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イチケン(1847)は何で稼いでいるか — 事業の柱と依存度

建設業 建設・資材

事業の概要

  • 総合建設業
    イチケンは、建物やインフラを建設する総合建設業を主力事業としています。具体的には、商業施設、オフィスビル、マンションなどの建築工事、道路や橋などの土木工事、舗装工事、内装仕上げ工事など、多岐にわたる建設プロジェクトを手掛けています。顧客からの依頼を受けて設計から施工まで一貫して請け負い、その対価として収益を得るビジネスモデルです。
  • 不動産事業
    建設事業で培ったノウハウを活かし、不動産の売買や賃貸も行っています。自社で不動産を開発・保有し、それを売却したり、テナントに貸し出したりすることで収益を得ています。建設事業と連携することで、土地の仕入れから建物の建設、販売・賃貸までを一貫して手掛けることができ、事業間の相乗効果も期待できます。
  • グループ構成
    当社グループは、イチケン本体のほか、連結子会社である片岡工業株式会社、非連結子会社であるICHIKEN VIETNAM CONSTRUCTION CO.,LTD.、持分法非適用関連会社であるPFI成田スマートウェルネス株式会社で構成されています。これらの子会社や関連会社が、建設事業や不動産事業を補完・拡大し、グループ全体の収益基盤を強化しています。
出典: FY2026 有価証券報告書(AI要約)
セグメント構成
  • 建設事業
    このセグメントは、イチケングループの主要な収益源であり、建築、土木、舗装、内装仕上工事などの総合建設業を担っています。最新年度の売上高は987.3億円、営業利益は87.48億円と、グループ全体の売上と利益の大半を占めています。商業施設を中心に、幅広い建設プロジェクトを手掛けており、グループの基盤となる事業です。
  • 不動産事業
    このセグメントでは、不動産の売買や賃貸事業を行っています。最新年度の売上高は2.69億円、営業利益は0.98億円であり、建設事業と比較すると規模は小さいですが、グループの収益多様化に貢献しています。建設事業で培ったノウハウを活かし、不動産開発から賃貸・売却までを一貫して手掛けることで、事業間の相乗効果を生み出しています。
  • その他事業
    有価証券報告書に記載されたセグメント情報からは、建設事業と不動産事業が主な事業であり、その他の事業については具体的な売上や利益の記載がありません。しかし、長期経営計画では海外事業や新規事業の拡充も掲げられており、将来的にはこれらの分野が新たな収益源となる可能性があります。
2025-03 セグメント別業績
セグメント区分売上(億)営業利益(億)営業利益率
CNS 事業 987 87 8.9%
CTE 事業 3 1 36.4%
有価証券報告書「事業の内容」の全文を見る(年度切替)
FY2026|431 文字
3【事業の内容】当社グループは、当社、連結子会社(片岡工業株式会社)1社、非連結子会社(ICHIKEN VIETNAM CONSTRUCTION CO.,LTD.)1社及び持分法非適用関連会社(PFI成田スマートウェルネス株式会社)1社により構成されており、建築・土木・舗装・内装仕上工事等の建設事業及び不動産事業を主な事業の内容としております。また、関連当事者である㈱マルハンはその他の関係会社であります。当社グループの事業に係る位置付けは次のとおりであります。なお、次の2部門は「第5 経理の状況 1連結財務諸表等(1)連結財務諸表 注記事項」に掲げるセグメントの区分と同一であります。建設事業 当社及び子会社は総合建設業を営んでおります。不動産事業 当社は不動産売買・賃貸事業等を営んでおります。 事業の系統図は次のとおりであります。※非連結子会社1社及び持分法非適用関連会社1社につきましては、重要性が乏しいため、事業の系統図への記載を省略しております。

事業の優位性(モート)

