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中央発條(5992)は何で稼いでいるか — 事業の柱と依存度

金属製品 建設・資材

事業の概要

  • 主要事業と製品
    中央発條グループは、日本、北米、中国、アジアを拠点に、ばね、コントロールケーブル、建築用資材機器、自動車用品の製造販売を主な事業としています。自動車のサスペンションに使われるシャシばねや、精密機器に使われる精密ばね、自動車のアクセルなどを操作するコントロールケーブルなどが主力製品です。これらの製品は、自動車産業を中心に幅広い分野で利用され、グループ全体の収益を支えています。
  • グローバルな事業展開
    同社グループは、日本国内だけでなく、米国、中国、台湾、タイ、インドネシアといった国々にも製造・販売拠点を持ち、グローバルに事業を展開しています。これにより、特定の地域経済の変動リスクを分散しつつ、各地域の自動車産業の成長を取り込むことで、安定的な収益基盤を構築しています。特に自動車関連部品の需要は世界経済に左右されるため、多角的な地域展開は重要です。
  • 多岐にわたる製品群
    ばねやケーブルといった基幹部品に加え、建築用資材機器や自動車用品の製造販売も行っています。例えば、建築用資材機器は建物の耐震性向上などに貢献し、自動車用品はアフターマーケットの需要に応えています。このように幅広い製品ラインナップを持つことで、特定の市場の変動に左右されにくい事業構造を目指し、安定した収益源を確保しています。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
セグメント構成
  • 日本セグメント
    日本セグメントは、中央発條グループの主要な事業拠点であり、シャシばね、精密ばね、ケーブル、建築用資材機器の製造販売を幅広く手掛けています。中発運輸による製品輸送や、中発精工による精密ばね製造など、多岐にわたる子会社がそれぞれの役割を担っています。売上高は798.43億円、営業利益は49.20億円と、グループ全体の収益の大部分を占める稼ぎ頭です。
  • 北米セグメント
    北米セグメントでは、CHUHATSU NORTH AMERICA,INC.がシャシばね、精密ばね、ケーブルの製造販売を行っています。米国の自動車市場は世界的に見ても規模が大きく、同社グループにとって重要な地域です。売上高は91.06億円、営業利益は3.27億円であり、日本に次ぐ規模で事業を展開し、地域経済の動向が業績に影響を与えます。
  • アジアセグメント
    アジアセグメントは、台湾、タイ、インドネシアといった新興市場を中心に事業を展開しており、シャシばね、精密ばね、ケーブルの製造販売を行っています。中發工業股フン有限公司(台湾)やCHUHATSU (THAILAND) CO.,LTD.(タイ)などが主要な役割を担っています。売上高は140.20億円、営業利益は10.05億円と、中国セグメントを上回る規模で、今後の成長が期待される地域です。
2025-03 セグメント別業績
セグメント区分売上(億)営業利益(億)営業利益率
Japan 地域 798 49 6.2%
NorthAmerica 地域 91 3 3.6%
China 地域 72 3 3.6%
Asia 地域 140 10 7.2%
有価証券報告書「事業の内容」の全文を見る(年度切替)
FY2026|1,056 文字
3【事業の内容】当社グループ(当社及び当社の関係会社)は、当社及び連結子会社19社、関連会社1社で構成されており、日本、北米、中国、アジアにおいて、ばね、コントロールケーブル、建築用資材機器及び自動車用品の製造販売等を主な内容とし、事業活動を展開しております。当社グループの事業内容及び当社グループ各社の当該事業に係る位置づけは次のとおりであります。なお、次の区分は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項」に掲げるセグメント情報の区分と同一であります。 セグメントの名称会社名当社グループにおける位置づけ日本中央発條株式会社(当社)シャシばね・精密ばね・ケーブル・建築用資材機器の製造販売中発運輸株式会社製品等の輸送株式会社セプラス鍍金加工中発精工株式会社精密ばねの製造中発販売株式会社自動車用品等の製造販売、建築用資材機器の加工株式会社岐阜中発ケーブルの製造株式会社エフ.イー.シーチェーン自動車用品等の製造販売株式会社長崎中発シャシばね・精密ばねの製造中発テクノ株式会社自動車部品の設計及び開発、設備の設計及び製造株式会社リーレックスリールの設計及び開発北米CHUHATSU NORTH AMERICA,INC. (米国)シャシばね・精密ばね・ケーブルの製造販売中国昆山中発六和機械有限公司ケーブルの製造販売天津中発華冠機械有限公司ケーブルの製造販売昆山中和弾簧有限公司精密ばね・ケーブルの製造販売天津中星汽車零部件有限公司シャシばねの製造販売天津隆星弾簧有限公司シャシばねの製造販売孝感中発六和汽車零部件有限公司シャシばね・精密ばねの製造販売アジア中發工業股フン有限公司 (台湾)シャシばね・ケーブルの製造販売CHUHATSU (THAILAND) CO.,LTD. (タイ)シャシばね・精密ばね・ケーブルの製造販売P.T.CHUHATSU INDONESIA(インドネシア)シャシばね・精密ばねの製造販売、ケーブルの販売SSS CHUHATSU PRECISION SPRINGS PRIVATE LTD. (インド)精密ばねの製造販売 (注) 非連結子会社 CHUHATSU INDIA PRIVATE LTD.は、重要性が乏しいため記載しておりません。 事業の系統図は次のとおりであります。 (注) 1.トヨタ自動車㈱ は「その他の関係会社」であります。2.非連結子会社 CHUHATSU INDIA PRIVATE LTD.は、重要性が乏しいため記載しておりません。

