え物流コストも上昇基調である中、販売価格への転嫁を機動的に行うことで利益の確保に努めてまいります。今後も引き続きセールスエンジニアの育成、特定の専門業界への販売に注力しつつ新たなマーケットへの参入を試み、新製品の開発及び既存製品・商品のリニューアル等、製品開発力の強化及び品質向上に取り組みながら付加価値の高い製品の販売に注力いたします。また、『Green JIP』ブランドの製品や、汎用樹脂向けバイオマス添加剤等の脱炭素社会を見据えた環境配慮型製品の開発及び販売を一層強化し、国内・海外を問わず販売先・販売数量の拡大を目指してまいります。 <パーキング事業> パーキング事業におきましては、中長期的にグループの主力事業の一つとして安定した収益基盤を築くため、引き続き営業力及び新規案件の情報収集力を強化するとともに、成約率の向上を通じて駐車場数の拡大を図ります。また、キャッシュレス決済、フラップレス駐車場、カメラ認証チケットレスシステムの導入促進等により、安全・安心かつ利便性の高い駐車場運営を実現し、他社との差別化を図ることで売上及び利益の拡大に努めてまいります。 <機械工具販売事業> 機械工具販売事業におきましては、原材料価格の上昇が続いていることに加え物流コストも上昇基調である中、販売価格への転嫁を機動的に行うことで利益の確保に努めてまいります。今後も引き続き取扱アイテムの拡充及び自社オリジナル製品の開発・販売力を強化するとともに、脱炭素社会に向けた商品等の取り扱い品目を拡大し、国内外のマーケットシェアの拡大を目指してまいります。また、事業セグメント内で重複する機能を集約することによる経営の効率化や、商品一括仕入機能の強化による商品調達コストの軽減、適正な在庫水準の実現、製造部門における国内外工場の生産体制の最適化による原価低減、物流の内製化等の取り組みを更に進め、当セグメントの課題である収益性の改善に注力してまいります。更にネット販売については、特定のカテゴリに特化した特色ある自社サイトの構築に注力し、売上規模の拡大及び収益性の向上に取り組んでまいります。 <合成樹脂事業> 合成樹脂事業におきましては、遊技機メーカーへの合成樹脂製品の販売において、次世代型遊技機向けの部材開発や、強みであるリサイクル材を採用した部材の技術開発等、新素材の提案力を強化することで新規案件の受注拡大を図るとともに、品質改善にも努めてまいります。また、生産・検査体制の見直し、品質保証体制の最適化、開発投資の効率化、調達及び在庫の改革に取り組むことで、収益構造の改革を推進してまいります。さらに、遊技機部品の開発で培った技術を他の製品分野にも応用することで、ネクスプライズ事業をはじめとする新たな収益源となる製品の開発にも注力してまいります。ガス検知器・セラミックヒーターの販売については、シェアの拡大により業界の標準メーカーとなることを目指し、開発・製造・販売・メンテナンス部門の強化を推進してまいります。自動車用内外装部品の販売については、国内外のマーケットシェアの拡大を図るとともに、国内外工場の生産体制の最適化による原価低減や、製品の更なる品質向上を目指してまいります。また、事業セグメント内での製品の共同開発や、国内外の製造拠点の相互活用等を推進し、グループシナジーの最大化に向けて取り組んでまいります。 <農業関連事業> 農業関連事業におきましては、自社農場での農作物の生産・販売について、2022年9月より高知県南国市に新たに開設した「南国農場」に続く新たな大規模農場の開拓により、引き続き事業規模の拡大を図ってまいります。販売面においては、課題である販売単価の向上を実現するため、安定した収穫量及び出荷数量を維持することによる市場からの信頼獲得、販売ルートの多様化による直販比率の向上、農作物の加工品開発による6次産業化の推進等、収益性の改善に向けた取り組みを推進してまいります。生産面においては、各種コストの低減を図るため、データ活用による燃油・肥料・農薬の適正使用、作業時間短縮を目的とした農業用機器の導入による人件費の削減等の取り組みを継続して進めてまいります。 肥料事業については、気候変動をはじめとする栽培環境の変化に対応した製品や、農家の高齢化・農業人口の減少を踏まえた農作業省力肥料等、市場ニーズの高い製品のラインナップ拡充に取り組んでまいります。また、農業生産者に向けた栽培指導の実施など、独自のノウハウによる他社との差別化を推進し、収益の拡大を目指してまいります。 <その他> その他事業のガラス加工事業におきましては、2026年4月に実施した新生ガラス株式会社と日石硝子工業株式会社との統合を機に、販売力及び商品開発力の強化と製造設備の集約等による効率化を推進し、事業基盤の確立と収益力の向上に繋げてまいります。また、技術力・生産力を高め、業界における優位性・独自性のある企業経営を追求し、新たな技術や製品開発、市場開拓に取り組んでまいります。さらに、需要が高まる安全ガラスや機能性ガラスの生産・販売体制を強化するなど、収益性のさらなる改善に向けた取り組みを推進してまいります。