事業の質(有価証券報告書から抽出)
数字に出ない事業の性質を、同じ物差しで全銘柄そろえています。FY2025時点の記載が出典です。
価格決定力値上げを通せるか。強いほどインフレ耐性が高い 弱い
他社との受注競争の激化による工事採算性の悪化及び急激な建設資材価格や労務費の高騰。
景気敏感度業績が景気循環にどれだけ振られるか シクリカル
規制依存規制は障壁にも足枷にもなる 中程度
会社が挙げる主要リスク:受注環境と建設資材価格等の動向による影響 / 取引先の信用リスク / 工事代金の回収による影響
同じ条件で他の銘柄を探す → 定性スクリーニング(価格決定力・参入障壁・景気敏感度などで絞り込めます)
モート総合 8 / 25 5類型それぞれの強度と、そう判定した根拠
無形資産★☆☆☆☆
根拠:弱いブランド・特許・許認可

イチケンは建設業であり、特定のブランド力や特許による無形資産は限定的。長年の実績と信頼は存在するが、直接的な無形資産としてのスコアは低い。

スイッチングコスト★★☆☆☆
根拠:中程度乗り換えの手間・コスト

建設プロジェクトにおいては、一度選定されたゼネコンを変更することは、コスト、スケジュール、品質リスクの観点から非常に困難。顧客は既存の信頼関係や実績を重視する傾向がある。

ネットワーク効果★☆☆☆☆
根拠:弱い利用者増が価値を生む

建設業では、元請け・下請けといったサプライヤーネットワークや、建設業者間の協力関係は存在するが、プラットフォーム型のようなネットワーク効果は期待できない。

コスト優位★☆☆☆☆
根拠:弱い同じ物を安く作れる

建設業は規模の経済や効率化によるコスト優位性は存在するが、資材価格の変動や人件費の高騰など、コストを完全にコントロールすることは難しい。

規模の経済★★★☆☆
根拠:中程度規模が参入障壁になる

イチケンは中堅ゼネコンとして一定の規模を有しており、大規模プロジェクトの受注能力や、資材調達における交渉力で優位性を持つ。売上高も安定的に推移している。

  • 商業施設に強み
    イチケンは「商業施設に強みを持ったオンリーワン企業」を目指しており、商業施設の建設において高い専門性と実績を有していると考えられます。特定の分野に特化することで、ノウハウの蓄積や効率的な施工が可能となり、顧客からの信頼獲得や競争優位に繋がっている可能性があります。
  • 総合建設業のノウハウ
    建築・土木・舗装・内装仕上工事など、建設に関する幅広い技術とノウハウを保有しています。これにより、多様な顧客ニーズに対応できるだけでなく、大規模で複雑なプロジェクトも一貫して手掛けることができ、顧客にとっての利便性や信頼性の向上に寄与していると考えられます。
  • グループ連携による事業展開
    連結子会社や関連会社との連携により、建設事業と不動産事業を多角的に展開しています。例えば、自社で不動産を開発し、その建設をグループ会社が手掛けることで、効率的な事業運営や収益機会の最大化を図っている可能性があります。これにより、安定した収益基盤の構築に繋がっていると考えられます。
出典: FY2026 有価証券報告書(AI要約)

