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明豊エンタープライズ(8927)は何で稼いでいるか — 事業の柱と依存度

不動産業 不動産

事業の概要

  • 不動産開発が主力
    明豊エンタープライズグループは、主に東京23区内の城南・城西エリアで、投資用新築賃貸住宅『EL FARO』『MIJAS』『LOS ARCOS』シリーズの開発を手掛けています。土地の仕入れから企画、建設、販売まで一貫して行い、これがグループの主要な収益源となっています。
  • 不動産再生事業も展開
    一棟マンションやオフィスビル、店舗ビルなどを取得し、リノベーションや管理計画の見直しを通じて物件の価値を最大限に高めて再販する事業も行っています。これにより、多様な不動産ニーズに対応し、収益機会を広げています。
  • 賃貸・仲介・建設も
    自社保有物件の賃貸や、オーナーから建物の管理を受託する不動産管理事業、マンション用地などの仲介事業、そして建設工事の請負やリフォーム工事を行う建設事業も手掛けています。これらの事業が相互に連携し、グループ全体のビジネスモデルを構成しています。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
セグメント構成
  • 不動産開発事業
    グループの主力事業で、新築1棟投資用賃貸住宅の開発を主に行っています。最新年度の売上高は約243.7億円、営業利益は約35.7億円と、グループ全体の収益の大部分を占める稼ぎ頭です。東京23区内の人気エリアに特化して事業を展開しています。
  • 不動産賃貸事業
    自社保有物件の賃貸や、オーナーから賃貸建物の管理を受託する事業です。最新年度の売上高は約15.9億円、営業利益は約0.01億円と、売上規模は開発事業に劣りますが、安定的な収益基盤を支える事業の一つです。
  • 不動産仲介事業
    主に不動産開発事業に関連するマンション用地などの仲介業務を行っており、海外顧客向けの国内不動産仲介も手掛けています。最新年度の売上高は約0.5億円ですが、営業利益は約0.5億円と、売上高に対する利益率が高い特徴があります。
2025-07 セグメント別業績
セグメント区分売上(億)営業利益(億)営業利益率
DetachedRealEstate 事業 244 36 14.7%
RealEstateLeasing 事業 16 0 0.1%
RealEstateIntermediary 事業 1 1 97.9%
ConstructionBusiness 地域 37 -1 -2.2%
有価証券報告書「事業の内容」の全文を見る(年度切替)
FY2026|1,228 文字
3 【事業の内容】当社のグループは、当社と連結子会社4社(株式会社明豊プロパティーズ、株式会社ハウスセゾンエンタープライズ、株式会社協栄組、株式会社明豊エンジニアリング)、非連結子会社1社(東京明豐開發股份有限公司)の6社により構成されております。当社グループ(当社及び連結子会社)は、不動産開発事業、不動産賃貸事業、不動産仲介事業及び建設事業に係る業務を行っております。当社グループの事業に係わる位置付け及びセグメントとの関連は、次のとおりであります。なお、事業の区分内容は、セグメントと同一であります。 (1)不動産開発事業(当社及び連結子会社)不動産開発事業は、『EL FARO(エルファーロ)』・『MIJAS(ミハス)』・『LOS ARCOS(ロスアルコス)』ブランドによる新築一棟投資用賃貸住宅シリーズの開発事業を主に行っております。当事業は、当社グループの主力事業として、主に当社が事業を展開しております。① 新築一棟投資用賃貸住宅開発事業東京23区内でも人気の高い城南・城西エリアに集中した新築一棟投資用賃貸住宅ブランドであります『EL FARO(エルファーロ)』『MIJAS(ミハス)』『LOS ARCOS(ロスアルコス)』の開発事業等を展開しております。② 不動産再生事業一棟マンション・オフィスビル・店舗ビル等を取得し、各々の物件特性に応じた不動産価値の最適・最大化を図ります。建物機能を最大限に引き出すため、リノベーション工事や管理計画・仕様の見直し、リーシングマネジメントの実施等、付加価値創造型の建物再生事業を展開しております。 (2)不動産賃貸事業(連結子会社)当事業は、マンション及びビル等の賃貸を行っており、子会社が賃貸マンション等のオーナーより建物管理を受託し、オーナーに代わって家賃回収・建物管理等を行う不動産管理事業を中心に展開しております。① 自社保有物件マンション又はビル等を一棟又は区分所有により自社保有し、一般に賃貸しております。② 不動産管理受託子会社において、オーナーと賃貸建物管理委託契約を締結し、家主に代わって家賃回収・建物管理等を行っております。③ サブリース物件子会社において、賃貸マンション等のオーナーより一括賃借を行い、オーナーに対して賃料収入を保証すると共に一定の利潤を加算した家賃により一般に賃貸(転貸)しております。 (3)不動産仲介事業(当社及び連結子会社)当事業は、主に不動産開発事業に関連して発生するマンション用地等の仲介業務を行っており、加えて、取引先等からの依頼による仲介業務も行っております。また、台湾現地法人を通じて海外の顧客に向けた国内不動産の仲介業務を行っております。 (4)建設事業(連結子会社)当事業は、子会社において工事請負、リフォーム工事に係る施工及び工事監理が含まれております。 (5)その他(当社及び連結子会社)その他には、主に保険代理業が含まれております。

