1798

守谷商会(1798)は何で稼いでいるか — 事業の柱と依存度

建設業 建設・資材

事業の概要

  • 建設事業が主力
    守谷商会グループは、建築事業と土木事業を中核として収益を上げています。建築事業では、建物全般の建設を手掛け、土木事業では道路やインフラ整備など社会基盤を支える工事を行っています。これら建設関連事業がグループ全体の売上と利益の大半を占める、主要な稼ぎ頭となっています。
  • 不動産事業も展開
    建設事業で培ったノウハウを活かし、不動産の開発や賃貸、管理なども手掛けています。これは、建設事業と関連性の高い分野であり、事業の多角化と安定収益の確保に貢献しています。グループ会社である守谷不動産株式会社がこの事業を担っています。
  • グループ会社で分担
    守谷商会は、連結子会社5社とともに事業を展開しています。例えば、機材サービス株式会社や未来ネットワーク株式会社は建築事業を、株式会社アスペックや丸善土木株式会社は土木事業を、守谷不動産株式会社は不動産事業をそれぞれ担当しており、グループ全体で効率的な事業運営を行っています。
出典: FY2026 有価証券報告書(AI要約)
セグメント構成
  • 建築事業
    売上高388.7億円、営業利益34.6億円と、グループ内で最も大きな売上と利益を上げている主力事業です。当社と子会社の機材サービス株式会社、未来ネットワーク株式会社が担当しており、様々な建物の建設を手掛けています。グループの収益の柱となっています。
  • 土木事業
    売上高78.3億円、営業利益5.4億円の事業です。当社と子会社の株式会社アスペック、丸善土木株式会社が担当しており、道路、橋梁、トンネルなどの社会インフラ整備を担っています。建築事業に次ぐ規模で、グループの安定収益に貢献しています。
  • 不動産事業
    売上高35.6億円、営業利益2.5億円の事業です。当社と子会社の守谷不動産株式会社が担当しており、不動産の開発、賃貸、管理などを行っています。建設事業とのシナジー効果も期待でき、事業の多角化と収益基盤の強化に寄与しています。
2025-03 セグメント別業績
セグメント区分売上(億)営業利益(億)営業利益率
BuildingConstruction 事業 389 35 8.9%
CivilEngineering 事業 78 5 6.9%
EstateBusiness 地域 36 3 7.0%
有価証券報告書「事業の内容」の全文を見る(年度切替)
FY2026|299 文字
3【事業の内容】 当社グループ(当社及び当社の関係会社)は、当社、連結子会社5社で構成されており、建築・土木事業を主な内容とし、更に各事業に関連した事業活動を展開しています。 当社グループの事業に係わる位置付けは次のとおりです。 なお、次の3部門は「連結財務諸表 注記」に掲げるセグメント情報の区分と同一です。建築事業当社及び子会社の機材サービス株式会社、未来ネットワーク株式会社は建築事業を営んでいます。土木事業当社及び子会社の株式会社アスペック、丸善土木株式会社は土木事業を営んでいます。不動産事業当社及び子会社の守谷不動産株式会社は、不動産事業を営んでいます。 事業の系統図は次のとおりです。

事業の優位性(モート)

事業の質(有価証券報告書から抽出)
数字に出ない事業の性質を、同じ物差しで全銘柄そろえています。FY2025時点の記載が出典です。
価格決定力値上げを通せるか。強いほどインフレ耐性が高い 弱い
官・民いずれにおいても、受注するための主な決定要素は見積価格であるため。
参入障壁新規参入を阻む要因の種類 規制
建設業法、建築基準法、宅地建物取引業法、会社法、金融商品取引法等の法的規制がある。
景気敏感度業績が景気循環にどれだけ振られるか シクリカル
規制依存規制は障壁にも足枷にもなる 高い
会社が挙げる主要リスク:経済の状況及び公共投資の状況 / 工事受注方法について / 資材及び労務の調達について
同じ条件で他の銘柄を探す → 定性スクリーニング(価格決定力・参入障壁・景気敏感度などで絞り込めます)
モート総合 7 / 25 5類型それぞれの強度と、そう判定した根拠
無形資産★☆☆☆☆
根拠:弱いブランド・特許・許認可

