4733

オービックビジネスコンサルタント(4733)は何で稼いでいるか — 事業の柱と依存度

情報・通信業 情報通信・サービスその他

事業の概要

  • 基幹業務ソリューション開発
    オービックビジネスコンサルタント(OBC)は、企業が日常的に行う会計、人事、給与計算といった重要な業務を効率化するためのソフトウェアやクラウドサービスを開発しています。これらの製品は、企業がスムーズに業務を進めるための土台となるシステムを提供し、業務効率の向上に貢献することで収益を得ています。
  • パートナー企業を通じた販売
    OBCは自社で直接顧客に販売するだけでなく、多くのパートナー企業を通じて製品やサービスを提供しています。これにより、幅広い顧客層にアプローチし、販売網を拡大しています。パートナー企業が顧客のニーズに合わせてOBCの製品を導入・サポートすることで、OBCは開発に集中できるビジネスモデルです。
  • 関連会社との連携事業
    OBCグループは、関連会社であるユニオンソフト株式会社がビジネスソフトウェア(手形の達人など)の開発・販売を行い、また、その他の関係会社である株式会社オービックや株式会社オービックオフィスオートメーションがOBCのソフトウェアプロダクトやOA関連機器の販売を行っています。グループ全体で多角的な事業展開を行い、収益源を確保しています。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
セグメント構成
  • 企業業務ソリューション事業
    OBCの主要な事業は、企業が日々の業務を効率的に行うためのソリューションテクノロジーの開発・提供です。具体的には、会計、人事、給与計算といった企業の基幹業務を支援するソフトウェアやクラウドサービスがこれに該当します。パートナー企業を通じて顧客に提供され、企業の業務効率化に貢献しています。
  • ビジネスソフトウェア開発販売
    関連会社であるユニオンソフト株式会社が、特定のビジネスソフトウェアの開発と販売を行っています。例えば「手形の達人」のような専門的なソフトウェアを提供しており、OBCグループ全体の事業ポートフォリオを補完し、多様な顧客ニーズに対応しています。
  • OA機器・ソフトウェア販売
    その他の関係会社である株式会社オービックや株式会社オービックオフィスオートメーションは、OBCのソフトウェアプロダクトの販売に加え、コンピュータのシステムインテグレーション事業やOA関連機器の販売、消耗品の販売も行っています。これにより、顧客に対してソフトウェアとハードウェアの両面から総合的なソリューションを提供しています。
有価証券報告書「事業の内容」の全文を見る(年度切替)
FY2026|469 文字
3【事業の内容】当企業集団は、株式会社オービックビジネスコンサルタント(当社)、関連会社1社、その他の関係会社1社及びその他の関係会社の子会社1社で構成されており、当社は主に企業業務に関するソリューションテクノロジー(会計・人事・給与等の基幹業務や、それに係る周辺・拡張業務)の開発メーカーとして、パートナー企業を通してお客様の業務効率化に貢献するクラウドサービス等を提供しております。関連会社ユニオンソフト株式会社(当社出資比率20.1%)は、ビジネスソフトウェア(電債の達人等)の開発・販売を行っております。その他の関係会社株式会社オービックにおいては、コンピュータのシステムインテグレーション事業、システムサポート事業を行っており、当社ソフトウェアプロダクトの一部を販売しております。また、その他の関係会社の子会社株式会社オービックオフィスオートメーションにおいては、OA関連機器の販売及び消耗品の販売を行っており、当社ソフトウェアプロダクトの販売も行っております。当企業集団の取引を図示しますと次のとおりとなります。[事業系統図]

事業の優位性(モート)

事業の質(有価証券報告書から抽出)
数字に出ない事業の性質を、同じ物差しで全銘柄そろえています。FY2025時点の記載が出典です。
価格決定力値上げを通せるか。強いほどインフレ耐性が高い 中程度
会計基準、税法等の制度改正に対応した最新プログラムの継続提供が必要なため。
参入障壁新規参入を阻む要因の種類 技術
Microsoftプラットフォームにフォーカスした製品開発と、会計・税法等の制度改正への迅速な対応。
景気敏感度業績が景気循環にどれだけ振られるか ディフェンシブ
設備投資の性質稼いだ現金がどれだけ設備維持に消えるか 混合
規制依存規制は障壁にも足枷にもなる 高い
会社が挙げる主要リスク:Microsoftプロダクトのライフサイクルによる影響 / 利益計画に対するリスク(パートナー、クラウドシフト、不具合) / 最新プログラムの継続提供に関するリスク
同じ条件で他の銘柄を探す → 定性スクリーニング(価格決定力・参入障壁・景気敏感度などで絞り込めます)
モート総合 10 / 25 5類型それぞれの強度と、そう判定した根拠
無形資産★★★☆☆
根拠:中程度ブランド・特許・許認可

オービックビジネスコンサルタント(OBC)は、中堅・中小企業向け基幹業務システム(奉行シリーズ)で長年の実績と高いブランド認知を持つ。特に「奉行クラウド」への移行は、顧客の業務プロセスに深く浸透しており、容易な乗り換えを困難にしている。

スイッチングコスト★★★★☆
根拠:強い乗り換えの手間・コスト

奉行シリーズは、会計、給与、人事、販売管理など企業の基幹業務を網羅しており、導入・運用に習熟した従業員や業務プロセスがシステムに紐づいている。他のシステムへの移行は、データ移行の複雑さ、従業員の再教育、業務フローの再構築といった多大なコストと時間を要するため、スイッチング・コストは非常に高い。

