9818

大丸エナウィン(9818)は何で稼いでいるか — 事業の柱と依存度

卸売業 商社・卸売

事業の概要

  • LPガス販売が中核
    大丸エナウィングループは、LPガス(液化石油ガス)の小売・卸売を主力事業としています。家庭用、業務用、工業用など幅広い顧客にプロパンガスやブタンガスを供給し、安定したエネルギーインフラを支えています。また、住宅設備機器の販売も行い、顧客の住まいに関するニーズに一貫して対応しています。
  • アクア事業を展開
    ミネラルウォーターの製造・宅配も手掛けています。自社工場で「知床らうす海洋深層水純水ブレンド」や「スーパーバナジウム富士」といったブランドの水を生産し、家庭やオフィスに提供することで、新たな収益源を確立しています。
  • 医療・産業ガス供給
    在宅医療機器のレンタルや保守管理、医療用・産業用ガスの販売も重要な事業です。在宅酸素療法や睡眠時無呼吸症候群治療(CPAP療法)に必要な機器を提供し、人々の健康をサポートするとともに、様々な産業分野に高圧ガスを供給しています。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
セグメント構成
  • リビング事業
    LPガスと住宅設備機器の販売が中心です。LPガスは家庭用、業務用、工業用として小売・卸売され、住宅設備機器も幅広く提供しています。最新年度の売上高は約240.4億円、営業利益は約7.3億円で、グループの主要な収益源となっています。
  • アクア事業
    ミネラルウォーターの製造・販売を手掛けています。自社工場で生産した「知床らうす海洋深層水純水ブレンド」や「スーパーバナジウム富士」を宅配しています。最新年度の売上高は約12.2億円、営業利益は約0.6億円と、今後の成長が期待される事業です。
  • 医療・産業ガス事業
    在宅医療機器のレンタルと、医療用・産業用ガスの販売が主な内容です。在宅酸素療法などの機器提供や、高圧ガスの供給を通じて医療・産業分野を支えています。最新年度の売上高は約81.4億円、営業利益は約4.6億円で、グループの重要な収益柱の一つです。
2025-03 セグメント別業績
セグメント区分売上(億)営業利益(億)営業利益率
Living 事業 240 7 3.1%
Aqua 事業 12 1 5.1%
MedicalAndIndustrialGas 地域 81 5 5.7%
有価証券報告書「事業の内容」の全文を見る(年度切替)
FY2026|964 文字
3【事業の内容】 当社グループ(当社及び当社の関係会社)は、当社、連結子会社9社、非連結子会社1社、並びに関連会社2社の計13社で構成されており、LPガス、住宅設備機器の販売を主とし、アクア(ミネラルウォーター)の宅配、在宅医療機器のレンタル及び医療・産業ガスの販売事業を営んでおります。 当社グループの企業集団の事業に係わる位置づけは次のとおりであります。 なお、次の3部門は「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項」に掲げるセグメントの区分と同一であります。〈リビング事業〉ぽっぽガス 当社が石油精製会社等から仕入れたプロパンガスを家庭用、業務用、工業用ユーザーへ小売販売しております。エネルギー 当社が石油精製会社等から仕入れたプロパンガス(小売除く)、ブタンガス及び石油製品を販売するほか、連結子会社の丸信ガス㈱、湖東ガス㈱、㈱フモト商会、角丸エナジー㈱、㈱太陽プロパン、㈱クサネン、関連会社の愛媛ベニー㈱、㈱ファイブスターガスにおいても当社から仕入れたLPガスを販売しております。住宅設備機器 当社が住宅機器製造会社等から仕入れた機器を販売するほか、連結子会社の丸信ガス㈱、湖東ガス㈱、㈱フモト商会、角丸エナジー㈱、㈱太陽プロパン、㈱クサネン、関連会社の愛媛ベニー㈱、㈱ファイブスターガスにおいても当社から仕入れた機器を販売しております。また、連結子会社の㈱岩崎フローテックにおいては当社から機器を仕入れ設備工事を行っております。〈アクア事業〉 当社のアクアボトリング工場で製造した「知床らうす海洋深層水純水ブレンド」(エフィールウォーター)及び「スーパーバナジウム富士」を販売しております。〈医療・産業ガス事業〉在宅医療機器 当社及び連結子会社の㈱キンキ酸器において、医師の処方に基づく在宅酸素療法、CPAP療法(睡眠時無呼吸症候群治療)等の機器レンタルや保守管理を行っております。医療・産業ガス・機材 当社及び連結子会社の㈱キンキ酸器が高圧ガス製造会社等及び連結子会社の近畿酸素㈱から仕入れた高圧ガスを医療・産業用に販売するほか、産業機材製造会社から仕入れた機材を販売しております。 事業の系統図は次のとおりであります。(注)非連結子会社及び関連会社はすべて持分法非適用会社であります。

事業の優位性(モート)

