9633

東京テアトル(9633)は何で稼いでいるか — 事業の柱と依存度

不動産業 不動産

事業の概要

  • 主力事業の多角化:東京テアトルグループは、映画の興行や配給、制作を行う「映像関連事業」、レストランやカフェの経営、食材の加工販売を行う「飲食関連事業」、そして不動産の賃貸や中古マンションの再生販売を行う「不動産関連事業」の3つの柱で収益を上げています。これにより、特定の事業に依存しない安定した経営基盤を築いています。
  • 映画と食と住の提供:映画館運営や映画制作を通じてエンターテイメントを提供し、飲食店経営で食の楽しみを、不動産事業で住まいや空間を提供することで、人々の生活に密着した幅広いサービスを展開しています。これにより、多様な顧客ニーズに応え、収益機会を広げています。
  • グループ会社による事業展開:当社と連結子会社5社(アクシー、札幌開発、テアトルダイニング、西洋銀座、東京テアトルリモデリング)がそれぞれの専門分野を担当し、グループ全体で多角的な事業を展開しています。例えば、アクシーは広告サービス、テアトルダイニングは飲食店の経営を担うなど、専門性を活かした効率的な運営を行っています。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
セグメント構成
  • 映像関連事業:映画の興行(映画館運営)、映画の配給、映画やドラマの制作、そして総合広告サービスやイベント企画を手掛けています。最新年度の売上は約33.7億円で、営業利益は約-4.2億円と赤字ですが、エンターテイメントを通じて顧客に感動を届ける事業です。
  • 飲食関連事業:飲食店の経営、食材の加工・販売を行っており、札幌開発、テアトルダイニング、西洋銀座といった子会社が中心です。最新年度の売上は約58.1億円、営業利益は約1.2億円と黒字で、安定した収益源の一つとなっています。
  • 不動産関連事業:不動産の賃貸事業に加え、中古マンションの再生販売やリフォームも手掛けています。東京テアトルリモデリングがこの分野を担っています。最新年度の売上は約92.1億円、営業利益は約14.0億円と、グループ内で最も大きな売上と利益を上げており、収益の柱となっています。
2025-03 セグメント別業績
セグメント区分売上(億)営業利益(億)営業利益率
ImageRelated 事業 34 -4 -12.5%
FoodAndBeverageRelated 事業 58 1 2.0%
RealEstateRelated 事業 92 14 15.2%
有価証券報告書「事業の内容」の全文を見る(年度切替)
FY2026|385 文字
3【事業の内容】 当社グループは、当社及び連結子会社5社の合計6社で構成されており、セグメントは、「映像関連事業」「飲食関連事業」「不動産関連事業」であります。 当連結会計年度末日現在における当社グループと各セグメントとの関係は、次のとおりであります。セグメントの名称主な事業内容会社名映像関連事業(映画興行事業)・映画の興行(映画制作配給事業)・映画の配給・映画、ドラマの制作(ソリューション事業)・総合広告サービス・イベント企画当社アクシー株式会社飲食関連事業(飲食事業)・飲食店の経営・食材の加工・販売札幌開発株式会社株式会社テアトルダイニング株式会社西洋銀座不動産関連事業(不動産賃貸事業)・不動産の賃貸(中古マンション再生販売事業)・中古マンション等の再生販売・マンション等のリフォーム当社東京テアトルリモデリング株式会社 事業の系統図は次のとおりであります。

事業の優位性(モート)

事業の質(有価証券報告書から抽出)
数字に出ない事業の性質を、同じ物差しで全銘柄そろえています。FY2025時点の記載が出典です。
価格決定力値上げを通せるか。強いほどインフレ耐性が高い 弱い
物価上昇によるコスト増のリスクがあり、適切な価格転嫁に努めているため。
参入障壁新規参入を阻む要因の種類 なし
景気敏感度業績が景気循環にどれだけ振られるか 中程度
設備投資の性質稼いだ現金がどれだけ設備維持に消えるか 維持投資
規制依存規制は障壁にも足枷にもなる 中程度
会社が挙げる主要リスク:映像関連事業の不確実性 / 食品の安全に係るリスク / 不動産の市況に係るリスク
同じ条件で他の銘柄を探す → 定性スクリーニング(価格決定力・参入障壁・景気敏感度などで絞り込めます)
モート総合 4 / 25 5類型それぞれの強度と、そう判定した根拠
無形資産☆☆☆☆☆
根拠:弱いブランド・特許・許認可

東京テアトルは不動産賃貸・映画興行を主事業とするが、特定の強力なブランド、特許、規制ライセンス、独占的IPに依存する事業構造ではない。個別の物件の立地やブランド力は存在するものの、業界全体で模倣が容易であり、持続的な競争優位の源泉とはなりにくい。

スイッチングコスト★☆☆☆☆
根拠:弱い乗り換えの手間・コスト

不動産賃貸においては、テナントが他の物件へ移転する際のコスト(引越し費用、新規契約手続き等)は存在する。しかし、賃貸物件の選択肢は多く、テナントにとって乗り換えのハードルは比較的低い。映画興行においては、特定の映画館へのロイヤリティは限定的であり、スイッチング・コストは低い。