守谷商会は建設業であり、特許やブランド力といった無形資産による競争優位性は限定的。長年の実績と信頼は存在するが、定量化しにくい。

スイッチングコスト★★☆☆☆
根拠:中程度乗り換えの手間・コスト

建設プロジェクトは、一度契約すると発注者側の変更コストは大きい。しかし、新規参入のハードルは低く、代替となる建設会社も多数存在するため、スイッチングコストは中程度。

ネットワーク効果★☆☆☆☆
根拠:弱い利用者増が価値を生む

建設業では、元請け・下請けといった関係性や、地域社会との繋がりが重要となる場合がある。しかし、守谷商会特有の強力なネットワーク効果は確認できない。

コスト優位★☆☆☆☆
根拠:弱い同じ物を安く作れる

建設業は規模の経済が働きやすいが、守谷商会単独で他社を圧倒するコスト優位性を持つとは考えにくい。資材調達や技術力で一定の効率性は追求していると推測される。

規模の経済★★☆☆☆
根拠:中程度規模が参入障壁になる

売上高は増加傾向にあるが、建設業界全体で見ると中堅規模。大規模プロジェクトの受注能力や、地域におけるシェア拡大の可能性はあるが、現時点では限定的。

  • 長年の信用と実績
    守谷商会は「伝統ある信用を基礎として」という経営理念を掲げており、長年にわたる事業活動を通じて築き上げてきた信頼と実績が強みです。建設業界では、過去の施工実績や顧客からの評価が新たな受注に直結するため、この信用は大きな競争優位となります。
  • 卓越した技術力
    同社は「卓越せる斬新技術力を駆使し」と謳っており、高い技術力も強みとしています。建設事業は公共性・安全性が求められ、高度な技術力が不可欠です。これにより、複雑な工事や大規模プロジェクトにも対応でき、他社との差別化を図っています。
  • 社会貢献への意識
    国造りから街造りまで社会の発展に寄与するという経営理念は、企業の社会的責任(CSR)を重視する姿勢を示しています。これは、公共工事の受注や地域社会との連携において有利に働き、企業のブランドイメージ向上にも繋がる可能性があります。
出典: FY2026 有価証券報告書(AI要約)

