有価証券報告書「経営方針・対処すべき課題・MD&A」の全文を見る(年度切替)
FY2026 FY2025 FY2019 FY2018 FY2017
経営方針・経営戦略
1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。 (1) 経営方針わが国は少子高齢化や人口減少等の構造的課題を抱える中、足元ではAIを始めとしたデジタル技術の発展と日常への浸透、データ利活用の高度化による社会・経済構造の転換、人々の働き方や価値観の多様化といったメガトレンドは加速しています。加えて、地政学リスクの高まりやグローバル化の揺り戻しといった「分断」の顕在化、円金利の上昇等、当社を取り巻く経営環境は大きく変化しています。こうした中、日本を含む世界各国における政策がマクロ経済や金融市場に与える影響を見極める必要があります。当社は、こうした状況を正しく読み解いたうえで、当社の広範なネットワークや多様なソリューションが持つ「つなぐ」機能を最大限発揮し、新しい時代において社会をリードする存在でありたいと考えています。一昨年度からの3年間を対象とした今中期経営計画を、当社を取り巻く経営環境が大きく変わる機会を捉えて「成長」を取りにいく3年間と位置付け、その結果として収益力向上やROEの改善、そして当社のパーパスである「世界が進むチカラになる。」を実現することを通じて、お客さま・株主・社員を始めとする全てのステークホルダーの期待に応えてまいります。今中期経営計画では、前中期経営計画における取り組みを発展させ、成長戦略を進化させながら、社会課題解決への貢献にも取り組み、それらを支える企業変革を加速させてまいります。地政学リスクやグローバル化の揺り戻しといった分断が顕在化する時代において、当社の広範なネットワークや多様なソリューションが持つ「つなぐ」機能を最大限発揮することで、経済的価値のみならず社会的価値も追求し、パーパス(世界が進むチカラになる。)の実現をめざします。 (2) 経営環境当連結会計年度の金融経済環境でありますが、世界経済は、米国のトランプ政権の予測困難な政策運営が、関税政策等を通じて世界各国に様々な形で影響を与え続けたほか、ロシア・ウクライナ情勢やイランを巡る中東情勢などの地政学リスクが強く意識される展開となり、年度を通じて不確実性が高い状況が続きました。他方で、AI関連投資に象徴される世界の経済・社会構造の変化を促す経済活動が加速したほか、各国の政府・中央銀行が景気・物価の安定に向けて手を尽くしたことで、景気の極端な減速は避けられ、経済は全体として底堅さを保ちました。わが国では、様々な逆風を受けつつも、堅調な企業業績や人手不足等を背景に、賃上げの勢いが継続したほか、政府が「強い経済」の実現に向けた投資拡大を後押しする姿勢を見せる中、設備投資の増加も続き、景気は緩やかな回復基調を維持しました。金融情勢に目を転じますと、株価は、2025年度初に米国の関税政策に起因する不透明感の高まりを受けて調整した後、振れを伴いつつも総じて堅調に推移しましたが、2025年度終盤の中東情勢の緊迫化等を受け、2025年度末にかけて軟調となりました。金利については、欧米では、中央銀行が昨年度に続き断続的な利下げを実施する中でも、各国政府の拡張的な財政政策への思惑などから、長期金利は全体として高水準で推移しました。わが国では、短期金利は、日本銀行による2025年12月の利上げに伴い上昇しました。長期金利は、日本銀行による漸進的な利上げと国債買入額の段階的な減額に加え、政府の財政政策を巡る市場の見方などを背景として、上昇基調で推移しました。ドル円相場は、日米金利差の縮小が進む中においても、わが国政府の積極財政が意識されたことなどから総じて円安基調で推移し、2025年度終盤には中東情勢の緊迫化に伴うドル買いの動きもあり、160円近傍まで円安が進みました。 (3) 対処すべき課題今中期経営計画を「成長」を取りにいく3年間とするために、中期経営計画の3本柱として「成長戦略の進化」、「社会課題の解決」、「企業変革の加速」を定め、それぞれにおいて主要戦略の策定や優先課題の特定を行いました。「成長戦略の進化」は、国内ではリテール顧客基盤の強化によりLife Time Valueの最大化を図るとともに、法人×WMビジネスモデルを通じて承継ビジネスを強化いたします。海外では、GCIB・市場一体ビジネスモデルの進化による収益力向上、Partner Bankとの連携強化によるアジア成長の取り込みに取り組んでまいります。加えて、資産運用立国実現への貢献に向けた取り組みやGX起点でのバリューチェーン支援を通じてお客さまへの提供価値の向上と事業基盤の強化を図るとともに、中長期的な成長に向けて新たな事業ポートフォリオ構築にも挑戦していきます。「社会課題の解決」は、経済的価値とともに社会的価値を追い求めていくことが今後の企業価値向上の鍵であるとの認識のもと、「持続可能な社会」、「活力溢れる社会」、「強靭な社会」という3つの軸で10個の優先課題を選定し、課題解決に向けた取り組みを推進していきます。「企業変革の加速」は、リスク管理やコンプライアンスの更なる向上に努めつつ、スピード改革を始めとするカルチャー改革の加速や、人的資本の拡充、システム開発リソースの増強、AI・データ基盤の強化といった経営基盤の強化に取り組んでまいります。当社グループは、お客さま、社員、株主等、ステークホルダーの安全確保を最優先とし、社会機能の維持に不可欠な金融インフラとして、事業者の資金繰り支援等の施策を通じ、お客さま・社員・株主をはじめとする全てのステークホルダーの皆さまの期待に応えてまいります。 (A) 成長戦略の進化主要戦略主な取組内容1. 国内リテール顧客基盤の強化・ カスタマーエクスペリエンスの進化を通じて、お客さま満足度を改善。長きにわたる関係を構築し、Life Time Valueの最大化をめざす2. 法人×WMビジネス強化・ 法人起点・個人起点の双方からのアプローチにより、多様なソリューションを提供していく3. GCIB・市場一体ビジネス モデルの強化・ プライマリー機能とセールス&トレーディング機能の相互連携、クロスセル、ディストリビューションの強化を通じて、GCIB・市場一体で資本効率の高いビジネスモデルを推進する4. アジアプラットフォームの強靭化・ Partner Bankとの連携強化、「アジア×デジタル」の取り組み拡大等を通じて、第2のマザーマーケットであるアジアに強靭なプラットフォームを構築する5. 資産運用立国実現への貢献・ インベストメントチェーン全体でお客さまの資産形成支援に取り組み、資産運用立国の実現に貢献する6. GX起点でのバリューチェーン支援・ GXプロジェクトの共創やトランジション支援等、ファイナンスに留まらない経営課題解決型ソリューションを提供し、お客さまのGX投資を促進していく7. 新たな事業ポートへの挑戦・ お客さま・社会の課題や新技術の進展を踏まえた新規ビジネス開発により、新事業セグメント、次世代ビジネスモデルに取り組み、高成長・高採算ポートフォリオを創出する (B) 社会課題の解決目指す社会優先課題主な取組内容持続可能な社会1. カーボンニュートラル社会の実現エンゲージメント、トランジション支援の加速2. 自然資本・生物多様性の再生自然依存・影響低減に向けたソリューション提供3. 循環型経済の促進循環型経済への移行に向けた技術や投資の支援活力溢れる社会4. 産業育成、イノベーション支援成長資金の供給と運用対象の拡大5. 少子高齢化への対応資産・事業承継サポート、投資・資産形成促進6. 金融サービスへのアクセス拡大生活に根ざすサービス提供、金融包摂への貢献7. 人的資本重視の経営社員が活き活きと活躍できる環境の提供強靭な社会8. 人権尊重サプライチェーン全体の人権デューデリジェンス強化9. 安心・安全なサービスの提供サイバー対策、オペレーショナルレジリエンス強化10. 強固な企業ガバナンスの発揮お客さまの最善の利益に資する業務運営の徹底 (C) 企業変革の加速主要戦略主な取組内容1. スピード改革の加速・ 変化をリードするために自ら考え、決断し、直ちに行動に移していくカルチャーの浸透・定着をめざす2. 人的資本の拡充・ 事業戦略との同期を加速し、社員一人ひとりがプロ度を高め、活き活きと活躍し、お客さま・社会に貢献するグローバル金融グループをめざす3. システム開発リソースの増強・ システム投資額の引き上げに向けたリソース増強に取り組むとともに、戦略的な案件への投資金額・比率の上昇を図る4. AI・データ基盤の強化・ AI推進機能やBusiness Intelligenceの強化等を通じて、データ利活用を推進する・ 生成AI等の新技術活用やインテリジェンスの向上により、技術探索を強化していく (4) 目標とする経営指標本中期経営計画では、中期経営計画の最終年度である2026年度の財務目標及び中長期ROE目標を以下のとおり設定しております(2026年5月公表)。 〔ROE目標・資本運営ターゲット〕 〔ROE目標達成に向けた3つのドライバー〕 〔中長期ROE目標〕 *1 MUFG定義ROE*2 Morgan Stanleyの持分法適用決算期の変更影響額除き*3 東証定義ROE。金融指標の前提は以下のとおり 本邦政策金利:1%程度、米国FF金利:3%台半ば、日経平均株価(2026年度末):5万円台半ば、 ドル円(2026年度末):150円台前半*4 普通株式等Tier1比率。2029年3月末に適用される規制に基づく試算値。その他有価証券評価差額金を除く*5 社内管理上の連結業務純益*6 親会社株主に帰属する当期純利益*7 リスク・アセット*8 前提条件は以下のとおり 本邦政策金利:1%程度、政策保有株式の削減による売却益:無し