事業の優位性(モート)

事業の質(有価証券報告書から抽出)
数字に出ない事業の性質を、同じ物差しで全銘柄そろえています。FY2025時点の記載が出典です。
価格決定力値上げを通せるか。強いほどインフレ耐性が高い 弱い
資材価格の変動によるコストアップの可能性、価格競争力向上のための施策の記載があるため。
参入障壁新規参入を阻む要因の種類 技術
シャシばねの最軽量化に向けた新材料開発、電動化・自動運転対応の新領域製品開発など。
顧客集中度特定顧客への依存度。高いほど失注リスクが大きい 高い(依存)
景気敏感度業績が景気循環にどれだけ振られるか シクリカル
設備投資の性質稼いだ現金がどれだけ設備維持に消えるか 混合
規制依存規制は障壁にも足枷にもなる 中程度
会社が挙げる主要リスク:経済状況の悪化による需要縮小 / 特定の取引先(トヨタ自動車)への依存 / 国際的活動における政治・経済・社会的混乱、為替変動
同じ条件で他の銘柄を探す → 定性スクリーニング(価格決定力・参入障壁・景気敏感度などで絞り込めます)
モート総合 9 / 25 5類型それぞれの強度と、そう判定した根拠
無形資産☆☆☆☆☆
根拠:弱いブランド・特許・許認可

中央発條は、ばね製造における長年の経験と技術蓄積は持つものの、特許やブランド力、規制ライセンスといった明確な無形資産による競争優位性は限定的である。特定の技術やノウハウは存在するが、模倣困難性や独占性は低いと考えられる。

スイッチングコスト★★☆☆☆
根拠:中程度乗り換えの手間・コスト

自動車部品としてのばねは、顧客である自動車メーカーとの間で長年の取引実績や仕様適合性により、一定のスイッチング・コストが存在する。しかし、部品共通化やサプライヤー多様化の動きもあり、乗り換えの障壁は徐々に低下する可能性がある。

ネットワーク効果☆☆☆☆☆
根拠:弱い利用者増が価値を生む

中央発條の事業は、ばね製品の製造・販売であり、ユーザー数の増加が製品価値を高めるネットワーク効果は発生しないビジネスモデルである。

コスト優位★★★☆☆
根拠:中程度同じ物を安く作れる

長年の生産ノウハウと規模の経済により、一定のコスト競争力を有していると考えられる。特に、自動車産業におけるコスト削減圧力に対応するため、生産効率の改善や材料調達の最適化に継続的に取り組んでいると推測される。

規模の経済★★★★☆
根拠:強い規模が参入障壁になる

自動車用ばね市場において、中央発條は主要プレイヤーの一つであり、一定の市場シェアを確保している。自動車メーカーとの強固な関係性や、グローバルな生産・供給体制は、効率的な規模の経済を享受していることを示唆する。

  • 技術力と製品の多様性
    中央発條は、シャシばね、精密ばね、コントロールケーブルなど、多岐にわたる製品の製造販売を手掛けています。これらの製品は自動車の安全性や性能に直結するため、長年にわたる研究開発で培われた高い技術力が競争優位の源泉です。特に、自動車部品の設計・開発を行う中発テクノ株式会社のような子会社が、技術革新を支えています。
  • グローバルな生産・販売ネットワーク
    日本、北米、中国、アジアに広がる生産・販売拠点は、同社の強みです。例えば、米国にはCHUHATSU NORTH AMERICA,INC.、中国には複数の合弁会社があり、各地域の市場ニーズに合わせた製品供給が可能です。この広範なネットワークにより、地域ごとの需要変動に対応し、効率的なサプライチェーンを構築しています。
  • 主要顧客との強固な関係
    同社の主要な販売先の一つはトヨタ自動車株式会社であり、売上高の34.5%を占めています。これは特定の取引先への依存というリスクの一方で、長年にわたる信頼関係と安定した取引基盤があることを示唆しています。トヨタ自動車のグローバルな生産活動に合わせた部品供給は、同社の安定的な事業運営に貢献していると考えられます。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)