ネットワーク効果☆☆☆☆☆
根拠:弱い利用者増が価値を生む

東京テアトルの事業モデル(不動産賃貸、映画興行)には、ユーザー数の増加がサービスの価値を指数関数的に高めるネットワーク効果は基本的に存在しない。顧客が増えても、個々の賃貸契約や映画鑑賞体験の価値が直接的に向上するわけではない。

コスト優位★☆☆☆☆
根拠:弱い同じ物を安く作れる

不動産賃貸においては、立地や物件管理の効率化によるコスト削減の余地はある。しかし、土地取得コストや建物の維持管理費は一般的に高く、構造的なコスト優位を確立することは難しい。映画興行においても、配給会社との契約や人件費等、コスト構造の抜本的な改善は限定的。

規模の経済★★☆☆☆
根拠:中程度規模が参入障壁になる

不動産賃貸事業においては、保有物件の規模や立地が収益に影響を与える。東京テアトルは都心部を中心に一定規模の物件を保有しているが、業界全体で見ると大手不動産デベロッパーと比較して規模の優位性は限定的。映画興行においては、シネコンチェーン等と比較して規模の経済性は低い。

  • 長年の映画興行実績:東京テアトルは長年にわたり映画興行事業を営んでおり、映画館運営のノウハウや映画業界におけるネットワークを確立しています。これにより、良質な作品の選定や効率的な番組編成が可能となり、安定した集客に繋がっています。
  • 多角的な事業ポートフォリオ:映像、飲食、不動産という異なる性質の事業を組み合わせることで、経済状況や市場の変化に対するリスクを分散しています。例えば、映画興行が不振な場合でも、飲食や不動産事業で収益を補完できる体制は、経営の安定性に寄与しています。
  • 不動産賃貸による安定収益:自社で不動産を保有し、賃貸事業を行うことで、比較的安定した賃料収入を確保しています。これは、景気変動の影響を受けやすい映画興行や飲食事業の収益を補完し、グループ全体のキャッシュフローの安定化に貢献しています。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)