対処すべき課題
1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。 (1) 経営方針わが国は少子高齢化や人口減少等の構造的課題を抱える中、足元ではAIを始めとしたデジタル技術の発展と日常への浸透、データ利活用の高度化による社会・経済構造の転換、人々の働き方や価値観の多様化といったメガトレンドは加速しています。加えて、地政学リスクの高まりやグローバル化の揺り戻しといった「分断」の顕在化、円金利の上昇等、当社を取り巻く経営環境は大きく変化しています。こうした中、日本を含む世界各国における政策がマクロ経済や金融市場に与える影響を見極める必要があります。当社は、こうした状況を正しく読み解いたうえで、当社の広範なネットワークや多様なソリューションが持つ「つなぐ」機能を最大限発揮し、新しい時代において社会をリードする存在でありたいと考えています。一昨年度からの3年間を対象とした今中期経営計画を、当社を取り巻く経営環境が大きく変わる機会を捉えて「成長」を取りにいく3年間と位置付け、その結果として収益力向上やROEの改善、そして当社のパーパスである「世界が進むチカラになる。」を実現することを通じて、お客さま・株主・社員を始めとする全てのステークホルダーの期待に応えてまいります。今中期経営計画では、前中期経営計画における取り組みを発展させ、成長戦略を進化させながら、社会課題解決への貢献にも取り組み、それらを支える企業変革を加速させてまいります。地政学リスクやグローバル化の揺り戻しといった分断が顕在化する時代において、当社の広範なネットワークや多様なソリューションが持つ「つなぐ」機能を最大限発揮することで、経済的価値のみならず社会的価値も追求し、パーパス(世界が進むチカラになる。)の実現をめざします。 (2) 経営環境当連結会計年度の金融経済環境でありますが、世界経済は、米国のトランプ政権の予測困難な政策運営が、関税政策等を通じて世界各国に様々な形で影響を与え続けたほか、ロシア・ウクライナ情勢やイランを巡る中東情勢などの地政学リスクが強く意識される展開となり、年度を通じて不確実性が高い状況が続きました。他方で、AI関連投資に象徴される世界の経済・社会構造の変化を促す経済活動が加速したほか、各国の政府・中央銀行が景気・物価の安定に向けて手を尽くしたことで、景気の極端な減速は避けられ、経済は全体として底堅さを保ちました。わが国では、様々な逆風を受けつつも、堅調な企業業績や人手不足等を背景に、賃上げの勢いが継続したほか、政府が「強い経済」の実現に向けた投資拡大を後押しする姿勢を見せる中、設備投資の増加も続き、景気は緩やかな回復基調を維持しました。金融情勢に目を転じますと、株価は、2025年度初に米国の関税政策に起因する不透明感の高まりを受けて調整した後、振れを伴いつつも総じて堅調に推移しましたが、2025年度終盤の中東情勢の緊迫化等を受け、2025年度末にかけて軟調となりました。金利については、欧米では、中央銀行が昨年度に続き断続的な利下げを実施する中でも、各国政府の拡張的な財政政策への思惑などから、長期金利は全体として高水準で推移しました。わが国では、短期金利は、日本銀行による2025年12月の利上げに伴い上昇しました。長期金利は、日本銀行による漸進的な利上げと国債買入額の段階的な減額に加え、政府の財政政策を巡る市場の見方などを背景として、上昇基調で推移しました。ドル円相場は、日米金利差の縮小が進む中においても、わが国政府の積極財政が意識されたことなどから総じて円安基調で推移し、2025年度終盤には中東情勢の緊迫化に伴うドル買いの動きもあり、160円近傍まで円安が進みました。 (3) 対処すべき課題今中期経営計画を「成長」を取りにいく3年間とするために、中期経営計画の3本柱として「成長戦略の進化」、「社会課題の解決」、「企業変革の加速」を定め、それぞれにおいて主要戦略の策定や優先課題の特定を行いました。「成長戦略の進化」は、国内ではリテール顧客基盤の強化によりLife Time Valueの最大化を図るとともに、法人×WMビジネスモデルを通じて承継ビジネスを強化いたします。海外では、GCIB・市場一体ビジネスモデルの進化による収益力向上、Partner Bankとの連携強化によるアジア成長の取り込みに取り組んでまいります。加えて、資産運用立国実現への貢献に向けた取り組みやGX起点でのバリューチェーン支援を通じてお客さまへの提供価値の向上と事業基盤の強化を図るとともに、中長期的な成長に向けて新たな事業ポートフォリオ構築にも挑戦していきます。「社会課題の解決」は、経済的価値とともに社会的価値を追い求めていくことが今後の企業価値向上の鍵であるとの認識のもと、「持続可能な社会」、「活力溢れる社会」、「強靭な社会」という3つの軸で10個の優先課題を選定し、課題解決に向けた取り組みを推進していきます。「企業変革の加速」は、リスク管理やコンプライアンスの更なる向上に努めつつ、スピード改革を始めとするカルチャー改革の加速や、人的資本の拡充、システム開発リソースの増強、AI・データ基盤の強化といった経営基盤の強化に取り組んでまいります。当社グループは、お客さま、社員、株主等、ステークホルダーの安全確保を最優先とし、社会機能の維持に不可欠な金融インフラとして、事業者の資金繰り支援等の施策を通じ、お客さま・社員・株主をはじめとする全てのステークホルダーの皆さまの期待に応えてまいります。 (A) 成長戦略の進化主要戦略主な取組内容1. 国内リテール顧客基盤の強化・ カスタマーエクスペリエンスの進化を通じて、お客さま満足度を改善。長きにわたる関係を構築し、Life Time Valueの最大化をめざす2. 法人×WMビジネス強化・ 法人起点・個人起点の双方からのアプローチにより、多様なソリューションを提供していく3. GCIB・市場一体ビジネス モデルの強化・ プライマリー機能とセールス&トレーディング機能の相互連携、クロスセル、ディストリビューションの強化を通じて、GCIB・市場一体で資本効率の高いビジネスモデルを推進する4. アジアプラットフォームの強靭化・ Partner Bankとの連携強化、「アジア×デジタル」の取り組み拡大等を通じて、第2のマザーマーケットであるアジアに強靭なプラットフォームを構築する5. 資産運用立国実現への貢献・ インベストメントチェーン全体でお客さまの資産形成支援に取り組み、資産運用立国の実現に貢献する6. GX起点でのバリューチェーン支援・ GXプロジェクトの共創やトランジション支援等、ファイナンスに留まらない経営課題解決型ソリューションを提供し、お客さまのGX投資を促進していく7. 新たな事業ポートへの挑戦・ お客さま・社会の課題や新技術の進展を踏まえた新規ビジネス開発により、新事業セグメント、次世代ビジネスモデルに取り組み、高成長・高採算ポートフォリオを創出する (B) 社会課題の解決目指す社会優先課題主な取組内容持続可能な社会1. カーボンニュートラル社会の実現エンゲージメント、トランジション支援の加速2. 自然資本・生物多様性の再生自然依存・影響低減に向けたソリューション提供3. 循環型経済の促進循環型経済への移行に向けた技術や投資の支援活力溢れる社会4. 