事業の優位性(モート)

事業の質(有価証券報告書から抽出)
数字に出ない事業の性質を、同じ物差しで全銘柄そろえています。FY2025時点の記載が出典です。
価格決定力値上げを通せるか。強いほどインフレ耐性が高い 弱い
景気悪化や金利上昇、新規大量供給による販売価格下落の影響を受けやすい。
参入障壁新規参入を阻む要因の種類 規制
宅地建物取引業法、国土利用計画法、建築基準法、都市計画法、不動産特定事業法などの法的規制。
景気敏感度業績が景気循環にどれだけ振られるか シクリカル
設備投資の性質稼いだ現金がどれだけ設備維持に消えるか 成長投資
規制依存規制は障壁にも足枷にもなる 高い
会社が挙げる主要リスク:不動産市況、金利動向、税制変動 / 有利子負債への高い依存 / 物件引渡時期による業績変動
同じ条件で他の銘柄を探す → 定性スクリーニング(価格決定力・参入障壁・景気敏感度などで絞り込めます)
モート総合 5 / 25 5類型それぞれの強度と、そう判定した根拠
無形資産☆☆☆☆☆
根拠:弱いブランド・特許・許認可

明豊エンタープライズは、特定の強力なブランド、特許、規制ライセンス、または独占的IPに関する情報は公開されていません。不動産業界において、これらの無形資産が競争優位の源泉となっている具体的な証拠は見当たりません。

スイッチングコスト★☆☆☆☆
根拠:弱い乗り換えの手間・コスト

不動産賃貸事業において、入居者やテナントが他の物件へ移転する際のコストは限定的です。しかし、特定の長期契約や、物件の立地・設備に対する強い愛着を持つ顧客層が存在する可能性は否定できません。ただし、全体としてスイッチング・コストは低いと考えられます。

ネットワーク効果☆☆☆☆☆
根拠:弱い利用者増が価値を生む

明豊エンタープライズの事業モデルにおいて、ユーザー数の増加がサービス価値を直接的に高めるネットワーク効果は観察されません。不動産賃貸や開発事業は、個別の取引や物件の特性に依存するものであり、ネットワーク効果を生み出す構造ではありません。

コスト優位★★☆☆☆
根拠:中程度同じ物を安く作れる

不動産開発・賃貸事業において、規模の経済によるコスト優位性は限定的です。土地の取得コストや建設コストは立地や市場環境に大きく左右されます。同社が独自の調達網や効率的な建設手法を持っているという情報は少なく、構造的なコスト優位性は弱いと考えられます。

規模の経済★★☆☆☆
根拠:中程度規模が参入障壁になる

明豊エンタープライズは、特定の地域やセグメントに特化している可能性がありますが、業界全体を支配するような規模の経済による寡占状態にあるとは言えません。不動産業界は多数のプレイヤーが存在し、同社の規模が決定的な競争優位に繋がっている証拠は乏しいです。

  • 東京23区に集中した開発
    人気の高い城南・城西エリアに特化して不動産開発を行う「ドミナント戦略」を採用しています。これにより、地域の特性やニーズを深く理解し、競争力の高い物件を提供することで、他社との差別化を図っています。
  • 垂直統合型ビジネスモデル
    土地の取得から企画・設計、建築、販売、管理、修繕まで、不動産開発の全工程をグループ内で一貫して行う「垂直統合モデル」を構築しています。これにより、高品質な物件を低コストで提供し、高い収益性を実現しています。
  • ブランド力と品質管理
    『EL FARO』『MIJAS』『LOS ARCOS』といった自社ブランドの新築投資用賃貸住宅は、立地、デザイン、施工品質にこだわり、長期的な資産価値の維持と顧客満足度向上を目指しています。独自の品質管理基準を設け、設計から竣工まで厳格な検査を行うことで、高品質な住宅を提供しています。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)

