事業の概要
- 総合建設業を展開安藤・間グループは、土木事業と建築事業を主軸とする総合建設業を営んでいます。道路、トンネル、ダムなどのインフラを整備する土木工事と、オフィスビル、商業施設、マンションなどの建物を建設する建築工事の両方を手がけており、社会の基盤を支える重要な役割を担っています。これにより、幅広い顧客ニーズに対応し、安定的な収益基盤を築いています。
- グループ会社による多角化グループには、建設用資材の販売・リースを行う安藤ハザマ興業、土木・建築工事の施工を担う青山機工、不動産の売買・賃貸・仲介を行う菱晃開発など、多様な事業を展開する子会社があります。また、ハザマアンドウ(タイランド)のような海外子会社も現地で建設事業を行っており、事業領域を広げ、リスク分散と収益機会の拡大を図っています。
- 建設関連事業で収益確保建設事業を核としながらも、資材供給、不動産開発、海外での建設といった関連事業も展開することで、建設事業のバリューチェーン全体で収益を確保するビジネスモデルです。これにより、建設工事の受注状況に左右されにくい安定した経営を目指し、グループ全体の収益力を高めています。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
セグメント構成
- 土木事業土木事業は、道路、トンネル、橋梁、ダム、鉄道、上下水道などの社会インフラを整備する事業です。安藤・間グループの売上高は1,327.85億円、営業利益は151.73億円と、グループの重要な収益源の一つとなっています。公共性の高い事業であり、国の政策や景気動向に影響を受けやすい特性があります。
- 建築事業建築事業は、オフィスビル、商業施設、マンション、病院、学校などの建物を建設する事業です。売上高は2,613.48億円、営業利益は269.03億円と、グループ内で最も大きな売上と利益を上げており、安藤・間グループの稼ぎ頭と言えます。都市開発や企業の設備投資、個人の住宅需要などが業績に影響を与えます。
- 連結子会社事業連結子会社事業は、建設用資材の販売・リース、土木・建築工事の施工、不動産の売買・賃貸・仲介、海外での建設事業など、多岐にわたる事業を指します。売上高は237.92億円、営業利益は10.6億円であり、グループ全体の事業を補完し、多角化に貢献しています。これにより、建設事業の変動リスクを分散し、安定的な収益基盤を構築しています。
2025-03 セグメント別業績
| セグメント | 区分 | 売上(億) | 営業利益(億) | 営業利益率 |
|---|---|---|---|---|
| CivilEngineering | 事業 | 1,328 | 152 | 11.4% |
| BuildingConstruction | 事業 | 2,613 | 269 | 10.3% |
| ConsolidatedSubsidiaries | 事業 | 238 | 11 | 4.5% |
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3 【事業の内容】当社グループ(当社及び当社の関係会社)は、2026年3月31日現在、当社、子会社10社、関連会社15社で構成され、建設事業(土木・建築)を主な事業とし、さらに各事業に関連する事業活動を展開しています。当社グループの事業に係わる位置付け及びセグメントとの関連は、次のとおりです。 建設事業(土木事業・建築事業)当社は総合建設業を営んでおり、セグメントを土木事業、建築事業に区分しています。グループ事業連結子会社である、安藤ハザマ興業株式会社は建設用資材の販売及びリースを、青山機工株式会社は土木及び建築工事の施工等を、菱晃開発株式会社は不動産の売買、賃貸並びにその仲介を、在外子会社であるハザマアンドウ(タイランド)等は現地国における建設事業を、それぞれ主要事業としています。 事業の系統図は次のとおりです。
事業の優位性(モート)
事業の質(有価証券報告書から抽出)
数字に出ない事業の性質を、同じ物差しで全銘柄そろえています。FY2025時点の記載が出典です。
| 価格決定力値上げを通せるか。強いほどインフレ耐性が高い | 中程度 物価及び賃金等の変動に基づく請負代金額の変更に関する規定を契約に含める対策を実施。 |
|---|---|
| 参入障壁新規参入を阻む要因の種類 | 技術 山岳トンネル統合型掘削管理システム(i-NATM®)や建機の自動運転技術などの開発。 |
| 景気敏感度業績が景気循環にどれだけ振られるか | シクリカル |
| 設備投資の性質稼いだ現金がどれだけ設備維持に消えるか | 混合 |
| 規制依存規制は障壁にも足枷にもなる | 高い |
会社が挙げる主要リスク:競争環境の悪化 / 法令諸規制 / 諸外国における事業環境の変化
同じ条件で他の銘柄を探す → 定性スクリーニング(価格決定力・参入障壁・景気敏感度などで絞り込めます)
モート総合 7 / 25 5類型それぞれの強度と、そう判定した根拠
無形資産★☆☆☆☆
建設業であり、特許やブランド力による無形資産の強みは限定的。過去の実績や技術力は存在するが、明確なモートとは言えない。
スイッチングコスト★★☆☆☆
建設プロジェクトは長期にわたり、顧客との関係性が重要。一度契約すると、仕様変更や再度の業者選定にはコストや手間がかかるため、一定のスイッチングコストは存在する。
ネットワーク効果☆☆☆☆☆
建設業において、ネットワーク効果による明確なモートは存在しない。個別のプロジェクトや企業間の関係性に依存する。
コスト優位★☆☆☆☆
規模の経済によるコスト優位性は限定的。建設資材の調達や効率的な施工ノウハウはあるが、競合他社も同様の努力をしているため、決定的なコスト差は生まれにくい。
規模の経済★★★☆☆
