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ピエトロ(2818)は何で稼いでいるか — 事業の柱と依存度

食料品 食品

事業の概要

  • 食品製造販売
    ピエトロは、ドレッシングやソース、パスタソース、スープ、冷凍食品などを製造し、全国のスーパーマーケットや百貨店で販売しています。特に「ピエトロドレッシング和風しょうゆ」は、非加熱製法による生タイプドレッシングとして主力製品であり、独自のまろやかな醤油味と手作りの高級感が特徴です。顧客の健康志向や食の多様化に対応し、カロリーカット製品や季節限定フレーバーも展開しています。
  • レストラン経営
    パスタ料理をメインとしたレストランを直営店とフランチャイズ(FC)店で展開しています。日本人の食文化に合わせた高菜や納豆、たらこなどの和風素材を取り入れたオリジナリティあふれるメニュー開発に力を入れています。また、テイクアウト主体のファストフード業態や、お持ち帰り用パスタを提供する「MIOMIO」ブランドも展開し、多様なニーズに応えています。
  • グループ構成と連携
    ピエトログループは、当社と2つの子会社、1つのその他の関係会社で構成されています。子会社であるPIETRO NORTH AMERICA, INC.は商品事業の一部を担い、その他の関係会社は商品事業への原材料供給や製品販売、さらには建物賃貸を通じてグループ全体の事業活動を支えています。これにより、製造から販売、店舗運営まで一貫したビジネスモデルを構築しています。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
セグメント構成
  • 食品事業(Food Business)
    ドレッシングやソース、パスタソース、スープ、冷凍食品などの食品製造販売が主な事業です。特に「ピエトロドレッシング和風しょうゆ」が主力製品で、非加熱処理の生タイプドレッシングとして独自の地位を築いています。全国の量販店やスーパーマーケットを中心に販売されており、当期の売上高は66.74億円、営業利益は15.62億円と、グループの稼ぎ頭となっています。
  • レストラン事業(Restaurant Business)
    パスタ料理をメインとしたレストランの経営を行っており、直営店とフランチャイズ(FC)店を国内外に展開しています。和風素材を取り入れたオリジナリティあふれるパスタメニューが特徴で、テイクアウト主体のファストフード業態や直販店も展開しています。当期の売上高は42.96億円、営業利益は1.00億円であり、ブランドイメージの構築と顧客接点の拡大に貢献しています。
  • その他事業(Other Business)
    本社ビルの賃貸が主な内容です。その他の関係会社が商品事業との間で原材料の購入や製品の販売を行うとともに、本社ビルの賃貸を行っています。当期の売上高は1.65億円、営業利益は0.70億円と、グループ全体の事業活動をサポートする役割を担っています。
2025-03 セグメント別業績
セグメント区分売上(億)営業利益(億)営業利益率
FoodBusiness 地域 67 16 23.4%
RestaurantBusiness 地域 43 1 2.3%
OtherBusinessRentalOfHeadquartersBuilding 地域 2 1 42.4%
有価証券報告書「事業の内容」の全文を見る(年度切替)
FY2026|1,127 文字
3【事業の内容】当社グループは、当社、子会社2社及びその他の関係会社1社で構成されており、各種ドレッシング・ソース等の食品の製造販売、パスタ料理をメインとしたレストランの経営を主要な事業としています。当社グループの事業に係る位置付け及びセグメントとの関連は、次のとおりです。なお、その他の関係会社とは、下記のセグメントのうち、商品事業との間で原材料の購入、製品の販売を行うとともに、その他の事業において建物の賃貸を行っています。 (1) 商品事業当社、PIETRO NORTH AMERICA,INC.(連結子会社:米国フロリダ州)は、商品事業としてドレッシング・ソース類の製造販売を行っています。当社の主力製品であるピエトロドレッシング和風しょうゆは、生の素材を生かす製法による非加熱処理の生タイプドレッシングで、独特のまろやかな醤油味の和風風味と手作りの高級感を特徴としています。また、顧客の食生活の多様化や健康志向に対応するため、カロリー、油分カットのグリーンの他、季節限定フレーバー等の各種ドレッシングやパスタソース、スープ等の各種レトルト商品、冷凍食品等を製造販売しています。ピエトロドレッシングをはじめ当社製品は、厳選した新鮮な原料を使用し、創業当初から変わらない小ロット仕込で美味しさを維持し、また、鮮度保持のため原材料の仕込から出荷までの時間を短くしており、常に「美味しいものづくり」へのこだわりを継続しています。販売先といたしましては、問屋(帳合先)を経由して全国の量販店、スーパーマーケットへの供給が全体の大部分を占めており、他に百貨店、高級食料品店等でも販売しています。(2) 店舗事業当社は、店舗事業としてパスタ専門店を経営しており、直営店、FC店を国内に展開しています。また、PIETRO A DAYブランド等、様々な商品を取り扱う直販店を国内に展開しています。当社のレストランは、料理のアツアツ感でお客様に美味しいパスタ料理を提供しています。日本人の食の原点はご飯と味噌汁という視点からパスタのコンビネーションを考えて、高菜、納豆、たらこ等の和風素材を取り入れた創業以来のメニューを基に、常に新しいオリジナリティを持たせたメニューの開発を継続しています。また、テイクアウトを主体とするファストフードタイプの業態及びお持ち帰り用パスタ等バラエティ豊かなメニューを提供するMIOMIO(ミオミオ)を展開しています。 〈店舗数の増減〉単位:店舗 前期末増加減少当期末直営店312231FC店12--12直販店3-21合計462444 (事業系統図)(注)1.※のマークは結合状況を示しています。※1 連結子会社※2 その他の関係会社

事業の優位性(モート)

事業の質(有価証券報告書から抽出)
数字に出ない事業の性質を、同じ物差しで全銘柄そろえています。FY2025時点の記載が出典です。
価格決定力値上げを通せるか。強いほどインフレ耐性が高い 弱い
原材料価格の高騰を価格改定で対応しているが、競合激化により影響を受ける可能性があるため。
参入障壁新規参入を阻む要因の種類 ブランド
「ピエトロドレッシング」は非加熱処理の生タイプドレッシングで、独特の風味と手作りの高級感を特徴とする。
顧客集中度特定顧客への依存度。高いほど失注リスクが大きい 中程度
景気敏感度業績が景気循環にどれだけ振られるか ディフェンシブ
設備投資の性質稼いだ現金がどれだけ設備維持に消えるか 混合
規制依存規制は障壁にも足枷にもなる 中程度
会社が挙げる主要リスク:主力製品への依存 / 食品の安全性・安全管理 / 生産拠点の集中
同じ条件で他の銘柄を探す → 定性スクリーニング(価格決定力・参入障壁・景気敏感度などで絞り込めます)
モート総合 7 / 25 5類型それぞれの強度と、そう判定した根拠
無形資産★☆☆☆☆
根拠:弱いブランド・特許・許認可

