事業の概要
- 設備工事事業が主軸大成温調グループは、冷暖房、給排水衛生、電気設備など、建物に必要なあらゆる設備工事の設計から施工までを一貫して手掛けています。これは、オフィスビルや商業施設、工場などの快適な環境を作り出す上で不可欠な事業であり、グループ全体の売上の大部分を占める主力事業です。
- 建築事業も展開子会社の大成温調建築工程(上海)有限公司では、建物本体の設計・施工も行っています。設備工事だけでなく、建物の箱そのものを作ることで、より幅広い顧客ニーズに応え、事業領域を広げています。
- 不動産・その他事業業務用や居住用の土地建物の賃貸を行う不動産事業や、冷暖房機器の販売、太陽光発電事業なども手掛けています。これらの事業は、主力である設備工事事業を補完し、収益源の多様化に貢献しています。
出典: FY2026 有価証券報告書(AI要約)
セグメント構成
- 日本事業が収益の柱日本セグメントは売上高473.86億円、営業利益24.85億円と、グループ全体の売上と利益の大部分を占める最大の事業地域です。設備工事、不動産、その他の事業(太陽光発電など)を展開しており、国内市場での安定した基盤が強みです。
- 米国事業が第二の柱米国セグメントは売上高123.41億円、営業利益5.29億円と、日本に次ぐ規模を持つ重要な地域です。主に設備工事事業を展開しており、海外市場での成長を牽引する存在として、グループ全体の収益に大きく貢献しています。
- 中国・豪州での展開中国セグメントは売上高27.41億円、営業利益1.29億円、オーストラリアセグメントは売上高0.32億円、営業利益0.06億円となっています。中国では設備工事と建築事業、オーストラリアでは不動産事業を中心に展開しており、地域分散と事業の多様化に寄与しています。
2025-03 セグメント別業績
| セグメント | 区分 | 売上(億) | 営業利益(億) | 営業利益率 |
|---|---|---|---|---|
| Japan | 地域 | 474 | 25 | 5.2% |
| USA | 地域 | 123 | 5 | 4.3% |
| China | 地域 | 27 | 1 | 4.7% |
| Australia | 地域 | 0 | 0 | 19.0% |
有価証券報告書「事業の内容」の全文を見る(年度切替)
3【事業の内容】 当社グループ(当社及び当社の関係会社)は、当社(大成温調株式会社)及び子会社9社並びに関連会社2社により構成されており、設備工事事業を主に営んでおります。 当社グループの当該事業に係る位置付けは、次のとおりであります。区分事業内容主要な会社設備工事事業冷暖房、給排水衛生、電気、恒温恒湿、除湿、熱交換、冷凍冷蔵等に関する設計・施工当社ALAKA'I MECHANICAL CORPORATION大成温調建築工程(上海)有限公司その他会社3社 (会社数 計6社)建築事業建物及び附帯設備の設計・施工大成温調建築工程(上海)有限公司 (会社数 1社)不動産事業業務用及び居住用の土地建物の賃貸等当社その他会社2社 (会社数 計3社)その他の事業冷暖房機器等の販売、太陽光発電事業、その他当社温調エコシステムズ株式会社その他会社5社 (会社数 計7社) なお、報告セグメントごとの区分は以下のとおりであります。報告セグメント会社名事業の区分日本大成温調株式会社設備工事事業不動産事業その他の事業(太陽光発電事業)温調エコシステムズ株式会社設備工事事業その他の事業(冷暖房機器等の販売)ホライズン5株式会社その他の事業(投資事業)ウッドテック株式会社設備工事事業その他の事業(浄化槽メンテナンス事業)米国ALAKA'I MECHANICAL CORPORATION設備工事事業中国大成温調建築工程(上海)有限公司設備工事事業建築事業オーストラリアTAISEI ONCHO AUSTRALIA PTY. LIMITED不動産事業NT AUSTRALIA PTY. LIMITED不動産事業 以上の当社グループについて図示すると次のとおりであります。
事業の優位性(モート)
事業の質(有価証券報告書から抽出)
数字に出ない事業の性質を、同じ物差しで全銘柄そろえています。FY2025時点の記載が出典です。
| 価格決定力値上げを通せるか。強いほどインフレ耐性が高い | 弱い 資機材費や労務費の高騰を価格改定条項の交渉で対応しており、価格決定権が弱い。 |
|---|---|
| 参入障壁新規参入を阻む要因の種類 | 技術 冷暖房、給排水衛生、電気、恒温恒湿、除湿、熱交換、冷凍冷蔵等に関する設計・施工技術。 |
| 景気敏感度業績が景気循環にどれだけ振られるか | シクリカル |
| 設備投資の性質稼いだ現金がどれだけ設備維持に消えるか | 混合 |