大手ゼネコンと比較すると規模は小さいが、中堅ゼネコンとしては一定の規模を持つ。大規模プロジェクトの受注実績や、長年の事業継続によるノウハウ蓄積は、規模の経済に繋がる可能性がある。
- 幅広い事業領域と実績安藤・間は、土木と建築の両分野で長年の実績とノウハウを持つ総合建設業です。大規模なインフラプロジェクトから複雑な建築物まで、多様な工事に対応できる技術力と経験は、顧客からの信頼獲得に繋がります。これにより、幅広い案件を受注できる競争優位性を持っています。
- グループシナジーの活用建設用資材の販売・リース、不動産事業、海外建設など、グループ会社が多岐にわたる事業を展開しています。これらのグループ会社との連携により、資材調達の効率化や新たな事業機会の創出が可能となり、グループ全体としての競争力を高めています。特に、建設資材の安定供給やコスト削減に貢献する可能性があります。
- 技術開発とDX推進ICTやAIを活用した施工の自動化・省人化、BIM・CIMの導入による生産プロセスの改革など、積極的にDXを推進しています。これにより、生産性の向上やコスト削減、品質向上を図り、変化する建設市場において競争力を維持・強化していく方針です。先進技術の導入は、他社との差別化要因となり得ます。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
経営戦略
- 企業価値と魅力の向上安藤・間は「安藤ハザマVISION2030」に基づき、お客様、株主、環境、従業員の4つの価値創造を目指しています。これを実現するため、「中期経営計画2025」では「企業価値向上」と「会社の魅力向上」を基本方針に掲げ、持続的な成長と社会貢献を両立させることを目指しています。
- 建設事業の強化と多角化本業である建設事業においては、ICTやAI技術の活用による施工の自動化・省人化、BIM・CIM導入による生産性向上を推進し、競争力を強化しています。また、再生可能エネルギー事業(系統用蓄電池事業)への参入や、中規模複合ビルの開発など、建設外事業を育成し、収益源の多角化を図ることで、事業ポートフォリオの安定化を目指しています。
- 人的資本とESG経営の推進従業員のWell-beingを重視し、報酬水準の見直しや人事制度の改定、研修拡充など、人財への積極的な投資を行っています。また、脱炭素社会の実現に向けた温室効果ガス排出削減目標の更新(SBT認証再取得)や、人権尊重への取り組みなど、ESG経営を強化し、持続可能な社会への貢献と企業価値向上を目指しています。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
有価証券報告書「経営方針・対処すべき課題・MD&A」の全文を見る(年度切替)
経営方針・経営戦略
1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】当社グループは、変化が激しく先行き不透明な今の時代において持続的な成長を実現していくため、長期ビジョン「安藤ハザマVISION2030」に基づき、2023年5月に「中期経営計画2025」を策定し、「企業価値向上」と「会社の魅力向上」を基本方針に掲げて各種施策を推進してきました。計画最終年度となる当連結会計年度においては、ICTやAIに関する技術開発による施工の自動化・省人化の推進、坂出バイオマス発電所の営業運転開始、太陽光PPA事業への取り組み継続、東南アジアでの長期的な事業成長を目的としたシンガポールの建設会社の全株式取得等、事業強化に向けた取り組みにおいて成果を残しました。また、人的資本の価値向上及び脱炭素社会の実現に向け、「建設業界で最も社員を大切にする会社」を目指した人事諸制度の改定、カーボンニュートラル・ロードマップの策定、SBT認証の再取得など、各種施策を着実に推進しました。3年間の取り組みの結果、堅調な建設投資の後押しもあり、KPIのうち連結経常利益・ROEは目標を達成し、GHG排出削減率・従業員エンゲージメントスコアも概ね目標の水準に達しました。株主還元は、総還元性向は未達となったものの、継続的に増配し総額目標は達成しました。2026年4月より開始した「中期経営計画2028」においては、策定当時の長期ビジョンで掲げた4つの価値創造(お客様価値・株主価値・環境価値・従業員価値)に「ビジネスパートナー価値の創造」を追加し、「5つの価値創造に向けて~魅力的な企業であり続ける~」を基本方針と定めて各種施策を展開します。人財力と技術力を最大限に活用するとともに、技術開発をはじめとする戦略投資を積極的に行い、「魅力的な企業であり続ける」ために、グループ一丸となりスピード感をもって事業に邁進していきます。なお、「安藤ハザマVISION2030」、「中期経営計画2028」の概要は以下のとおりです。 <「安藤ハザマVISION2030」及び「中期経営計画2028」の概要>(1)長期ビジョン~イノベーションの加速とたゆまぬチャレンジで新たな価値を創造、社会課題の解決に貢献~・フロービジネスとストックビジネスのバランスの取れた事業ポートフォリオへの変革・本業強化と新たな価値創造に向けた継続的かつ戦略的な成長投資(2)中期経営計画2028①計画期間2027年3月期~2029年3月期②基本方針5つの価値創造に向けて ~ 魅力的な企業であり続ける ~「お客様価値の創造」/「株主価値の創造」/「環境価値の創造」/「ビジネスパートナー価値の創造」/「従業員価値の創造」③計画の骨子事業戦略を深化させ、経営基盤を強化していくことで、持続的な事業成長と企業価値の向上を目指す事業戦略の深化・国内土木事業・国内建築事業・LCS事業・エネルギー事業・海外事業・グループ事業・建設外事業経営基盤の強化・人的資本戦略・技術開発戦略・DX戦略・ビジネスパートナー戦略・サステナビリティ戦略 ④目標数値 2029年3月期(計画最終期)連結経常利益365億円連結R O E12%以上1株当たり配当金/年80円以上(累進配当)エンゲージメント・レーティング※AGHG排出削減率(2024年度基準)Scope1+2 23%Scope3 14% ※第三者調査会社による調査結果に即したレーティング 今後の事業環境につきましては、回復基調が続くと期待されますが、中東情勢の影響や米国の通商政策をめぐる動向など、景気を下押しするリスクに留意する必要があります。