経営戦略

  • 企業理念とビジョン
    イチケンは「品質の向上と安全の徹底」を基本とし、「商業空間事業を通じ、快適で豊かな社会の実現」を目指すことを経営理念としています。また、「より豊かで快適な『くらし空間』を創造する事で広く社会へ貢献する企業」となることを経営ビジョンに掲げ、社会貢献と事業成長の両立を目指しています。
  • 長期経営計画『ビジョン2035』
    2026年度から2035年度までの10年間を対象とした長期経営計画を策定しています。基幹の建築事業を安定・充実させつつ、不動産・海外事業を戦略事業として拡充し、新規事業を含めた業容拡大を目指す方針です。2035年度には売上高1,500億円、営業利益率7%以上、ROE10%以上、配当性向40~45%程度を目標としています。
  • 中期経営計画『2026-2028』
    長期計画の達成に向け、2026年度から2028年度の3年間を対象とした中期経営計画も策定しています。この期間は「成長拡大」をテーマに、建設事業の強化(特に商業施設の建築・リニューアル工事)、不動産事業での継続的な投資、ベトナム事業の体制強化、新規事業の模索(環境分野、FC等)を進める方針です。売上高1,100億円、営業利益率7%以上、ROE10%以上などを目標としています。
出典: FY2026 有価証券報告書(AI要約)
有価証券報告書「経営方針・対処すべき課題・MD&A」の全文を見る(年度切替)
経営方針・経営戦略
1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。(1) イチケングループの企業理念① 経営理念 当社は、品質の向上と安全の徹底に努め、いかなるときもクリエイティビティを発揮し、商業空間事業を通じ、快適で豊かな社会の実現をめざします。② 経営ビジョン より豊かで快適な『くらし空間』を創造する事で広く社会へ貢献する企業 (2) 経営環境及び対処すべき課題今後の事業環境につきましては、雇用・所得環境の改善により緩やかな景気回復が期待されるものの、中東情勢の悪化による原油価格の影響から生じる建設資材価格の上昇や調達環境の悪化に加え、慢性的な労働力不足による労務費の高騰等、先行き不透明な状況となっております。このような事業環境のもと、当社グループは、長期経営計画『ビジョン2030』をローリングし、2026年度を初年度とする新たな『ビジョン2035』及び2026年度から2028年度の3ヶ年を対象期間とする『中期経営計画(2026-2028)』を策定いたしました。本計画の経営目標の達成に向けて、協力会社の皆様とのパートナーシップをより一層強固にし、変化する市場環境に適応して各種施策を実行してまいります。 長期経営計画『ビジョン2035』① 計画期間と経営テーマ[期 間]2026年度~2035年度(10ヶ年) [経営テーマ]進化・躍進② 企業像安定した成長を続けていくとともに社会の持続的発展に貢献する企業③ 基本方針・基幹の建築事業を安定・充実させ、不動産・海外事業を戦略事業として拡充を行い、新規事業を含めた業容の拡大を目指す・商業空間の建設事業を中核に確実な成長を遂げる・技術者集団として品質・安全・環境・原価・生産性を追求する・財務基盤の充実と安定を図る・働きやすい職場を追求し、従業員一人ひとりの能力と働きがいを向上させる・社会のニーズに常に対応し、環境の変化に負けない会社となる④ 経営目標(2035年度)・売上高1,500億円、営業利益率7%以上・ROE10%以上・配当性向40%~45%程度⑤ 投資計画(2035年度迄の投資認識の支出ベース)投資総額400億円[ 成長投資 ]・・・・M&A、土木事業の進展、新規事業への挑戦、建築技術分野への投資[不動産事業]・・・・「循環投資」を継続[ 海外事業 ]・・・・外国籍人材の採用、M&A等を利用したベトナム現地法人との提携[ 人材開発 ]・・・・施工管理者育成、採用[ DX関連 ]・・・・AIを活用した業務刷新と人材の再配置、社内システム環境再構築 『中期経営計画(2026-2028)』① 計画期間と経営テーマ[期 間]2026年度~2028年度(3ヶ年) [経営テーマ]成長拡大 ② 基本方針・事業戦略[基本方針]成長投資と収益力の強化[事業戦略]建設事業の強化(注力分野は中核の商業施設の建築、リニューアル工事)建設事業を補完する取り組みの推進[不動産事業]-建設事業の補完と継続的な投資(循環投資の継続)[ 海外事業 ]-ベトナム事業の体制強化[ 新規事業 ]-既存事業以外からの収益確保を模索(環境分野、FC等)③ 経営目標<計画期間内の達成目標>・売上高1,100億円、営業利益率7%以上・ROE10%以上・配当性向40%程度またはDOE4%程度・自己資本比率50%以上・D/Eレシオ0.3倍以下④ 投資計画(計画期間内の投資認識の支出ベースで100億円)[不動産開発]・・・・保有不動産のバリューアップ等 40億円[ M&A 等]・・・・事業拡大のための成長投資 35億円[ 人材開発 ]・・・・技術者教育、高度人材の育成や採用他 15億円[ DX関連 ]・・・・デジタル技術を活用した業務変革等 10億円⑤ 経営基盤の強化に向けた取り組み・人的資本経営・DXへの取り組み・サステナビリティへの取り組み