MD&A(経営者による分析)
4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】(1)経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ①財政状態及び経営成績の状況 当連結会計年度におけるわが国経済は、雇用・所得環境が改善する中で、各種政策の効果もあって、緩やかな回復基調で推移いたしましたが、中東情勢や金融資本市場の変動による影響に加え、米国の通商政策をめぐる動向など依然として先行き不透明な状態が続いております。 このような状況の下、当社グループは「いちねんで、いちばんの毎日を。」をスローガンに掲げ、最高の品質とサービスでより多くのお客様に満足をご提供し、適正な利潤の確保によりステークホルダーに報い、社会に貢献できる企業を目指しております。 基盤事業である自動車リース関連事業を中心に、ケミカル事業、パーキング事業、機械工具販売事業、合成樹脂事業、農業関連事業を展開しており、これら既存事業の強化を進めながら、事業領域の枠にとらわれない新規事業への参入、規模拡大を目的とした積極的なM&A、海外展開にも挑戦しております。 当連結会計年度の連結売上高は1,622億54百万円(対前期比4.7%増)、営業利益は109億26百万円(対前期比6.3%増)、経常利益は109億98百万円(対前期比6.6%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は76億52百万円(対前期比14.9%増)となりました。 各セグメントの経営成績は、次のとおりであります。 また、下記のセグメント別売上高は、内部売上高消去前の金額であります。<自動車リース関連事業> リースにおきましては、リース契約車両は依然として小型化傾向にありますが、国内のリース車保有台数は堅調な伸びを維持しており、市場は緩やかながら拡大傾向にあります。当社グループは、地域密着のきめ細やかなサービスで競合他社との差別化を図りながら、比較的競合の少ない地方市場及び中小口規模の企業をメインターゲットとして新規販売を積極的に行うとともに、既存顧客との更なる取引深耕に努めました。 これらの結果、2026年3月末現在リース契約台数は97,460台(対前期末比1,343台増)となり、リース契約高は484億95百万円(対前期比5.6%増)、リース未経過契約残高は1,049億78百万円(対前期末比6.7%増)となりました。 自動車メンテナンス受託におきましては、当社グループ独自の自動車整備工場ネットワークによる高品質なメンテナンスサービスを強みとしながら、更なる契約台数、契約残高の増加に努めた結果、メンテナンス受託契約台数は77,981台(対前期末比1,994台増)となり、メンテナンス受託契約高は69億97百万円(対前期比4.6%増)、メンテナンス未経過契約残高は103億95百万円(対前期末比17.1%増)となりました。 燃料販売におきましては、主に自動車用燃料給油カードにおいて、低燃費車の普及により需要が減少傾向にありますが、既存顧客へのサービス向上並びに新規顧客の獲得に注力いたしました。 販売面では、リースは契約台数が順調に推移いたしました。 損益面では、主力である自動車リースの販売が増加したことに加え、リース満了車処分の販売単価が上昇したことにより利益が増加いたしました。 この結果、売上高は641億35百万円(対前期比4.5%増)、セグメント利益は67億69百万円(対前期比3.4%増)となりました。 <ケミカル事業> ケミカル事業におきましては、住みよい地球環境と人々の暮らしの向上に貢献するべく、製品開発力の強化及び品質向上に取り組むとともに、付加価値の高い製品の販売に注力いたしました。 販売面では、化学品関連の自動車整備工場向けケミカル製品及び機械工具商向けケミカル製品並びに工業薬品関連の燃料添加剤及び船舶用燃料添加剤の販売は順調に推移いたしました。一方、一般消費者向けケミカル製品の販売は減少いたしました。 損益面では、上記要因における販売増加の影響に加え、原材料価格等の上昇を踏まえた機動的な価格改定等の収益改善策により、利益が増加いたしました。 この結果、売上高は120億82百万円(対前期比1.9%増)、セグメント利益は10億61百万円(対前期比25.2%増)となりました。 <パーキング事業> パーキング事業におきましては、安全・安心・清潔で利用しやすい駐車場をお客様にご提供するべく、「OnePark」のブランド名でコインパーキングや来客用駐車場を全国に展開しているほか、病院や官公庁及び商業施設に附帯する駐車場の運営管理も行っております。中長期的に安定した収益基盤を築くため、更なる駐車場数の拡大に努めた結果、2026年3月末現在駐車場管理件数は2,001件(対前期末比69件増)、管理台数は37,713台(対前期末比788台増)となりました。 販売面では、新規駐車場の開発が順調に進み、また、既存駐車場の継続的な収益改善活動の効果もあり、販売が増加いたしました。 