経営戦略

有価証券報告書「経営方針・対処すべき課題・MD&A」の全文を見る(年度切替)
経営方針・経営戦略
1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。(1) 経営方針当社グループは、優れたモノづくり・価値ある商品の創造を基本に、社会への貢献を企業経営の使命と考え、「創る技術を社会に活かす」「人の英知で未来を拓く」「夢に向かって挑戦し進歩する」という企業理念を掲げ、グローバルな経営活動を続けております。 (2) 経営環境当社グループを取り巻く事業環境は、電動化・自動運転技術の加速や脱炭素社会への対応が急務となるなか、米国の通商政策をめぐる動きや中東地域の地政学的緊張による原材料価格の高騰、物流不安などが企業経営に大きな影響を及ぼしております。 (3) 対処すべき課題このような環境のもと、当社グループは「中長期経営計画2030」を策定し、安全を最優先とした経営基盤の再構築を図るとともに、コアコンピタンスを起点とした成長戦略と財務戦略を一体として推進し、持続的な企業価値の向上を目指しております。 ①安全最優先の取組み工場事故災害を踏まえ、当社グループは安全をすべての事業活動に優先する最重要課題と位置付け、二度と同様の事故を発生させないための抜本的な対策を進めております。製造マネジメント対策、設備対策および基盤・体制強化を推進し、従業員が安全・安心に働くことのできる職場環境の実現に取り組むとともに、老朽設備の更新や安全対策についても計画を前倒しし、爆発、火災、重大災害のリスク根絶に向けて全社一丸となって取り組んでまいります。また、工場専任役員の配置や安全推進部の新設などにより、安全活動の推進体制を強化するとともに、マネジメントの改善を通じて安全文化の醸成にも努めてまいります。 ②成長戦略の推進ばねおよびコントロールケーブルで培ってきた当社独自のコアコンピタンスを基盤として、技術の応用・融合・高度化を図り、顧客の潜在ニーズに応える高付加価値製品(Only One)の開発を推進しております。これらの強みを起点に、電動化への対応をはじめ、北米市場およびグローバルサウス市場での取引拡大、非自動車分野の拡大ならびにアフターマーケットへの進出を進め、事業領域の拡張を図っております。さらに、従来の量産受注型の事業モデルから、お客様に新たな価値を積極的に提案する「プロポーザブルカンパニー」への変革を推進し、市場の変化や多様化するニーズに迅速かつ柔軟に対応できる事業体制の構築に取り組んでおります。あわせて、グローバルな原価低減および供給体制の強化を通じ、競争力の向上を図り、持続的な成長と収益拡大を目指してまいります。 ③財務戦略の推進安全基盤の強化を前提に、将来の成長に向けた設備投資、研究開発投資、人的投資および戦略投資を着実に実行し、持続的成長を支える事業基盤の構築を進めてまいります。また、中長期的な成長と株主還元の両立を図る観点から、キャッシュアロケーションに基づく資金配分を推進し、成長投資や安全基盤投資に適切に資金を投入しつつ、株主還元を充実させ株式価値の向上を図ってまいります。あわせて、金融資産の売却を含むバランスシートマネジメントを推進し、資本効率の向上および財務の健全性を維持するとともに、ROEの向上を通じた企業価値の最大化に取り組んでまいります。 ④生産性および収益力の向上デジタル技術の活用および業務プロセス改革を通じて生産性の向上を図るとともに、モノづくり改革およびコスト構造の変革を推進しております。これにより、事業環境の変化に柔軟に対応できる強固な収益基盤の確立を目指してまいります。 ⑤人材の確保・育成および組織力の強化人的資本を重要な経営資源と位置付け、従業員が能力を最大限に発揮し、持続的に成長できる環境の整備を進めております。当社グループでは、ウェルビーイングの実現を基盤として、エンゲージメントの向上、ダイバーシティの推進およびクリエイティブ人材の育成に取り組み、多様な人材が活躍できる組織づくりを推進しております。人材育成においては、「当事者意識・発信型人財」「マルチスキル人財」「グローバル人財」の育成を基本方針とし、教育や研修に加え、評価・フィードバックを通じて人材の成長を促進しております。また、体系的な人材育成ロードマップに基づき、キャリア段階に応じた能力開発を計画的に推進しております。多様な人材の確保・活用や、働きがいの向上および安全・安心な職場環境の整備を通じて、組織力および価値創造力の強化を図り、人的資本の強化を通じてサステナビリティ経営の基盤強化を図ってまいります。 ⑥サステナビリティ経営の推進当社グループは、持続可能な社会の実現と企業価値の向上の両立を経営の重要課題と位置付け、人的資本を含む経営基盤の強化を前提として、ESGの観点に基づくサステナビリティ経営を推進しております。環境面では、カーボンニュートラルの実現および環境負荷低減型のモノづくりを推進し、社会面では、安全、品質の確保を最優先とし、人権の尊重やサプライチェーンにおける責任ある対応を推進し、地域社会との共生に努めております。