9793

ダイセキ(9793)は何で稼いでいるか — 事業の柱と依存度

サービス業 情報通信・サービスその他

事業の概要

  • 廃棄物処理とリサイクル
    ダイセキグループは、産業廃棄物の収集運搬から中間処理、さらにリサイクルまでを一貫して手掛けています。具体的には、工場などから出る様々な廃棄物を適切に回収し、焼却や破砕といった処理を行い、最終的には資源として再利用する事業が中心です。これにより、環境負荷の低減に貢献しながら収益を上げています。
  • 土壌汚染対策事業
    工場跡地や建設予定地などで見つかる土壌汚染の調査から、汚染された土壌の浄化・処理までを一手に引き受けています。法律で定められた基準に基づき、専門的な技術と設備を用いて安全に土壌をきれいにするサービスを提供しており、企業の不動産取引や再開発をサポートすることで収益を得ています。
  • 資源の再生と販売
    使用済みバッテリーの回収・再生利用や、鉛の精錬、非鉄金属原料の販売など、廃棄物から価値ある資源を取り出し、再商品化して販売する事業も行っています。また、古紙の販売や石油化学製品の製造販売も手掛けており、循環型社会の実現に貢献しつつ、多角的な収益源を確保しています。
出典: FY2026 有価証券報告書(AI要約)
セグメント構成
  • 環境関連事業の単一セグメント
    ダイセキグループは、産業廃棄物の処理・リサイクル、土壌汚染対策、資源再生など、全ての事業が「環境関連事業」という一つの大きなカテゴリーに属しています。そのため、事業内容が多岐にわたるものの、会社全体として環境問題の解決に貢献するという明確な方向性を持っています。
  • 産業廃棄物処理・リサイクル
    グループの主要な稼ぎ頭であり、工場などから排出される様々な産業廃棄物を安全に収集・運搬し、中間処理(焼却、破砕など)を経て、可能な限りリサイクルしています。この事業は、廃棄物の適正処理と資源の有効活用という社会的なニーズに応えるものです。
  • 土壌汚染調査・処理事業
    工場跡地や開発予定地などの土壌汚染を専門的に調査し、汚染が確認された場合には、法律に基づいた方法で浄化・処理を行います。この事業は、不動産取引や再開発における環境リスクを管理し、安全な土地利用を促進する重要な役割を担っています。
有価証券報告書「事業の内容」の全文を見る(年度切替)
FY2026|472 文字
3 【事業の内容】当社グループ(当社及び連結子会社、以下同じ。)は、当社(株式会社ダイセキ)及び連結子会社8社(北陸ダイセキ株式会社、株式会社ダイセキ環境ソリューション、株式会社ダイセキMCR、システム機工株式会社、株式会社グリーンアローズ中部、株式会社グリーンアローズ九州、株式会社杉本商事及び有限会社杉本紙業)で構成されており、産業廃棄物の収集運搬・中間処理、土壌汚染調査・処理、使用済バッテリーの収集運搬・再生利用、鉛の精錬及び非鉄金属原料の販売、タンク洗浄及びタンクに付帯する工事、VOCガスの回収作業、スラッジ減量化作業、COW洗浄機器販売、石油化学製品・商品の製造販売、古紙の販売、一般廃棄物の収集運搬を主な事業の内容としております。また、当社グループは環境関連事業の単一セグメントであるため、セグメントごとの記載を省略しております。以上述べた事項を事業系統図によって示すと、次のとおりであります。 (注)2026年2月21日に、株式会社杉本商事が有限会社杉本紙業を吸収合併しております。なお、両社の決算日は、2月20日であります。

事業の優位性(モート)

事業の質(有価証券報告書から抽出)
数字に出ない事業の性質を、同じ物差しで全銘柄そろえています。FY2026時点の記載が出典です。
価格決定力値上げを通せるか。強いほどインフレ耐性が高い 中程度
廃棄物処理業は許可制であり、特定の許可が必要とされるため。
参入障壁新規参入を阻む要因の種類 規制
産業廃棄物処理事業は各都道府県知事又は政令市長の許可が必要とされ、施設の新増設も許可制。
規制依存規制は障壁にも足枷にもなる 高い
会社が挙げる主要リスク:法的規制リスク / 市場ニーズの変化 / 気候変動に関するリスク
同じ条件で他の銘柄を探す → 定性スクリーニング(価格決定力・参入障壁・景気敏感度などで絞り込めます)
モート総合 10 / 25 5類型それぞれの強度と、そう判定した根拠
無形資産★☆☆☆☆
根拠:弱いブランド・特許・許認可

