事業の概要
- 建設仮設材の賃貸・販売ジェコスは、建設現場で一時的に使用される「仮設材」の賃貸と販売を主力事業としています。H形鋼や鋼矢板、覆工板といった資材を建設会社に提供し、工事の安全と効率を支えています。これにより、建設会社は高価な資材を自社で購入する負担を減らし、必要な期間だけ利用できるメリットがあります。
- 仮設工事の設計・施工支援単に資材を貸すだけでなく、仮設工事の設計や施工に関する技術的な支援も行っています。専門の子会社が設計やコンサルティング、安全施工のサポートを提供することで、顧客はより安心して工事を進めることができます。これは、資材提供と技術サービスを組み合わせた総合的なソリューション提供と言えます。
- 建設機械の賃貸連結子会社であるレンタルシステム株式会社を通じて、建設機械の賃貸も手掛けています。重仮設事業で培った顧客基盤や営業ノウハウを活かし、建設機械のレンタルと連携することで、顧客の多様なニーズに応え、事業間の相乗効果(シナジー)を生み出しています。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
セグメント構成
- 重仮設事業建設現場で一時的に使われるH形鋼、鋼矢板、鋼製山留、覆工板などの「仮設材」を貸したり売ったりする事業です。売上高は981.72億円と、会社全体の収益の大部分を占める主力事業であり、設計や施工支援、運送まで含めた総合的なサービスを提供しています。
- 建設機械事業ショベルカーやクレーンなどの「建設機械」を建設会社に貸し出す事業です。売上高は133.78億円で、重仮設事業と連携することで、顧客の幅広いニーズに応え、事業間の相乗効果を生み出すことを目指しています。
2025-03 セグメント別業績
| セグメント | 区分 | 売上(億) | 営業利益(億) | 営業利益率 |
|---|---|---|---|---|
| HeavyTemporaryConstructionReportableSegment | 事業 | 982 | − | − |
| ConstructionMachines | 事業 | 134 | − | − |
有価証券報告書「事業の内容」の全文を見る(年度切替)
3 【事業の内容】当社グループ(当社、連結子会社並びに関連会社)は、建設仮設材の賃貸及び販売並びに仮設工事の設計、施工等を主たる事業内容とする当社を中核として、各建設作業所における関連商品群を取扱い、総合的な営業活動を全国規模で展開しております。(重仮設事業)重仮設事業におきましては、当社並びに連結子会社8社、関連会社1社にて展開しております。主な連結子会社のうち㈱オトワコーエイは仮設工事、基礎杭工事、地中障害撤去工事等を、ジェコス設計㈱は設計及びコンサルティング等を、ジェコス工事㈱は仮設工事の安全施工に関する技術的支援等を行っております。また、トラック・エンド・メンテナンス・サービス㈱は、建設仮設材等の運送を行っており、当社はその委託をしております。FUCHI Pte. Ltd.はシンガポールを拠点に建設仮設材の賃貸・販売・加工、仮設工事の請負を行っており、GECOSS VIETNAM CO., LTD.は、ベトナム・ホーチミンを拠点に建設仮設材の賃貸、販売及び設計受託を行っております。関連会社の協友リース㈱はH形鋼桁材、鋼矢板等を賃貸しており、当社はその提供を受けて顧客に供給しております。(建設機械事業)建設機械事業におきましては、連結子会社のレンタルシステム㈱が建設用機械の賃貸を行っております。また、当社と情報を共有化し、連携営業を行うことで重仮設事業とのシナジー効果の実現を図っております。(その他の関係会社)当社は、JFEホールディングス㈱及びJFEスチール㈱、並びにみずほリース㈱の関連会社であります。当社は、JFEグループにおいてJFEホールディングス㈱の完全子会社であるJFEスチール㈱を中心とする鉄鋼事業セグメントに属し、当社が営む重仮設事業との連携を通じて、グループの建材事業の拡大に取り組んでおり、当社が取扱う建設仮設材の一部は、JFEスチール㈱製の鉄鋼製品をJFEグループから調達しております。また、みずほリース㈱においては、同業他社との差別化を図り、競争力を高めるためにアライアンス戦略を推進しており、当社はアライアンスパートナーとして、互いの知見やノウハウの共有などを通じて、相互の企業価値の最大化に取り組んでおります。 当社グループの主な関係会社の位置づけは下記のとおりであります。
事業の優位性(モート)
事業の質(有価証券報告書から抽出)