また、ガバナンスの強化を通じて透明性の高い経営を実現し、ステークホルダーとの対話を通じて信頼関係の強化に努めてまいります。 これらの取組みを一体的に推進することにより、当社グループは中長期的な成長と持続的な企業価値の向上を実現するとともに、安全を最優先とした経営のもと、社会から信頼される企業として、世界一クリーンなばねメーカーの実現を目指してまいります。 (4) 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等連結売上高、営業利益、営業利益率、ROEを目標の達成状況を判断する指標としております。 中間年2027年度(2028年3月期)最終年2030年度(2031年3月期)連結売上高1,200億円1,300億円営業利益48億円91億円営業利益率4%7%ROE5%以上8%以上
対処すべき課題
1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。(1) 経営方針当社グループは、優れたモノづくり・価値ある商品の創造を基本に、社会への貢献を企業経営の使命と考え、「創る技術を社会に活かす」「人の英知で未来を拓く」「夢に向かって挑戦し進歩する」という企業理念を掲げ、グローバルな経営活動を続けております。 (2) 経営環境当社グループを取り巻く事業環境は、電動化・自動運転技術の加速や脱炭素社会への対応が急務となるなか、米国の通商政策をめぐる動きや中東地域の地政学的緊張による原材料価格の高騰、物流不安などが企業経営に大きな影響を及ぼしております。 (3) 対処すべき課題このような環境のもと、当社グループは「中長期経営計画2030」を策定し、安全を最優先とした経営基盤の再構築を図るとともに、コアコンピタンスを起点とした成長戦略と財務戦略を一体として推進し、持続的な企業価値の向上を目指しております。 ①安全最優先の取組み工場事故災害を踏まえ、当社グループは安全をすべての事業活動に優先する最重要課題と位置付け、二度と同様の事故を発生させないための抜本的な対策を進めております。製造マネジメント対策、設備対策および基盤・体制強化を推進し、従業員が安全・安心に働くことのできる職場環境の実現に取り組むとともに、老朽設備の更新や安全対策についても計画を前倒しし、爆発、火災、重大災害のリスク根絶に向けて全社一丸となって取り組んでまいります。また、工場専任役員の配置や安全推進部の新設などにより、安全活動の推進体制を強化するとともに、マネジメントの改善を通じて安全文化の醸成にも努めてまいります。 ②成長戦略の推進ばねおよびコントロールケーブルで培ってきた当社独自のコアコンピタンスを基盤として、技術の応用・融合・高度化を図り、顧客の潜在ニーズに応える高付加価値製品(Only One)の開発を推進しております。これらの強みを起点に、電動化への対応をはじめ、北米市場およびグローバルサウス市場での取引拡大、非自動車分野の拡大ならびにアフターマーケットへの進出を進め、事業領域の拡張を図っております。さらに、従来の量産受注型の事業モデルから、お客様に新たな価値を積極的に提案する「プロポーザブルカンパニー」への変革を推進し、市場の変化や多様化するニーズに迅速かつ柔軟に対応できる事業体制の構築に取り組んでおります。あわせて、グローバルな原価低減および供給体制の強化を通じ、競争力の向上を図り、持続的な成長と収益拡大を目指してまいります。 ③財務戦略の推進安全基盤の強化を前提に、将来の成長に向けた設備投資、研究開発投資、人的投資および戦略投資を着実に実行し、持続的成長を支える事業基盤の構築を進めてまいります。また、中長期的な成長と株主還元の両立を図る観点から、キャッシュアロケーションに基づく資金配分を推進し、成長投資や安全基盤投資に適切に資金を投入しつつ、株主還元を充実させ株式価値の向上を図ってまいります。あわせて、金融資産の売却を含むバランスシートマネジメントを推進し、資本効率の向上および財務の健全性を維持するとともに、ROEの向上を通じた企業価値の最大化に取り組んでまいります。 ④生産性および収益力の向上デジタル技術の活用および業務プロセス改革を通じて生産性の向上を図るとともに、モノづくり改革およびコスト構造の変革を推進しております。これにより、事業環境の変化に柔軟に対応できる強固な収益基盤の確立を目指してまいります。 ⑤人材の確保・育成および組織力の強化人的資本を重要な経営資源と位置付け、従業員が能力を最大限に発揮し、持続的に成長できる環境の整備を進めております。当社グループでは、ウェルビーイングの実現を基盤として、エンゲージメントの向上、ダイバーシティの推進およびクリエイティブ人材の育成に取り組み、多様な人材が活躍できる組織づくりを推進しております。人材育成においては、「当事者意識・発信型人財」「マルチスキル人財」「グローバル人財」の育成を基本方針とし、教育や研修に加え、評価・フィードバックを通じて人材の成長を促進しております。また、体系的な人材育成ロードマップに基づき、キャリア段階に応じた能力開発を計画的に推進しております。