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空港施設(8864)は何で稼いでいるか — 事業の柱と依存度

不動産業 不動産

事業の概要

  • 空港内不動産事業
    空港の敷地内で、航空会社や関連企業向けに事務所ビル、格納庫、工場用建物などを貸し出す事業です。空港という特殊な立地を活かし、航空機の整備や運航に必要な施設を提供することで安定的な収益を得ています。
  • 空港外不動産事業
    空港の外部で、事務所ビル、共同住宅、ホテルなどの不動産を賃貸したり、販売したりする事業です。空港に依存しない多様な不動産を扱うことで、事業リスクの分散と収益源の多角化を図っています。
  • 空港内インフラ事業
    空港内で地域冷暖房事業や給排水運営事業、共用通信事業などを手掛けています。空港の機能維持に不可欠なインフラを提供することで、安定した需要と収益基盤を確保しており、空港運営を支える重要な役割を担っています。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
セグメント構成
  • 空港内不動産事業
    空港の敷地内で事務所ビルや格納庫などを賃貸する事業で、売上高168.9億円、営業利益33.9億円と、グループ内で最も大きな売上と利益を上げています。空港という特殊な立地を活かした安定収益が特徴です。
  • 空港外不動産事業
    空港の外部で事務所ビルや共同住宅、ホテルなどの不動産賃貸・販売を行う事業で、売上高63.7億円、営業利益14.7億円です。空港に依存しない多様な不動産を扱うことで、事業の多角化とリスク分散を図っています。
  • 空港内インフラ事業
    空港内で地域冷暖房や給排水、共用通信などのインフラサービスを提供する事業で、売上高70.7億円、営業利益8.6億円です。空港運営に不可欠なサービスであり、安定した需要と収益基盤を支えています。
2025-03 セグメント別業績
セグメント区分売上(億)営業利益(億)営業利益率
AirportRealEstateBusiness 地域 169 34 20.1%
NonAirportRealEstateBusiness 地域 64 15 23.2%
AirportInfrastructureBusiness 地域 71 9 12.2%
OtherBusiness 地域 8 3 38.0%
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FY2026|553 文字
3【事業の内容】当社グループ(当社及び当社の関係会社)は、当社、子会社9社(2026年3月31日現在)で構成され、空港内不動産事業、空港外不動産事業、空港内インフラ事業、その他の事業を主な事業内容としております。当社及び関係会社等の当該事業における位置付け並びにセグメントとの関連は次のとおりであります。なお、次の4部門は「第5 経理の状況 1.連結財務諸表等(1)連結財務諸表 注記事項」に掲げるセグメントと同一区分であります。 区分主要事業主要な会社空港内不動産事業事務所ビル、格納庫、工場用建物等の不動産賃貸当社(会社総数 1社)空港外不動産事業事務所ビル、共同住宅、ホテル等の不動産賃貸不動産の販売当社AFCアセットマネジメント㈱(会社総数 2社)空港内インフラ事業地域冷暖房事業給排水運営事業共用通信事業当社東京空港冷暖房㈱(会社総数 2社)その他の事業海外における不動産賃貸資金の貸付動産リース業太陽光発電事業当社AIRPORT FACILITIES ASIA PTE.LTD.AFS PROPERTIES PTE.LTD.AFN PROPERTIES LTD.AFC商事㈱(会社総数 5社) 〔事業系統図〕以上述べた事項をその他の関係会社を含めて事業系統図によって示すと次のとおりであります。

事業の優位性(モート)

事業の質(有価証券報告書から抽出)
数字に出ない事業の性質を、同じ物差しで全銘柄そろえています。FY2025時点の記載が出典です。
価格決定力値上げを通せるか。強いほどインフレ耐性が高い 弱い
主要顧客である航空会社及び航空関連会社による事業合理化や計画見直しが影響する
参入障壁新規参入を阻む要因の種類 規制
空港を拠点に空港に必要な施設と機能を提供している特性上、国の施策等の影響を受ける
顧客集中度特定顧客への依存度。高いほど失注リスクが大きい 高い(依存)
景気敏感度業績が景気循環にどれだけ振られるか シクリカル
設備投資の性質稼いだ現金がどれだけ設備維持に消えるか 混合
規制依存規制は障壁にも足枷にもなる 高い
会社が挙げる主要リスク:特定の取引先への依存リスク / 国の施策等のリスク / 災害リスク
同じ条件で他の銘柄を探す → 定性スクリーニング(価格決定力・参入障壁・景気敏感度などで絞り込めます)
モート総合 6 / 25 5類型それぞれの強度と、そう判定した根拠
無形資産☆☆☆☆☆
根拠:弱いブランド・特許・許認可

