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有機合成薬品工業(4531)は何で稼いでいるか — 事業の柱と依存度

化学 素材・化学

事業の概要

  • ファインケミカル事業
    有機合成薬品工業は、ファインケミカル事業を主軸としています。これは、特定の機能を持つ高付加価値な化学製品を製造・販売するビジネスモデルです。アミノ酸、ビタミン原料、医薬品原料・中間体、タイヤコード接着剤原料、農薬中間体、シリコン化合物など、多岐にわたる製品を手掛けており、これらが同社の主要な収益源となっています。
  • 高付加価値製品の提供
    同社は、アミノ酸、医薬品、化成品といった分野で、特定の用途に特化した高機能な化学製品を提供しています。これらの製品は、一般的な化学品に比べて高い技術力や品質管理が求められるため、収益性が高い傾向にあります。顧客のニーズに応じた製品開発と供給を通じて、安定的な収益を確保しています。
  • 製造販売と受託業務
    自社で製品の製造から販売までを一貫して行っています。また、子会社のユーキテクノサービス株式会社が、親会社である有機合成薬品工業の製造業務を請け負うことで、生産体制を効率化しています。これにより、製品の安定供給とコスト管理を図りながら、事業を展開しています。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
セグメント構成
  • ファインケミカル事業
    有機合成薬品工業は、ファインケミカル事業のみの単一セグメントで事業を展開しています。これは、特定の機能を持つ高付加価値な化学製品の製造販売に特化していることを意味します。この事業が同社グループ全体の主要な収益源であり、経営資源もこの分野に集中しています。
  • アミノ酸関連事業
    アミノ酸関係の製品は、アミノ酸やビタミン原料などの製造販売を含みます。これらは主に食品、健康食品、医薬品などの分野で使用されることが多く、同社の重要な事業の一つです。高品質なアミノ酸製品を提供することで、これらの産業のニーズに応えています。
  • 化成品・医薬品関連事業
    化成品関係では、タイヤコード接着剤原料、農薬中間体、シリコン化合物などを製造販売しています。医薬品関係では、医薬品原料や中間体などを手掛けており、これらは医薬品メーカーに供給されます。これらの製品群も、ファインケミカル事業の中核をなし、同社の収益を支えています。
有価証券報告書「事業の内容」の全文を見る(年度切替)
FY2026|385 文字
3 【事業の内容】当社グループは、当社及び子会社1社により構成されており、アミノ酸関係、化成品関係、医薬品関係の製造販売を主たる業務として行っております。当社はファインケミカル事業のみの単一セグメントであります。当社グループの主な事業内容と、当該事業に係る位置づけは次のとおりであります。・アミノ酸関係当社は、アミノ酸、ビタミン原料等の製造及び販売を行っております。・化成品関係当社は、タイヤコード接着剤原料、農薬中間体、シリコン化合物等の製造及び販売を行っております。・医薬品関係当社は、医薬品原料・中間体等の製造及び販売を行っております。・製造業務の受託等子会社ユーキテクノサービス株式会社は、主として当社の製造業務の請負等を行っております。 以上に述べた事項の系統図は、次のとおりであります。 (注) 子会社ユーキテクノサービス株式会社は、非連結子会社であります。

事業の優位性(モート)

事業の質(有価証券報告書から抽出)
数字に出ない事業の性質を、同じ物差しで全銘柄そろえています。FY2025時点の記載が出典です。
価格決定力値上げを通せるか。強いほどインフレ耐性が高い 弱い
食品添加物の製品群には、海外品の品質向上もあり、価格競争が激化している製品があるため。
参入障壁新規参入を阻む要因の種類 技術
アミノ酸、化成品、医薬品の3分野における研究開発、戦略技術の応用と深化。
顧客集中度特定顧客への依存度。高いほど失注リスクが大きい 高い(依存)
会社が挙げる主要リスク:大口取引先への依存度 / 原材料価格の変動 / 食品添加物関係の価格競争
同じ条件で他の銘柄を探す → 定性スクリーニング(価格決定力・参入障壁・景気敏感度などで絞り込めます)
モート総合 5 / 25 5類型それぞれの強度と、そう判定した根拠
無形資産☆☆☆☆☆
根拠:弱いブランド・特許・許認可

財務サマリに時系列データが未収録であり、ブランド、特許、規制ライセンス、独占的IPに関する具体的な情報が得られないため、無形資産による競争優位性は現時点では評価できない。