対処すべき課題
1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。(1) イチケングループの企業理念① 経営理念 当社は、品質の向上と安全の徹底に努め、いかなるときもクリエイティビティを発揮し、商業空間事業を通じ、快適で豊かな社会の実現をめざします。② 経営ビジョン より豊かで快適な『くらし空間』を創造する事で広く社会へ貢献する企業 (2) 経営環境及び対処すべき課題今後の事業環境につきましては、雇用・所得環境の改善により緩やかな景気回復が期待されるものの、中東情勢の悪化による原油価格の影響から生じる建設資材価格の上昇や調達環境の悪化に加え、慢性的な労働力不足による労務費の高騰等、先行き不透明な状況となっております。このような事業環境のもと、当社グループは、長期経営計画『ビジョン2030』をローリングし、2026年度を初年度とする新たな『ビジョン2035』及び2026年度から2028年度の3ヶ年を対象期間とする『中期経営計画(2026-2028)』を策定いたしました。本計画の経営目標の達成に向けて、協力会社の皆様とのパートナーシップをより一層強固にし、変化する市場環境に適応して各種施策を実行してまいります。 長期経営計画『ビジョン2035』① 計画期間と経営テーマ[期 間]2026年度~2035年度(10ヶ年) [経営テーマ]進化・躍進② 企業像安定した成長を続けていくとともに社会の持続的発展に貢献する企業③ 基本方針・基幹の建築事業を安定・充実させ、不動産・海外事業を戦略事業として拡充を行い、新規事業を含めた業容の拡大を目指す・商業空間の建設事業を中核に確実な成長を遂げる・技術者集団として品質・安全・環境・原価・生産性を追求する・財務基盤の充実と安定を図る・働きやすい職場を追求し、従業員一人ひとりの能力と働きがいを向上させる・社会のニーズに常に対応し、環境の変化に負けない会社となる④ 経営目標(2035年度)・売上高1,500億円、営業利益率7%以上・ROE10%以上・配当性向40%~45%程度⑤ 投資計画(2035年度迄の投資認識の支出ベース)投資総額400億円[ 成長投資 ]・・・・M&A、土木事業の進展、新規事業への挑戦、建築技術分野への投資[不動産事業]・・・・「循環投資」を継続[ 海外事業 ]・・・・外国籍人材の採用、M&A等を利用したベトナム現地法人との提携[ 人材開発 ]・・・・施工管理者育成、採用[ DX関連 ]・・・・AIを活用した業務刷新と人材の再配置、社内システム環境再構築 『中期経営計画(2026-2028)』① 計画期間と経営テーマ[期 間]2026年度~2028年度(3ヶ年) [経営テーマ]成長拡大 ② 基本方針・事業戦略[基本方針]成長投資と収益力の強化[事業戦略]建設事業の強化(注力分野は中核の商業施設の建築、リニューアル工事)建設事業を補完する取り組みの推進[不動産事業]-建設事業の補完と継続的な投資(循環投資の継続)[ 海外事業 ]-ベトナム事業の体制強化[ 新規事業 ]-既存事業以外からの収益確保を模索(環境分野、FC等)③ 経営目標<計画期間内の達成目標>・売上高1,100億円、営業利益率7%以上・ROE10%以上・配当性向40%程度またはDOE4%程度・自己資本比率50%以上・D/Eレシオ0.3倍以下④ 投資計画(計画期間内の投資認識の支出ベースで100億円)[不動産開発]・・・・保有不動産のバリューアップ等 40億円[ M&A 等]・・・・事業拡大のための成長投資 35億円[ 人材開発 ]・・・・技術者教育、高度人材の育成や採用他 15億円[ DX関連 ]・・・・デジタル技術を活用した業務変革等 10億円⑤ 経営基盤の強化に向けた取り組み・人的資本経営・DXへの取り組み・サステナビリティへの取り組み
MD&A(経営者による分析)
4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】(1)経営成績等の状況の概要当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。① 財政状態及び経営成績の状況当連結会計年度におけるわが国経済は、雇用・所得環境の改善により緩やかな景気回復が期待されるものの、金融政策による金利水準の上昇や物価上昇、また中東地域を始めとした不安定な国際情勢に伴う地政学リスク等、引き続き今後の状況に注視していく必要があります。建設業界におきましては、政府建設投資は堅調に推移しており、民間設備投資についても、企業収益の改善等を背景に高まりがみられましたが、中東情勢の悪化による原油価格の影響から生じる建設資材価格の上昇や調達環境の悪化に加え、慢性的な労働力不足による労務費の高騰等、先行き不透明な経営環境が続いております。