経営戦略

  • ブランディング戦略
    中期経営計画2026では「原点(経営理念)回帰によるブランディング戦略」を掲げています。これは、守谷商会らしさを再確認し、企業価値を高めることで、顧客や社会からの信頼をさらに強固なものにすることを目指しています。人への投資もこの戦略の一環です。
  • 強靭な経営体質確立
    同社は「強靭な経営体質の確立」を目標とし、営業利益率を重要な経営指標と位置づけています。工事粗利益率の向上と固定費の削減に注力することで、安定した利益を確保し、資産や資本の効率を高めて企業価値の向上を目指しています。
  • DX推進と持続可能性
    DX(デジタルトランスフォーメーション)を推進し、省力化・効率化とITリテラシーの向上を図ることで、生産性向上を目指しています。また、企業経営と社会課題の解決を両立させる持続可能な経営体制の構築も重視しており、長期的な成長を見据えています。
出典: FY2026 有価証券報告書(AI要約)
有価証券報告書「経営方針・対処すべき課題・MD&A」の全文を見る(年度切替)
経営方針・経営戦略
1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりである。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものである。 (1) 社是、経営理念等<社是>すべてのことに誠実に よりよい仕事をしよう<経営理念>わが社は伝統ある信用を基礎として卓越せる斬新技術力を駆使し常に建設業界の先頭を歩み国造りから街造りまで社会の発展に寄与すると共に斗志あふるゝ若さをもって企業の成長繁栄と従業員の生活向上のため限りなき前進をつゞける<長期ビジョン>信頼と技術で社会に貢献し、社員と家族が誇りと満足感を持てる“働きたい”企業<中期経営計画2026>原点(経営理念)回帰によるブランディング戦略~人への投資とモリヤらしさの再確認~ (2) 当社グループの経営環境について 当連結会計年度におけるわが国経済は、働き方改革に伴う事業コストの増加や円安等による物価上昇が続くなかで、期初に発動された米国の新関税政策により景気の下振れリスクが高まりました。しかしながら、米国との交渉が早期に妥結したことに加え、賃上げによる雇用・所得環境の改善が進み、民間設備投資も底堅く推移したこと等を背景に概ね緩やかな回復基調を維持しました。一方、世界経済の動向は、米国の諸政策の影響を強く受ける状況が続いているうえ、期末に発生したイラン武力紛争により中東情勢が緊迫化し、これに伴う原油供給の停滞や多国間サプライチェーンの不安定化等により、先行きへの不透明感が強まり、今後の国内景気への影響にも懸念感が増しつつあります。 当社グループが中核事業としている建設業界におきましては、受注環境は国土強靭化政策の継続による公共投資や底堅い民間設備投資に支えられ、引き続き堅調に推移しました。その一方で、公共工事は入札参加者が増加し競争が激化しつつあり、民間建築工事では、景気の底堅さやインバウンド需要の拡大等を受けて、地方圏においても観光関連投資が活発化しているものの、サブコンや技能者不足が一段と深刻化し、工事費の上昇を招いています。 一方、収益環境は、工事案件毎のリスク管理の徹底に加え、高止まりする工事費の受注価格への転嫁が徐々に進み、工事収益の確保、改善に繋がりつつあります。しかしながら、中東情勢の影響を中心とする今後の世界経済の動向如何では、建設資材価格の上昇、供給不足等により工事費が更に高騰し、金利上昇等とも相俟って民間設備投資の冷え込みを招き、収益環境が悪化する懸念を拭い切れません。DXの推進等により生産性の向上に取り組んではいるものの、収益環境の下押し圧力は依然として強く、今後の事業環境は、受注・収益面共に楽観視できない情勢下にあります。 (3) 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社グループは「営業利益率」を重要な経営指標と位置づけ、経営計画の基本方針となる「強靭な経営体質の確立」を目指して、「生き残る為の収益至上主義への変革」を実現するために、工事粗利益率の向上と固定費の削減に注力し、安定した利益を確保する体制を構築するとともに、資産及び資本効率を高め、企業価値の向上に注力してまいります。 (4) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 今後の国内建設投資の動向見通しは、政府・民間投資ともに引き続き底堅く推移することが期待されます。