事業の質(有価証券報告書から抽出)
数字に出ない事業の性質を、同じ物差しで全銘柄そろえています。FY2025時点の記載が出典です。
価格決定力値上げを通せるか。強いほどインフレ耐性が高い 弱い
仕入価格の変動を販売価格に完全に転嫁できない場合があるため
参入障壁新規参入を阻む要因の種類 規制
液化石油ガスの保安の確保及び取引の適正化に関する法律、高圧ガス保安法、消防法、食品衛生法、薬機法
景気敏感度業績が景気循環にどれだけ振られるか 中程度
規制依存規制は障壁にも足枷にもなる 高い
会社が挙げる主要リスク:燃料の仕入価格の変動 / 他エネルギーとの競合 / 季節的な変動要因
同じ条件で他の銘柄を探す → 定性スクリーニング(価格決定力・参入障壁・景気敏感度などで絞り込めます)
モート総合 4 / 25 5類型それぞれの強度と、そう判定した根拠
無形資産☆☆☆☆☆
根拠:弱いブランド・特許・許認可

現時点では、大丸エナウィンのブランド力、特許、規制ライセンス、独占的IPに関する具体的な情報は開示されておらず、無形資産による競争優位性は確認できません。

スイッチングコスト★☆☆☆☆
根拠:弱い乗り換えの手間・コスト

LPガスや都市ガスといったエネルギー供給事業において、顧客が他社へ乗り換える際には、配管工事や契約手続きなどの手間が発生する可能性があります。しかし、乗り換えによる経済的損失が限定的であるため、スイッチング・コストは弱いと考えられます。

ネットワーク効果☆☆☆☆☆
根拠:弱い利用者増が価値を生む

大丸エナウィンの事業モデルにおいて、ネットワーク効果が競争優位性につながる要素は見当たりません。顧客数の増加がサービス価値を直接的に向上させる構造ではありません。

コスト優位★☆☆☆☆
根拠:弱い同じ物を安く作れる

エネルギー卸売業という性質上、一定の規模の経済性は期待できますが、他社と比較して構造的に著しく低いコスト構造を持つという証拠は現時点では確認できません。調達力や物流効率が競争力の一部となり得ます。

規模の経済★★☆☆☆
根拠:中程度規模が参入障壁になる

エネルギー卸売業は、一定のインフラ投資や顧客基盤が必要であり、業界内での寡占化が進む可能性があります。大丸エナウィンは一定の事業規模を有していますが、業界全体を代表するような圧倒的な規模の経済性を持つとは断定できません。

  • 災害に強いLPガス
    LPガスは個別の容器で供給されるため、災害時にも比較的早く復旧しやすいという特性があります。オール電化や都市ガスが普及する中で、災害時のバックアップエネルギーとしての優位性を顧客に提案し、競争力を維持しています。
  • 多角的な事業展開
    LPガス販売を中核としつつも、ミネラルウォーターの宅配、在宅医療機器のレンタル、医療・産業ガスの販売と、多岐にわたる事業を展開しています。これにより、特定の事業に依存するリスクを低減し、安定した経営基盤を構築しています。
  • 地域に根差した供給網
    長年にわたりLPガス事業で培ってきた地域密着型の供給網と顧客基盤が強みです。子会社や関連会社を通じて広範囲にLPガスや住宅設備機器を販売しており、顧客との強固な関係性を築くことで、安定的な収益確保に繋げています。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)