経営戦略

有価証券報告書「経営方針・対処すべき課題・MD&A」の全文を見る(年度切替)
経営方針・経営戦略
1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)経営方針 当社グループは、「Sound of Your Life ~あなたの人生に豊かな響きを~」を企業理念として掲げ、基幹事業である映像関連事業、飲食関連事業、不動産関連事業を通じて、社会に貢献していくことを経営の基本方針としております。 (2)経営戦略等① 中期経営方針 当社グループは、2013年に銀座テアトルビルを売却して以降、ノンコア事業の撤退や資金化による構造改革を進め、基幹事業と位置付けた映像関連事業、飲食関連事業、不動産関連事業に経営資源を集中させてまいりました。その後、これら基幹事業においては、中期経営方針「プロデュースカンパニーへの革新」をテーマに、「ヒューマンリソース型ビジネス」の推進と、事業を支える社員の「人財化」に取り組み、消費者ニーズに沿った商品やサービスを自社で開発・創造する事業構造へと転換をすすめ、収益力を安定させてまいりました。 2027年3月期以降「プロデュースカンパニーへの革新」をさらに推し進め、新たな成長戦略と政策の実践を伴い、安定収益にとどまらない事業の永続的な成長を果たしてまいります。 「プロデュースカンパニーへの革新/成長戦略・政策の実践」~成長し続ける組織へ~ ② 具体的政策 プロデュースカンパニーへの革新のため、当社グループでは、人的資本の充実により売上及び収益の伸長を見込む「ヒューマンリソース型ビジネス」を中核事業とし、以下の政策に取組んでまいります。 (基幹事業における主要な政策)映像事業の再建 / 映像関連事業・「映画」から「映像エンターテインメント」へ事業領域を再定義し、映画興行事業における劇場価値の 最大化と、映画制作配給事業における出資作品の投資回収率の向上をはじめ、新規収益の獲得、協業パ ートナーの開拓等に取り組み、「映像エンターテインメント」としてより広い枠組みをもって収益源の 多様化を推進し、中期的レンジでの事業の黒字化を果たします。飲食事業の積極的拡大 / 飲食関連事業・焼鳥専門店「串鳥」において、新たなセントラルキッチンの建築により製造能力の拡充・効率化を行 い、「串鳥」ブランドの強化と冷凍食品や惣菜等の中食事業の収益を拡大します。・デリショップ「西洋銀座」のセントラルキッチンの拡充による製造能力の向上と都内における居酒屋業 態店舗の積極的な出店を進め、事業の成長軌道を描きます。中古マンション再生販売事業の安定的成長 / 不動産関連事業・中古マンション再生販売事業において、事業の「質」を再度見直し、商品の品質向上、事業期間の短 縮、周辺事業としての仲介機能の整備、Webマーケティングの充実といった取り組みにより、年間300件 におよぶ仕入れ販売数を安定的に実現するための仕組みを築きます。 また、これら各事業の成長を支えるための「人財」の育成と事業の持続的成長を支えるための安定的な資金配分に関しては、以下のような基本方針とします。 (事業の持続的な成長を支えるための人財育成と資金配分)事業の中核を担う「人財化」の強化・各事業の営業/戦略/管理を担う後継人財の育成を強化してまいります。持続的成長を支える安定的な資金配分・事業の成長に必要な営業投資、従業員の待遇改善を含めた人的資本投資、財務体質の強化、株主への適 切な利益配分について、事業により恒常的に生み出されるキャッシュ・フローによって賄う構造をつく りあげます。・株主還元方針を新たに据え、普通配当にかかる配当方針は、特別損益等を除いた事業活動利益を基準と する連結配当性向40%を目安に、1株当たり20円を下限とする安定配当とします。また株主優待制度の 充実を図ります。大型投資による収益基盤の確立・事業の基盤となる大型資産の取得や保有資産の入替、事業の成長速度をあげるためのM&A等について は、恒常的なキャッシュ・フローとは別枠でとらえた上で、柔軟なファイナンス対応をもって進めま す。なお、2026年4月に当社は保有する収益不動産の売却を行い、5月より「串鳥」チェーンにおける セントラルキッチンの建築に着手します。 (3)経営環境当年度は、継続的な賃上げの動きや雇用・所得環境の改善を背景に、経済活動の緩やかな回復基調が見られました。一方で国内金利が上昇局面へと移行したほか、中東情勢の緊迫化を背景とした原油・原材料価格の高騰等により、先行き不透明な状況が続くと予想されます。 各セグメントの経営環境は以下のとおりであります。 (映像関連事業)国内の映画市場において、2025年は邦画においてアニメ作品を中心に興収100億円を超える大作が4作品あり、興行収入2,744億円を記録し、2019 年の記録を更新する過去最高額となりました。映画公開本数においても1,305本となり過去最多となりましたが、一部の作品に観客が集中する一方、短期間で上映終了となるなど苦戦を強いられる作品も多く、二極化の傾向がみられました。ミニシアター市場においては、過去の名作のリバイバル上映が大ヒットを記録し、往年の映画ファンだけでなく当時を知らない若年層が劇場に足を運ぶきっかけにもなり、客足の回復につながっております。また、映画以外のコンテンツを上映するODS(Other Digital Stuff)においても、公開本数・興収ともに前年を上回っており、近年上映コンテンツの多様化と興行構造の変革が見られます。定額制動画配信サービス市場(SVOD)においては、前年は成長鈍化の兆しが見えていたものの、2025年は対前年比114.3%の6,017億円となり、市場の伸びが再加速しました。動画配信サービス市場の拡大により、映画制作において興行収入以上に配信サービスからの収益確保の重要度が増しています。 2025年の国内の広告市場は、対前年比105.1%の8兆623億円であり、5年連続で成長、4年連続で過去最高を更新しております。中でもインターネット広告費は前年比110.8%と拡大を続け、初めてシェアが広告市場全体の過半数を超える50.2%となりました。