6927

ヘリオス テクノ ホールディング(6927)は何で稼いでいるか — 事業の柱と依存度

電気機器 電機・精密

事業の概要

  • 持株会社体制
    ヘリオス テクノ ホールディング株式会社は、持株会社としてグループ全体の経営指導や業務支援を行い、自社では事業活動を行っていません。傘下の子会社がそれぞれの事業を展開することで、グループ全体の効率的な運営とリスク分散を図っています。
  • ランプ事業
    子会社のフェニックス電機株式会社と株式会社ルクスが、産業用ランプ、一般照明用ハロゲンランプ、LEDランプなどの製造販売を手掛けています。多様な照明ニーズに対応し、幅広い分野に製品を提供することで収益を上げています。
  • 製造装置事業
    ナカンテクノ株式会社、フェニックス電機株式会社、株式会社リードテックが、配向膜印刷装置、特殊印刷機、UV露光装置光源ユニットの製造販売を行っています。特に液晶パネル製造装置の一部を手掛けており、エレクトロニクス業界の発展を支えることで収益を得ています。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
セグメント構成
  • ランプ事業
    フェニックス電機株式会社と株式会社ルクスが担当し、産業用ランプ、一般照明用ハロゲンランプ、LEDランプなどの製造販売を行っています。最新年度の売上は約20.02億円ですが、営業利益は約0.07億円の赤字となっており、収益性には課題が見られます。
  • 製造装置事業
    ナカンテクノ株式会社、フェニックス電機株式会社、株式会社リードテックが担当し、配向膜印刷装置、特殊印刷機、UV露光装置光源ユニットの製造販売を手掛けています。最新年度の売上は約78.68億円、営業利益は約15.40億円と、グループの主要な収益源となっています。
  • 事業構成と地域性
    グループ全体では、製造装置事業が売上・利益ともに大部分を占める稼ぎ頭です。特に製造装置事業とランプ事業の多くが中国や台湾への輸出に依存しており、海外市場の動向がグループ全体の業績に大きな影響を与える構造となっています。
2025-03 セグメント別業績
セグメント区分売上(億)営業利益(億)営業利益率
LampBusinessReportableSegment 地域 20 -0 -0.4%
ManufacturingEquipmentBusinessReportableSegment 地域 79 15 19.6%
有価証券報告書「事業の内容」の全文を見る(年度切替)
FY2026|602 文字
3 【事業の内容】当社グループは、持株会社であるヘリオス テクノ ホールディング株式会社(当社)及び子会社7社(連結子会社6社、非連結子会社1社)で構成されており、ランプ事業及び製造装置事業を主な事業内容としております。 当社グループの事業における当社及び子会社の位置付け及びセグメントとの関連は、次のとおりであります。 ランプ事業産業用ランプ、及びLEDランプ等の製造販売をしております。(会社名) フェニックス電機株式会社及び株式会社ルクス 製造装置事業配向膜印刷装置、特殊印刷機、及びUV露光装置光源ユニット等の製造販売をしております。(会社名) ナカンテクノ株式会社、フェニックス電機株式会社、株式会社リードテック、株式会社テクノ工房及び台湾納慷泰克股份有限公司 事業の系統図は、次のとおりであります。 (注) 1 当社は、子会社であるフェニックス電機株式会社及びナカンテクノ株式会社に対し、経営指導並びに業務支援を行っており、事業は行っておりません。2 フェニックス電機株式会社の子会社である株式会社ルクスは、一部の商品仕入についてフェニックス電機株式会社より同社製品を仕入れ、外部へ販売を行っております。 なお、当社は特定上場会社等に該当し、インサイダー取引規制の重要事実の軽微基準のうち、上場会社の規模との対比で定められる数値基準については連結ベースの計数に基づいて判断することとなります。

事業の優位性(モート)