産業育成、イノベーション支援成長資金の供給と運用対象の拡大5. 少子高齢化への対応資産・事業承継サポート、投資・資産形成促進6. 金融サービスへのアクセス拡大生活に根ざすサービス提供、金融包摂への貢献7. 人的資本重視の経営社員が活き活きと活躍できる環境の提供強靭な社会8. 人権尊重サプライチェーン全体の人権デューデリジェンス強化9. 安心・安全なサービスの提供サイバー対策、オペレーショナルレジリエンス強化10. 強固な企業ガバナンスの発揮お客さまの最善の利益に資する業務運営の徹底 (C) 企業変革の加速主要戦略主な取組内容1. スピード改革の加速・ 変化をリードするために自ら考え、決断し、直ちに行動に移していくカルチャーの浸透・定着をめざす2. 人的資本の拡充・ 事業戦略との同期を加速し、社員一人ひとりがプロ度を高め、活き活きと活躍し、お客さま・社会に貢献するグローバル金融グループをめざす3. システム開発リソースの増強・ システム投資額の引き上げに向けたリソース増強に取り組むとともに、戦略的な案件への投資金額・比率の上昇を図る4. AI・データ基盤の強化・ AI推進機能やBusiness Intelligenceの強化等を通じて、データ利活用を推進する・ 生成AI等の新技術活用やインテリジェンスの向上により、技術探索を強化していく (4) 目標とする経営指標本中期経営計画では、中期経営計画の最終年度である2026年度の財務目標及び中長期ROE目標を以下のとおり設定しております(2026年5月公表)。 〔ROE目標・資本運営ターゲット〕 〔ROE目標達成に向けた3つのドライバー〕 〔中長期ROE目標〕 *1 MUFG定義ROE*2 Morgan Stanleyの持分法適用決算期の変更影響額除き*3 東証定義ROE。金融指標の前提は以下のとおり 本邦政策金利:1%程度、米国FF金利:3%台半ば、日経平均株価(2026年度末):5万円台半ば、 ドル円(2026年度末):150円台前半*4 普通株式等Tier1比率。2029年3月末に適用される規制に基づく試算値。その他有価証券評価差額金を除く*5 社内管理上の連結業務純益*6 親会社株主に帰属する当期純利益*7 リスク・アセット*8 前提条件は以下のとおり 本邦政策金利:1%程度、政策保有株式の削減による売却益:無し
MD&A(経営者による分析)
4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】(1) 経営成績等の状況の概要(財政状態及び経営成績の状況)当連結会計年度の業績につきましては、以下のとおりとなりました。資産の部につきましては、当連結会計年度中186,180億円増加して、当連結会計年度末残高は4,317,315億円となりました。主な内訳は、貸出金1,337,994億円、現金預け金900,455億円、有価証券857,147億円となっております。負債の部につきましては、当連結会計年度中166,020億円増加して、当連結会計年度末残高は4,079,873億円となりました。主な内訳は、預金・譲渡性預金2,570,407億円となっております。損益の状況につきましては、経常収益は前連結会計年度比9,908億円増加して、146,208億円となりました。主な内訳は、資金運用収益が87,239億円、役務取引等収益が26,663億円となっております。また、経常費用は前連結会計年度比2,501億円増加して、112,106億円となりました。主な内訳は、資金調達費用が57,178億円、営業経費が34,895億円となっております。この結果、経常利益は前連結会計年度比7,407億円増加して、34,101億円となり、親会社株主に帰属する当期純利益は前連結会計年度比5,642億円増加して、24,272億円となりました。 (セグメント別の状況)当連結会計年度における主な報告セグメントの営業純益は、リテール・デジタル事業本部で前連結会計年度比78億円増加して2,859億円、法人・ウェルスマネジメント事業本部で前連結会計年度比1,100億円増加して4,080億円、コーポレートバンキング事業本部で前連結会計年度比704億円増加して7,070億円、グローバルコマーシャルバンキング事業本部で前連結会計年度比504億円減少して3,876億円、受託財産事業本部で前連結会計年度比170億円増加して1,525億円、グローバルCIB事業本部で前連結会計年度比1,194億円増加して5,803億円、市場事業本部で前連結会計年度比6,224億円増加して△355億円となりました。なお、当連結会計年度において、事業本部間の粗利益・経費の配賦方法を変更しております。前連結会計年度のセグメント情報は、変更後の算定方法に基づいた数値で比較をしております。 (キャッシュ・フローの状況)キャッシュ・フローにつきましては、営業活動によるキャッシュ・フローは、コールマネー等の減少や借用金(劣後特約付借入金を除く)の減少などにより、前連結会計年度比230,708億円支出が増加して、230,644億円の支出となりました。投資活動によるキャッシュ・フローは、有価証券の売却による収入が増加したことなどにより、前連結会計年度比46,609億円収入が増加して、44,739億円の収入となりました。また、財務活動によるキャッシュ・フローは、配当金の支払額が増加したことなどにより、前連結会計年度比2,887億円支出が増加して、11,498億円の支出となりました。現金及び現金同等物の当連結会計年度末残高は、前連結会計年度末比190,499億円減少して900,455億円となりました。 当連結会計年度末の連結自己資本比率(バーゼルⅢ:国際統一基準)は、普通株式等Tier1比率12.47%、Tier1比率14.95%、総自己資本比率16.85%となりました。 ① 国内・海外別収支国内・海外別収支の内訳は次のとおりであります。当連結会計年度の資金運用収支・信託報酬・役務取引等収支・特定取引収支・その他業務収支の合計は国内が44,292億円で前年度比7,780億円の増益、海外が33,505億円で前年度比4,227億円の増益となり、合計では59,444億円で前年度比11,251億円の増益となりました。 種類期別国内海外相殺消去額(△)合計金額(百万円)金額(百万円)金額(百万円)金額(百万円)資金運用収支前連結会計年度2,872,4101,585,5881,581,4462,876,551当連結会計年度2,885,9251,728,2751,607,9493,006,251うち資金運用収益前連結会計年度4,892,2835,828,6462,253,2108,467,719当連結会計年度5,506,3085,574,9282,357,2968,723,940うち資金調達費用前連結会計年度2,019,8734,243,058671,7635,591,167当連結会計年度2,620,3823,846,653749,3475,717,688信託報酬前連結会計年度153,376―8,980144,395当連結会計年度173,319―10,207163,112役務取引等収支前連結会計年度1,156,108949,949160,2371,945,821当連結会計年度1,302,8591,111,314187,3672,226,805うち役務取引等収益前連結会計年度1,583,9371,138,860362,6862,360,111当連結会計年度1,763,1261,312,002408,7742,666,354うち役務取引等費用前連結会計年度427,828188,910202,449414,289当連結会計年度460,266200,688221,406439,548特定取引収支前連結会計年度109,135340,621△4,501454,258当連結会計年度67,752278,55916,843329,467うち特定取引収益前連結会計年度177,374430,178153,293454,258当連結会計年度213,990423,957204,555433,392うち特定取引費用前連結会計年度68,23889,556157,795―当連結会計年度146,238145,397187,711103,924その他業務収支前連結会計年度△639,89251,59213,417△601,716当連結会計年度△626232,40112,948218,827うちその他業務収益前連結会計年度419,415292,946206,381505,980当連結会計年度421,443351,464107,260665,646うちその他業務費用前連結会計年度1,059,307241,354192,9641,107,697当連結会計年度422,069119,06294,312446,819 (注) 1 「国内」とは、当社及び国内に本店を有する連結子会社(海外店を除く。