スイッチングコスト★☆☆☆☆
根拠:弱い乗り換えの手間・コスト

化学品業界では、顧客が特定のサプライヤーから別のサプライヤーへ切り替える際には、品質基準の再検証や供給ラインの再構築が必要となる場合がある。しかし、有機合成薬品工業固有のスイッチング・コストの強さを示す具体的な情報は現時点では確認できない。

ネットワーク効果☆☆☆☆☆
根拠:弱い利用者増が価値を生む

ネットワーク効果は、製品やサービスの利用者が増えるほどその価値が高まるビジネスモデルに依存する。有機合成薬品工業の事業内容において、ネットワーク効果が競争優位性につながる要素は見当たらない。

コスト優位★★☆☆☆
根拠:中程度同じ物を安く作れる

化学品製造においては、規模の経済や効率的な生産プロセスがコスト競争力に影響を与える。しかし、同社のコスト構造や他社との比較における優位性を示す具体的なデータは現時点では入手困難である。

規模の経済★★☆☆☆
根拠:中程度規模が参入障壁になる

化学品業界は一般的に設備投資が大きく、一定の事業規模が競争優位につながる可能性がある。しかし、同社の市場シェアや業界内での規模感に関する具体的な情報は現時点では不明確である。

  • 多様な製品ポートフォリオ
    有機合成薬品工業は、アミノ酸、化成品、医薬品と幅広い分野で製品を展開しています。これにより、特定の市場の変動リスクを分散し、安定した事業基盤を築いています。例えば、アミノ酸やビタミン原料は食品・健康分野、医薬品原料は医療分野、タイヤコード接着剤原料は自動車分野と、異なる産業に貢献しています。
  • 専門性の高い技術力
    ファインケミカル事業は、高度な有機合成技術と品質管理が求められます。同社は長年の経験と実績を通じて、これらの分野で専門的な技術力を培ってきました。これにより、顧客の厳しい要求に応える高品質な製品を提供し、競合他社との差別化を図っています。
  • 安定したサプライチェーン
    原材料の調達から製品の製造、販売までを一貫して行うことで、サプライチェーンの安定性を確保しています。また、子会社による製造業務の請負は、生産効率を高め、コスト競争力にも寄与していると考えられます。これにより、顧客への安定供給と品質維持を実現しています。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)