多様な人材の確保・活用や、働きがいの向上および安全・安心な職場環境の整備を通じて、組織力および価値創造力の強化を図り、人的資本の強化を通じてサステナビリティ経営の基盤強化を図ってまいります。 ⑥サステナビリティ経営の推進当社グループは、持続可能な社会の実現と企業価値の向上の両立を経営の重要課題と位置付け、人的資本を含む経営基盤の強化を前提として、ESGの観点に基づくサステナビリティ経営を推進しております。環境面では、カーボンニュートラルの実現および環境負荷低減型のモノづくりを推進し、社会面では、安全、品質の確保を最優先とし、人権の尊重やサプライチェーンにおける責任ある対応を推進し、地域社会との共生に努めております。また、ガバナンスの強化を通じて透明性の高い経営を実現し、ステークホルダーとの対話を通じて信頼関係の強化に努めてまいります。 これらの取組みを一体的に推進することにより、当社グループは中長期的な成長と持続的な企業価値の向上を実現するとともに、安全を最優先とした経営のもと、社会から信頼される企業として、世界一クリーンなばねメーカーの実現を目指してまいります。 (4) 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等連結売上高、営業利益、営業利益率、ROEを目標の達成状況を判断する指標としております。 中間年2027年度(2028年3月期)最終年2030年度(2031年3月期)連結売上高1,200億円1,300億円営業利益48億円91億円営業利益率4%7%ROE5%以上8%以上
MD&A(経営者による分析)
4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】(1) 経営成績等の状況の概要当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況a. 財政状態の状況(資産)当連結会計年度末における流動資産は658億6千8百万円となり、前連結会計年度末に比べ98億8千4百万円増加(17.7%増)いたしました。これは主に現金及び預金の増加(106億1千5百万円)によるものであります。固定資産は890億4千万円となり、前連結会計年度末に比べ21億1千6百万円(2.4%増)いたしました。これは主に退職給付に係る資産の増加(62億2千4百万円)や有形固定資産の増加(27億4千5百万円)と投資有価証券の減少(68億7千1百万円)によるものであります。この結果、総資産は1,549億8百万円となり、前連結会計年度末に比べ120億1百万円増加(8.4%増)いたしました。(負債)当連結会計年度末における流動負債は284億3千8百万円となり、前連結会計年度末に比べ27億4千3百万円増加(10.7%増)いたしました。これは主に1年内返済予定の長期借入金の増加(30億円)や未払法人税等の増加(27億7千6百万円)と製品保証引当金の減少(21億8千4百万円)によるものであります。固定負債は342億3千5百万円となり、前連結会計年度末に比べ19億3千1百万円減少(5.3%減)いたしました。これは主に長期借入金の減少(30億1千9百万円)と繰延税金負債の増加(8億3千8百万円)によるものであります。この結果、負債合計は626億7千3百万円となり、前連結会計年度末に比べ8億1千1百万円増加(1.3%増)いたしました。(純資産)当連結会計年度末における純資産合計は922億3千5百万円となり、前連結会計年度末に比べ111億8千9百万円増加(13.8%増)いたしました。これは主に利益剰余金の増加(109億6千3百万円)や退職給付に係る調整累計額の増加(30億6千9百万円)によるものであります。この結果、自己資本比率は56.6%(前連結会計年度末は53.7%)となりました。 b. 経営成績の状況当連結会計年度における主要取引先に対する売上高は、北米の関税影響や中東情勢悪化などの外的要因はありましたが、概ね計画どおり推移いたしました。このような状況のなか、当社グループの当連結会計年度の業績は、売上高が前年同期に比べ7億1千1百万円増収(前年同期比0.6%増)の1,108億6千8百万円となり、同期間での売上高は過去最高となりました。損益の状況は、営業利益が前年同期に比べ15億3千6百万円減益の28億4千7百万円(前年同期比35.0%減)、経常利益は前年同期に比べ6億5千2百万円減益の44億9千6百万円(前年同期比12.7%減)となりました。親会社株主に帰属する当期純利益は、2025年11月に投資有価証券の売却を実施し、約129億円の売却益を計上したことから増加し、前年同期に比べ105億6千4百万円増益の124億2千万円(前年同期比569.4%増)となりました。営業利益については、計画的な支出としての「意志ある固定費増」および北米地域における関税影響の売価反映に対する一部の回収時期ずれ影響による減益要因が大きく、労務費上昇に対する売価反映や過去最高レベルの合理化改善による最大限の収益改善努力を実施しましたが相殺には及ばず減益となりました。