「味の素」ブランドは長年の歴史と信頼があるが、特許や規制ライセンスによる明確な独占性は限定的。調味料分野でのブランド認知度は高いものの、競合他社も類似製品を展開しており、絶対的な優位性とは言えない。

スイッチングコスト★☆☆☆☆
根拠:弱い乗り換えの手間・コスト

家庭用調味料は、価格や風味の好みに応じて比較的容易に代替品が選択される傾向がある。業務用では一定の取引関係が築かれるが、スイッチングコストが極めて高いとは言えない。

ネットワーク効果☆☆☆☆☆
根拠:弱い利用者増が価値を生む

製品の利用が増えることで価値が増すようなネットワーク効果は、調味料事業には基本的に存在しない。

コスト優位★★☆☆☆
根拠:中程度同じ物を安く作れる

長年の事業運営で培われた調達・製造ノウハウによる効率化は存在する可能性がある。しかし、食料品業界全体でコスト競争は激しく、明確なコスト優位性を確立しているかは不明。

規模の経済★★★☆☆
根拠:中程度規模が参入障壁になる

調味料市場において、一定のシェアと生産規模を持つことは効率性に寄与する。しかし、業界全体が成熟しており、規模の経済による圧倒的な優位性というよりは、最適化された少数寡占の一角を担うレベル。

  • 独自の製法と品質
    ピエトロドレッシングは、生の素材を活かす非加熱処理の「生タイプドレッシング」という独自のカテゴリーを確立しています。創業当初から変わらない小ロット仕込みで美味しさを維持し、鮮度保持のため原材料の仕込みから出荷までの時間を短縮するなど、「美味しいものづくり」へのこだわりが強みです。これにより、他社との差別化を図り、顧客からの信頼を得ています。
  • 和風パスタの先駆者
    パスタ専門店では、日本人の食の原点であるご飯と味噌汁の視点を取り入れ、高菜や納豆、たらこなどの和風素材を組み合わせたオリジナリティあふれるメニューを創業以来提供しています。これにより、他にはない独自のパスタ体験を提供し、顧客の支持を得ています。常に新しいメニュー開発を継続することで、顧客の飽きを防ぎ、リピートを促しています。
  • 多様な販売チャネル
    主力製品であるドレッシングは、全国の量販店やスーパーマーケット、百貨店、高級食料品店など幅広いチャネルで販売されています。これにより、多くの消費者に製品を届け、安定的な売上を確保しています。また、レストラン事業においても直営店、FC店、直販店を展開し、多様な顧客接点を持つことで、ブランド認知度向上と収益機会の拡大を図っています。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)