| 規制依存規制は障壁にも足枷にもなる | 高い |
会社が挙げる主要リスク:建設市場の変動リスク / 売掛債権の回収リスク / 不採算工事発生リスク
同じ条件で他の銘柄を探す → 定性スクリーニング(価格決定力・参入障壁・景気敏感度などで絞り込めます)
モート総合 6 / 25 5類型それぞれの強度と、そう判定した根拠
無形資産★☆☆☆☆
特許やブランド力に関する情報は乏しい。建設業という性質上、無形資産による競争優位性は限定的と考えられる。
スイッチングコスト★★☆☆☆
顧客は特定の建設業者との関係性を重視する可能性があるが、大規模プロジェクトでは入札競争も激しく、スイッチングコストは中程度と推測される。
ネットワーク効果☆☆☆☆☆
ネットワーク効果が働く事業モデルではない。
コスト優位★☆☆☆☆
規模の経済によるコスト優位性は限定的。建設業の特性上、個別のプロジェクトごとにコスト構造が変動しやすい。
規模の経済★★☆☆☆
売上高は増加傾向にあるが、同業他社と比較して突出した規模ではない。建設業全体として、一定の規模は必要とされる。
- 長年の実績と信頼1941年の創業以来、空気調和・給排水衛生・電気設備工事を中心に、質の高い設計・施工管理・メンテナンスサービスを提供し続けてきた実績があります。これにより、顧客からの信頼を厚くし、安定的な受注につながっています。
- 総合的なサービス提供設備工事だけでなく、建築事業や不動産事業、冷暖房機器販売、太陽光発電事業など、建物に関する幅広いサービスを提供できる点が強みです。これにより、顧客は複数の業者に依頼する手間を省け、大成温調グループに一括で任せられるという利便性があります。
- 海外展開による成長米国、中国、オーストラリアなど海外にも事業を展開しており、特に米国では設備工事事業で大きな売上を上げています。国内市場の変動リスクを分散し、成長が見込まれる海外市場を取り込むことで、持続的な成長を目指しています。
出典: FY2026 有価証券報告書(AI要約)
経営戦略
- 総合たてものサービス企業へ大成温調グループは「たてものを、いきものに」というブランドステートメントを掲げ、単なる設備工事会社ではなく、建物に命を吹き込み、人々の暮らしや街を支える「総合たてものサービス企業」を目指しています。顧客からの信頼をさらに高め、選ばれる存在になることを目標としています。
- 高度エンジニアリング拡大産業用や医療用施設など、高い技術力が求められる分野でのエンジニアリング能力をさらに強化・拡大していく方針です。これにより、高付加価値な案件を獲得し、収益性の向上を目指します。
- ストック収益の最大化建築費やエネルギーコストの上昇を背景に、建物の保守・改修需要が増加しています。データやAIを活用して、この保守・改修領域での継続的な収益を最大化することを目指し、安定した収益基盤の構築を図ります。
出典: FY2026 有価証券報告書(AI要約)
有価証券報告書「経営方針・対処すべき課題・MD&A」の全文を見る(年度切替)
経営方針・経営戦略
1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)経営方針当社グループは、1941年の創業以来、空気調和・給排水衛生・電気設備工事を中心とする建築設備全般において、質の高い設計・施工管理・メンテナンスサービスを追求してきました。当社グループの仕事は、建物に空気・水・電気という命を吹き込み、誰もが過ごしやすく居心地の良い環境を形にすることです。それは同時に、やがてその場所で紡がれていく人々の暮らしや人生、ひいては街や地域の活気そのものを下支えするということでもあります。だからこそ、安全・快適という当たり前を永続的にお届けするために、一つひとつの業務に心を込めて手を尽くしていく。「たてものを、いきものに」というブランドステートメントは、当社グループが大切にする価値観や姿勢を表したものです。今まで以上にお客さまに信頼され、選ばれる「総合たてものサービス企業」へと飛躍を目指し、時代とともに多様化する社会的ニーズに対応した幅広い付加価値を提供してまいります。 (2)経営戦略等当社グループは、長期経営ビジョン「LIVZON DREAM 2030」の実現に向けた第一フェーズとして、2021~2025年度を対象とする中期経営計画「LIVZON DREAM 2030 1st half!」を策定し、『コア事業の収益性改善』と『成長のための土台作り』に取り組んでまいりました。これらの取り組みの成果に加え、外部環境及び事業構造の変化を踏まえ、当社グループは、長期経営ビジョン達成に向けた第二フェーズとして、2026~2030年度を対象とする新たな中期経営計画「LIVZON DREAM 2030 2nd half!」を策定しました。