ネットワーク効果☆☆☆☆☆
根拠:弱い利用者増が価値を生む

同社のビジネスモデルは、個々の顧客の業務効率化に主眼を置いており、ユーザー数が増えることでサービスの価値が直接的に向上するネットワーク効果は限定的である。

コスト優位★☆☆☆☆
根拠:弱い同じ物を安く作れる

SaaSモデルへの移行により、初期導入コストの低減や運用効率化は図られているが、競合他社も同様の取り組みを進めており、構造的なコスト優位性は確立されていない。

規模の経済★★☆☆☆
根拠:中程度規模が参入障壁になる

中堅・中小企業向けというニッチ市場に特化しており、一定の市場シェアを確保しているものの、業界全体で見た場合の規模の経済による圧倒的な優位性は見られない。

  • Microsoftプラットフォーム特化
    OBCは、オンプレミス製品(自社サーバーに導入するタイプ)とクラウドサービスの両方でMicrosoftのプラットフォームに特化して製品開発を行っています。特にクラウドサービスでは「Microsoft Azure」を採用しており、これにより世界最高水準のセキュリティと常に最新の環境でサービスを提供できる点が強みです。
  • 制度改正への迅速な対応
    企業の基幹業務を扱うソフトウェアであるため、会計基準や税法などの法改正に迅速に対応することが求められます。OBCは、クラウドサービスでは最新プログラムを常に提供し、オンプレミス製品の保守契約ユーザーにも更新プログラムを送付することで、顧客が安心して利用できる環境を維持しています。
  • パートナーシップによる販売網
    OBCは、自社製品を販売する際にパートナー企業との連携を重視しています。これにより、自社だけではカバーしきれない広範な顧客層に製品を届け、効率的な販売チャネルを構築しています。パートナー企業が顧客への導入支援やサポートを行うことで、OBCは開発に注力できる体制を築いています。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)