一方、建設業法等の法改正がなされ、労働力確保を目的とした処遇改善の取り組みのもと、建設業界全体として持続的な成長に向けた環境整備が進められております。このような状況のなか、当社グループは、従前から培ってきたコア事業である「商業施設」建築のノウハウや企画・提案力を生かし、店舗等の新築・内装・リニューアル工事や宿泊施設の建設需要に対して積極的な受注活動を行ってまいりました。この結果、当連結会計年度の業績につきましては、売上高は1,061億7千6百万円(前期比7.2%増)となりました。損益につきましては、営業利益は90億3千3百万円(前期比32.2%増)、経常利益は89億5千4百万円(前期比32.3%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は64億8百万円(前期比36.9%増)となりました。 セグメントの経営成績は、以下のとおりであります。(建設事業)完成工事高は1,058億9千3百万円(前期比7.3%増)、セグメント利益は113億2千万円(前期比29.9%増)となりました。(不動産事業)不動産事業売上高は2億8千2百万円(前期比4.9%増)、セグメント利益は1億円(前期比1.8%増)となりました。② キャッシュ・フローの状況当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は146億6千3百万円(前連結会計年度末の資金は198億8千9百万円)となりました。当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。(営業活動によるキャッシュ・フロー)営業活動によるキャッシュ・フローは、32億3千2百万円の資金の減少(前連結会計年度は81億4千4百万円の資金の増加)となりました。主な増加要因は、税金等調整前当期純利益91億9百万円、仕入債務の増加32億6千8百万円、未成工事支出金の減少11億4千3百万円、主な減少要因は、売上債権等の増加95億4千4百万円、未収消費税等の増加27億4千2百万円、法人税等の支払額28億8千6百万円などであります。(投資活動によるキャッシュ・フロー)投資活動によるキャッシュ・フローは、2億7千1百万円の資金の減少(前連結会計年度は13億5千3百万円の資金の減少)となりました。主な増加要因は、差入保証金の回収による収入1億7千万円、投資有価証券の売却による収入1億5千4百万円、主な減少要因は、有形固定資産の取得による支出5億3千2百万円、無形固定資産の取得による支出1億2百万円などであります。(財務活動によるキャッシュ・フロー)財務活動によるキャッシュ・フローは、17億2千2百万円の資金の減少(前連結会計年度は7千5百万円の資金の増加)となりました。主な増加要因は、長期借入れによる収入10億5百万円、主な減少要因は、長期借入金の返済による支出15億3百万円、配当金の支払額11億2千2百万円などであります。 ③ 受注高、売上高及び繰越工事高の実績 受注工事高、売上高及び繰越工事高期別セグメントの名称前期繰越工事高(百万円)当期受注工事高(百万円)計(百万円)当期売上高(百万円)次期繰越工事高(百万円)前連結会計年度(自 2024年4月1日至 2025年3月31日)建設事業 建築工事-102,526102,52697,05488,118土木工事-1,0991,0991,6752,362計-103,626103,62698,73090,481不動産事業---269-合計-103,626103,62698,99990,481当連結会計年度(自 2025年4月1日至 2026年3月31日)建設事業 建築工事88,118116,673204,792102,887101,905土木工事2,3622,5994,9623,0061,956計90,481119,273209,754105,893103,861不動産事業---282-合計90,481119,273209,754106,176103,861(注)前連結会計年度の次期繰越工事高に軽微な誤りがあったことが判明したことから、訂正後の金額を記載しております。 なお、参考のため提出会社個別の事業の実績は次のとおりであります。 a.受注工事高、売上高及び繰越工事高期別セグメントの名称前期繰越工事高(百万円)当期受注工事高(百万円)計(百万円)当期売上高(百万円)次期繰越工事高(百万円)前事業年度(自 2024年4月1日至 2025年3月31日)建設事業 建築工事81,381101,625183,00696,12986,876土木工事44911354986計81,425101,716183,14296,17886,963不動産事業---269-合計81,425101,716183,14296,44886,963当事業年度(自 2025年4月1日至 2026年3月31日)建設事業 建築工事86,876115,849202,726101,397101,328土木工事8664150150-計86,963115,913202,876101,548101,328不動産事業---282-合計86,963115,913202,876101,830101,328(注)1.