新中期経営計画においては、①高度エンジニアリング領域の拡大、②ストック収益の最大化、③生産性の向上の3つを成長戦略とし、各戦略に基づく諸施策を展開してまいります。①高度エンジニアリング領域の拡大産業用・医療用施設案件等で培った技術力を活用し、高度エンジニアリング領域を拡大②ストック収益の最大化建築費・エネルギーコスト上昇に伴うストック需要を取り込み、データ・AI活用により保守・改修領域での継続収益を最大化③生産性の向上DX・標準化・外部活用で業務にレバレッジをかけ、人財投資と両立しながら付加価値創出を最大化 (3)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等当社グループは、中期経営計画「LIVZON DREAM 2030 2nd half!」において、営業利益額は70億円以上、ROEは12.0%以上、EPSは810円以上、DOEは4.0%以上を目指すことを掲げております。 (4)経営環境当社グループを取り巻く経営環境は、人手不足や時間外規制の定着により施工能力の制約が強まる一方で、データセンターや半導体を中心に高付加価値市場は伸長しており、建築費やエネルギーコストの高騰を背景に改修需要も拡大しております。事業のさらなる成長のために、外部環境と事業構造の変化に対応した取り組みが必要となっております。 (5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題建設投資は今後も堅調に見込まれる一方で、コスト上昇や人手不足、デジタル化の進展などにより、経営環境や事業環境は大きく変化しております。これらの課題に対し、原価管理や工程管理の精度向上、働き方に関する社内制度の変革や社員の生産性向上に向けた意識改革を進めてまいります。
対処すべき課題
1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)経営方針当社グループは、1941年の創業以来、空気調和・給排水衛生・電気設備工事を中心とする建築設備全般において、質の高い設計・施工管理・メンテナンスサービスを追求してきました。当社グループの仕事は、建物に空気・水・電気という命を吹き込み、誰もが過ごしやすく居心地の良い環境を形にすることです。それは同時に、やがてその場所で紡がれていく人々の暮らしや人生、ひいては街や地域の活気そのものを下支えするということでもあります。だからこそ、安全・快適という当たり前を永続的にお届けするために、一つひとつの業務に心を込めて手を尽くしていく。「たてものを、いきものに」というブランドステートメントは、当社グループが大切にする価値観や姿勢を表したものです。今まで以上にお客さまに信頼され、選ばれる「総合たてものサービス企業」へと飛躍を目指し、時代とともに多様化する社会的ニーズに対応した幅広い付加価値を提供してまいります。 (2)経営戦略等当社グループは、長期経営ビジョン「LIVZON DREAM 2030」の実現に向けた第一フェーズとして、2021~2025年度を対象とする中期経営計画「LIVZON DREAM 2030 1st half!」を策定し、『コア事業の収益性改善』と『成長のための土台作り』に取り組んでまいりました。これらの取り組みの成果に加え、外部環境及び事業構造の変化を踏まえ、当社グループは、長期経営ビジョン達成に向けた第二フェーズとして、2026~2030年度を対象とする新たな中期経営計画「LIVZON DREAM 2030 2nd half!」を策定しました。新中期経営計画においては、①高度エンジニアリング領域の拡大、②ストック収益の最大化、③生産性の向上の3つを成長戦略とし、各戦略に基づく諸施策を展開してまいります。①高度エンジニアリング領域の拡大産業用・医療用施設案件等で培った技術力を活用し、高度エンジニアリング領域を拡大②ストック収益の最大化建築費・エネルギーコスト上昇に伴うストック需要を取り込み、データ・AI活用により保守・改修領域での継続収益を最大化③生産性の向上DX・標準化・外部活用で業務にレバレッジをかけ、人財投資と両立しながら付加価値創出を最大化 (3)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等当社グループは、中期経営計画「LIVZON DREAM 2030 2nd half!」において、営業利益額は70億円以上、ROEは12.0%以上、EPSは810円以上、DOEは4.0%以上を目指すことを掲げております。 (4)経営環境当社グループを取り巻く経営環境は、人手不足や時間外規制の定着により施工能力の制約が強まる一方で、データセンターや半導体を中心に高付加価値市場は伸長しており、建築費やエネルギーコストの高騰を背景に改修需要も拡大しております。事業のさらなる成長のために、外部環境と事業構造の変化に対応した取り組みが必要となっております。 (5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題建設投資は今後も堅調に見込まれる一方で、コスト上昇や人手不足、デジタル化の進展などにより、経営環境や事業環境は大きく変化しております。これらの課題に対し、原価管理や工程管理の精度向上、働き方に関する社内制度の変革や社員の生産性向上に向けた意識改革を進めてまいります。