経営戦略

有価証券報告書「経営方針・対処すべき課題・MD&A」の全文を見る(年度切替)
経営方針・経営戦略
1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】当社の経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において当社が判断したものであります。(1)会社の経営の基本方針当社は「業務にイノベーションを お客様に感動を」をミッションとして掲げ、「自由と公平」「採用と教育」「革新と戦略」「選択と集中」「報連相と情報共有」の5つの「成長のための基本姿勢」を基本方針とし、先進的なIT(情報技術)を駆使し、お客様の満足を徹底的に追求する「顧客第一主義」の思想をサービス開発に貫き、クラウドや保守・導入指導等の各種サービスを提供しております。企業の目的は、顧客に価値あるものを提供し、顧客の成長に貢献することにあり、変化し続ける顧客の要求に耳を傾け、業務にイノベーションを起こし、その期待に応える若しくは期待を超える価値を創造し続けることであると考えます。創業以来、「顧客第一主義」の経営目標を堅持するとともに、中堅及び中規模・小規模企業のIT化を強力にサポートするリーディングカンパニーとしての役割を自覚し、基幹業務システムの進化を業界の先頭に立って開拓してまいりました。今後とも、厳しい経済環境の中、あらためて顧客及びパートナー企業に対して、さらなる信頼性、拡張性、柔軟性と高いセキュリティを兼ね備えた基幹業務システムをご提供することで、お客様の期待を超える感動をお届けする企業を目指してまいります。また、社会的責任を果たすべく、オービックグループの一員として相互に連携を図り、法令を遵守した継続的かつ安定的な企業成長を目指し、お客様、販売パートナー様、株主、社員及び地域社会のご期待に応えてまいります。(2)経営環境及び経営戦略等今後のわが国経済は、企業の設備投資等の増加により緩やかな成長が続く見込みである一方で、世界経済の政情不安や経済政策、国際情勢の緊迫化による影響等、先行きは依然として見えず、不確実性が高い状況にあります。当社の属する情報サービス産業においては、クラウドサービスやAI技術を活用したサービス等をはじめとして、企業のDX化、設備投資は継続することが見込まれます。このような状況の中で、当社は「顧客第一主義」を念頭に置き、「業務にイノベーションを お客様に感動を」をミッションとして掲げ、お客様のご期待を超える感動をお届けすることに引き続き取り組んでまいります。お客様のAX(AIトランスフォーメーション)の実現を支援するため、AI技術の活用をより一層強化するなど、奉行クラウドの今まで以上の利便性向上や、法令への100%遵守に裏付けられた信頼性を備え、高い満足をいただけるクラウドサービス・業務サービスの企画・開発に注力してまいります。また、ランサムウェアの影響を受けない・攻撃被害を回避できるセキュリティ環境のご提供、ISMAP評価の継続認証など、安全・安心なセキュリティをご提供するとともに、お客様に安心してご利用いただくための導入支援、サポートサービス等の充実に努め、お客様のAXの実現を力強く後押ししてまいります。 主力製品である奉行シリーズについては、「奉行V ERPクラウド」は大容量・高負荷環境への対応強化や、API、BPOModelの機能強化に注力し、中堅企業に向けたアプローチを展開しております。引き続き「奉行クラウド」の開発・販売に集中して、社会の変化による顧客ニーズに的確かつ柔軟にお応えできる製品・サービスの開発・提供を続けてまいります。また、奉行シリーズが担う企業の基幹業務の周辺・拡張業務領域を補完し、顧客の業務プロセスを改善し効率化を後押しする「奉行クラウドEdge」の強化を図り、高い付加価値をご提供することで、顧客とより良好で強固な関係を築き、安定した収益基盤の充実を図ってまいります。 上記の施策を実現するためには、顧客企業が何を求め望んでいるのか敏感に察知する力、顧客企業の業務に関する深い理解と幅広い製品知識に裏付けされた商品提案力、サービスブランド商品をパートナー企業に理解していただくなどのパートナーシップが求められます。また、クラウドサービスの利用が進む中においては、新規顧客の獲得と、既存顧客に継続してご利用いただくための体制を強化することが重要になってまいります。利益計画を達成するために、営業活動の効率化を実現し、多くの新規のお客様やパートナー様と接する機会を増やし当社サービスの優位性を丁寧に伝えていくことで、新規顧客や既存顧客のサービス追加の獲得を目指してまいります。加えて、既存顧客に継続してご利用いただくために、お客様が弊社サービスを使いこなし業務の効率化の成功体験につながる支援のための体制を整えてまいります。(3)目標とする経営指標当社は設備投資等に資本を投下する必要がありませんので、経営上は、収益面での指標を重視することになります。よって売上高を伸ばしながら、営業利益率、経常利益率を維持、若しくは、高めることで高収益企業として成長し続けてまいりたいと考えております。(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題当社は「業務にイノベーションを お客様に感動を」をミッションとして掲げております。企業のAX(AIを活用した技術革新:AIトランスフォーメーション)を実現するため、より一層のAI技術の強化を図り、業務の効率化と生産性の劇的な向上を支援してまいります。さらに、高いセキュリティのもと安心してお使いいただける環境をご提供し、お客様の期待を超えるサービスと感動をお届けすることが、当社の存在意義であり、ミッションの実現であると考えております。その達成のためには、社員やパートナー企業の満足度を追求し、組織力・チーム力を高め、新しいビジネスとの共創をはかり続けると共に、当社が一貫して続けている「最新制度への準拠」と「業務の正確性」を徹底することが重要となります。また、サステナブルな社会の実現に向け、SDGs等の社会課題への解決に取り組むことで、企業としての社会的責任を果たすことに努めてまいります。また、当社は設備投資等に大きく資本を投下する必要がないため、研究開発費、販売促進費や広告宣伝費及び展示会費等が主な資金需要となります。収益面を重視し売上高を伸ばしながら、営業利益、経常利益を維持し、継続して高めていくことにより、必要な資金を確保し、引き続きクラウド等成長分野への投資を継続していく予定です。そのために対処すべき課題として、以下の内容を推進してまいります。(コアコンピタンスの強化)当社は、以下の「コアコンピタンスの強化」を実現することで、引き続きクラウドやAI技術を活用した新たなビジネスモデルを創出し、イノベーションを起こしてまいります。①基幹業務サービス(会計・人事・給与)・Edgeサービス・AIサービスにフォーカスする②中堅及び中規模・小規模企業にフォーカスする③MicrosoftAzureにフォーカスする④パートナー戦略にフォーカスする⑤ブランド戦略にフォーカスする(AIを活用した技術革新とより精度・純度の高いデータによるクラウドサービスの活用)当社は、お客様のAX(AIデジタルトランスフォーメーション)の実現を支援するため、AI技術(お客様の操作性・生産性を高めるAIアシスタント、AI技術を用いてお客様ごとの業務ニーズにこたえるAIエージェント)等の活用を一層強化し、当社の主力クラウドサービスである『奉行クラウド』『奉行V ERPクラウド』『奉行クラウドEdge』の価値をさらに高めてまいります。AI技術は急速に進歩していますが、それを単に活用するだけで常に100%正確な結果が得られるものではありません。AIの正確性を高めるために最も重要なのは、精度と純度の高いデータを活用することです。奉行シリーズには、当社が長年にわたりこだわってきた、税法・会社法・労働関係法規などへの「100%準拠」に基づく、制度・ルールが体系的に組み込まれています。これらの仕組みによって管理・生成される情報は、クリーンで精度・純度の高いデータ基盤となります。このデータ基盤を活用いただくことで、AIの精度向上を実現し、お客様の生産性向上やパートナー様への支援拡大につなげてまいります。そして、顧客満足度No.1、パートナー満足度No.1の継続的な獲得を目指してまいります。