経営戦略

有価証券報告書「経営方針・対処すべき課題・MD&A」の全文を見る(年度切替)
経営方針・経営戦略
1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものです。(1) 会社の経営の基本方針当社グループ経営基本方針・「おいしさ」と「健康」を追い続けます・感謝してお客様を大切にします・新しい食文化を提案します・会社の発展と社員の豊かな暮らしを実現しますこの経営基本方針のもと、創業以来、内食・中食・外食すべての食のシーンにおいて、お客様に満足していただけるよう、新商品や店舗サービスの開発に積極的に取り組んでいます。今後も商品事業及び店舗事業を併せ持つ強みを活かし、「おいしさ」と「健康」にこだわり続けるとともに、日本はもとより海外でも愛される味を追求して豊かな食文化創りに貢献してまいります。(2) 中長期的な会社の経営戦略当社グループは、中長期的な企業価値向上、持続的な成長に向け、目標とする経営指標として、営業利益、当期利益に重きを置き、小さくても歩みを止めない「年輪経営」で、着実に緩やかな成長を図るとともに、継続的に増益を達成してまいります。また、価値ある企業として存続し続けるため、お客様、お取引先様、社員、社会の「“未来へ”しあわせ、つながる」企業を目指してまいります。創業当初より大事にしてきた「ファンを大切にする」という理念のもと、当社の強みを伸ばし、ブランド価値を高めていくため、ファンベース経営のさらなる強化、魅力のある商品開発、価値訴求に重点を置いた販売体制の構築を行い、商品事業では、ドレッシングカテゴリーを収益基盤として、事業の多角化に取り組んでまいります。また、店舗事業では、顧客体験の質を高めるとともに利益率の改善を通じた収益力の一層の強化を図ってまいります。(3) 経営環境及び対処すべき課題当社を取り巻く経営環境は、国内人口の減少と少子高齢化、食材、包材価格をはじめ、物流コストや人件費の高騰、金利の上等、本格的なインフレ時代となっています。また、AIの急速な進化に伴う市場動向や消費者行動の変化、予測困難な地政学リスク、気候変動による地球環境問題等、様々な変化が急速に進んでおり、これらの変化にスピーディーかつ臨機応変に対応することが求められます。このような経営環境の中、当社グループは、以下の課題に取り組んでまいります。①利益回復に向けての取り組み生産工場におきましては、主に3つの課題を抱えており、工場建屋の老朽化が深刻なこと、事業成長の過程で3箇所に生産拠点が分散しており非効率な生産体制であること、工場スペースの制約により生産能力の増強が困難かつ事業成長の妨げ要因となっていることが挙げられます。これらの課題の解消を図るため、新工場建設に着手し、ようやくこの春に竣工を迎えました。今後、これまでの工場から生産設備の移転・集約を進め、2026年9月に新拠点での本稼働を開始する予定であり、生産効率の改善を図ることで原価低減を実現してまいります。2026年度におきましては、新旧工場の並行稼働を含めた移転コストが発生するため、利益面では赤字となりますが、2027年度以降には、集約によるコスト改善効果が発現し、業績は回復軌道に移行する計画です。 ②中期的成長に向けた事業の多角化への取り組み主力ドレッシング事業への依存度が高い経営リスクを鑑み、より強靭な事業構造への転換を図るため、パスタ、冷凍食品、スープを主力に次ぐ収益の中核を担う事業として成長させるとともに、デリカ・フードサービス事業と海外事業を新たな成長エンジンと位置づけ、経営資源の再配分を進め、事業の多角化に取り組んでまいります。レストラン発の本格派のこだわり商品である当社の強みを活かし、商品開発力と独自のマーケティング・販売力をもって、これらいずれにおいても高付加価値なカテゴリーとして、ニッチ市場でのトップを目指してまいります。新工場の稼働は、既存商品の生産能力の向上に加え、従来では製造困難であった商品カテゴリーの生産にも適応し、当社の中期的成長の土台形成に寄与します。 ③独自のマーケティングとファンベースの推進商品事業と店舗事業を併せ持つ当社の強みを活かし、レストランを体験型ブランド発信拠点と位置づけたエリアマーケティングを展開してまいります。店舗では、様々なドレッシングやサラダトッピングをお試しいただけるテーブルマーケティングを推進するとともに、未出店地域を中心に年2~3店舗の新規出店を行い、商品事業とのシナジー効果の創出を図ります。ファンベースの推進では、料理教室や地域でのイベントマーケティング、他社とのコラボレーションのほか、SNSや自社ファンサイトでのコミュニティ運営を通じてファンとの双方向コミュニケーションを強化し、併せてリアルイベントの開催など、ファンとの繋がりを深め、ブランド浸透を図ってまいります。さらに、2027年4月には、新工場を活用した複合施設「PIETRO FACTORY PARK」を開業し、工場見学や併設レストランなど、新たなブランド発信拠点とする予定です。 ④人を大切にする経営への取り組み企業価値を継続的に高めるためには、お客様や社会と同じように「社員のしあわせ」の実現が不可欠であり、社員一人ひとりが自らの成長を実感し、活き活きと働くことができる風土と一体感の醸成が、企業活力の向上に資するものと考えています。「会社の総合力は社員の力の総和」、「会社の成長は社員の成長の総和」と考え、一人ひとりが長く活躍できるよう様々な研修や人事制度による成長機会の提供を通じて、物心両面での豊かさを実感できるよう取り組んでまいります。また、性別や採用態様にとらわれない、人財の育成や登用を続けてまいります。 ⑤社会のしあわせ貢献への取り組み気候変動をはじめとする地球環境問題を重要な課題と捉え、環境配慮の取り組みでは2025年度までに自社製品の容器を100%環境配慮型へ切り替える目標を達成しました。今後も環境負荷低減につながる容器・包材などの検討・導入を進めてまいります。なお、自社施設の使用電力を2026年度までに100%再生可能エネルギーへ転換する目標については見直しを行いましたが、引き続き可能な範囲でCO2排出削減に取り組んでまいります。地域社会への取り組みでは、地域や海岸の清掃活動に加え、地元企業との協働による地産地消を推進し、地域の持続的な発展に貢献してまいります。子どもたちの明るい未来を応援する取り組みでは、自社レストランや農園、保育園での食育活動を通じ、食べることの大切さを伝えるなど、物理的な豊かさにとどまらず、心の豊かさにも目を向けた取り組みを継続してまいります。 以上、創業の経営理念を継承しつつ、「しあわせ、つながる」というビジョンを掲げ、当社グループを挙げて、業績並びに企業価値の向上に邁進していく所存でございます。