MD&A(経営者による分析)
4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】(1)経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループ(当社、連結子会社及び持分法適用会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。なお、文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ① 経営成績当連結会計年度におけるわが国経済は、雇用・所得環境の改善や企業収益の回復を背景に、設備投資や個人消費に持ち直しの動きが見られるなど、緩やかな回復基調で推移しました。一方で、原材料価格やエネルギー価格の高止まり、労務費の上昇に加え、不安定な国際情勢や為替動向の影響により、先行き不透明な状況が続きました。建設業界におきましては、大都市圏を中心とした再開発案件や、製造業を中心とした設備投資、医療施設などの建設需要を背景に、建設投資は底堅く推移しました。また、既存建物の設備更新や省エネルギー化などのリニューアル需要も継続しております。他方で、資機材価格や労務費の上昇、人手不足などの影響もあり、事業運営においては引き続き慎重な対応が求められる状況となりました。こうした状況の中、当社グループは、中期経営計画「LIVZON DREAM 2030 1st half!」の最終年度として、3つの基本方針①基盤事業の深耕、②成長への投資、③経営基盤の整備を推進し、『コア事業の収益性改善』と『成長のための土台作り』を進めてまいりました。 この結果、当連結会計年度の受注高は前連結会計年度比14.0%増の725億20百万円となり、売上高は前連結会計年度比1.3%減の617億19百万円となりました。次に利益面につきましては、営業利益は前連結会計年度比27.8%増の39億80百万円、経常利益は前連結会計年度比32.0%増の45億97百万円、親会社株主に帰属する当期純利益は前連結会計年度比42.7%増の35億49百万円となりました。当社グループは、主に設備工事事業を営んでおり、国内においては当社、温調エコシステムズ株式会社及びウッドテック株式会社等が、海外においては米国及び中国等の各地域をALAKA'I MECHANICAL CORPORATION(米国)、大成温調建築工程(上海)有限公司(中国)及びその他の現地法人が、それぞれ担当しております。現地法人はそれぞれ独立した経営単位であり、各地域において包括的な戦略を立案し、事業活動を行っております。当社グループは主として設備工事事業を基礎とした地域別のセグメントから構成されており、「日本」、「米国」、「中国」及び「オーストラリア」の4つを報告セグメントとしております。また、温調エコシステムズ株式会社においては設備工事事業のほか、冷暖房機器等の販売を事業として行っております。報告セグメントの業績は次のとおりであります。「日本」におきましては受注高は539億54百万円となり、売上高は475億26百万円、セグメント利益は34億56百万円となりました。「米国」におきましては受注高は175億88百万円となり、売上高は123億50百万円、セグメント利益は7億49百万円となりました。「中国」におきましては受注高は9億29百万円となり、売上高は17億93百万円、セグメント損失は2億46百万円となりました。「オーストラリア」におきましては受注高は47百万円となり、売上高は47百万円、セグメント利益は19百万円となりました。 ② 財政状態の分析(流動資産)当連結会計年度末における流動資産残高は356億44百万円となり、前連結会計年度末に比べ50億30百万円増加しております。その主な要因は、現金及び預金が61億36百万円増加し、電子記録債権が9億85百万円、受取手形・完成工事未収入金等が3億7百万円それぞれ減少したこと等によるものであります。(固定資産)当連結会計年度末における固定資産残高は162億47百万円となり、前連結会計年度末に比べ4億50百万円増加しております。