数字に出ない事業の性質を、同じ物差しで全銘柄そろえています。FY2025時点の記載が出典です。
| 価格決定力値上げを通せるか。強いほどインフレ耐性が高い | 弱い 取扱商品の販売価格が市況価格や原材料である鋼材価格の変動の影響を受けるため。 |
|---|---|
| 参入障壁新規参入を阻む要因の種類 | 規制 建設業法に定められた一般建設業や特定建設業の許可が必要。 |
| 顧客集中度特定顧客への依存度。高いほど失注リスクが大きい | 高い(依存) |
| 景気敏感度業績が景気循環にどれだけ振られるか | シクリカル |
| 設備投資の性質稼いだ現金がどれだけ設備維持に消えるか | 混合 |
| 規制依存規制は障壁にも足枷にもなる | 高い |
会社が挙げる主要リスク:建設業界への依存度 / 与信管理 / 事故等による影響
同じ条件で他の銘柄を探す → 定性スクリーニング(価格決定力・参入障壁・景気敏感度などで絞り込めます)
モート総合 6 / 25 5類型それぞれの強度と、そう判定した根拠
無形資産☆☆☆☆☆
ジェコスは卸売業であり、特定の強力なブランド、特許、規制ライセンス、または独占的IPを保有しているという情報は現時点では確認できません。事業の性質上、無形資産による競争優位性は限定的と考えられます。
スイッチングコスト★☆☆☆☆
ジェコスは主に建設機械・資材のレンタル・販売を行っており、顧客は特定のプロジェクトや期間に必要な機材を調達します。一度取引が開始された場合、代替機材の調達やオペレーターの再教育などの手間から、一定のスイッチング・コストは発生する可能性がありますが、その程度は限定的です。
ネットワーク効果☆☆☆☆☆
ジェコスの事業モデルは、ユーザー数が増えることでサービスの価値が向上するネットワーク効果を生み出す構造ではありません。個々の顧客との取引が中心であり、プラットフォーム型ビジネスのような広範なネットワーク効果は期待できません。
コスト優位★★☆☆☆
ジェコスは建設機械・資材のレンタル・販売において、長年の事業運営で培われた調達力や効率的な在庫管理ノウハウを持つ可能性があります。これにより、競合他社と比較して一定のコスト競争力を維持している可能性はありますが、構造的な圧倒的優位性を示すデータは現時点では不明です。
規模の経済★★★☆☆
ジェコスは建設機械・資材のレンタル・販売業界において、一定の事業規模と全国的なネットワークを有しています。これにより、多様な顧客ニーズに対応し、効率的な物流網を構築することで、規模の経済による優位性をある程度享受していると考えられます。業界内での主要プレイヤーの一つとしての地位を確立しています。
- JFEグループとの連携JFEホールディングスおよびJFEスチールの関連会社であるため、JFEスチール製の高品質な鉄鋼製品を建設仮設材として安定的に調達できる強みがあります。これにより、製品の品質確保や供給安定性において競争優位性を持ち、グループ全体の建材事業拡大にも貢献しています。
- 全国規模の事業展開と総合力全国規模で建設仮設材の賃貸・販売、仮設工事の設計・施工を展開しており、広範なネットワークと総合的なサービス提供能力を持っています。資材の提供から設計、施工支援、運送まで一貫して手掛けることで、顧客は複数の業者と契約する手間を省き、効率的に工事を進めることができます。
- 海外展開とアライアンス戦略ベトナムやシンガポールといった海外拠点での事業展開により、成長市場を取り込み、収益源の多様化を図っています。また、みずほリースとのアライアンスを通じて、互いの知見やノウハウを共有し、競争力強化と企業価値向上を目指す戦略的な取り組みも行っています。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
経営戦略
有価証券報告書「経営方針・対処すべき課題・MD&A」の全文を見る(年度切替)
経営方針・経営戦略