経営戦略

  • 高品質・高収益な開発
    経営理念に基づき、物作りにこだわったデベロッパーとして、新築1棟投資用賃貸住宅を主力商品とし、他社との差別化を図りながら安定的な企業成長を目指しています。特に東京23区内の人気エリアに開発を集中させることで、高い競争優位性を確立しています。
  • 垂直統合と水平展開
    土地取得から販売・管理まで一貫して行う「垂直統合モデル」で高品質・低コスト・高収益を実現し、これを強みとしています。今後は、この事業モデルを他地域や他分野へ展開する「水平展開戦略」を進め、収益の安定化と持続的な成長機会の拡大を図る方針です。
  • 財務健全性と人材育成
    売上高経常利益率と自己資本比率を重視し、収益性と財務の安定性を両立させる経営を目指しています。また、若手主体のPJチーム制や循環型成長システムを導入し、主体的に挑戦できる組織風土と人材育成を強化することで、持続的な成長の原動力としています。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
有価証券報告書「経営方針・対処すべき課題・MD&A」の全文を見る(年度切替)
経営方針・経営戦略
1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。(1) 会社の経営の基本方針当社グループは経営理念である「企業を通じてよりよい社会を建設しよう」を実現すべく、物造りにこだわったデベロッパーとして新築一棟投資用賃貸住宅『EL FARO(エルファーロ)』・『MIJAS(ミハス)』・『LOS ARCOS(ロスアルコス)』を主力商品として、他社との差別化を図り安定的な企業成長を続けていくことを経営目標としております。 (2) 経営戦略当社グループの経営戦略は、東京23区内でも人気の高い城南・城西エリアに開発を集中したドミナント戦略を軸とした事業展開により、地域特性やニーズを的確に把握し、高い競争優位性を確立しております。さらに、土地取得から企画・設計、建築、販売、管理、修繕までを一貫して行う垂直統合モデルを構築し、高品質・低コストかつ高収益な不動産供給を実現しています。主力ブランドである新築一棟投資用賃貸住宅を中心に、立地・デザイン・施工品質にこだわった開発を推進し、建物の長期的な資産価値の維持と顧客満足度の向上を図ることで、持続的な成長と企業価値の向上を目指しています。 (3) 目標とする経営指標当社グループは、安定的な企業成長を目指し、収益性を重視した経営を行っております。具体的な経営指標としましては、売上高経常利益率及び自己資本比率に主眼を置き、安定的な業績の実現を目指しております。 (4) 中長期的な会社の経営戦略当社は、これまでに確立した垂直統合モデルをさらに発展させ、水平展開戦略を推進しております。垂直統合モデルによる、高品質・低コストを実現した既存事業モデルにより、販売物件は高収益を確保しております。今後は、この強みを活かし、確立した事業モデルを他地域や他分野へ横展開することで、収益の安定化と持続的な成長機会の拡大を図ってまいります。不動産開発事業では、城南・城西エリアで培った実績を基盤に、国内外の投資家ネットワークを拡大し、販路および資金調達の多様化を進めます。海外投資家や富裕層との連携を強化し、安定した長期資金を確保するとともに、プロジェクト管理や販売支援等によるフィービジネスを導入し、自己資金負担を抑えつつ役務収益の拡大を目指します。不動産賃貸事業では、AI・ITを活用した効率的な管理サービスを国内外のオーナーに提供し、管理戸数および収益源の拡大を図ります。建設事業においては、住宅施工に加え、オフィス・ホテル等の非住宅案件やリニューアル工事の受注拡大を進め、自社の建設ノウハウを外部案件にも展開することで、安定した収益基盤を構築してまいります。また、人的資本面では、若手が主体となるPJチーム制のもと、グループ全社で協力し合う文化を醸成し、主体的に挑戦できる組織風土を育成しています。さらに、職種別キャリア設計や、入社2年目社員が新卒教育を担う循環型成長システムを導入することで、人財育成の継続性と組織の活性化を図り、持続的な企業成長の原動力としてまいります。 (5) 会社の対処すべき課題当社を取り巻く事業環境は、景気動向や金利、地価、建築費の変動など外部環境の影響を受けやすく、収益性が左右される可能性があります。当社は、短期間で資金を回収できる開発・販売サイクルを確立し、環境変化に対して柔軟に対応できるビジネスモデルを構築しております。また、競合の増加や人員負荷等により、土地取得が計画どおり進まない場合には、成長計画に影響を及ぼすおそれがあります。このため、重点エリアにおける情報収集力の強化や、社内業務の効率化・分業体制の整備を進めることで、安定的な仕入れ体制と取得スピードの維持に努めております。さらに、当社の事業特性上、物件販売のタイミングにより売上計上が年度をまたぐ場合があり、一時的な業績変動が生じる可能性があります。しかしながら、販売予定物件は翌期以降に反映されることから、中期的な成長に大きな影響を及ぼすものではなく、通期および中期的な安定成長の確保を図ってまいります。
対処すべき課題