その主な要因は、投資有価証券が8億30百万円増加し、建設仮勘定が3億66百万円減少したこと等によるものであります。 (流動負債)当連結会計年度末における流動負債残高は206億34百万円となり、前連結会計年度末に比べ23億90百万円増加しております。その主な要因は、未成工事受入金が33億16百万円、消費税法上における資産の譲渡等の認識時期を変更したことにより未払消費税等が25億8百万円それぞれ増加し、短期借入金が27億円、支払手形・工事未払金等が10億37百万円それぞれ減少したこと等によるものであります。(固定負債)当連結会計年度末における固定負債残高は5億26百万円となり、前連結会計年度末に比べ11百万円減少しております。その要因は、その他が50百万円減少し、繰延税金負債が38百万円増加したことによるものであります。(純資産)当連結会計年度末における純資産残高は307億31百万円となり、前連結会計年度末に比べ31億2百万円増加しております。その主な要因は、利益剰余金が23億58百万円、その他有価証券評価差額金が2億14百万円それぞれ増加し、自己株式が5億91百万円減少したこと等によるものであります。 ③ キャッシュ・フローの状況当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ58億25百万円増加し、当連結会計年度末には184億48百万円(前連結会計年度比46.2%増)となりました。当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。(営業活動によるキャッシュ・フロー)営業活動の結果獲得した資金は97億16百万円(前連結会計年度は5億60百万円の獲得)となりました。これは主に税金等調整前当期純利益の計上48億26百万円、未成工事受入金の増加33億14百万円及び未払消費税等の増加25億8百万円が資金の増加要因となり、法人税等の支払14億35百万円が資金の減少要因となったことによるものであります。(投資活動によるキャッシュ・フロー)投資活動の結果使用した資金は5億48百万円(前連結会計年度は1億13百万円の使用)となりました。これは主に定期預金の預入による支出5億30百万円、無形固定資産の取得による支出4億円及び有形固定資産の取得による支出1億88百万円が資金の減少要因となり、有形固定資産の売却による収入5億38百万円が資金の増加要因となったことによるものであります。(財務活動によるキャッシュ・フロー)財務活動の結果使用した資金は34億7百万円(前連結会計年度は11億39百万円の獲得)となりました。これは主に短期借入金の返済による支出27億円及び配当金の支払額9億47百万円が資金の減少要因となったことによるものであります。 ④ 生産、受注及び販売の状況ア.受注実績当連結会計年度の受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。セグメントの名称当連結会計年度(自 2025年4月1日至 2026年3月31日)前年同期比(%)日本(千円)53,954,273103.9米国(千円)17,588,761211.5中国(千円)929,66128.1オーストラリア(千円)47,967148.0報告セグメント計(千円)72,520,664114.0その他(千円)--合計(千円)72,520,664114.0(注) セグメント間の取引については相殺消去しております。 イ.売上実績当連結会計年度の売上実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。セグメントの名称当連結会計年度(自 2025年4月1日至 2026年3月31日)前年同期比(%)日本(千円)47,526,867100.3米国(千円)12,350,787100.1中国(千円)1,793,44265.4オーストラリア(千円)47,967148.0報告セグメント計(千円)61,719,06598.7その他(千円)--合計(千円)61,719,06598.7(注)1.セグメント間の取引については相殺消去しております。2.当社グループでは生産実績を定義することが困難であるため、「生産の状況」は記載しておりません。3.売上高総額に対する割合が100分の10以上の相手先の売上高及びその割合は、次のとおりであります。前連結会計年度(自2024年4月1日 至2025年3月31日)㈱フジタ 6,501,047千円 10.4%当連結会計年度(自2025年4月1日 至2026年3月31日)㈱フジタ 6,260,677千円 10.1% なお、参考のため提出会社個別の事業の状況は次のとおりであります。a.