事業の質(有価証券報告書から抽出)
数字に出ない事業の性質を、同じ物差しで全銘柄そろえています。FY2025時点の記載が出典です。
価格決定力値上げを通せるか。強いほどインフレ耐性が高い 弱い
エレクトロニクス業界は価格競争が激しく、製造装置への投資コストも抑制される傾向にあるため。
参入障壁新規参入を阻む要因の種類 技術
光源・光学技術、精密印刷技術、装置設計技術、画像処理技術などの要素技術の開発力
景気敏感度業績が景気循環にどれだけ振られるか シクリカル
設備投資の性質稼いだ現金がどれだけ設備維持に消えるか 混合
規制依存規制は障壁にも足枷にもなる 高い
会社が挙げる主要リスク:海外販売に潜在するリスク / 製造装置特有の需給による影響 / 技術・製品の開発が想定通りに進まないリスク
同じ条件で他の銘柄を探す → 定性スクリーニング(価格決定力・参入障壁・景気敏感度などで絞り込めます)
モート総合 3 / 25 5類型それぞれの強度と、そう判定した根拠
無形資産☆☆☆☆☆
根拠:弱いブランド・特許・許認可

開示情報からは、特許やブランド力、規制ライセンスなどの具体的な無形資産に関する情報は確認できませんでした。技術的な優位性も現時点では不明瞭です。

スイッチングコスト★☆☆☆☆
根拠:弱い乗り換えの手間・コスト

主要顧客との長期取引や、特定の用途に特化した製品開発の可能性はありますが、顧客が容易に代替品へ移行できるリスクも否定できません。具体的なスイッチングコストの高さを示す証拠は乏しいです。

ネットワーク効果☆☆☆☆☆
根拠:弱い利用者増が価値を生む

事業内容から、ネットワーク効果が働くようなプラットフォームビジネスや、ユーザー数の増加が価値向上に直結するようなビジネスモデルではないと判断されます。

コスト優位★☆☆☆☆
根拠:弱い同じ物を安く作れる

製造業であるため、規模の経済や効率的な生産体制によるコスト優位性の可能性はありますが、競合他社との比較や具体的なコスト構造に関する詳細な情報は開示されていません。

規模の経済★☆☆☆☆
根拠:弱い規模が参入障壁になる

電気機器業界は競争が激しく、ヘリオス テクノ ホールディングの市場シェアや業界内でのポジションに関する具体的な情報は限られています。業界規模に対して最適な少数寡占を形成しているとは断定できません。

  • 多様な製品ポートフォリオ
    ランプ事業では産業用から一般照明、LEDまで幅広い製品を扱い、製造装置事業では液晶パネル製造装置の一部など高精度・高品質な製品を提供しています。これにより、特定の市場変動リスクを軽減し、安定した収益基盤を構築しています。
  • 技術開発への注力
    ナカンテクノ株式会社とフェニックス電機株式会社は、継続的な製品技術開発を行っています。これにより、常に最新の技術を取り入れた製品を提供し、競争の激しいエレクトロニクス業界において優位性を保つための基盤を築いています。
  • 知的財産権の重視
    頻繁な技術革新が起こる業界において、特許取得を重視し、積極的に申請・取得を進めています。他社の特許侵害にも細心の注意を払うことで、自社の技術的優位性を守り、事業活動を安定させるための防御策を講じています。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)