2025年は大型のイベントの開催等もあり、人流が増加したことから、交通広告やイベント・展示といった生活のなかで身近に触れるプロモーションメディア広告においても3年連続でプラス成長となりました。 (飲食関連事業)国内の外食市場は、原材料の高騰による価格改定により客単価上昇が売上を押し上げたことから対前年比107.3%と4年連続で前年の売上を上回りました。しかし、消費者の節約志向は強まっており、業態によっては客単価の上昇により客数が伸び悩むなど、売上は上がっても利益の確保に苦慮するような状況は続いております。業種別の店舗数をみると「ファミリーレストラン」などで微減傾向ですが、コロナ禍で大きく店舗数を減らしていた「パブレストラン/居酒屋」や「ディナーレストラン」では前年比を上回り始めており、ようやく下げ止まりをみせました。中食市場も対前年比103.7%と5年連続で拡大し、11兆円を大幅に超え過去最高を更新しました。食料品スーパー、コンビニエンスストア、惣菜専門店などが売上を伸長する一方で、百貨店の減少傾向は続いております。 (不動産関連事業)都内の賃貸オフィスの平均空室率は2025年初めに3%台となり、その後も回復傾向で推移し、年末には2%台前半まで低下しました。平均賃料については、インフレによる建築費・管理費の高騰なども賃料の押し上げ要因となり、引き続き上昇基調が続いております。2025年の首都圏の中古マンション市場は3年連続で前年を上回る49,114件の成約件数となり、対前年比131.9%と好調な売れ行きとなりました。1㎡あたりの成約単価においても対前年比107.9%と13年連続で単価が上昇しており、この13年を通算すると117.3%もの価格上昇となっております。2026年に入ると、1㎡あたりの成約単価が伸び続けている一方で、売買件数は対前年同月比減に転じる月もあり、首都圏の中古マンション市場に変調の兆しが見受けられます。 (4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題(3)で記載した経営環境を踏まえ、次年度は以下の事項を優先的に取組んでまいります。(映像関連事業) 当社グループの映画館は、映画館毎のコンセプトを明確にし、強力なコンテンツの確保に努めながら、新たな顧客の獲得を目指しております。映画制作配給事業は、良質な企画を自社で手掛けることで、投資回収率を安定的に高めてまいります。ソリューション事業は、シネアド売上を伸長させるとともに、映画との連携を活かした企画提案などを通して、各種イベントや広告の受注獲得に努めてまいります。 (飲食関連事業) 札幌地区を中心に展開する串焼き業態は、店舗売上の着実な拡大を優先課題とし新規出店を進めるとともに、卸売業態においてスーパー等への冷凍食品の提供やテイクアウト店舗の出店による中食・卸売を第二の柱として育成してまいります。都内を中心に展開する和・洋のバル業態は、立地毎にエリアの特性にあわせた特徴ある商品やサービスを提供しながら市場の変化に対応してまいります。 (不動産関連事業) 当社グループの所有する不動産物件におきましては、より快適なオフィス空間や質の高いサービスが求められるものと認識し、施設の保全に努めてまいります。中古マンション再生販売事業は、仕入れや販売価格の変動、建築資材の高騰・供給の遅れ、人手不足の問題といった市場の目まぐるしい変化に対応するために、仕入れから販売までの期間を適切に管理し在庫の回転を高めてまいります。 (5)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社グループを取り巻く環境は変化が激しく、特に基幹事業である映像関連事業の不確実性が高いことから、業績が大きく変動する可能性が高いため、特定の指標を中期的な経営目標として設定しておりません。中期経営方針における政策の進捗を踏まえて設定する単年度目標を着実に達成するべく取組んでまいります。
対処すべき課題
1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)経営方針 当社グループは、「Sound of Your Life ~あなたの人生に豊かな響きを~」を企業理念として掲げ、基幹事業である映像関連事業、飲食関連事業、不動産関連事業を通じて、社会に貢献していくことを経営の基本方針としております。 (2)経営戦略等① 中期経営方針 当社グループは、2013年に銀座テアトルビルを売却して以降、ノンコア事業の撤退や資金化による構造改革を進め、基幹事業と位置付けた映像関連事業、飲食関連事業、不動産関連事業に経営資源を集中させてまいりました。その後、これら基幹事業においては、中期経営方針「プロデュースカンパニーへの革新」をテーマに、「ヒューマンリソース型ビジネス」の推進と、事業を支える社員の「人財化」に取り組み、消費者ニーズに沿った商品やサービスを自社で開発・創造する事業構造へと転換をすすめ、収益力を安定させてまいりました。 2027年3月期以降「プロデュースカンパニーへの革新」をさらに推し進め、新たな成長戦略と政策の実践を伴い、安定収益にとどまらない事業の永続的な成長を果たしてまいります。 「プロデュースカンパニーへの革新/成長戦略・政策の実践」~成長し続ける組織へ~ ② 具体的政策 プロデュースカンパニーへの革新のため、当社グループでは、人的資本の充実により売上及び収益の伸長を見込む「ヒューマンリソース型ビジネス」を中核事業とし、以下の政策に取組んでまいります。 (基幹事業における主要な政策)映像事業の再建 / 映像関連事業・「映画」から「映像エンターテインメント」へ事業領域を再定義し、映画興行事業における劇場価値の 最大化と、映画制作配給事業における出資作品の投資回収率の向上をはじめ、新規収益の獲得、協業パ ートナーの開拓等に取り組み、「映像エンターテインメント」としてより広い枠組みをもって収益源の 多様化を推進し、中期的レンジでの事業の黒字化を果たします。