1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末において当社グループが判断したものであります。(1) 中期経営計画 当社グループは、2025年2月に策定した「新理念体系(目指す姿)」を拠り所とし、その実現のために今やるべきことを定めていくという考え方に沿い、中期経営計画(2025~2027)を策定し、2025年3月26日に公表いたしました。「今後の事業環境変化を見据えた成長基盤の確立と、その成長戦略を支える労働生産性向上」をこの3年間の基本方針と定め、抜本的な業務改革を推進し、そこから生み出された資源を基に、事業領域の多様化や長期視点に立った新たな価値の創出のために躊躇せず経営資源を投入し、持続的成長期待の実現を目指します。中期経営計画の主要指標は以下の通りです。 2025年3月期実績2026年3月期実績 2028年3月期目標 収益目標(連結)営業利益68.5億円80.1億円 85億円親会社株主に帰属する当期純利益45.4億円58.5億円 60億円 財務目標(連結)ROE 7.0%8.5% 8.0%以上D/Eレシオ0.01倍0.05倍 最大0.4倍程度 配当方針(連結)配当性向40.1%39.7% 40%程度DOE3.0%3.6% 2.5%以上 (注)ROE :親会社株主に帰属する当期純利益/自己資本 D/Eレシオ:有利子負債残高/自己資本 DOE :支払配当金額(中間+期末)/当期首株主資本 なお、詳細につきましては、2025年3月26日に公表いたしました「中期経営計画(2025~2027)」をご参照ください。URL:https://contents.xj-storage.jp/xcontents/AS01324/6e219fbf/77e5/40d0/9dfc/131b355f9bb9/140120250326500780.pdf (SDGsへの取組)当社が掲げる「安心、安全な社会の建設への貢献」というコンセプト及び鋼材をリースし再利用するという事業モデルそのものが、SDGsに合致するものと考えております。その上で、個別には再生可能エネルギーやゼロカーボン投資に関連する案件を通じた持続可能な社会の実現、ベトナムはじめASEANでの活動による発展支援も行っています。また社員との関係では、安全と健康の確保を最優先とすることはもちろん、性別を問わず活躍の場を用意し、働きがいの向上に資する施策を進めています。中期経営計画期間においてもこれらの取組を継続してまいります。 (2) 次期の経営環境と課題 次期(2026年度)の事業環境は、労働需給の逼迫や建設コストの上昇傾向が継続し、需要も地域によっては濃淡があると見込まれるものの、当社グループの主な事業領域では引き続き堅調に推移するものと見込んでおります。ただし、物価上昇・金利上昇の影響には引き続き注意を払う必要があり、また中東情勢の不確実性が長期化した場合は、物流費の更なる上昇や塗装原料の調達への影響が懸念されます。 このような経営環境の下、当社グループは中期経営計画最終年度となる2027年度の目標達成に向けて、各施策を着実に推し進めてまいります。 重仮設事業では、採算性向上、首都圏での施工能力向上を引き続き進めるとともに、事業領域拡大に向けた山留周辺分野の事業体制確立、安定的な需要が見込まれる土木工事の受注拡大にも取り組みます。鉄構加工・橋梁分野では、インフラ更新需要の捕捉強化を目指し、全国的展開を進めて事業規模拡大を図ります。海外においては、シンガポールのFUCHI Pte. Ltd.との連携等のさらなる強化を進めます。 建設機械事業では、レンタルシステム㈱と当社及びみずほリース㈱との連携、協業を追求して事業領域拡大の具体化を目指すとともに、新商品や採算性の高い商品への資産構成入替をさらに進め、収益基盤の強化を図ります。次期の連結業績見通しにつきましては、売上高115,000百万円、営業利益8,400百万円、経常利益8,600百万円、親会社株主に帰属する当期純利益5,700百万円としております。営業利益は増益を見込んでおりますが、営業外収益での当期の特殊要因を次期には織り込んでおらず、経常利益と親会社株主に帰属する当期純利益は減益となる見通しです。セグメント別の業績見通しは下表の通りです。(単位:百万円) 2026年3月期 実績(2025/4~2026/3)2027年3月期 予想(2026/4~2027/3)前年同期比第2四半期(累計)通期第2四半期(累計)通期第2四半期(累計)通期増減額増減率(%)増減額増減率(%)売上高54,921115,68054,000115,000△921△1.7△680△0.6 重仮設事業48,959103,64348,000103,000△959△2.0△643△0.6 建設機械事業7,21914,7657,30014,800811.1350.2 調整額 ※△1,257△2,728△1,300△2,800△43 △72 経常利益4,1228,7093,6008,600△522△12.7△109△1.3 重仮設事業4,2468,6043,5008,200△746△17.6△404△4.7 建設機械事業1643912004503622.15915.1 調整額 ※△288△286△100△50188 236 ※ セグメント売上高の調整額はセグメント間の内部売上高又は振替高の消去額であり、セグメント利益の調整額は連結調整であります。