空港施設は、特定の空港運営会社から委託を受けて運営・管理を行う事業であり、独自のブランド力や特許、規制ライセンスといった無形資産による競争優位性は限定的である。事業の性質上、参入障壁は高いものの、それは規制や許認可によるものであり、企業固有の無形資産とは異なる。

スイッチングコスト★★★☆☆
根拠:中程度乗り換えの手間・コスト

空港運営会社との契約に基づく事業であり、一度契約が締結されると、契約期間中は他の事業者に切り替えることは困難である。また、空港運営会社側も、実績のある信頼できる事業者に継続して委託するインセンティブが働くため、一定のスイッチング・コストが発生すると考えられる。

ネットワーク効果☆☆☆☆☆
根拠:弱い利用者増が価値を生む

同社の事業は、空港利用者の増加や航空会社の便数増加といった外部ネットワーク効果から直接的な恩恵を受ける構造ではない。事業の収益性は、空港全体の利用状況に依存するものの、同社自身のサービス提供におけるネットワーク効果は認められない。

コスト優位☆☆☆☆☆
根拠:弱い同じ物を安く作れる

空港施設運営・管理事業は、高度な専門知識や設備投資が必要であり、構造的にコスト優位性を確立することは難しい。むしろ、安全基準の維持や高度なサービス提供のために、一定以上のコストがかかる事業である。

規模の経済★★★☆☆
根拠:中程度規模が参入障壁になる

空港施設運営・管理事業は、大規模なインフラを扱うため、事業規模が大きくなるほど、運営効率の向上や調達コストの低減といったスケールメリットが働く可能性がある。特定の空港における独占的な運営権を持つ場合、その規模が競争優位に繋がる。

  • 空港内不動産の立地優位性
    空港という限られた特殊な場所で、航空会社や関連企業に不可欠な施設を提供しています。新規参入が極めて難しい立地条件と許認可を背景に、安定した賃貸収入を確保できる点が強みです。
  • インフラ事業の安定性
    空港の機能維持に必須の地域冷暖房や給排水、通信といったインフラを提供しており、航空需要の変動を受けにくい安定した収益基盤を持っています。これは、空港運営に不可欠なサービスであり、長期的な契約に基づいています。
  • 特定顧客との強固な関係
    日本航空、全日本空輸、日本空港ビルデングといった主要顧客との長年にわたる取引関係は、単なるテナントと貸主の関係を超え、熱供給や給排水事業における重要な供給先でもあります。これにより、安定した事業運営が期待できます。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)