飲食事業の積極的拡大 / 飲食関連事業・焼鳥専門店「串鳥」において、新たなセントラルキッチンの建築により製造能力の拡充・効率化を行 い、「串鳥」ブランドの強化と冷凍食品や惣菜等の中食事業の収益を拡大します。・デリショップ「西洋銀座」のセントラルキッチンの拡充による製造能力の向上と都内における居酒屋業 態店舗の積極的な出店を進め、事業の成長軌道を描きます。中古マンション再生販売事業の安定的成長 / 不動産関連事業・中古マンション再生販売事業において、事業の「質」を再度見直し、商品の品質向上、事業期間の短 縮、周辺事業としての仲介機能の整備、Webマーケティングの充実といった取り組みにより、年間300件 におよぶ仕入れ販売数を安定的に実現するための仕組みを築きます。 また、これら各事業の成長を支えるための「人財」の育成と事業の持続的成長を支えるための安定的な資金配分に関しては、以下のような基本方針とします。 (事業の持続的な成長を支えるための人財育成と資金配分)事業の中核を担う「人財化」の強化・各事業の営業/戦略/管理を担う後継人財の育成を強化してまいります。持続的成長を支える安定的な資金配分・事業の成長に必要な営業投資、従業員の待遇改善を含めた人的資本投資、財務体質の強化、株主への適 切な利益配分について、事業により恒常的に生み出されるキャッシュ・フローによって賄う構造をつく りあげます。・株主還元方針を新たに据え、普通配当にかかる配当方針は、特別損益等を除いた事業活動利益を基準と する連結配当性向40%を目安に、1株当たり20円を下限とする安定配当とします。また株主優待制度の 充実を図ります。大型投資による収益基盤の確立・事業の基盤となる大型資産の取得や保有資産の入替、事業の成長速度をあげるためのM&A等について は、恒常的なキャッシュ・フローとは別枠でとらえた上で、柔軟なファイナンス対応をもって進めま す。なお、2026年4月に当社は保有する収益不動産の売却を行い、5月より「串鳥」チェーンにおける セントラルキッチンの建築に着手します。 (3)経営環境当年度は、継続的な賃上げの動きや雇用・所得環境の改善を背景に、経済活動の緩やかな回復基調が見られました。一方で国内金利が上昇局面へと移行したほか、中東情勢の緊迫化を背景とした原油・原材料価格の高騰等により、先行き不透明な状況が続くと予想されます。 各セグメントの経営環境は以下のとおりであります。 (映像関連事業)国内の映画市場において、2025年は邦画においてアニメ作品を中心に興収100億円を超える大作が4作品あり、興行収入2,744億円を記録し、2019 年の記録を更新する過去最高額となりました。映画公開本数においても1,305本となり過去最多となりましたが、一部の作品に観客が集中する一方、短期間で上映終了となるなど苦戦を強いられる作品も多く、二極化の傾向がみられました。ミニシアター市場においては、過去の名作のリバイバル上映が大ヒットを記録し、往年の映画ファンだけでなく当時を知らない若年層が劇場に足を運ぶきっかけにもなり、客足の回復につながっております。また、映画以外のコンテンツを上映するODS(Other Digital Stuff)においても、公開本数・興収ともに前年を上回っており、近年上映コンテンツの多様化と興行構造の変革が見られます。定額制動画配信サービス市場(SVOD)においては、前年は成長鈍化の兆しが見えていたものの、2025年は対前年比114.3%の6,017億円となり、市場の伸びが再加速しました。動画配信サービス市場の拡大により、映画制作において興行収入以上に配信サービスからの収益確保の重要度が増しています。 2025年の国内の広告市場は、対前年比105.1%の8兆623億円であり、5年連続で成長、4年連続で過去最高を更新しております。中でもインターネット広告費は前年比110.8%と拡大を続け、初めてシェアが広告市場全体の過半数を超える50.2%となりました。2025年は大型のイベントの開催等もあり、人流が増加したことから、交通広告やイベント・展示といった生活のなかで身近に触れるプロモーションメディア広告においても3年連続でプラス成長となりました。 (飲食関連事業)国内の外食市場は、原材料の高騰による価格改定により客単価上昇が売上を押し上げたことから対前年比107.3%と4年連続で前年の売上を上回りました。しかし、消費者の節約志向は強まっており、業態によっては客単価の上昇により客数が伸び悩むなど、売上は上がっても利益の確保に苦慮するような状況は続いております。業種別の店舗数をみると「ファミリーレストラン」などで微減傾向ですが、コロナ禍で大きく店舗数を減らしていた「パブレストラン/居酒屋」や「ディナーレストラン」では前年比を上回り始めており、ようやく下げ止まりをみせました。中食市場も対前年比103.7%と5年連続で拡大し、11兆円を大幅に超え過去最高を更新しました。食料品スーパー、コンビニエンスストア、惣菜専門店などが売上を伸長する一方で、百貨店の減少傾向は続いております。 (不動産関連事業)都内の賃貸オフィスの平均空室率は2025年初めに3%台となり、その後も回復傾向で推移し、年末には2%台前半まで低下しました。平均賃料については、インフレによる建築費・管理費の高騰なども賃料の押し上げ要因となり、引き続き上昇基調が続いております。2025年の首都圏の中古マンション市場は3年連続で前年を上回る49,114件の成約件数となり、対前年比131.9%と好調な売れ行きとなりました。1㎡あたりの成約単価においても対前年比107.9%と13年連続で単価が上昇しており、この13年を通算すると117.3%もの価格上昇となっております。2026年に入ると、1㎡あたりの成約単価が伸び続けている一方で、売買件数は対前年同月比減に転じる月もあり、首都圏の中古マンション市場に変調の兆しが見受けられます。 (4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題(3)で記載した経営環境を踏まえ、次年度は以下の事項を優先的に取組んでまいります。(映像関連事業) 当社グループの映画館は、映画館毎のコンセプトを明確にし、強力なコンテンツの確保に努めながら、新たな顧客の獲得を目指しております。