経営戦略

有価証券報告書「経営方針・対処すべき課題・MD&A」の全文を見る(年度切替)
経営方針・経営戦略
1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)経営方針当社グループは、「ランプ事業」及び「製造装置事業」の各事業において、他社が追随できない高付加価値製品・サービスの開発、提供を追求すると共に、事業シナジー効果の創出と成長の加速化を通じて、事業の拡大、経営基盤の安定化を図ることを基本方針としております。また、当社グループは、株主をはじめ顧客、仕入先、従業員、地域社会等のステークホルダーに報いるため、グループ一丸となって業績の伸張に努め、企業価値の増加と企業としての社会的責任を果たすことを目指しております。 (2)経営戦略等ヘリオス テクノ ホールディング株式会社(純粋持株会社)を親会社とし、「ランプ事業」及び「製造装置事業」の2つの事業を収益の柱とし、事業の拡大、経営基盤の安定化を目指します。 「ランプ事業」においては、フェニックス電機株式会社の「小回りを効かせて、顧客の利便性を向上させる」という行動指針のもと、独自の競争戦略を構築し、競争力を発揮できるニッチな市場で存在価値のある企業になることを目指しております。「製造装置事業」においては、ナカンテクノ株式会社の精密印刷技術力をコアにして、更に向上させ、新たな分野を開拓し、新製品を開発していきます。なお、「ランプ事業」及び「製造装置事業」の今後の展開については、「第2 事業の状況 6 研究開発活動」に記載しております。 (3)経営環境、優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題経営環境につきましては、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析(1)経営成績」に記載しております。当該経営者の視点による経営環境の認識に基づき、以下の課題に対し優先的に対処してまいります。当社グループの中核事業を営むフェニックス電機株式会社及びナカンテクノ株式会社は、自主的経営の下でそれぞれの事業の拡大と採算性の向上を図るとともに、互いの技術力を生かしてシナジー効果を発揮してまいります。① フェニックス電機株式会社露光装置及び光源製品については、高い品質での供給を維持しつつ、顧客の満足度を上げ、採算性の向上と安定供給を目指してまいります。また、石英加工事業については、昨年4月に子会社に迎え入れた株式会社テクノ工房を本年4月に当社と合併し、当社製造部京都工場として事業を開始いたします。また、姫路本社工場においても、同事業のさらなる拡大を図るため、製造設備の導入、人材の確保・育成を推し進め、同事業を加速させるためにスピード感をもって事業の促進を図ってまいります。② ナカンテクノ株式会社インクジェット印刷機は非接触型の印字方式であるため、形状や基材を問わず印字できるのが特徴であり、幅広い業界において採用が進んでおります。開発済みの用途での拡販を進めつつ、環境保全や省エネルギー化の推進に貢献し、市場ニーズに応えるべく新規分野での開発を続けてまいります。あらゆるものがインターネットにつながり常時データ通信時代が迫ってきているなか、エネルギーをより高率的に使用していくことが重要となります。今後カーボンニュートラルに向けた再生可能エネルギーの普及とともに、高電圧をより高効率に制御することができるSiCパワー半導体の普及が拡大していくことが見込まれており、高品質、小型、低コストに寄与する研磨装置の開発を進め、事業化に取り組んでまいります。③ 共通課題フェニックス電機株式会社の光源技術、ナカンテクノ株式会社の装置技術・販売力を合わせ、シナジー効果が発揮できる新規事業を開拓してまいります。 (4)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等当社グループでは、持続的な成長の実現を図り、「連結売上高」と「連結営業利益」を主要な経営指標として、企業経営を行っております。これらの指標は、当社グループの収益力を示す重要な財務数値であることから、当該指標を選択しております。さらに、M&Aを通じて、事業ポートフォリオの拡大により、持続的な成長と企業価値の向上を目指してまいります。
対処すべき課題
1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)経営方針当社グループは、「ランプ事業」及び「製造装置事業」の各事業において、他社が追随できない高付加価値製品・サービスの開発、提供を追求すると共に、事業シナジー効果の創出と成長の加速化を通じて、事業の拡大、経営基盤の安定化を図ることを基本方針としております。また、当社グループは、株主をはじめ顧客、仕入先、従業員、地域社会等のステークホルダーに報いるため、グループ一丸となって業績の伸張に努め、企業価値の増加と企業としての社会的責任を果たすことを目指しております。 (2)経営戦略等ヘリオス テクノ ホールディング株式会社(純粋持株会社)を親会社とし、「ランプ事業」及び「製造装置事業」の2つの事業を収益の柱とし、事業の拡大、経営基盤の安定化を目指します。 