株式を一定割合まで取得したうえで、経営陣に具体的な要求を出し、企業価値の向上を促す投資手法である。要求の中身は、現金の返還(増配・自社株買い)、非効率な資産の売却(政策保有株・遊休不動産)、資本構成の見直し、取締役会の刷新にほぼ集約される。米国のカール・アイカーン型の手法を日本に持ち込んだ先駆けが村上ファンドとされる。当時は激しい反発を招いたが、提起された論点は、その後のスチュワードシップ・コード(2014年)、コーポレートガバナンス・コード(2015年)、東証のPBR1倍割れ改善要請(2023年)と、制度の側から追認されていった。
バリュー投資における「触媒」として観察する。割安な株が割安なまま放置される最大の理由は、それを変える力が誰にもないことである。外部から圧力がかかると状況が動く。大量保有報告書で参入を捉え、株主構成から要求が通る余地があるかを判断する。
要求の典型:現金の返還(増配・自社株買い)/政策保有株の売却/過剰な自己資本の圧縮/社外取締役の増員。