ダイセキは、石油製品・LPGの貯蔵・供給インフラという点で、規制や許認可に依存する側面がある。しかし、特定のブランド力や特許による優位性は限定的であり、参入障壁は存在するものの、強力な無形資産とは言えない。

スイッチングコスト★★★☆☆
根拠:中程度乗り換えの手間・コスト

石油製品・LPGの需要家(工場、ガソリンスタンド等)にとって、ダイセキの貯蔵施設は事業継続に不可欠なインフラである。代替施設の建設には莫大なコストと時間がかかるため、容易に乗り換えられないスイッチング・コストが存在する。

ネットワーク効果☆☆☆☆☆
根拠:弱い利用者増が価値を生む

ダイセキの事業モデルは、顧客が増えることでサービス価値が向上するネットワーク効果を直接的に享受するものではない。個々の顧客との取引は独立している。

コスト優位★★☆☆☆
根拠:中程度同じ物を安く作れる

長年の操業で培われたノウハウや、既存インフラの効率的な運用によるコスト競争力は一定程度存在する。しかし、原油価格の変動や設備投資の必要性から、構造的なコスト優位性は限定的である。

規模の経済★★★★☆
根拠:強い規模が参入障壁になる

国内有数の石油製品・LPGの貯蔵・供給ネットワークを構築しており、業界内での規模の経済が働いている。特に、大規模な貯蔵タンクや輸送インフラは、新規参入者にとって大きな障壁となる。少数寡占市場での地位を確立している。

  • 許認可と専門性の高さ
    産業廃棄物処理事業は、「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」に基づく都道府県知事や政令市長の許可が必要な事業であり、新規参入が難しい分野です。ダイセキグループは、この許可を多数取得しており、さらに土壌汚染対策法に基づく「指定調査機関」の指定や「計量証明事業」の認定も受けているため、高い専門性と信頼性で事業を展開できる強みがあります。
  • 幅広い事業領域と一貫体制
    産業廃棄物の収集運搬から中間処理、リサイクル、さらには土壌汚染調査・処理、特殊なタンク洗浄、VOCガス回収など、環境関連事業において非常に幅広いサービスを提供しています。これにより、顧客は複数の業者に依頼する手間なく、ダイセキグループに一貫して任せることができ、顧客にとっての利便性が高い点が強みと考えられます。
  • グループ会社による連携
    ダイセキグループは、株式会社ダイセキを中心に8社の連結子会社で構成されており、それぞれが特定の地域や専門分野を担当しています。例えば、北陸ダイセキ株式会社やグリーンアローズ中部・九州などが地域に密着したサービスを提供し、株式会社ダイセキ環境ソリューションが土壌汚染対策を担うなど、グループ全体で連携することで、広範な顧客ニーズに対応できる体制が整っています。
出典: FY2026 有価証券報告書(AI要約)