「ランプ事業」においては、フェニックス電機株式会社の「小回りを効かせて、顧客の利便性を向上させる」という行動指針のもと、独自の競争戦略を構築し、競争力を発揮できるニッチな市場で存在価値のある企業になることを目指しております。「製造装置事業」においては、ナカンテクノ株式会社の精密印刷技術力をコアにして、更に向上させ、新たな分野を開拓し、新製品を開発していきます。なお、「ランプ事業」及び「製造装置事業」の今後の展開については、「第2 事業の状況 6 研究開発活動」に記載しております。 (3)経営環境、優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題経営環境につきましては、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析(1)経営成績」に記載しております。当該経営者の視点による経営環境の認識に基づき、以下の課題に対し優先的に対処してまいります。当社グループの中核事業を営むフェニックス電機株式会社及びナカンテクノ株式会社は、自主的経営の下でそれぞれの事業の拡大と採算性の向上を図るとともに、互いの技術力を生かしてシナジー効果を発揮してまいります。① フェニックス電機株式会社露光装置及び光源製品については、高い品質での供給を維持しつつ、顧客の満足度を上げ、採算性の向上と安定供給を目指してまいります。また、石英加工事業については、昨年4月に子会社に迎え入れた株式会社テクノ工房を本年4月に当社と合併し、当社製造部京都工場として事業を開始いたします。また、姫路本社工場においても、同事業のさらなる拡大を図るため、製造設備の導入、人材の確保・育成を推し進め、同事業を加速させるためにスピード感をもって事業の促進を図ってまいります。② ナカンテクノ株式会社インクジェット印刷機は非接触型の印字方式であるため、形状や基材を問わず印字できるのが特徴であり、幅広い業界において採用が進んでおります。開発済みの用途での拡販を進めつつ、環境保全や省エネルギー化の推進に貢献し、市場ニーズに応えるべく新規分野での開発を続けてまいります。あらゆるものがインターネットにつながり常時データ通信時代が迫ってきているなか、エネルギーをより高率的に使用していくことが重要となります。今後カーボンニュートラルに向けた再生可能エネルギーの普及とともに、高電圧をより高効率に制御することができるSiCパワー半導体の普及が拡大していくことが見込まれており、高品質、小型、低コストに寄与する研磨装置の開発を進め、事業化に取り組んでまいります。③ 共通課題フェニックス電機株式会社の光源技術、ナカンテクノ株式会社の装置技術・販売力を合わせ、シナジー効果が発揮できる新規事業を開拓してまいります。 (4)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等当社グループでは、持続的な成長の実現を図り、「連結売上高」と「連結営業利益」を主要な経営指標として、企業経営を行っております。これらの指標は、当社グループの収益力を示す重要な財務数値であることから、当該指標を選択しております。さらに、M&Aを通じて、事業ポートフォリオの拡大により、持続的な成長と企業価値の向上を目指してまいります。
MD&A(経営者による分析)
4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要並びに経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 (1) 経営成績当連結会計年度におけるわが国経済は、雇用・所得環境の改善に加え、政府の景気支援策を背景に、個人消費及び設備投資が底堅く推移し、景気は緩やかな回復基調を維持しました。しかしながら、世界経済は、中東情勢の悪化及びロシアのウクライナ侵攻長期化に加え、アジア地域の不確実性の高まり等に伴う地政学的リスクの増大、さらに金融資本市場の変動等の影響などにより、先行きは依然として不透明な状況が続いております。また、当社グループの主要マーケットである中国を中心としたアジア市場においても、外需の伸び悩みや、景気減速を背景に、中国景気の低迷が長期化しております。さらに米中対立の深刻化も重なり、企業の設備投資は弱含みで推移しており、事業環境は引き続き予断を許さない状況で推移しました。当連結会計年度における当社グループの売上高は、前期と比べ43億18百万円(43.8%)増収の141億88百万円となり、営業利益は9億48百万円(105.3%)増の18億48百万円、経常利益は13億62百万円(144.2%)増の23億6百万円、親会社株主に帰属する当期純利益は9億8百万円(124.8%)増の16億37百万円となりました。なお、当社は、2025年5月14日開催の当社取締役会において、米国の投資運用会社グループであり当社の大株主でもあるDalton Investments, Inc.、Nippon Active Value Fund Plc.