(世界最高水準のセキュリティによる安全・安心の提供と、新たな市場への展開)AIの利活用が進むことで、さらにクラウドサービスのセキュリティの重要性が高まります。あらゆる企業がサイバーリスクにさらされる危険性が高まる社会環境を踏まえ、お客様の大切なデータを脅威から守るため、サービスのセキュリティ強化に継続的に取り組んでまいります。奉行クラウドでは、クラウド上に保管されたデータがランサムウェアの影響を受けない構造を採用しており、攻撃被害を回避できるセキュリティ環境を実現しています。ISMAP評価についても継続的に認証を取得し、さらなるセキュリティ強化を通じて、お客様に安全・安心な利用環境をご提供することで、事業継続を支援してまいります。また、ISMAP認証の取得を契機として、行政市場をはじめとする新たな市場への展開を拡大し、販路および業績の拡大を目指してまいります。(人財戦略・健康経営)当社は、ミッションである「業務にイノベーションを お客様に感動を」を推進するために人財戦略を策定し、OBCで働くすべての人を「人財」という財産として捉え、戦略に基づく人的資本投資を引き続き強化してまいります。「採用と教育」を最重要方針として位置付け、組織や社会への貢献力を高めるために、社員が自らの専門性や強みを伸ばすための教育の仕組みづくりと支援を最大限に行い、常に成長し続けることのできる組織づくりを行うことで、「お客様貢献度」の高い人財を育成してまいります。また当社は、2018年に健康経営に対する考えを宣言し、全社一丸となり様々な健康経営に対する施策を推進しております。この取り組みにより、経済産業省が制度設計を行い日本健康会議が認定する「健康経営優良法人(大規模法人部門)ホワイト500」に2025年から2年連続で認定されています。また、経済産業省と東京証券取引所が共同で選定する「健康経営銘柄2026」に、初めて選定されました。引き続き、社員が心身ともに健康な状態で能力を最大限に発揮し働き続ける環境づくりと働き方改革を推進し、労働安全衛生的な観点から適正な労働時間の管理やメンタルヘルスへの対応等の健康管理施策を充実させ実施してまいります。(当社の人財への取り組み・健康経営 https://corp.obc.co.jp/sustainability/human_health/)(環境に配慮した事業活動の推進)当社は、業務の効率化を実現すべく、業務のデジタル化を推進しております。従来紙ベースで行っていた業務や申請方法をデジタル化することで、事業活動により消費される紙の削減効果につなげてまいります。また、リモートを活用した営業活動やサポート体制の構築、ならびにリモートブースやスタジオの設置など、社内環境のDX化により、移動によるCO2削減にも取り組んでおります。このように当社は、デジタル化と環境負荷の低減を両立させることで、環境に配慮した事業活動を推進し、持続可能な社会の実現に向けた取り組みを強化してまいります。(当社の環境への取り組み https://corp.obc.co.jp/sustainability/environment/)
対処すべき課題
1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】当社の経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において当社が判断したものであります。(1)会社の経営の基本方針当社は「業務にイノベーションを お客様に感動を」をミッションとして掲げ、「自由と公平」「採用と教育」「革新と戦略」「選択と集中」「報連相と情報共有」の5つの「成長のための基本姿勢」を基本方針とし、先進的なIT(情報技術)を駆使し、お客様の満足を徹底的に追求する「顧客第一主義」の思想をサービス開発に貫き、クラウドや保守・導入指導等の各種サービスを提供しております。企業の目的は、顧客に価値あるものを提供し、顧客の成長に貢献することにあり、変化し続ける顧客の要求に耳を傾け、業務にイノベーションを起こし、その期待に応える若しくは期待を超える価値を創造し続けることであると考えます。創業以来、「顧客第一主義」の経営目標を堅持するとともに、中堅及び中規模・小規模企業のIT化を強力にサポートするリーディングカンパニーとしての役割を自覚し、基幹業務システムの進化を業界の先頭に立って開拓してまいりました。今後とも、厳しい経済環境の中、あらためて顧客及びパートナー企業に対して、さらなる信頼性、拡張性、柔軟性と高いセキュリティを兼ね備えた基幹業務システムをご提供することで、お客様の期待を超える感動をお届けする企業を目指してまいります。また、社会的責任を果たすべく、オービックグループの一員として相互に連携を図り、法令を遵守した継続的かつ安定的な企業成長を目指し、お客様、販売パートナー様、株主、社員及び地域社会のご期待に応えてまいります。(2)経営環境及び経営戦略等今後のわが国経済は、企業の設備投資等の増加により緩やかな成長が続く見込みである一方で、世界経済の政情不安や経済政策、国際情勢の緊迫化による影響等、先行きは依然として見えず、不確実性が高い状況にあります。当社の属する情報サービス産業においては、クラウドサービスやAI技術を活用したサービス等をはじめとして、企業のDX化、設備投資は継続することが見込まれます。このような状況の中で、当社は「顧客第一主義」を念頭に置き、「業務にイノベーションを お客様に感動を」をミッションとして掲げ、お客様のご期待を超える感動をお届けすることに引き続き取り組んでまいります。お客様のAX(AIトランスフォーメーション)の実現を支援するため、AI技術の活用をより一層強化するなど、奉行クラウドの今まで以上の利便性向上や、法令への100%遵守に裏付けられた信頼性を備え、高い満足をいただけるクラウドサービス・業務サービスの企画・開発に注力してまいります。また、ランサムウェアの影響を受けない・攻撃被害を回避できるセキュリティ環境のご提供、ISMAP評価の継続認証など、安全・安心なセキュリティをご提供するとともに、お客様に安心してご利用いただくための導入支援、サポートサービス等の充実に努め、お客様のAXの実現を力強く後押ししてまいります。 主力製品である奉行シリーズについては、「奉行V ERPクラウド」は大容量・高負荷環境への対応強化や、API、BPOModelの機能強化に注力し、中堅企業に向けたアプローチを展開しております。引き続き「奉行クラウド」の開発・販売に集中して、社会の変化による顧客ニーズに的確かつ柔軟にお応えできる製品・サービスの開発・提供を続けてまいります。また、奉行シリーズが担う企業の基幹業務の周辺・拡張業務領域を補完し、顧客の業務プロセスを改善し効率化を後押しする「奉行クラウドEdge」の強化を図り、高い付加価値をご提供することで、顧客とより良好で強固な関係を築き、安定した収益基盤の充実を図ってまいります。 上記の施策を実現するためには、顧客企業が何を求め望んでいるのか敏感に察知する力、顧客企業の業務に関する深い理解と幅広い製品知識に裏付けされた商品提案力、サービスブランド商品をパートナー企業に理解していただくなどのパートナーシップが求められます。また、クラウドサービスの利用が進む中においては、新規顧客の獲得と、既存顧客に継続してご利用いただくための体制を強化することが重要になってまいります。利益計画を達成するために、営業活動の効率化を実現し、多くの新規のお客様やパートナー様と接する機会を増やし当社サービスの優位性を丁寧に伝えていくことで、新規顧客や既存顧客のサービス追加の獲得を目指してまいります。加えて、既存顧客に継続してご利用いただくために、お客様が弊社サービスを使いこなし業務の効率化の成功体験につながる支援のための体制を整えてまいります。(3)目標とする経営指標当社は設備投資等に資本を投下する必要がありませんので、経営上は、収益面での指標を重視することになります。よって売上高を伸ばしながら、営業利益率、経常利益率を維持、若しくは、高めることで高収益企業として成長し続けてまいりたいと考えております。(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題当社は「業務にイノベーションを お客様に感動を」をミッションとして掲げております。企業のAX(AIを活用した技術革新:AIトランスフォーメーション)を実現するため、より一層のAI技術の強化を図り、業務の効率化と生産性の劇的な向上を支援してまいります。