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TAKARA & COMPANY(7921)は何で稼いでいるか — 事業の柱と依存度

その他製品 情報通信・サービスその他

事業の概要

  • ディスクロージャー支援事業
    上場企業が投資家向けに公開する有価証券報告書や株主総会招集通知などの作成を支援する事業です。金融商品取引法や会社法に基づく義務的な開示書類から、統合報告書やCSR報告書といった任意の情報開示まで幅広く対応し、企業の透明性確保と投資家との良好な関係構築をサポートしています。IPO(新規上場)関連サービスも提供し、企業の成長を初期段階から支えています。
  • 通訳・翻訳事業
    国際会議やイベントでの同時通訳、専門性の高い文書の翻訳サービスを提供しています。特に、欧米企業が日本市場で成功するためのローカライズ(地域特性に合わせた最適化)やトランスクリエーション(文化的背景を考慮したマーケティング翻訳)に強みを持っています。これにより、言語の壁を越えた円滑なコミュニケーションを可能にし、企業のグローバル展開を支援しています。
  • 多角的なサービス展開
    ディスクロージャー関連事業では、書類作成支援ツールの企画・販売、コンサルティング、人材育成のための検定試験運営など、周辺サービスも充実させています。通訳・翻訳事業では、通訳機材の運用や人材派遣・紹介も手掛けており、顧客の多様なニーズに応えることで、収益源を多角化し、安定的な事業基盤を築いています。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
セグメント構成
  • ディスクロージャー関連事業
    上場企業向けに、有価証券報告書や株主総会招集通知などの開示書類作成を支援する事業です。IPO支援、金融商品取引法・会社法関連サービス、IR/SR(投資家・株主向け広報)、ESG関連の任意開示支援など多岐にわたります。217億6,137万6千円の売上高と33億6,184万9千円の営業利益を計上しており、同社グループの主要な収益源となっています。
  • 通訳・翻訳事業
    国際会議やイベントでの通訳、多言語翻訳サービスを提供しています。特に、欧米企業の日本市場参入を支援するローカライズやトランスクリエーション(マーケティング翻訳)に強みがあります。79億1,740万8千円の売上高と3億8,842万9千円の営業利益を計上しており、グローバル化の進展に伴うニーズを取り込んでいます。
  • 事業構成と地域性
    同社グループは、ディスクロージャー関連事業と通訳・翻訳事業の2つのセグメントで構成されています。ディスクロージャー関連事業は主に日本国内の上場企業を対象とし、通訳・翻訳事業は日本国内に加え、米国を中心とした海外企業との取引も行っています。これにより、国内市場と国際市場の両方で事業を展開し、リスク分散と成長機会の追求を図っています。
2025-05 セグメント別業績
セグメント区分売上(億)営業利益(億)営業利益率
DisclosureRelatedBusinessReportableSegment 地域 218 34 15.4%
InterpretationAndTranslationBusinessReportableSegment 地域 79 4 4.9%
有価証券報告書「事業の内容」の全文を見る(年度切替)
FY2026|1,642 文字
3 【事業の内容】当社グループの主な事業は、日本国内の上場会社のディスクロージャー関連事業と、日本国内および米国を中心とした通訳・翻訳事業です。具体的には、ディスクロージャー関連事業は、株式上場申請書類などのIPO(新規上場)関連サービスから、金融商品取引法や投資信託法関連サービス、株主総会招集通知などの会社法関連サービスに加え、統合報告書などのIR(インベスター・リレーションズ)、事業報告書や株主通信などのSR(シェアホルダー・リレーションズ)といった任意開示関連サービスを手掛けるとともに、国内企業の海外投資家向けIR支援サービスを提供しております。通訳・翻訳事業では、国際会議やイベント、シンポジウム等における通訳サービスのほか、一般的な翻訳サービスに加えて欧米企業が日本でサービスを提供する際の読み手への高い訴求力が求められるローカライズやトランスクリエーション(マーケティング/クリエイティブ色の強い翻訳)サービスも提供しております。 当社グループ(当社及び当社の関係会社)は、当社と子会社20社の計21社で構成され、当社グループの事業分野は、「ディスクロージャー関連事業」、「通訳・翻訳事業」の2つのセグメント区分としております。また、「ディスクロージャー関連事業」については、主に制度開示関連の「金融商品取引法関連製品」「会社法関連製品」、任意開示関連の「IR関連製品」「その他製品」の4つに区分しています。その主要製品は、ディスクロージャー関連書類の制作印刷物であり、それらに付帯するWizLaboをはじめとする各種書類作成支援ツールの企画制作販売、コンサルティングおよびその他のサービス等の提供を行っております。 事業区分および主な製品、サービス主要会社ディスクロージャー関連事業 主に金融商品取引法関連製品/会社法関連製品/IR関連製品等宝印刷株式会社(連結子会社)主にディスクロージャー関連書類の制作業務仙台宝印刷株式会社(非連結子会社)主にディスクロージャー制度およびIRに関する調査研究、コンサルティング等株式会社宝印刷D&IR研究所(非連結子会社)ディスクロージャー関連の人材育成を目的とする検定試験の運営、講演会等の企画等一般社団法人日本IPO実務検定協会(非連結子会社)主にIPO予定会社および上場会社向けコンサルティング、申請書類の作成支援等株式会社タスク(連結子会社)主に開示書類入力代行アウトソーシングサービス、開示書類を作成する前段階の決算業務やIFRS開示のコンサルティング等株式会社TSSコンサルティング(連結子会社)ディスクロージャー関連ソフトウェアの開発・保守等株式会社スリー・シー・コンサルティング(連結子会社)ディスクロージャー・イノベーション株式会社(連結子会社)投資信託(国内・外国)、外国債券等の金融商品ディスクロージャー支援サービス等株式会社ジェイ・トラスト(連結子会社)システム開発、WEBサイト制作等株式会社イーツー(連結子会社) 通訳・翻訳事業 主に通訳・翻訳サービス、通訳機材・会議機材運用事業等株式会社サイマル・インターナショナル(連結子会社)主に通訳・翻訳人材派遣紹介事業等株式会社サイマル・ビジネスコミュニケーションズ(連結子会社)主に翻訳サービス等株式会社十印(連結子会社)TOIN AMERICA INC.(連結子会社)TOIN EUROPE B.V.(連結子会社)十印(上海)信息技術有限公司 (非連結子会社)主に通訳・翻訳サービス等TRANSLASIA HOLDINGS PTE. LTD. 他3社(いずれも非連結子会社) ■セグメント別売上高 構成比 事業の系統図および主要な会社名は、次のとおりであります。 なお、当社は特定上場会社等に該当し、インサイダー取引規制の重要事実の軽微基準のうち、上場会社の規模との対比で定められる数値基準については連結ベースの計数に基づいて判断することとなります。

事業の優位性(モート)

事業の質(有価証券報告書から抽出)
数字に出ない事業の性質を、同じ物差しで全銘柄そろえています。FY2025時点の記載が出典です。
価格決定力値上げを通せるか。強いほどインフレ耐性が高い 中程度
高度な専門性とノウハウを強みとし、高品質なサービスを提供しているため。
参入障壁新規参入を阻む要因の種類 技術
ディスクロージャー制度の変革やICT技術の進化に対応する高度な専門性とノウハウ。
景気敏感度業績が景気循環にどれだけ振られるか 中程度
設備投資の性質稼いだ現金がどれだけ設備維持に消えるか 混合
規制依存規制は障壁にも足枷にもなる 高い
会社が挙げる主要リスク:情報漏洩等に関するリスク / 人的資本に係る影響~人材採用リスク / ディスクロージャー関連法令等の改正および会計基準の変更が業績に大きな影響を与えるリスク
同じ条件で他の銘柄を探す → 定性スクリーニング(価格決定力・参入障壁・景気敏感度などで絞り込めます)
モート総合 0 / 25 5類型それぞれの強度と、そう判定した根拠
無形資産☆☆☆☆☆
根拠:弱いブランド・特許・許認可