1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。(1) 会社の経営の基本方針当社グループは経営理念である「企業を通じてよりよい社会を建設しよう」を実現すべく、物造りにこだわったデベロッパーとして新築一棟投資用賃貸住宅『EL FARO(エルファーロ)』・『MIJAS(ミハス)』・『LOS ARCOS(ロスアルコス)』を主力商品として、他社との差別化を図り安定的な企業成長を続けていくことを経営目標としております。 (2) 経営戦略当社グループの経営戦略は、東京23区内でも人気の高い城南・城西エリアに開発を集中したドミナント戦略を軸とした事業展開により、地域特性やニーズを的確に把握し、高い競争優位性を確立しております。さらに、土地取得から企画・設計、建築、販売、管理、修繕までを一貫して行う垂直統合モデルを構築し、高品質・低コストかつ高収益な不動産供給を実現しています。主力ブランドである新築一棟投資用賃貸住宅を中心に、立地・デザイン・施工品質にこだわった開発を推進し、建物の長期的な資産価値の維持と顧客満足度の向上を図ることで、持続的な成長と企業価値の向上を目指しています。 (3) 目標とする経営指標当社グループは、安定的な企業成長を目指し、収益性を重視した経営を行っております。具体的な経営指標としましては、売上高経常利益率及び自己資本比率に主眼を置き、安定的な業績の実現を目指しております。 (4) 中長期的な会社の経営戦略当社は、これまでに確立した垂直統合モデルをさらに発展させ、水平展開戦略を推進しております。垂直統合モデルによる、高品質・低コストを実現した既存事業モデルにより、販売物件は高収益を確保しております。今後は、この強みを活かし、確立した事業モデルを他地域や他分野へ横展開することで、収益の安定化と持続的な成長機会の拡大を図ってまいります。不動産開発事業では、城南・城西エリアで培った実績を基盤に、国内外の投資家ネットワークを拡大し、販路および資金調達の多様化を進めます。海外投資家や富裕層との連携を強化し、安定した長期資金を確保するとともに、プロジェクト管理や販売支援等によるフィービジネスを導入し、自己資金負担を抑えつつ役務収益の拡大を目指します。不動産賃貸事業では、AI・ITを活用した効率的な管理サービスを国内外のオーナーに提供し、管理戸数および収益源の拡大を図ります。建設事業においては、住宅施工に加え、オフィス・ホテル等の非住宅案件やリニューアル工事の受注拡大を進め、自社の建設ノウハウを外部案件にも展開することで、安定した収益基盤を構築してまいります。また、人的資本面では、若手が主体となるPJチーム制のもと、グループ全社で協力し合う文化を醸成し、主体的に挑戦できる組織風土を育成しています。さらに、職種別キャリア設計や、入社2年目社員が新卒教育を担う循環型成長システムを導入することで、人財育成の継続性と組織の活性化を図り、持続的な企業成長の原動力としてまいります。 (5) 会社の対処すべき課題当社を取り巻く事業環境は、景気動向や金利、地価、建築費の変動など外部環境の影響を受けやすく、収益性が左右される可能性があります。当社は、短期間で資金を回収できる開発・販売サイクルを確立し、環境変化に対して柔軟に対応できるビジネスモデルを構築しております。また、競合の増加や人員負荷等により、土地取得が計画どおり進まない場合には、成長計画に影響を及ぼすおそれがあります。このため、重点エリアにおける情報収集力の強化や、社内業務の効率化・分業体制の整備を進めることで、安定的な仕入れ体制と取得スピードの維持に努めております。さらに、当社の事業特性上、物件販売のタイミングにより売上計上が年度をまたぐ場合があり、一時的な業績変動が生じる可能性があります。しかしながら、販売予定物件は翌期以降に反映されることから、中期的な成長に大きな影響を及ぼすものではなく、通期および中期的な安定成長の確保を図ってまいります。
MD&A(経営者による分析)
4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】(1) 経営成績等の状況の概要当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。① 経営成績の状況当連結会計年度(2025年8月1日~2026年7月31日)における我が国経済は、雇用・所得環境の改善やインバウンド需要の回復等を背景に緩やかな回復基調で推移しています。一方で、中東情勢の不安定化、継続的な物価上昇、政策金利の動向等の先行きが不透明な状況が見込まれます。当社グループが属する不動産業界においては、住居系不動産を中心とした投資用不動産につきましては、金利動向に不透明感がある中においても、円安等を背景に、海外投資家の国内不動産に対する注目度は高く、需要は継続して堅調に推移しているものの、建築資材の供給制限、土地価格及び建設工事費等の原価高騰による不動産価格の高額化、金利上昇局面への移行等、引き続き注意を要する状況であります。 このような事業環境下、当社グループは、各事業セグメントにおいて、以下のような取り組みを行いました。不動産開発事業においては、情報分析力、事業企画力等の強みを最大限に生かし、立地を厳選し、仕入れコストを低減することによる市況変動リスクへの耐性強化を図りながら物件調達力の強化を推進しております。また主要ブランド『EL FARO(エルファーロ)』『MIJAS(ミハス)』『LOS ARCOS(ロスアルコス)』の販売活動においては、「エルファーロ銀座東」(東京都中央区)を含む39棟(前期では31棟)の引渡し、その他、中古収益用不動産1棟、開発事業用地2物件(前期では14件)の引渡しを完了いたしております。不動産賃貸事業においては、スマートロックの導入や360度VRコンテンツ制作サービスの活用により、入居促進および管理業務の効率化を推進しました。