損益面では、販売増加の影響により利益が増加いたしました。 この結果、売上高は81億69百万円(対前期比3.3%増)、セグメント利益は14億36百万円(対前期比13.5%増)となりました。 <機械工具販売事業> 機械工具販売事業におきましては、プロ向けや個人向けの各種工具類、自動車部品、産業・建設機械部品など幅広い商材を取り扱っており、自社でインターネット通販も展開しております。更なる事業規模の拡大並びに収益性の向上を実現させるため、取扱アイテムの拡充、自社オリジナル製品の開発・販売の強化、商品調達コスト及び物流コストの低減に努めました。 販売面では、自動車部品及び産業資材、空調工具及び計測工具並びに産業機械部品の販売は順調に推移いたしました。一方、DIY用品等の販売は減少いたしました。 損益面では、上記要因における販売増加の影響により利益が増加いたしました。 この結果、売上高は380億19百万円(対前期比5.4%増)、セグメント利益は2億51百万円(前期は1億41百万円のセグメント損失)となりました。 <合成樹脂事業> 合成樹脂事業におきましては、遊技機部品の製造・販売を行う主力の遊技機部品事業や、自動車用内外装部品の製造・販売事業を中心に、新規案件の受注拡大及び新商品の開発を図り、同時に品質改善にも努めてまいりました。 販売面では、半導体実装装置メーカー等へのセラミックヒーターの販売は順調に推移いたしました。一方、遊技機メーカーへの合成樹脂製品の販売は、前期に大口の受注を獲得した反動により、大幅に減少いたしました。また、マルイ工業株式会社の海外子会社2社の業績が、決算期変更に伴い前年第1四半期には連結されていなかった影響により、当期における販売の増加要因となりました。 損益面では、上記要因における販売減少の影響等により利益が減少いたしました。 この結果、売上高は190億29百万円(対前期比0.0%増)、セグメント損失は1億70百万円(前期は3億36百万円のセグメント利益)となりました。 <農業関連事業> 農業関連事業におきましては、主力である肥料の製造・販売事業を中心に、生産技術の改善・効率化や、肥料製品の安定供給に取り組んでまいりました。 また、自社農場での農作物生産については、栽培ノウハウの蓄積を進めるとともに、新しい販路の開拓及び6次産業化に向けた検討・研究等、収益化に向けた取り組みを行ってまいりました。 販売面では、肥料製品の販売は順調に推移いたしました。また、農作物の販売数量が増加いたしましたが、販売単価は下落いたしました。 損益面では、上記要因における販売増加の影響に加え、肥料の販売単価が上昇した影響により利益が増加いたしました。 この結果、売上高は196億35百万円(対前期比11.7%増)、セグメント利益は14億53百万円(対前期比24.3%増)となりました。 <その他> その他事業のガラス加工事業におきましては、新規顧客の拡大や新たな市場開拓を図るとともに、品質向上に取り組んでまいりました。 販売面では、ガラス製品の販売が減少いたしましたが、前連結会計年度に新たに連結子会社となった日石硝子工業株式会社が販売増加に寄与いたしました。 損益面では、上記要因における販売減少の影響に加え、営業活動の増加等に伴い販売費及び一般管理費が増加した影響により利益が減少いたしました。 この結果、売上高は23億58百万円(対前期比9.5%増)、セグメント利益は1億円(対前期比57.7%減)となりました。 各セグメントの売上高の推移は下記のとおりであります。回次第62期(2024年3月期)第63期(2025年3月期)第64期(2026年3月期)自動車リース関連事業(百万円)58,41661,12563,885ケミカル事業(百万円)11,28711,19711,384パーキング事業(百万円)7,4977,9058,169機械工具販売事業(百万円)35,98035,95437,808合成樹脂事業(百万円)17,32319,01519,014農業関連事業(百万円)5,67217,57019,634報告セグメント計(百万円)136,178152,768159,897その他(百万円)2,0742,1522,357計(百万円)138,253154,920162,254(注)売上高については、セグメント間の内部売上高消去後の金額を記載しております。 当社グループの財政状態は下記のとおりであります。 <資産、負債及び純資産の状況> 当連結会計年度末における資産合計は2,116億3百万円となり、前連結会計年度末残高2,053億71百万円と比べて62億32百万円増加いたしました。これは建設仮勘定の増加等によるものであります。 負債合計は1,394億58百万円となり、前連結会計年度末残高1,399億75百万円と比べて5億17百万円減少いたしました。これは有利子負債の減少等によるものであります。 純資産合計は721億45百万円となり、前連結会計年度末残高653億95百万円と比べて67億49百万円増加いたしました。これは利益剰余金の増加等によるものであります。 ②キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末におけるキャッシュ・フローの状況は、次のとおりであります。(単位:百万円) 2025年3月期2026年3月期増減営業活動によるキャッシュ・フロー4,0189,4515,433投資活動によるキャッシュ・フロー△2,067△4,449△2,381財務活動によるキャッシュ・フロー△1,329△3,685△2,355現金及び現金同等物の増減額7881,472684現金及び現金同等物の期末残高9,16210,6351,472借入金、社債、コマーシャル・ペーパー連結会計年度末残高108,674106,923△1,750 当社グループのキャッシュ・フロー指標のトレンドは下記のとおりであります。回次第62期(2024年3月期)第63期(2025年3月期)第64期(2026年3月期)自己資本比率29.8%31.5%33.8%時価ベースの自己資本比率20.9%19.2%23.6%キャッシュ・フロー対有利子負債比率20.4年(5.1年)27.0年(5.0年)11.3年(3.9年)インタレスト・カバレッジ・レシオ93.5倍(375.8倍)16.8倍(90.6倍)43.7倍(126.9倍)(注)各指標の計算式は、以下のとおりであります。自己資本比率 … 自己資本/総資産時価ベースの自己資本比率 … 株式時価総額/総資産キャッシュ・フロー対有利子負債比率 … 有利子負債/営業キャッシュ・フローインタレスト・カバレッジ・レシオ … 営業キャッシュ・フロー/利払い※いずれも連結ベースの財務数値により計算しております。※株式時価総額は自己株式を除く発行済株式数をベースに計算しております。※有利子負債は、連結貸借対照表に計上されている負債のうち、リース債務を除く利子を支払っている負債を対象としております。※営業キャッシュ・フロー及び利払いは、連結キャッシュ・フロー計算書に計上されている「営業活動によるキャッシュ・フロー」及び「利息の支払額」を用いております。※キャッシュ・フロー対有利子負債比率及びインタレスト・カバレッジ・レシオは、営業キャッシュ・フローから賃貸資産の取得による支出等の影響額を除いて算出した数値を( )内に記載しております。 ③生産、受注及び販売の実績<全セグメントの状況>a.生産実績セグメントの名称前連結会計年度(自 2024年4月1日至 2025年3月31日)当連結会計年度(自 2025年4月1日至 2026年3月31日)前年同期比(%)自動車リース関連事業(百万円)---ケミカル事業(百万円)5,1285,01597.8パーキング事業(百万円)---機械工具販売事業(百万円)1,6421,835111.7合成樹脂事業(百万円)12,61311,75793.2農業関連事業(百万円)10,94412,485114.1報告セグメント計(百万円)30,32931,093102.5その他(百万円)1,1361,490131.1合計(百万円)31,46632,583103.6(注)1.金額は製品製造原価ベースで記載しております。2.当連結会計年度においてその他事業の生産実績が著しく増加しているのは、2025年3月に日石硝子工業株式会社を子会社化したことによるものであります。 b.仕入実績セグメントの名称前連結会計年度(自 2024年4月1日至 2025年3月31日)当連結会計年度(自 2025年4月1日至 2026年3月31日)前年同期比(%)自動車リース関連事業(百万円)18,20419,139105.1ケミカル事業(百万円)2,2832,18595.7パーキング事業(百万円)5,2545,294100.8機械工具販売事業(百万円)28,94328,960100.1合成樹脂事業(百万円)2,2412,730121.8農業関連事業(百万円)8253,225390.7報告セグメント計(百万円)57,75361,535106.5その他(百万円)2339239.8合計(百万円)57,98661,628106.3(注)1.当連結会計年度において農業関連事業の仕入実績が著しく増加しているのは、主に明京商事株式会社の農業商品仕入高の増加によるものであります。2.当連結会計年度においてその他事業の仕入実績が著しく減少しているのは、主に新光硝子工業株式会社のガラス製品仕入高の減少によるものであります。 c.販売実績セグメントの名称前連結会計年度(自 2024年4月1日至 2025年3月31日)当連結会計年度(自 2025年4月1日至 2026年3月31日)前年同期比(%)自動車リース関連事業(百万円)61,12563,885104.5ケミカル事業(百万円)11,19711,384101.7パーキング事業(百万円)7,9058,169103.3機械工具販売事業(百万円)35,95437,808105.2合成樹脂事業(百万円)19,01519,014100.0農業関連事業(百万円)17,57019,634111.8報告セグメント計(百万円)152,768159,897104.7その他(百万円)2,1522,357109.5合計(百万円)154,920162,254104.7(注)1.