映画制作配給事業は、良質な企画を自社で手掛けることで、投資回収率を安定的に高めてまいります。ソリューション事業は、シネアド売上を伸長させるとともに、映画との連携を活かした企画提案などを通して、各種イベントや広告の受注獲得に努めてまいります。 (飲食関連事業) 札幌地区を中心に展開する串焼き業態は、店舗売上の着実な拡大を優先課題とし新規出店を進めるとともに、卸売業態においてスーパー等への冷凍食品の提供やテイクアウト店舗の出店による中食・卸売を第二の柱として育成してまいります。都内を中心に展開する和・洋のバル業態は、立地毎にエリアの特性にあわせた特徴ある商品やサービスを提供しながら市場の変化に対応してまいります。 (不動産関連事業) 当社グループの所有する不動産物件におきましては、より快適なオフィス空間や質の高いサービスが求められるものと認識し、施設の保全に努めてまいります。中古マンション再生販売事業は、仕入れや販売価格の変動、建築資材の高騰・供給の遅れ、人手不足の問題といった市場の目まぐるしい変化に対応するために、仕入れから販売までの期間を適切に管理し在庫の回転を高めてまいります。 (5)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社グループを取り巻く環境は変化が激しく、特に基幹事業である映像関連事業の不確実性が高いことから、業績が大きく変動する可能性が高いため、特定の指標を中期的な経営目標として設定しておりません。中期経営方針における政策の進捗を踏まえて設定する単年度目標を着実に達成するべく取組んでまいります。
MD&A(経営者による分析)
4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】(1)経営成績等の状況の概要 当連結会計年度(以下「当年度」といいます。)における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の概要は次のとおりであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況イ.財政状態 当年度末の資産合計は、前年度末と比べて1,170百万円増加し、30,078百万円となりました。これは、現金及び預金が711百万円増加したこと、販売用不動産が344百万円増加したこと、流動資産その他が1,127百万円減少したこと、建物及び構築物が294百万円減少したこと、土地が526百万円増加したこと、投資有価証券が910百万円増加したこと等によるものです。 負債合計は、前年度末と比べて44百万円減少し13,308百万円となりました。これは、未払金が282百万円減少したこと、未払法人税等が207百万円増加したこと、前受金が220百万円増加したこと、有利子負債が558百万円減少したこと、繰延税金負債が281百万円増加したこと等によるものです。 純資産合計は、前年度末と比べて1,214百万円増加し、16,769百万円となりました。これは、利益剰余金が765百万円増加したこと、その他有価証券評価差額金が626百万円増加したこと、自己株式が170百万円増加したこと等によるものです。 ロ.経営成績 当年度におけるわが国の経済は、雇用・所得の改善や各種政策の効果を背景に、緩やかな回復が続くことが期待される一方、中東情勢や米国の通商政策の影響による景気の下振れリスク等により、依然として先行きは不透明な状況が続いております。 このような状況下、当年度の連結業績は、中古マンション再生販売事業及び飲食事業が増収となったことから、売上高は20,655百万円(前年度比12.3%増)、営業利益は334百万円(前年度比25.0%増)、経常利益は405百万円(前年度比49.3%増)となりました。一方、前年度に多額の特別利益を計上した反動減により、親会社株主に帰属する当期純利益は833百万円(前年度比72.6%減)となりました。 ■連結経営成績(百万円) 前年度当年度増減売上高18,38720,655+2,267営業利益267334+66経常利益271405+133親会社株主に帰属する当期純利益3,039833△2,205 ② キャッシュ・フローの状況 当年度末における連結ベースの現金及び現金同等物(以下「資金」といいます。)は、前年度末より711百万円増加し4,334百万円となりました。各キャッシュ・フローの状況と主な要因は次のとおりです。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動の結果、得られた資金は1,461百万円(前年度は197百万円の収入)となりました。この主な要因は、税金等調整前当期純利益1,087百万円、減価償却費の調整336百万円、受取配当金の調整△145百万円、固定資産売却損益の調整△872百万円、棚卸資産の増減額△513百万円、その他の資産の増減額1,136百万円、その他の負債の増減額233百万円となったこと等によるものです。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果、得られた資金は53百万円(前年度は621百万円の収入)となりました。この主な要因は、有形固定資産の売却による収入1,779百万円、有形固定資産の取得による支出1,723百万円となったこと等によるものです。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動の結果、支出した資金は803百万円(前年度は403百万円の収入)となりました。この主な要因は、長期借入れによる収入940百万円、長期借入金の返済による支出1,538百万円、自己株式の取得による支出176百万円、配当金の支払による支出68百万円となったこと等によるものです。 ③ 生産、受注及び販売の実績 当社グループの営む業種柄、生産、受注の概念は乏しいと考えております。