さらに、高いセキュリティのもと安心してお使いいただける環境をご提供し、お客様の期待を超えるサービスと感動をお届けすることが、当社の存在意義であり、ミッションの実現であると考えております。その達成のためには、社員やパートナー企業の満足度を追求し、組織力・チーム力を高め、新しいビジネスとの共創をはかり続けると共に、当社が一貫して続けている「最新制度への準拠」と「業務の正確性」を徹底することが重要となります。また、サステナブルな社会の実現に向け、SDGs等の社会課題への解決に取り組むことで、企業としての社会的責任を果たすことに努めてまいります。また、当社は設備投資等に大きく資本を投下する必要がないため、研究開発費、販売促進費や広告宣伝費及び展示会費等が主な資金需要となります。収益面を重視し売上高を伸ばしながら、営業利益、経常利益を維持し、継続して高めていくことにより、必要な資金を確保し、引き続きクラウド等成長分野への投資を継続していく予定です。そのために対処すべき課題として、以下の内容を推進してまいります。(コアコンピタンスの強化)当社は、以下の「コアコンピタンスの強化」を実現することで、引き続きクラウドやAI技術を活用した新たなビジネスモデルを創出し、イノベーションを起こしてまいります。①基幹業務サービス(会計・人事・給与)・Edgeサービス・AIサービスにフォーカスする②中堅及び中規模・小規模企業にフォーカスする③MicrosoftAzureにフォーカスする④パートナー戦略にフォーカスする⑤ブランド戦略にフォーカスする(AIを活用した技術革新とより精度・純度の高いデータによるクラウドサービスの活用)当社は、お客様のAX(AIデジタルトランスフォーメーション)の実現を支援するため、AI技術(お客様の操作性・生産性を高めるAIアシスタント、AI技術を用いてお客様ごとの業務ニーズにこたえるAIエージェント)等の活用を一層強化し、当社の主力クラウドサービスである『奉行クラウド』『奉行V ERPクラウド』『奉行クラウドEdge』の価値をさらに高めてまいります。AI技術は急速に進歩していますが、それを単に活用するだけで常に100%正確な結果が得られるものではありません。AIの正確性を高めるために最も重要なのは、精度と純度の高いデータを活用することです。奉行シリーズには、当社が長年にわたりこだわってきた、税法・会社法・労働関係法規などへの「100%準拠」に基づく、制度・ルールが体系的に組み込まれています。これらの仕組みによって管理・生成される情報は、クリーンで精度・純度の高いデータ基盤となります。このデータ基盤を活用いただくことで、AIの精度向上を実現し、お客様の生産性向上やパートナー様への支援拡大につなげてまいります。そして、顧客満足度No.1、パートナー満足度No.1の継続的な獲得を目指してまいります。(世界最高水準のセキュリティによる安全・安心の提供と、新たな市場への展開)AIの利活用が進むことで、さらにクラウドサービスのセキュリティの重要性が高まります。あらゆる企業がサイバーリスクにさらされる危険性が高まる社会環境を踏まえ、お客様の大切なデータを脅威から守るため、サービスのセキュリティ強化に継続的に取り組んでまいります。奉行クラウドでは、クラウド上に保管されたデータがランサムウェアの影響を受けない構造を採用しており、攻撃被害を回避できるセキュリティ環境を実現しています。ISMAP評価についても継続的に認証を取得し、さらなるセキュリティ強化を通じて、お客様に安全・安心な利用環境をご提供することで、事業継続を支援してまいります。また、ISMAP認証の取得を契機として、行政市場をはじめとする新たな市場への展開を拡大し、販路および業績の拡大を目指してまいります。(人財戦略・健康経営)当社は、ミッションである「業務にイノベーションを お客様に感動を」を推進するために人財戦略を策定し、OBCで働くすべての人を「人財」という財産として捉え、戦略に基づく人的資本投資を引き続き強化してまいります。「採用と教育」を最重要方針として位置付け、組織や社会への貢献力を高めるために、社員が自らの専門性や強みを伸ばすための教育の仕組みづくりと支援を最大限に行い、常に成長し続けることのできる組織づくりを行うことで、「お客様貢献度」の高い人財を育成してまいります。また当社は、2018年に健康経営に対する考えを宣言し、全社一丸となり様々な健康経営に対する施策を推進しております。この取り組みにより、経済産業省が制度設計を行い日本健康会議が認定する「健康経営優良法人(大規模法人部門)ホワイト500」に2025年から2年連続で認定されています。また、経済産業省と東京証券取引所が共同で選定する「健康経営銘柄2026」に、初めて選定されました。引き続き、社員が心身ともに健康な状態で能力を最大限に発揮し働き続ける環境づくりと働き方改革を推進し、労働安全衛生的な観点から適正な労働時間の管理やメンタルヘルスへの対応等の健康管理施策を充実させ実施してまいります。(当社の人財への取り組み・健康経営 https://corp.obc.co.jp/sustainability/human_health/)(環境に配慮した事業活動の推進)当社は、業務の効率化を実現すべく、業務のデジタル化を推進しております。従来紙ベースで行っていた業務や申請方法をデジタル化することで、事業活動により消費される紙の削減効果につなげてまいります。また、リモートを活用した営業活動やサポート体制の構築、ならびにリモートブースやスタジオの設置など、社内環境のDX化により、移動によるCO2削減にも取り組んでおります。このように当社は、デジタル化と環境負荷の低減を両立させることで、環境に配慮した事業活動を推進し、持続可能な社会の実現に向けた取り組みを強化してまいります。(当社の環境への取り組み https://corp.obc.co.jp/sustainability/environment/)
MD&A(経営者による分析)
4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において判断したものであります。(1)経営成績等の状況の概要当事業年度における当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。①財政状態及び経営成績の状況当事業年度におけるわが国経済は、雇用・所得環境の改善や企業の設備投資の持ち直し等を背景に、緩やかな回復基調で推移しました。一方で、米国の通商政策の影響や物価動向、期末に顕在化した中東情勢の緊迫化に伴う金融市場の変動など、先行き不透明な状況が続きました。当社の属する情報サービス産業においては、企業の業務効率化やDX推進への取り組みを背景に、クラウドサービスの導入・活用の動きがみられました。また、AIテクノロジーの活用や情報セキュリティ強化への関心も引き続き高く、付加価値の高いサービスに対する期待が続きました。このような状況の中、当社は「顧客第一主義」を念頭に置き、「業務にイノベーションを お客様に感動を」をミッションとして掲げ、クラウド・AI技術などの最新テクノロジーを活用し、業務効率化と情報セキュリティの確保を 両立させるクラウドシステムの強化に取り組んでまいりました。また、AIテクノロジーを活用した次世代業務支援である「奉行AIエージェントサービス」の開発・提供や、パートナー様との連携によるAIエコシステムの構築・拡大を通じて、国内中堅・中小企業におけるAX(AIトランスフォーメーション)の実現を支援してまいりました。営業活動においては、「パートナーカンファレンス2025」を全国13会場で開催し、パートナー様との協業強化やデジタル化支援の提案を推進しました。また、「奉行クラウド ThanksDay 2025」をオンラインにて開催し、ユーザー様向けに法改正対応や製品機能のアップデートに関する情報提供を行いました。製品・サービスにおいては、新リース会計基準に対応した「固定資産奉行V ERPクラウド」や、AIを活用した「奉行AIエージェント 新リース会計識別クラウド」および「奉行AIエージェント 連結会計支援クラウド」、私立学校特有の人事・給与業務を効率化する「奉行クラウド」を提供する等、お客様の制度対応への負担軽減や業務効率化支援に役立つサービスを展開してまいりました。また、国産SaaS ERPとしては初となる「奉行iクラウド」「奉行V ERPクラウド」「奉行クラウドEdge」のISMAP(政府情報システムのためのセキュリティ評価制度)登録など、より価値の高いサービスのご提供に注力してまいりました。