対処すべき課題
1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末において当社グループが判断したものであります。(1) 中期経営計画 当社グループは、2025年2月に策定した「新理念体系(目指す姿)」を拠り所とし、その実現のために今やるべきことを定めていくという考え方に沿い、中期経営計画(2025~2027)を策定し、2025年3月26日に公表いたしました。「今後の事業環境変化を見据えた成長基盤の確立と、その成長戦略を支える労働生産性向上」をこの3年間の基本方針と定め、抜本的な業務改革を推進し、そこから生み出された資源を基に、事業領域の多様化や長期視点に立った新たな価値の創出のために躊躇せず経営資源を投入し、持続的成長期待の実現を目指します。中期経営計画の主要指標は以下の通りです。 2025年3月期実績2026年3月期実績 2028年3月期目標 収益目標(連結)営業利益68.5億円80.1億円 85億円親会社株主に帰属する当期純利益45.4億円58.5億円 60億円 財務目標(連結)ROE 7.0%8.5% 8.0%以上D/Eレシオ0.01倍0.05倍 最大0.4倍程度 配当方針(連結)配当性向40.1%39.7% 40%程度DOE3.0%3.6% 2.5%以上 (注)ROE :親会社株主に帰属する当期純利益/自己資本 D/Eレシオ:有利子負債残高/自己資本 DOE :支払配当金額(中間+期末)/当期首株主資本 なお、詳細につきましては、2025年3月26日に公表いたしました「中期経営計画(2025~2027)」をご参照ください。URL:https://contents.xj-storage.jp/xcontents/AS01324/6e219fbf/77e5/40d0/9dfc/131b355f9bb9/140120250326500780.pdf (SDGsへの取組)当社が掲げる「安心、安全な社会の建設への貢献」というコンセプト及び鋼材をリースし再利用するという事業モデルそのものが、SDGsに合致するものと考えております。その上で、個別には再生可能エネルギーやゼロカーボン投資に関連する案件を通じた持続可能な社会の実現、ベトナムはじめASEANでの活動による発展支援も行っています。また社員との関係では、安全と健康の確保を最優先とすることはもちろん、性別を問わず活躍の場を用意し、働きがいの向上に資する施策を進めています。中期経営計画期間においてもこれらの取組を継続してまいります。 (2) 次期の経営環境と課題 次期(2026年度)の事業環境は、労働需給の逼迫や建設コストの上昇傾向が継続し、需要も地域によっては濃淡があると見込まれるものの、当社グループの主な事業領域では引き続き堅調に推移するものと見込んでおります。ただし、物価上昇・金利上昇の影響には引き続き注意を払う必要があり、また中東情勢の不確実性が長期化した場合は、物流費の更なる上昇や塗装原料の調達への影響が懸念されます。 このような経営環境の下、当社グループは中期経営計画最終年度となる2027年度の目標達成に向けて、各施策を着実に推し進めてまいります。 重仮設事業では、採算性向上、首都圏での施工能力向上を引き続き進めるとともに、事業領域拡大に向けた山留周辺分野の事業体制確立、安定的な需要が見込まれる土木工事の受注拡大にも取り組みます。鉄構加工・橋梁分野では、インフラ更新需要の捕捉強化を目指し、全国的展開を進めて事業規模拡大を図ります。海外においては、シンガポールのFUCHI Pte. Ltd.との連携等のさらなる強化を進めます。 建設機械事業では、レンタルシステム㈱と当社及びみずほリース㈱との連携、協業を追求して事業領域拡大の具体化を目指すとともに、新商品や採算性の高い商品への資産構成入替をさらに進め、収益基盤の強化を図ります。次期の連結業績見通しにつきましては、売上高115,000百万円、営業利益8,400百万円、経常利益8,600百万円、親会社株主に帰属する当期純利益5,700百万円としております。営業利益は増益を見込んでおりますが、営業外収益での当期の特殊要因を次期には織り込んでおらず、経常利益と親会社株主に帰属する当期純利益は減益となる見通しです。セグメント別の業績見通しは下表の通りです。