経営戦略

  • 経営基盤の強化と多角化
    LPガス販売を中核としつつ、アクア事業や医療・産業ガス事業を「第2、第3の収益の柱」と位置付け、経営資源を投入しています。各事業の自立と規模のメリットを追求し、エネルギー自由化時代を勝ち抜く企業形態を目指しています。
  • M&Aによる事業拡大
    新規販売先の獲得やLPガス出荷量の増大、顧客数の増加を目指し、M&A(企業の合併・買収)を重要な経営戦略の一つとしています。これにより、事業規模を拡大し、市場での競争力を高めることを狙っています。
  • 顧客獲得と供給体制強化
    リビング事業では需要開発課を新設し、新規顧客の獲得と既存顧客の囲い込みに注力しています。アクア事業では新ブランドの拡販、医療・産業ガス事業では拠点の連携による供給体制強化や販路拡大を図り、全部門で安定収益確保に向けた体制作りを進めています。
出典: FY2019 有価証券報告書(AI要約)
有価証券報告書「経営方針・対処すべき課題・MD&A」の全文を見る(年度切替)
経営方針・経営戦略
1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)経営の基本方針 当社グループは、LPガス販売を中核とするリビング事業により発展してまいりました。「保安なくして繁栄なし」をモットーに「保安の確保」「安定供給」を追求するとともに快適で安全な暮らしのサポーターとなることを目指しております。 (2)中長期的な経営戦略 当社グループは事業本部を基礎とした商品別セグメントから構成されており、「リビング事業」、「アクア事業」及び「医療・産業ガス事業」の3つを報告セグメントとしております。「リビング事業」は、プロパンガス、ブタンガス、住宅設備機器等の販売をしております。「アクア事業」は、ミネラルウォーターの製造販売等をしております。「医療・産業ガス事業」は、在宅医療機器のレンタル、保守管理及び医療・産業ガス、産業機材等の販売をしております。 LPガスは仕入価格に連動した販売単価としておりますので、商品市況に影響を受けます。また、家庭用プロパンガスの販売数量は世帯数の増減や気温・水温の影響を受け、業務用・産業用ガスの販売数量は販売先の業種の状況に左右されます。さらに、医療用ガスは厳しい安全管理体制が求められます。 当社グループは、事業の継続的発展と企業価値の向上を目指した事業ポートフォリオの構築のため、各事業を自立させ、規模のメリットとともに経営の効率化、合理化を図り、エネルギー自由化時代を勝ち抜く企業形態を目指しております。当社グループは強固な経営基盤を構築するため、営業力のさらなる強化を図り、また、営業権の譲受けやM&Aによる新規販売先の獲得等、拡大施策を実施してまいります。 (3)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社グループの経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標(KPI)は営業利益及び自己資本利益率(ROE)であります。当社グループは、営業拠点・事業部門ごとの営業利益を業績評価指標として重視しており、月次の営業利益を営業拠点・事業部門ごとに把握し、経営会議等において予実分析を行っております。また、ROEは企業の資本効率性の判断指標として重視しており、8%以上を目標としております。 (4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 LPガスの販売環境は、電気、都市ガスの小売り自由化や省エネ機器の普及、都市ガスエリアへの人口シフトによる出荷量の減少、といった厳しい状況にあります。今後につきましては、経営環境の大きな変化で先行きは予断を許さない状況が続くと思われます。当社といたしましては、LPガス消費者軒数増加のため、営業権の譲受けや新規LPガス顧客の開拓を積極的に行い、また、アクア事業におけるミネラルウォーターの宅配事業と医療・産業ガス事業における在宅医療機器レンタル及び医療・産業ガス販売においてもM&A等による事業規模の拡大を図り、リビング事業に続く収益の柱として利益の安定を目指します。 事業ポートフォリオの観点からも、リビング事業を維持発展させながらアクア事業及び医療・産業ガス事業を第2、第3の収益の柱にするべく経営資源を投入しております。 来期は「グループ協働でNextステージへPartⅢ~75周年の節目に企業理念・行動指針を策定し、持続的な成長を目指す~」をテーマとして、各部門・各事業会社が企業理念・行動指針のもとで自らの役割を再定義し、グループとしての総合力を最大限に発揮し、持続的な成長・発展を実現します。 各事業の主な施策は次のとおりであります。<リビング事業>① 家庭用給湯燃転(ぽっぽレスキューの活用)、業務用工業用燃転(重油からの転換)を推進します。② LPガス、アクア、電力セット割を促進し、お客様との接点強化を図り、またグループ会社との連携を強め拡販に努めます。③ 住宅省エネ補助金を有効活用し、住設販売、リフォーム事業の拡充を図ります。④ 省エネ・再エネの推進を図ります。脱炭素社会に貢献するLPガス関連商材の普及、Jクレジット創出企業として推進します。<アクア事業>① 各事業部門との連携及び他商材を絡めた販売戦略を展開します。② 販売チャネルの多様化による営業展開を図ります。③ ミネラルウォーター以外の商材提案も行い、お客様満足度を高めて当社ファン作りに努めます。④ 設備強化を実施した鈴鹿工場・山中湖工場において、環境への取組みとして、さらなる廃棄物の削減及び効率化した運用に取り組みます。<医療・産業ガス事業>① 高圧ガス充填設備を持つ滋賀支店、奈良支店、近畿酸素㈱の3拠点及び製造・物流室が連携し、グループ全体の供給体制の強化及び配送効率の向上を図ります。② 当社及びグループ会社の近畿酸素㈱、㈱キンキ酸器の3社の連携により、近畿圏でのさらなるシェア拡大に努めます。③ 在宅医療機器のレンタル増加に努め、クリニック、病院とのレンタル契約を推進します。④ 医療機器サービスセンターにより、医療機器の点検、修理、メンテナンス等の品質の強化に努めます。⑤ 農業、食品、製薬分野等をターゲット先として、産業用ガスの需要開拓を推進します。