また、海外オーナー様向けには、グローバル人財によるサポート体制を強化し、サービス品質の向上を図りました。さらに、主要ブランドである「EL FARO(エルファーロ)」「MIJAS(ミハス)」「LOS ARCOS(ロスアルコス)」シリーズにおいては、企画・開発から販売、管理までを当社グループが一貫して担う「ワンストップサービス」により、高品質な商品提供と高水準の稼働率の維持に努めました。その結果、収益性の高い投資用不動産商品として評価を獲得し、既存顧客によるリピート購入にもつながるなど、グループシナジーを発揮しております。これらの取り組みにより、管理物件数の増加と高い稼働率を維持するとともに、DX推進による業務効率化を実現した結果、事業収益性が向上し、利益率の改善につながりました。 不動産仲介事業においては、不動産開発事業等他事業を含めた独自の情報網を活用し、顧客ニーズに合わせた物件紹介を行うことで、収益拡大に努めております。 建設事業においては、当社グループによる『EL FARO(エルファーロ)』『MIJAS(ミハス)』シリーズ18棟 (前期では16棟)の竣工・引渡し、7棟(前期では16棟)の施工、その他管理物件の特性に合わせたリフォー ム・リノベーションを行い収益獲得に努めました。以上の結果、当社グループの当連結会計年度における売上高は、一棟投資用不動産シリーズの販売が当初予想を上回る高い利益率・利益額を確保することができ、売上高は、368億94百万円(前連結会計年度比23.8%増)となり、各段階利益はそれぞれ、営業利益は47億4百万円(前連結会計年度比39.5%増)、経常利益は39億81百万円(前連結会計年度比48.4%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は27億45百万円(前連結会計年度比45.0%増)となりました。セグメント別の業績は、次のとおりであります。[不動産開発事業]不動産開発事業においては、新築一棟投資用賃貸マンション『EL FARO(エルファーロ)』シリーズを37棟、『LOS ARCOS(ロスアルコス)』シリーズを1棟、新築一棟投資用賃貸アパート『MIJAS(ミハス)』シリーズを1棟売却、その他、中古収益用不動産1棟、開発事業用地2物件の売却を行いました。その結果、売上高は305億83百万円(前連結会計年度比25.5%増)、セグメント利益は47億84百万円(前連結会計年度比33.7%増)となりました。 [不動産賃貸事業]不動産賃貸事業においては、グループ会社である不動産管理会社の管理事業におけるプロパティーマネージメント報酬等により、売上高は16億62百万円(前連結会計年度比1.9%増)、セグメント利益は79百万円(前連結会計年度比4,160.0%増)となりました。[不動産仲介事業]不動産仲介事業においては、不動産媒介報酬等により、売上高は20百万円(前連結会計年度比63.4%減)、セグメント利益は20百万円(前連結会計年度比62.1%減)となりました。[建設事業]建設事業につきましては、工事請負の施工及びリフォーム工事等により、売上高は46億5百万円(前連結会計年度比25.6%増)、セグメント利益は40百万円(前連結会計年度は82百万円のセグメント損失)となりました。[その他]その他につきましては、報告セグメントに含まれない事業セグメントであり、主に保険代理業等により、売上高は52百万円(前連結会計年度比48.4%減)、セグメント利益は48百万円(前連結会計年度比50.5%減)となりました。② 財政状態の状況当連結会計年度末の総資産残高は、前連結会計年度末と比較して64億72百万円増加し、355億71百万円となりました。これは、現金及び預金が48億95百万円増加、新規開発事業用地の取得、建築中の投資用不動産等により仕掛販売用不動産が10億94百万円増加、販売用不動産の取得により3億26百万円増加したこと等によるものです。負債においては、前連結会計年度末に比べ36億18百万円増加し、231億91百万円となりました。これは、新規開発事業用地等の取得資金の調達に起因した長期借入金が56億66百万円増加、短期借入金が4億70百万円増加した一方、返済により1年内返済予定の長期借入金が28億80百万円減少したこと等によるものです。純資産においては、前連結会計年度末に比べ28億53百万円増加し、123億80百万円となり、自己資本比率においては2.1ポイント増加し、34.8%となりました。③ キャッシュ・フローの状況当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という)の残高は、前連結会計年度末に比べ48億40百万円増加し、96億29百万円となりました。当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。[営業活動によるキャッシュ・フロー]営業活動により得られた資金は16億12百万円(前連結会計年度は28億94百万円の収入)となりました。これは主に、棚卸資産の販売により14億21百万円減少、税金等調整前当期純利益39億8百万円の計上、仕入債務の支払いにより3億44百万円減少、法人税等の支払により9億84百万円減少、利息の支払いにより6億75百万円減少したこと等によるものであります。 [投資活動によるキャッシュ・フロー]投資活動により使用した資金は3億42百万円(前連結会計年度は2億86百万円の収入)となりました。これは主に、有形及び無形固定資産の取得による支出により2億93百万円減少、その他預金の預け入れにより77百万円減少したこと等によるものであります。