北米の関税影響に対するお客様との売価反映交渉は完了しており、本年度に発生する関税影響のほぼ全額を売価反映できることとなりました。回収時期ずれが一部発生しておりますが翌年度には回収可能となります。地域別では「意志ある固定費増」の影響により日本セグメントが大きく減益となりましたが、一方、アジア、中国地域は増益となり、日本の落ち込みをグローバルでカバーできる収益構造が整ってまいりました。北米は微減ですが、3期連続黒字化を確保しております。 セグメントの業績は、次のとおりであります。なお、売上高はセグメント間の売上高を含んでおります。〔日本〕新製品スタビライザの売上増や労務費上昇に対する売価反映等により、売上高は845億3百万円(前期比1.5%増)となりましたが、計画的な支出としての「意志ある固定費増」により、営業利益は28億8千7百万円(同41.3%減)となりました。〔北米〕トランプ政権による追加関税措置の影響等により、売上高は90億6千万円(前期比0.7%減)、営業利益は2億7千2百万円(同16.6%減)となりました。〔中国〕主要取引先の自動車生産台数の増加、インフレ影響に対する売価反映、合理化改善等により、売上高は106億6千6百万円(前期比0.7%増)、営業利益は5億7百万円(同96.9%増)となりました。〔アジア〕主要取引先の自動車生産台数の増加、インフレ影響に対する売価反映、合理化改善等により、売上高は176億9千3百万円(前期比6.0%増)、営業利益は14億2千万円(同41.3%増)となりました。 ② キャッシュ・フローの状況当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、317億5千1百万円となり、前連結会計年度末に比べ101億9千1百万円の増加(47.3%増)となりました。当連結会計年度末における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー)営業活動の結果得られた資金は68億8千6百万円(前期は95億2千1百万円の獲得)となりました。これは主に、税金等調整前当期純利益177億2千9百万円、減価償却費51億5千9百万円などの資金の増加と、投資有価証券売却損益128億8千6百万円、製品保証引当金の減少21億8千4百万円などの資金の減少によるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー)投資活動の結果得られた資金は49億1千1百万円(前期は80億6千7百万円の使用)となりました。これは主に、投資有価証券の売却による収入134億7百万円などの資金の増加と、有形固定資産の取得による支出80億1千万円などの資金の減少によるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー)財務活動の結果使用した資金は21億4千6百万円(前期は9億1百万円の使用)となりました。これは主に、配当金の支払額14億7百万円、短期借入金の減少3億6千8百万円、非支配株主への配当金の支払額1億6千8百万円などの資金の減少によるものであります。 ③ 生産、受注及び販売の実績a. 生産実績当連結会計年度の生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称当連結会計年度(自 2025年4月1日至 2026年3月31日)前年同期比(%)日本(千円)72,389,211101.9北米(千円)9,452,555109.1中国(千円)7,212,426100.8アジア(千円)14,122,407100.0合計(千円)103,176,601102.2 (注) 1.金額は販売価格によっております。2.セグメント間の取引については相殺消去しております。 b. 受注実績当社グループ(当社及び連結子会社)は、トヨタ自動車株式会社をはじめとして、各納入先より四半期毎及び翌月の生産計画の提示を受け、当社グループの生産能力を勘案して生産計画をたて生産しております。このため受注状況の記載を省略しております。 c. 販売実績当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称当連結会計年度(自 2025年4月1日至 2026年3月31日)前年同期比(%)日本(千円)80,563,859100.9北米(千円)9,057,02699.5中国(千円)7,130,77599.2アジア(千円)14,116,986100.7合計(千円)110,868,647100.6 (注) 1.セグメント間の取引については相殺消去しております。2.主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。相手先前連結会計年度(自 2024年4月1日至 2025年3月31日)当連結会計年度(自 2025年4月1日至 2026年3月31日)金額(千円)割合(%)金額(千円)割合(%)トヨタ自動車㈱38,053,50134.538,107,09534.4 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討結果当連結会計年度におきましては、「競争力強化」、「グローバル展開」、「経営基盤強化」の3つを大きな柱として、活動を進めてまいりました。