前事業年度以前に受注した工事で、契約の更改により請負金額に変更あるものについては、当期受注工事高にその増減額を含んでおります。したがって、当期売上高にも係る増減額が含まれております。2.次期繰越工事高は(前期繰越工事高+当期受注工事高-当期売上高)であります。b.受注工事高の受注方法別比率 工事の受注方法は、特命と競争に大別されております。期別区分特命(%)競争(%)計(%)前事業年度(自 2024年4月1日至 2025年3月31日)建築工事46.054.0100土木工事100.0-100当事業年度(自 2025年4月1日至 2026年3月31日)建築工事58.641.4100土木工事100.0-100(注)百分比は請負金額比であります。 c.売上高期別セグメントの名称官公庁(百万円)民間(百万円)計(百万円)前事業年度(自 2024年4月1日至 2025年3月31日)建設事業 建築工事42695,70396,129土木工事-4949計42695,75296,178不動産事業-269269合計42696,02196,448当事業年度(自 2025年4月1日至 2026年3月31日)建設事業 建築工事624100,772101,397土木工事-150150計624100,923101,548不動産事業-282282合計624101,206101,830(注)1.完成工事のうち主なものは、次のとおりであります。前事業年度 請負金額5億円以上の主なもの㈱ニトリ福岡DC新築工事IS鳥栖開発1号特定目的会社鳥栖物流センター新築工事三菱地所レジデンス㈱ザ・パークハウス三郷新築工事オーケー店舗保有㈱オーケー高井田店新築工事㈱Eco Ring JapanHoldings・㈱エコリングエコリング本社屋新築工事当事業年度 請負金額5億円以上の主なもの㈱コスモビューティーコスモビューティー神戸工場フロンティア新築工事大阪ロジスティクス特定目的会社LOGIPORTAL大正新築工事青梅駅前地区市街地再開発組合藍テラス建設工事住友商事㈱ミラモール東岸和田駅前新築工事イオンリテール㈱イオンモール津田沼South新店工事 2.完成工事高総額に対する割合が100分の10以上の相手先別の完成工事高及びその割合は、次のとおりであります。前事業年度 ㈱ニトリ 12,469百万円 13.0%当事業年度 該当事項はありません。 d.次期繰越工事高(2026年3月31日現在)区分官公庁(百万円)民間(百万円)計(百万円)建築工事9,41391,914101,328土木工事---計9,41391,914101,328(注)次期繰越工事のうち請負金額5億円以上の主なものは、次のとおりであります。第一リアルター㈱(仮称)ホテル浦安千鳥PJ 新築工事2026年6月完成予定アパホーム㈱/アパマンション㈱アパホテル&リゾート〈札幌駅前〉新築工事2027年2月完成予定アパホーム㈱/アパマンション㈱(仮称)アパホテル〈近鉄四日市駅前〉新築工事2027年11月完成予定三井不動産㈱(仮称)MOP多摩南大沢B街区建替え工事2028年2月完成予定U.S.ARMY CORPSOF ENGINEERS,JAPAN DISTRICTキャンプ座間・相模原基地ハウジング改修工事2028年3月完成予定 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容① 財政状態の分析当連結会計年度末における資産合計は744億3千6百万円、負債合計は344億1千5百万円、純資産合計は400億2千1百万円となり、前連結会計年度末と比べて総資産は68億5千2百万円増加しております。a.流動資産現金預金が52億8千万円、未成工事支出金が11億4千3百万円減少した一方、受取手形・完成工事未収入金等が89億5千3百万円、電子記録債権が5億9千万円、未収消費税等が27億4千2百万円増加したことなどにより、流動資産は前連結会計年度末と比べて63億7千1百万円増加の683億7千6百万円となりました。b.固定資産有形固定資産が3億9千8百万円、投資有価証券が6億7千6百万円増加したことなどにより、固定資産は前連結会計年度末と比べて4億8千1百万円増加の60億6千万円となりました。c.流動負債未払法人税等が1億6千9百万円、未払消費税等が22億3千5百万円、役員退職慰労引当金が2億円減少した一方、支払手形・工事未払金が31億2千7百万円、電子記録債務が1億4千1百万円、未成工事受入金が7億2千3百万円増加したことなどにより、流動負債は前連結会計年度末と比べて17億6千6百万円増加の288億5千2百万円となりました。d.固定負債長期借入金が5億1千1百万円、退職給付に係る負債が3億2千3百万円減少したことなどにより、固定負債は前連結会計年度末と比べて8億6千6百万円減少の55億6千3百万円となりました。e.