経営戦略

有価証券報告書「経営方針・対処すべき課題・MD&A」の全文を見る(年度切替)
経営方針・経営戦略
1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において当社が判断したものであります。 (1)経営の基本方針(企業理念及び経営理念) 当社は、「わが社は内外のあらゆる技術を駆使して人の役に立ち人によろこばれるものを創る」という企業理念を頂点に置いた経営を目指し、その企業理念を実現するために、時代のニーズに対して柔軟に対応する経営の羅針盤としての「私たちはファインケミカルに機軸を置き叡智と技術を結集した真の『ものづくり』に挑戦します」という経営理念のもと、企業活動を健全に継続、成長させ、株主の皆様、お客様、従業員、地域社会の皆様等、全てのステークホルダーに対して、中長期的な視点に立ち、企業価値を常に向上させ、最大化することが使命であると考えております。 (2)経営環境及び対処すべき課題 今後の経済見通しにつきましては、中東情勢の緊迫化に伴う原燃料の価格高騰や調達環境の悪化、金利・為替相場の動向等、当社を取り巻く事業環境は依然として不透明な状況が続くとみております。 このような情勢下、当社の2027年3月期の業績見通しにつきましては、上述のような様々な懸念要因はあるものの、旺盛な需要を背景に、売上高は好調を維持するものと予想しております。しかしながら、利益面につきましては、一部電子材料向け製品の収益性が改善途上であることに加えて、中東情勢が当社事業に与える影響を現時点で合理的に算定することが困難であるため、各段階利益ともに未定とさせていただきます。なお、各段階利益につきましては、今後の動向を見極めながら、適正かつ合理的な算定が可能になった段階で、速やかに公表いたします。 当社は引き続き、徹底した原価低減、販売費及び一般管理費の削減のみならず、昨年度より着手しているサプライチェーンの強化を含めた抜本的な収益構造改革を確実に推進し、より一層の収益力向上を目指してまいります。 当社は2027年3月期を起点とする3カ年の中期経営計画を策定し、『新たなステージへの挑戦(企業価値の向上による持続的な成長)』を基本方針に新たな目標を達成するための経営課題に取り組み、より一層の収益力向上を図ってまいります。新たな中期経営計画の重点施策は以下5点でありますが、詳細につきましては、2026年5月19日に発表した「新中期経営計画の策定に関するお知らせ」をご覧ください。 「新中期経営計画の重点施策」・クオリティカルチャーとイノベーションによる成長戦略の推進・営業、開発、生産の連携による価値創出力の強化・アミノ酸分野のグローバルな供給体制強化と高付加価値化・化成品分野のポートフォリオ変革と新規事業への挑戦・医薬品分野におけるCDMOビジネスの拡大と技術革新 (3)目標とする経営指標 2027年3月期(初年度)2028年3月期(2年目)2029年3月期(最終年度)売上高16,00016,50017,500 (注) 中東情勢が当社事業に与える影響を現時点で合理的に算定することが困難であるため、各段階利益等の目 標は未定とさせていただきます。
対処すべき課題
1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において当社が判断したものであります。 (1)経営の基本方針(企業理念及び経営理念) 当社は、「わが社は内外のあらゆる技術を駆使して人の役に立ち人によろこばれるものを創る」という企業理念を頂点に置いた経営を目指し、その企業理念を実現するために、時代のニーズに対して柔軟に対応する経営の羅針盤としての「私たちはファインケミカルに機軸を置き叡智と技術を結集した真の『ものづくり』に挑戦します」という経営理念のもと、企業活動を健全に継続、成長させ、株主の皆様、お客様、従業員、地域社会の皆様等、全てのステークホルダーに対して、中長期的な視点に立ち、企業価値を常に向上させ、最大化することが使命であると考えております。 (2)経営環境及び対処すべき課題 今後の経済見通しにつきましては、中東情勢の緊迫化に伴う原燃料の価格高騰や調達環境の悪化、金利・為替相場の動向等、当社を取り巻く事業環境は依然として不透明な状況が続くとみております。 このような情勢下、当社の2027年3月期の業績見通しにつきましては、上述のような様々な懸念要因はあるものの、旺盛な需要を背景に、売上高は好調を維持するものと予想しております。しかしながら、利益面につきましては、一部電子材料向け製品の収益性が改善途上であることに加えて、中東情勢が当社事業に与える影響を現時点で合理的に算定することが困難であるため、各段階利益ともに未定とさせていただきます。なお、各段階利益につきましては、今後の動向を見極めながら、適正かつ合理的な算定が可能になった段階で、速やかに公表いたします。 当社は引き続き、徹底した原価低減、販売費及び一般管理費の削減のみならず、昨年度より着手しているサプライチェーンの強化を含めた抜本的な収益構造改革を確実に推進し、より一層の収益力向上を目指してまいります。 当社は2027年3月期を起点とする3カ年の中期経営計画を策定し、『新たなステージへの挑戦(企業価値の向上による持続的な成長)』を基本方針に新たな目標を達成するための経営課題に取り組み、より一層の収益力向上を図ってまいります。新たな中期経営計画の重点施策は以下5点でありますが、詳細につきましては、2026年5月19日に発表した「新中期経営計画の策定に関するお知らせ」をご覧ください。 「新中期経営計画の重点施策」・クオリティカルチャーとイノベーションによる成長戦略の推進・営業、開発、生産の連携による価値創出力の強化・アミノ酸分野のグローバルな供給体制強化と高付加価値化・化成品分野のポートフォリオ変革と新規事業への挑戦・医薬品分野におけるCDMOビジネスの拡大と技術革新 (3)目標とする経営指標 2027年3月期(初年度)2028年3月期(2年目)2029年3月期(最終年度)売上高16,00016,50017,500 (注) 中東情勢が当社事業に与える影響を現時点で合理的に算定することが困難であるため、各段階利益等の目 標は未定とさせていただきます。
MD&A(経営者による分析)