これらに加え、当社は「奉行クラウド」をご利用のお客様向けに、業務効率化と利便性向上を目的として、新デジタルコミュニケーションプラットフォーム「奉行LAND ユーザーコクピット」のサービス提供を開始いたしました。これまでお客様、パートナー、OBCそれぞれに散らばっていたあらゆる情報を集約・見える化することで、「奉行クラウド」を利用する上で必要な情報にスムーズにアクセスができる環境をご提供し、お客様が奉行クラウドをより便利にお使いいただける環境を整えてまいりました。なお当社は、従業員の健康促進等の取り組みが評価され、「健康経営優良法人2026(大規模法人部門)」の「ホワイト500」に2年連続で認定されると同時に、経済産業省および東京証券取引所が共同で選定する「健康経営銘柄2026」に初めて選定されました。今後も、従業員一人ひとりの健康を企業成長の重要な土台と考え、効果的な健康経営の取り組みを継続し、新たな健康文化の創造を目指してまいります。 この結果、当事業年度の財政状態及び経営成績は以下のとおりとなりました。a.財政状態当事業年度の資産合計は、2,208億1百万円となり、前事業年度末に比べ121億62百万円増加いたしました。当事業年度の負債合計は、514億24百万円となり、前事業年度に比べ17億75百万円増加いたしました。当事業年度末における純資産合計は1,693億76百万円となり、前事業年度末に比べ103億86百万円増加いたしました。b.経営成績当事業年度の経営成績は、売上高514億円(前期比9.4%増)、営業利益235億80百万円(同8.4%増)、経常利益252億18百万円(同9.4%増)、当期純利益181億32百万円(同12.0%増)となりました。売上高が前期比9.4%、営業利益が同8.4%、経常利益が同9.4%、当期純利益が同12.0%それぞれ増加した主な要因は、クラウドサービス収益の増加による安定的な売上増加および新規顧客獲得に向けた営業活動に注力してきた成果によるものであります。当社はソフトウェア事業の単一セグメントとし、品目別に「プロダクト」(ソリューションテクノロジー及び関連製品)と「サービス」で区分し、販売実績の品目別に開示することにしております。当期の品目別の売上状況は次のとおりです。 (ソリューションテクノロジー及び関連製品)当事業年度のプロダクト(ソリューションテクノロジー及び関連製品)の売上高は368億9百万円(売上高構成比71.6%)となりました。当事業年度は、クラウドサービス収益の増加による安定的な売上増加および新規顧客獲得に向けた営業活動に注力してきた成果により、ソリューションテクノロジー売上高は320億43百万円(前期比15.8%増)、関連製品売上高は47億66百万円(同13.7%増)となりました。(サービス)当事業年度におけるサービスの売上高は前年同期比3.5%減少し、145億91百万円(売上高構成比28.4%)となりました。これは、オンプレミス奉行製品ユーザーの奉行クラウド製品への切替等を背景として、オンプレミス保守売上が減少したことによるものです。なお、当事業年度の販売実績を品目別に示すと、次のとおりであります。品 目当事業年度(自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)前年同期比(%)プロダクト(千円)36,809,58515.5 ソリューションテクノロジー(千円)32,043,30015.8 クラウド(千円)31,351,04320.8 オンプレ(千円)692,257△60.1関連製品(千円)4,766,28413.7サービス(千円)14,591,005△3.5 保守(千円)11,764,187△4.5その他サービス(千円)2,826,8171.2合 計(千円)51,400,5909.4(注)最近2事業年度の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。相手先前事業年度(自 2024年4月1日至 2025年3月31日)当事業年度(自 2025年4月1日至 2026年3月31日)金額(千円)割合(%)金額(千円)割合(%)株式会社オービックオフィスオートメーション5,200,60511.076,129,57111.93②キャッシュ・フローの状況当事業年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前事業年度末に比べ447億95百万円減少し、1,162億52百万円(前期比27.8%減)となりました。当事業年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は、次のとおりであります。(営業活動によるキャッシュ・フロー)営業活動の結果得られた資金は、173億72百万円(前期176億70百万円の収入)となりました。主なプラス要因は、税引前当期純利益の計上額252億7百万円、前受収益の増加額21億82百万円、利息及び配当金の受取額14億11百万円等であり、主なマイナス要因は、法人税等の支払額79億60百万円、売上債権の増加額28億51百万円等によるものであります。(投資活動によるキャッシュ・フロー)投資活動の結果使用した資金は、544億23百万円(前期10億72百万円の使用)となりました。主な支出は、定期預金の預入れによる支出500億円、投資有価証券の取得による支出29億円、無形固定資産の取得による支出11億13百万円等によるものであります。(財務活動によるキャッシュ・フロー)財務活動の結果使用した資金は、77億43百万円(前期71億41百万円の使用)となりました。これは、配当金の支払額77億43百万円等によるものであります。③生産、受注及び販売の実績当社は、ソフトウェア事業の単一セグメントとし、品目別に「プロダクト」(ソリューションテクノロジー及び関連製品)と「サービス」で区分し、生産実績、販売実績のみを開示することにしております。 a.生産実績当事業年度の生産実績をプロダクト別に示すと、次のとおりであります。プロダクト別当事業年度(自 2025年4月1日至 2026年3月31日)前期比(%)ソリューションテクノロジー(千円)692,25739.9関連製品(千円)915,620104.4合計(千円)1,607,87761.6(注)1.金額は販売価格によっております。 2.ソリューションテクノロジーの生産実績は、提供するサービスの性格上、クラウドサービスを除いております。b.受注実績当社は、主にソフトウェア(ソリューションテクノロジー)の販売を行っており、個別受注に基づく製品の生産の割合が僅少のため記載を省略しております。c.販売実績当事業年度の品目別販売実績は、「(1)経営成績等の状況の概要 ①財政状態及び経営成績の状況 b.経営成績」に記載のとおりです。(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容等経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において判断したものであります。①財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容a.財政状態(資産)当事業年度末における流動資産は1,321億47百万円となり、前事業年度末に比べ415億29百万円減少いたしました。これは主に現金及び預金が448億5百万円減少し、売掛金が21億52百万円増加したこと等によるものであります。また、固定資産は886億54百万円となり、前事業年度末に比べ536億92百万円増加いたしました。これは主に長期預金が500億円、投資有価証券が28億85百万円それぞれ増加したこと等によるものであります。この結果、総資産は、2,208億1百万円となり、前事業年度末に比べ121億62百万円増加いたしました。(負債)当事業年度末における流動負債は447億14百万円となり、前事業年度末に比べ19億83百万円増加いたしました。これは主に前受収益が21億82百万円、未払金が5億90百万円、未払費用が1億14百万円それぞれ増加し、未払法人税等が7億61百万円減少したこと等によるものであります。また、固定負債は67億10百万円となり、前事業年度末に比べ2億7百万円減少いたしました。これは主に、繰延税金負債が1億48百万円減少したこと等によるものであります。