対処すべき課題
1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)経営の基本方針 当社グループは、LPガス販売を中核とするリビング事業により発展してまいりました。「保安なくして繁栄なし」をモットーに「保安の確保」「安定供給」を追求するとともに快適で安全な暮らしのサポーターとなることを目指しております。 (2)中長期的な経営戦略 当社グループは事業本部を基礎とした商品別セグメントから構成されており、「リビング事業」、「アクア事業」及び「医療・産業ガス事業」の3つを報告セグメントとしております。「リビング事業」は、プロパンガス、ブタンガス、住宅設備機器等の販売をしております。「アクア事業」は、ミネラルウォーターの製造販売等をしております。「医療・産業ガス事業」は、在宅医療機器のレンタル、保守管理及び医療・産業ガス、産業機材等の販売をしております。 LPガスは仕入価格に連動した販売単価としておりますので、商品市況に影響を受けます。また、家庭用プロパンガスの販売数量は世帯数の増減や気温・水温の影響を受け、業務用・産業用ガスの販売数量は販売先の業種の状況に左右されます。さらに、医療用ガスは厳しい安全管理体制が求められます。 当社グループは、事業の継続的発展と企業価値の向上を目指した事業ポートフォリオの構築のため、各事業を自立させ、規模のメリットとともに経営の効率化、合理化を図り、エネルギー自由化時代を勝ち抜く企業形態を目指しております。当社グループは強固な経営基盤を構築するため、営業力のさらなる強化を図り、また、営業権の譲受けやM&Aによる新規販売先の獲得等、拡大施策を実施してまいります。 (3)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社グループの経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標(KPI)は営業利益及び自己資本利益率(ROE)であります。当社グループは、営業拠点・事業部門ごとの営業利益を業績評価指標として重視しており、月次の営業利益を営業拠点・事業部門ごとに把握し、経営会議等において予実分析を行っております。また、ROEは企業の資本効率性の判断指標として重視しており、8%以上を目標としております。 (4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 LPガスの販売環境は、電気、都市ガスの小売り自由化や省エネ機器の普及、都市ガスエリアへの人口シフトによる出荷量の減少、といった厳しい状況にあります。今後につきましては、経営環境の大きな変化で先行きは予断を許さない状況が続くと思われます。当社といたしましては、LPガス消費者軒数増加のため、営業権の譲受けや新規LPガス顧客の開拓を積極的に行い、また、アクア事業におけるミネラルウォーターの宅配事業と医療・産業ガス事業における在宅医療機器レンタル及び医療・産業ガス販売においてもM&A等による事業規模の拡大を図り、リビング事業に続く収益の柱として利益の安定を目指します。 事業ポートフォリオの観点からも、リビング事業を維持発展させながらアクア事業及び医療・産業ガス事業を第2、第3の収益の柱にするべく経営資源を投入しております。 来期は「グループ協働でNextステージへPartⅢ~75周年の節目に企業理念・行動指針を策定し、持続的な成長を目指す~」をテーマとして、各部門・各事業会社が企業理念・行動指針のもとで自らの役割を再定義し、グループとしての総合力を最大限に発揮し、持続的な成長・発展を実現します。 各事業の主な施策は次のとおりであります。<リビング事業>① 家庭用給湯燃転(ぽっぽレスキューの活用)、業務用工業用燃転(重油からの転換)を推進します。② LPガス、アクア、電力セット割を促進し、お客様との接点強化を図り、またグループ会社との連携を強め拡販に努めます。③ 住宅省エネ補助金を有効活用し、住設販売、リフォーム事業の拡充を図ります。④ 省エネ・再エネの推進を図ります。脱炭素社会に貢献するLPガス関連商材の普及、Jクレジット創出企業として推進します。<アクア事業>① 各事業部門との連携及び他商材を絡めた販売戦略を展開します。② 販売チャネルの多様化による営業展開を図ります。③ ミネラルウォーター以外の商材提案も行い、お客様満足度を高めて当社ファン作りに努めます。④ 設備強化を実施した鈴鹿工場・山中湖工場において、環境への取組みとして、さらなる廃棄物の削減及び効率化した運用に取り組みます。<医療・産業ガス事業>① 高圧ガス充填設備を持つ滋賀支店、奈良支店、近畿酸素㈱の3拠点及び製造・物流室が連携し、グループ全体の供給体制の強化及び配送効率の向上を図ります。② 当社及びグループ会社の近畿酸素㈱、㈱キンキ酸器の3社の連携により、近畿圏でのさらなるシェア拡大に努めます。③ 在宅医療機器のレンタル増加に努め、クリニック、病院とのレンタル契約を推進します。④ 医療機器サービスセンターにより、医療機器の点検、修理、メンテナンス等の品質の強化に努めます。⑤ 農業、食品、製薬分野等をターゲット先として、産業用ガスの需要開拓を推進します。
MD&A(経営者による分析)