販売の状況については「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ① 財政状態及び経営成績の状況」に記載しております。 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当年度末現在において判断したものであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容(セグメント分析・検討内容)イ.売上高及び営業損益 売上高は20,655百万円(前年度比12.3%増)、営業利益は334百万円(前年度比25.0%増)となりました。セグメントごとの業績概況は以下のとおりであります。 ■セグメント別外部売上高(百万円) 前年度当年度増減映像関連事業3,3713,457+85飲食関連事業5,8076,121+314不動産関連事業9,20811,076+1,867計18,38720,655+2,267 ■セグメント別営業損益(百万円) 前年度当年度増減映像関連事業△420△555△135飲食関連事業115183+68不動産関連事業1,4031,533+130調整額△830△827+3計267334+66 <映像関連事業>(映画興行事業) 『今日の空が一番好き、とまだ言えない僕は』『落下の王国 4Kデジタルリマスター』『ヴァージン・パンクClockwork Girl』等が高稼働したことから、前年度比で増収となりました。 なお、当年度末現在の映画館数及びスクリーン数は、前年度末から1館2スクリーン減の6館16スクリーンとなりました。 (映画制作配給事業) 当年度の公開作品では映画『それいけ!アンパンマン チャポンのヒーロー!』『映画 きかんしゃトーマス サンタをさがせ!パーシーのクリスマス急行』等11作品を配給しましたが、字幕吹替の制作収入等が減少したことにより、前年度比で減収となりました。 (ソリューション事業) 積極的な営業活動によりシネアド(映画館CM)の受注が増加いたしましたが、前年度に計上した大型テレビスポット収入の反動減から、前年度並みの売上高となりました。 以上の結果、映像関連事業の売上高は3,457百万円(前年度比2.6%増)となりましたが、出資作品の償却費が増加したこと等から、営業損失は555百万円(前年度は営業損失420百万円)となりました。 <飲食関連事業>(飲食事業) 当年度は、「串鳥」のテイクアウト専門店を含む3店舗を出店したこと等から、前年度比で増収となりました。 ■飲食店・販売店の店舗数 前年度末当年度末増減 焼鳥専門店チェーン「串鳥」3736△1 その他911+2飲食店4647+1販売店57+2 以上の結果、飲食関連事業の売上高6,121百万円(前年度比5.4%増)、営業利益は183百万円(前年度比59.9%増)となりました。 <不動産関連事業>(不動産賃貸事業) きめ細かいリーシング活動により賃貸物件が100%近い稼働率を維持し、前年度並みの売上高となりました。 (中古マンション再生販売事業) 東日本不動産流通機構(東日本レインズ)によりますと、当年度の首都圏の中古マンション市場は、成約件数、成約価格共に前年度を上回り、引き続き好調に推移いたしました。当社グループにおいても、当年度は物件販売数が大きく伸長し、前年度比で大幅な増収となりました。 以上の結果、不動産関連事業の売上高は11,076百万円(前年度比20.3%増)、営業利益は1,533百万円(前年度比9.3%増)となりました。 ロ.販売費及び一般管理費 販売費及び一般管理費は4,749百万円(前年度比1.3%増)となり、前年度に比べて59百万円増加しました。主に、飲食関連事業において売上増加や新規出店に伴い人件費が増加したこと等によるものであります。 ハ.経常損益 経常利益は405百万円(前年度比49.3%増)となりました。営業外収益は181百万円(前年度比34.9%増)となり、前年度に比べて46百万円増加しました。主に、受取配当金が増加したこと等によるものであります。営業外費用は110百万円(前年度比15.4%減)となり、前年度に比べて20百万円減少しました。主に、借入関連費用及び貸倒引当金繰入額が減少したこと等によるものであります。 ニ.特別損益 特別利益は872百万円(前年度比75.5%減)となりました。固定資産売却益を計上したことによるものであります。特別損失は190百万円(前年度比43.3%減)となりました。主に、固定資産除却損75百万円及び減損損失106百万円を計上したこと等によるものであります。 ホ.親会社株主に帰属する当期純損益 親会社株主に帰属する当期純利益は833百万円(前年度比72.6%減)となりました。税金等調整前当期純利益1,087百万円に加えて、法人税等合計259百万円を計上したこと等によるものであります。 ② キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報当社グループの運転資金需要の主なものは、商品、商品不動産、原材料等の仕入れ、人件費、販売費及び一般管理費等の営業費用であります。また投資資金の主なものは、映画館や飲食店、賃貸不動産等の設備改修や修繕、新規開発等であります。運転資金と投資資金については、営業キャッシュ・フローでの充当を基本とし、必要に応じて金融機関からの借入等の手段を通じて資金調達を行っております。資金の流動性については、当年度末の現金及び現金同等物は4,334百万円となっており、当社グループの事業活動を推進していく上で十分な流動性を確保していると考えております。また、金融機関との間に当座貸越契約や貸出コミットメントライン契約を締結しており、流動性に一部支障をきたす事象が発生した場合にも、一定の流動性を維持できると考えております。 ③ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成にあたって、資産、負債及び収益費用の報告額に影響を与える見積り及び仮定を用いており、実際の結果は異なる可能性があります。連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。