及びNAVF Select LLC.を代表するRising Sun Management Ltd.(以下、RSM)と業務提携契約(以下、本契約)を締結することについて決議し、同日付で本契約を締結しました。本契約は、RSMからの取締役の派遣を通じて、M&Aのソーシング、バリュエーション、ネゴシエーション及びエグゼキューションその他M&Aに関する戦略立案・実行支援、M&Aを通じた当社事業ポートフォリオの拡大、バランスシートの有効活用、当社の100%出資による子会社の設立及び当該会社における投資支援業務をはじめとする当社の企業価値向上に資する施策を推進することにより、当社の持続的な成長を実現することを目的としております。RSMは、当社に派遣する業務執行取締役を通じて当社の経営にハンズオンで参画し、当社は、RSMによる直接の経営参画による支援を受けつつ、M&Aを通じた新規事業の創出と事業ポートフォリオの拡大に取り組んでまいります。 経営目標の達成状況については、以下のとおりであります。当社グループは、経営目標の達成状況を判断するための客観的指標として、「連結売上高」及び「連結営業利益」を用いております。2025年5月9日に公表しました業績予想については、効率的な経費運営等により、営業利益、経常利益、及び親会社株主に帰属する当期純利益がそれぞれ上回る見込みとなったことから、2025年11月6日に修正予想を公表しております。さらに、第3四半期連結会計期間において、製造装置事業の一部受注生産品に対する受取補償金3億26百万円を営業外収益に計上したこと等により、経常利益及び親会社株主に帰属する当期純利益がそれぞれ前回予想を上回る見込みとなったことから、2026年2月6日に修正予想を公表しております。2026年2月6日に公表しました修正予想と比し、連結売上高については、当社グループの主力製品である露光装置用光源ユニット用ランプ等は計画より需要があったことに加え、主力製品である配向膜印刷装置及び露光装置用光源ユニットの出荷・検収は概ね計画通り順調に推移したことにより、目標を上回る結果(1.3%増)となりました。また、連結営業利益については、製造装置事業の主力製品である配向膜印刷装置及び露光装置用光源ユニット等の出荷・検収スケジュールが概ね順調に推移したことにより、効率的なコスト管理並びに経費運営が推進されたことから、目標を上回る結果(32.1%増)となりました。 2026年3月期目標2026年3月期実績売上高(百万円)14,00014,188営業利益(百万円)1,4001,848 セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。各金額については、セグメント間の内部取引を含んだ金額を記載しております。 ① ランプ事業ランプ事業につきましては、産業用ランプの主力製品である露光装置用光源ユニット用ランプにおいて、計画を上回る需要があったことにより、前年同期に比し、実績は増収増益となりました。以上の結果、当連結会計年度において、売上高は前期比31.0%増の26億73百万円、セグメント利益は3億27百万円(前期はセグメント損失7百万円)となりました。 ② 製造装置事業製造装置事業につきましては、当社グループの主力製品である配向膜印刷装置及び露光装置用光源ユニットの出荷・検収は概ね計画通り順調に推移したことにより、前年同期に比し、実績は増収増益となりました。以上の結果、当連結会計年度において、売上高は前期比46.4%増の115億21百万円、セグメント利益は前期比35.2%増の20億83百万円となりました。 生産、受注及び販売の実績は、次のとおりであります。 ① 生産実績セグメントの名称生産高(千円)前年同期比(%)ランプ事業857,599136.8製造装置事業7,082,600158.5合計7,940,200155.8 (注) 1 セグメント間取引については、相殺消去しております。2 金額は、製造原価によっております。 ② 受注実績セグメントの名称受注高(千円)前年同期比(%)受注残高(千円)前年同期比(%)製造装置事業6,446,89455.84,814,29447.8合計6,446,89455.84,814,29447.8 (注) 1 セグメント間取引については、相殺消去しております。2 ランプ事業は、短期見込生産を行っているため、該当事項はありません。 ③ 販売実績セグメントの名称販売高(千円)前年同期比(%)ランプ事業2,667,024133.2製造装置事業11,521,744146.4合計14,188,768143.8 (注) 1 セグメント間の取引については、相殺消去しております。2 主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合相手先前連結会計年度当連結会計年度金額(千円)割合(%)金額(千円)割合(%)Zhejiang Laibao Display Technology Co., Ltd.