4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】(1)経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況 当連結会計年度におけるわが国経済は、国内では賃上げによる所得環境の改善、政府の物価高対策や補助金による下支えなどを背景に、設備投資や個人消費が堅調に推移し緩やかな回復が続いております。先行きについては、中東情勢の長期化による原油価格の上昇や円安の進行、米国の関税政策の不透明感など、外需・物価・為替を巡る下振れリスクがあり、慎重な見通しが続いております。 このような環境のもとで、当社グループの売上高は、医療・産業ガス事業において、在宅医療機器のレンタルや販売が増加したものの、リビング事業において、LPガスの仕入価格に連動する販売単価が下落したこと等により、32,697百万円と前連結会計年度と比べ720百万円(2.2%)の減収となりました。 損益面では、売上総利益は、10,518百万円と前連結会計年度と比べ287百万円(2.8%)の増益となりました。販管費は、9,218百万円と前連結会計年度と比べ253百万円(2.8%)の増加となり、営業利益は、1,300百万円と前連結会計年度と比べ33百万円(2.7%)の増益となりました。 営業外収益及び営業外費用を加減算した経常利益は、1,401百万円と前連結会計年度と比べ44百万円(3.2%)の増益となりました。法人税等控除後の親会社株主に帰属する当期純利益は、特別利益(固定資産売却益)が増加したこと等により、960百万円と前連結会計年度と比べ71百万円(8.0%)の増益となりました。 当連結会計年度における財政状態の概要は、次のとおりであります。 当連結会計年度末の資産合計は23,168百万円となり、前連結会計年度と比べ1,038百万円の増加となりました。この主な要因は、現金及び預金の増加143百万円、売上債権(受取手形、電子記録債権、売掛金及び契約資産)の減少236百万円、建物及び構築物の増加738百万円、工具、器具及び備品の増加509百万円、のれんの減少338百万円並びに投資有価証券の増加382百万円であります。 当連結会計年度末の負債合計は7,215百万円となり、前連結会計年度と比べ4百万円の減少となりました。この主な要因は、仕入債務(支払手形及び買掛金並びに電子記録債務)の減少252百万円、流動負債のその他の増加145百万円及び繰延税金負債の増加95百万円であります。 当連結会計年度末の純資産合計は15,952百万円となり、前連結会計年度と比べ1,043百万円の増加となりました。この主な要因は、利益剰余金の増加745百万円及びその他有価証券評価差額金の増加262百万円であります。 ② キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、前連結会計年度と比べ114百万円増加し、3,222百万円となりました。(営業活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度における営業活動によるキャッシュ・フローは、2,725百万円の収入(前連結会計年度は2,021百万円の収入)となりました。資金の主な増加は、税金等調整前当期純利益1,474百万円(同1,384百万円)、減価償却費1,429百万円(同1,200百万円)、のれん償却額363百万円(同415百万円)及び売上債権の減少額236百万円(同431百万円の増加額)によるものであり、資金の主な減少は、仕入債務の減少額252百万円(同36百万円の減少額)及び法人税等の支払額493百万円(同530百万円)によるものであります。(投資活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度における投資活動によるキャッシュ・フローは、2,272百万円の支出(前連結会計年度は1,666百万円の支出)となりました。資金の主な増加は、有形固定資産の売却による収入216百万円(同24百万円)によるものであり、資金の主な減少は、有形固定資産の取得による支出2,391百万円(同1,353百万円)によるものであります。(財務活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度における財務活動によるキャッシュ・フローは、338百万円の支出(前連結会計年度は858百万円の支出)となりました。資金の主な増加は、短期借入れによる収入840百万円(同1,360百万円)及び長期借入れによる収入550百万円(同50百万円)によるものであり、資金の主な減少は、短期借入金の返済による支出870百万円(同1,360百万円)、長期借入金の返済による支出488百万円(同580百万円)及び配当金の支払額214百万円(同198百万円)によるものであります。 ③ 生産、受注及び販売の実績a.受注実績 当社グループは製品即納体制をとっておりますので、受注実績は販売実績とほぼ同額であり、受注残高に重要性はありません。 b.販売実績 当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称販売高(千円)前連結会計年度比(%)リビング事業22,479,880△6.5アクア事業1,253,860+2.0医療・産業ガス事業8,963,881+10.1合計32,697,622△2.2 c.仕入実績 当連結会計年度における仕入実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称仕入高(千円)前連結会計年度比(%)リビング事業17,057,927△8.7アクア事業98,257+30.9医療・産業ガス事業5,344,189+13.9合計22,500,373△4.1 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容 当社グループの当連結会計年度の財政状態は次のとおりであります。 資産合計は前連結会計年度と比べ1,038百万円増加して23,168百万円となり、主に、売上債権の減少、建物及び構築物の増加、工具、器具及び備品の増加、のれんの減少並びに投資有価証券の増加であります。負債合計は前連結会計年度と比べ4百万円減少して7,215百万円となり、主に、仕入債務の減少及び流動負債のその他の増加であります。純資産合計は、主に、利益剰余金の増加により、前連結会計年度と比べ1,043百万円増加して15,952百万円となり、自己資本比率は68.9%(前連結会計年度は67.4%)となりました。 当社グループの当連結会計年度の経営成績は次のとおりであります。 売上高は、医療・産業ガス事業において、在宅医療機器のレンタルや販売が増加したものの、リビング事業において、LPガスの仕入価格に連動する販売単価が下落したこと等により、32,697百万円と前連結会計年度と比べ720百万円(2.2%)の減収となりました。 損益面では、売上総利益は、10,518百万円と前連結会計年度と比べ287百万円(2.8%)の増益となりました。