[財務活動によるキャッシュ・フロー]財務活動により得られた資金は35億70百万円(前連結会計年度は13億44百万円の支出)となりました。これは主に、長期借入金の収入により132億92百万円増加、開発事業用地等取得のための資金として、短期借入金の収入により4億70百万円増加したこと、新株予約権の行使による新株の発行により4億96百万円増加した一方で、物件売却による返済等で105億6百万円減少したこと、配当金支払いにより3億90百万円減少したこと等によるものであります。④ 生産、受注及び販売の状況a. 生産実績当社グループは、主として不動産開発事業、不動産賃貸事業、不動産仲介事業及び建設事業を行っており、生産実績を定義することが困難であるため、生産実績の記載はしておりません。b. 受注実績当社グループは、受注生産を行っていないため、受注実績の記載はしておりません。 c. 販売実績当連結会計年度に販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。[連結セグメント別業績] セグメントの名称当連結会計年度(自 2025年8月1日 至 2026年7月31日)金額(千円)前期比増減率(%)不動産開発事業共同事業物件--自社単独物件30,583,75325.5小計30,583,75325.5不動産賃貸事業 1,640,7012.7不動産仲介事業 11,919△77.9建設事業 4,605,44625.6その他 52,914△48.4合 計36,894,73523.8 (注)1.セグメント間取引については、相殺消去しております。 2.不動産開発事業における共同事業物件の売上高は各物件の総売上高に対し、当社グループ事業シェアに 応じた当社グループの売上高であります。3.主な相手先別の販売実績及び総販売実績に対する割合相手先前連結会計年度当連結会計年度金額(千円)割合(%)金額(千円)割合(%)いちごオーナーズ株式会社3,821,23312.85,970,38716.2 販売実績が総販売実績に対して10%以下である相手先については、「金額」「割合」の記載を省略しております。(2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。① 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成にあたっては、経営者による会計方針の選択・適用並びに過去の実績や合理的な方法に基づく見積りが行われ、資産・負債や収益・費用の数値に反映されております。なお、これらの見積りについては継続して評価し、必要に応じて見直しを行っておりますが、見積り特有の不確実性が伴うため、実際の結果と異なる場合があります。当社グループの連結財務諸表で採用する重要な会計方針は、「第5 経理の状況 1.連結財務諸表等 連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項」に記載しております。② 当連結会計年度の経営成績等の状況に関する分析・検討内容 1)財政状態の分析 (資産合計)当連結会計年度末の総資産残高は、前連結会計年度末と比較して64億72百万円増加し、355億71百万円となりました。これは、現金及び預金が48億95百万円増加、新規開発事業用地の取得、建築中の投資用不動産等により仕掛販売用不動産が10億94百万円増加、販売用不動産の取得により3億26百万円増加したこと等によるものです。 (流動資産)当連結会計年度末における流動資産の残高は、327億78百万円となり、前連結会計年度末に比べ61億39百万円増加いたしました。これは、現金及び預金が48億95百万円増加、賃貸マンションブランド(EL FARO・LOS ARCOS)及び賃貸アパートメントブランド(MIJAS)の新規事業用地購入により仕掛販売用不動産が10億94百万円増加、販売用不動産が3億26百万円増加したこと等によるものです。 (固定資産)当連結会計年度末における固定資産の残高は、27億93百万円となり、前連結会計年度末に比べ3億33百万円増加いたしました。これは、賃貸用不動産の取得に伴い、建物及び構築物が1億10百万円増加したこと等によるものです。 (負債合計)負債においては、前連結会計年度末に比べ36億18百万円増加し、231億91百万円となりました。これは、新規開発事業用地等の取得資金の調達に起因して、長期借入金が56億66百万円増加、短期借入金が4億70百万円増加した一方、返済により一年内返済予定の長期借入金が28億80百万円減少したこと等によるものです。 (流動負債)当連結会計年度末における流動負債の残高は、102億58百万円となり、前連結会計年度末に比べ22億15百万円減少いたしました。これは、新規開発事業用地等の取得資金の調達に起因して、短期借入金が4億70百万円増加した一方、返済により一年内返済予定の長期借入金が28億80百万円減少したこと等によるものです。 (固定負債)当連結会計年度末における固定負債の残高は、129億32百万円となり、前連結会計年度末に比べ58億34百万円増加いたしました。これは、新規開発事業用地等の取得資金の調達に起因して、長期借入金が56億66百万円増加したこと等によるものです。 (純資産合計)純資産においては、前連結会計年度末に比べ28億53百万円増加し、123億80百万円となり、自己資本比率においては2.1ポイント増加し、34.8%となりました。 2)経営成績の分析 (売上高)詳細につきましては、「(1)経営成績等の状況の概要、①経営成績の状況」及び「(1)経営成績等の状況の概要、④生産、受注及び販売の状況」をご参照ください。