総販売実績に対し10%以上に該当する販売先はありません。2.金額については、セグメント間の内部売上高消去後の金額を記載しております。 <自動車リース関連事業セグメント(リース)の状況>a.リース契約の実行高区分前連結会計年度(自 2024年4月1日至 2025年3月31日)当連結会計年度(自 2025年4月1日至 2026年3月31日)前年同期比(%)輸送用機器(百万円)43,38043,427100.1その他(百万円)2,5475,067198.9合計(百万円)45,92848,495105.6(注)1.リース契約の実行高は、発生額より中途解約額を控除しております。2.当連結会計年度においてその他の契約実行高が著しく増加しているのは、株式会社イチネンTDリースにおいて、変電設備及び空調設備の大型設備契約が増加したことによるものであります。 b.未経過リース料期末残高相当額の期日別内訳[1]ファイナンス・リース取引 1年以内(百万円)2年以内(百万円)3年以内(百万円)4年以内(百万円)5年以内(百万円)5年超(百万円)合計(百万円)前連結会計年度(2025年3月31日現在)8,6277,2065,7594,0852,7385,03433,451当連結会計年度(2026年3月31日現在)8,8787,5605,8924,3823,0406,88436,639(注)未経過リース料の期日別内訳については、リース債権及びリース投資資産に係るリース料債権部分の決算日後の回収予定額を表示しております。 [2]オペレーティング・リース取引 1年以内(百万円)1年超(百万円)合計(百万円)前連結会計年度(2025年3月31日現在)16,20927,87444,084当連結会計年度(2026年3月31日現在)16,39629,11945,515 c.営業成績 売上高(百万円)売上原価(百万円)差引利益(百万円)資金原価(百万円)売上総利益(百万円)営業資産平均残高(百万円)利益率(%)前連結会計年度(自 2024年4月1日至 2025年3月31日)47,63238,3589,2745678,70691,5949.5当連結会計年度(自 2025年4月1日至 2026年3月31日)49,54239,5949,9487999,14994,6029.7 <自動車リース関連事業セグメント(自動車メンテナンス受託)の状況>a.メンテナンス契約の実行高区分前連結会計年度(自 2024年4月1日至 2025年3月31日)当連結会計年度(自 2025年4月1日至 2026年3月31日)前年同期比(%)輸送用機器(百万円)6,6936,997104.6合計(百万円)6,6936,997104.6(注)メンテナンス契約の実行高は、発生額より中途解約額を控除しております。b.未経過メンテナンス契約債権の期日別内訳 1年以内(百万円)2年以内(百万円)3年以内(百万円)4年以内(百万円)5年以内(百万円)5年超(百万円)合計(百万円)前連結会計年度(2025年3月31日現在)4,4312,0821,2027303241088,879当連結会計年度(2026年3月31日現在)5,1402,6051,41575935012210,395 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 当連結会計年度の財政状態及び経営成績の分析は、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。①重要な会計方針と見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成しております。この連結財務諸表の作成に当たり、棚卸資産、有形・無形固定資産、投資有価証券、各引当金等の計上に関しては、一般に公正妥当と認められている会計基準に準拠した当社グループ会計方針及び見積り基準に基づき計上しています。 ②財政状態に関する分析 当連結会計年度の財政状態については、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ①財政状態及び経営成績の状況」に記載のとおりであります。③キャッシュ・フローの分析 当連結会計年度のキャッシュ・フローの分析については、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。④当連結会計年度の経営成績の分析(売上高) 当連結会計年度の売上高は、基盤事業である自動車リース関連事業や農業関連事業が順調に推移したことにより、前連結会計年度に比べて73億34百万円(4.7%)増収の1,622億54百万円となりました。 (売上総利益) 売上高が順調に増加したことに伴い、当連結会計年度の売上原価は前連結会計年度に比べて59億3百万円(4.9%)増加し、1,268億円となりました。