受注工事高、完成工事高及び繰越工事高第74期(自 2024年4月1日 至 2025年3月31日)工事別前期繰越工事高(千円)当期受注工事高(千円)計(千円)当期完成工事高(千円)次期繰越工事高(千円) 新築工事31,478,65425,239,73556,718,39022,707,06734,011,323改修・保守修理等6,852,72121,797,31228,650,03420,634,6568,015,378計38,331,37647,037,04885,368,42543,341,72342,026,701 第75期(自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)工事別前期繰越工事高(千円)当期受注工事高(千円)計(千円)当期完成工事高(千円)次期繰越工事高(千円) 新築工事34,011,32330,853,20264,864,52623,459,06241,405,463改修・保守修理等8,015,37820,092,24328,107,62120,081,6668,025,955計42,026,70150,945,44692,972,14743,540,72949,431,418 (注)1.前期以前に受注した工事で、契約の更改により請負金額に変更のあるものについては、当期受注工事高にその増減額が含まれております。したがって、当期完成工事高にも係る増減額が含まれております。2.次期繰越工事高は(前期繰越工事高+当期受注工事高-当期完成工事高)に一致しております。3.当期受注高及び当期売上高としては、上記当期受注工事高及び当期完成工事高のほかにその他の売上高に係るものがあり、その内訳は次のとおりであります。区分第74期第75期不動産賃貸事業(千円)94,78587,242その他の事業(千円)25,30052,759計(千円)120,085140,002 b.完成工事高期別区分官公庁(千円)民間(千円)計(千円)第74期(自 2024年4月1日至 2025年3月31日)新築工事2,093,53520,613,53122,707,067改修・保守修理等4,135,82416,498,83120,634,656計6,229,35937,112,36343,341,723第75期(自 2025年4月1日至 2026年3月31日)新築工事3,113,95020,345,11123,459,062改修・保守修理等2,836,31617,245,35020,081,666計5,950,26737,590,46243,540,729 (注)1.完成工事のうち主なものは、次のとおりであります。第74期の完成工事のうち請負金額が8億円以上の主なもの・㈱竹中工務店大阪けいさつ病院 空調設備工事・リンテック㈱リンテック株式会社熊谷工場 第3フィルム棟増築工事・㈱フジタロジクロス名古屋みなと 空調衛生設備工事・㈱フジタテクノ・ラボ大阪 機械設備工事・大和ハウス工業㈱PRIME GATE UMEDA 空調衛生設備工事第75期の完成工事のうち請負金額が15億円以上の主なもの・㈱竹中工務店Sakai Global Headquarters 給排水衛生空調設備工事・㈱フジタSGリアルティ新砂 給排水衛生設備工事・㈱フジタMARK IS 葛飾かなまち 給排水衛生空調設備工事・㈱安藤・間八芳園 給排水衛生設備工事・㈱フジタTAKANAWA GATEWAY CITY RESIDENCE 空調設備工事2.完成工事高総額に対する割合が100分の10以上の相手先の完成工事高及びその割合は、次のとおりであります。前事業年度(自2024年4月1日 至2025年3月31日)㈱フジタ 6,501,047千円 15.0%当事業年度(自2025年4月1日 至2026年3月31日)㈱フジタ 6,260,677千円 14.4% c.手持工事高(2026年3月31日現在)区分官公庁(千円)民間(千円)計(千円)新築工事21,141,17820,264,28541,405,463改修・保守修理等3,645,4434,380,5118,025,955計24,786,62124,644,79649,431,418 (注)手持工事のうち請負金額が25億円以上の主なものは次のとおりであります。・品川区品川区新総合庁舎整備機械設備工事 給排水衛生空調設備工事2029年6月完成予定・㈱大林組帝京平成大学ちはら台キャンパス再整備事業 給排水衛生空調設備工事2027年3月完成予定・㈱フジタ日本医科大学武蔵小杉C街区計画新築工事 空調衛生設備工事2028年2月完成予定・江東区江東区江東公会堂機械設備改修工事 空調設備工事2027年8月完成予定・㈱長谷工コーポレーション墨田区本所一丁目計画 新築工事 給排水衛生設備工事2029年6月完成予定 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 ① 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成にあたっては、資産・負債及び収益・費用の計上に関しましては見積りによる判断を行っております。