対処すべき課題
1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものです。(1) 会社の経営の基本方針当社グループ経営基本方針・「おいしさ」と「健康」を追い続けます・感謝してお客様を大切にします・新しい食文化を提案します・会社の発展と社員の豊かな暮らしを実現しますこの経営基本方針のもと、創業以来、内食・中食・外食すべての食のシーンにおいて、お客様に満足していただけるよう、新商品や店舗サービスの開発に積極的に取り組んでいます。今後も商品事業及び店舗事業を併せ持つ強みを活かし、「おいしさ」と「健康」にこだわり続けるとともに、日本はもとより海外でも愛される味を追求して豊かな食文化創りに貢献してまいります。(2) 中長期的な会社の経営戦略当社グループは、中長期的な企業価値向上、持続的な成長に向け、目標とする経営指標として、営業利益、当期利益に重きを置き、小さくても歩みを止めない「年輪経営」で、着実に緩やかな成長を図るとともに、継続的に増益を達成してまいります。また、価値ある企業として存続し続けるため、お客様、お取引先様、社員、社会の「“未来へ”しあわせ、つながる」企業を目指してまいります。創業当初より大事にしてきた「ファンを大切にする」という理念のもと、当社の強みを伸ばし、ブランド価値を高めていくため、ファンベース経営のさらなる強化、魅力のある商品開発、価値訴求に重点を置いた販売体制の構築を行い、商品事業では、ドレッシングカテゴリーを収益基盤として、事業の多角化に取り組んでまいります。また、店舗事業では、顧客体験の質を高めるとともに利益率の改善を通じた収益力の一層の強化を図ってまいります。(3) 経営環境及び対処すべき課題当社を取り巻く経営環境は、国内人口の減少と少子高齢化、食材、包材価格をはじめ、物流コストや人件費の高騰、金利の上等、本格的なインフレ時代となっています。また、AIの急速な進化に伴う市場動向や消費者行動の変化、予測困難な地政学リスク、気候変動による地球環境問題等、様々な変化が急速に進んでおり、これらの変化にスピーディーかつ臨機応変に対応することが求められます。このような経営環境の中、当社グループは、以下の課題に取り組んでまいります。①利益回復に向けての取り組み生産工場におきましては、主に3つの課題を抱えており、工場建屋の老朽化が深刻なこと、事業成長の過程で3箇所に生産拠点が分散しており非効率な生産体制であること、工場スペースの制約により生産能力の増強が困難かつ事業成長の妨げ要因となっていることが挙げられます。これらの課題の解消を図るため、新工場建設に着手し、ようやくこの春に竣工を迎えました。今後、これまでの工場から生産設備の移転・集約を進め、2026年9月に新拠点での本稼働を開始する予定であり、生産効率の改善を図ることで原価低減を実現してまいります。2026年度におきましては、新旧工場の並行稼働を含めた移転コストが発生するため、利益面では赤字となりますが、2027年度以降には、集約によるコスト改善効果が発現し、業績は回復軌道に移行する計画です。 ②中期的成長に向けた事業の多角化への取り組み主力ドレッシング事業への依存度が高い経営リスクを鑑み、より強靭な事業構造への転換を図るため、パスタ、冷凍食品、スープを主力に次ぐ収益の中核を担う事業として成長させるとともに、デリカ・フードサービス事業と海外事業を新たな成長エンジンと位置づけ、経営資源の再配分を進め、事業の多角化に取り組んでまいります。レストラン発の本格派のこだわり商品である当社の強みを活かし、商品開発力と独自のマーケティング・販売力をもって、これらいずれにおいても高付加価値なカテゴリーとして、ニッチ市場でのトップを目指してまいります。新工場の稼働は、既存商品の生産能力の向上に加え、従来では製造困難であった商品カテゴリーの生産にも適応し、当社の中期的成長の土台形成に寄与します。 ③独自のマーケティングとファンベースの推進商品事業と店舗事業を併せ持つ当社の強みを活かし、レストランを体験型ブランド発信拠点と位置づけたエリアマーケティングを展開してまいります。店舗では、様々なドレッシングやサラダトッピングをお試しいただけるテーブルマーケティングを推進するとともに、未出店地域を中心に年2~3店舗の新規出店を行い、商品事業とのシナジー効果の創出を図ります。ファンベースの推進では、料理教室や地域でのイベントマーケティング、他社とのコラボレーションのほか、SNSや自社ファンサイトでのコミュニティ運営を通じてファンとの双方向コミュニケーションを強化し、併せてリアルイベントの開催など、ファンとの繋がりを深め、ブランド浸透を図ってまいります。さらに、2027年4月には、新工場を活用した複合施設「PIETRO FACTORY PARK」を開業し、工場見学や併設レストランなど、新たなブランド発信拠点とする予定です。 ④人を大切にする経営への取り組み企業価値を継続的に高めるためには、お客様や社会と同じように「社員のしあわせ」の実現が不可欠であり、社員一人ひとりが自らの成長を実感し、活き活きと働くことができる風土と一体感の醸成が、企業活力の向上に資するものと考えています。「会社の総合力は社員の力の総和」、「会社の成長は社員の成長の総和」と考え、一人ひとりが長く活躍できるよう様々な研修や人事制度による成長機会の提供を通じて、物心両面での豊かさを実感できるよう取り組んでまいります。また、性別や採用態様にとらわれない、人財の育成や登用を続けてまいります。 ⑤社会のしあわせ貢献への取り組み気候変動をはじめとする地球環境問題を重要な課題と捉え、環境配慮の取り組みでは2025年度までに自社製品の容器を100%環境配慮型へ切り替える目標を達成しました。今後も環境負荷低減につながる容器・包材などの検討・導入を進めてまいります。なお、自社施設の使用電力を2026年度までに100%再生可能エネルギーへ転換する目標については見直しを行いましたが、引き続き可能な範囲でCO2排出削減に取り組んでまいります。地域社会への取り組みでは、地域や海岸の清掃活動に加え、地元企業との協働による地産地消を推進し、地域の持続的な発展に貢献してまいります。子どもたちの明るい未来を応援する取り組みでは、自社レストランや農園、保育園での食育活動を通じ、食べることの大切さを伝えるなど、物理的な豊かさにとどまらず、心の豊かさにも目を向けた取り組みを継続してまいります。 以上、創業の経営理念を継承しつつ、「しあわせ、つながる」というビジョンを掲げ、当社グループを挙げて、業績並びに企業価値の向上に邁進していく所存でございます。