財務データが未収録のため、ブランド力、特許、規制ライセンス、IPなどの無形資産に関する具体的な評価は困難です。公開情報からは、明確な無形資産の優位性を示す情報は確認できません。

スイッチングコスト☆☆☆☆☆
根拠:弱い乗り換えの手間・コスト

顧客が製品やサービスを乗り換える際のコストに関する具体的な情報が不足しています。現時点では、スイッチング・コストによる競争優位性は確認できません。

ネットワーク効果☆☆☆☆☆
根拠:弱い利用者増が価値を生む

ネットワーク効果を構築するようなプラットフォーム事業や、ユーザー数の増加が価値を高めるビジネスモデルに関する情報は見当たりません。現時点では、ネットワーク効果による優位性は確認できません。

コスト優位☆☆☆☆☆
根拠:弱い同じ物を安く作れる

財務データが未収録のため、製造コストや販売コストにおける構造的な優位性を評価できません。競合他社と比較したコスト競争力に関する情報も不足しています。

規模の経済☆☆☆☆☆
根拠:弱い規模が参入障壁になる

財務データが未収録のため、事業規模や市場シェアに基づく効率規模の優位性を評価できません。業界内でのポジションや寡占度に関する情報も不足しています。

  • 高度な専門知識とノウハウ
    金融商品取引法や会社法といった複雑な法規制に基づくディスクロージャー書類の作成には、専門的な知識と長年の経験が必要です。同社グループは、この分野で培った豊富なノウハウと専門人材を強みとし、頻繁な法改正や会計基準の変更にも迅速に対応できる体制を構築しています。これにより、顧客企業は安心して開示業務を任せることができます。
  • 情報セキュリティ体制
    顧客が扱う開示前の機密情報や個人情報には、インサイダー取引規制に関わる重要なデータも含まれます。同社グループは、プライバシーマークやISMS認証の取得、厳格な社内規程と従業員教育を通じて、情報漏洩リスクの低減に努めています。この強固なセキュリティ体制は、顧客からの信頼を獲得し、事業継続の基盤となっています。
  • IT技術とサービス連携
    EDINET(金融商品取引法に基づく開示書類提出システム)の高度化や株主総会資料の電子提供制度など、ディスクロージャーのIT化が進む中で、同社グループはIT技術を積極的に活用しています。書類作成支援ツール「WizLabo」の提供やシステム開発を通じて、顧客の開示実務を効率化し、高品質なサービスを提供することで、競争力を維持しています。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)