また、金融資本市場の変動等の影響に引き続き注意する必要があります。建設業界では、人口減少等を背景にした建設投資の長期的な縮小傾向や、建設技能労働者の減少と高齢化による担い手不足等が課題になっており、働き方改革や技術革新による生産性向上、並びに人的資本の向上に資する人財育成や処遇改善等への継続的な対応が必要になっています。加えて、気候変動や脱炭素への対応等、サステナブルな社会の実現への貢献が求められるとともに、足元では労務費や資材価格の動向等に対して注視が必要な状況が継続しています。
対処すべき課題
1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】当社グループは、変化が激しく先行き不透明な今の時代において持続的な成長を実現していくため、長期ビジョン「安藤ハザマVISION2030」に基づき、2023年5月に「中期経営計画2025」を策定し、「企業価値向上」と「会社の魅力向上」を基本方針に掲げて各種施策を推進してきました。計画最終年度となる当連結会計年度においては、ICTやAIに関する技術開発による施工の自動化・省人化の推進、坂出バイオマス発電所の営業運転開始、太陽光PPA事業への取り組み継続、東南アジアでの長期的な事業成長を目的としたシンガポールの建設会社の全株式取得等、事業強化に向けた取り組みにおいて成果を残しました。また、人的資本の価値向上及び脱炭素社会の実現に向け、「建設業界で最も社員を大切にする会社」を目指した人事諸制度の改定、カーボンニュートラル・ロードマップの策定、SBT認証の再取得など、各種施策を着実に推進しました。3年間の取り組みの結果、堅調な建設投資の後押しもあり、KPIのうち連結経常利益・ROEは目標を達成し、GHG排出削減率・従業員エンゲージメントスコアも概ね目標の水準に達しました。株主還元は、総還元性向は未達となったものの、継続的に増配し総額目標は達成しました。2026年4月より開始した「中期経営計画2028」においては、策定当時の長期ビジョンで掲げた4つの価値創造(お客様価値・株主価値・環境価値・従業員価値)に「ビジネスパートナー価値の創造」を追加し、「5つの価値創造に向けて~魅力的な企業であり続ける~」を基本方針と定めて各種施策を展開します。人財力と技術力を最大限に活用するとともに、技術開発をはじめとする戦略投資を積極的に行い、「魅力的な企業であり続ける」ために、グループ一丸となりスピード感をもって事業に邁進していきます。なお、「安藤ハザマVISION2030」、「中期経営計画2028」の概要は以下のとおりです。 <「安藤ハザマVISION2030」及び「中期経営計画2028」の概要>(1)長期ビジョン~イノベーションの加速とたゆまぬチャレンジで新たな価値を創造、社会課題の解決に貢献~・フロービジネスとストックビジネスのバランスの取れた事業ポートフォリオへの変革・本業強化と新たな価値創造に向けた継続的かつ戦略的な成長投資(2)中期経営計画2028①計画期間2027年3月期~2029年3月期②基本方針5つの価値創造に向けて ~ 魅力的な企業であり続ける ~「お客様価値の創造」/「株主価値の創造」/「環境価値の創造」/「ビジネスパートナー価値の創造」/「従業員価値の創造」③計画の骨子事業戦略を深化させ、経営基盤を強化していくことで、持続的な事業成長と企業価値の向上を目指す事業戦略の深化・国内土木事業・国内建築事業・LCS事業・エネルギー事業・海外事業・グループ事業・建設外事業経営基盤の強化・人的資本戦略・技術開発戦略・DX戦略・ビジネスパートナー戦略・サステナビリティ戦略 ④目標数値 2029年3月期(計画最終期)連結経常利益365億円連結R O E12%以上1株当たり配当金/年80円以上(累進配当)エンゲージメント・レーティング※AGHG排出削減率(2024年度基準)Scope1+2 23%Scope3 14% ※第三者調査会社による調査結果に即したレーティング 今後の事業環境につきましては、回復基調が続くと期待されますが、中東情勢の影響や米国の通商政策をめぐる動向など、景気を下押しするリスクに留意する必要があります。また、金融資本市場の変動等の影響に引き続き注意する必要があります。建設業界では、人口減少等を背景にした建設投資の長期的な縮小傾向や、建設技能労働者の減少と高齢化による担い手不足等が課題になっており、働き方改革や技術革新による生産性向上、並びに人的資本の向上に資する人財育成や処遇改善等への継続的な対応が必要になっています。加えて、気候変動や脱炭素への対応等、サステナブルな社会の実現への貢献が求められるとともに、足元では労務費や資材価格の動向等に対して注視が必要な状況が継続しています。
MD&A(経営者による分析)