以下、「国内連結子会社」という。)であります。「海外」とは、国内連結子会社の海外店及び海外に本店を有する連結子会社(以下、 「海外連結子会社」という。)であります。2 「資金調達費用」は金銭の信託運用見合費用を控除して表示しております。3 「相殺消去額」とは、連結会社間の内部取引等に係る消去額合計であります。 ② 国内・海外別資金運用/調達の状況(ⅰ)国内国内における資金運用/調達の状況は次のとおりであります。当連結会計年度の国内の資金運用勘定平均残高は前年度比151,736億円減少して2,637,578億円となりました。利回りは0.33ポイント上昇し2.08%となり、受取利息合計は55,063億円で前年度比6,140億円増加となりました。資金調達勘定平均残高は前年度比115,720億円減少して2,479,128億円となりました。利回りは0.27ポイント上昇し1.05%となり、支払利息合計は26,203億円で前年度比6,005億円増加となりました。 種類期別平均残高利息利回り金額(百万円)金額(百万円)(%)資金運用勘定前連結会計年度278,931,4674,892,2831.75当連結会計年度263,757,8635,506,3082.08うち貸出金前連結会計年度90,319,4401,488,7441.64当連結会計年度91,633,4421,705,1651.86うち有価証券前連結会計年度82,017,4902,806,8953.42当連結会計年度81,592,0472,992,4913.66うちコールローン及び買入手形前連結会計年度1,405,1119,3790.66当連結会計年度1,918,44317,4580.91うち買現先勘定前連結会計年度6,023,54239,7800.66当連結会計年度4,943,23679,0191.59うち債券貸借取引支払保証金前連結会計年度2,489,14634,4181.38当連結会計年度2,399,29444,1561.84うち預け金前連結会計年度90,848,291219,4280.24当連結会計年度76,464,073427,2940.55資金調達勘定前連結会計年度259,484,8832,019,8730.77当連結会計年度247,912,8182,620,3821.05うち預金前連結会計年度180,094,625386,3650.21当連結会計年度181,066,459586,1160.32うち譲渡性預金前連結会計年度1,963,4403,1320.15当連結会計年度2,831,06315,7500.55うちコールマネー及び売渡手形前連結会計年度5,728,36715,0140.26当連結会計年度6,285,97037,4190.59うち売現先勘定前連結会計年度21,857,649536,0172.45当連結会計年度23,137,829658,4132.84うち債券貸借取引受入担保金前連結会計年度924,64110,3811.12当連結会計年度1,070,1327,6490.71うちコマーシャル・ペーパー前連結会計年度43,5561670.38当連結会計年度58,9373970.67うち借用金前連結会計年度39,447,700501,4761.27当連結会計年度30,897,441533,1061.72 (注) 1 平均残高は、原則として日々の残高の平均に基づいて算出しておりますが、一部の連結子会社については、月末毎の残高等に基づく平均残高を利用しております。2 「国内」とは、当社及び国内連結子会社(海外店を除く)であります。3 資金運用勘定は無利息預け金の平均残高を、資金調達勘定は金銭の信託運用見合額の平均残高及び利息を、それぞれ控除して表示しております。 (ⅱ)海外海外における資金運用/調達の状況は次のとおりであります。当連結会計年度の海外の資金運用勘定平均残高は前年度比107,552億円増加して1,120,814億円となりました。利回りは0.77ポイント低下し4.97%となり、受取利息合計は55,749億円で前年度比2,537億円減少となりました。資金調達勘定平均残高は前年度比101,066億円増加して1,160,435億円となりました。利回りは0.69ポイント低下し3.31%となり、支払利息合計は38,466億円で前年度比3,964億円減少となりました。 種類期別平均残高利息利回り金額(百万円)金額(百万円)(%)資金運用勘定前連結会計年度101,326,1895,828,6465.75当連結会計年度112,081,4195,574,9284.97うち貸出金前連結会計年度48,825,1193,088,4106.32当連結会計年度53,055,8832,962,8375.58うち有価証券前連結会計年度12,376,692468,0193.78当連結会計年度13,584,943462,1573.40うちコールローン及び買入手形前連結会計年度771,79229,6293.83当連結会計年度744,34524,2263.25うち買現先勘定前連結会計年度14,981,666782,4135.22当連結会計年度13,985,593569,1744.06うち債券貸借取引支払保証金前連結会計年度2,583,120127,4804.93当連結会計年度2,825,058115,4544.08うち預け金前連結会計年度15,259,950665,5254.36当連結会計年度21,083,313819,3623.88資金調達勘定前連結会計年度105,936,8954,243,0584.00当連結会計年度116,043,5353,846,6533.31うち預金前連結会計年度53,397,1381,838,3743.44当連結会計年度57,518,0651,633,9392.84うち譲渡性預金前連結会計年度14,725,293713,5954.84当連結会計年度15,749,729622,3623.95うちコールマネー及び売渡手形前連結会計年度63,3153,1564.98当連結会計年度128,0595,0063.90うち売現先勘定前連結会計年度16,075,844903,3915.61当連結会計年度16,369,224719,3664.39うち債券貸借取引受入担保金前連結会計年度50,16110,70321.33当連結会計年度45,0414,80910.67うちコマーシャル・ペーパー前連結会計年度3,066,830145,4074.74当連結会計年度3,645,177148,1054.06うち借用金前連結会計年度3,102,95689,0382.86当連結会計年度2,768,06884,7403.06 (注) 1 平均残高は、原則として日々の残高の平均に基づいて算出しておりますが、一部の連結子会社については、月末毎の残高等に基づく平均残高を利用しております。2 「海外」とは、国内連結子会社の海外店及び海外連結子会社であります。3 資金運用勘定は無利息預け金の平均残高を、資金調達勘定は金銭の信託運用見合額の平均残高及び利息を、それぞれ控除して表示しております。 (ⅲ)合計 種類期別平均残高利息利回り(%)小計(百万円)相殺消去額(△)(百万円)合計(百万円)小計(百万円)相殺消去額(△)(百万円)合計(百万円)資金運用勘定前連結会計年度380,257,65636,661,792343,595,86410,720,9292,253,2108,467,7192.46当連結会計年度375,839,28338,524,821337,314,46111,081,2372,357,2968,723,9402.58うち貸出金前連結会計年度139,144,55915,294,700123,849,8584,577,154419,1274,158,0273.35当連結会計年度144,689,32615,413,956129,275,3694,668,003453,8184,214,1853.25うち有価証券前連結会計年度94,394,18313,260,70381,133,4803,274,9151,589,7401,685,1742.07当連結会計年度95,176,99113,121,97182,055,0193,454,6481,618,2151,836,4322.23うちコールローン及び買入手形前連結会計年度2,176,9031,159,9871,016,91639,0095,63133,3773.28当連結会計年度2,662,7891,203,7111,459,07741,68510,95630,7282.10うち買現先勘定前連結会計年度21,005,2082,605,58318,399,624822,19374,643747,5504.06当連結会計年度18,928,8302,946,85015,981,980648,19377,569570,6243.57うち債券貸借取引支払保証金前連結会計年度5,072,266256,9094,815,357161,899810161,0893.34当連結会計年度5,224,353153,2325,071,120159,6105,026154,5833.04うち預け金前連結会計年度106,108,2413,765,008102,343,233884,954133,205751,7490.73当連結会計年度97,547,3875,458,31892,089,0681,246,656159,5071,087,1481.18資金調達勘定前連結会計年度365,421,77826,200,249339,221,5296,262,931671,7635,591,1671.64当連結会計年度363,956,35427,741,737336,214,6166,467,036749,3475,717,6881.70うち預金前連結会計年度233,491,7634,097,893229,393,8702,224,740116,6102,108,1290.91当連結会計年度238,584,5254,901,986233,682,5382,220,055133,2882,086,7670.89うち譲渡性預金前連結会計年度16,688,73314,96516,673,768716,7279716,7174.29当連結会計年度18,580,79322,04718,558,745638,11254638,0573.43うちコールマネー及び売渡手形前連結会計年度5,791,6821,142,7054,648,97718,1704,82113,3480.28当連結会計年度6,414,0291,260,2015,153,82842,4259,37433,0510.64うち売現先勘定前連結会計年度37,933,4942,594,49935,338,9941,439,40975,1141,364,2953.86当連結会計年度39,507,0532,351,24537,155,8071,377,77977,2321,300,5463.50うち債券貸借取引受入担保金前連結会計年度974,803275,305699,49721,08465820,4262.92当連結会計年度1,115,174122,648992,52512,4591,14011,3181.14うちコマーシャル・ペーパー前連結会計年度3,110,38710,9973,099,389145,57439145,5344.69当連結会計年度3,704,11437,8273,666,287148,50389148,4144.04うち借用金前連結会計年度42,550,65717,460,57325,090,084590,515431,276159,2380.63当連結会計年度33,665,51018,615,00015,050,510617,846482,927134,9190.89 (注) 「相殺消去額」とは、連結会社間の内部取引等に係る消去額合計であります。 ③ 国内・海外別役務取引の状況国内及び海外の役務取引等収支の状況は次のとおりであります。当連結会計年度の国内の役務取引は、役務取引等収益が17,631億円で前年度比1,791億円の増収、役務取引等費用が4,602億円で前年度比324億円増加した結果、役務取引等収支では、前年度比1,467億円増加して13,028億円となりました。海外の役務取引は、役務取引等収益が13,120億円で前年度比1,731億円の増収、役務取引等費用が2,006億円で前年度比117億円増加した結果、役務取引等収支では、前年度比1,613億円増加して11,113億円となりました。この結果、役務取引等収支合計では前年度比2,809億円増加して22,268億円となりました。 種類期別国内海外相殺消去額(△)合計金額(百万円)金額(百万円)金額(百万円)金額(百万円)役務取引等収益前連結会計年度1,583,9371,138,860362,6862,360,111当連結会計年度1,763,1261,312,002408,7742,666,354うち為替業務前連結会計年度164,59818,4433,656179,385当連結会計年度170,12518,7523,595185,282うちその他商業銀行業務前連結会計年度275,904583,95628,262831,598当連結会計年度324,968692,05730,722986,303うち信託関連業務前連結会計年度268,19131,04912,349286,891当連結会計年度293,99548,41314,806327,601うち保証業務前連結会計年度126,71656,65635,267148,105当連結会計年度128,16866,15434,128160,194うち証券関連業務前連結会計年度132,212107,15730,591208,778当連結会計年度151,101108,55133,641226,010役務取引等費用前連結会計年度427,828188,910202,449414,289当連結会計年度460,266200,688221,406439,548うち為替業務前連結会計年度25,19323,18375547,622当連結会計年度27,46119,75866946,549 (注) 1 「国内」とは、当社及び国内連結子会社(海外店を除く)であります。「海外」とは、国内連結子会社の海外店及び海外連結子会社であります。2 「その他商業銀行業務」には、預金・貸出業務、代理業務、保護預り・貸金庫業務等を含んでおります。3 「相殺消去額」とは、連結会社間の内部取引等に係る消去額合計であります。 ④ 国内・海外別特定取引の状況(ⅰ)特定取引収益・費用の内訳国内及び海外の特定取引収支の状況は次のとおりであります。当連結会計年度の国内の特定取引は、特定取引収益が2,139億円で前年度比366億円の増収、特定取引費用が1,462億円で前年度比779億円増加した結果、特定取引収支では、前年度比413億円減少して677億円となりました。海外の特定取引は、特定取引収益が4,239億円で前年度比62億円の減収、特定取引費用が1,453億円で前年度比558億円増加した結果、特定取引収支では、前年度比620億円減少して2,785億円となりました。この結果、特定取引収支合計では前年度比1,247億円減少して3,294億円となりました。 種類期別国内海外相殺消去額(△)合計金額(百万円)金額(百万円)金額(百万円)金額(百万円)特定取引収益前連結会計年度177,374430,178153,293454,258当連結会計年度213,990423,957204,555433,392うち商品有価証券収益前連結会計年度155,429175,08267,959262,552当連結会計年度170,192263,40533,576400,021うち特定取引有価証券収益前連結会計年度3,7082,4432175,933当連結会計年度5,4218,210―13,632うち特定金融派生商品収益前連結会計年度7,170252,65385,104174,719当連結会計年度18,632152,332170,965―うちその他の特定取引収益前連結会計年度11,066―1211,054当連結会計年度19,74471419,738特定取引費用前連結会計年度68,23889,556157,795―当連結会計年度146,238145,397187,711103,924うち商品有価証券費用前連結会計年度4,11955,91460,033―当連結会計年度6,51121,30327,814―うち特定取引有価証券費用前連結会計年度―217217―当連結会計年度――――うち特定金融派生商品費用前連結会計年度64,11933,41197,531―当連結会計年度139,726124,079159,882103,924うちその他の特定取引費用前連結会計年度―1212―当連結会計年度―1414― (注) 1 「国内」とは、当社及び国内連結子会社(海外店を除く)であります。