競争力強化への取組みとして、売上変動に強い体質作りによる体質強化、合理化改善等による生産性向上、商品力の強化による売上拡大への取組み等、全機能が一丸となって拡販活動を行ってきました。また、KPI指標による現場競争力強化や原価低減活動等により、生産現場の強固な足元固め、変化に対応できるモノづくりを目指してまいりました。グローバル展開につきましては、中国・北米・アジアでのグローバル供給体制を拡充し、海外生産比率を高め、主要取引先以外の拡販にも力を入れてまいります。経営基盤強化につきましては、変化に即応できる強靭なチームとクリエイティブな人財づくりをテーマに活動しております。このような状況のなか、当社グループの当連結会計年度の経営成績は、売上高1,108億6千8百万円、営業利益は28億4千7百万円、経常利益は44億9千6百万円、親会社株主に帰属する当期純利益は124億2千万円となりました。上記の他、当連結会計年度における経営成績の前連結会計年度との比較分析につきましては、「(1) 経営成績等の状況の概要 ①財政状態及び経営成績の状況」に記載しております。 ② キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報a. キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容当連結会計年度末の現金及び現金同等物は317億5千1百万円となり、前連結会計年度末に比べ101億9千1百万円増加いたしました。これは、営業活動による資金の増加68億8千6百万円と、投資活動による資金の増加49億1千1百万円及び財務活動による資金の減少21億4千6百万円などによるものであります。上記の他、各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因につきましては、「(1) 経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載しております。 b. 資本の財源及び資金の流動性に係る情報当社グループの資金需要のうち主なものは、当社グループ製品の製造のための材料や部品の購入及び新製品の生産や増産対応等にかかる設備投資によるものであります。当社グループは、運転資金及び設備投資資金については、原則内部資金又は借入及びリースにより資金調達することとしております。借入及びリースによる資金調達に関しては、運転資金として短期借入金を各連結子会社が、運転資金又は設備投資資金として当社及び各連結子会社が長期借入金とリースにより調達しております。また、その一部はグループ内資金の効率化を目的としグループ会社間で融資を行っております。当社グループは財務の健全性を保ち、営業活動によるキャッシュ・フローを生み出すことによって、当社グループの将来必要な運転資金及び設備投資資金を調達することが可能と考えております。なお、当連結会計年度末における借入金及びリース債務を含む有利子負債の残高は、238億5千8百万円となっております。また、当連結会計年度末における現金及び現金同等物の残高は317億5千1百万円となっております。 c. 経営方針・経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益の損益指標、単独及びグローバルベースでの売上高、将来に向けた投資(人、モノ、カネ)、試験研究費等の指標を、目標の達成状況を判断する指標としております。2026年2月2日に開示しております連結業績予想と実績の比較につきましては、次のとおりであります。 2025年度(実績)2025年度(予想)予想比増減率売上高110,868百万円110,000百万円868百万円0.8%営業利益2,847百万円2,500百万円347百万円13.9%経常利益4,496百万円3,800百万円696百万円18.3%親会社株主に帰属する当期純利益12,420百万円11,500百万円920百万円8.0% ③ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成に当たりまして、連結会計年度末における資産・負債の報告数値、各連結会計年度における収入・費用の報告数値に影響を与える見積りを行っております。経営者は、これらの見積りについて過去の実績等を勘案し合理的に判断しておりますが、実際の結果は見積りの不確実性があるため、これらの見積りと異なる結果となる場合があります。当社グループの連結財務諸表で採用する重要な会計方針、会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定は、「第5経理の状況 1連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 (重要な会計上の見積り)」に記載しております。