4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1) 経営成績等の状況の概要当連結会計年度における当社グループ(当社、連結子会社及び持分法適用関連会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりです。① 財政状態及び経営成績の状況当連結会計年度におけるわが国の経済は、雇用・所得環境の改善が進む中で、緩やかな回復が続きました。今後についても、回復基調が続くと期待されますが、中東情勢の影響や米国の通商政策をめぐる動向など、景気を下押しするリスクに留意する必要があります。また、金融資本市場の変動等の影響に引き続き注意する必要があります。建設業界におきましては、政府建設投資、民間建設投資ともに概ね堅調に推移しました。一方で、資材価格や労務費等の動向に注視が必要な状況が継続しています。このような状況の中、当社グループの当連結会計年度の業績は、売上高4,396億円(前連結会計年度比3.4%増加)、営業利益336億円(前連結会計年度比4.6%減少)、経常利益332億円(前連結会計年度比2.3%減少)、親会社株主に帰属する当期純利益は297億円(前連結会計年度比12.5%増加)となりました。 セグメントの業績は、次のとおりです。(土木事業)受注高は1,435億円(前連結会計年度比10.5%増加)、売上高は1,408億円(前連結会計年度比6.1%増加)、営業利益は154億円(前連結会計年度比2.0%増加)となりました。(建築事業)受注高は3,900億円(前連結会計年度比31.0%増加)、売上高は2,622億円(前連結会計年度比0.4%増加)、営業利益は243億円(前連結会計年度比9.4%減少)となりました。(グループ事業)売上高は265億円(前連結会計年度比11.5%増加)、営業利益は20億円(前連結会計年度比90.5%増加)となりました。(その他)売上高は99億円(前連結会計年度比37.6%増加)、営業利益は9億円(前連結会計年度比46.5%増加)となりました。当連結会計年度末における財政状態は次のとおりです。資産は、前連結会計年度末より396億円増加し、4,115億円となりました。これは投資有価証券214億円の増加が、受取手形・完成工事未収入金等135億円の減少を上回ったことによります。負債は、前連結会計年度末より24億円増加し、2,021億円となりました。これは繰延税金負債35億円の増加及び預り金19億円の増加が、未成工事受入金36億円の減少を上回ったことによります。純資産は、前連結会計年度末より371億円増加し、2,093億円となりました。これは利益剰余金169億円の増加や、その他有価証券評価差額金151億円の増加などによります。 ② キャッシュ・フローの状況現金及び現金同等物の当連結会計年度末残高は、期首残高と比較して88億円増加し、645億円となりました。当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況及び要因は次のとおりです。営業活動によるキャッシュ・フローは、284億円の資金増加(前連結会計年度は111億円の資金増加)となりました。これは税金等調整前当期純利益430億円の計上などの資金増加要因が、法人税等の支払額134億円などの資金減少要因を上回ったことによります。 投資活動によるキャッシュ・フローは、63億円の資金減少(前連結会計年度は16億円の資金増加)となりました。これは連結の範囲の変更を伴う子会社株式の取得による支出34億円などの資金減少要因が、有価証券及び投資有価証券の売却による収入25億円などの資金増加要因を上回ったことによります。財務活動によるキャッシュ・フローは、137億円の資金減少(前連結会計年度は57億円の資金減少)となりました。これは配当金の支払額128億円、長期借入金の返済による支出42億円などの資金減少要因が、長期借入れによる収入37億円などの資金増加要因を上回ったことによります。 ③ 生産、受注及び販売の実績当社グループが営んでいる事業の大部分を占める土木事業、建築事業及びグループ事業の一部では生産実績を定義することが困難であり、これらの事業においては請負形態をとっているため、販売実績という定義は実態にそぐいません。よって、受注及び販売の実績については、可能な限り「(1)経営成績等の状況の概要」において報告セグメントの種類に関連付けて記載しています。 なお、参考のため個別の事業の実績は次のとおりです。建設事業における受注工事高及び完成工事高の実績a.受注工事高、完成工事高及び次期繰越工事高 期別区分前期繰越工事高(百万円)当期受注工事高(百万円)計(百万円)当期完成工事高(百万円)次期繰越工事高(百万円)前事業年度自 2024年4月1日至 2025年3月31日土木工事(272,819)272,800129,941402,741131,261271,480建築工事(250,166)250,329297,672548,001261,419286,582合計(522,985)523,129427,614950,743392,680558,062当事業年度自 2025年4月1日至 2026年3月31日土木工事(271,480)271,519143,578415,098141,127273,971建築工事(286,582)286,472390,005676,477262,257414,219合計(558,062)557,991533,5831,091,575403,384688,190 (注) 1.前期繰越工事高の上段( )内表示額は、期首における前期末の次期繰越工事高を表し、下段表示額は為替の影響を受ける海外工事について換算修正したものです。2.前期繰越工事で、契約の更改により請負金額に変更があるものについては、当期受注工事高にその増減額を含みます。したがって、当期完成工事高にもかかる増減額が含まれます。3.次期繰越工事高は(前期繰越工事高+当期受注工事高-当期完成工事高)です。 b.受注工事高の受注方法別比率工事の受注方法は、特命と競争に大別されます。 期別区分特命(%)競争(%)計(%)前事業年度自 2024年4月1日至 2025年3月31日土木工事14.685.4100.0建築工事47.452.6100.0当事業年度自 2025年4月1日至 2026年3月31日土木工事13.786.3100.0建築工事74.525.5100.0 (注) 百分比は請負金額比です。 