「海外」とは、国内連結子会社の海外店及び海外連結子会社であります。2 「相殺消去額」とは、連結会社間の内部取引等に係る消去額合計であります。 (ⅱ)特定取引資産・負債の内訳(末残)国内及び海外の特定取引の状況は次のとおりであります。当連結会計年度末の国内の特定取引資産は、前年度比126,660億円増加して315,837億円、特定取引負債は、前年度比132,319億円増加して281,853億円となりました。海外の特定取引資産は、前年度比25,252億円増加して115,206億円、特定取引負債は、前年度比7,110億円増加して68,378億円となりました。 種類期別国内海外相殺消去額(△)合計金額(百万円)金額(百万円)金額(百万円)金額(百万円)特定取引資産前連結会計年度18,917,7348,995,3601,770,17526,142,919当連結会計年度31,583,77111,520,6023,109,03539,995,337うち商品有価証券前連結会計年度5,022,5734,331,31416,3419,337,546当連結会計年度6,116,9766,046,58252,31312,111,244うち商品有価証券派生商品前連結会計年度164,17186,87112,448238,594当連結会計年度219,88131,83821,054230,666うち特定取引有価証券前連結会計年度107,74623,036―130,783当連結会計年度133,70169,549―203,250うち特定取引有価証券派生商品前連結会計年度15,895――15,895当連結会計年度10,2634,348―14,611うち特定金融派生商品前連結会計年度11,225,8504,490,3081,644,69214,071,466当連結会計年度22,950,0905,339,2592,975,46125,313,888うちその他の特定取引資産前連結会計年度2,381,49663,82996,6932,348,633当連結会計年度2,152,85829,02460,2062,121,676特定取引負債前連結会計年度14,953,3896,126,8071,717,59419,362,603当連結会計年度28,185,3776,837,8962,984,55532,038,719うち売付商品債券前連結会計年度3,941,7861,258,647―5,200,433当連結会計年度4,204,2571,594,912―5,799,169うち商品有価証券派生商品前連結会計年度66,48537,47611,91092,052当連結会計年度115,51730,96921,149125,337うち特定取引有価証券派生商品前連結会計年度19,76650―19,817当連結会計年度30,8452―30,848うち特定金融派生商品前連結会計年度10,925,3504,828,4761,705,68414,048,143当連結会計年度23,828,6095,211,1322,963,40626,076,336うちその他の特定取引負債前連結会計年度―2,156―2,156当連結会計年度6,148879―7,027 (注) 1 「国内」とは、当社及び国内連結子会社(海外店を除く)であります。「海外」とは、国内連結子会社の海外店及び海外連結子会社であります。2 「相殺消去額」とは、連結会社間の内部取引等に係る消去額合計であります。 ⑤ 国内・海外別預金残高の状況○ 預金の種類別残高(末残) 種類期別国内海外相殺消去額(△)合計金額(百万円)金額(百万円)金額(百万円)金額(百万円)預金合計前連結会計年度180,646,43152,047,6604,181,342228,512,749当連結会計年度186,270,37958,360,3165,191,449239,439,246うち流動性預金前連結会計年度135,735,65025,693,1401,937,725159,491,065当連結会計年度133,932,83429,381,2191,956,271161,357,781うち定期性預金前連結会計年度33,930,26826,218,2502,221,31157,927,208当連結会計年度38,846,44428,877,9823,205,58864,518,838うちその他前連結会計年度10,980,512136,26922,30511,094,475当連結会計年度13,491,100101,11429,58813,562,627譲渡性預金前連結会計年度1,687,80715,706,44220,23817,374,010当連結会計年度3,238,41014,388,79225,71917,601,483総合計前連結会計年度182,334,23867,754,1034,201,581245,886,760当連結会計年度189,508,78972,749,1085,217,168257,040,730 (注) 1 「国内」とは、当社及び国内連結子会社(海外店を除く)であります。「海外」とは、国内連結子会社の海外店及び海外連結子会社であります。2 流動性預金=当座預金+普通預金+貯蓄預金+通知預金3 定期性預金=定期預金+定期積金4 「相殺消去額」とは、連結会社間の内部取引等に係る消去額合計であります。 ⑥ 国内・海外別貸出金残高の状況(ⅰ)業種別貸出状況(末残・構成比) 業種別前連結会計年度当連結会計年度金額(百万円)構成比(%)金額(百万円)構成比(%)国内(除く特別国際金融取引勘定分)74,695,378100.0078,001,095100.00製造業10,937,14414.6413,125,09616.82建設業949,1511.27957,0831.23卸売業、小売業6,146,1928.237,494,0199.61金融業、保険業6,469,1608.667,485,0249.59不動産業、物品賃貸業14,141,37918.9315,715,35720.15各種サービス業3,529,7774.732,798,0113.59その他32,522,57043.5430,426,50239.01海外及び特別国際金融取引勘定分46,740,755100.0055,798,395100.00政府等436,6750.93526,1620.94金融機関15,529,53333.2320,820,39537.32その他30,774,54665.8434,451,83761.74合計121,436,133―133,799,490― (注) 「国内」とは、当社及び国内連結子会社(海外店を除く)であります。「海外」とは、国内連結子会社の海外店及び海外連結子会社であります。 (ⅱ)特定海外債権等残高 期別国別金額(百万円)前連結会計年度ロシア30,416ラオス6,287セネガル4,034ミャンマー2,780エジプト1,485エチオピア148ケニア52合計45,204(資産の総額に対する割合)(0.01%)当連結会計年度ロシア19,276ラオス5,019セネガル3,751ミャンマー3,163エジプト190アルゼンチン12合計31,414(資産の総額に対する割合)(0.00%) (注) 特定海外債権等は、国内銀行連結子会社の特定海外債権引当勘定の引当対象とされる債権、並びに当該引当勘定の引当対象国に対する海外連結子会社の債権のうち、当該引当勘定の引当対象に準ずる債権であります。 ⑦ 国内・海外別有価証券の状況○ 有価証券残高(末残) 種類期別国内海外相殺消去額(△)合計金額(百万円)金額(百万円)金額(百万円)金額(百万円)国債前連結会計年度33,041,0661,441,153―34,482,219当連結会計年度27,064,7081,553,015―28,617,723地方債前連結会計年度2,855,624――2,855,624当連結会計年度3,013,779――3,013,779社債前連結会計年度2,900,326――2,900,326当連結会計年度2,834,782――2,834,782株式前連結会計年度4,883,4002,301461,6344,424,067当連結会計年度5,257,2221,468499,9194,758,772その他の証券前連結会計年度31,550,93910,920,6891,008,49541,463,132当連結会計年度34,845,10412,289,415644,78146,489,738合計前連結会計年度75,231,35612,364,1441,470,12986,125,371当連結会計年度73,015,59713,843,8991,144,70185,714,795 (注) 1 「国内」とは、当社及び国内連結子会社(海外店を除く)であります。