この結果、負債合計は、514億24百万円となり、前事業年度に比べ17億75百万円増加いたしました。(純資産)当事業年度末における純資産合計は1,693億76百万円となり、前事業年度末に比べ103億86百万円増加いたしました。これは主に利益剰余金が103億89百万円増加したこと等によるものであります。この結果、自己資本比率は76.7%となりました。b.経営成績当事業年度の経営成績は、売上高が514億円(前年同期比9.4%増)、営業利益は235億80百万円(同8.4%増)、経常利益は252億18百万円(同9.4%増)、当期純利益では181億32百万円(同12.0%増)となっております。(売上高)当事業年度は、クラウドサービス収益の増加による安定的な売上増加および新規顧客獲得に向けた営業活動に注力してきた成果により、ソリューションテクノロジー売上高は320億43百万円(前年同期比15.8%増)、関連製品売上高は47億66百万円(同13.7%増)となりました。また、サービスの売上高は145億91百万円(同3.5%減)となりました。これは、オンプレミス奉行製品ユーザーの奉行クラウド製品への切替等を背景として、オンプレミス保守売上が減少したことによるものです。 (売上原価、販売費及び一般管理費)売上原価は、78億95百万円(前期比3.3%増)となりました。主な要因は、材料費が4億69百万円増加し、外注費が1億78百万円減少したこと等によるものであります。販売費及び一般管理費は、199億24百万円(前期比13.2%増)となりました。主な要因は、給与・賞与が4億67百万円、広告宣伝費が5億39百万円、研究開発費が3億69百万円それぞれ増加したこと等によるものであります。(営業利益)営業利益は、235億80百万円(前期比8.4%増)となりました。主な要因は、売上高の増加によるものであります。(営業外損益)営業外損益は、営業外収益16億39百万円(前期比25.3%増)、営業外費用1百万円(同81.8%減)となり、16億37百万円の利益となりました。主な内容は、受取配当金12億4百万円の計上等によるものであります。(経常利益)経常利益は、252億18百万円(前期比9.4%増)となりました。主な要因は、売上高の増加によるものであります。なお、売上高経常利益率は、当事業年度は49.1%(前期は49.0%)となりました。(特別損益)特別損益は、特別利益4百万円(前期比97.8%減)、特別損失16百万円(前期は計上無し)となり、11百万円の損失となりました。これは主に、固定資産除却損16百万円の計上によるものであります。(当期純利益)以上の結果、当期純利益は181億32百万円と前事業年度に比べ19億49百万円増加し、売上高当期純利益率は35.3%となりました。1株当たり当期純利益は241円20銭、自己資本当期純利益率は11.0%となっております。c.経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容当社の経営に影響を与える大きな要因として、法律・税務等の制度改正、情報技術の動向が挙げられます。当社が開発しているプロダクトは、主に企業の基幹業務や企業業務全体に向けたビジネスソフトウェアや業務サービスであるため、会計基準の変更や法制度改正等があった場合に、これに対応するための最新プログラムの提供が必要となります。この改正に伴うプログラム開発が複雑かつ煩雑、広範囲にわたる場合には、開発コストの増加や当初の製品開発スケジュールの変更を余儀なくされ、当社の経営計画及び経営成績に重要な影響を及ぼすことが考えられます。また、当社では、Microsoftプラットフォームにフォーカスした製品開発を行っております。クラウドに対応した製品については「Microsoft Azure」を採用し、常に最新環境にてサービス提供しておりますので、Microsoftプロダクトのライフサイクルが当社の開発環境及び計画に大きな影響を及ぼすことが考えられます。加えて、クラウド製品はパッケージソフトウェアの役務提供方法と異なり、多様な方法をとっております。当社の主力製品として、製品ラインナップの充実を図り、売上に貢献していくものである一方、セキュリティ面や会計処理の方法による潜在的なリスクがあり、状況により当社の経営成績に影響を及ぼす可能性があります。その他、当社が属する情報サービス産業では、技術、市場のニーズなどの側面から、業界を取り巻く環境の変化が激しく、臨機応変な対応が求められ、当初の予定から大きく変更をせざるを得ない場合があります。当事業年度におきましては、クラウドサービスやAIの普及、サイバーセキュリティの強化、新技術の導入などの設備投資が増加し、企業のDX化が加速しました。今後もクラウドサービスやAI技術を活用したサービス等をはじめとして、企業のDX化、設備投資は継続されることが見込まれます。当社は、お客様のAX(AIデジタルトランスフォーメーション)の実現を支援するため、AI技術の活用を一層強化してまいります。また、あらゆる企業がサイバーリスクにさらされる危険性が高まる社会環境を踏まえ、お客様の大切なデータを脅威から守るため、サービスのセキュリティ強化に継続的に取り組むことで、『奉行クラウド』『奉行V ERPクラウド』『奉行クラウドEdge』を主力とするクラウドサービスの価値をさらに高めることに注力してまいります。d.経営方針、経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等当社が、目標とする経営指標は、「1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 (3)目標とする経営指標」に記載のとおりであります。当事業年度の売上高営業利益率は45.9%(前期は46.3%)、売上高経常利益率は49.1%(前期は49.0%)と堅調に推移しており、今後もこれらの指標を重視しながら、収益性の高い企業を目指して取り組んでまいります。e.セグメントごとの財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容当社はソフトウェア事業の単一セグメントとし、品目別に「プロダクト」(ソリューションテクノロジー及び関連製品)と「サービス」で区分し、販売実績の品目別に開示することにしております。なお、当事業年度の品目別の売上状況は「(1)経営成績等の状況の概要 ①財政状態及び経営成績の状況 b.経営成績」に記載のとおりであります。②キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報当事業年度におけるキャッシュ・フローの状況につきましては「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。当社の資金需要は、製品・サービスの開発や、クラウドサービスを安定的に継続してご提供するために必要な研究開発費、受注獲得のための販売促進費や広告宣伝費及び展示会費等が主な内容であります。クラウド等成長分野に関しては、社会のニーズを的確にサービスに反映し、次世代の製品へと成長させることが重要であり、そのために必要な研究開発、クラウド基盤のシステム利用等については、今後も引き続き投資を継続していく予定です。また、当社は資金需要についてすべて内部資金より充当しており、資金の借入等の需要はございません。収益面を重視し売上高を伸ばしながら、営業利益、経常利益を維持し、継続して高めていくことにより、生産、受注活動等に必要な資金を確保してまいります。③重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定当社の財務諸表はわが国において一般に公正妥当と認められる会計基準に準拠して作成しております。この財務諸表を作成するにあたり、当社が採用している重要な会計方針は、「第5 経理の状況 1.財務諸表等 (1)財務諸表 注記事項 重要な会計方針」に記載しているとおりであります。また財務諸表の作成にあたっては、投資有価証券の評価、貸倒引当金の計上基準、退職給付債務の認識等の重要な会計方針に関する見積り及び判断を行っております。これらの見積りは、過去の実績等を慎重に検討した上で行い、見積りに対しては継続して評価し、必要に応じて見直しを行っておりますが、実際の結果は、見積り特有の不確実性によって異なる場合があります。

