事業の概要
- 不動産賃貸事業歌舞伎座の土地と建物を所有し、主に松竹株式会社に劇場を賃貸することで収益を得ています。歌舞伎座サービス株式会社も不動産賃貸を行っており、安定した賃料収入がグループの基盤となっています。
- 食堂・飲食事業連結子会社の歌舞伎座サービス株式会社が、歌舞伎座の劇場内や地下広場で食堂や飲食店舗を運営しています。観劇に訪れる客層をターゲットに、食事や軽食を提供することで収益を上げています。
- 売店事業歌舞伎座サービス株式会社が、劇場内や地下広場で歌舞伎に関連する商品を販売する売店を運営しています。観劇の記念品やお土産需要を取り込み、物販による収益もグループの重要な柱の一つです。
出典: FY2026 有価証券報告書(AI要約)
セグメント構成
- 不動産賃貸事業歌舞伎座の土地・建物の賃貸が主な事業内容です。売上高は19.00418億円、営業利益は5.75752億円と、グループ全体の収益の大部分を占める最も重要な稼ぎ頭であり、安定した収益基盤となっています。
- 食堂・飲食事業歌舞伎座サービス株式会社が劇場内や地下広場で食堂や飲食店舗を運営しています。売上高は5.84024億円、営業利益は0.17028億円であり、観劇客向けのサービス提供を通じて収益に貢献しています。
- 売店事業歌舞伎座サービス株式会社が劇場内や地下広場で歌舞伎関連商品を販売する売店を運営しています。売上高は6.22106億円、営業利益は1.1135億円であり、観劇客へのお土産需要を取り込み、物販で収益を上げています。
2025-02 セグメント別業績
| セグメント | 区分 | 売上(億) | 営業利益(億) | 営業利益率 |
|---|---|---|---|---|
| Leasing | 事業 | 19 | 6 | 30.3% |
| DiningRoomAndFoodAndBeverage | 事業 | 6 | 0 | 2.9% |
| Shop | 事業 | 6 | 1 | 17.9% |
有価証券報告書「事業の内容」の全文を見る(年度切替)
3 【事業の内容】 当社グループは、当社及び連結子会社である歌舞伎座サービス株式会社で構成され、その他の関係会社である松竹株式会社のグループにおいて不動産の賃貸及び食堂・売店等の経営等を主な事業内容としております。 当社グループの当該事業における位置付けは以下のとおりであります。 なお、事業の種類別セグメントと同一の区分であります。 (1)不動産賃貸事業 当社及び歌舞伎座サービス株式会社は、土地と建物を所有し、これを賃貸しております。 劇場歌舞伎座の劇場の敷地は松竹株式会社等より一部賃借しております。同敷地について一部を松竹株式会社へ賃貸しております。また、当社は劇場を松竹株式会社に賃貸しております。 (2)食堂・飲食事業 歌舞伎座サービス株式会社は、主に劇場内及び地下広場において食堂・飲食店舗を営業しております。 (3)売店事業 歌舞伎座サービス株式会社は、主に劇場内及び地下広場において歌舞伎関連商品を販売する売店を営業しております。 事業の系統図は以下のとおりであります。 関係会社は以下のとおりであります。連結子会社歌舞伎座サービス株式会社その他の関係会社松竹株式会社
事業の優位性(モート)
事業の質(有価証券報告書から抽出)
数字に出ない事業の性質を、同じ物差しで全銘柄そろえています。FY2026時点の記載が出典です。
| 参入障壁新規参入を阻む要因の種類 | 設備 歌舞伎座という特定の土地と建物を所有し賃貸していること。 |
|---|---|
| 顧客集中度特定顧客への依存度。高いほど失注リスクが大きい | 高い(依存) |
会社が挙げる主要リスク:自然災害・事故等の発生 / 衛生管理問題の発生 / 不動産賃貸契約の解約
同じ条件で他の銘柄を探す → 定性スクリーニング(価格決定力・参入障壁・景気敏感度などで絞り込めます)
モート総合 6 / 25 5類型それぞれの強度と、そう判定した根拠
無形資産★★★★★
歌舞伎座は、日本を代表する伝統芸能である歌舞伎の上演を主たる事業とする唯一無二の劇場であり、そのブランド力と文化的価値は他に類を見ない。長年にわたり培われた「歌舞伎座」という名称自体が強力な無形資産となっている。また、歌舞伎という特殊な演劇形態の維持・発展には、高度な専門知識や技術を持つ人材育成、上演ノウハウなど、模倣困難な無形資産が存在する。
スイッチングコスト☆☆☆☆☆
歌舞伎座の観客は、特定の公演や出演者、あるいは伝統芸能としての歌舞伎そのものに魅力を感じて鑑賞するため、他のエンターテイメントへのスイッチング・コストは低い。観客の選択肢は多岐にわたり、歌舞伎座に固定される要因は限定的である。