経営戦略

有価証券報告書「経営方針・対処すべき課題・MD&A」の全文を見る(年度切替)
経営方針・経営戦略
1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。(1) 会社の経営の基本方針当社グループを取り巻く事業環境は大きく変化しており、企業価値の拡大を目指すお客様のニーズは、生成AIをはじめとする情報技術の進化やコーポレート・ガバナンスを取り巻く制度整備、ESG情報の開示に関する対応要請などを受け、高度化ならびに多様化しております。また、制度開示書類をはじめとした企業活動にかかわる文書の翻訳や海外上場のサポートなど、グローバルなソリューションへのニーズも増加の一途を辿っています。私たちは経営理念である「社会の公器としての使命を果たす」を指針とし、全てのステークホルダーの価値向上を目指し、様々なソリューションで企業の成長を支援するIT・専門性のあるテック企業として、資本市場にとってなくてはならない企業であり続けることを目指します。 持株会社体制としている目的 1. グループの一体化と戦略機能の強化グループ全体の視点に立った経営戦略の立案により、グループ内経営資源の配分を最適化します。ディスクロージャー&IRのサービス提供を通じて築き上げた顧客基盤と、当社グループの“ブランド”への信頼を活かし、既存分野から周辺へサービス提供を拡げるべく、グループの一体経営を推進します。同時に、子会社事業も独自性・専門性の発揮による成長を目指し、戦略機能の強化を図ります。 2. 新規事業創出機能の強化事業領域の拡大に向けて、当社グループとの親和性が高い外部企業を傘下に迎え入れる器づくりと、機動的な戦略的事業提携に対応し得る体制を実現します。 3. 経営者人財の確保・育成グループ全体の変革を推進する次世代リーダーの育成に向けて、事業会社における幹部登用を積極化します。また、事業会社間の人事交流を活性化させ、グループ内で人財の流動性を高めることで、社員の成長を促進する機会を実現します。事業領域の拡大に合わせて、活躍の場を求める多様な資質を持つ人財を確保していきます。 4. スピーディーな意思決定が可能な経営体制の実現各事業会社への権限委譲とともに経営責任の明確化を図り、それぞれの事業展開におけるスピーディーな意思決定と独立性を担保しつつ、全社視点でのマネジメントを確立します。 5. ダイバーシティ環境の実現全社視点に立ったマネジメントの強化、適材適所の人財配置、事業内容に応じた組織デザインと事務プロセスの効率化を進め、さらなるダイバーシティ環境の推進を図ります。 ■企業理念、目指す姿、行動指針私たちは、事業を通してお客さまの情報化社会におけるコミュニケーションを支援し、資本市場にとって「なくてはならない企業」であり続けます。お客さまをはじめとするすべてのステークホルダーとともに私たちの使命を果たしながら、持続可能な社会づくりに貢献してまいります。 ■気候変動をはじめとしたサステナビリティ課題への取組み当社グループは、気候変動をはじめとしたサステナビリティ課題を経営課題の一つと認識しており、サステナビリティ委員会を設置し、検討を進めております。サステナビリティ基本方針のもと以下の5つのマテリアリティ(重要課題)を特定し、各マテリアリティにおいてアクションプラン基本方針、2030年までのアクションプランを定め、これを実行し、実現することを目標としております。① 専門知識の蓄積、研鑽と発信② ガバナンスの深化③ 従業員の幸せ④ 環境問題解決に向けたソリューションの創出⑤ ステークホルダーとの共栄環境への取り組みとしては、当社グループはこれまで環境保全活動に積極的に取り組んでおり、電力使用量の測定・削減、用紙使用量削減・再生紙活用の推進、汚染物資・化学物質の削減、産業廃棄物排出量の削減等を進め、継続的に環境負荷の軽減を図ってまいりました。今後は気候変動が当社グループの業績に与える影響について検討を進め、FSB(金融安定理事会)により設立されたTCFD(気候関連財務情報開示タスクフォース)の提言を参照し、サステナビリティ委員会において検討のうえ、枠組みに沿った情報開示を進めてまいります。 (2) 経営環境当社グループの主要事業であるディスクロージャー関連事業の事業環境はこれまで、金融庁の電子開示システムEDINETの改訂、株主総会プロセスの電子化の促進、企業のIR活動の拡充、コーポレート・ガバナンスの充実、サステナビリティ情報の開示、海外投資家に向けた英語での会社情報の開示への一層の取組みなど、多くの変化を経験してまいりました。また、足元では、SSBJ基準対応、株主が株主総会の前に有価証券報告書を確認できるよう早期提出への対応が求められるなど、大きく、激しく変化しております。更には、生成AIをはじめとするテクノロジーの普及により、顧客ニーズの多様化や産業構造の変化がかつてないスピードで進行しております。このような事業環境において、多様化・高度化する情報開示に対するシステムの技術革新等を含めた対応要請、オンライン化、並びに事業体のグローバル化への動きは、今後も一層進展していくものと想定しております。このような環境の中、当連結会計年度で終了しました「中期経営計画2026」では、売上高311億円、営業利益44億円、親会社株主に帰属する当期純利益33億円、営業利益率14.2%、ROE10.8%となりました。売上高目標は未達となりましたが、営業利益については上方修正した修正目標を達成、AIの利活用を積極的に行い、WizLaboへのAI搭載による商品力強化と社内業務の効率化を実現したことにより、営業利益率並びにROE目標も達成いたしました。増収要因は、ディスクロージャー関連事業においては、統合型ビジネスレポートシステム「WizLabo」やコンサルティング、統合報告書など複数の商材が好調に推移したことに加え、関東圏を始めとする市場シェアの拡大や、㈱ジェイ・トラストの連結化などにより売上高が前年比5.0%増加しております。また、通訳・翻訳事業においては、新規開拓による取引社数増加や、国際会議・大型イベントの開催に伴う通訳需要の取り込みが業績を牽引。更には、AI通訳・AI翻訳の販売にも注力した結果、「通訳・翻訳事業」の売上高が前年比4.9%増加しております。 (3) 経営戦略当社は上記の経営環境の認識の下、2026年7月8日に、2027年5月期~2029年5月期の「新・中期経営計画2029」を策定し、以下のTAKARA & COグループが目指す姿を公表しました。 1.TAKARA & COグループが目指す姿コーポレートブランドメッセージ「Tech Driven Value for Growth」を掲げ、私たちは「社会の公器」として、全てのステークホルダーの価値向上を目指し、資本市場にとってなくてはならない企業であり続けることを目指します。<Purpose>当社グループは、あらゆる企業の情報開示及び資本市場の健全な発展に寄与し、言語の壁を超越して社会と資本市場の信頼基盤を造り続けます。<Vision2030>当社グループは、ディスクロージャー&IR領域でOnly oneのTech Driven型ディスクロージャー&IR企業群を目指し、代替の効かない唯一無二のパートナーとしての地位を確立します。 上記目指す姿の実現に向け、以下の成長戦略、具体的施策を推進していきます。 ① コアビジネス・中核事業WizLaboの進化・金商法、会社法等ディスクロージャー関連事業における市場シェアの獲得とブランド地位の確立・ディスクロージャー翻訳分野において、最新AI技術を活用し圧倒的なスピード・高品質・低価格を同時に実現・多様化する開示・決算ニーズに対する、コンサルティング及びBPO領域の強化・IR・SR関連事業において、ブランディング支援を強化し、AIを組み合わせた高付加価値ソリューションを提供 ② グループ連携&シナジー・グループの総力を挙げて全てのステークホルダーの価値向上に取り組む・グループ連携での新製品・サービス開発の強化、新事業領域の拡大・市場拡大を牽引するAI・機械翻訳による構造変化に確りと対応・テクノロジーを駆使した独自の自社開発プロダクツへの取り組み・海外を含む有力プレーヤー/サプライヤーとの業務提携等 ③ 人的資本経営への取り組み・専門人材の獲得・育成、リスキリング強化・階層別・部門別研修等による人材育成や属人化を解消するナレッジの共有(知識の体系化・見える化等)・グループ会社間の人材交流、グループ採用へのシフト等を中長期的に推進・各自の業務・専門性がグループの存在意義、社会にどのように貢献しているのか、説明会や部署横断プロジェクト等の対話環境を通じて共感を生み、エンゲージメントの向上を図る施策の実施・「当社独自の週休3日制度」の導入・実施により、能力を遺憾なく発揮するために重要となる従業員の健康、心身のリフレッシュや自己研鑽の時間につながっていく新しい働き方へ挑戦・中期経営計画2029の期間において、年率5%以上の賃上げを目指す。 (4) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題1. グループ経営の強化当社グループは、継続的に中期経営計画を策定・公表しております。この目標を達成するために、サステナビリティ経営を推進し、グループ間シナジーの創出を通じて企業価値向上を持続的に実現してまいります。 2. 新規事業の開拓と育成当社グループがさらに飛躍するためには、新規事業の開拓と育成が必要と考えております。当社グループは、ディスクロージャー&IR事業を基盤として、その周辺分野へサービスの範囲を拡大していく事のほか、当社グループのビジネスに関連するM&Aやアライアンスの実施も視野に入れた新たな事業展開等へ100億円の成長投資枠を確保しており、新規事業の開拓と育成を進めてまいります。 3. 開示支援サービスの信頼性向上ディスクロージャー&IR事業の環境の変化とお客様のニーズを的確に捉え、統合型ビジネスレポートシステム「WizLabo」をプラットフォームとした、総合ディスクロージャーソリューション企業として、ワンストップでのソリューション提供を通じた顧客体験の更なる向上を図ります。具体的には、「WizLabo」へのAI実装本格化・データ収集機能強化を始めとした機能拡充、更なる株主総会プロセスの電子化進展に対応する電子化商材の機能強化と拡販、投資家向け情報開示のグローバル化によるニーズ拡大を踏まえたAI翻訳等新技術の積極的な利活用、高度な開示領域で高まる顧客ニーズに対応したコンサルティングサービスの拡大等に努めます。お客様に満足していただけるサービスの提供を通じて、信頼性の向上を図り、法定開示書類、任意開示書類の受注拡大、IPO等における受注拡大を図ってまいります。 4. 通訳・翻訳事業の拡大と高品質+αの競争優位の確立通訳事業では、引き続き堅調な需要が見込まれる中、次世代通訳者の不足、AIの進化等、業界における課題が変化しております。当社グループでは次世代通訳者の獲得・育成、AI関連サービスの商品化を主要課題として、質・量ともに業界リーダーとしての強みを生かし、更なる業績拡大を推進してまいります。翻訳事業では、ディスクロージャー翻訳、ビジネス翻訳など、高い専門性が求められる分野の品質向上に引き続き注力するとともに、新商材「SIMULwiz」の拡販等AIを始めとしたテクノロジーの活用を積極的に進めてまいります。また、ビジネスのグローバル化に伴う、企業のWebサイト・広告・書籍等における多言語ローカライズニーズに対応するトランスクリエーション(マーケティング/クリエイティブ色の強い翻訳)サービスの強化にも注力しております。これら各種サービスの提供を通じて、お客様の利便性・信頼性の向上を図り、通訳・翻訳事業の高品質+αの競争優位性の確立を実現してまいります。 (5) 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等2027年5月期から2029年5月期における経営数値目標は、「新・中期経営計画2029」として2026年7月8日開催の取締役会にて決議し、同日付で開示いたしました。その計画期間最終期となる2029年5月期における経営数値目標は、売上高500億円、営業利益82億円、営業利益率16.4%、親会社株主に帰属する当期純利益57億円、ROE15.3%として設定しております。
対処すべき課題
1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。(1) 会社の経営の基本方針当社グループを取り巻く事業環境は大きく変化しており、企業価値の拡大を目指すお客様のニーズは、生成AIをはじめとする情報技術の進化やコーポレート・ガバナンスを取り巻く制度整備、ESG情報の開示に関する対応要請などを受け、高度化ならびに多様化しております。また、制度開示書類をはじめとした企業活動にかかわる文書の翻訳や海外上場のサポートなど、グローバルなソリューションへのニーズも増加の一途を辿っています。私たちは経営理念である「社会の公器としての使命を果たす」を指針とし、全てのステークホルダーの価値向上を目指し、様々なソリューションで企業の成長を支援するIT・専門性のあるテック企業として、資本市場にとってなくてはならない企業であり続けることを目指します。 持株会社体制としている目的 1. グループの一体化と戦略機能の強化グループ全体の視点に立った経営戦略の立案により、グループ内経営資源の配分を最適化します。ディスクロージャー&IRのサービス提供を通じて築き上げた顧客基盤と、当社グループの“ブランド”への信頼を活かし、既存分野から周辺へサービス提供を拡げるべく、グループの一体経営を推進します。同時に、子会社事業も独自性・専門性の発揮による成長を目指し、戦略機能の強化を図ります。 2. 新規事業創出機能の強化事業領域の拡大に向けて、当社グループとの親和性が高い外部企業を傘下に迎え入れる器づくりと、機動的な戦略的事業提携に対応し得る体制を実現します。 3. 経営者人財の確保・育成グループ全体の変革を推進する次世代リーダーの育成に向けて、事業会社における幹部登用を積極化します。また、事業会社間の人事交流を活性化させ、グループ内で人財の流動性を高めることで、社員の成長を促進する機会を実現します。事業領域の拡大に合わせて、活躍の場を求める多様な資質を持つ人財を確保していきます。 4. スピーディーな意思決定が可能な経営体制の実現各事業会社への権限委譲とともに経営責任の明確化を図り、それぞれの事業展開におけるスピーディーな意思決定と独立性を担保しつつ、全社視点でのマネジメントを確立します。 5. ダイバーシティ環境の実現全社視点に立ったマネジメントの強化、適材適所の人財配置、事業内容に応じた組織デザインと事務プロセスの効率化を進め、さらなるダイバーシティ環境の推進を図ります。 ■企業理念、目指す姿、行動指針私たちは、事業を通してお客さまの情報化社会におけるコミュニケーションを支援し、資本市場にとって「なくてはならない企業」であり続けます。お客さまをはじめとするすべてのステークホルダーとともに私たちの使命を果たしながら、持続可能な社会づくりに貢献してまいります。 ■気候変動をはじめとしたサステナビリティ課題への取組み当社グループは、気候変動をはじめとしたサステナビリティ課題を経営課題の一つと認識しており、サステナビリティ委員会を設置し、検討を進めております。サステナビリティ基本方針のもと以下の5つのマテリアリティ(重要課題)を特定し、各マテリアリティにおいてアクションプラン基本方針、2030年までのアクションプランを定め、これを実行し、実現することを目標としております。① 専門知識の蓄積、研鑽と発信② ガバナンスの深化③ 従業員の幸せ④ 環境問題解決に向けたソリューションの創出⑤ ステークホルダーとの共栄環境への取り組みとしては、当社グループはこれまで環境保全活動に積極的に取り組んでおり、電力使用量の測定・削減、用紙使用量削減・再生紙活用の推進、汚染物資・化学物質の削減、産業廃棄物排出量の削減等を進め、継続的に環境負荷の軽減を図ってまいりました。今後は気候変動が当社グループの業績に与える影響について検討を進め、FSB(金融安定理事会)により設立されたTCFD(気候関連財務情報開示タスクフォース)の提言を参照し、サステナビリティ委員会において検討のうえ、枠組みに沿った情報開示を進めてまいります。 (2) 経営環境当社グループの主要事業であるディスクロージャー関連事業の事業環境はこれまで、金融庁の電子開示システムEDINETの改訂、株主総会プロセスの電子化の促進、企業のIR活動の拡充、コーポレート・ガバナンスの充実、サステナビリティ情報の開示、海外投資家に向けた英語での会社情報の開示への一層の取組みなど、多くの変化を経験してまいりました。また、足元では、SSBJ基準対応、株主が株主総会の前に有価証券報告書を確認できるよう早期提出への対応が求められるなど、大きく、激しく変化しております。更には、生成AIをはじめとするテクノロジーの普及により、顧客ニーズの多様化や産業構造の変化がかつてないスピードで進行しております。このような事業環境において、多様化・高度化する情報開示に対するシステムの技術革新等を含めた対応要請、オンライン化、並びに事業体のグローバル化への動きは、今後も一層進展していくものと想定しております。このような環境の中、当連結会計年度で終了しました「中期経営計画2026」では、売上高311億円、営業利益44億円、親会社株主に帰属する当期純利益33億円、営業利益率14.2%、ROE10.8%となりました。売上高目標は未達となりましたが、営業利益については上方修正した修正目標を達成、AIの利活用を積極的に行い、WizLaboへのAI搭載による商品力強化と社内業務の効率化を実現したことにより、営業利益率並びにROE目標も達成いたしました。