しかし、中東情勢の展開によっては、原材料・エネルギー価格の高騰、物流・サプライチェーンの混乱等から、収益環境が厳しさを増すことが懸念されるため、建設業界を取り巻く今後の事業環境は楽観視できない状況下にあります。 このような環境下、当社グループは創業120周年に向けた長期ビジョン「信頼と技術で社会に貢献し、社員と家族が誇りと満足感を持てる“働きたい”企業」を達成すべく、「中期経営計画2026」(2026年度~2028年度)を策定しました。 グループ企業が一丸となって「中期経営計画2026」を確実に実施し、事業収益を安定的かつ継続的に確保・向上できる筋肉質な企業体質基盤を構築してまいります。①組織体質の改革 社員の採用・教育・評価体制の強化・推進②収益構造の改革 本業を中心とした収益構造及び継続性の強化③グループ戦略 不足する経営資源の強化・グループ競争力の強化④DXの推進 DX推進による省力化・効率化とITリテラシーの向上 BIM/CIMの積極推進⑤持続可能な経営体制の構築 企業経営と社会課題の解決を目指した長期的な成長 (5) コンプライアンスの徹底及び体制の充実① 部署間の情報共有、協議の活性化とコンプライアンスを踏まえた業務遂行の徹底② 損失リスクの未然防止対策の強化と規程の再整備③ 弁護士等の専門家との一層の連携強化④ 営業段階から工事(現業)部門が参加する協議体制の再整備⑤ 取締役を含めた役職員に対する部署別(業務別)研修会の実施⑥ 内部通報制度の利用の活性化こうした施策及び体制の整備により、コンプライアンスの強化・徹底を図ってまいります。
対処すべき課題
1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりである。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものである。 (1) 社是、経営理念等<社是>すべてのことに誠実に よりよい仕事をしよう<経営理念>わが社は伝統ある信用を基礎として卓越せる斬新技術力を駆使し常に建設業界の先頭を歩み国造りから街造りまで社会の発展に寄与すると共に斗志あふるゝ若さをもって企業の成長繁栄と従業員の生活向上のため限りなき前進をつゞける<長期ビジョン>信頼と技術で社会に貢献し、社員と家族が誇りと満足感を持てる“働きたい”企業<中期経営計画2026>原点(経営理念)回帰によるブランディング戦略~人への投資とモリヤらしさの再確認~ (2) 当社グループの経営環境について 当連結会計年度におけるわが国経済は、働き方改革に伴う事業コストの増加や円安等による物価上昇が続くなかで、期初に発動された米国の新関税政策により景気の下振れリスクが高まりました。しかしながら、米国との交渉が早期に妥結したことに加え、賃上げによる雇用・所得環境の改善が進み、民間設備投資も底堅く推移したこと等を背景に概ね緩やかな回復基調を維持しました。一方、世界経済の動向は、米国の諸政策の影響を強く受ける状況が続いているうえ、期末に発生したイラン武力紛争により中東情勢が緊迫化し、これに伴う原油供給の停滞や多国間サプライチェーンの不安定化等により、先行きへの不透明感が強まり、今後の国内景気への影響にも懸念感が増しつつあります。 当社グループが中核事業としている建設業界におきましては、受注環境は国土強靭化政策の継続による公共投資や底堅い民間設備投資に支えられ、引き続き堅調に推移しました。その一方で、公共工事は入札参加者が増加し競争が激化しつつあり、民間建築工事では、景気の底堅さやインバウンド需要の拡大等を受けて、地方圏においても観光関連投資が活発化しているものの、サブコンや技能者不足が一段と深刻化し、工事費の上昇を招いています。 一方、収益環境は、工事案件毎のリスク管理の徹底に加え、高止まりする工事費の受注価格への転嫁が徐々に進み、工事収益の確保、改善に繋がりつつあります。しかしながら、中東情勢の影響を中心とする今後の世界経済の動向如何では、建設資材価格の上昇、供給不足等により工事費が更に高騰し、金利上昇等とも相俟って民間設備投資の冷え込みを招き、収益環境が悪化する懸念を拭い切れません。DXの推進等により生産性の向上に取り組んではいるものの、収益環境の下押し圧力は依然として強く、今後の事業環境は、受注・収益面共に楽観視できない情勢下にあります。 (3) 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社グループは「営業利益率」を重要な経営指標と位置づけ、経営計画の基本方針となる「強靭な経営体質の確立」を目指して、「生き残る為の収益至上主義への変革」を実現するために、工事粗利益率の向上と固定費の削減に注力し、安定した利益を確保する体制を構築するとともに、資産及び資本効率を高め、企業価値の向上に注力してまいります。 (4) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 今後の国内建設投資の動向見通しは、政府・民間投資ともに引き続き底堅く推移することが期待されます。しかし、中東情勢の展開によっては、原材料・エネルギー価格の高騰、物流・サプライチェーンの混乱等から、収益環境が厳しさを増すことが懸念されるため、建設業界を取り巻く今後の事業環境は楽観視できない状況下にあります。 このような環境下、当社グループは創業120周年に向けた長期ビジョン「信頼と技術で社会に貢献し、社員と家族が誇りと満足感を持てる“働きたい”企業」を達成すべく、「中期経営計画2026」(2026年度~2028年度)を策定しました。 グループ企業が一丸となって「中期経営計画2026」を確実に実施し、事業収益を安定的かつ継続的に確保・向上できる筋肉質な企業体質基盤を構築してまいります。①組織体質の改革 社員の採用・教育・評価体制の強化・推進②収益構造の改革 本業を中心とした収益構造及び継続性の強化③グループ戦略 不足する経営資源の強化・グループ競争力の強化④DXの推進 DX推進による省力化・効率化とITリテラシーの向上 BIM/CIMの積極推進⑤持続可能な経営体制の構築 企業経営と社会課題の解決を目指した長期的な成長 (5) コンプライアンスの徹底及び体制の充実① 部署間の情報共有、協議の活性化とコンプライアンスを踏まえた業務遂行の徹底② 損失リスクの未然防止対策の強化と規程の再整備③ 弁護士等の専門家との一層の連携強化④ 営業段階から工事(現業)部門が参加する協議体制の再整備⑤ 取締役を含めた役職員に対する部署別(業務別)研修会の実施⑥ 内部通報制度の利用の活性化こうした施策及び体制の整備により、コンプライアンスの強化・徹底を図ってまいります。
MD&A(経営者による分析)
4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】(1)経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりです。 ①財政状態及び経営成績の状況a.財政状態 当連結会計年度末の資産につきましては、前連結会計年度末に比べ4,171百万円増加し、38,316百万円となりました。当連結会計年度末の負債につきましては、前連結会計年度末に比べ1,357百万円増加し、19,563百万円となりました。当連結会計年度末の純資産につきましては、前連結会計年度末に比べ2,813百万円増加し、18,752百万円となりました。b.経営成績 当連結会計年度の経営業績は、売上高は50,855百万円(前連結会計年度比1.2%増)となりました。損益面につきましては、営業利益3,861百万円(前連結会計年度比68.5%増)、経常利益は3,912百万円(前連結会計年度比65.0%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は、2,743百万円(前連結会計年度比66.2%増)となりました。 セグメントの業績は次のとおりです。(建築事業) 完成工事高は42,865百万円(前連結会計年度比10.3%増)となり、営業利益は5,154百万円(前連結会計年度比48.9%増)となりました。(土木事業) 完成工事高は7,600百万円(前連結会計年度比3.0%減)となり、営業利益は774百万円(前連結会計年度比43.7%増)となりました。(不動産事業) 不動産事業の売上高は389百万円(前連結会計年度比89.1%減)となり、営業損失は49百万円(前連結会計年度は250百万円の営業利益)となりました。 ②キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ315百万円増加し、当連結会計年度末は7,844百万円となりました。 当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は、次のとおりです。(営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動の結果、獲得した資金は1,360百万円(前連結会計年度は3,075百万円の獲得)となりました。これは主に税金等調整前当期純利益、未成工事受入金等が増加したことによるものです。(投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果、使用した資金は1,769百万円(前連結会計年度は363百万円の使用)となりました。