なお、当連結会計年度におきましては売上高が368億94百万円と前連結会計年度と比較して23.8%の増加となり、売上原価294億15百万円(前連結会計年度比22.1%増)を差し引き、売上総利益は、74億78百万円(前連結会計年度比31.3%増)となり増収・増益となりました。これは、当社グループ全体の売上高の約8割を占める不動産開発事業セグメントにおきまして、情報分析力、事業企画力などの強みを最大限に生かし、立地を厳選し、仕入れコストを低減することによる市況変動リスクへの耐性強化を図りながら物件調達力の強化を推進したこと、販売案件はいずれも安定した利益率・利益額を確保できたこと、販売費・管理費の削減に積極的に取り組んだことが増収増益の要因となりました。当連結会計年度において主要ブランド『EL FARO(エルファーロ)』『MIJAS(ミハス)』『LOS ARCOS(ロスアルコス)』シリーズ39棟の引渡し、その他、中古収益用不動産1棟、開発事業用地2物件の引渡しなど、多様な顧客ニーズに対応した商品開発に取り組み、主力事業の基盤は変わらず堅調に推移しております。 (売上総利益)当連結会計年度の売上原価は、294億15百万円(前連結会計年度比22.1%増)となりました。この結果、売上総利益は、74億78百万円(前連結会計年度比31.3%増)となりました。 (営業利益)当連結会計年度の販売費及び一般管理費は、27億74百万円(前連結会計年度比19.4%増)となりました。主な増加要因は、新規社員の採用に伴う人件費の増加等によるものであります。この結果、売上総利益から販売費及び一般管理費を控除した営業利益は、47億4百万円(前連結会計年度比39.5%増)となりました。 (経常利益)当連結会計年度の営業外損益について、営業外収益が3億3百万円(前連結会計年度比273.8%増)、営業外費用が10億25百万円(前連結会計年度比33.1%増)となりました。当連結会計年度の主な内容は、営業外収益が違約金収入、営業外費用が支払利息であります。この結果、営業利益に営業外損益を加味した経常利益は、39億81百万円(前連結会計年度比48.4%増)、売上高経常利益率は、1.8ポイント増加し、10.8%となりました。 (税金等調整前当期純利益)税金等調整前当期純利益は、39億8百万円(前連結会計年度比41.6%増)となりました。 (親会社株主に帰属する当期純利益)法人税、住民税及び事業税、法人税等調整額等を計上したことにより、当連結会計年度の親会社株主に帰属する当期純利益は、27億45百万円(前連結会計年度比45.0%増)となりました。 3)キャッシュ・フローの状況の分析キャッシュ・フローの状況の分析につきましては、「第2 事業の状況 4経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ③キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。 4)資本の財源および資金の流動性当社グループの事業活動における資金需要の主なものは、不動産開発事業における事業用地等の購入費用であり、その調達手段は主として金融機関からの借入れによっております。事業用地等の購入費用以外の運転資金につきましては、自己資金で対応することを原則とし、借入れに係る費用を低減するよう努めております。金融機関による借入れにつきましては、現状は比較的低コストで調達できているものの、将来の金融環境によっては、コストを含む調達環境が大きく変動するリスクがあります。 5)経営成績に重要な影響を与える要因について当社グループの経営成績等に重要な影響を与える要因につきましては、「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」に記載のとおりであります。 6)経営者の問題意識と今後の方針について当社グループが属する不動産業界においては、住居系不動産を中心とした投資用不動産につきましては、金利動向に不透明感がある中においても、円安等を背景に、海外投資家の国内不動産に対する注目度は高く、需要は継続して堅調に推移しているものの、建築資材の供給制限、土地価格及び建設工事費等の原価高騰による不動産価格の高額化、金利上昇局面への移行等、引き続き注意を要する状況であります。このような事業課題に対して、「物造りにこだわったデベロッパー」として、新築一棟投資用賃貸マンション『EL FARO(エルファーロ)』『LOS ARCOS(ロスアルコス)』シリーズ、新築一棟投資用賃貸アパート『MIJAS(ミハス)』シリーズ(2026年7月期39棟供給済)を主力事業とし、年間44件前後の販売を計画しております。これら主力事業の開発地域を、東京23区内でも特に立地の良い城南・城西地区を中心として、情報分析力、事業企画力等の強みを最大限に生かし、事業の用地仕入れ活動及び販売活動を積極的に展開してまいります。今後の事業展開として、土地取得から企画・設計、建築、販売、管理、修繕まで一貫する垂直統合モデルに加え、グローバル営業の推進や建設工事の外部受注強化等、確立した事業モデルを他地域や他分野へ水平展開することで、収益の安定化と企業価値の最大化を図ります。グループ各社が独自に成長戦略を描き、各社の体制構築、権限と責任の明確化、意思決定の迅速化により、経営のスピードをさらに引き上げることで、グループ全体の成長を促進し、事業基盤を強化・拡大していき、さらなる収益拡大に向け当社グループ一丸となって事業活動を推進してまいります。