見積り及び判断については、過去の実績や状況に基づき合理的に継続して評価・検討を行っておりますが、見積り特有の不確実性があるため、実際の結果は異なることがあります。連結財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。 ② 財政状態の分析「4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要② 財政状態の分析」に記載のとおりであります。 ③ 経営成績の分析「4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要① 経営成績」に記載のとおりであります。 ④ 資本の財源及び資金の流動性についての分析当連結会計年度におけるキャッシュ・フローの分析については、「4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ③ キャッシュ・フローの状況」をご参照下さい。当社グループの事業活動における運転資金需要の主なものは、工事原価、販売費及び一般管理費などの営業費用によるものです。投資資金需要の主なものは、設備投資、システム投資、子会社株式の取得などによるものであります。当社グループは、事業運営上必要な資金の流動性を安定的に確保する財務体制を維持することを基本としており、運転資金、設備投資資金、投融資資金については、自己資金、借入金により調達しております。なお、当連結会計年度末における借入金及びリース債務を含む有利子負債の残高は48百万円、現金及び現金同等物の残高は18,448百万円となっております。 ⑤ 経営方針・経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等について当社グループでは、5ヵ年の中期経営計画「LIVZON DREAM 2030 2nd half!」において、営業利益率6.4%以上、また、ROEは12.0%以上を維持することを掲げております。
事業リスク
- 建設市場の変動国内外の経済状況によって、公共投資や民間企業の設備投資が変動すると、大成温調グループの設備工事の受注に直接影響し、業績が悪化する可能性があります。景気動向や政策の変化が事業の安定性に影響を与える重要な要因です。
- 不採算工事の発生長期間にわたる工事では、資材価格や人件費の高騰、設計変更、工期の遅延など予期せぬコスト増加が発生し、当初の想定よりも利益が少なくなる、あるいは損失が出る可能性があります。これは、工事の利益率を大きく左右するリスクです。
- 建設業従事者の不足建設業界全体で高齢化が進み、熟練技術者や技能工が不足しています。大成温調グループや協力会社で工事に従事する人材が不足すると、工事の受注能力や施工品質に影響が出て、業績に悪影響を及ぼす可能性があります。
出典: FY2026 有価証券報告書(AI要約)
有価証券報告書「事業等のリスク」の全文を見る(年度切替)
3【事業等のリスク】有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項には、以下のようなものがあります。当社グループは、これらのリスク発生の可能性を認識したうえで、発生の回避及び発生した場合の適時適切な対応に努める所存であります。なお、文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであり、当社グループの事業に関連するリスクを全て網羅するものではありません。 リスク内容対策(一部)1建設市場の変動リスク国内外の経済情勢の影響により、公共投資や民間企業の投資動向が変動し、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性がある。・『LIVZON DREAM2030』の機能戦略、地域戦略、デジタルトランスフォーメーション(DX)戦略の推進・総合たてものサービス企業を目指しグループ総合力の拡充・営業力拡充による顧客基盤の拡大2売掛債権の回収リスク取引先の倒産、信用不安等により売掛債権が回収不能となった場合、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性がある。・多面的な与信管理の実施(取引先の信用調査、債権管理表の運用 等)3不採算工事発生リスク想定外の不採算工事の発生により、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性がある。