4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】(1) 経営成績等の状況の概要 当事業年度における当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。① 財政状態及び経営成績の状況 当期におけるわが国経済は、雇用・所得環境の改善やインバウンド需要の堅調さを背景に、緩やかな回復基調で推移いたしました。一方で、継続的な物価上昇が実質所得を押し下げ、個人消費の伸び悩みがみられたほか、米国の通商政策の影響や為替相場の変動が景気動向に大きな影響を与えています。さらに、本年2月末以降の中東情勢の緊迫化に伴う原油価格の高騰や供給網の混乱が、国民生活および経済活動全体の下押し要因となっており、先行きは依然として予断を許さない状況にあります。 化学工業におきましては、半導体関連材料等の需要が堅調に推移した一方、中国経済の停滞を背景とした汎用品の需給緩和が継続いたしました。加えて、原材料・エネルギー価格の高止まりや物流費・労務費等のコスト増が引き続き収益を圧迫いたしました。特に、地政学リスクの顕在化による原燃材料の調達遅延や入手量の不足が現実的な脅威となっており、市場環境をより一層注視する必要があると認識しております。 こうした状況下、当社は外部環境の変化に迅速かつ柔軟に対応するため、サプライチェーンの強靭化と高付加価値分野へのシフトなどを推進いたしました。今後も、経営目標の達成に向けて、重要課題の解決と持続可能な社会の実現に取り組んでまいります。 当期の業績状況としましては、各製品の旺盛な需要に対応した結果、売上高は7期連続で過去最高となる前期比2.1%増の15,448百万円となりました。段階利益につきましては、2025年6月に竣工したアミノ酸関係設備の償却負担初年度となったことに加えて、化成品関係において一部電子材料向け製品の市場価格とシェアが急速に低下したことにより第4四半期の収益性が大きく悪化したことから、営業利益は前期比68.4%減の383百万円、経常利益は前期比73.4%減の303百万円、当期純利益は前期比65.1%減の313百万円となりました。 なお、当期取得したアミノ酸関係設備については、国庫補助金1,854百万円を受領し、圧縮記帳を実施いたしました。製品区分別の経営成績は、次のとおりであります。(アミノ酸関係)医薬品用途などの販売が好調であったものの、食品添加物用途の販売が減少したことから、売上高は前年同期に比べほぼ横ばいの5,156百万円となりました。(化成品関係)高分子材料やタイヤコード接着剤用原料の販売が好調であったことから、売上高は5,629百万円と、前年同期に比べ532百万円(10.5%)の増収となりました。(医薬品関係)一部の原薬の販売が減少したことから、売上高は4,661百万円と、前年同期に比べ200百万円(4.1%)の減収となりました。 当期の資産合計は、25,730百万円と前事業年度末と比べ1,140百万円(4.2%)の減少となりました。これは主に、販売目的である製品、保有株式の株価上昇に伴う投資有価証券の増加と、有形固定資産を圧縮記帳したことによる減少によるものであります。当期の負債合計は、12,243百万円と前事業年度末と比べ1,522百万円(11.1%)の減少となりました。これは主に、返済による短期借入金の減少によるものであります。当期の純資産合計は、13,487百万円と前事業年度末と比べ381百万円(2.9%)の増加となりました。これは主に、当期純利益を計上したことによる繰越利益剰余金、保有株式の株価上昇に伴うその他有価証券評価差額金の増加によるものであります。 当期のROA(総資産営業利益率)は1.5%と、前年同期と比べ3.0%減少しました。これは有形固定資産を圧縮記帳したことにより総資産額が減少した減少率以上に、営業利益が減少した減少率が大きかったことによるものであります。 (参考) ROAの推移 第102期第103期第104期第105期第106期ROA(%)2.04.14.64.51.5 (注) ROA=総資産営業利益率(ROA=営業利益/総資産額) ② キャッシュ・フローの状況当事業年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は885百万円となり、前事業年度末に比べ87百万円減少いたしました。(営業活動によるキャッシュ・フロー)営業活動により増加した資金は2,844百万円(前期は2,143百万円の増加)となりました。これは主に、税引前当期純利益361百万円、減価償却費1,238百万円、売上債権の減少444百万円、補助金収入1,854百万円によるものであります。(投資活動によるキャッシュ・フロー)投資活動により減少した資金は1,008百万円(前期は3,248百万円の減少)となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出1,109百万円によるものであります。(財務活動によるキャッシュ・フロー)財務活動により減少した資金は1,922百万円(前期は1,496百万円の増加)となりました。これは主に、長期借入金による収入900百万円と、短期借入金及び長期借入金の返済による支出2,529百万円によるものであります。 (参考) キャッシュ・フロー関連指標の推移 2022年3月期2023年3月期2024年3月期2025年3月期2026年3月期自己資本比率52.0%51.9%51.0%48.8%52.4%時価ベースの自己資本比率28.2%29.3%28.4%21.4%32.7%キャッシュ・フロー対有利子負債比率2.87.616.23.82.3インタレスト・カバレッジ・レシオ35.713.37.928.519.8 自己資本比率:自己資本/総資産 時価ベースの自己資本比率:株式時価総額/総資産 キャッシュ・フロー対有利子負債比率:有利子負債/キャッシュ・フロー インタレスト・カバレッジ・レシオ:キャッシュ・フロー/利払い ※ 株式時価総額は、期末株価終値×期末発行済株式数(自己株式控除後)により算出しております。 ※ キャッシュ・フローは、営業キャッシュ・フローを利用しております。 ※ 有利子負債は貸借対照表に計上されている負債のうち利子を支払っている全ての負債を対象としております。 ③ 生産、受注及び販売の実績 a.