純資産剰余金の配当を行ったことにより11億2千5百万円減少しましたが、親会社株主に帰属する当期純利益を64億8百万円獲得したことなどにより、純資産は前連結会計年度末と比べて59億5千1百万円増加の400億2千1百万円となりました。 ② 経営成績の分析経営成績につきましては、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ① 財政状態及び経営成績の状況」に記載のとおりであります。 ③ キャッシュ・フローの状況の分析キャッシュ・フローの状況については、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ② キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりで、キャッシュ・フロー指標は次のとおりであります。 2024年3月期2025年3月期2026年3月期自己資本比率(%)-50.453.7時価ベースの自己資本比率(%)-29.649.3キャッシュ・フロー対有利子負債比率(年)-0.8-インタレスト・カバレッジ・レシオ(倍)-76.5- (注)自己資本比率:自己資本/総資産時価ベースの自己資本比率:株式時価総額/総資産キャッシュ・フロー対有利子負債比率:有利子負債/キャッシュ・フローインタレスト・カバレッジ・レシオ:キャッシュ・フロー/利払い1.いずれも連結ベースの財務数値により算出しております。2.株式時価総額は、期末株価終値×期末発行済株式総数(自己株式控除後)により算出しております。3.キャッシュ・フローは、営業活動によるキャッシュ・フローを使用しております。4.有利子負債は、連結貸借対照表に計上されている負債のうち利子を支払っているすべての負債を対象としております。5.2025年3月期より連結貸借対照表を作成しているため、2024年3月期については記載しておりません。6.2026年3月期は営業キャッシュ・フローがマイナスのため、キャッシュ・フロー対有利子負債比率及びインタレスト・カバレッジ・レシオは記載しておりません。 ④ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成しております。この連結財務諸表を作成するにあたって、資産、負債、収益及び費用の報告額に影響を及ぼす見積り及び仮定を用いておりますが、これらの見積り及び仮定に基づく数値は実際の結果と異なる可能性があります。連結財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは以下のとおりであります。a.繰延税金資産の回収可能性繰延税金資産については、将来の利益計画に基づいた課税所得が十分に確保できることや、回収可能性があると判断した将来減算一時差異について繰延税金資産を計上しております。当社グループでは、取締役会等において決議された翌事業年度の事業計画に基づき回収可能性を検討しておりますが、繰延税金資産の回収可能性は将来の課税所得の見積りに依存するため、前提とした条件や仮定に変更が生じ、繰延税金資産の全部又は一部に回収可能性がないと判断した場合には、繰延税金資産の計上額が変動する可能性があります。b.販売用不動産及び仕掛販売用不動産の評価当社グループが保有している販売用不動産及び仕掛販売用不動産については、「棚卸資産の評価に関する会計基準」を適用しており、期末に帳簿価額と正味売却価額を比較し、正味売却価額が帳簿価額を下回っている場合には、販売用不動産及び仕掛販売用不動産に係る評価損として計上しております。当社グループでは、経済情勢や不動産市況の悪化等により、収益性が低下した場合には、正味売却価額が下落することで、販売用不動産及び仕掛販売用不動産に係る評価損が計上される可能性があります。c.工事原価総額の見積り工事原価総額の見積りについては、当初は工事契約に関する実行予算によって算出しております。当社グループでは、実行予算作成時には、将来の気象条件や作成時点で入手可能な情報に基づき、施工条件や建設資材価格等について仮定を設定し、作業効率等を勘案して工種ごとに詳細に積み上げることによって工事原価総額を見積り、工事着工後完成に至るまでは、作業所において実際の発生原価と対比して適時・適切に工事原価総額の検討・見直しを行っております。このように気象条件、施工条件、建設資材価格、作業効率等さまざまな仮定要素があり、適時・適切に見積りを行っておりますが、将来の損益は見積金額と異なる可能性があります。 d.工事損失引当金の計上工事契約について、工事原価総額が工事収益総額を超過する可能性が高く、かつ、その金額を合理的に見積ることができる場合には、その超過すると見込まれる額のうち、当該工事契約に関して既に計上された損益の額を控除した残額を、超過が見込まれた期の損失として処理し、工事損失引当金を計上しております。当社グループでは、工事原価総額を合理的な方法により算定しておりますが、見積り特有の不確実性が存在するため、将来において認識される経営成績及び財政状態に影響を与える可能性があります。