c.完成工事高期別区分国内海外計(B)(百万円)官公庁(百万円)民間(百万円)(A)(百万円)(A)/(B)(%)前事業年度自 2024年4月1日至 2025年3月31日土木工事81,60643,7605,8944.5131,261建築工事52,028183,56525,8249.9261,419合計133,635227,32631,7198.1392,680当事業年度自 2025年4月1日至 2026年3月31日土木工事90,48446,0564,5863.2141,127建築工事34,496207,72720,0347.6262,257合計124,980253,78324,6206.1403,384 (注) 1.海外工事の地域別割合は、次のとおりです。地域前事業年度(%)当事業年度(%)北米68.966.2東南アジア12.312.6中近東・アフリカ0.02.7中南米3.43.3南アジア15.411.6大洋州-3.6計100.0100.0 2.完成工事のうち主なものは、次のとおりです。前事業年度の主なもの西日本鉄道株式会社福岡広域都市計画都市高速鉄道事業5号西日本鉄道天神大牟田線新線工事3工区国土交通省関東地方整備局R3霞ヶ浦導水石岡トンネル(第1工区)新設工事国土交通省北陸地方整備局R1-4朝日温海道路4号トンネル工事RIMOND JAPAN 株式会社EXPO2025 大阪・関西万博サウジアラビア館建設工事国立研究開発法人産業技術総合研究所量子・AI融合技術ビジネス開発グローバル拠点(仮称)整備事業株式会社クボタ株式会社クボタ 枚方製造所 T棟新築工事(1~9) 当事業年度の主なもの東京電力パワーグリッド株式会社葛西橋通り付近管路新設工事 岩手県一般国道107号大石地区道路災害復旧(トンネル築造)工事インドネシア公共事業省ウォノギリ多目的貯水池堆砂対策計画(その2工事)東京建物株式会社(仮称)T-LOGI相模原新築工事 株式会社堀場エステック堀場エステック 京都福知山工場建設工事 North American Lighting Mexico,S.A. de C.V.小糸製作所メキシコ第2工場新築工事 3.完成工事高総額に対する割合が100分の10以上の相手先別の完成工事高及びその割合は、次のとおりです。前事業年度該当する相手先はありません。当事業年度該当する相手先はありません。 d.手持工事高(2026年3月31日現在)区分官公庁(百万円)民間(百万円)計(百万円)土木工事132,824141,146273,971建築工事39,830374,389414,219合計172,654515,536688,190 (注) 手持工事のうち主なもの東日本高速道路株式会社東京外かく環状道路 東名ジャンクションランプシールドトンネル・地中拡幅(南行)工事青森県東青地域県民局駒込ダム本体建設工事東北電力株式会社新上松沢発電所新設工事のうち土木本工事 三井不動産株式会社(仮称)水戸ロジセンター新築工事 医療法人財団明理会(仮称)新越谷病院移転新築工事 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりです。なお、文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末(2026年3月31日)現在において判断したものです。 ① 重要な会計方針及び見積り当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されています。この連結財務諸表の作成にあたっては、資産・負債並びに収益・費用の数値に影響を与える見積り、判断が一定の会計基準の範囲内で行われています。これらの見積り等については、継続して評価し、事象の変化等により必要に応じて見直しを行っていますが、見積りには不確実性を伴うため、実際の結果はこれらとは異なる場合があります。当社グループの連結財務諸表で採用する重要な会計方針は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 (連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)」に記載していますが、特に次の重要な会計方針が連結財務諸表作成における重要な見積りの判断に影響を及ぼすと考えています。 完成工事高、完成工事原価及び工事損失引当金の計上完成工事高及び完成工事原価の計上は、財又はサービスに対する支配が顧客に一定の期間にわたり移転する場合には、財又はサービスを顧客に移転する履行義務を充足するにつれて、一定の期間にわたり収益を認識する方法を適用しています。履行義務の充足に係る進捗度の測定は、各報告期間の期末日までに発生した工事原価が、予想される工事原価総額に占める割合に基づいて行っています。また、工事原価総額の見積りが工事収益総額を上回る可能性が高く、かつ、その損失見込額を合理的に算定できる場合、当該損失見込額を損失が見込まれた期に工事損失引当金として計上しています。なお、工事原価総額には、過去の工事の施工実績を基礎として、個々の案件に特有の状況を織り込んでおり、決算日ごとに見直していますが、外注価格及び資機材価格の高騰、手直し等による施工中の追加原価の発生など想定外の事象により工事原価総額が増加した場合は、将来の業績に影響を及ぼす可能性があります。 ② 当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容a.経営成績等(ⅰ) 財政状態当連結会計年度末における資産は、前連結会計年度末より396億円増加し、4,115億円となりました。これは投資有価証券214億円の増加が、受取手形・完成工事未収入金等135億円の減少を上回ったことによります。負債は、前連結会計年度末より24億円増加し、2,021億円となりました。