――4,577,40532.3株式会社ブイ・テクノロジー2,294,55123.22,731,68619.3Wuhan China Star Optoelectronics Technology Co., Ltd.1,479,01815.0―― (注) 1 販売実績の総販売実績に対する割合が10%未満の相手先については記載を省略しております。2 相手先別の販売実績には同一の企業集団に属する顧客への販売実績を合計して記載しております。 (2) 財政状態 (資産)流動資産は、前連結会計年度末に比べ11億76百万円減少し、168億45百万円となりました。その主な要因は、現金及び預金が2億95百万円、原材料及び貯蔵品が1億45百万円増加した一方、受取手形、売掛金及び契約資産が5億3百万円、電子記録債権が1億86百万円、仕掛品が4億80百万円、前渡金が3億8百万円、流動資産のその他に含まれる未収還付法人税等が2億15百万円減少したことによるものであります。固定資産は、前連結会計年度末に比べ11億15百万円増加し、42億62百万円となりました。その主な要因は、建設仮勘定が4億92百万円、投資有価証券が4億66百万円増加したことによるものであります。以上の結果、総資産は、前連結会計年度末に比べ61百万円(0.3%)減の211億7百万円となりました。 (負債)流動負債は、前連結会計年度末に比べ13億21百万円減少し、34億84百万円となりました。その主な要因は、支払手形及び買掛金が2億93百万円、未払法人税等が7億28百万円、賞与引当金が1億25百万円、流動負債のその他に含まれる未払金が1億37百万円増加した一方、契約負債が24億62百万円、工事損失引当金が1億19百万円減少したことによるものであります。固定負債は、前連結会計年度末に比べ94百万円増加し、3億49百万円となりました。その主な要因は、固定負債のその他に含まれる長期未払金が39百万円、固定負債のその他に含まれる長期リース債務が43百万円増加したことによるものであります。以上の結果、負債合計は、前連結会計年度末に比べ12億27百万円(24.3%)減の38億34百万円となりました。 (純資産)純資産は、前連結会計年度末に比べ11億66百万円(7.2%)増の172億72百万円となりました。その主な要因は、その他有価証券評価差額金が2億71百万円増加し、親会社株主に帰属する当期純利益を16億37百万円計上した一方、剰余金の配当を7億44百万円行った結果、利益剰余金が8億93百万円増加したことによるものであります。以上の結果、当連結会計年度末における自己資本比率は、前連結会計年度末に比べ5.7ポイント増加し、81.8%となりました。 (3) キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 (営業活動によるキャッシュ・フロー)営業活動によるキャッシュ・フローは、18億61百万円の収入(前連結会計年度は8億78百万円の収入)となりました。主な内訳は、税金等調整前当期純利益23億6百万円、売上債権及び契約資産の減少額7億31百万円、棚卸資産の減少額2億45百万円、前渡金の減少額3億8百万円、仕入債務の増加額2億25百万円、契約負債の減少額24億62百万円、法人税等の還付額2億36百万円、補償金の受取額3億26百万円であります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー)投資活動によるキャッシュ・フローは、8億6百万円の支出(前連結会計年度は9百万円の支出)となりました。主な内訳は、有形固定資産の取得による支出7億17百万円であります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー)財務活動によるキャッシュ・フローは、7億62百万円の支出(前連結会計年度は8億52百万円の支出)となりました。主な内訳は、配当金の支払額7億44百万円であります。 以上の結果、当連結会計年度末における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末に比べ2億95百万円増加し、123億9百万円となりました。 当社グループの資本の財源及び資金の流動性については、以下のとおりであります。 当社グループの主要な資金需要は、製品製造のための材料費、労務費、経費、販売費及び一般管理費等の営業費用、並びに当社グループの設備新設、改修等に係る投資であります。また、M&Aを含めた新規事業への投資を行う場合もあります。これらの資金需要については、主として自己資金及び金融機関からの借入による資金調達にて対応することとしております。 (4)重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成しております。この連結財務諸表を作成するにあたって、資産、負債、収益及び費用の報告額に影響を及ぼす見積り及び仮定を用いておりますが、これらの見積り及び仮定に基づく数値は実際の結果と異なる可能性があります。 連結財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項 (重要な会計上の見積り)」に記載しております。