事業リスク

  • 経済状況の変動リスク
    中央発條グループの売上の大部分は自動車関連事業に依存しており、日本、北米、中国、アジアといった主要市場の景気後退は、自動車需要の減少を通じて業績に悪影響を及ぼす可能性があります。世界経済の動向や消費者の購買意欲の変化は、同社の売上や利益に直接的に影響を与える重要な要因です。
  • 特定の取引先への依存
    同社の売上高の34.5%がトヨタ自動車株式会社向けであるため、トヨタ自動車の販売動向や購買政策の変化は、中央発條グループの業績に大きな影響を与える可能性があります。トヨタ自動車の生産計画の変更や部品調達先の見直しなどがあった場合、同社の売上や収益性が変動するリスクがあります。
  • 国際事業におけるリスク
    同社グループは海外でも生産・販売活動を行っており、進出先の政治・経済・社会情勢の混乱、政府規制、法規制の変更、為替変動などが業績に悪影響を及ぼす可能性があります。特に新興国市場では、予期せぬリスクが発生する可能性があり、外国通貨建ての取引における為替変動は、製品の価格競争力や収益性に影響を与えます。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
有価証券報告書「事業等のリスク」の全文を見る(年度切替)
FY2026|2,207 文字
3 【事業等のリスク】当社グループの経営成績、株価及び財務状況等に影響を及ぼす可能性のある重要なリスクには、以下のようなものがあります。ただし、以下は当社グループに関する全てのリスクを網羅したものではなく、記載されたリスク以外も存在します。かかるリスク要因のいずれによっても、投資家の判断に影響を及ぼす可能性があります。なお、文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 経済状況について当社グループの全世界における営業収入の大部分を占める自動車関連の需要は、国又は地域の経済状況の影響を受けます。従いまして、日本、北米、中国、アジアを含む当社グループの主要市場における景気後退及びそれに伴う需要の縮小は、当社グループの業績及び財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。また、競合他社が製造を行う地域の経済状況からも間接的に影響を受けることがあります。 (2) 特定の取引先への依存について当社グループの主要な販売先は、その他の関係会社であるトヨタ自動車㈱であります。当連結会計年度における当社グループの売上高の34.4%はトヨタ自動車㈱向けであり、同社の販売動向及び購買政策等は当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 (3) 国際的活動及び海外進出に潜在するリスクについて当社グループの生産及び販売活動の一部分は、アメリカ、中国、アジアの新興市場等の日本国外で行われております。これらの海外市場への事業進出には政治、経済、社会的混乱などによるリスクが内在しており、これらの事象は業績と財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。また、事業展開する各国において様々な政府規制や、法規制の適用による影響を受けることがあります。また、連結財務諸表は日本円で表示されているため、為替変動の影響を受けます。為替相場の変動は、外国通貨で販売する製品及び部品や材料などの調達価格に影響を与える可能性があります。 (4) 資材価格の変動について生産に必要な資材の調達につきましては、供給の安定や品質、コストの面から最適な調達先を選定しておりますが、需給の逼迫等の要因により当社グループの主要な原材料について価格上昇圧力が強まる可能性があります。この結果、生産計画に支障が生じる可能性やコストアップが発生し、当社グループの業績及び財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。また、原油価格の高騰は生産・物流に関わるコストを上昇させるだけでなく、経済及び自動車販売のマイナス要因となり、これが当社グループの営業活動に悪影響を及ぼす可能性があります。 (5) 災害や停電等による影響について当社グループは製造ラインの中断による潜在的なマイナス影響を最小化するために、定期的な設備点検を行っております。特に近い将来に発生が予想される南海トラフ大地震に対しては、数々の対策を講じております。しかし、生産設備で発生する災害、停電又はその他の中断事象による影響を完全に防止又は軽減できる保証はなく、大規模な地震やその他の事象によって操業を中断する場合、生産能力が低下する可能性があります。 (6) リコール発生などの品質問題が及ぼす影響について当社グループは品質保証体制の一層の強化を基本方針として定め、各種の製品を製造しております。しかし、安全に関する外部環境が変化しており、将来においてリコールが発生しないという保証はありません。大規模なリコールや製造物責任賠償が発生した場合、多額のコストが発生するとともに当社グループの評価に多大な影響を与え、当社グループの業績と財務状況に重要な影響を与える可能性があります。 (7) 退職給付債務について当社グループの従業員退職給付費用及び債務は、割引率等の数理計算上の前提条件や年金資産の長期期待運用収益率に基づいて算出されております。したがって、実際の結果が前提条件と異なった場合、又は前提条件が変更された場合は、将来の退職給付費用及び債務に重要な影響を及ぼす可能性があります。 (8) 固定資産の減損損失について当社グループが保有する土地・建物等について、時価が著しく下落した場合や事業の損失が継続するような場合には、固定資産の減損損失の計上により、当社グループの業績と財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。 (9) 訴訟及び法的手続について当社グループはビジネス活動において、継続的なコンプライアンス経営の充実に努めております。しかし、様々な訴訟及び規制当局による法的手続の当事者となる可能性があり、その場合には当社グループの業績及び財務状況に重要な影響が及ぶ可能性があります。また、当社グループは知的財産権に関して、権利の保護及び侵害防止などの取組みを強化しておりますが、当社グループの製品には多くの技術が利用されているため、第三者との知的財産権に関する訴訟の当事者になる可能性があります。 (10) 大規模感染症等による影響について当社グループの主要取引先向けの売上高は、新型コロナウイルス感染症のような世界的な大規模感染症の拡大により、自動車メーカー各社の操業停止や新車需要が低迷した場合には、翌連結会計年度以降の当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があります。

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