MD&A(経営者による分析)
4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】(1) 経営成績等の状況の概要当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりです。① 経営成績の状況当連結会計年度(2025年4月1日から2026年3月31日)におけるわが国経済は、雇用や所得環境の改善により、景気の緩やかな回復基調が続いている一方で、経済の下振れリスク要因も多く、米国の通商政策の影響、物価高の長期化、中東情勢の緊迫化に伴う金融市場の変動等、景気の先行きは依然として不透明な状況が続いています。食品業界では原材料費の高騰等に伴う様々な商品の値上げ拡大による影響が大きく、消費者の生活防衛意識は高まり続ける一方で、外食業界においては、人流の回復等による販売面での堅調さも見られますが、原材料やエネルギー価格の高騰、人件費上昇等、引き続き経営環境は厳しいものとなっています。このような状況下において、当社グループは、「ファンを大切にする」という理念のもと、ファンベース経営のさらなる強化を行うとともに、商品事業、店舗事業それぞれが持つ強みを活かし、シナジー効果を最大限に発揮した施策を行ってまいりました。売上面では、商品事業は、エリア戦略とファンベースを軸に、ピエトロブランドの価値訴求を継続し、主力商品の販売強化、新商品の育成の他、新たな収益機会の開拓としてBtoB事業の強化を行い、各商品カテゴリーとも好調に推移いたしました。また、店舗事業は、さらなるホスピタリティ強化による顧客満足度向上のための施策を行ったこと等により、既存店、新店ともに大きく伸長しました。利益面では、売上が好調だったことによる生産効率の向上に加え、新工場移転に向けた一時貯蓄生産による稼働改善効果はあったものの、主力商品の原材料である玉ねぎが2025年夏の北海道を中心とした記録的な猛暑と少雨による収穫量の大幅な減少による価格影響を受けたことや、食用油の高止まり、その他原材料の高騰、人件費の増加、不採算店舗の閉店費用の計上がありました。さらに、営業外費用として、4月に新工場取得のための新規借入を行ったことによるアレンジメントフィー48百万円、新規借入等による支払利息1億3百万円の計上を行った他、特別利益として既存2工場の売却に伴う固定資産売却益1億94百万円、特別損失として既存1工場の売却決定に伴う減損損失等1億69百万円を計上いたしました。また当社グループの今後の成長戦略の一つである海外子会社の北米でのドレッシング販売展開は、今後の事業拡大を見据えたブランド認知向上を図り、配荷を順調に伸ばしましたが、原材料の高騰をはじめとした製造委託費の上昇や物流費及び商品育成費等の成長投資の増加もありました。以上の結果、当連結会計年度の売上高は121億46百万円(前期比9.1%増)、営業利益は1億97百万円(前期比11.2%増)、経常利益は53百万円(前期比66.6%減)、親会社株主に帰属する当期純損失は32百万円(前期は57百万円の利益)となりました。セグメント別の経営成績は次のとおりです。[商品事業]売上高は70億94百万円(前期比6.3%増)、セグメント利益は15億36百万円(前期比1.6%減)となりました。[店舗事業]売上高は48億71百万円(前期比13.4%増)、セグメント利益は1億47百万円(前期比47.7%増)となりました。[その他(本社ビルの賃貸等)事業]売上高は1億79百万円(前期比9.0%増)、セグメント利益は72百万円(前期比4.0%増)となりました。② 財政状態の状況当連結会計年度末の資産につきましては、前連結会計年度末に比べ40億50百万円増加し、143億22百万円となりました。当連結会計年度末の負債につきましては、前連結会計年度末に比べ41億97百万円増加し、81億11百万円となりました。当連結会計年度末の純資産につきましては、前連結会計年度末に比べ1億47百万円減少し、62億10百万円となりました。③ キャッシュ・フローの状況営業活動によるキャッシュ・フローは、5億97百万円の収入(前期は4億58百万円の収入)となりました。投資活動によるキャッシュ・フローは、32億78百万円の支出(前期は14億97百万円の支出)となりました。財務活動によるキャッシュ・フローは、37億72百万円の収入(前期は3億50百万円の支出)となりました。当連結会計年度末における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末に比べて10億95百万円増加し、22億72百万円となりました。④ 生産、受注及び販売の実績1. 生産実績セグメントの名称生産品目当連結会計年度(自 2025年4月1日至 2026年3月31日)数量(t)前期比(%)商品事業ドレッシング280ml・600ml4,372105.7おうちパスタシリーズ428113.8レトルトパスタソース「洋麺屋ピエトロ」シリーズ310112.7冷凍食品278134.0その他528135.7小計5,917109.9店舗事業業務用(食材)ドレッシング等46291.7合計6,379108.3(注)数量は生産容量によっております。 2. 受注実績当社グループは見込み生産を行っているため、該当事項はありません。3. 販売実績a 品目別販売実績セグメントの名称品目当連結会計年度(自 2025年4月1日至 2026年3月31日)金額(千円)前期比(%)商品事業ドレッシング・パスタソース他7,094,571106.3店舗事業直営店4,323,265115.8FC店への食材供給等485,668114.3直販店62,74145.4小計4,871,675113.4その他事業(本社ビルの賃貸等)179,876109.0合計12,146,122109.1(注)1.セグメント間の取引については相殺消去しています。 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討事項経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりです。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものです。① 財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容(経営成績)1. 