事業リスク

  • 海外販売依存リスク
    製造装置事業のナカンテクノ株式会社とランプ事業のフェニックス電機株式会社の売上の多くが中国や台湾への輸出に依存しています。これらの国の政治・経済状況の急変、法令変更、貿易摩擦、為替変動などが生じた場合、経営成績や財政状態に重大な影響を及ぼす可能性があります。
  • 製造装置の需給変動リスク
    ナカンテクノ株式会社の売上の大半が液晶パネル製造装置の一部であり、その需要は液晶パネルの需給に大きく左右されます。製造装置の需要は変動が大きく、製品需要の上昇時に受注が集中し、その後減少する傾向があるため、想定を超える需給変動は業績に重大な影響を与える可能性があります。
  • 技術開発と競争激化のリスク
    継続的な製品技術開発を行っていますが、開発が想定通りに進まなかったり、開発した技術が製品化できなかったりするリスクがあります。また、エレクトロニクス業界は価格競争が激しく、他社との競争激化により販売単価が低下した場合、経営成績や財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
有価証券報告書「事業等のリスク」の全文を見る(年度切替)
FY2026|2,590 文字
3 【事業等のリスク】有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 ① 海外販売に潜在するリスクについて当社グループのナカンテクノ株式会社の売上(製造装置事業)及びフェニックス電機株式会社の売上(ランプ事業)の多くが、中国及び台湾への輸出となっております。各国の政治状況の急変、法令等の予期しない変更、経済状況の急変、自然災害及びテロ・戦争が顕在化した場合、当社グループの経営成績及び財政状態等に重大な影響を及ぼす可能性があります。また、貿易摩擦やこれに伴う追加関税の適用等による需要の減少や為替の急変による影響が当社グループのサプライチェーンにも及んだ場合は、これらの影響に起因する当社グループ製品の間接的な需要の減少等により、当社グループの経営成績及び財政状態等に重大な影響を及ぼす可能性があります。 ② 製造装置特有の需給による影響について当社グループのナカンテクノ株式会社の売上のほとんどが液晶パネル製造装置の一部であり、その需要はその製造装置で生産される液晶パネルの需給に影響を受けるだけでなく、製造装置の性質上、製造装置需要の振幅が大きく、製品需要の上昇時に受注が集中し、それが一段落すると受注が減少する傾向にあります。当社グループの想定を超えて需給増減した場合は、受注の変動により当社グループの経営成績及び財政状態等に重大な影響を及ぼす可能性があります。 ③ 技術・製品の開発について当社グループのナカンテクノ株式会社及びフェニックス電機株式会社では、継続して製品技術の開発を行っておりますが、当初の想定どおりに開発が進まなかった場合、また、開発した技術が想定通りに製品化できなかった場合、当社グループの経営成績及び財政状態等に重大な影響を及ぼす可能性があります。 ④ 競争激化による開発競争と価格低下について当社グループのナカンテクノ株式会社及びフェニックス電機株式会社では液晶パネル製造装置の一部である高精度、高品質の製造装置をエレクトロニクス業界に納入しておりますが、当業界は各製品の価格競争も激しく、製造装置への投資コストも抑制される傾向にあります。今後、他社との競争が激化し、当社グループの想定を超えて販売単価が低下した場合、当社グル-プの経営成績及び財政状態等に重大な影響を及ぼす可能性があります。 ⑤ 潜在的な特許係争リスク 当社グループは頻繁な技術革新を伴う業界に属しているため、知的財産権の防衛策として特許取得を重視し、必要な特許の申請及び取得を積極的に進めております。また、製品開発に関しては他社の特許に侵害しないよう細心の注意を払っておりますが、他社からの特許侵害の訴訟を受ける可能性は完全に否定することは出来ず、この場合は、当該係争の内容によっては、保有する技術価値が大きく損なわれ、当社グループの経営成績及び財政状態等に重大な影響を及ぼす可能性があります。 ⑥ 顧客情報および機密情報の管理について当社グループは、顧客その他の関係者に関する個人情報並びに機密情報の漏洩等は、顧客からの信用を損なう重大なリスクと認識しており、外部への流出防止のために社内体制を構築し、情報セキュリティ規程等の社員への周知徹底を図っております。しかしながら、機密情報の漏洩等、不測の事態が発生した場合には、当社グループの経営成績及び財政状態等に重大な影響を及ぼす可能性があります。 ⑦ 法的規制について 当社グループのランプ事業の主要製品である水銀灯は放電灯の一種であり、放電を起こしやすくするため、水銀とともに微量の放射性同位元素を封入しております。 当社グループのフェニックス電機株式会社は、この放射性同位元素を取り扱うにあたり、原子力規制委員会より放射性同位元素等の規制に関する法律第3条第1項の規定に基づく許可を受けております。当該許可に関し、その有効期限その他の期限について法令等における定めはありませんが、許可の取消若しくは停止事由として、同法第26条第1項又は第2項に規定する事項に該当する場合があげられます。現時点においてその継続に支障をきたす要因はありませんが、もし許可の取消又は停止事由が発生した場合には、当社グループの経営成績及び財政状態等に重大な影響を及ぼす可能性があります。 ⑧ 大規模自然災害について当社グループの生産拠点は、兵庫県姫路市及び千葉県佐倉市に集中させております。地震や台風等の大規模自然災害によって、当社グループの生産・開発拠点等に甚大な損害を被り、当社グループの経営成績及び財政状態等に重大な影響を及ぼす可能性があります。 ⑨ 輸出製品に係わる代金回収について当社グループのナカンテクノ株式会社においては、機械装置の代金回収の一部について据付後の技術検収終了後に行われることなどから、当該検収が長引けば、代金回収が遅延することがあります。とりわけ大型案件の場合は、当社グループの経営成績及び財政状態等に重大な影響を及ぼす可能性があります。 ⑩ 民事賠償責任について当社グループの製品の欠陥等により、万一、第三者に損害が発生した場合のメーカー責任を果たすために製造物責任に基づく賠償に備え保険に加入しておりますが、予期せぬ問題が生じた場合、当社グループの経営成績及び財政状態等に重大な影響を及ぼす可能性があります。 ⑪ 感染症の拡大による影響について感染症の拡大によるパンデミック(世界的大流行)等の発生により、当社グループの主要マーケットである中国を中心とするアジア市場において、生産活動の停滞やサプライチェーンの分断が生じた場合、当社グループの経営成績及び財政状態等に重大な影響を及ぼす可能性があります。 ⑫ 人材確保について当社グループのフェニックス電機株式会社は、新たな製品開発、製品製造及び製品販売拡大を図るための人材確保において、厳しい人材獲得競争に対応できなかった場合、経営成績及び財政状態等に重大な影響を及ぼす可能性があります。

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