これは主に投資不動産の取得によるものです。(財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動の結果、獲得した資金は724百万円(前連結会計年度は211百万円の使用)となりました。これは主に長期借入れによる収入によるものです。 ③受注及び売上の実績a.受注実績セグメントの名称当連結会計年度(自 2025年4月1日至 2026年3月31日) 前年同期比(%) 建築事業(千円)40,400,78680.5土木事業(千円)8,198,200119.3不動産事業(千円)186,2945.2合計(千円)48,785,28080.5 b.売上実績セグメントの名称当連結会計年度(自 2025年4月1日至 2026年3月31日) 前年同期比(%) 建築事業(千円)42,865,920110.3土木事業(千円)7,600,18297.0不動産事業(千円)389,59110.9合計(千円)50,855,693101.2 (注)1.セグメント間の取引については相殺消去しています。2.当社グループでは生産実績を定義することが困難であるため「生産の実績」は記載していません。 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりです。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものです。 ①財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容 a.当社グループの当連結会計年度の財政状態及び経営成績は次のとおりです。 1)財政状態 当連結会計年度末の資産につきましては、電子記録債権は減少しましたが、受取手形・完成工事未収入金等、販売用不動産、投資不動産等が増加したことなどを主因に、総資産は前連結会計年度比4,171百万円増加し、38,316百万円となりました。当連結会計年度末の負債につきましては、支払手形・工事未払金、電子記録債務は減少しましたが、未払法人税等、未成工事受入金、長期借入金等が増加したことなどを主因とし、負債合計は前連結会計年度比1,357百万円の増加となり、19,563百万円となりました。純資産につきましては、前連結会計年度比2,813百万円増加し、18,752百万円となりました。 2)経営成績 当社グループの当連結会計年度において、売上高は経済活動の活性化に加え、前期からの繰越工事が豊富にあったこと及び工事の進捗が順調だったこと等により、前連結会計年度比1.2%増の50,855百万円となりました。 利益面では、建設資材価格の高止まりや人件費の上昇等が収益の下押し要因となる状況下にはあるものの、売上高が堅調に推移したこと並びに原価・工程管理及び経費削減等の徹底を図ったことにより、営業利益3,861百万円(前連結会計年度比68.5%増)の計上となりました。 営業外収益(費用)の差引純額は51百万円の利益となり、経常利益は3,912百万円(前連結会計年度比65.0%増)となりました。 特別利益(損失)については、当期の計上は無く、親会社株主に帰属する当期純利益は2,743百万円(前連結会計年度比66.2%増)となりました。 b.当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因として、市場動向、資材及び労務の動向、工事に起因する事故・災害、疫病の蔓延等があります。 市場動向については、国内景気の変動による影響を大きく受けるほか、政府・民間投資ともに引き続き底堅く推移することが期待されるものの、投資活動が下振れすれば、引合い案件が減少し、再び激しい受注価格競争に転じる要因になると認識しています。こうした中、当社グループは、与信時・契約時・施工時リスクの徹底した管理及び厳格な工事収支管理を行うことにより、リスク回避を図りつつ市場競争力を高め、確実に利益を確保できるよう経営基盤の強化を図ってまいります。 資材及び労務の動向については、鋼材、セメント等の建設資材の価格高騰が顕著になりつつある他、建設作業員の労務費単価が上昇した場合、見積価格が上昇し受注競争時の価格優位性を弱めるほか、工事中に発生した場合は、工期や原価に影響し、当社グループの業績及び財務状況に大きな影響を及ぼすと認識しています。このため、工事受注後に資材、労務の早期発注を行うとともに、発注先との関係をより強化し情報を共有することによるリスクヘッジに取り組んでまいります。 