経営戦略

  • 企業価値向上に向けた経営
    企業理念「価値ある施設とサービスの提供を通じて、航空の未来と魅力ある街づくりに貢献する」に基づき、持続的な成長と収益基盤の強化を目指しています。特に、資本コストや株価を意識した経営を重視し、PBR(株価純資産倍率)の改善に取り組んでいます。
  • 中長期経営計画の見直しと事業再構築
    2022年に策定した中長期経営計画を、事業環境の変化を踏まえて見直しました。特に「羽田空港一丁目プロジェクト」の計画方針の一部決定を受け、重点施策を再編し、事業戦略の再構築を進めることで、収益力の向上を図ります。
  • 資本政策の強化とROE目標設定
    資本効率の改善と市場評価の向上を目指し、資本政策を強化しています。直近で株主資本コストを下回っていたROE(自己資本利益率)を、計画終了時には6.0%まで高めることを目標とし、成長投資と資本施策を継続的に実施します。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
有価証券報告書「経営方針・対処すべき課題・MD&A」の全文を見る(年度切替)
経営方針・経営戦略
1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。(1)経営方針当社グループは、以下の企業理念に則り、会社の経営を行っております。 企業理念:「私たち空港施設グループは、価値ある施設とサービスの提供を通じて、航空の未来と魅力ある街づくりに貢献します。」 (2)経営環境、経営戦略及び優先的に対処すべき課題① 中長期経営計画当社では2022年5月に中長期経営計画(FY2022~FY2028)を策定後、重点施策の進捗や事業環境の変化を踏まえ、2025年5月9日付で同計画を見直し、開示しております。本計画見直しにおいては、最終年度となる2028年度の数値目標を、売上高400億円、当期純利益38億円、ROE目標を6.0%としたうえで、これらの目標達成のために、事業戦略の再構築や、4つの資本施策を掲げております。 当社を取り巻く事業環境は、不確実性が高まっている状況ではありますが、事業戦略および資本施策の両面から収益基盤、経営基盤の強化を図ることが重要な経営課題であると認識しており、本計画に基づく取り組みを着実に推進することで、持続的な成長と中長期的な企業価値の向上を目指してまいります。 (中長期経営計画見直し・骨子) ② 資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応当社では「資本コストや株価を意識した経営の実現」に向けた取り組みとして、2026年5月25日付で対応方針のアップデートを開示いたしました。 中長期経営計画に基づく各施策の推進により、収益力の向上および資本効率の改善は着実に進展し、直近事業年度におけるROEは5.7%となりました。これは、CAPMおよび市場評価等を踏まえて当社が認識する株主資本コスト(概ね5.5%~6.5%程度)の範囲内にあるものの、依然として十分とは言えない状況であると認識しております。引き続き、事業戦略の着実な遂行と資本施策の継続的な実施を重要な経営課題と位置づけ、資本収益性の一層の向上に向けた取り組みを進めてまいります。
対処すべき課題
1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。(1)経営方針当社グループは、以下の企業理念に則り、会社の経営を行っております。 企業理念:「私たち空港施設グループは、価値ある施設とサービスの提供を通じて、航空の未来と魅力ある街づくりに貢献します。」 (2)経営環境、経営戦略及び優先的に対処すべき課題① 中長期経営計画当社では2022年5月に中長期経営計画(FY2022~FY2028)を策定後、重点施策の進捗や事業環境の変化を踏まえ、2025年5月9日付で同計画を見直し、開示しております。本計画見直しにおいては、最終年度となる2028年度の数値目標を、売上高400億円、当期純利益38億円、ROE目標を6.0%としたうえで、これらの目標達成のために、事業戦略の再構築や、4つの資本施策を掲げております。 当社を取り巻く事業環境は、不確実性が高まっている状況ではありますが、事業戦略および資本施策の両面から収益基盤、経営基盤の強化を図ることが重要な経営課題であると認識しており、本計画に基づく取り組みを着実に推進することで、持続的な成長と中長期的な企業価値の向上を目指してまいります。 (中長期経営計画見直し・骨子) ② 資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応当社では「資本コストや株価を意識した経営の実現」に向けた取り組みとして、2026年5月25日付で対応方針のアップデートを開示いたしました。 中長期経営計画に基づく各施策の推進により、収益力の向上および資本効率の改善は着実に進展し、直近事業年度におけるROEは5.7%となりました。これは、CAPMおよび市場評価等を踏まえて当社が認識する株主資本コスト(概ね5.5%~6.5%程度)の範囲内にあるものの、依然として十分とは言えない状況であると認識しております。引き続き、事業戦略の着実な遂行と資本施策の継続的な実施を重要な経営課題と位置づけ、資本収益性の一層の向上に向けた取り組みを進めてまいります。