これは繰延税金負債35億円の増加及び預り金19億円の増加が、未成工事受入金36億円の減少を上回ったことによります。純資産は、前連結会計年度末より371億円増加し、2,093億円となりました。これは利益剰余金169億円の増加や、その他有価証券評価差額金151億円の増加などによります。(ⅱ) 経営成績売上高は、完成工事高が前連結会計年度比2.8%増加したこと等により、前連結会計年度比3.4%増加の4,396億円となり、売上総利益は前連結会計年度比4.9%増加し639億円となりました。営業利益は、販売費及び一般管理費の増加が売上総利益の増加を上回ったことにより、前連結会計年度比4.6%減少の336億円となりました。営業外収支は、前連結会計年度に比べ損害賠償金の減少等により8億円改善したものの、営業利益の減少により、経常利益は332億円と前連結会計年度比2.3%の減少となりました。特別損益は、前連結会計年度に比べ投資有価証券売却益の増加等により55億円増加しました。以上により、親会社株主に帰属する当期純利益は297億円(前連結会計年度比12.5%の増加)となり、前連結会計年度に比べ33億円の増益という結果となりました。(ⅲ) キャッシュ・フローの状況現金及び現金同等物の当連結会計年度末残高は、期首残高と比較して88億円増加し、645億円となりました。当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況及び要因は次のとおりです。営業活動によるキャッシュ・フローは、284億円の資金増加(前連結会計年度は111億円の資金増加)となりました。これは税金等調整前当期純利益430億円の計上などの資金増加要因が、法人税等の支払額134億円などの資金減少要因を上回ったことによります。投資活動によるキャッシュ・フローは、63億円の資金減少(前連結会計年度は16億円の資金増加)となりました。これは連結の範囲の変更を伴う子会社株式の取得による支出34億円などの資金減少要因が、有価証券及び投資有価証券の売却による収入25億円などの資金増加要因を上回ったことによります。財務活動によるキャッシュ・フローは、137億円の資金減少(前連結会計年度は57億円の資金減少)となりました。これは配当金の支払額128億円、長期借入金の返済による支出42億円などの資金減少要因が、長期借入れによる収入37億円などの資金増加要因を上回ったことによります。 b.経営成績に重要な影響を与える要因当社グループの本業である建設産業は、景気動向の影響を受けやすい傾向にあります。今後の事業環境につきましては、回復基調が続くと期待されますが、中東情勢の影響や米国の通商政策をめぐる動向など、景気を下押しするリスクに留意する必要があります。また、金融資本市場の変動等の影響に引き続き注意する必要があります。建設業界では、人口減少等を背景にした建設投資の長期的な縮小傾向や、建設技能労働者の減少と高齢化による担い手不足等が課題になっており、働き方改革や技術革新による生産性向上、並びに人的資本の向上に資する人財育成や処遇改善等への継続的な対応が必要になっています。加えて、気候変動や脱炭素への対応等、サステナブルな社会の実現への貢献が求められるとともに、足元では労務費や資材価格の動向等に対して注視が必要な状況が継続しています。 c.資本の財源及び資金の流動性(ⅰ) 資金需要当社グループの事業活動における資金需要の主なものは、本業である建設事業の生産活動に必要な運転資金、販売費及び一般管理費、事業用資産の取得、維持・更新にかかる設備投資資金、研究開発投資等です。(ⅱ) 財務政策当社グループの事業活動の維持拡大に必要な資金を安定的に確保するため、内部資金の活用及び金融機関からの借入により資金調達を行っています。長期借入金等の長期資金の調達については、事業計画に基づく資金需要、金利動向等の調達環境、既存借入金の返済時期等を考慮の上、調達規模、調達手段を適宜判断して実施しています。当社においては、運転資金の効率的な調達を行うため、取引銀行とコミットメントライン(特定融資枠)契約(500億円)を締結しています。なお、当連結会計年度末において、コミットメントライン契約による借入残高はありません。また、長期借入金の一部については、金利変動リスクを回避するため、金利スワップ取引を利用しています。 d.経営方針、経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等中期経営計画2025目標数値と計画期間中の実績 2026年3月期目標数値(計画最終期)2026年3月期実績連結経常利益265億円332億円連結R O E12%以上15.7%連結総還元性向70%以上43.1%従業員エンゲージメントスコア80%以上79% (注)上記のほか、GHG排出削減率を目標数値としています(実績値は2026年7月に確定予定)。 (参考)2026年3月期の年度事業計画と実績の差異 2026年3月期計画2026年3月期実績連結売上高4,382億円4,396億円連結経常利益265億円332億円連結R O E12%以上15.7% 売上高については、工事が概ね順調に進捗したことにより、計画数値を上回りました。 利益面では、主に建築工事の採算性向上に伴い完成工事総利益が計画数値を上回ったため、経常利益は計画数値を上回りました。 e.セグメントごとの財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容(土木事業)受注高は、前連結会計年度比10.5%増加の1,435億円となりました。完成工事高は、前連結会計年度比6.1%増加の1,408億円となりました。営業利益は、販売費及び一般管理費の増加があったものの、国内工事が順調に進捗したことなどにより、前連結会計年度比2.0%増加の154億円となりました。