事業リスク

  • 映像関連事業の不確実性:映画の興行成績は作品ごとに大きく変動し、予測が困難です。ヒット作が出なければ観客動員が伸び悩み、収益に直結します。また、映画制作では制作遅延や公開中止のリスクもあり、投資回収が想定を下回る可能性があります。
  • 食品の安全に関するリスク:飲食事業において、食中毒や誤表示などの衛生問題が発生した場合、被害者への補償や一時的な営業停止、企業イメージの悪化による売上減少や社会的信用の失墜に繋がる可能性があります。また、鳥インフルエンザなどの疾病による食材調達の困難もリスクです。
  • 不動産市況とコスト変動リスク:不動産関連税制の変更、金利上昇、法規制の変更は、不動産の価値低下や新たなコスト発生に繋がります。賃料相場の下落や空室率の上昇、中古マンション販売の長期滞留も収益を圧迫します。さらに、物価上昇による原材料費や光熱費、修繕費の高騰は、全事業の収益性を悪化させる可能性があります。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
有価証券報告書「事業等のリスク」の全文を見る(年度切替)
FY2026|3,279 文字
3【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。 なお文中の将来に関する事項は、当有価証券報告書提出日現在において当社グループが判断したものです。 (1)映像関連事業の不確実性に係るリスク映画作品の興行成績は予測が難しく、興行作品によっては一定の観客を動員できない場合があります。また、映画制作配給事業においては、出資作品によっては各種権利収入が想定を下回る場合があります。また制作遅延や公開延期、公開中止が発生した場合、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。これらのリスクによる影響を最小限とするため、映画興行事業においては機動的な番組編成や特集上映の実施によって、興行成績の変動リスクを低減するとともに、映画制作配給事業においては、良質な企画を自社で手掛けることで、作品の投資回収率の向上に努めるとともに、作品ごとに制作段階からの管理を徹底することで制作遅延の防止やリスク低減に努めております。 (2)食品の安全に係るリスク当社グループは、食の安全確保のための取組みを徹底して行っておりますが、万が一にも食中毒などの衛生問題が発生した場合や、誤表示による商品事故などが発生した場合は、被害者への補償や一時的な営業停止、また企業イメージ悪化に伴う売上の減少や、社会的信用の失墜により、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。また、鳥インフルエンザ等の疾病発生により食材調達に支障を来す場合には、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。これらのリスクへの対応として、食の安全、商品の安全性確保のため品質管理、衛生管理の徹底、また複数の仕入れ先確保に取組んでおります。また製造物責任保険に加入し、万が一被害が発生した場合の補償に備えております。 (3)不動産の市況に係るリスク不動産関連税制の変更、銀行融資金利の上昇や銀行融資の抑制等が生じた場合や、建築基準法・都市計画法その他不動産関連法制が変更された場合は、資産に対する権利の制限、所有資産の価値低下、新たな義務やコストの発生等により、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。不動産賃貸事業においては、賃料相場が下落した場合や入居テナントの経営が悪化した場合には、賃料収入の減少や、退去による空室率の上昇等が生じ、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。中古マンション再生販売事業においては、物件仕入れが期待どおりに進捗しない場合や販売用不動産が長期にわたり滞留した場合、時価が大幅に下落した場合には、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。これらのリスクへの対応として、不動産市場の動向を適確に分析し、市況の悪化を想定したリスク評価を定期的に実施するほか、保有物件においては、各テナントの経営状態を適切に把握し、機動的に対応できるように努めております。中古マンション再生販売事業においては、仕入れ査定基準の機動的な見直しや在庫の入替期間を適切にコントロールすることで、市況変化によるリスクの低減に努めております。 (4)所有不動産の設備等老朽化に係るリスク当社所有の不動産は竣工後相当の年数を経過した物件が多いことから、突発的に大規模修繕等が発生した場合には、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 これらのリスクへの対応として、自社所有不動産については計画的に修繕等を実施しております。 (5)自然災害の発生に係るリスク大規模自然災害やパンデミック、事故、火災、テロその他の人災等の発生により営業活動に支障が生じ、被害が発生した場合には、その災害規模等によって、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。これらの自然災害等に係るリスクを全て回避することは困難でありますが、影響を最小限とするため、防災マニュアルの整備、社員安否確認システムの導入、定期的な防災訓練及び被災状況報告訓練を実施しております。また、火災保険等に加入し、経済的損失の発生に備えております。 (6)物価上昇等によるコスト増加に係るリスク 物価の上昇とりわけ原材料費及び光熱費の高騰は、映像関連事業、飲食関連事業における、映画館、飲食店、食品製造工場に係る水道光熱費等のランニングコストの上昇による収益構造悪化の可能性があります。また不動産関連事業においては、賃貸物件に係るランニングコスト、設備の維持修繕コストの上昇、建築資材の調達コストによる中古マンションのリフォームコスト上昇のリスクがあります。また、建築資材及び住宅設備の供給が滞り、工期延長等によりコストが増加した場合にも、当社グループの業績及び財政に影響を及ぼす可能性があります。 これらのリスクへの対応として、適切な価格転嫁と可能な限り運営の効率化によるコスト低減に努めております。 (7)人材の確保及び育成に係るリスク人手不足が急速に進む中で、人材の確保及び育成が計画どおり進まず営業活動に支障が出る場合や、人材の確保のために人件費が増加した場合は、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。これらのリスクへの対応として、人材の多様性を図り、健康かつ安全に、働きやすい職場環境の整備に努めるとともに、業務効率の向上に努めております。 (8)固定資産の減損会計に係るリスク 当社グループは有形固定資産や無形固定資産等の固定資産について減損会計を適用しております。当社グループは主に映画館、飲食店や賃貸不動産などの固定資産を保有しておりますが、収益性が低下し、投資額の回収が見込めなかった場合や、固定資産の市場価格が著しく下落した場合などには減損損失が発生し、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループは、当該資産から得られる将来キャッシュ・フローにより資産の帳簿価額が回収可能であるか検証しており、回収不能見込額については適切に減損処理を行っております。 (9)資金調達に係るリスク金利が上昇したり、資金調達の条件が悪化した場合は、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 これらのリスクへの対応として、固定金利による調達や金利スワップによる金利の固定化に努めております。 (10)情報セキュリティに係るリスクコンピューターウィルス・サイバー攻撃などに対して、適切に対策を実施しておりリスク低減に努めておりますが、悪意ある攻撃や不適切な情報管理により情報漏洩やITシステム及びウェブサイトが停止した場合には、損害賠償等の費用の発生や企業イメージの悪化に伴う売上の減少等や事業活動の停止を余儀なくされることにより、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。これらのリスクへの対応として、社内の専門部署に情報管理者を選任し管理責任を明確にするとともに、情報の利用・保管などに関する社内ルール整備と従業員に対する情報リテラシーの向上に努めております。またサイバー保険に加入し、第三者への損害賠償責任の発生等に備えております。 (11)気候変動に係るリスク 気候変動に伴い発生する自然災害等の物理的リスクの他、気候変動抑制の為の移行リスクは、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。事業環境の急激な変化や想定以上の規制により事業運営コストが上昇した場合には、当社グループの業績及び財政状況に影響を及ぼす可能性があります。 これらのリスクへの対応として、当社グループは、サステナビリティ委員会を設置し、同委員会が財務への影響と対応を分析し、事業活動を通じたサステナビリティへの取組みを推進しております。

このページのバフェット流コメンタリーは順次自動生成中です。生成されると、ここに「数値の読み解き方」「同業比較」「投資判断のポイント」を表示します。

もっと深く分析したい?

モート先生 AI が 東京テアトル の事業を 4 賢人の理論で詳しく解説します

モート先生に聞く →