これにより、当連結会計年度の売上総利益は、前連結会計年度に比べて14億30百万円(4.2%)増加し、354億54百万円となりました。 (営業利益、経常利益) 当連結会計年度の営業利益は、売上高及び売上総利益が順調に増加したことが、物価・人件費やエネルギーコスト等の上昇に伴う販売費及び一般管理費の前連結会計年度比7億82百万円(3.3%)の増加を吸収した結果、前連結会計年度に比べて6億47百万円(6.3%)増加し、109億26百万円となりました。経常利益も同様の理由により、前連結会計年度に比べて6億80百万円(6.6%)増加し、109億98百万円となりました。 (親会社株主に帰属する当期純利益) 当連結会計年度の親会社株主に帰属する当期純利益は、政策保有株式の売却による「投資有価証券売却益」を計上したことにより、前連結会計年度に比べて9億95百万円(14.9%)増加し、76億52百万円となりました。 ⑤経営成績に重要な影響を与える要因について 経営成績に重要な影響を与える要因については、「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」に記載のとおりであります。⑥資本の財源及び資金の流動性 当社グループの資金需要のうち主なものは、賃貸資産の購入費用であります。投資を目的とした資金需要は設備投資等によるものであります。 当社グループは、事業運営上継続的に良質な資金を確保することを基本方針としております。 短期運転資金は自己資金、金融機関からの短期借入及びコマーシャル・ペーパーを基本としており、設備投資や長期運転資金の調達につきましては、金融機関からの長期借入及び社債の発行を基本としております。 なお、当連結会計年度末における有利子負債の残高は、1,069億23百万円となっております。また、当連結会計年度末における現金及び現金同等物の残高は106億35百万円となっております。 ⑦経営上の目標の達成・進捗状況 当社グループは、企業価値の向上と継続的な成長を確保するため、財務基盤の確立に重点を置いております。このため、経営指標といたしましては自己資本及び自己資本比率、営業利益を重要な指標として位置付けており、中期的に自己資本920億円超、自己資本比率40%超、営業利益170億円超の達成を目指して経営にあたっております。 なお、当連結会計年度における自己資本は715億40百万円(対前期比10.6%増)、自己資本比率は33.8%(対前期比2.3ポイント増)、営業利益は109億26百万円(対前期比6.3%増)となりました。 この目標の達成に向けて、今後も引き続き当該指標の改善に邁進していく所存でございます。
事業リスク
- 金利変動リスク自動車リース事業は多額の有利子負債による資金調達に依存しているため、金利が上昇すると資金調達コストが増加し、会社の利益を圧迫する可能性があります。同社は財務戦略の立案や内部留保の充実により、このリスクの低減を図っています。
- 与信リスクリース取引は長期にわたるため、取引先の業績悪化や倒産が発生した場合、貸倒れなどにより会社の経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。同社は厳格な審査や与信限度額の設定、取引先の業況注視により、与信リスクの極小化を目指しています。
- 原油価格変動リスク自動車リース関連事業でのメンテナンス部品や燃料、ケミカル事業の原材料は原油を主原料とするため、原油価格が変動すると仕入価格が上昇し、利益率に影響を与える可能性があります。同社は仕入価格の変動を注視し、販売価格への転嫁に努めています。
出典: FY2026 有価証券報告書(AI要約)
有価証券報告書「事業等のリスク」の全文を見る(年度切替)
3【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。(1)金利変動リスク 当社グループのコア事業である自動車リース関連事業における自動車リースにおいては、その取引の特性から有利子負債により多額の資金調達を行っているため、金利が上昇した場合、資金調達コストが増加し、経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 そのため、当社グループでは金利上昇リスク等について常に分析・検討を行い、その結果に基づき財務戦略を立案・執行し、金利動向を踏まえた最適な調達を行っております。 また、変化の激しい資金調達環境の中、内部留保の充実による企業体質の更なる強化を図り、格付の維持・向上に取り組んでおり、徹底したリスク管理の実践と資金調達コストの低減を図っております。