増収要因は、ディスクロージャー関連事業においては、統合型ビジネスレポートシステム「WizLabo」やコンサルティング、統合報告書など複数の商材が好調に推移したことに加え、関東圏を始めとする市場シェアの拡大や、㈱ジェイ・トラストの連結化などにより売上高が前年比5.0%増加しております。また、通訳・翻訳事業においては、新規開拓による取引社数増加や、国際会議・大型イベントの開催に伴う通訳需要の取り込みが業績を牽引。更には、AI通訳・AI翻訳の販売にも注力した結果、「通訳・翻訳事業」の売上高が前年比4.9%増加しております。 (3) 経営戦略当社は上記の経営環境の認識の下、2026年7月8日に、2027年5月期~2029年5月期の「新・中期経営計画2029」を策定し、以下のTAKARA & COグループが目指す姿を公表しました。 1.TAKARA & COグループが目指す姿コーポレートブランドメッセージ「Tech Driven Value for Growth」を掲げ、私たちは「社会の公器」として、全てのステークホルダーの価値向上を目指し、資本市場にとってなくてはならない企業であり続けることを目指します。<Purpose>当社グループは、あらゆる企業の情報開示及び資本市場の健全な発展に寄与し、言語の壁を超越して社会と資本市場の信頼基盤を造り続けます。<Vision2030>当社グループは、ディスクロージャー&IR領域でOnly oneのTech Driven型ディスクロージャー&IR企業群を目指し、代替の効かない唯一無二のパートナーとしての地位を確立します。 上記目指す姿の実現に向け、以下の成長戦略、具体的施策を推進していきます。 ① コアビジネス・中核事業WizLaboの進化・金商法、会社法等ディスクロージャー関連事業における市場シェアの獲得とブランド地位の確立・ディスクロージャー翻訳分野において、最新AI技術を活用し圧倒的なスピード・高品質・低価格を同時に実現・多様化する開示・決算ニーズに対する、コンサルティング及びBPO領域の強化・IR・SR関連事業において、ブランディング支援を強化し、AIを組み合わせた高付加価値ソリューションを提供 ② グループ連携&シナジー・グループの総力を挙げて全てのステークホルダーの価値向上に取り組む・グループ連携での新製品・サービス開発の強化、新事業領域の拡大・市場拡大を牽引するAI・機械翻訳による構造変化に確りと対応・テクノロジーを駆使した独自の自社開発プロダクツへの取り組み・海外を含む有力プレーヤー/サプライヤーとの業務提携等 ③ 人的資本経営への取り組み・専門人材の獲得・育成、リスキリング強化・階層別・部門別研修等による人材育成や属人化を解消するナレッジの共有(知識の体系化・見える化等)・グループ会社間の人材交流、グループ採用へのシフト等を中長期的に推進・各自の業務・専門性がグループの存在意義、社会にどのように貢献しているのか、説明会や部署横断プロジェクト等の対話環境を通じて共感を生み、エンゲージメントの向上を図る施策の実施・「当社独自の週休3日制度」の導入・実施により、能力を遺憾なく発揮するために重要となる従業員の健康、心身のリフレッシュや自己研鑽の時間につながっていく新しい働き方へ挑戦・中期経営計画2029の期間において、年率5%以上の賃上げを目指す。 (4) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題1. グループ経営の強化当社グループは、継続的に中期経営計画を策定・公表しております。この目標を達成するために、サステナビリティ経営を推進し、グループ間シナジーの創出を通じて企業価値向上を持続的に実現してまいります。 2. 新規事業の開拓と育成当社グループがさらに飛躍するためには、新規事業の開拓と育成が必要と考えております。当社グループは、ディスクロージャー&IR事業を基盤として、その周辺分野へサービスの範囲を拡大していく事のほか、当社グループのビジネスに関連するM&Aやアライアンスの実施も視野に入れた新たな事業展開等へ100億円の成長投資枠を確保しており、新規事業の開拓と育成を進めてまいります。 3. 開示支援サービスの信頼性向上ディスクロージャー&IR事業の環境の変化とお客様のニーズを的確に捉え、統合型ビジネスレポートシステム「WizLabo」をプラットフォームとした、総合ディスクロージャーソリューション企業として、ワンストップでのソリューション提供を通じた顧客体験の更なる向上を図ります。具体的には、「WizLabo」へのAI実装本格化・データ収集機能強化を始めとした機能拡充、更なる株主総会プロセスの電子化進展に対応する電子化商材の機能強化と拡販、投資家向け情報開示のグローバル化によるニーズ拡大を踏まえたAI翻訳等新技術の積極的な利活用、高度な開示領域で高まる顧客ニーズに対応したコンサルティングサービスの拡大等に努めます。お客様に満足していただけるサービスの提供を通じて、信頼性の向上を図り、法定開示書類、任意開示書類の受注拡大、IPO等における受注拡大を図ってまいります。 4. 通訳・翻訳事業の拡大と高品質+αの競争優位の確立通訳事業では、引き続き堅調な需要が見込まれる中、次世代通訳者の不足、AIの進化等、業界における課題が変化しております。当社グループでは次世代通訳者の獲得・育成、AI関連サービスの商品化を主要課題として、質・量ともに業界リーダーとしての強みを生かし、更なる業績拡大を推進してまいります。翻訳事業では、ディスクロージャー翻訳、ビジネス翻訳など、高い専門性が求められる分野の品質向上に引き続き注力するとともに、新商材「SIMULwiz」の拡販等AIを始めとしたテクノロジーの活用を積極的に進めてまいります。また、ビジネスのグローバル化に伴う、企業のWebサイト・広告・書籍等における多言語ローカライズニーズに対応するトランスクリエーション(マーケティング/クリエイティブ色の強い翻訳)サービスの強化にも注力しております。これら各種サービスの提供を通じて、お客様の利便性・信頼性の向上を図り、通訳・翻訳事業の高品質+αの競争優位性の確立を実現してまいります。 (5) 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等2027年5月期から2029年5月期における経営数値目標は、「新・中期経営計画2029」として2026年7月8日開催の取締役会にて決議し、同日付で開示いたしました。その計画期間最終期となる2029年5月期における経営数値目標は、売上高500億円、営業利益82億円、営業利益率16.4%、親会社株主に帰属する当期純利益57億円、ROE15.3%として設定しております。
MD&A(経営者による分析)
4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】2025年5月23日に行われた株式会社ジェイ・トラストとの企業結合について前連結会計年度において暫定的な会計処理を行っておりましたが、当連結会計年度に確定したため、前連結会計年度との比較・分析にあたっては、暫定的な会計処理の確定による見直し後の金額を用いております。(1) 経営成績等の状況の概要当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。① 財政状態及び経営成績の状況当連結会計年度におけるわが国経済は、インバウンド需要の継続や堅調な企業業績等を背景に、雇用・所得環境の改善など景気は緩やかな回復が続きましたが、中東紛争など地政学リスクの影響や、米国の政策動向、原材料・エネルギー価格の高止まり、物価上昇など、依然として不透明な状況が続いております。こうした状況のもと、当社グループのディスクロージャー関連事業に関係が深い国内株式市場においては、国内景気の本格的な回復及び業績好調な半導体関連株への期待等を背景に6月下旬に日経平均株価は40,000円台を回復し、以降、堅調に推移し、5月には中東情勢の緊迫緩和への期待とAI・半導体関連株の好調等の影響から史上初の66,000円を突破するなど、高水準で推移しました。このような事業環境において、多様化・高度化する情報開示に対するシステムへのAIを活用した技術革新等を含めた対応要請、オンライン化、事業体のグローバル化への動きは今後も一層進展していくものと考えております。ディスクロージャー関連事業では、企業価値の拡大を目指すお客様のニーズにお応えするべく、決算開示実務の一層の利便性向上を推進する統合型ビジネスレポートシステム「WizLabo(ウィズラボ)」の導入社数の増加に注力するとともに、「ネットで招集」や株主総会の動画配信(ライブ・オンデマンド)を始めとする株主総会プロセスの電子化への対応、各種製品・サービスへのAIを活用した先進的テクノロジーの組み入れ対応にも引き続き取り組んでまいりました。また、資本コストを意識した経営の実現に向け積極性を増すステークホルダーとの対話、海外投資家に向けた英文での会社情報の開示への一層の取り組みに際して必要となるIR支援・翻訳サービスのほかにも、サステナビリティ情報を含む非財務情報開示の充実化への需要に対応した統合報告書の作成支援や環境関連のコンサルティング等、各サービスにおける提案力・制作体制・品質の強化を進めてまいりました。