売上高・売上総利益売上高は前連結会計年度に比べ9.1%増収の121億46百万円となりました。商品事業では、エリア戦略とファンベースを軸にピエトロブランドの価値訴求を継続し、主力商品の販売強化、新商品の育成の他、新たな収益機会の開拓としてBtoB事業の強化を行ったことと、店舗事業では、さらなるホスピタリティ強化による顧客満足度向上のための施策を行ったことなどにより増収となりました。売上総利益は前連結会計年度に比べ7.2%増の61億12百万円となりました。これは売上が好調だったことによる生産効率の向上に加え、新工場移転に向けた一時貯蓄生産による稼働改善効果はあったものの、主力商品の原材料である玉ねぎが2025年夏の北海道を中心とした記録的な猛暑と少雨による収穫量の大幅な減少による価格影響を受けたことや、食用油の高止まり、その他原材料の高騰等によるものです。2. 販売費及び一般管理費販売費及び一般管理費は前連結会計年度に比べて7.0%増加し、59億15百万円となりました。これは継続的な人財投資と積極的な販促に伴う費用の増加や物流コストの上昇によるものです。3. 営業利益売上高の増加に加え、販管費率の改善により収益性が向上したことにより、営業利益は前連結会計年度に比べて11.2%増加し、1億97百万円となりました。4. 経常利益支払利息の増加により、経常利益は前連結会計年度に比べて66.6%減少し53百万円となりました。5. 特別損益減損損失等の計上により特別損益は純額で25百万円の利益となりました。6. 親会社株主に帰属する当期純損益親会社株主に帰属する当期純損益は、32百万円の損失(前期は57百万円の利益)となりました。セグメントごとの財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容は、次のとおりです。[商品事業]・ドレッシングカテゴリーユーザーが感じているサラダの課題を解決する『マジカルサラダ』企画を継続し、ブランド認知向上を図りました。定番の「ピエトロドレッシング 和風しょうゆ」をはじめ、春夏限定の「ピエトロドレッシング うめ」、秋冬限定の「ピエトロドレッシング 和風しょうが」、プレミアムラインの「ピエトロドレッシング プレミアムフレンチ」が順調に売上を伸ばした他、3月に発売した主力定番ドレッシングとして9年ぶりの新フレーバー「ピエトロドレッシング うま塩」が発売当初から好調に推移しました。以上の結果、ドレッシングカテゴリー全体では前期を上回る売上となりました。・パスタカテゴリーボトル入りパスタソース「おうちパスタシリーズ」では、世界中で愛されるキャラクター「ムーミン」との数量限定コラボパッケージによる拡販が奏功し、順調に売上を伸ばしました。“あえるだけ”で本格的な一品ができあがるトッピング付きパスタソースとして、2024年3月に発売した「ピエトロ あえるだけパスタソースシリーズ」は、調理の手軽さが好評を得て、大きく売上を伸ばしました。また、レトルトパスタソース「洋麺屋ピエトロ」では、定番の「絶望スパゲティ」「お肉好きのあなたのためのボロネーゼ」「なすとひき肉の辛味スパゲティ」が好調に推移した他、レストランのまかないメニューから生まれた新商品の「にんたら」が大きく伸長しました。以上の結果、パスタカテゴリー全体では前期の売上を上回りました。・冷凍食品カテゴリー配荷店舗の拡大を目指すとともに、EC市場での認知拡大を図ってまいりました。特に、レストランクオリティのアルデンテ食感を実現した冷凍パスタを中心に、プレミアム価格帯冷凍食品としてのブランド確立に向けた拡販強化を行い、定番商品である「〔冷凍パスタ〕洋麺屋ピエトロ 糸ひきモッツァレラチーズのトマトソース」や「〔冷凍パスタ〕洋麺屋ピエトロ ベーコンとほうれん草のクリームソース」等が売上を伸ばしました。以上の結果、冷凍食品カテゴリー全体では前期の売上を上回りました。 ・スープカテゴリー素材や調理法にこだわった「PIETRO A DAY」ブランドとして、季節の国産野菜を使用したスープ等が好調に推移いたしました。また、直販店での販売から自社EC、大手ECモール、雑貨店での販売等販売チャネルの拡大を行ったことに加え、カジュアルギフトやブライダル関連ギフト市場への開拓を行ったこと等によりスープカテゴリー全体で前期の売上を上回りました。・中長期の成長カテゴリーBtoB事業であるデリカ・フードサービス事業は、レストランクオリティの商品と調理オペレーションノウハウを活かし、量販店の惣菜売場での監修商品の提案や、ホテル業界や事業給食等の人手不足解決に向けた提案等を行い、着実に売上を伸ばしました。また、海外事業では、北米、アジア圏に注力し、北米では海外子会社での大手食品卸との取引を手がかりにさらなる小売への配荷拡大、アジア圏へは冷凍食品、パスタソース等の輸出で拡販強化を行いました。利益面では、売上が好調だったことによる生産効率の向上に加え、新工場移転に向けた一時貯蓄生産による稼働改善効果はあったものの、国内での主力商品の原材料価格の予想以上の高騰や海外子会社の製造委託費の上昇による原価率の悪化、積極的な販促活動による販売促進費の増加等がありました。この結果、セグメント売上高は70億94百万円(前期比6.3%増)、セグメント利益は15億36百万円(前期比1.6%減)となりました。[店舗事業]レストラン店舗では、「原点を大切にするお店作り」を目指すとともに、味、雰囲気、サービスの総合点を高め続けるための人財育成投資を継続し、さらなるお客様満足度向上、店舗スタッフ満足度向上を図ってまいりました。メニュー施策では、季節限定メニューの強化や、定期的なランチメニューの見直しを行うとともに、継続的な原材料価格の高騰への対応及びお客様にさらに満足していただける付加価値の高いメニューの提供を目指し、一部メニューの値上げを実施いたしました。さらに、アプリやSNS等を活用したタイムリーな情報発信やお客様との接点強化に注力してまいりました。これらの施策の結果、顧客単価、来客数ともに前年同期を上回り、既存店、新店ともに好調に売上を伸ばしました。利益面におきましては、原材料価格や人件費等の上昇、閉店費用の計上もありましたが、売上が好調だったことに加え、不採算店の閉店を実施したことにより利益改善を図りました。この結果、セグメント売上高は48億71百万円(前期比13.4%増)、セグメント利益は1億47百万円(前期比47.7%増)となりました。店舗の新規出店につきましては、次のとおりです。