→長工期工事における工事原価の変動、素材・原材料価格やエネルギー価格の上昇等による資機材費の高騰、繁忙期の重複等による労務費の高騰、工事途中での設計変更、予定工期のずれ 等・「重要工事物件管理表」等による原価発生のモニタリング・実行予算見直し等による適時適切な個別原価管理・原価圧縮の工夫・価格改定条項の交渉4資機材調達のリスク需給関係等により、資機材の調達が遅延した場合、全体工期が遅れるため、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性がある。・購買体制の強化・調達先の多様化・早期発注の工夫5新規事業やM&Aのリスク新規事業投資並びにM&A等の実行により、各種リスクが顕在化した場合、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性がある。→偶発債務の事後判明、シナジー発揮や経営の困難性、事業計画の計画未達、のれん減損、株式評価損 等・事業計画の精査・財務や法務デューデリジェンスの実施・統合作業(PMI)の速やかな実施6海外活動におけるリスク海外市場における景気、為替変動、政治情勢等の変動及び法規制の改正等により、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性がある。・将来性・多様性・バランス重視の海外事業投資の実行・グループ会社管理統括部による海外子会社の経営管理及びリスク管理7建設業従事者の不足のリスク当社グループや協力会社の工事従事者不足等により、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性がある。→工事従事者の高齢化、熟練技術者及び熟練技能工の不足 等・若年者の継続的な求人及び教育・ダイバーシティの視点に立った幅広い人材の活用・協力会社も含む教育機会の提供や新規開拓等による技術力のある人材の確保・アウトソーシングの活用・業務生産性向上のための積極投資 リスク内容対策(一部)8資産保有によるリスク保有資産に時価の変動等による減損処理の必要性が生じた場合、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性がある。→事業用及び賃貸用不動産としての不動産、有価証券 等・保有資産について保有意義や資産健全化の点から定期的な評価と評価結果に応じた売却等の適時適切な判断9重大事故や契約不適合等によるリスク設計及び施工の段階において、重大な災害・品質事故発生に伴い、業務の中断及び是正工事、契約不適合等が生じた場合、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性がある。・設計段階における検証、妥当性の確認体制構築・協力会社と緊密に連携した定期的な災害・品質事故防止教育及び検査・巡回の実施10重要な訴訟等におけるリスク重要な訴訟等が提起された場合、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性がある。・顧問弁護士等との協議による適時適切な対応11法的規制等におけるリスク国内外の各種法規制において制定や改正が行われた場合、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性がある。→建設業法、会社法、金融商品取引法、法人税法、独占禁止法、労働安全衛生法、労働基準法等の法令、品質に関する基準、環境に関する基準、会計基準 等・制定・改正された法令及び社内規定に対し積極的かつ適正に対応遵守・法令遵守に対応するための必要な折衝・内部統制教育等の社内教育の実施・内部通報制度の周知徹底12情報管理及び情報システムのリスクサイバー攻撃など保護すべき情報が漏洩した場合や、予期しない不正なアクセスなど情報システム技術に十分対応できない場合、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性がある。・業務の効率性及び正確性を確保するための情報システムの充実・情報管理に関する社内教育の実施・標的型攻撃メール訓練の実施・第三者による脆弱性診断の実施・通信環境のセキュリティ強化としてVPNからゼロトラストへの移行を実施13感染症に関するリスク新型コロナウイルス感染症をはじめとする感染症拡大や長期化により、取引先の発注調整、工事の中断等が発生した場合、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性がある。・感染症に対する日常予防の徹底・WEB会議の実施・勤務形態の多様化(テレワークや時差出勤)・社員の体調報告、ワクチン接種の奨励等の感染症拡大防止策を継続実施