回次第60期(2022年3月期)第61期(2023年3月期)第62期(2024年3月期)第63期(2025年3月期)第64期(2026年3月期)売上高(百万円)120,644127,822138,253154,920162,254売上原価(百万円)93,910100,001108,478120,896126,800(資金原価)(百万円)(325)(328)(394)(567)(799)売上総利益(百万円)26,73327,82029,77534,02435,454営業利益(百万円)8,6238,8619,04510,27910,926経常利益(百万円)8,7289,1029,46010,31810,998親会社株主に帰属する当期純利益(百万円)5,6465,92312,2536,6577,652 回次第60期(2022年3月期)第61期(2023年3月期)第62期(2024年3月期)第63期(2025年3月期)第64期(2026年3月期)短期借入金(百万円)4,3504,3004,4004,4004,500コマーシャル・ペーパー(百万円)3,5003,5002,0003,0001,0001年内償還予定の社債(百万円)2605,2605,23020015,2001年内返済予定の長期借入金(百万円)20,04220,57121,53622,68218,738社債(百万円)16,49011,23016,00025,80018,600長期借入金(百万円)52,38651,56858,38152,59148,885小計<A>(百万円)97,02996,429107,547108,674106,923総資産<B>(百万円)168,507171,888202,606205,371211,603<A>/<B>(%)57.656.153.152.950.5 (2)与信リスク 当社グループの自動車リース関連事業におけるリース取引では、リース期間が比較的長期(3~5年程度)にわたることから、景気変動やその他の事由によって取引先の業績悪化や倒産を招き、当社グループの経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 これにつきましては、取引開始時等に厳格に審査を行い、取引先毎に与信限度額を設けるとともに、取引開始後についても随時業況を注視の上必要な対応を行う等、与信管理体制を整えており与信リスクの極小化を目指しております。 また、当社グループの他の取引におきましても、取引金額の大きな取引先の業績悪化や倒産などにより、当社グループの経営成績に影響を与える場合があります。 これらにつきましても、取引内容に即した与信管理規程を策定し、与信限度額を設けるなどの与信管理体制を整え、リスクの極小化に努めております。(3)制度変更リスク 当社グループは、現行の法律・税務・会計等の制度や基準をもとに自動車リース関連事業を始めとする各事業を展開しております。これらの諸制度や基準が将来大幅に変更された場合には、当社グループの経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループにおいては、諸制度や基準の変更に備え、様々な情報収集及び検討を行っておりますが、その中でも国際財務報告基準(IFRS:International Financial Reporting Standards)の適用が義務化された場合、当社グループの経営成績や財政状態に影響を及ぼす可能性があります。(4)原油価格変動によるリスク 当社グループでは、原油の市況変動が以下の各事業の経営成績や財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 自動車リース関連事業のリース及び自動車メンテナンス受託においては、原油を主原料とするタイヤ・エンジンオイル等のメンテナンス消耗部品の仕入価格が上昇した場合に、メンテナンス原価が上昇することによって、経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 また、同事業の燃料販売においては、ガソリン・重油等の仕入価格の上昇に対して販売価格の改善が図れなかった場合、経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 ケミカル事業においては、原油を主原料とする原材料等の仕入価格の上昇に対して、製品販売価格の改善が図れなかった場合、経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループ各事業においては、随時仕入価格の変動状況を注視して販売価格の決定を行っており、原油価格変動によるリスクを最小限に抑えるよう努めております。(5)競合に関するリスク 当社グループの主要取引である自動車リースは、数多くの同業他社との競争下にあります。当社グループは他の大手オートリース会社の主要顧客とは異なり、中小口規模の企業を主なターゲットとしております。また、メンテナンスにおける強みを活かしたサービスにより、同業他社との差別化を図っております。 しかしながら、今後当社グループの顧客層への新規参入及び競合他社との過度な価格競争等が発生した場合、当社グループの経営成績に影響を及ぼす可能性があります。(6)流動性及び資金調達に関するリスク 当社グループは、事業資金を主に金融機関からの借入や資本市場からの調達(社債、コマーシャル・ペーパー等)によって賄っております。