(※についてはリニューアル店舗)出店・リニューアル時期店 舗 名2025年4月ピエトロ イオンモール名取店(宮城県)2025年6月 ※ピエトロ 次郎丸店(福岡県)2025年6月 ※ピエトロ 永犬丸店(福岡県)2025年10月ピエトロ イオンモール須坂店(長野県)2026年3月 ※ピエトロ 松江店(島根県:FC店) [その他(本社ビルの賃貸等)事業]その他(本社ビルの賃貸等)事業におきましては、売上高1億79百万円(前期比9.0%増)セグメント利益は72百万円(前期比4.0%増)となりました。 (財政状態)当連結会計年度末の資産につきましては、前連結会計年度末に比べて40億50百万円増加し、143億22百万円となりました。これは主に新工場用設備の取得により建設仮勘定が36億72百万円、新工場建設に向けた既存工場の売却等により現金及び預金が11億7百万円増加する一方、既存工場の売却により建物及び構築物が4億89百万円、土地が3億20百万円減少したこと等によるものであります。負債につきましては、前連結会計年度末に比べ41億97百万円増加し、81億11百万円となりました。これは主に新工場建設に伴う長期借入金が33億41百万円、短期借入金が7億70百万円の他、買掛金が1億16百万円増加したこと等によるものであります。純資産につきましては、前連結会計年度末に比べ1億47百万円減少し、62億10百万円となりました。これは譲渡制限付株式報酬制度導入に伴う自己株式の処分36百万円、前期決算の剰余金の配当1億65百万円があった一方、為替換算調整勘定が7百万円、その他有価証券評価差額金が7百万円増加したことによるものであります。② キャッシュ・フローの状況の分析、検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報(キャッシュ・フロー) 単位:百万円 2025年3月期2026年3月期差額営業活動によるキャッシュ・フロー458597138投資活動によるキャッシュ・フロー△1,497△3,278△1,781財務活動によるキャッシュ・フロー△3503,7724,123現金及び現金同等物に係る換算差額134△9現金及び現金同等物の増減額△1,3761,0952,471現金及び現金同等物の期末残高1,1772,2721,095 営業活動によるキャッシュ・フローは、5億97百万円の収入(前期は4億58百万円の収入)となりました。税引前当期純利益が79百万円であり、減価償却費4億35百万円、減損損失1億69百万円、固定資産売却益1億94百万円あったことと、売上債権が1億19百万円、棚卸資産が1億15百万円、仕入債務が1億15百万円それぞれ増加したこと等によるものです。投資活動によるキャッシュ・フローは、32億78百万円の支出(前期は14億97百万円の支出)となりました。有形固定資産の取得による支出41億89百万円、有形固定資産の売却に伴う収入9億28百万円があったこと等によるものです。財務活動によるキャッシュ・フローは、37億72百万円の収入(前期は3億50百万円の支出)となりました。長期借入金による収入が33億41百万円、短期借入金純増額7億70百万円、配当金の支払額1億65百万円、支払利息1億1百万円があったこと等によるものです。以上の結果、当連結会計年度末における現金及び現金同等物の残高は、22億72百万円となりました。項 目2025年3月期2026年3月期自己資本比率61.9%43.4%時価ベースの自己資本比率116.8%83.8%キャッシュ・フロー対有利子負債比率3.0年9.1年インタレスト・カバレッジ・レシオ46.5倍5.86倍(注)1.各指標の計算は以下により算出しております。自己資本比率:自己資本 / 総資産時価ベースの自己資本比率:株式時価総額 / 総資産キャッシュ・フロー対有利子負債比率:有利子負債 / 営業キャッシュ・フローインタレスト・カバレッジ・レシオ:営業キャッシュ・フロー / 利払い2.各指標は、いずれも連結ベースの財務数値により算出しております。3.株式時価総額は、期末終値株価×期末発行済株式数(自己株式控除後)により算出しております。4.営業キャッシュ・フローは、連結キャッシュ・フロー計算書の営業活動によるキャッシュ・フローを使用しております。有利子負債は貸借対照表上に計上されている負債のうち、利子を支払っている全ての負債を対象としております。また、利払いについては、連結キャッシュ・フロー計算書の利息の支払額を使用しております。 (資本の財源及び資金の流動性)当社グループにおける資金需要のうち、主なものは設備投資、有利子負債の返済及び運転資金等です。また株主還元につきましては、財務の健全性に留意しつつ、配当政策に基づき安定配当を行ってまいります。運転資金及び投資資金並びに株主還元等については、主として営業活動から得られるキャッシュ・フローを源泉とする自己資金のほか、金融機関からの借入を基本としています。今後の資金需要のうち、主なものは、工場建設費用や店舗の出店費用です。これらの資金につきましては、自己資金及び金融機関からの借入を実施する等、負債と資本のバランスに配慮しつつ、必要な資金の調達を行ってまいります。突発的な資金需要に対しては、主要銀行とのコミットメントライン契約や当座貸越枠等の調達手段により、流動性リスクに備えています。また、当連結会計年度末の現金及び現金同等物は22億72百万円であり、上記の調達手段と合わせて、当社グループの今後の事業活動において、必要な運転資金及び設備資金を確保することは可能と考えています。③ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されています。連結財務諸表の作成に際し、決算日における資産・負債の報告金額及び報告期間における収益・費用の報告金額に影響を与える見積りは、過去の実績や状況に応じ合理的だと考えられる様々な方法に基づき行っていますが、実際の結果は見積り特有の不確実性があるため、これらの見積りと異なる場合があります。当社グループは、特に以下の重要な会計方針が、当社グループの連結財務諸表の作成において適用される重要な判断と見積りに影響を及ぼすと考えています。1. 固定資産の減損固定資産の減損については、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載のとおりです。2. 繰延税金資産当社グループは、繰延税金資産について、将来の課税所得を合理的に見積り、回収可能性を十分に検討し、回収見込み額を計上しています。しかし、繰延税金資産の回収見込み額に変動が生じた場合には、繰延税金資産の取崩し又は追加計上により利益が変動する可能性があります。