当社個別の完成工事総利益率は、前期実績から1.2ポイント増加し、16.2%となりました。(建築事業)受注高は、前連結会計年度比31.0%増加の3,900億円となりました。完成工事高は、工事が概ね順調に進捗したことなどから、前連結会計年度比0.4%増加の2,622億円となりました。営業利益は、販売費及び一般管理費の増加などにより、前連結会計年度比9.4%減少の243億円となりました。当社個別の完成工事総利益率は、前期実績から0.6ポイント減少し、13.7%となりました。土木事業及び建築事業に係るセグメント資産は、受取手形・完成工事未収入金等の減少などにより、前連結会計年度末から158億円減少の2,326億円となりました。(グループ事業)売上高は265億円(前連結会計年度比11.5%増加)、営業利益は20億円(前連結会計年度比90.5%増加)となりました。セグメント資産は、前連結会計年度末から83億円増加の469億円となりました。(その他)売上高は99億円(前連結会計年度比37.6%増加)、営業利益は9億円(前連結会計年度比46.5%増加)となりました。セグメント資産は、前連結会計年度末から8億円増加の121億円となりました。
事業リスク
- 建設市場の競争激化建設市場の縮小や競争の激化は、受注価格の下落や受注機会の減少を招き、業績に悪影響を及ぼす可能性があります。安藤・間は長期ビジョンや中期経営計画を策定し、環境変化に対応する方針ですが、想定を超える市場変化は収益性を圧迫するリスクとなります。
- 法令・規制の変更リスク建設業法、建築基準法、独占禁止法など、多くの法令や規制の適用を受けています。これらの法令の改廃や新たな規制の導入、または法令違反が発生した場合、事業活動に大きな制約が生じ、業績に影響を与える可能性があります。コンプライアンス体制の強化でリスク低減を図っています。
- 労務費・資材価格の高騰国内外の経済情勢の変化により、労務費、資材価格、エネルギーコストが急激に高騰した場合、建設コストが大幅に増加し、利益を圧迫する可能性があります。集中購買や海外調達、契約書に物価変動条項を含めるなどの対策を講じていますが、高騰が続けば業績への影響は避けられないかもしれません。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
有価証券報告書「事業等のリスク」の全文を見る(年度切替)
3 【事業等のリスク】当社は、リスクの発生防止及びリスクが発生した場合の損失の最小化を図り、会社業務の円滑な運営に資するため、リスクマネジメントに関する規定類及び体制を整備し、当社グループ全体で対応すべき重要なリスクの評価、当該リスクへの対応策のとりまとめ、及び当該対応策の推進を図っています。また、内部統制システム全般についての継続的改善を目的に、内部統制・リスク管理委員会が、リスクマネジメントの運営状況について、定期的に検証し、取締役会の諮問委員会として設置されたサステナビリティ委員会に報告し、サステナビリティ委員会は、当該運営状況を監督し、取締役会に報告する体制としています。リスクマネジメント体制を含む内部統制システムの詳細については、「第4 提出会社の状況 4 コーポレート・ガバナンスの状況等 (1)コーポレート・ガバナンスの概要 (2)提出会社の企業統治の体制の概要及び当該体制を採用する理由 ④その他の提出会社の企業統治に関する事項」に記載のとおりです。有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりです。なお、文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末(2026年3月31日)現在において当社グループが判断したものです。 (1) 競争環境の悪化想定を上回る建設市場の縮小や競争激化が生じた場合には、業績等に影響を及ぼす可能性があります。当社は、当社グループを取り巻く事業環境の変化に対応すべく、長期ビジョン、中期経営計画及び事業計画(単年度)を策定した上で事業活動を営んでいますが、想定を上回る環境の変化が発生した場合には、適宜計画等の見直しを行い、業績等への影響を極小化すべく取組む方針です。 (2) 法令諸規制当社グループは会社法、金融商品取引法、労働基準法、独占禁止法、建設業法、建築基準法、宅地建物取引業法等の適用を受けています。役職員に対するコンプライアンスの徹底や法令リスク管理等を行っていますが、法令諸規制の改廃や新設が行われて、もしくは法令諸規制の違反が発生して当社グループの営業活動に大きな制約が生じた場合には、業績等に影響を及ぼす可能性があります。当社は、当社グループにおいて一貫した方針のもと公正かつ透明な事業運営を確保するために、コンプライアンス推進委員会を設置するとともに各部門及び主要グループ会社にはコンプライアンス責任者・担当者を配置し、総務部主管のもと、各種推進活動の効果的な展開を図っています。 (3) 諸外国における事業環境の変化諸外国で事業を行っているため、その国の法令諸規制・税制の予期せぬ改廃・新設、政治・経済・社会情勢の著しい変化、為替相場の大きな変動が発生した場合には、業績等に影響を及ぼす可能性があります。当社は、既進出国の法令諸規則、税制、政治・経済・社会情勢に関する情報を当該国の専門家から入手し、重大な変更が見込まれる場合は事前に社内体制を強化する等、変化に対応すべく取組んでいます。また、新規進出国の事業環境に関する情報は、外部の専門家を使い情報を入手し、入手した情報に基づいて取締役会で進出の可否に関して慎重に検討しています。 (4) 気候変動リスク「2 サステナビリティに関する考え方及び取組 (2)重要なサステナビリティ項目 ②環境(気候変動) (ハ)戦略」に記載の「リスク要因」が顕在化した場合、当社の業績等に影響を及ぼす可能性があります。