(単位:百万円) 2026年3月期 実績(2025/4~2026/3)2027年3月期 予想(2026/4~2027/3)前年同期比第2四半期(累計)通期第2四半期(累計)通期第2四半期(累計)通期増減額増減率(%)増減額増減率(%)売上高54,921115,68054,000115,000△921△1.7△680△0.6 重仮設事業48,959103,64348,000103,000△959△2.0△643△0.6 建設機械事業7,21914,7657,30014,800811.1350.2 調整額 ※△1,257△2,728△1,300△2,800△43 △72 経常利益4,1228,7093,6008,600△522△12.7△109△1.3 重仮設事業4,2468,6043,5008,200△746△17.6△404△4.7 建設機械事業1643912004503622.15915.1 調整額 ※△288△286△100△50188 236 ※ セグメント売上高の調整額はセグメント間の内部売上高又は振替高の消去額であり、セグメント利益の調整額は連結調整であります。
MD&A(経営者による分析)
4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末において当社グループが判断したものであります。(1)当期の財政状態の状況当連結会計年度末の総資産については、現預金が7,517百万円増加したことに加えて、FUCHI Pte. Ltd.(以下「FUCHI社」)の連結子会社化等により棚卸資産が4,454百万円増加、その他の有形固定資産が2,238百万円増加したこと等により前連結会計年度末に比べ15,464百万円(14.4%)増加し、122,537百万円となりました。負債は、契約負債が2,466百万円増加及びその他流動負債が2,408百万円増加したことに加えて、FUCHI社の連結子会社化等により借入金が2,278百万円増加したこと等により前連結会計年度末に比べ6,068百万円(14.9%)増加し、46,854百万円となりました。純資産は、親会社株主に帰属する当期純利益5,853百万円の計上に加えて、FUCHI社の連結子会社化及び連結子会社レンタルシステム㈱における第三者割当増資等により非支配株主持分が4,398百万円増加したことと、剰余金の配当1,994百万円(1株あたり前期末配当34円、中間配当25円)の支払いを実施したこと等により前連結会計年度末に比べ9,396百万円(14.2%)増加し、75,683百万円となりました。 セグメント別の概況は以下のとおりです。 重仮設事業の当連結会計年度末におけるセグメント資産は、現預金が7,139百万円増加したことに加えて、FUCHI社の連結子会社化等により棚卸資産が4,448百万円増加、有形固定資産が2,674百万円増加したこと等により前連結会計年度末に比べ20,472百万円(20.7%)増加し、119,607百万円となりました。建設機械事業の当連結会計年度末におけるセグメント資産は、その他流動資産が1,852百万円減少したこと等により前連結会計年度末に比べ2,202百万円(18.8%)減少し、9,534百万円となりました。 (2)経営成績の状況①事業全体及びセグメント情報に記載された区分ごとの状況当連結会計年度(2025年度)におけるわが国経済は、緩やかな成長基調にあったものと見られます。ただし今後については、中東情勢緊迫の長期化とこれに伴う原油価格等への影響、及び物価上昇・金利上昇の影響が懸念され、引き続き動向を注視する必要があるものと見ております。当社グループが属する建設業界の事業環境は、公共工事の需要は安定的で、民間設備投資にも持ち直しの動きが見られましたが、労働需給の逼迫や建設コストの高止まりが続き、一部の案件では計画の見直し、中止あるいは延期といった影響も表れました。ただし当社グループの事業領域においては、首都圏の大型再開発案件を中心に需要は堅調に推移しました。このような経営環境の中、当社グループは採算性向上に重点を置くとともに、中期経営計画で掲げた基本方針の下、事業領域の拡大等の成長戦略と、それを支える労働生産性向上を推進しました。当連結会計年度の業績は、売上高115,680百万円(前年同期比3.7%増)、営業利益8,012百万円(前年同期比16.9%増)となりました。これに加え、営業外収益で円安に伴う為替差益、受取補償金があったこと等により、経常利益は8,709百万円(前年同期比28.2%増)となりました。