事業リスク

  • 主力製品への高依存
    商品事業の売上高の51.7%を「ピエトロドレッシング」が占めており、主力製品への依存度が高い状況です。この製造方法には特許がないため、競合他社が類似品や低価格品を販売した場合、売上や利益に悪影響が出る可能性があります。そのため、パスタカテゴリーの強化や冷凍食品、スープなどの育成を通じて、依存度を低減する戦略を進めています。
  • 食品の安全管理問題
    食品を扱う事業であるため、食中毒や異物混入、表示ミスなどの衛生問題が発生した場合、企業のイメージが大きく損なわれる可能性があります。これにより、売上の減少や損害賠償金の支払いが発生し、経営成績に悪影響を及ぼす恐れがあります。ピエトロは原材料の厳格なチェックや店舗での衛生管理を徹底していますが、リスクは常に存在します。
  • 生産拠点の一極集中
    製品やレストランで使用するドレッシングの生産拠点が福岡県古賀工場に集中しています。火災や地震、台風などの災害によりこの工場が操業停止した場合、生産・供給能力が長期間停止する可能性があります。工場の復旧や代替生産拠点の確保には時間がかかり、その間の生産停止は経営成績と財政状態に重大な影響を及ぼす恐れがあります。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
有価証券報告書「事業等のリスク」の全文を見る(年度切替)
FY2026|4,188 文字
3【事業等のリスク】有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項には、以下のようなものがあります。当社グループは、これらのリスクの存在を認識した上で、その発生を未然に防ぎ、かつ、万一発生した場合でも適切に対処するよう努める所存です。なお、文中には将来に関する事項が含まれていますが、当該事項は当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものです。内的要因(1) 主力製品への依存について商品事業については、非加熱処理による生タイプドレッシングのカテゴリーを築いてきた「ピエトロドレッシング」への依存度が高く、当連結会計年度における商品事業売上高の45.8%を占めています。その製造方法については特許権を保有していないため、競合先の参入の可能性があり、類似商品の販売や低価格商品の販売が行われることにより、経営成績に影響を及ぼす可能性があります。この高依存体質を脱却し、さらなる収益力の拡大を目指すため、第二の柱であるパスタカテゴリーの強化、成長カテゴリーである冷凍食品、スープ等の育成を行ってまいります。(2) 食品の安全性・安全管理について当社グループでは、事業の基盤となる食の「安全と安心」を確保するため、原材料仕入先に対して、毎年「原材料規格書」の提出を求め、さらに納品の都度、品質管理部署においてチェックを行っています。また、容器包材についても、仕入先に「規格書」の提出を求めてチェックを行い、万全の体制で製造に臨んでいます。各店舗では食品衛生管理者を管轄保健所に届け出ています。その上で、各店舗における衛生管理の強化に取り組んでおり、食中毒等の重大事故の未然防止に努めております。しかしながら、万一、食中毒等の衛生問題や表示ミス等による商品事故が発生した場合、企業イメージの失墜や損害賠償金の支払い等によって、経営成績に影響を及ぼす可能性があります。(3) 生産拠点が集中していることについて当社の製品及びレストランで使用しているドレッシング等は、古賀工場(福岡県古賀市)で生産しており、火災及び天災等の事故により当工場の操業が停止した場合、工場の復旧、あるいは代替的な生産拠点を探し、生産ラインを構築するまでの相当期間、生産供給能力が止まってしまう可能性があります。火災及び天災等に備え、利益保険等を付保していますが、その被害の全てが保険により補償されるわけではありません。また、代替的生産拠点の構築が予定通り進まない場合、経営成績と財政状態に重大な影響を及ぼす可能性があります。(4) 出店政策について今後も成長力維持のための新規業態も含めた出店を考えていますが、希望する立地条件に適した良好な場所への適時の出店が常に行えるという保証はなく、経営成績に影響を及ぼす可能性があります。(5) 個人情報の保護について当社グループにおいて、お客様、従業員並びに株主の皆様に関する個人情報につきましては、適正に管理し、個人情報の漏洩防止に努めていますが、万一、個人情報が漏洩した場合、社会的信用の失墜、損害賠償金の支払い等により、経営成績に影響を及ぼす可能性があります。外的要因(1) 市場環境について商品事業では、各種ドレッシング・ソース等の食品の製造販売を行っておりますが、人口の減少や少子高齢化等を背景とし、長期的な国内市場の縮小のリスクがあります。また、店舗事業では、パスタ専門店及びファストフード店の直営店及びFC店、物販商品を取り扱う直販店の店舗展開を行っていますが、成熟市場の中で、当社グループにおいてもその影響を受けています。当社はこのような市場において、商品力のさらなる強化、レストラン店舗でのスタッフサービス強化等、業績の伸長を図ってまいりますが、今後、更に競争が激化した場合、経営成績と財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (2) 原材料仕入価格及びエネルギー価格の高騰について当社の製品の原材料の一部には、天候不順やさまざまな疫病の流行、国際的な紛争等により、原油価格・農産物相場・為替相場の影響を受けるものがあります。また、電気やガスといったエネルギー価格も高騰する可能性があります。当社グループでは計画的な購買によって原材料等の安定的な調達に努めており、電気やガスといったエネルギーは供給会社との価格交渉を行うとともに、省エネルギー化にも取り組んでおり、費用抑制に努めております。また、価格改定の実施や生産性向上等により収益性向上に努めておりますが、それらの価格が著しく上昇した場合、経営成績に影響を及ぼす可能性があります。食用油については、油脂、大豆及び菜種等への需給逼迫や円安の影響により2021年度から2022年度にかけて高騰しました。高騰を受け、価格改定の実施や生産性向上等による収益性向上を図っておりますが、今後、更に高騰した場合、経営成績に影響を及ぼす可能性があります。(3) 店舗の賃借物件への依存について当社グループは、店舗の土地建物のほとんどを賃借しており、これらの賃借料については、賃借期間中、固定額を支払う契約と入居店舗の売上により変動するものがあります。なお、これら物件の賃借期間はまちまちであり、当社グループの事情で自由に契約更新や解約ができないものがあります。また、新規出店の際には対象物件の権利関係等の確認を十分に行っていますが、不動産賃貸借契約の開始に当たり、賃貸人に対して預託金を差し入れており、倒産その他賃貸人に生じた事由により預託金の全部又は一部が回収できなくなる可能性があります。その場合、経営成績と財政状態に影響を及ぼす可能性があります。(4) 情報管理、システムのリスクについて当社グループは、開発・生産・販売・物流等の情報について適切なシステム管理体制を目指し運営しています。また、重要な情報の紛失、誤用、改ざん等を防止するため、システムを含め情報管理に対して万全なセキュリティ対策を目指しています。しかし、情報への不正アクセスや予測不能のウイルスの侵入、SNS上でのコメントその他火災や天災等不測事態の発生により、社会に対する信用低下やシステムが一定期間使用できなくなった場合には、経営成績に影響を及ぼす可能性があります。その他(1) 天候の影響について主力製品のドレッシングは、主にご家庭での生野菜の「サラダ」にかけてご利用いただいていますが、猛暑・台風・厳冬等の天候要因により、野菜の品薄・高騰が起こった場合、消費が減退し、経営成績に影響を及ぼす可能性があります。(2) 固定資産の減損について当社グループは、事業の用に供する不動産をはじめとする様々な資産を所有しております。これらの資産は時価の下落や収益性の低下、店舗立地環境の変化等により不採算となり、収益改善の見通しが困難となった場合、固定資産減損損失が発生し、経営成績と財政状態に影響を及ぼす可能性があります。(3) 法的規制について当社グループは、「食品衛生法」「食品リサイクル法」「容器包装リサイクル法」等の法的規制を受けています。これらの法的規制が強化された場合は、法的規制に対応するための追加費用が発生することにより、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。(4) 感染症拡大のリスク様々な感染症の世界的な感染拡大により、商品事業では原材料調達の遅延や生産の停滞等のリスクが懸念されますが、食品メーカーとして安定的な生産・供給に向けて取り組んでまいります。店舗事業におきましては、外出自粛などによる来客数の減少等のリスクが懸念されますが、国や自治体の指示・ガイドラインに従い徹底的な衛生管理を行った店舗運営を行ってまいります。本社等のオフィス業務につきましても、リモート勤務の活用を継続してまいります。しかしながら、新たな感染症が拡大した場合には、当社グループの業績に大きく影響を及ぼす可能性があります。 (5) 新工場建設に係る設備投資の効果の発現について当社グループは収益の維持・向上を目指し、安定供給体制の構築及び業務効率の改善等の効果やその発現までの期間を勘案した設備投資計画に基づいて、新工場建設に係る設備投資を実行しております。しかし、計画通りの設備投資の効果が発現されない場合、経営成績と財政状態に重大な影響を及ぼす可能性があります。(6) 資金調達のリスク当社グループは設備投資計画に基づき、必要資金を営業活動から得られるキャッシュ・フロー、金融機関からの借入、株式の発行等による資本市場からの資金調達により手当てをしております。また、新工場建設にあたっては、株式発行に加えて、金融機関からの借入により必要資金の手当てを行っております。そのため、一定程度の支払金利の増大が見込まれております。資金調達手段の多様化や固定金利での借入等により資金調達リスクの低減に努めておりますが、国内外の経済情勢により、当社グループの営業活動から得られるキャッシュ・フローの減少や金融機関の貸出姿勢の悪化、金利上昇による支払利息の増大等により経営成績と財政状態に重大な影響を及ぼす可能性があります。また、当社グループの借入金のうち、シンジケートローン形式による融資契約及び同形式によるコミットメントライン契約に基づく借入金については、財務制限条項が付されております。これに抵触した場合、貸付人の請求があれば本契約上の期限の利益を失うため、ただちに債務の弁済をするための資金の確保が必要となり、当社グループの財政状況及び資金繰りに影響を及ぼす可能性があります。(7) 人財獲得のリスク当社グループは、着実に成長する年輪経営を掲げており、無理な事業計画による採用はせず、優秀な人財の長期的な確保に向けて、魅力ある風土形成を進めておりますが、店舗及び製造現場においては多数のパート・アルバイト社員を雇用しており、日本国内において少子高齢化による労働人口の減少が進んでおりますので、今後、人財獲得競争の激化が一層進んでいくことが想定され、正社員を含めて適切な人財を確保できなかった場合には、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。

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