事業リスク

  • 受注環境と資材価格の変動
    経済環境の不透明さや他社との受注競争激化により、工事の採算性が悪化する可能性があります。また、建設資材価格や労務費の急激な高騰も、工事原価を押し上げ、利益を圧迫する要因となります。これらの変動は、イチケンの経営成績に直接的な影響を及ぼす可能性があります。
  • 取引先の信用リスク
    景気減速や建設市場の縮小により、発注者や協力業者などの取引先が信用不安に陥る可能性があります。取引先の倒産や支払遅延が発生した場合、工事代金の回収が困難になったり、新たな取引先の確保が必要になったりすることで、イチケンの経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。
  • 工事代金回収と施工上のリスク
    大型工事の受注は、請負代金の全額回収までに通常よりも長期間を要し、キャッシュ・フローに影響を与える可能性があります。また、施工上の不備や欠陥により契約不適合責任を追及され、損害賠償が発生した場合には、財政状態や経営成績に重大な影響を及ぼす可能性があります。
出典: FY2026 有価証券報告書(AI要約)
有価証券報告書「事業等のリスク」の全文を見る(年度切替)
FY2026|1,094 文字
3【事業等のリスク】有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。なお、文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであるため、実際の結果と異なる可能性があります。(1) 受注環境と建設資材価格等の動向による影響について「商業施設に強みを持ったオンリーワン企業」としての地位の確立を目指して、商業施設を中心に一般民間工事の新規顧客の獲得と原価管理の強化による利益の向上に努めてまいる所存でありますが、不透明さを払拭できない経済環境にあって、他社との受注競争の激化による工事採算性の悪化及び急激な建設資材価格や労務費の高騰による工事採算性の悪化が生じた場合には、経営成績に影響を及ぼす可能性があります。(2) 取引先の信用リスクについて取引先に関する信用力や支払条件等の厳格な審査の実施に努めるとともに信用不安情報の早期収集等、可能な限り信用リスクの最小化を図っておりますが、景気の減速や建設市場の縮小等により、発注者、協力業者等の取引先が信用不安に陥った場合には、経営成績に影響を及ぼす可能性があります。(3) 工事代金の回収による影響について今後の事業計画におきまして、商業施設に経営資源を集中し住宅関連工事の選別受注の強化を図ってまいる所存でありますが、請負代金の全額回収までに通常よりも期間を要する大型工事等を受注した場合には、キャッシュ・フローの状況に影響を及ぼす可能性があります。(4) 施工上の契約不適合等による影響について施工体制の強化を経営上の重点項目として捉え、品質管理に万全を期しておりますが、訴訟等により契約不適合責任を追及され損害賠償が発生した場合には、財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。(5) 保有資産の時価等の変動による影響について有価証券・不動産・会員権等の資産を保有しており、これらの資産は将来において、時価の変動や使用状況等により財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。(6) 訴訟等のリスクについて事業活動を行う過程において法令遵守に努めておりますが、訴訟等のリスクに晒される可能性があり、その結果によっては、経営成績に影響を及ぼす可能性があります。(7) 災害発生に伴うリスクについて地震、津波等の自然災害などの原因による予期せぬ災害が発生した場合には、財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。

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