MD&A(経営者による分析)
4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】業績等の概要(1) 業績当連結会計年度(2025年4月1日~2026年3月31日)における当社グループの事業環境につきましては、航空業界は訪日需要等に支えられ堅調に推移しておりましたが、中東情勢により先行きが不透明な状況になりつつあります。そのほか、原材料価格の高騰や人手不足による物流費・人件費の上昇が、建築費をはじめ物価全体に影響を及ぼしております。さらに、金融資本市場の変動による影響、米国の通商政策をめぐる動向など引き続き注意が必要な状況にあります。 このような状況のもと、当社グループの連結業績につきましては、空港内不動産事業における既存物件の賃貸条件の見直しや誘致による賃貸収入の増加、ノンアセット事業における事務所ビル(販売用不動産)の売却、熱供給事業における基本料金の改定、給排水運営事業における給排水使用量の増加等により、売上高は36,792百万円(前年同期比18.2%増)、営業利益は6,719百万円(同50.3%増)となりました。経常利益は補助金収入や受取配当金の増加により7,126百万円(同53.9%増)となりました。また、羽田空港一丁目地区における建物撤去費用の見直しを行い、当該費用の大部分を減損損失(特別損失)として計上しましたが、親会社株主に帰属する当期純利益は3,479百万円(同34.9%増)となりました。 セグメント別の業績は、次の通りであります。① 空港内不動産事業空港内不動産事業は、既存物件の賃貸条件の見直しや誘致による賃貸収入の増加により、売上高は17,291百万円(前年同期比2.3%増)、また、大規模な修繕工事があったものの、前期に羽田空港一丁目地区内における賃貸施設の減損損失を計上したことによる減価償却費等の減少もあり、セグメント利益は4,006百万円(同18.0%増)となりました。 ② 空港外不動産事業空港外不動産事業は、ノンアセット事業における事務所ビル(販売用不動産)を3棟売却したことや前期に取得した事務所ビルの通年稼働等により、売上高は11,312百万円(同77.5%増)、セグメント利益は2,929百万円(同98.4%増)となりました。なお、当連結会計年度において、当社グループとして初の不動産私募ファンドの組成も行っております。 ③ 空港内インフラ事業空港内インフラ事業は、熱供給事業における冷温熱の基本料金の改定や給排水運営事業における給排水使用量の増加等により、売上高は7,459百万円(同5.3%増)、セグメント利益は1,154百万円(同33.3%増)となりました。 ④ その他の事業海外事業、太陽光発電事業及びその他のリースを主とするその他の事業は、一部の太陽光発電設備を譲渡したこと等により、売上高は729百万円(同6.2%減)、セグメント利益は257百万円(同12.8%減)となりました。 (2) キャッシュ・フロー当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下、「資金」という)の残高は、前年同期比6,075百万円増加の13,234百万円となりました。 ① 営業活動によるキャッシュ・フロー営業活動による資金は、9,943百万円の収入(前年同期は5,239百万円の収入)となりました。これは主に、法人税等の支払いやその他負債の減少があったものの、税金等調整前当期純利益、非資金項目である減価償却費や減損損失の計上、営業貸付金の減少があったことによるものであります。 ② 投資活動によるキャッシュ・フロー投資活動による資金は、1,885百万円の支出(前年同期は3,419百万円の支出)となりました。これは主に、固定資産の売却や投資有価証券の売却による収入があったものの、固定資産の取得による支出があったことによるものであります。 ③ 財務活動によるキャッシュ・フロー財務活動による資金は、2,019百万円の支出(前年同期は5,656百万円の支出)となりました。これは主に、配当金の支払いや自己株式の取得による支出があったことによるものであります。 (3) 生産、受注及び販売の状況① 熱供給の生産実績品目当連結会計年度(自 2025年4月1日至 2026年3月31日)前年同期比(%)冷房(MJ)519,849,750△2.3暖房(MJ)161,325,859△1.5 (注) 1.