当社グループではコミットメントライン枠の設定等適切な対応策を講じておりますが、金融市場に混乱が生じる、又は銀行の貸出姿勢の変化等により、資金の安定的な確保が難しくなる場合は、新規契約の縮小等により、当社グループの経営成績に影響を及ぼす可能性があります。(7)残価リスク 当社グループのリースのほとんどは自動車リースであり、契約満了後の自動車については中古車市場で売却を行っております。契約当初の自動車の見積残価は、過去及び現在の中古車市場の動向を勘案し、適切でなおかつ保守的な見積残価を設定しております。しかし、中古車市場の状況によっては、実際の処分額と想定した価額との差が大きくなり、当社グループの経営成績に影響を及ぼす可能性があります。(8)遊技機業界に対する法的規制、自主規制について 当社グループの合成樹脂事業が行っている遊技機メーカーへの合成樹脂製品の販売は、直接的に法的規制を受けておりませんが、遊技機メーカーは「風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律」に基づき、「国家公安委員会規則」(遊技機の認定及び型式の検定等に関する規則)による法的規制を受けています。また、当社の製品の最終ユーザーである遊技場は、「風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律」の許認可及び「都道府県条例」の規制を受けています。さらに、過度な射幸性を抑制する目的から、遊技機メーカー、遊技場、販売業者に対して業界団体が自主規制を行う場合があります。 これら規制により遊技機の需要が変化することに伴い、当社グループの経営成績に影響を及ぼす可能性があります。(9)為替リスク 当社グループのケミカル事業、機械工具販売事業及び農業関連事業におきましては、外貨建での輸入仕入取引があります。 当社グループは、為替予約等による為替リスクヘッジに努めておりますが、急激な為替レートの変動が、当社グループの経営成績に影響を及ぼす可能性があります。(10)M&A及び新規事業への参入に係るリスク 当社グループは、コア事業の規模の拡大、又は現在のコア事業以外の分野で柱となる事業を育成すべく、新規事業への進出を含めたM&Aを推進しております。M&Aにあたっては、一定期間の収益の合計額がのれんの金額を上回ることが見込まれ、M&A実行の直後から当社グループの経営成績に寄与することが見込まれること等を事前に精査した上で対象先の選定を行っておりますが、当初想定した効果を生まない可能性があります。また、そのような場合はのれんの減損処理等が発生することで、当社グループの経営成績や財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (11)海外への事業展開に係るリスク 当社グループは、海外において事業を展開しているため、海外子会社の進出国における政情、経済、法規制、租税制度及びビジネス慣習等の進出国固有の影響により、事業の遂行が継続困難になった場合には、当社グループの経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (12)品質に関するリスク 当社グループは、品質管理には万全を期しておりますが、万が一、製造物責任賠償につながるような製品の欠陥が発生した場合は、多額のコストが発生し、当社グループに対する評価に重大な影響を与え、それにより当社グループの経営成績や財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (13)気候変動リスク 当社グループでは、地球温暖化をはじめとした世界的な気候変動がもたらす大規模災害による被害や原材料・製商品等の物品調達への影響により、当社グループの事業活動に影響を及ぼされる可能性があります。また、気候変動に対する規制強化や制度変更により、原材料、エネルギー等様々なコストが上昇する可能性があり、これらが当社グループの経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 なお、当社グループでは、気候変動に伴うリスクに対しては、コンプライアンス・リスクマネジメント委員会を中心に課題の抽出や対策の議論を行い、それらを取締役会が監視・評価・管理する体制を構築しており、当該リスクに適切に対応してまいります。 (14)その他 当社グループでは、事業運営上、事務処理ミス、不正行為、法令違反、システムダウン、システム障害、情報流出、災害の発生、風評の発生、テロや戦争など世界情勢の変化、人材の確保及び育成、労働安全衛生に係る問題、サプライチェーン上の人権等様々なリスクがあることを認識しております。当社グループは、それらのリスクに対しできる限り回避あるいは低減するよう適切な管理に努めております。しかしながら、当社グループが事業を遂行するに当たり、これらのリスクは、当社グループの経営成績に影響を及ぼす可能性があります。