生産実績セグメントの名称前事業年度(自 2024年4月1日 至 2025年3月31日)当事業年度(自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)金額(百万円)金額(百万円)ファインケミカル事業16,48515,977合計16,48515,977 (注) 金額は販売価格によっております。 b.受注実績当社は受注による生産は僅かであり、主として見込み生産によっておりますので、受注及び受注残について、特に記載すべき事項はありません。 c.販売実績製品区分前事業年度(自 2024年4月1日 至 2025年3月31日)当事業年度(自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)金額(百万円)金額(百万円)アミノ酸関係5,1695,156化成品関係5,0965,629医薬品関係4,8624,661合計15,12815,448 (注)1.最近2事業年度の主要な輸出、輸出販売高及び割合は、次のとおりであります。( )は総販売実績に対する輸出高の割合であります。輸出先第105期第106期販売金額(百万円)割合(%)販売金額(百万円)割合(%)アジア3,11141.33,80647.5ヨーロッパ2,76436.72,49031.1北アメリカ1,61221.41,68221.0その他470.6390.4計7,536(49.8%)100.08,018(51.9%)100.0 2.最近2事業年度の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。相手先第105期第106期販売高(百万円)割合(%)販売高(百万円)割合(%)長瀬産業株式会社2,07813.72,34915.2TRINITTI INTERNATIONAL CORP.1,3859.21,79911.7株式会社山口薬品商会2,35715.61,72511.2中外製薬株式会社9506.31,62210.5 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において判断したものであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容当期の業績状況としましては、各製品の旺盛な需要に対応した結果、売上高は7期連続で過去最高となる前期比2.1%増の15,448百万円となりました。段階利益につきましては、2025年6月に竣工したアミノ酸関係設備の償却負担初年度となったことに加えて、化成品関係において一部電子材料向け製品の市場価格とシェアが急速に低下したことにより第4四半期の収益性が大きく悪化したことから、営業利益は前期比68.4%減の383百万円、経常利益は前期比73.4%減の303百万円、当期純利益は前期比65.1%減の313百万円となりました。当社の経営成績に重要な影響を与える要因として、売上高に占める大口取引先上位10社の売上高比率は、当事業年度において68.8%(前事業年度65.7%)となっており、これらの企業との取引条件の急激な変更や契約解除等は当社の経営成績に重要な影響を及ぼす可能性もあるものの、安定的な経営基盤を維持するため、現行製品の用途開発、生産技術の強化向上等によりこれらの企業との引き続き良好な関係を維持するとともに、新規取引先の確保や新製品の研究開発、現有設備を使った新規事業への参入を積極的に行っております。 ② キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報a.キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容当事業年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は885百万円となり、前事業年度末に比べ87百万円減少いたしました。(営業活動によるキャッシュ・フロー)営業活動により増加した資金は2,844百万円(前期は2,143百万円の増加)となりました。これは主に、税引前当期純利益361百万円、減価償却費1,238百万円、売上債権の減少444百万円、補助金収入1,854百万円によるものであります。(投資活動によるキャッシュ・フロー)投資活動により減少した資金は1,008百万円(前期は3,248百万円の減少)となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出1,109百万円によるものであります。(財務活動によるキャッシュ・フロー)財務活動により減少した資金は1,922百万円(前期は1,496百万円の増加)となりました。これは主に、長期借入金による収入900百万円と、短期借入金及び長期借入金の返済による支出2,529百万円によるものであります。 b.資本の財源及び資金の流動性に係る情報運転資金需要のうち主たるものは、原燃料の仕入、製造費、販売費及び一般管理費等の営業費用であり、投資を目的とした資金需要は、設備投資によるものであります。資金需要を満たすための資金は、主として営業活動によるキャッシュ・フローを財源とする自己資金と金融機関からの借入により調達しております。また、当社は経営基盤の強化に向けての内部留保に努めるとともに、利益水準を勘案した安定配当の継続を基本方針としつつ、事業拡大に伴うキャッシュ・フローの増加と合わせて、資本効率向上を目指した資金運営を行ってまいります。 ③ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定当社の財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この財務諸表の作成に当たって重要な見積りや仮定を行う必要があります。会計方針を適用するにあたり、より重要な判断を要し財政状態及び経営成績に影響を与える項目は下記のとおりであります。・繰延税金資産の回収可能性当社は、繰延税金資産の回収可能性があると考えられる金額まで減額するために評価性引当額を計上しております。評価性引当額の必要性を検討するに当たっては、将来の課税所得見込み及び税務計画を検討しておりますが、繰延税金資産の取崩しが必要となる可能性があります。