数量はセグメント間の内部振替後の数量によっております。2.数量は販売量にて表示しております。 ② 受注状況当社グループ(当社及び連結子会社)は、受注生産を実施しておりません。 ③ 販売実績品目当連結会計年度(自 2025年4月1日至 2026年3月31日)前年同期比(%)販売高(百万円)空港内不動産事業17,2912.3空港外不動産事業11,31277.5空港内インフラ事業7,4595.3その他の事業729△6.2合計36,79218.2 (注) 1.販売実績は、外部顧客に対する売上高に該当いたします。2.最近2連結会計年度の主な相手先の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は、次のとおりであります。 相手先名前連結会計年度(自 2024年4月1日至 2025年3月31日)当連結会計年度(自 2025年4月1日至 2026年3月31日)金額(百万円)割合(%)金額(百万円)割合(%)日本航空㈱4,38514.04,38511.9日本空港ビルデング㈱3,97912.74,09811.1全日本空輸㈱3,70511.93,83810.4 財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末において判断したものであります。(1) 重要な会計方針及び見積り当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成に当たり、当社経営陣は、過去の実績や状況に応じ合理的だと考えられる様々な要因に基づき、見積りを行っております。ただし、他の方法では判定しにくい資産・負債の簿価及び収益・費用の報告数字については、見積り特有の不確実性があるため、実際の結果はこれらの見積りと異なる場合があります。 (2) 当連結会計年度の経営成績の分析① 概況25年度の当社グループの連結業績につきましては、空港内不動産事業における既存物件の賃貸条件の見直しや誘致による賃貸収入の増加、ノンアセット事業における事務所ビル(販売用不動産)の売却、熱供給事業における基本料金の改定、給排水運営事業における給排水使用量の増加等により、売上高は36,792百万円(前年同期比18.2%増)、営業利益は6,719百万円(同50.3%増)となりました。経常利益は補助金収入や受取配当金の増加により、7,126百万円(同53.9%増)となりました。また、羽田空港一丁目地区における建物撤去費用の見直しを行い、当該費用の大部分を減損損失(特別損失)として計上しましたが、親会社株主に帰属する当期純利益は3,479百万円(同34.9%増)となりました。 ② 売上高売上高は前年同期比18.2%増加の36,792百万円となりました。空港内不動産事業は、既存物件の賃貸条件の見直しや誘致による賃貸収入の増加により、売上高は17,291百万円(前年同期比2.3%増)となりました。空港外不動産事業は、ノンアセット事業における事務所ビル(販売用不動産)を3棟売却したことや前期に取得した事務所ビルの通年稼働等により、売上高は11,312百万円(同77.5%増)となりました。空港内インフラ事業は、熱供給事業における冷温熱の基本料金の改定や給排水運営事業における給排水使用量の増加等により、売上高は7,459百万円(同5.3%増)となりました。海外事業、太陽光発電事業及びその他のリースを主とするその他の事業は、一部の太陽光発電設備を譲渡したこと等により、売上高は729百万円(同6.2%減)となりました。 セグメント毎の売上高 (単位:百万円) 空港内不動産事業空港外不動産事業空港内インフラ事業その他の事業合計2026年3月期17,29111,3127,45972936,7922025年3月期16,8916,3727,07877731,121 ③ 営業利益営業利益は、前年同期比50.3%増加の6,719百万円となりました。 ④ 営業外収益(費用)営業外収益は、補助金収入や受取配当金の増加等により、前年同期比39.0%増加の857百万円となりました。営業外費用は、前年同期比1.5%減少の450百万円となりました。 ⑤ 経常利益経常利益は、前年同期比53.9%増加の7,126百万円となりました。 ⑥ 特別利益(損失)特別利益は、固定資産売却益の計上等により、前年同期比237百万円増加の362百万円となりました。特別損失は、減損損失を計上したこと等により、前年同期比868百万円増加の2,126百万円となりました。 ⑦ 税金等調整前当期純利益税金等調整前当期純利益は、前年同期比53.3%増加の5,363百万円となりました。 ⑧ 法人税等法人税等は、前年同期比104.2%増加の1,774百万円となりました。 ⑨ 非支配株主に帰属する当期純利益非支配株主に帰属する当期純利益は、東京空港冷暖房㈱の非支配株主に帰属する当期純利益からなり、前年同期比118.7%増加の109百万円となりました。 ⑩ 親会社株主に帰属する当期純利益親会社株主に帰属する当期純利益は、前年同期比34.9%増加の3,479百万円となりました。 (3) 経営成績に重要な影響を与える要因について経営成績に重要な影響を与える要因については、「3 事業等のリスク」に記載しております。 (4) 戦略的現状と見通し戦略的現状と見通しについては、「1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載しております。 (5) 資本の財源及び流動性についての分析① キャッシュ・フロー当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下、「資金」という)の残高は、前年同期比6,075百万円増加の13,234百万円となりました。 (営業活動によるキャッシュ・フロー)営業活動による資金は、9,943百万円の収入(前年同期は5,239百万円の収入)となりました。これは主に、法人税等の支払いやその他負債の減少があったものの、税金等調整前当期純利益、非資金項目である減価償却費や減損損失の計上、営業貸付金の減少があったことによるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー)投資活動による資金は、1,885百万円の支出(前年同期は3,419百万円の支出)となりました。これは主に、固定資産の売却や投資有価証券の売却による収入があったものの、固定資産の取得による支出があったことによるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー)財務活動による資金は、2,019百万円の支出(前年同期は5,656百万円の支出)となりました。これは主に、配当金の支払いや自己株式の取得による支出があったことによるものであります。 (キャッシュ・フローの指標) 2024年3月期2025年3月期2026年3月期自己資本比率(%)52.655.154.9時価ベースの自己資本比率(%)27.528.342.3キャッシュ・フロー対有利子負債比率(年)40.95.12.7インタレスト・カバレッジ・レシオ(倍)2.616.332.4 (備考) 自己資本比率 :自己資本/総資産時価ベースの自己資本比率 :株式時価総額/総資産キャッシュ・フロー対有利子負債比率 :有利子負債/営業キャッシュ・フローインタレスト・カバレッジ・レシオ :営業キャッシュ・フロー/利払い(注) 1.いずれも連結ベースの財務数値により計算しております。2.株式時価総額は自己株式を除く発行済株式数をベースに計算しております。3.有利子負債は、連結貸借対照表に計上されている負債のうち、利子を支払っている全ての負債を対象としております。4.営業キャッシュ・フロー及び利払いは、連結キャッシュ・フロー計算書に計上されている「営業活動によるキャッシュ・フロー」及び「利息の支払額」を用いております。 ② 資金需要当社グループの運転資金需要の主なものは、建物等の修繕費の他、人件費、旅費・交通費、通信費等の営業費用によるものであります。 ③ 契約債務2026年3月31日現在の当社グループの契約債務の概要は以下のとおりであります。 年度別要支払額(百万円)契約債務合計1年以内1年超2年以内2年超3年以内3年超社債6,000--3,0003,000長期借入金21,5964,0722,8234,7809,920 ④財政政策当社グループは現在、運転資金及び設備投資資金につきましては、主として内部資金または借入により資金調達をすることとしております。このうち、運転資金については期限が1年以内の短期借入で各々の連結会社が調達することとしております。これに対して、建物、設備などの長期借入は、原則として固定金利で調達し、販売用不動産は変動金利で調達しております。2026年3月31日現在、長期借入金の残高は21,596百万円であります。 (6) 経営者の問題意識と今後の方針について当社グループの経営陣は、現在の事業環境及び入手可能な情報に基づき最善の経営方針を立案するようにしております。「価値ある施設とサービスの提供を通じて、 航空の未来と魅力ある街づくりに貢献する。」ことを企業理念としている当社グループとして、2025年5月に見直しを行った中長期経営計画に基づき、各種の課題に着実に取り組むことを通じて顧客・社会のニーズに適切に応えた施設・サービスを提供することで、社会価値を創造してまいります。なお、業績等に重要な影響を与える要因については、「3.事業等のリスク」に、経営方針と今後の方針については、「1.経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」にそれぞれ記載しております。