このほか、日常の定形的な業務等においてはRPAによる自動化、効率化をより一層推進し、年間合計で5万時間超をRPAによる業務代行に移行することができました。通訳・翻訳事業では、通訳事業においては、日本での国際会議、大型イベントが寄与したほか、オンラインでの社内会議が安定的に推移したことにより、オンサイトでの会議、オンラインとの組み合わせによるハイブリッド型会議など、様々な形式で顧客数が増加しております。翻訳事業においては、引き続き受注件数が増加しており、業務体制の強化に努めるとともに、通訳・翻訳業界におけるAIの影響のリサーチを行い、変化する顧客ニーズに対応するAI翻訳プラットフォーム「SIMULwiz(サイマルウィズ)」や「AI通訳」の販売に注力してまいりました。 その結果、当連結会計年度の売上高は31,154百万円(前連結会計年度比1,476百万円増、同5.0%増)となりました。利益面については、営業利益は4,420百万円(同371百万円増、同9.2%増)、経常利益は4,584百万円(同345百万円増、同8.1%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は前期に固定資産売却益を計上したこと等により3,382百万円(同693百万円減、同17.0%減)となりました。 セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。なお、セグメントの業績数値は、セグメント間の内部売上高又は振替高を相殺消去し記載しております。(ディスクロージャー関連事業)当セグメントにおきましては、株主総会招集通知や統合報告書の売上が増加したことに加え、新たに株式会社ジェイ・トラストを連結子会社化したことにより、売上高は22,851百万円(同1,090百万円増、同5.0%増)、セグメント利益は3,786百万円(同424百万円増、同12.6%増)となりました。「ディスクロージャー関連事業」を製品区分別にご説明いたしますと、次のとおりであります。・金融商品取引法関連製品資産運用会社等による金融商品に係るディスクロージャーのサービス提供を行う株式会社ジェイ・トラストを連結したことにより、売上高は9,586百万円(同858百万円増、同9.8%増)となりました。・会社法関連製品株主総会招集通知の売上が増加したことにより、売上高は6,822百万円(同316百万円増、同4.9%増)となりました。・IR関連製品統合報告書の売上が増加したものの、事業報告書等の売上が減少したことにより、売上高は4,857百万円(同49百万円減、同1.0%減)となりました。 ・その他製品企業の開示プロセス支援に係るシステム関連の売上が減少したことにより、売上高は1,585百万円(同35百万円減、同2.2%減)となりました。 なお、当セグメントの売上高はお客様の決算期が3月に集中していることに伴い季節的変動があり、第1四半期及び第4四半期の売上高が他の四半期に比べて多くなる傾向があります。 (通訳・翻訳事業)当セグメントにおきましては、売上高は8,303百万円(同385百万円増、同4.9%増)となりました。通訳事業においては、継続した営業活動の積極展開、顧客からの支持から、高いリピート率を確保しております。また、新規開拓により全体の取引社数が拡大するなか、とりわけ大型案件の受注数が前連結会計年度比で伸長しております。AI通訳サービス関連につきましても年度目標を超える売上を達成しております。通訳事業全体での売上高は、対前連結会計年度を上回っております。翻訳事業においては、売上高は前連結会計年度を下回ったものの、AI翻訳プラットフォーム「SIMULwiz」による受注積み上げ、エンターテインメント分野への進出、多言語対応の拡充等、現環境下でのニーズに応える取り組みを推進しております。また、利益面では、外注費は増加したものの、それを上回る売上高の増加と業務効率化による販管費の抑制により、セグメント利益は468百万円(同80百万円増、同20.6%増)となりました。 また、当連結会計年度における財政状態の概況は次のとおりであります。・資産流動資産は、前連結会計年度末に比べて1,326百万円(5.1%)減少し、24,784百万円となりました。これは、仕掛品が57百万円増加し、現金及び預金が1,451百万円減少したことなどによります。固定資産は、前連結会計年度末に比べて3,670百万円(26.1%)増加し、17,742百万円となりました。これは、オフィスビル取得等により有形固定資産が2,789百万円、退職給付に係る資産が1,451百万円それぞれ増加し、のれんが306百万円、投資有価証券が421百万円それぞれ減少したことなどによります。この結果、総資産は、前連結会計年度末に比べて2,343百万円(5.8%)増加し、42,527百万円となりました。・負債流動負債は、前連結会計年度末に比べて30百万円(0.4%)増加し、7,598百万円となりました。これは、未払法人税等が310百万円増加し、未払費用が284百万円減少したことなどによります。固定負債は、前連結会計年度末に比べて232百万円(12.3%)増加し、2,121百万円となりました。これは、繰延税金負債が299百万円増加し、長期借入金が78百万円減少したことによります。この結果、負債合計は、前連結会計年度末に比べて263百万円(2.8%)増加し、9,720百万円となりました。・純資産純資産合計は、前連結会計年度末に比べて2,079百万円(6.8%)増加し、32,806百万円となりました。これは、親会社株主に帰属する当期純利益3,382百万円の計上による増加と、剰余金の配当1,747百万円による減少などによります。 ② キャッシュ・フローの状況当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、前連結会計年度末に比べ1,451百万円(7.6%)減少し、17,590百万円となりました。当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。・ 営業活動によるキャッシュ・フロー営業活動の結果得られた資金は3,763百万円(前連結会計年度比13.8%減)となりました。収入の主な内訳は、税金等調整前当期純利益5,151百万円、減価償却費1,227百万円であり、支出の主な内訳は、投資有価証券売却益603百万円及び法人税等の支払額1,501百万円であります。・ 投資活動によるキャッシュ・フロー投資活動の結果使用した資金は3,060百万円(前連結会計年度は1,271百万円の獲得)となりました。収入の主な内訳は、投資有価証券の売却及び償還による収入926百万円であり、支出の主な内訳は、有形・無形固定資産の取得による支出3,998百万円であります。 ・ 財務活動によるキャッシュ・フロー財務活動の結果使用した資金は2,156百万円(前連結会計年度比91.3%増)となりました。支出の主な内訳は、配当金の支払額1,744百万円であります。 ③ 生産、受注及び販売の実績当社グループは、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(セグメント情報等)」に記載のとおり「ディスクロージャー関連事業」、「通訳・翻訳事業」の2つを報告セグメントとしております。なお、「ディスクロージャー関連事業」の生産、受注及び販売の実績につきましては従来と同様に、金融商品取引法関連、会社法関連、IR関連、その他の4製品区分別に記載しております。 a. 生産実績当連結会計年度における生産実績をセグメント別及び製品区分別に示すと、次のとおりであります。セグメントの名称製品区分別の名称生産高(千円)前年同期比(%)ディスクロージャー関連事業金融商品取引法関連9,586,201109.8会社法関連6,822,192104.9IR関連4,857,84099.0その他1,585,46097.8ディスクロージャー関連事業 計22,851,696105.0通訳・翻訳事業通訳・翻訳8,303,261104.9合 計31,154,957105.0 (注) 金額は、販売価格によっております。 b. 受注実績当連結会計年度における受注実績をセグメント別及び製品区分別に示すと、次のとおりであります。セグメントの名称製品区分別の名称受注高(千円)前年同期比(%)受注残高(千円)前年同期比(%)ディスクロージャー関連事業金融商品取引法関連10,827,717125.04,706,362135.8会社法関連7,002,758105.41,673,413112.1IR関連4,935,734106.61,312,991106.3その他1,584,23396.1276,07599.6ディスクロージャー関連事業 計24,350,443112.87,968,843123.2通訳・翻訳事業通訳・翻訳8,295,261104.910,39756.5合 計32,645,704110.77,979,241123.0 c. 