事業リスク

  • Microsoft依存のリスク
    OBCの製品開発はMicrosoftプラットフォームに大きく依存しているため、Microsoft製品のライフサイクル(製品の提供期間やサポート終了など)がOBCの業績に影響を与える可能性があります。Microsoftの方針変更や技術的な動向が、OBCの製品開発や市場競争力に直接的な影響を及ぼす可能性があります。
  • 利益計画未達のリスク
    OBCの利益計画は、景気や市場動向に基づいて策定されていますが、いくつかの要因で計画を下回る可能性があります。例えば、主力販売パートナーがOBC製品を想定通りに扱わない場合や、クラウドサービスへの移行がOBCの見込みよりも急激に進んだ場合、また、製品の不具合による開発遅延などが業績に影響を与える可能性があります。
  • 法改正対応の遅延リスク
    企業の基幹業務ソフトウェアは、会計基準や税法などの制度改正に常に対応する必要があります。改正内容が複雑かつ広範囲にわたる場合、開発費用が増加したり、対応が遅れたり、あるいは対応が困難になる可能性があります。これにより、顧客からの信頼を失い、業績に悪影響を及ぼす可能性があります。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
有価証券報告書「事業等のリスク」の全文を見る(年度切替)
FY2026|2,326 文字
3【事業等のリスク】有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項には、以下のようなものがあります。なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において当社が判断したものであります。(Microsoftプロダクトのライフサイクルによるリスク)当社のコアテクノロジーは、オンプレミス製品、クラウドサービスともにMicrosoftプラットフォームにフォーカスした製品開発を行っており、クラウドサービスでは「Microsoft Azure」を採用し、世界最高水準のセキュリティのもとで、常に最新環境にてサービスを提供しております。今後も、当社は、Microsoftプラットフォームにフォーカスしたプロダクトをリリースする計画でありますが、Microsoftプロダクトのライフサイクルにより、当社の業績に影響を与える可能性があります。(利益計画に対するリスク)当社の利益計画は、国内外の景気や市場の動向、過去の業績の推移等から当社が分析・策定し、開示しております。しかし、以下のような事象が発生した場合、当社の経営成績及び今後の事業展開に影響が及ぶ可能性があります。・当社はパートナーを通じた営業展開を主としておりますので、主力販売パートナー等が当社のプロダクトを想定した通り取り扱わないというような事態が発生した場合。・当社は現在、クラウドサービスを主軸として、クラウドとオンプレミスの両環境のプロダクトを提供しておりますが、当社の見込みよりも急激に市況が変化した場合。・当社プロダクトのリリースについては、計画に基づき実施しておりますが、各プロダクトに不具合等があり、相当な対応が必要となり、プロダクトの開発計画が遅れ、リリース時期に影響が及んだ場合。(最新プログラムの継続提供に関するリスク)当社が開発しているプロダクトは、主に企業の基幹業務や企業業務全体に向けたビジネスソフトウェアや業務サービスであります。したがって、会計基準、税法、その他様々な制度改正等があった場合、クラウドサービスについては、改正変更に対応した最新プログラムを、常に、迅速に提供し続けなければなりません。また、オンプレミス製品のOBC保守契約加入ユーザーには、保守契約加入特典として改正変更に対応した最新プログラムを別途送付しなければなりません。改正に伴うプログラム更新が複雑かつ煩雑、広範囲であった場合には、開発費用負担が増加するリスクがあり、また対応に遅れが生じるケースや対応が出来ないおそれもあり、このような場合には当社の業績に影響を与える可能性があります。(クラウドサービス販売に関するリスク)当社のビジネスは、クラウドを通じたソフトウェア提供が大きなウエイトを占めています。ソフトウェアは無形の資産であり、特にクラウドを通じたサービスは期間を基準とした課金を行い、売上計上も同様の基準により行われており、その正確性を確保するために、日常的・定期的な業務監査、業務手順の自動化等、社内業務とシステム両面から改善を図っております。また、クラウドサービス販売については売上高が期間に按分されるところから、もし異常な取引や返品等による増減があっても、異常が発生したタイミングでは売上数字に表れ難く、また、異常の発生したタイミングが掴み難い等の状況によって、的確な経営判断への影響や取引の実在性が薄れるといったリスクがあり、発生した場合には当社の経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。(情報セキュリティに関するリスク)当社は業務遂行の一環として、個人情報や機密情報を取り扱うことがあります。これらの情報について、紛失・漏えい等が発生した場合、当社の社会的信用、ブランドイメージの低下、発生した損失に対する賠償金の支払い等により、当社の経営成績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。(急速な技術革新や競争の激化が生じた場合のリスク)急速な技術革新や競争の激化が生じた場合、当社の開発体制へ大きな影響が及びます。そのため、変化に応じた柔軟な開発体制を構築し、最新環境での研究開発が可能となるよう、Microsoftとのパートナーシップ契約を重要視し、最新の情報を入手することで他社に先駆けて対応できるものと想定しております。しかし、そのパートナーシップの選択が誤っていた場合、またはさらなる技術革新により、他のプラットフォームが主流となるような状況が生じる場合には、当社製品の開発スケジュール及び当社の経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。(有価証券投資のリスク)当社の余資運用については、安全性、流動性及び収益性等の各種要素を総合的に考慮した上で、金融商品を選定する方針を採っておりますが、有価証券投資の運用は、市場価格及び為替の変動リスク、また有価証券の一部は、時価の変動により利益を得ることを目的とした投資信託の運用を行っているため、マイナスの影響を受ける可能性があります。(災害等によるリスク)当社は全国に営業拠点を置いておりますが、生産・出荷の拠点は関東地方のみのため、災害発生時には営業活動の早期復旧を可能にするための体制見直しが必要となります。クラウドサービスの売上割合の増加により必要な設備、規模については縮小していますが、一部ディスク等現品での製品提供もございます。現在の状況においては、大規模な自然災害が発生した場合、原材料の調達や当社製品の生産・出荷に支障が生じる可能性があります。引き続き事業継続計画を検討し、災害等への備えを検討する必要があります。

このページのバフェット流コメンタリーは順次自動生成中です。生成されると、ここに「数値の読み解き方」「同業比較」「投資判断のポイント」を表示します。

もっと深く分析したい?

モート先生 AI が オービックビジネスコンサルタント の事業を 4 賢人の理論で詳しく解説します

モート先生に聞く →