事業リスク

  • 特定顧客への依存リスク
    日本航空、全日本空輸、日本空港ビルデングの3社が売上の38.7%を占めるため、航空需要の低迷やこれら重要顧客の事業合理化が進むと、不動産入居率の低下やインフラ利用量の減少により、業績に大きな影響が出る可能性があります。
  • 国の施策・災害リスク
    空港の設置管理者である国や行政当局の計画変更、または地震や火災などの大規模災害が発生した場合、事業計画や財務状況に影響を受ける可能性があります。施設の損壊や空港機能の停止は、収益に直接的な打撃を与えかねません。
  • 固定資産の減損リスク
    不動産賃貸事業を主力としているため、所有する固定資産の収益性が著しく悪化したり、市場価値が下落したりすると、減損損失を計上する必要が生じ、会社の経営成績や財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
有価証券報告書「事業等のリスク」の全文を見る(年度切替)
FY2026|1,916 文字
3 【事業等のリスク】有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)特定の取引先への依存リスクについて当社グループは、空港を拠点に空港に必要な施設と機能を提供している特性上、主要な顧客は、航空会社及び航空関連会社となります。特に、日本航空株式会社及び全日本空輸株式会社は当社グループの有力テナントで、さらに日本空港ビルデング株式会社と共に熱供給事業及び給排水事業における有力な供給先であり、当該3社は当社グループ売上の33.4%を占める重要顧客であります。このため、航空需要の低迷等から、重要顧客をはじめ航空会社及び航空関連会社による事業の合理化、あるいは事業計画の見直し等が行われた場合は、不動産の入居率の低下、熱供給や給排水の利用量の減少等の影響が想定されます。当社グループとしては、中長期経営計画に定めた長期戦略に基づき、これまで培ってきた経験・知見を最大限活用し、顧客の多様なニーズに対して的確・柔軟に対応し航空関連需要を確実につかみ、長期的なお互いの信頼関係と取引を維持することで、リスクへの影響を抑えることに努めております。 (2)国の施策等のリスクについて当社グループは、東京国際空港において空港法に基づく空港機能施設事業者の指定を受け国内貨物ターミナルを設置、管理・運営するとともに、同空港を含む各空港において関係法令に基づく許認可等により、航空会社及び空港関連事業者に空港関連施設の賃貸等を行っています。そのため、空港の設置管理者である国、行政当局及び空港会社の空港計画や運営方針の変更等により、当社グループの事業計画、経営・財務状況等に影響を受ける可能性があります。当社グループとしては、国や行政等の動向を注視し、変化に対して迅速に対応できるように努めております。また、中長期経営計画で定めた長期戦略に基づき、空港内外・海外において新たな事業展開を進めることで、リスクの分散にも取り組んでおります。 (3)災害リスクについて天変地異や火災等の災害が発生した場合、所有施設の損壊、空港の機能停止等により、当社グループの事業計画、経営・財務状況等に影響を与えることが想定されます。当社グループでは、すべての施設で耐震診断を行い、必要に応じて補強工事の対策を実施している他、火災保険等にも加入しております。また、災害等が発生することを想定し、適切に対応できることを目的に社内及び関係機関との連絡及び情報収集の仕組み、迅速な復旧等の対策の体制整備に努めております。 (4)自然環境の影響リスクについて熱供給事業及び給排水運営事業は、気温上昇等の季節的要因に伴い、経営・財務状況等に影響を及ぼす傾向があります。冷夏・暖冬においては、冷房・暖房及び上下水道の需要減少が見られ、当初の売上予測を下回る一方、猛暑・厳冬による予想以上の売上となることもあります。 (5)海外事業のリスクについて海外での事業展開は、為替相場の変動やその国の政治・経済・社会情勢に起因して生じる不測の事態、法律・規制の予期せぬ変更等により、業績に影響を及ぼす可能性があります。当社グループは、現地法・事業展開に係るカントリーリスク等について現地での業務委託先等を通じ情報収集に努め、リスクの軽減に努めております。 (6)固定資産の減損のリスクについて当社グループは、不動産賃貸事業を行っております。そのため、投資した固定資産の著しい収益性の悪化や市場価値が下落した場合には、固定資産の減損会計の適用により、減損損失を計上し当社グループの経営成績ならびに財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (7)繰延税金資産の回収可能性に関するリスクについて当社グループは、将来の課税所得に関する予測・仮定に基づき、繰延税金資産の回収可能性の判断を行っておりますが、将来の課税所得に関する予測・仮定が変更され、繰延税金資産の一部または全部が回収できないと判断された場合、繰延税金資産は減額され、当社グループの経営成績ならびに財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (8)その他の事業環境等の変動リスクについて当社グループは、(1)~(7)以外の項目におきましても偶発事象に起因する事業環境の変動リスクを負っており、その変動により経営成績及び財政状態等に影響を与える可能性があります。

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