工事に起因する事故・災害等については、工事現場内では多数の作業員が多種の作業を同時に行うほか高所等での危険作業も多いため、工事部外者に対する加害事故や作業員の労働災害等が発生し易い危険性を有しており、事故や災害が発生した場合は業績及び財務状況に大きな影響を及ぼす原因になると認識しています。安全対策を確実に講じ、安全教育・危険予知活動等を通じて現場作業に携わる現場管理者、作業員の継続的な意識改革を図ることにより、経営に影響する事故・災害の事前抑制に努めてまいります。 c.セグメントごとの財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりです。(建築事業) 前期からの繰越工事が豊富であったこと、当期の受注及び工事の進捗度が堅調に推移したこと等により、完成工事高は42,865百万円(前連結会計年度比10.3%増)となりました。 損益面につきましては、受注前における施工体制の確認、原価管理の徹底及び経費の削減に努めました結果、営業利益は5,154百万円(前連結会計年度比48.9%増)となりました。 セグメント資産は、完成工事未収入金が増加したこと等により、前連結会計年度末に比べ2,029百万円増加し、12,298百万円となりました。(土木事業) 工事の進捗度は概ね堅調に推移したものの、一部の工事における設計変更による工期の延伸等により、完成工事高は7,600百万円(前連結会計年度比3.0%減)となりました。 損益面につきましては、受注前における施工体制の確認、原価管理の徹底及び経費の削減に努めました結果、営業利益は774百万円(前連結会計年度比43.7%増)となりました。 セグメント資産は、完成工事未収入金が減少したこと等により、前連結会計年度末に比べ71百万円減少し、5,173百万円となりました。(不動産事業) 首都圏での開発案件の完成引渡しが減少したこと等により、不動産事業の売上高は389百万円(前連結会計年度比89.1%減)となりました。 損益面につきましては、売上高が減少したことにより、営業損失は49百万円(前連結会計年度は250百万円の営業利益)となりました。 セグメント資産は、販売用不動産、投資不動産が増加したこと等により、前連結会計年度末に比べ3,474百万円増加し、6,687百万円となりました。 d.経営方針、経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社グループは、企業価値の向上及び全てのステークホルダーの利益と合致するものとして「営業利益率」を重要な指標として位置づけています。当連結会計年度における「売上高営業利益率」は7.6%でした。引続き「売上高営業利益率」を高めることができるよう、リスク管理の徹底と受注時目標粗利益率の確保、早期購買の徹底及び厳格な工事収支管理等に取り組んでまいります。 ②キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 a.当社グループの当連結会計年度のキャッシュ・フローの状況については、「(1)経営成績等の状況の概要②キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりです。 b.当社グループの資本の財源及び資金の流動性については次のとおりです。 当社グループにおける資金需要は主に運転資金需要です。運転資金需要のうち主なものは、当社グループの建設業に関わる材料費、労務費、外注費及び現場経費等の工事費用並びに不動産事業に関わる土地、建物等の取得費用があります。また、各事業に共通するものとして販売費及び一般管理費等の営業費用があります。その他に独身寮、社宅等の整備の設備投資需要としまして、固定資産購入費用があります。 当社グループは現在、運転資金についてはまず営業キャッシュ・フローで獲得した内部資金を充当し、不足が生じた場合は金融機関からの短期借入金で調達しています。金融機関には十分な借入枠を有しており、短期的に必要な運営資金の調達は可能な状況です。また長期借入金については、事業計画に基づく資金需要、金利動向等の調達環境、既存借入金の償還時期等を勘案し、調達規模、調達手段を適宜判断して実施しています。一方、資金調達コストの低減のため、売上債権の圧縮等にも取り組んでいます。 ③重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されています。 この連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)に記載のとおりです。 (3)経営者の問題認識と今後の方針について経営者の問題認識と今後の方針については、1[経営方針、経営環境及び対処すべき課題等]に記載のとおりです。