当社は、事業継続に向けて自然災害に対する備えを適切に行うとともに、2020年2月に制定した長期ビジョン「安藤ハザマVISION2030」の中で「環境価値の創造」を掲げ、「脱炭素で低負荷な循環型社会の実現」への貢献を目指しており、SBT、RE100の計画に基づいた、事業活動における再生可能エネルギーの利用拡大や、建物のCO2排出量削減につながる環境配慮型技術の開発等、脱炭素社会の実現に向けた取組を推進しています。また、「2 サステナビリティに関する考え方及び取組 (2)重要なサステナビリティ項目 ②環境(気候変動) (イ)ガバナンス」に記載のとおり、気候変動に対するガバナンス体制を構築しています。 (5) 労務費・資材価格の高騰国内外の急激な経済情勢の変化を受けて、労務・資材・エネルギーの不足や価格の急激な高騰により建設コストが大幅に増加した場合には、業績等に影響を及ぼす可能性があります。当社グループは、集中購買や海外調達等によるコストダウンを図るとともに、物価及び賃金等の変動に基づく請負代金額の変更に関する規定を、発注者と締結する契約書の条項に含める等の対策を実施しています。 (6) 技術者の不足当社では計画的な人員計画により、継続的に新規人材を採用していますが、技術系社員について必要な採用数が確保できない場合、事業規模の縮小を余儀なくされ、業績等に影響を及ぼす可能性があります。また、建設業界においては技能労働者が減少傾向にあり、必要な労務が確保できなくなること、あるいは労務調達コストの上昇により、業績等に影響を及ぼす可能性があります。当社は、2026年3月に策定した「中期経営計画2028」において掲げた人的資本戦略の各種施策を推進することにより、エンゲージメントの向上を図り、将来を見据えた体制整備に積極的に取り組んでいます。また、協力会社に対してDX化対応支援、人材育成支援、採用支援等を実施し、協力会社との関係強化を図り、将来の施工体制の維持に向けて積極的に取り組んでいます。 (7) 労働災害、第三者災害労働災害等を未然に防止するため様々な安全対策の徹底を図っていますが、労働災害等が発生した場合、工事の一時中断、被災者に対する損害賠償等により、業績等に影響を及ぼす可能性があります。当社は、安全衛生基本方針に「安全はすべてに優先する」を掲げ、労働安全衛生マネジメントシステムを構築、運用し、協力会社を含む全工事従事者に対し安全衛生管理の徹底を図っていますが、万が一労働災害等が発生した場合には、各支店に設置している安全環境部を中心に、営業、施工、管理の各部門と連携して迅速に対応する体制を整えています。 (8) 火災・爆発施工中の工事現場で火災事故等が発生した場合には、工事の一時中断による収益減少、復旧費用や被災者に対する損害賠償等により、業績等に影響を及ぼす可能性があります。当社は、2018年7月26日に発生した東京都多摩市の当時施工中の建築物件における火災事故を踏まえ、再発防止策を策定し、すべての作業所で適切に運用を行っています。また、土木事業本部、建築事業本部、各支店において運用状況の点検、パトロール等を行い、策定したルールを順守するよう指導を行っています。 (9) 潜在的な契約不適合工事目的物の品質管理には万全を期していますが、重大な契約不適合が発生した場合には顧客からの信頼喪失、契約不適合責任等による損害賠償等の発生により、業績等に影響を及ぼす可能性があります。当社は、品質マネジメントシステムに基づき、営業、設計、施工、アフターケアの各段階で顧客満足の向上に向けた生産活動に取組んでいますが、重大な契約不適合が発生した場合は、各支店に設置しているお客さま相談室を中心に、営業、施工の各部門と連携して迅速に対応する体制を整えています。なお、経営上重要な潜在的なリスクを抱えている、又は一部リスクが顕在化している大型高難度工事に対して、的確かつ可及的速やかに対応していくため、施工と技術の両面からより一体的にリスクを抑制する対策、及びリスク発現後の的確な是正策を検討・実施する組織を設置しています。 (10) 情報漏洩顧客の情報管理には細心の注意を払っていますが、万が一重要な情報が外部へ漏洩した場合には顧客や社会からの信用喪失、損害賠償等の発生により、業績等に影響を及ぼす可能性があります。当社は、日々の情報管理の徹底に加えて、政府の定めるサイバーセキュリティ月間の活動にあわせた各種取組も実施し、グループ会社の全従業員に周知徹底すべく、啓発活動を行っています。 (11) DX(デジタルトランスフォーメーション)への対応遅れDXへの対応が遅れた場合には、業務の効率化が進まず、競合他社と比較して生産性の低下や人件費の増加等が発生し、価格競争に対応できなくなることで、業績等に影響を及ぼす可能性があります。当社は、全社的なDX戦略策定と、個別プロジェクト推進のスピードアップを図るため、DX推進を担当する専門部署を設置しています。また、2022年11月には「DX VISION」を作成・公開しており、DX推進により当社が目指す姿を明確にした上で、各施策への取組を加速させています。あわせて、2026年4月にはDX推進に加え、会社のデジタル戦略全般に関して、意思決定機関等に対する審議・諮問機関として「デジタル戦略委員会」を新設し、デジタル領域における全体戦略との整合性と意思決定の迅速化を図っています。 (12) 反社会的勢力との接触工事現場や各拠点において、錯誤等何らかの要因により反社会的勢力と取引等を行った場合、社会的信用の失墜により業績等に影響を及ぼす可能性があります。当社は、行動規範において反社会的勢力との関係遮断を掲げ、また、反社会的勢力対応マニュアルを策定し、全役職員に対して周知徹底を図っています。また、調達基本方針の中でも反社会的勢力の排除を掲げており、取引先に対しても当方針の理念を説明し、理解した上で当社との取引を行っていただいています。