特別損益につきましては、FUCHI社及びその子会社2社を連結子会社としたことに伴い、特別利益として負ののれん発生益、特別損失として段階取得に係る差損を計上し、また政策保有株式の一部を売却したことにより、特別利益として投資有価証券売却益を計上いたしました。以上により、親会社株主に帰属する当期純利益は5,853百万円(前年同期比28.8%増)となり、増収増益となりました。なお、自己資本当期純利益率(ROE)は8.5%(前年同期比1.5%増)となっております。 セグメント別の概況は以下のとおりです。 (重仮設事業)重仮設事業におきましては、首都圏の大型再開発案件を中心に需要が堅調で、工事の着工、進捗も順調に推移しました。そのような環境を背景に、設計費等のコストに見合った対価取得等の採算性向上活動、施工能力の拡大に注力いたしました。成長戦略としては、鉄構加工・橋梁分野の事業規模拡大に向けた施策の推進、シンガポールのFUCHI社の連結子会社化等を実施いたしました。以上の取組等により、売上高は103,643百万円(前年同期比3.9%増)、経常利益は8,604百万円(前年同期比29.8%増)となりました。 (建設機械事業)建設機械事業におきましては、資産構成の入替による採算性向上に注力いたしました。また、当社及びレンタルシステム㈱(連結子会社)並びにみずほリース㈱との間で資本業務提携契約を締結し、3社間での協業強化による事業領域拡大に着手いたしました。以上の取組等により、売上高は14,765百万円(前年同期比1.3%増)、経常利益は391百万円(前年同期比20.2%増)となりました。 ②生産、受注及び販売の実績a. 生産実績重仮設事業における工場の主たる業務である、建設仮設材の復元修理作業並びに鋼製山留材等の建設仮設材及び各種製品の製作加工について記載しております。なお、建設機械事業は、生産に該当する事項はありません。当連結会計年度の製作加工及び修理実績を販売価格により示せば次のとおりであります。 区分当連結会計年度(自 2025年4月1日至 2026年3月31日)前年同期比(%)製作・加工建設仮設材(百万円)1,741△36.0製品(百万円)13,101△6.1小計(百万円)14,842△11.0修理建設仮設材(百万円)1,5776.0合計(百万円)16,419△9.6 b. 受注状況当社グループが取り扱う主要な商製品等については、出荷直前に取引契約の締結を行うという業界の慣習、取引形態の特殊性により、受注高の集計を行っておりません。 c. 売上実績当連結会計年度の売上実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称当連結会計年度(自 2025年4月1日至 2026年3月31日)前年同期比(%)重仮設(百万円)103,6433.9建設機械(百万円)14,7651.3 計(百万円)118,4083.5 調整額(百万円)(注)1△2,728 合計(百万円)115,6803.7 (注)1 調整額は、セグメント間の内部売上高又は振替高の消去額であります。2 前連結会計年度及び当連結会計年度における主な相手先別の売上実績は、当該売上実績の総売上実績に対する割合が10%未満であるため記載を省略しております。 ③キャッシュ・フローの状況当連結会計年度における現金及び現金同等物残高は、前連結会計年度と比べ7,431百万円(242.8%)増加し、10,492百万円となりました。なお、各キャッシュ・フローの状況は以下のとおりです。 (営業活動によるキャッシュ・フロー)営業活動では、税金等調整前当期純利益が8,912百万円、減価償却費が3,288百万円となったことに加え、売上債権及び契約資産の減少による収入が2,979百万円並びにその他の流動負債の増加による収入が1,581百万円となった一方で、仕入債務の減少による支出が4,124百万円となったこと等により、10,661百万円の収入(前年同期8,781百万円の収入)となりました。(投資活動によるキャッシュ・フロー)投資活動では、賃貸用建設機械の取得による支出が1,327百万円並びに工場の設備等の取得による支出が1,102百万円となった一方で、投資有価証券の売却による収入が528百万円となったこと等により、2,069百万円の支出(前年同期3,279百万円の支出)となりました。(財務活動によるキャッシュ・フロー)財務活動では、長期借入金の返済による支出が481百万円、リース負債の返済による支出が226百万円並びに前期末及び当期中間配当金の支払額が1,994百万円となった一方で、非支配株主からの払込みによる収入が1,580百万円となったこと等により、1,244百万円の支出(前年同期3,563百万円の支出)となりました。 ④資本の財源及び資金の流動性に係る情報当社グループの主要な資金需要は、建設仮設材及び賃貸用建設機械の仕入費用、仮設工事の外注費、各種製品の製作加工費等営業活動に伴う支出並びに設備投資に伴う支出であります。また、2025年3月に策定した中期経営計画に基づき、事業領域の多様化や新たな価値の創出のための投資を推進してまいります。必要資金の大半は営業収入により確保し、事業拡大のために増額する投資資金及び一時的に不足する運転資金については金融機関からの借入等により調達しています。また、当社及び連結子会社において資金の融通を行い、効率的な資金活用を進めるとともに、資金回収にも十分に留意しています。 ⑤重要な会計方針及び見積り当社の財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づき作成されております。この財務諸表の作成にあたり、見積りが必要な事項につきましては、一定の会計基準の範囲内にて合理的な基準に基づき、会計上の見積りを行っております。詳細につきましては、「第一部 企業情報 第5 経理の状況」に記載しております。
事業リスク
- 建設業界への依存ジェコスの主な顧客は建設会社であり、事業の業績は民間および公共の建設投資の動向に大きく左右されます。建設需要が減少した場合、資材の賃貸・販売や工事の受注が減り、会社の売上や利益に悪影響を及ぼす可能性があります。
- 資材価格の変動H形鋼や鋼矢板などの主要な取扱商品は、鋼材の市況価格や原材料費の変動に影響を受けやすい性質があります。鋼材価格が高騰しても販売価格に十分に転嫁できない場合や、販売価格が低迷した場合には、利益率が圧迫され、経営成績が悪化する可能性があります。
- 与信管理と貸倒損失取引先の信用度に応じて与信限度額を設定し、不良債権の発生防止に努めていますが、取引先の倒産など予期せぬ事態が発生した場合、貸倒損失が発生する可能性があります。これにより、会社の財政状態や経営成績に悪影響を及ぼすリスクがあります。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
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3 【事業等のリスク】当社グループの事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資家の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項及びリスク対策は以下の通りであります。なお、文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末において当社グループが判断したものであります。 (1) 建設業界に対する依存度について当社グループの主たる取引先は建設会社であり、事業環境としては建設業界の事業環境と一体であります。従って民間建設投資及び公共建設投資の動向が当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (2) 与信管理について当社グループでは取引先の信用度合による与信限度枠を設定し、不良債権の発生防止に努めておりますが、取引先の倒産により貸倒損失が発生した場合には、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (3) 事故等による影響について当社グループでは作業に従事する建設作業所や資機材の補修及び修理工場において、安全・防災・環境管理部のもと社員や協力会社の作業員に対して安全衛生管理の徹底、啓蒙活動を行っておりますが、予期せぬ事故による納入遅延や工期の遅れ等により、損失補償の責任を負う可能性があり、その場合には、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (4) 価格変動の影響について当社グループの取扱商品であるH形鋼、鋼矢板、鋼製山留、覆工板及び鋼板等の販売価格は市況価格や原材料である鋼材価格の変動の影響を受けます。