販売実績当連結会計年度における販売実績をセグメント別及び製品区分別に示すと、次のとおりであります。セグメントの名称製品区分別の名称販売高(千円)前年同期比(%)ディスクロージャー関連事業金融商品取引法関連9,586,201109.8会社法関連6,822,192104.9IR関連4,857,84099.0その他1,585,46097.8ディスクロージャー関連事業 計22,851,696105.0通訳・翻訳事業通訳・翻訳8,303,261104.9合 計31,154,957105.0 (注) 最近2連結会計年度において、総販売実績の10%以上を占める販売顧客に該当するものはありません。 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容(財政状態の分析)当連結会計年度末の総資産については、前連結会計年度末に比べて2,343百万円(5.8%)増加し、42,527百万円となりました。これは主に、オフィスビル取得等により有形固定資産が2,789百万円、退職給付に係る資産が1,451百万円それぞれ増加したことなどによります。負債については、前連結会計年度末に比べて263百万円(2.8%)増加し、9,720百万円となりました。これは主に、未払法人税等が310百万円、繰延税金負債が299百万円増加したことなどによります。純資産については、前連結会計年度末に比べて2,079百万円(6.8%)増加し、32,806百万円となりました。これは主に、親会社株主に帰属する当期純利益3,382百万円の計上による増加と剰余金の配当1,747百万円による減少などによります。(経営成績の分析)当社グループの当連結会計年度の売上高は31,154百万円(前連結会計年度比1,476百万円増、同5.0%増)となりました。その要因についてセグメントごとにご説明いたしますと次のとおりであります。なお、セグメントの業績数値は、セグメント間の内部売上高または振替高を相殺消去し記載しております。 a. ディスクロージャー関連事業当セグメントにおきましては、株主総会招集通知や統合報告書の売上が増加したことに加え、新たに株式会社ジェイ・トラストを連結子会社化したことにより、売上高は22,851百万円(同1,090百万円増、同5.0%増)、セグメント利益は3,786百万円(同424百万円増、同12.6%増)となりました。製品区分別に売上高をご説明いたしますと、次のとおりであります。・金融商品取引法関連製品当製品の売上高は9,586百万円(同858百万円増、同9.8%増)となりました。主な増加要因は、統合型ビジネスレポートシステム「WizLabo」の導入顧客数が増加したことや、資産運用会社等による金融商品に係るディスクロージャーのサービス提供を行う株式会社ジェイ・トラストを連結したことによります。当社グループの専門性を生かし、決算業務の支援から開示書類の作成支援、制度開示用書類作成システムの入力代行サポートまで幅広い対応を行うことで売上が増加いたしました。また、2025年は新規上場会社数に対する当社シェアが51.5%と過半数を超える件数の上場支援を手掛けております。 ・会社法関連製品当製品の売上高は6,822百万円(同316百万円増、同4.9%増)となりました。主な増加要因は、株主総会招集通知の売上が増加したことによります。お客様の多くが3月決算会社のため、株主総会関連製品の納品が5月から6月に集中します。近年は株主総会招集通知の早期開示傾向の影響により、関連する売上が5月に移行する動きが見られます。前連結会計年度は上場会社で株主との建設的な対話促進等を理由として早期提供の傾向がより顕著となりました。・IR関連製品当製品の売上高は4,857百万円(同49百万円減、同1.0%減)となりました。主な減少要因は、株主通信・事業報告書の不作成企業が増加したことによります。一方で財務・非財務情報を結び付けて企業価値向上の取り組みを発信する場として統合報告書を発行する企業数、当社受注企業数ともに堅調に増加しております。・その他製品当製品の売上高は1,585百万円(同35百万円減、同2.2%減)となりました。主な減少要因は、企業の開示プロセス支援に係るシステム関連の売上が減少したことなどによります。 b. 通訳・翻訳事業当セグメントにおきましては、売上高は8,303百万円(同385百万円増、同4.9%増)となりました。通訳事業においては、継続した営業活動の積極展開、顧客からの支持から、高いリピート率を確保しております。また、新規開拓により全体の取引社数が拡大するなか、とりわけ大型案件の受注数が前連結会計年度比で伸長しております。AI通訳サービス関連につきましても年度目標を超える売上を達成しております。通訳事業全体での売上高は、対前連結会計年度を上回っております。翻訳事業においては、売上高は前連結会計年度を下回ったものの、AI翻訳プラットフォーム「SIMULwiz」による受注積み上げ、エンターテインメント分野への進出、多言語対応の拡充等、現環境下でのニーズに応える取り組みを推進しております。 また、利益面では、外注費は増加したものの、それを上回る売上高の増加と業務効率化による販管費の抑制により、セグメント利益は468百万円(同80百万円増、同20.6%増)となりました。 ② キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報当社グループの資本の財源及び資金の流動性につきましては、次のとおりであります。当社グループにおける資金需要の主なものは、製造費用、販売費及び一般管理費の営業費用による運転資金および設備投資資金であります。当社グループの資金の源泉は主として営業活動によるキャッシュ・フローであります。当社グループは、営業活動により獲得したキャッシュ・フローと投資活動によるキャッシュ・フローの合計を重要な資金の調達源として位置づけております。当連結会計年度の営業活動によるキャッシュ・フロー及び投資活動によるキャッシュ・フローは、統合型ビジネスレポートシステム「WizLabo」の機能向上に係るシステム開発や有形・無形固定資産の取得などによる支出を、「WizLabo」の導入顧客数増加や株主総会招集通知、統合報告書等の売上増加に伴う収入が上回ったことにより、702百万円の収入となりました。財務活動によるキャッシュ・フローは、配当金の支払額1,744百万円などにより、2,156百万円の支出となりました。以上の結果、当連結会計年度末における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末比1,451百万円減少し、17,590百万円になりました。なお、当社グループは十分な水準の手元流動性を確保しております。一方で、今後の事業展開に伴う新たなる資金需要に対しての機動的対応策として金融機関からの借入も選択の範囲においております。当社グループと各取引金融機関は現在良好な関係にあり、新たなる借入負担に対する余力を備えております。 ③ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成しております。この連結財務諸表の作成に当たりましては、資産の評価や引当金の計上など一部に将来の合理的な見積りが求められているものもあります。これらの見積りは当社グループにおける過去の実績・現状・将来計画を考慮し、合理的と考えられる事項に基づき判断しておりますが、実際の結果は、これらの見積りと異なる場合があります。重要な会計方針は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項 (連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)」に記載のとおりであります。なお、連結財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 (重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。 ④ 経営方針、経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等当社グループは2027年5月期から2029年5月期までの3年間を計画期間とする中期経営計画を「新・中期経営計画2029」として2026年7月8日開催の取締役会にて策定しております。その計画期間最終期となる2029年5月期における経営数値目標は、売上高500億円、営業利益82億円、営業利益率16.4%、親会社株主に帰属する当期純利益57億円、ROE15.3%として設定しております。なお、本見通しは2026年7月8日現在において見積もったものでありますが、現時点で変更はございません。