経営戦略

事業リスク

  • 法的規制による事業停止
    ダイセキグループの主要事業は、「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」や「建設業法」、「土壌汚染対策法」、「計量法」など、多くの法的規制を受けています。これらの法律に違反した場合、行政処分として営業停止や許可取り消しを受ける可能性があり、その場合、事業活動が大幅に制限され、業績に深刻な影響を及ぼすリスクがあります。
  • 市場ニーズの変化への対応
    土壌汚染調査・処理の需要は、企業の環境投資意欲や「土壌汚染対策法」などの法令・条例の改正に大きく左右されます。もし法令や条例が改正され、調査方法や浄化対策の基準が厳しくなった場合、それに迅速に対応できる技術や設備を導入できないと、需要が拡大しても受注機会を逃し、業績に悪影響が出る可能性があります。
  • 気候変動による事業影響
    気候変動に伴う自然災害や異常気象は、物理的な被害をもたらすだけでなく、気候関連の規制強化や脱炭素化社会への移行に伴うコスト増加など、ダイセキグループやその取引先の事業活動に影響を与える可能性があります。これにより、事業の継続が困難になったり、予期せぬ費用が発生したりして、業績に悪影響を及ぼすリスクがあります。
出典: FY2026 有価証券報告書(AI要約)
有価証券報告書「事業等のリスク」の全文を見る(年度切替)
FY2026|2,053 文字
3 【事業等のリスク】有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。(1) 法的規制リスク① 「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」及びその関係法令等当社グループは、産業廃棄物の収集運搬・中間処理を主たる業としており、当該事業は「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」(以下、「廃掃法」という。)及びその関係法令等により規制されております。基本法である「廃掃法」では、廃棄物の適正処理のための様々な規制を行っております。基本的に、廃棄物処理業は許可制であり、当社グループの主要業務である産業廃棄物処理事業は各都道府県知事又は政令市長の許可が必要とされ、また、産業廃棄物処理施設の新設・増設に関しても各都道府県知事又は政令市長の許可を必要とする旨規定されております。当社グループは、「廃掃法」に基づいて、産業廃棄物の収集運搬・中間処理業を行うために必要な許可を取得しておりますが、万一、「廃掃法」に抵触し、当該営業の全部又は一部の停止命令や許可取消等の行政処分を受けた場合は、当社グループの事業展開に影響を与える可能性があります。② 建設業関係法令当社グループにおける土壌汚染処理事業においては、原位置での処理の場合と、土壌を掘削し、掘削除去した土壌を処理する場合があり、原位置での処理と土壌の掘削については、土木工事に該当するため、「建設業法」の規制を受けます。当社グループは、土木工事業等について「特定建設業」の許可を取得しておりますが、万一、「建設業法」に抵触し、当該営業の全部又は一部の停止命令や許可取消等の行政処分を受けた場合は、当社グループの事業展開に影響を与える可能性があります。③ 土壌汚染調査・処理関係法令当社グループにおける土壌汚染調査・処理事業においては、工場跡地等の不動産の売買時や同土地の再開発時等に汚染の有無を確認するための調査を行っておりますが、「土壌汚染対策法」で土壌汚染状況調査を義務付けられた区域の調査は、環境大臣による指定を受けた「指定調査機関」が調査を行うこととされております。当社グループは、「指定調査機関」の指定を受けておりますが、万一、「土壌汚染対策法」に抵触し、「指定調査機関」の指定を取り消された場合は、「土壌汚染対策法」で土壌汚染状況調査及び第16条第1項の調査を義務付けられた区域の調査を受注することができなくなるため、当社グループの事業展開に影響を与える可能性があります。④ 計量証明事業関係法令当社グループにおける計量証明事業は、土壌中の有害物質の分析や廃棄物の成分分析を主に行っており、当該事業は「計量法」の規制を受けます。当社グループは、「計量証明事業」の認定を受けておりますが、万一、「計量法」に抵触し「計量証明事業」の登録や認定の取消等の行政処分を受けた場合は、当社グループの事業展開に影響を与える可能性があります。(2) 市場ニーズの変化当社グループにおける土壌汚染調査・処理の需要は、企業の環境投資や「土壌汚染対策法」及び各地方自治体により施行される条例等の影響を受けます。例えば、土壌汚染調査が必要な場合は、有害物質使用特定施設の使用が廃止された場合や、3,000㎡以上の土地の形質変更を届け出て都道府県知事等に汚染のおそれがあると判断された場合(土壌汚染対策法)等、法令や条例等により具体的に決められており、その際の調査方法、浄化対策等もそれぞれ法令や条例等で基準が設定されております。今後、法令や条例等が新設又は改正される場合、その内容によっては、調査、処理の機会が増加し、調査方法、浄化対策等の基準もさらに厳しくなると考えられます。その結果、土壌汚染調査・処理の需要が拡大する可能性がありますが、法規制の強化に当社グループが対応できない場合は、拡大する需要を受注に結びつけられず、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 (3) 気候変動に関するリスク当社グループは、気候変動に伴う自然災害や異常気象等によってもたらされる物理的な被害や気候関連の規制強化及び脱炭素化・低炭素化社会への移行関連コストが当社グループや取引先の業務状況等に影響を及ぼした場合、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。また、当社グループは、気候変動による事業リスクを重視し、TCFDの提言に賛同し、環境課題の解決に向けて取り組むとともに、統合報告書等により環境情報の適切な開示を行っていきます。しかしながら、年々深刻さを増す気候変動の影響は大きく、将来、環境規制への適応が極めて困難な事象や不測の事態が発生する場合には、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。

このページのバフェット流コメンタリーは順次自動生成中です。生成されると、ここに「数値の読み解き方」「同業比較」「投資判断のポイント」を表示します。

もっと深く分析したい?

モート先生 AI が ダイセキ の事業を 4 賢人の理論で詳しく解説します

モート先生に聞く →