また、販管費は、9,218百万円と前連結会計年度と比べ253百万円(2.8%)の増加となりました。営業利益は、1,300百万円と前連結会計年度と比べ33百万円(2.7%)の増益となりました。 営業外収益及び営業外費用を加減算した経常利益は、1,401百万円と前連結会計年度と比べ44百万円(3.2%)の増益となりました。法人税等控除後の親会社株主に帰属する当期純利益は、特別利益(固定資産売却益)が増加したこと等により、960百万円と前連結会計年度と比べ71百万円(8.0%)の増益となりました。 当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因として、主力商品であるLPガスはオール電化や都市ガス等の攻勢が考えられるなど、リビング事業をはじめとしていずれの事業においても競争が厳しく、今後もさらに厳しさが増すことが予想されます。当社グループとしては、これらの状況を踏まえ、各事業においての総合力を効果的に発揮することで、ユーザー件数増加を最優先にした営業活動を展開する方針であります。 セグメントごとの財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 <リビング事業> 家庭用、業務用及び工業用プロパンガス販売のぽっぽガス部門では、LPガスの仕入価格に連動する販売単価の下落に加え、需要期の気候要因(温暖化)による家庭用出荷量及び工業用出荷量の減少等により、売上高は前連結会計年度と比べ245百万円減収の6,004百万円となりました。LPガスの卸売販売を中心とするエネルギー部門では、LPガスの仕入価格に連動する販売単価の下落に加え、需要期のプロパンガス出荷量の減少等により、売上高は前連結会計年度と比べ1,297百万円減収の12,953百万円となりました。ガス器具、設備機器、供給保安設備等を販売する住宅設備部門では、大型設備工事の受注が減少したこと等により、売上高は前連結会計年度と比べ21百万円減収の3,522百万円となりました。この結果、当事業の売上高は前連結会計年度と比べ1,564百万円減収の22,479百万円となりました。 売上高の減少に伴い売上総利益も減少したものの、販管費が減少したため、セグメント利益(営業利益)は、775百万円と前連結会計年度と比べ38百万円(5.2%)の増益となりました。 リビング事業の当連結会計年度の資産は7,437百万円となり、前連結会計年度と比べ2百万円の減少となりました。この主な要因は、LPガス販売先への供給設備及び配管設備並びに当社滋賀支店事務所(第1期新築工事)を中心とする設備投資等により増加したものの、減価償却及び固定資産の売却等による減少が上回ったことによるものであります。 <アクア事業> ミネラルウォーターの製造販売等を行うアクア事業では、「知床らうす海洋深層水純水ブレンド」(エフィールウォーター)及び「スーパーバナジウム富士」の販売本数が増加したこと等により、当事業の売上高は前連結会計年度と比べ24百万円増収の1,253百万円となりました。 売上高の増加に伴い売上総利益も増加したものの、販管費が増加したため、セグメント利益(営業利益)は、51百万円と前連結会計年度と比べ10百万円(17.3%)の減益となりました。 アクア事業の当連結会計年度の資産は2,846百万円となり、前連結会計年度と比べ122百万円の増加となりました。この主な要因は、アクアボトリング工場の清涼飲料水製造設備を中心とする設備投資等によるものであります。<医療・産業ガス事業> 在宅医療機器の保守・レンタルサービスを行う在宅医療部門では、新規開拓により、レンタル機器が前期を大幅に上回り、また、CPAP装置の検査数の増加や機器卸売販売も好調であったため、売上高は前連結会計年度と比べ802百万円増収の4,754百万円となりました。医療ガスの販売を行う医療ガス部門では、医療用酸素ガス出荷量の減少等により、売上高は前連結会計年度と比べ49百万円減収の1,750百万円となりました。産業ガス、産業機材を販売する産業ガス・機材部門では、各種ガスの価格改定及び新規獲得等により、売上高は前連結会計年度と比べ66百万円増収の2,459百万円となりました。この結果、当事業の売上高は前連結会計年度と比べ819百万円増収の8,963百万円となりました。 売上高の増加に伴い売上総利益も増加し、販管費が増加したものの、セグメント利益(営業利益)は、473百万円と前連結会計年度と比べ6百万円(1.3%)の増益となりました。 医療・産業ガス事業の当連結会計年度の資産は5,600百万円となり、前連結会計年度と比べ488百万円の増加となりました。この主な要因は、在宅医療事業で使用する酸素濃縮器、CPAP装置を中心とする設備投資等によるものであります。 ② キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 当社グループの当連結会計年度のキャッシュ・フローは次のとおりであります。 当連結会計年度における営業活動によるキャッシュ・フローは、前連結会計年度と比べ704百万円(34.9%)収入が増加し、2,725百万円の収入(前連結会計年度は2,021百万円の収入)となりました。資金の主な増加は、税金等調整前当期純利益1,474百万円(同1,384百万円)、減価償却費1,429百万円(同1,200百万円)、のれん償却額363百万円(同415百万円)及び売上債権の減少額236百万円(同431百万円の増加額)によるものであり、資金の主な減少は、仕入債務の減少額252百万円(同36百万円の減少額)及び法人税等の支払額493百万円(同530百万円)によるものであります。 当連結会計年度における投資活動によるキャッシュ・フローは、前連結会計年度と比べ606百万円(36.4%)支出が増加し、2,272百万円の支出(前連結会計年度は1,666百万円の支出)となりました。資金の主な増加は、有形固定資産の売却による収入216百万円(同24百万円)によるものであり、資金の主な減少は、有形固定資産の取得による支出2,391百万円(同1,353百万円)によるものであります。 