事業リスク

  • 情報漏洩リスク
    同社グループは、顧客の開示前機密データや個人情報を取り扱っており、情報漏洩やインサイダー取引が発生した場合、企業の信用失墜や業績に甚大な影響を及ぼす可能性があります。サイバー攻撃によるシステム停止のリスクもあり、情報セキュリティ対策の継続的な強化が不可欠です。
  • 人材確保・育成リスク
    事業の根幹である高度な専門性を維持・向上させるためには、優秀な人材の確保と育成が不可欠です。国内の人口減少や専門人材の獲得競争が激化する中で、必要な人材を確保・育成できない場合、競争力の低下やサービス品質の低下を招き、業績に悪影響を与える可能性があります。
  • 法改正・技術革新への対応リスク
    ディスクロージャー関連法令や会計基準は頻繁に改正され、開示手段もIT化により変化しています。また、通訳・翻訳事業ではAIや自動翻訳の進化が市場環境に影響を与える可能性があります。これらの変化に迅速に対応できなければ、競争力の低下や大規模なシステム改修費用が発生し、業績に影響を及ぼす可能性があります。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
有価証券報告書「事業等のリスク」の全文を見る(年度切替)
FY2026|4,758 文字
3 【事業等のリスク】当社は、取締役会がリスク管理体制を構築する責任と権限を有し、これに従い2006年よりリスク管理に係る危機管理規程を制定・施行し、リスク管理体制を構築しております。また、2022年1月に設置したサステナビリティ委員会において、リスク項目の定期的な見直しを議論し、新たな対応策の検討・モニタリングを実施しております。取締役会として、有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資家の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項として、以下のようなものを認識しております。ただし、以下に記載したリスクは当社グループに関するすべてのリスクを網羅したものではなく、記載されたリスク以外のリスクも存在します。かかるリスク要因のいずれによっても、投資家の判断に影響を及ぼす可能性があります。なお、本項においては、将来に関する事項が含まれておりますが、別段の表示が無い限り、当該事項は提出日現在において判断したものです。① 情報漏洩等に関するリスク(影響度:大)当社グループが取扱う顧客のデータの中には、インサイダー取引規制に該当するものも含む開示前機密データや個人情報があり、万一情報漏洩や情報流出、インサイダー取引等が生じた場合は、当社グループの信用および業績に多大な影響を与える可能性があります。このため、当社グループにおいては、プライバシーマーク認証の取得や情報セキュリティに対応するためのISMS認証を取得するなど(※)、システムと運用の両面で整備、強化するとともに、インサイダー取引管理規程をはじめとする諸規程を制定し、従業員教育を徹底するなど機密保持に努めております。また、サイバー攻撃によるランサムウェアへの感染によって業務停止やシステムサービスの停止が発生した場合、当社グループの事業に重大な影響を与えることが懸念されるため、2022年2月に設置した情報セキュリティ委員会における重要課題として、システムセキュリティの強化や従業員への作業ルールの周知徹底を図っております。顧客に対するサービス内容は、EDINETをはじめとしたディスクロージャーのIT化の流れを踏まえ、IT技術を有効に活用したものとなってきております。そのため、当社グループは情報漏洩の事故防止の観点から顧客の情報セキュリティの確保を最重要課題と位置づけ、より強固な管理体制の構築に努めております。また、社内の資料等につきましても、情報管理規程の見直しを行い、更にその施行細則である情報管理実行マニュアルを制定・運用し、情報の管理に努めております。(※)認証範囲の詳細については、当社ホームページ(https://www.takara-company.co.jp/sustainability/mark.html)をご確認ください。 ② 人的資本に係る影響~人材採用リスク(影響度:大)当社グループは、従業員の高度な専門性を生かした顧客へのサービス提供を強みとしており、ディスクロージャー制度の変革やICT技術の進化に対応し、持続的な成長を継続するには優秀な人材を獲得し育成することが不可欠です。国内の急速な人口減を背景として、長期的に必要となる人材の確保および育成が進まなかった場合、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。当社グループでは、マテリアリティ(重要課題)の一つとして「従業員の幸せ」を特定しております。当該マテリアリティに即したアクションプランを着実に実行していくことで、ウェルビーイングの実現を重視した従業員教育や福利厚生の充実を図り、従業員にとって柔軟な職場環境を整備することで、専門性の高い人材を獲得し、高い成長を実現できる、働きやすい企業であり続けられるよう取り組んでまいります。 ③ 人的資本に係る影響~人材成長リスク(影響度:大)当社グループの事業においては高度な専門性が必要であり、ステークホルダーへの提供価値を最大化するためには事業に関わるすべての人材の成長が不可欠となります。人材成長が進まなかった場合、新商品やシステム新機能の開発の停滞による競争力の低下、アドバイザリーの品質低下等による顧客からの信頼性の低下等の影響を与える可能性があります。当社グループでは以下施策を実施することにより、すべての人材が成長を志向し、高い成長性を実現できるよう取り組んでまいります。・OJTの充実と共に、各社、各部の教育プログラムを見える化し、ベストプラクティスを共有する体制を推進・ナレッジ共有システムにより、専門能力を強化する機会を拡充・定型業務のDX化の推進により、専門能力向上に充てる時間を拡大・ICTリテラシーの向上のための施策を実施・人材成長に繋がる異動の積極化 ④ 気候変動、自然災害および不測の事態等による損害リスク(影響度:大)国内外における大規模な震災や津波、台風、洪水等の自然災害、インフラの停止、政情不安、爆発等の人災その他の不測の事態が発生した場合には、仕入先の被災に起因する供給不足、交通、流通サービスおよびサービスチャネルの障害、電気・水道等の停止、需要の減少、従業員の被災等により、当社グループの業績に悪影響を及ぼす可能性があり、気候変動による自然災害リスクへの影響や地政学・経済安全保障リスクの顕在化について、継続的に留意してまいります。 ⑤ ディスクロージャー関連法令等の改正および会計基準の変更が業績に大きな影響を与えるリスク(影響度:大)当社グループ事業の根幹であるディスクロージャー関連書類の多くは、金融商品取引法および会社法に基づいて作成されておりますが、近年は投資家保護の観点等から、より適切な開示内容が求められ、法律や関連する諸制度の改正が頻繁に行われております。また、わが国の会計基準はIFRSとのコンバージェンスを進め、毎年多くの改正が行われております。これらの改正等により、当社グループが受注しているディスクロージャー関連書類は、記載内容の変更等に伴いページ数や印刷物の必要部数の増減が生じるなど、当社グループの売上に影響を与えることがあります。EDINETの高度化、株主総会資料の電子提供制度の開始、四半期開示制度の見直しなど、ディスクロージャーの開示手段および方法も度々変更されており、大規模なシステム改修を行うことによって、顧客のディスクロージャー実務の支援を継続しなければならない場合もあります。当社グループは、このような改正の動向を一早く把握し、対応策を素早く講ずることができるよう、常にディスクロージャー制度や会計基準に関するあらゆる情報を収集・分析するとともに、社内各部署と十分に情報共有を行い対応しております。特に、昨今の国内のサステナビリティ開示の動きをリードする国際ディスクロージャー動向の情報収集機能については、更なる拡充を検討してまいります。 ⑥ 技術革新や国際的な紛争・感染症等により、通訳・翻訳に係る市場環境に大きな影響を与えるリスク(影響度:大)当社グループが顧客とする企業のグローバル化、そして顧客の株主のグローバル化等、当社グループを取り巻く環境は年々ボーダレス化しており、英語を始めとした翻訳ニーズの高まりは続くと考えております。しかしながら、AIや自動翻訳の進展による翻訳ニーズの減少や感染症の世界的拡大の影響による国際展示会、国際カンファレンス等の減少、見合わせにおける通訳ニーズの減少などが発生することがあります。これらに対して、より高品質な翻訳支援ツールや遠隔地からの同時通訳を可能にするシステム等の機能向上と運用拡充など対応を進めております。 ⑦ AI化の進展による市場変化により競争力が低下するリスク(影響度:大)当社グループの提供価値である、高度な専門性を生かして積み重ねたノウハウが、日進月歩のAI化の進展により、無力化・陳腐化する可能性があります。当社グループは、ディスクロージャー関連事業、通訳・翻訳事業ともにAI技術の変化を適時把握する体制を構築し、競争優位を確保するため迅速な製品・サービスへのAI技術取り込みを進めております。 ⑧ 新規上場会社数減、上場会社数減、ファイナンス件数減等による株式市場からのマイナス影響が生じるリスク(影響度:中)当社グループが専門領域としているディスクロージャー関連書類の作成につきましては、有価証券報告書や株主総会招集通知などの継続開示書類と、株式の新規上場時の申請書類やファイナンスに関する書類などの不定期開示書類とがあります。このうち不定期開示書類関連の受注は、株式市場動向の影響を受けやすく、当社グループの売上および利益が大きな影響を受けることがあります。また、上場会社数の減少は、当社グループにとって顧客の減少に繋がることから、売上および利益の減少要因となります。当社グループはこの影響を軽減するため、継続開示に関するサービスの拡充を図るとともに、グループシナジーを発揮した通訳・翻訳案件等の受注品目の拡大、未上場企業向け新規サービスの拡大等を通じて、業績の安定を進めております。 ⑨ M&Aの失敗により生じるリスク(影響度:中)当社グループは、事業戦略上、企業価値の向上を目的として必要に応じて他企業の買収、他企業への出資、他企業との提携および協力体制構築等を入念に調査、分析、検討し、その結果、将来の当社グループの業績に貢献すると判断した場合には、今後も企業や事業の買収、組織再編等を行うことも考えられます。しかしながら、下記に想定される事象があった場合等には、のれんに係る減損損失の発生等により、当社グループの業績に悪影響を及ぼす可能性があります。・当社グループ会社間におけるシナジーが当初想定したほど発揮されない場合、または想定しなかった重大な問題点が買収後に発見された場合・異なる企業文化等により営業、人員、技術および組織の統合ができない場合・買収又は提携した事業におけるサービスに対する継続的な需要を維持し又はかかるサービスを販売することができない場合・当社グループの内部統制体制を買収した事業に適用することができない場合・効果的なブランドおよびサービスポートフォリオを構築することができない場合・異なるサービスラインにおける販売および市場戦略の連携ができない場合 ⑩ 環境問題への対応が不十分なことによるブランド毀損等のリスク(影響度:中)気候変動、水リスク等の環境問題の深刻化は国内外における環境規制強化につながっています。印刷に係る原材料およびその処理は十分な対応を施しておりますが、規制に準じるだけではなく、環境配慮認定を受けた自社工場印刷工程の更なる改善、FSC認証紙使用の提案や「ネットで招集」など電子化に対応する各種サービスの拡充など、環境問題へ対応する活動を積極的に行っております。 ⑪ 売上高の季節的変動を要因として業績停滞に繋がるリスク(影響度:中) 当社グループの売上高は、ディスクロージャー関連事業において顧客の決算期が3月に集中していることに伴い季節的変動があり、第1四半期および第4四半期の売上高が他の四半期に比べて大きくなる傾向があります。このような受注量の変動に対しては、好業績となる時期にずれがある通訳・翻訳事業サービスの更なる拡充、ならびにディスクロージャー関連新事業領域の創出・拡大による業績の分散化を図るとともに、当社グループ内での機械および人的リソースの活用等によって内製化率の向上を図るなどのグループシナジーを発揮し、生産体制の更なる向上にも注力しております。

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