「海外」とは、国内連結子会社の海外店及び海外連結子会社であります。2 「相殺消去額」とは、連結会社間の内部取引等に係る消去額合計であります。3 「その他の証券」には、外国債券及び外国株式を含んでおります。 (自己資本比率等の状況) (参考) 自己資本比率は、銀行法第52条の25の規定に基づき、銀行持株会社が銀行持株会社及びその子会社の保有する資産等に照らしそれらの自己資本の充実の状況が適当であるかどうかを判断するための基準(平成18年金融庁告示第20号)に定められた算式に基づき、連結ベースについて算出しております。 当社は、国際統一基準を適用のうえ、信用リスク・アセットの算出においては先進的内部格付手法、オペレーショナル・リスク相当額の算出においては標準的計測手法を採用するとともに、マーケット・リスク相当額の算出においては標準的方式と簡易的方式を採用しております。 また、自己資本比率の補完的指標であるレバレッジ比率は、銀行法第52条の25の規定に基づき、銀行持株会社が銀行持株会社及びその子会社の保有する資産等に照らしそれらの自己資本の充実の状況が適当であるかどうかを判断するための基準の補完的指標として定めるレバレッジに係る健全性を判断するための基準(平成31年金融庁告示第12号)に定められた算式に基づき、連結ベースについて算出しております。 連結自己資本比率(国際統一基準) (単位:億円、%) 2026年3月31日1. 連結総自己資本比率(4/7)16.852. 連結Tier1比率(5/7)14.953. 連結普通株式等Tier1比率(6/7)12.474. 連結における総自己資本の額202,7365. 連結におけるTier1資本の額179,8406. 連結における普通株式等Tier1資本の額150,0227. リスク・アセットの額1,202,8178. 連結総所要自己資本額96,225 持株レバレッジ比率(国際統一基準) (単位:%) 2026年3月31日1. 持株レバレッジ比率4.94 (生産、受注及び販売の実績)「生産、受注及び販売の実績」は、銀行持株会社としての業務の性格上、該当する情報がないため記載しておりません。 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容当連結会計年度の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析は、以下のとおりであります。なお、本項に記載した将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループ(当社及び連結子会社)が判断したものであり、リスクと不確実性を内包しているため、将来生じる実際の結果と大きく異なる可能性がありますので、ご留意ください。 当連結会計年度の連結業務粗利益は、前連結会計年度比11,251億円増収の59,444億円となりました。海外における買収案件の収益貢献に加えて、円金利上昇影響の取り込みや利ざや改善、前年の債券ポートフォリオ組替えによる収益改善効果も含めた資金利益の増加や、国内外の手数料収入の増加による役務取引等利益の増加、また前年の債券ポートフォリオの組替えによる売却損計上の反動によりその他業務利益が増加したことによるものです。営業費は、海外における買収の影響に加えて、成長に向けた資源投入やインフレ影響等もあり、前連結会計年度比3,391億円増加の35,672億円となりました。この結果、連結業務純益(一般貸倒引当金繰入前・信託勘定償却前)は、前連結会計年度比7,860億円増益の23,772億円となりました。 与信関係費用総額は、前年に計上した海外での大口の貸倒引当金戻入の反動を主因に、前連結会計年度比で2,471億円増加の3,558億円となりました。株式等関係損益は、前年の政策保有株式の大口売却益の反動を主因に、前連結会計年度比で1,065億円減少の4,860億円となりました。また、持分法による投資損益は、Morgan Stanleyの業績好調を主因に、前連結会計年度比で2,485億円増加の8,455億円となりました。以上の結果、経常利益は前連結会計年度比7,407億円増益の34,101億円、親会社株主に帰属する当期純利益は前連結会計年度比5,642億円増益の24,272億円となりました。 当社グループは、総合金融グループの強みを発揮するため、グループ各社が緊密な連携のもと、一元的に戦略を定め事業を推進する事業本部制を導入しています。各事業本部は、お客さまの幅広いニーズにお応えするため、グループ各社それぞれの強みを融合させた戦略の立案や施策の運営を行っています。当連結会計年度における事業本部別の事業の取組みは次のとおりです。 (リテール・デジタル事業本部)新サービスブランド「エムット」のリリースに伴い、口座・カード等の顧客基盤は着実に拡大。将来成長に向けた基盤強化等の投資により経費が増加したものの、円金利上昇やコンシューマーファイナンス領域の業容拡大等により収益が増加し、営業純益は2,859億円とほぼ横ばいとなりました。 (法人・ウェルスマネジメント事業本部)円金利の上昇による資金収益や好調な株式市況を捉えた資産運用収益の増加に加え、資本戦略課題を捉えたイベントファイナンスの取り込み等により、ソリューション収益も増加し、営業純益は1,100億円の増益となりました。 (コーポレートバンキング事業本部)金利環境の変化を捉えたプライシング運営に加え、活況な市況を背景にM&A等のコーポレートアクションの捕捉により、ファイナンス機会を取り込み、資金収益が伸長しました。また、グループ総合力を発揮したソリューション機能の提供やリスクテイク力の深化を通じ非金利収益も増加、営業純益は704億円の増益となりました。 (グローバルコマーシャルバンキング事業本部)Bank of Ayudhya Public Company Limited(以下、「クルンシィ(アユタヤ銀行)」という。)は、利下げ影響による粗利減少をTIDLOR Holdings Public Company Limitedの連結化や非金利収益増加でカバー。PT Bank Danamon Indonesia Tbk(以下、「ダナモン銀行」という。)は、貸出・預金の積み上げに加え、PT Mandala Multifinance Tbkとの合併による業績取り込みにより増益。事業本部全体の営業純益は504億円の減益ながら、クルンシィ(アユタヤ銀行)決算期変更影響*1除きでは増益となりました。*1 2024年度よりクルンシィ(アユタヤ銀行)の決算期間を1-12月から4-3月へ変更したことに伴い、2024年度は15か月分の営業純益を計上(影響額約800億円) (受託財産事業本部)資産運用事業では、オルタナティブ運用収益が伸長したほか、国内投信への資金純流入が継続し増収となりました。また、資産管理事業では、国内外での高付加価値サービスの複合提供が進展し、年金においても確定拠出年金ビジネスが伸長したことから、営業純益は170億円の増益となりました。 (グローバルCIB事業本部)資産回転型モデルの進化を進展させながら、実需に紐付くデジタルインフラやエネルギー案件等の戦略領域に経営資源を投入。結果、貸出の量・質の双方の改善と、手数料収益の大幅な伸長、及び効率的な経費運営を同時に達成し、営業純益は1,194億円の増益となりました。 (市場事業本部)セールス&トレーディング業務では、為替・株式・金利市場の変動が拡大する中、その動きを的確に捉え、お客さまとの取引を着実に拡大し、高水準の収益を確保しました。トレジャリー業務では、前年度に将来の利回り改善を目的として含み損のある債券を売却した反動もあり、営業純益は6,224億円の大幅な増益となりました。 主要な財務指標の推移は、以下のとおりであります。 当連結会計年度における主な項目は、以下のとおりであります。 