当連結会計年度における財務活動によるキャッシュ・フローは、前連結会計年度と比べ519百万円(60.6%)支出が減少し、338百万円の支出(前連結会計年度は858百万円の支出)となりました。資金の主な増加は、短期借入れによる収入840百万円(同1,360百万円)及び長期借入れによる収入550百万円(同50百万円)によるものであり、資金の主な減少は、短期借入金の返済による支出870百万円(同1,360百万円)、長期借入金の返済による支出488百万円(同580百万円)及び配当金の支払額214百万円(同198百万円)によるものであります。 上記の結果、当連結会計年度における現金及び現金同等物は、前連結会計年度と比べ114百万円増加し、3,222百万円となりました。 当社グループの資本の財源及び資金の流動性については次のとおりであります。 当社グループの財務政策について、運転資金及び設備投資資金につきましては、基本的に自己資金を充当することとしておりますが、多額の設備投資資金及びM&A資金につきましては、金融機関からの長期借入金により資金調達することとしております。また、納税及び賞与資金につきましては、金融機関からの短期借入金により資金調達することとしております。 当社グループは、フリー・キャッシュ・フロー(営業活動によるキャッシュ・フロー及び投資活動によるキャッシュ・フローの合計)を継続的に創出して企業価値を高めていくことを企図しており、そのために必要な運転資金及び設備投資資金を調達する必要があります。資金使途や金利情勢に合わせて金融機関からの長短借入金による資金調達を行い、また、資金調達の多様化のため自己株式の処分による資金調達等も今後の検討課題と認識しております。 ③ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成しております。この連結財務諸表を作成するにあたって、資産、負債、収益及び費用の報告額に影響を及ぼす見積り及び仮定を用いておりますが、これらの見積り及び仮定に基づく数値は実際の結果と異なる可能性があります。 連結財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは以下のとおりであります。a.貸倒引当金 当社グループは、債権の貸倒損失に備えるため、一般債権については貸倒実績率により、貸倒懸念債権等特定の債権については個別に回収可能性を検討し、回収不能見込額を貸倒引当金として計上しております。 債権の回収可能性について疑義を生じた場合、追加引当が必要となる場合があります。 b.有形固定資産、のれん及び顧客関連資産の減損 当社グループが保有する有形固定資産、M&Aに伴い計上したのれん及び顧客関連資産について、経営環境の悪化による収益性の低下等により投資額の回収が見込めなくなった場合は、帳簿価額を回収可能価額まで減額し、当該減少額を減損損失として計上することとしております。 回収可能価額の評価の前提条件として、投資期間を通じた将来キャッシュ・フローの評価や割引率等が含まれますが、これらの前提条件は長期的な見積りに基づくため、将来の経営環境の変化等により、回収可能性を著しく低下させる変化が見込まれた場合、減損損失の計上が必要となる場合があります。 c.投資の減損 当社グループは、取引関係維持のために取引先や金融機関の株式を保有しており、これらの株式には上場会社株式と非上場会社株式が含まれております。上場会社株式については、期末における時価が取得原価に比べて50%程度以上下落した場合に減損処理を行い、下落率が30%から50%までの場合は一定の基準を設け、当該基準に基づき減損処理の判定を行っております。また、非上場株式については、実質価額(持分純資産額)が取得原価に比べて50%程度以上低下した場合に減損処理を行うこととしております。 将来の市況悪化又は発行会社の財政状態の悪化による実質価額の著しい低下により、帳簿価額の回収不能額が生じた場合、評価損の計上が必要となる場合があります。 d.繰延税金資産 当社グループは、税務上の繰越欠損金を含む将来減算一時差異等のうち、期末に将来の一定の事実の発生を見込めないこと、又は期末に一定の行為の実施についての意思決定又は実施計画等が存在していないことにより、税務上の損金算入要件を充足することが見込まれないスケジューリング不能な一時差異について、評価性引当額を計上することとしております。 繰延税金資産に係る評価性引当額の計上の必要性を評価するにあたっては、合理的に実現可能な予測に基づき、将来減算一時差異等の解消(損金算入)時期及び金額を特定した上で、将来の課税所得の見積りを行うこととしておりますが、繰延税金資産の一部又は全部を将来回収できないと判断した場合、繰延税金資産の取崩額を費用として計上する場合があります。 ④ 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当連結会計年度における当社グループの営業利益は、予算1,350百万円に対して実績1,300百万円となりました。営業利益が予算未達となった主な要因は、リビング事業におけるぽっぽガス部門及び住宅設備部門並びに医療・産業ガス事業における医療ガス部門の売上総利益が予算未達となったこと等によるものであります。 また、当連結会計年度におけるROEは6.2%となり、前連結会計年度比0.1ポイント上昇しました。この主な要因は、下表のとおり、売上高当期純利益率が前連結会計年度2.7%に対して当連結会計年度2.9%と0.2ポイント上昇したこと等によるものであります。 前連結会計年度(2025年3月期)当連結会計年度(2026年3月期)前連結会計年度比売上高当期純利益率(当期純利益÷売上高)2.7%2.9%+0.2ポイント総資産回転率(売上高÷総資産)1.52回1.44回△0.08ポイント財務レバレッジ(総資産÷純資産)1.51倍1.47倍△0.04ポイントROE(当期純利益÷純資産)6.1%6.2%+0.1ポイント 当社グループは、新規顧客の獲得強化や事業所の新設・移転による営業強化、M&Aの推進等、各事業部門において安定収益確保の体制づくりを実施しております。さらなる経営基盤の強化を図り、営業利益及びROEの向上に取り組んでまいります。