事業リスク

  • 経済・公共投資の変動
    建設事業は、景気や公共投資の動向に大きく左右されます。営業地域の経済状況が悪化したり、政府の公共投資が減少したりすると、工事の受注が減少し、会社の業績や財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。特に、中核事業である建設事業への影響は大きいです。
  • 価格競争の激化
    民間工事では見積価格、公共工事では入札価格が受注の主要な決定要素となります。競争が激化し、他社に比べて価格優位性がない場合や、受注価格が著しく低下した場合は、利益率が圧迫され、業績や財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。
  • 資材・労務費の高騰
    建設事業では、鋼材やセメントなどの資材調達費や、建設作業員の労務費が多額に必要です。これらの価格が高騰すると、工事の見積価格が上昇して受注競争で不利になったり、工事中の原価が増加したりすることで、会社の業績や財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。
出典: FY2026 有価証券報告書(AI要約)
有価証券報告書「事業等のリスク」の全文を見る(年度切替)
FY2026|2,142 文字
3【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりです。 なお、文中における将来に関する事項は、有価証券報告書提出日(2026年6月18日)現在において当社グループが判断したものです。 (1)経済の状況及び公共投資の状況について 当社グループの中核事業である建設事業は、営業活動を行っている地域の経済状況が悪化したり公共投資が減少した場合は受注面において影響を受けるため、当社グループの業績及び財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。 (2)工事受注方法について 民間工事における発注方法の多くは、工事業者に見積を依頼して、その中から発注先を決定する方法が採られています。また、公共工事においては、入札により工事業者を決定する方法が採られています。官・民いずれにおいても、受注するための主な決定要素は見積価格です。したがって、当社グループが他の参加者に比して価格優位性がない場合は受注できないことになります。競争激化により受注価格が著しく低下したりすると、当社グループの業績及び財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。 (3)資材及び労務の調達について 当社グループの中核事業である建設事業においては、多くの資材調達と外注労務費が必要となります。鋼材、セメント等の建設資材の価格高騰や建設作業員の労務費単価が上昇した場合は、見積価格が上昇し受注競争時の価格優位性を弱めるほか、工事中に発生した場合は、工期や原価に影響を及ぼし、当社グループの業績及び財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。 (4)工事代金回収について 工事代金の回収リスクを回避するため、受注審査規程等を整備し、受注活動のなかで発注者の経営内容等の与信情報を収集して与信管理を行い、法務コンプライアンス室を中心として回収不能事故の未然防止対策を講じていますが、請負事業に特有な事情として、工事の受注から完成までに相当期間を要することから、引渡しまでの間に発注者側の経営状態が変化したり、金融環境や経済情勢等の急変から資金調達、事業遂行等に支障が生じたり、また発注者と個別要因によりトラブルが発生した場合に工事代金の回収に遅延や貸倒れが発生するリスクを常に有しています。このためリスクの顕在化により当社グループの業績及び財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。 (5)契約不適合責任について 当社グループが行う施工工事・サービス等には、契約不適合が生じるリスクがあります。 当社グループの中核事業である建設事業は、社会生活の基盤を造る事業であり、公共性・安全性が求められており、責任期間も長期にわたります。そのため、様々な規制・法令の適用があり、また、高い技術力の伴った施工能力を求められているので、契約不適合が生じた場合は直接的損害のみならず間接的損害の責任も問われる可能性があり、当社グループの事業、業績及び財務状況にも悪影響を及ぼす可能性があります。 (6)法的規制について 当社グループの建設事業における取引については、「建設業法」「建築基準法」「宅地建物取引業法」「会社法」「金融商品取引法」等の法的規制があります。現時点の規制に従って業務を遂行していますが、将来において規制等の変更がなされた場合、当社グループの業績及び財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。 (7)人材の確保について 当社グループの中核事業である建設事業は、優秀な資格者と高度な技術による施工実績の良好な評価が、事業を継続拡大するためのベースとなっており、それゆえに優秀な人材を獲得し維持する必要があります。 当社グループの人事部門は、優秀な人材を確保するため注力していますが、当社グループが必要とする人材が計画どおり確保できなかった場合は、当社グループの業績及び財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。 (8)安全管理について 工事は、市街地、地中、山間地等の多様な周辺環境の中で行われ、現場内では多数の作業員が多種の作業を同時に行うほか高所等での危険作業も多いため、工事部外者に対する加害事故や作業員の労働災害等が発生し易い危険性を有しています。このため大規模な事故や災害が発生した場合は、一時的に復旧費用、補償金等の負担が生じ、当社グループの業績及び財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。 (9)保有資産について 当社グループは、営業活動を行うにあたって、不動産等の資産を保有していますが、市場価格の変動等により時価が著しく下落した場合に減損損失が生じ、当社グループの業績及び財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。 (10) 自然災害の発生・疫病の蔓延について 大規模な自然災害の発生あるいは疫病の蔓延などに伴い、経済状況の急激な悪化、サプライチェーンの寸断、行政機関からの要請などによる工事の中断や大幅な遅延、保有設備の損傷や就業者の減少といった事態が生じた場合には、当社グループの業績及び財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。

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