事業リスク

  • 大口取引先への依存
    同社の取引上位10社が売上全体の65.7%を占めており、特定の大口取引先への依存度が高い状況です。これらの取引先との関係が悪化したり、取引条件が急激に変更されたり、契約が解除されたりした場合、同社の業績に大きな影響を及ぼす可能性があります。
  • 原材料価格の変動リスク
    製品の製造に必要な原材料の購入価格は、国内外の経済状況や原油、ナフサ価格の動向に大きく左右されます。また、一部の原材料を特定の取引先に依存しているため、原材料価格が高騰した場合、コスト増を販売価格に転嫁できないと、同社の収益性が悪化する可能性があります。
  • 価格競争の激化
    食品添加物関係の製品群では、海外製品の品質向上により価格競争が激化しています。この競争が今後も続けば、販売価格の下落を招き、同社の業績に悪影響を与える可能性があります。付加価値の創出やコスト削減努力だけでは対応しきれない場合、収益性の低下につながる恐れがあります。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
有価証券報告書「事業等のリスク」の全文を見る(年度切替)
FY2026|1,130 文字
3 【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項には、以下のようなものがあります。なお、将来に関する事項は、当事業年度末現在において判断したものであり、事業等のリスクはこれらに限られるものではありません。 (1) 大口取引先への依存度 取引上位10社の占める割合は、68.8%となっております。 これらの企業とは取引を通じての良好な信頼関係を構築しつつ対応しておりますが、取引条件の急激な変更や契約解除等の場合には、当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。(2) 原材料価格の変動 当社で使用する原材料等の購入価格は、国内、国外の状況、並びに原油、ナフサ価格の動向等に影響を受ける他、原材料等を一部取引先に依存しております。コストダウン、販売価格への転嫁等によりその影響を極力回避する努力をいたしておりますが、原材料価格の高騰が当社の事業に影響を及ぼす可能性があります。(3) 食品添加物関係の価格競争 食品添加物の製品群には、海外品の品質向上もあり、価格競争が激化している製品があります。このため、更なる付加価値の創出等により価格水準の維持及び向上を目指すとともにコスト低減にも取り組み、販売価格の下落リスクに備えておりますが、今後も価格競争が継続し業績に影響を与える可能性があります。(4) 在庫の評価損 当社は在庫水準については常日頃より意識し、販売需要予測等からその適正化に努めています。しかしながら、市況の著しい悪化等により、販売価格の急激な落ち込みや在庫の長期化が生じて、在庫評価損の計上を余儀なくされた場合には、当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。(5) 自然災害等による影響 本社は東京都中央区に、東京研究所は東京都板橋区にそれぞれ位置しておりますが、生産拠点である工場は福島県いわき市にある常磐工場のみとなっております。 当社では災害対策マニュアルや事業継続計画(BCP)の策定、社員安否確認システムの構築、耐震対策、防災訓練等の対策を講じていますが、常磐工場が地震等の自然災害・火災及び水災等に罹災した場合は、生産機能が回復するまでの間、操業停止となる可能性があります。(6) 資金繰りに関するリスク 当社は、取引先金融機関とシンジケートローンを締結し、当該契約に基づく借入金の当事業年度末残高が4,593百万円あります。当該シンジケートローンの他にも貸出コミットメントライン契約を締結していますが、これら契約の財務制限条項に抵触した場合には、借入金についての期限の利益を喪失する可能性があり、当社の財政状態に影響を及ぼす可能性があります。

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