事業リスク

  • 燃料仕入価格の変動
    LPガスのほとんどを輸入に頼っているため、国際的な原油価格や為替レートの変動が仕入価格に直接影響します。仕入価格の上昇を販売価格に十分に転嫁できない場合、利益が圧迫され、業績に悪影響を及ぼす可能性があります。
  • 他エネルギーとの競合
    主力商品であるLPガスは、オール電化や都市ガスとの競争が激化しています。顧客が他エネルギーへ転換することでLPガスユーザーが減少し、販売量の減少や収益性の低下に繋がる可能性があります。
  • 法的規制・保安リスク
    LPガス販売や医療・産業ガス事業は、「液化石油ガスの保安の確保及び取引の適正化に関する法律」や「高圧ガス保安法」など、多くの法的規制を受けています。法改正や規制強化、あるいはガス漏洩・事故などが発生した場合、事業活動に大きな影響を与え、業績や企業イメージを損なう可能性があります。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
有価証券報告書「事業等のリスク」の全文を見る(年度切替)
FY2026|2,491 文字
3【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)燃料の仕入価格の変動について わが国のLPガスは、調達のほとんどを輸入に頼っている状況であります。そのため、当社グループの仕入価格は、国際的な政治・経済情勢等の変化による商品取引価格及び為替変動による影響を受けます。また、国内での燃料取引の需給関係によって仕入価格は変動します。仕入価格の変動は販売価格に完全に転嫁できない場合があり、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 LPガス以外の取扱商品やサービス等、事業ポートフォリオの最適化を図ります。 (2)他エネルギーとの競合について 当社グループを取り巻く事業環境は非常に競争が厳しく、主力商品であるLPガスはオール電化や都市ガス等の攻勢が考えられます。そのため、当社グループのLPガスユーザーが他エネルギーへの転換により減少した場合は、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 災害時のバックアップエネルギーとしての優位性等、提案力を高めてまいります。 (3)季節的な変動要因について 当社グループの主力商品であるLPガスの消費量は、気温や水温の影響を受ける(気温・水温が低いほどLPガスの消費量は増加する)ため、LPガスの販売量は夏季に減少し、冬季に増加します。そのため、当社グループの売上高及び利益は、需要期である下期に偏重する傾向を有しております。また、特異な季節変動によってもLPガスの販売量が影響を受け、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 LPガス以外の取扱商品やサービス等、事業ポートフォリオの最適化を図ります。 (4)法的規制等について リビング事業につきましては、LPガス販売において「液化石油ガスの保安の確保及び取引の適正化に関する法律」及び「高圧ガス保安法」等の規制を受けております。 なお、2024年4月2日に「液化石油ガスの保安の確保及び取引の適正化に関する法律施行規則の一部を改正する省令」が公布されました。本省令は、LPガスの商慣行の是正により取引の適正化・料金の透明化を図るための新たな規律を設けるものであり、主な改正事項として、「過大な営業行為の制限」「三部料金制の徹底」「LPガス料金等の情報提供」について規定されています。 また、灯油等石油類の貯蔵及び設備につきましては「消防法」等の規制を受けております。アクア事業につきましては、ミネラルウォーターの製造において「食品衛生法」等の規制を受けております。医療・産業ガス事業につきましては、医療ガス及び産業ガス販売において「高圧ガス保安法」、「薬機法」等の規制を受けております。 これらの法令の改正、規制や薬価の改定等に伴い、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 各種資格取得の奨励や社内コンプライアンス研修等による啓蒙を行っております。また、現行法改正についても対応策を検討し対処いたします。 (5)保安について 当社グループが供給する高圧ガスには、可燃性・支燃性・毒性を有するものも含まれております。これらの供給においては保安の確保に万全を期しておりますが、ガスそのものの危険性を解消することは難しく、万が一、漏洩・発火・爆発等により人身や設備に多大の損害が生じた場合は、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 各種資格取得の奨励や防災訓練、配送コンテスト等、保安に係る研修を行っております。 (6)品質管理について アクア事業につきましては、「HACCP(食品自主衛生管理認証制度)」に準じた品質管理体制により「エフィールウォーター」及び「スーパーバナジウム富士」を製造しておりますが、放射能汚染等の外的要因により品質上の問題が生じた場合は、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 外的要因による品質上の諸問題については、その都度、専門家のアドバイスを受け対処いたします。 (7)固定資産の減損について 当社グループが保有する固定資産について、経営環境の悪化による収益性の低下等により投資額の回収が見込めなくなった場合は、固定資産の帳簿価額を回収可能価額まで減額し、当該減少額を減損損失として計上することになるため、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 設備投資の意思決定にあたり、利益計画に基づく設備投資の経済性計算等により十分に検討するとともに、月次での経営実績の予実管理を徹底し対処いたします。 (8)M&Aについて 当社グループは、事業の拡大を図るために、M&Aを重要な経営戦略の一つとしております。M&Aの実施にあたっては、対象企業の財務内容や契約関係等についてデューデリジェンスを実施すること等により、各種リスクの低減に努めております。 しかしながら、買収後における事業環境の変化等により、想定したシナジーや事業拡大の成果が得られなかった場合は、のれんの減損損失の発生等により、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 M&Aにおけるノウハウの蓄積や専門家のアドバイス等によりデューデリジェンスの精度を上げるとともに、月次での経営実績の予実管理を徹底し対処いたします。 (9)BCPについて 当社グループは、プロパンガスや医療ガス等、危険性のある高圧ガスを取り扱っております。これまで、災害・事故対策マニュアルを策定し、教育・訓練を行っておりますが、新型インフルエンザや新型コロナウイルス等の感染症の発生により対策が機能せず、当社グループの経営状況に影響を及ぼす可能性があります。 こうした機能不全を回避すべく、IT化やリモートワーク等、BCP体制を整備いたします。

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