コスト削減策や販売価格への転嫁等の取組を行っておりますが、販売価格が低迷した場合、鋼材価格が高騰した場合及びこれらの施策が想定通りに進まなかった場合には、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (5) 金利変動の影響について当社グループにおける事業活動への投資資金の一部は金融機関からの借入金を原資としており、金利の変動がある場合には、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (6) 株価の変動について当社グループが保有している上場株式の株価が変動した場合には、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (7) 固定資産の価値下落について当社グループが所有する固定資産について、収益性の低下や時価の下落に伴う資産価値の低下により、固定資産の減損処理を行う必要が生じる等、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (8) 退職給付債務について当社グループの従業員退職給付費用及び債務は、割引率等数理計算上で設定される前提条件や年金資産の期待運用収益率に基づいて算出されております。実際の結果が前提条件と異なる場合には、その影響は累積され、将来にわたって規則的に認識されるため、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (9) 自然災害による影響について地震や台風などによる大規模な自然災害や、その他の予期せぬ事態が発生した場合には、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (10) 気候変動による影響について脱炭素社会への移行に向けて、調達資材、燃料・電力に対するカーボンプライシングが導入された場合、また気候変動の物理的影響として、気象災害の激甚化及び夏季の平均気温が上昇した場合、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。気候変動リスクの詳細については、TCFDに沿った内容で「第2 事業の状況 2 サステナビリティに関する考え方及び取組 (3) 気候変動への取組」に記載しています。 (11) カントリーリスクについて海外への投資、海外顧客との取引については、対象国の政治・経済情勢等が大きく変動する場合には、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (12) 為替レートの変動について外国通貨での取引については、為替レートが変動した場合には、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (13) 経済環境の激変による影響について金融恐慌、感染症の拡大等、世界規模で経済環境が大きく変動する事象が発生した場合には、建設投資需要が大幅に落ち込む等により、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (14)情報セキュリティについて当社グループの有する顧客、取引先及び当社グループの機密情報や個人情報は、情報管理の諸規定を制定することによりグループ全体で徹底した管理を実行しておりますが、過失や盗難、外部からの攻撃等により当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (15)法的規制について当社グループの事業のうち、重仮設事業は、建設業法に定められた一般建設業や特定建設業の許可を受けており、取引を行う場合には必須事項となっております。これらの許可の取消や停止事由が発生した場合、又は当該法規制の改廃や新たな法規制が設けられた場合等には、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (16)企業買収、組織再編等について当社グループは、自社の成長をより加速するため、また当社グループの既存並びに新規の事業を補完・強化するために、必要に応じて企業や事業の買収、組織再編等を行っております。当該行為に際しては、入念な調査、分析、検討を行っておりますが、買収、組織再編時点では想定できなかった収益性の低下等の不測の事態が生じる場合や、グループ会社間におけるシナジーが当初想定したほど発揮されない場合等には、のれんに係る減損損失の発生等により、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 これらのリスクに対するリスク管理体制を「第4 提出会社の状況 4 コーポレート・ガバナンスの状況等」に記載の通り整備し、リスクマネジメント活動を行っているほか、リスク発生の可能性を認識した時点で、発生の回避及び発生した場合の対応に努めてまいります。