事業リスク

  • 不動産市況と金利変動
    不動産開発事業は、景気、金利、地価、税制、新規供給などの影響を大きく受けます。景気悪化や金利上昇、大量供給による価格下落、資材・労務費の高騰などが発生した場合、顧客の購入意欲が減退したり、建築費が上昇したりすることで、業績に悪影響を及ぼす可能性があります。
  • 有利子負債への依存
    不動産開発の資金調達を金融機関からの借入に大きく依存しているため、有利子負債の残高が高い水準にあります。金利が大幅に変動した場合、利息負担が増加し、会社の業績や財務状況に大きな影響を与える可能性があります。
  • 物件引渡時期の偏り
    不動産開発事業では、物件の引渡時に売上を計上しますが、引渡時期が2月から3月に集中する傾向があります。天災や予期せぬ事態により引渡が遅延し、期末を越えて翌期にずれ込んだ場合、当該期の売上計上が減少し、業績に影響を及ぼす可能性があります。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
有価証券報告書「事業等のリスク」の全文を見る(年度切替)
FY2026|2,612 文字
3 【事業等のリスク】有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。当社グループは、これらのリスク発生の可能性を認識した上で、発生の回避に努め、また万が一発生した場合には、その影響を最小限にとどめるよう対応に努めていく方針であります。また、以下の記載は当社株式への投資に関するリスクを全て網羅するものではありませんので、この点にご留意ください。 (1) 不動産開発事業における市況、金利動向および税制について不動産開発事業においては、景気動向、金利動向、地価動向、新規供給動向及び不動産に係る税制等の影響を受けやすいため、景気の悪化や大幅な金利上昇、新規大量供給による販売価格の下落など経済情勢に変化があった場合には、お客様の購入意欲を減退させる可能性があり、その場合には、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。また、上記経済情勢の変化は、事業用地の仕入価格の変動要因にもなり、事業用地の仕入れが計画通りに進まない場合には、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性もあります。また不動産開発事業は、建設業者との間にて工事請負契約を締結し、建物の建設工事を行っております。そのため建設業者の資材・部材の調達費や労務コストにおいて、国内外の経済情勢により価格高騰などが発生した場合には、当社グループの建築費上昇という結果をもたらす可能性があり、その場合には当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 (2) 有利子負債への依存について当社グループは不動産開発事業における事業資金を主に金融機関からの借入金により調達しており、有利子負債への依存度が高い水準にあることから、現行の金利水準が大幅に変動した場合には、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 2024年7月期2025年7月期2026年7月期有利子負債残高(千円)(A)16,907,17415,929,46019,394,543総資産額(千円)(B)28,104,50129,099,09935,571,951有利子負債依存度(%)(A)/(B)60.254.754.5 (3) 物件の引渡時期等による業績の変動について不動産開発事業においては、顧客への引渡時に売上高を計上しておりますが、引渡時期につきましては、一般的に転勤や転居の多い、2月から3月に集中することが多くなっており、その結果、売上高の計上が下期に集中する傾向にあります。また天災など不測の事態により物件の引渡時期が期末を越える遅延が生じた場合や期末近くに竣工・引渡を計画している物件について、顧客への引渡が翌期にずれ込む事態が生じた場合には、当該期の当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 (4) 瑕疵担保責任について当社グループは独自に標準仕様書、品質管理に関する基準書を定め、設計段階から建設工事・竣工に至る各過程での重要なポイントを各現場で検査・確認し、高品質な住宅づくりに努めております。しかしながら、建物竣工後、ある一定期間内において、設計・施工上の問題等に起因する瑕疵など、不具合が生じた場合には、間接的な損害を含め、不具合が原因で生じた損害に対する責任として、損害賠償等による費用が発生する可能性があります。その場合には、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 (5) 棚卸資産の評価に関する会計基準の適用による業績への影響について「棚卸資産の評価に関する会計基準」(企業会計基準委員会 2019年7月4日 企業会計基準第9号)を適用しておりますが、この会計基準は、期末に保有している棚卸資産について、時価(正味売却価格)が取得原価よりも下落している場合には、その差額について売上原価に費用処理するものであります。今後、景気変動及び不動産市況の悪化等により、時価(正味売却価額)が取得原価よりも下落する棚卸資産が発生した場合には、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 (6) 法的規制について不動産取引については、「宅地建物取引業法」、「国土利用計画法」、「建築基準法」、「都市計画法」、「不動産特定事業法」などの法的規制があります。当社グループは宅地建物取引業者としてこれらの規制を受けており、「宅地建物取引業法」に基づく免許を受け、事業を展開しております。今後、これらの法的規制の改廃や新たな法的規制が設けられる場合等においては、当社グループの事業に影響を及ぼす可能性があります。 (7) 災害の発生及び地域偏在について地震、暴風雨、洪水等の自然災害、戦争、暴動、テロ、火災等の人災が発生した場合、当社グループが所有する不動産の価値が著しく下落する可能性があり、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。また、当社グループが保有する不動産は、経済規模や顧客のニーズを考慮に入れ、東京を中心とする首都圏エリアが中心であり、当該地域における地震その他の災害、首都圏経済の悪化等により、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 (8) 特定役員への依存について当社の代表取締役である矢吹満は、経営責任者として経営方針や経営戦略の決定等、当社の事業活動上の重要な役割を果たしております。なお、2026年9月において矢吹満氏は筆頭株主であり、持株比率は37.76%となっております。取締役会等において役員及び従業員への情報共有や権限移譲を進めるなど組織体制の強化を図りながら、同氏に過度に依存しない経営体制の整備を進めております。しかしながら、同氏による株式の売却について、当社の定款上特に制限が設けられておらず、これを制限する合意を当社との間で行っているものでもないことから、その保有する株式の売却状況等により、株式の需給関係及び市場価格等に重大な影響を与える可能性があります。また、現時点において、同氏が何らかの理由により経営者として業務を遂行できなくなった場合には、当社の業務推進及び業績に影響を及ぼす可能性があります。

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