ネットワーク効果☆☆☆☆☆
歌舞伎座の事業モデルは、観客が増えることで劇場の価値が直接的に向上するネットワーク効果は発生しない。出演者や公演内容の質が重要であり、観客数と事業価値の間に直接的な正のフィードバックループは存在しない。
コスト優位☆☆☆☆☆
歌舞伎座の運営には、劇場維持費、出演者への報酬、公演準備費など、多額の固定費と変動費がかかる。伝統芸能の維持・上演という特殊性から、構造的にコストを大幅に削減し、競合他社よりも安価にサービスを提供する優位性は見られない。
規模の経済★☆☆☆☆
歌舞伎座は、歌舞伎専門劇場としては国内最大規模であり、その規模からくる一定の効率性は存在する可能性がある。しかし、歌舞伎市場自体がニッチであり、規模の経済が他のエンターテイメント産業ほど顕著に競争優位に繋がるかは疑問である。
- 歌舞伎座ブランド歌舞伎座という唯一無二の歴史と文化を持つ劇場を保有・賃貸していることが最大の強みです。このブランド力は、他の不動産にはない集客力と安定した需要を生み出しています。
- 立地と施設日本の文化の中心地である東京・銀座に位置する歌舞伎座という好立地は、国内外からの高い集客力を誇ります。劇場という特殊な施設は、他の商業施設とは異なる独自の価値を提供します。
- 松竹との連携主要なテナントである松竹株式会社との長年にわたる関係は、安定した賃貸収入の確保に繋がっています。歌舞伎興行の継続が、不動産賃貸事業の安定性を支える重要な要素です。
出典: FY2026 有価証券報告書(AI要約)
経営戦略
事業リスク
- 自然災害・事故大規模な自然災害や予期せぬ事故が発生した場合、保有する不動産が損壊する可能性があります。これにより、賃貸収入の減少や修繕費用が発生し、会社の財政状態や経営成績に重大な影響を及ぼす恐れがあります。
- 衛生管理問題飲食サービスを提供しているため、食中毒などの重大な衛生問題が発生するリスクがあります。万一問題が起きた場合、顧客からの信頼失墜や営業停止に繋がり、業績に悪影響を及ぼす可能性があります。
- 松竹への依存劇場を松竹株式会社に賃貸しているため、松竹の興行が不慮の事故等で中止になった場合、賃料収入に影響が出る可能性があります。松竹の経営状況や興行の成否が、当社グループの業績に間接的に影響を与える可能性があります。
出典: FY2026 有価証券報告書(AI要約)
有価証券報告書「事業等のリスク」の全文を見る(年度切替)
3 【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項には、以下のようなものがあります。当社グループは、これらのリスクを認識したうえで、その発生の回避及び発生時の適切な対応に向けて努力してまいります。なお、当該リスクが顕在化する可能性の程度や時期につきましては、合理的に予見することが困難であるため記載しておりません。また、文中における将来に関する事項は当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 自然災害・事故等の発生について当社グループは、不動産を保有し賃貸しております。そのため、万一大規模な自然災害・事故等の予期せぬ事態が発生した場合には、当社グループの財政状態及び経営成績に重大な影響を及ぼす可能性があります。 (2) 衛生管理について当社グループは、飲食サービスを提供しております。当社グループでは、衛生管理の重要性を十分認識した上で、従業員に対して衛生管理の指導を徹底しておりますが、万一食中毒等の重大な衛生問題が発生した場合には、当社グループの財政状態及び経営成績に重大な影響を及ぼす可能性があります。 (3) 不動産賃貸契約の解約について当社グループは、不動産を保有し各テナントと賃貸借契約を交わしております。テナントの財政状態の悪化、移転等による契約の解約等が行われた場合、新規テナントの決定までの賃貸料収入の減少または賃料相場の下落等で、当社グループの財政状態及び経営成績に重大な影響を及ぼす可能性があります。 (4) 松竹株式会社への依存について当社グループは、劇場を松竹株式会社に賃貸し、同社が演劇興行を行っておりますが、不慮の事故等により興行が中止になった場合等は、当社グループの財政状態及び経営成績に重大な影響を及ぼす可能性があります。 (5) 新型コロナウイルス等の感染症の影響について当社グループは、新型コロナウイルス等の感染症の影響について引続き事業遂行上のリスクと認識しております。今後、新型コロナウイルスの再度の悪化や新たな感染症の発生等により、当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローに影響を及ぼす可能性があります。