前連結会計年度(A)(億円)当連結会計年度(B)(億円)前連結会計年度比(B-A)(億円)資金運用収益①84,67787,2392,562資金調達費用(金銭の信託運用見合費用控除後)②55,91157,1761,265信託報酬③1,4431,631187うち信託勘定償却④△0△00役務取引等収益⑤23,60126,6633,062役務取引等費用⑥4,1424,395252特定取引収益⑦4,5424,333△208特定取引費用⑧―1,0391,039その他業務収益⑨5,0596,6561,596その他業務費用⑩11,0764,468△6,608連結業務粗利益(=①-②+③+⑤-⑥+⑦-⑧+⑨-⑩)⑪48,19359,44411,251営業経費(臨時費用控除後)⑫32,28135,6723,391連結業務純益(一般貸倒引当金繰入前・信託勘定償却前=⑪+④-⑫) 15,91123,7727,860その他経常費用のうち一般貸倒引当金繰入額(△は戻入益)⑬―△200△200連結業務純益(=⑪-⑫-⑬) 15,91123,9738,061その他経常収益⑭16,97519,6832,708うち株式等売却益 6,7906,047△742うち償却債権取立益 1,122967△154資金調達費用(金銭の信託運用見合費用)⑮010営業経費(臨時費用)⑯△620△776△155その他経常費用(一般貸倒引当金繰入額控除後)⑰6,81210,3293,517うち与信関係費用 3,1434,8061,662うち株式等売却損 3541,002648うち株式等償却 509183△325臨時損益(=⑭-⑮-⑯-⑰) 10,78210,128△654経常利益 26,69434,1017,407特別損益 △1,188△880308うち減損損失 △1,415△678736うち子会社清算損益 ―181181うち段階取得に係る差損益 △58208266うち関連会社株式売却益 477―△477うち持分変動損益 △235△19737うちシステム統合関連費用 ―△310△310税金等調整前当期純利益 25,50633,2217,715法人税等(△) 6,0917,6161,524非支配株主に帰属する当期純利益(△) 7851,332547親会社株主に帰属する当期純利益 18,62924,2725,642 ① 経営成績の分析(ⅰ) 主な収支連結業務粗利益は前連結会計年度比11,251億円増加して59,444億円となりました。資金運用収支は、円金利上昇影響の取り込みや利ざや改善、前年の債券ポートフォリオ組替えによる収益改善効果も含めた資金利益の増加を主因に、同1,296億円増加しました。役務取引等収支は、国内外のソリューション、融資関連や受託財産業務、資産運用ビジネスを中心に各種手数料収入が増加したことで同2,809億円増加しました。その他業務収支は前年の債券ポートフォリオ組替えに伴う売却損の反動により同8,205億円増加しました。営業経費(臨時費用控除後)は、海外における買収影響や成長に向けた資源投入、インフレ影響等を主因に同3,391億円増加しました。この結果、連結業務純益(一般貸倒引当金繰入前・信託勘定償却前)は、同7,860億円増加し、23,772億円となりました。 前連結会計年度(A)(億円)当連結会計年度(B)(億円)前連結会計年度比(B-A)(億円)資金運用収支 28,76530,0621,296資金運用収益①84,67787,2392,562資金調達費用(金銭の信託運用見合費用控除後)②55,91157,1761,265信託報酬③1,4431,631187うち信託勘定償却④△0△00役務取引等収支 19,45822,2682,809役務取引等収益⑤23,60126,6633,062役務取引等費用⑥4,1424,395252特定取引収支 4,5423,294△1,247特定取引収益⑦4,5424,333△208特定取引費用⑧―1,0391,039その他業務収支 △6,0172,1888,205その他業務収益⑨5,0596,6561,596その他業務費用⑩11,0764,468△6,608連結業務粗利益(=①-②+③+⑤-⑥+⑦-⑧+⑨-⑩)⑪48,19359,44411,251営業経費(臨時費用控除後)⑫32,28135,6723,391連結業務純益(一般貸倒引当金繰入前・信託勘定償却前=⑪+④-⑫) 15,91123,7727,860 (ⅱ) 与信関係費用総額与信関係費用総額は、前年に計上した海外での大口の貸倒引当金の戻入の反動を主因に、前連結会計年度比2,471億円増加し、3,558億円となりました。 前連結会計年度(A)(億円)当連結会計年度(B)(億円)前連結会計年度比(B-A)(億円)信託報酬のうち信託勘定償却①△0△00その他経常費用のうち一般貸倒引当金繰入額(△は戻入益)②―△200△200その他経常費用のうち与信関係費用③3,1434,8061,662貸出金償却 2,8962,525△371個別貸倒引当金繰入額 ―2,0232,023その他の与信関係費用 24625610その他経常収益のうち貸倒引当金戻入益④768―△768その他経常収益のうち償却債権取立益⑤1,122967△154その他経常収益のうち偶発損失引当金戻入益(与信関連)⑥4420△24その他経常収益のうちその他の与信関係費用⑦12058△62与信関係費用総額(=①+②+③-④-⑤-⑥-⑦) 1,0873,5582,471 (ⅲ) 株式等関係損益株式等関係損益は、前年の政策保有株式の大口売却益の反動を主因に、前連結会計年度比1,065億円減少し、4,860億円となりました。 前連結会計年度(A)(億円)当連結会計年度(B)(億円)前連結会計年度比(B-A)(億円)株式等関係損益 5,9254,860△1,065その他経常収益のうち株式等売却益 6,7906,047△742その他経常費用のうち株式等売却損 3541,002648その他経常費用のうち株式等償却 509183△325 ② 財政状態の分析(ⅰ) 貸出金(銀行勘定+信託勘定)貸出金は、国内店や海外店での増加を主因に、前連結会計年度末比123,508億円増加し、1,352,949億円となりました。 前連結会計年度末(A)(億円)当連結会計年度末(B)(億円)前連結会計年度末比(B-A)(億円)貸出金残高(末残)1,229,4401,352,949123,508うち国内店*752,807789,06736,259 うち住宅ローン142,750144,9852,235うち海外店351,568428,32176,753うち国内子会社〔アコム〕12,70513,501795うち国内子会社〔三菱UFJニコス〕1,2071,461254うち海外子会社〔クルンシィ(アユタヤ銀行)〕64,30372,0677,764うち海外子会社〔MUFGバンク(中国)〕9,9599,263△695うち海外子会社〔MUFGバンク(ヨーロッパ)〕14,00720,4246,416うち海外子会社〔ダナモン銀行〕16,14017,7771,636 * 持株会社、MUFG Americas Holdings Corporation、並びにクルンシィ(アユタヤ銀行)向け貸出金を除いております。 ○銀行法及び再生法に基づく債権の状況当社グループの銀行法及び再生法に基づく債権(正常債権除く)は、前連結会計年度末比697億円減少し、14,607億円となりました。不良債権比率は、同0.15ポイント低下し、0.96%となりました。債権区分別では、破産更生債権及びこれらに準ずる債権が同29億円増加、危険債権が同261億円減少、要管理債権が同465億円減少しました。 銀行法及び再生法に基づく債権の状況 部分直接償却後 前連結会計年度末(A)(億円)当連結会計年度末(B)(億円)前連結会計年度末比(B-A)(億円)破産更生債権及びこれらに準ずる債権3,0073,03729危険債権6,9326,670△261要管理債権5,3644,899△465三月以上延滞債権178122△55貸出条件緩和債権5,1864,776△409小計15,30414,607△697正常債権1,358,0581,502,127144,068債権合計1,373,3621,516,734143,371 不良債権比率1.11%0.96%△0.15% ○銀行法及び再生法に基づく債権のセグメント情報(正常債権を除く)地域別セグメント情報 前連結会計年度末(A)(億円)当連結会計年度末(B)(億円)前連結会計年度末比(B-A)(億円)国内7,8676,742△1,125海外7,4377,865428アジア4,9184,772△145インドネシア511449△61シンガポール63△2タイ3,8273,972144その他573346△226米州1,2402,056816欧州、中近東他1,2781,036△242合計15,30414,607△697 (注) 「国内」「海外」は債務者の所在地により区分しております。 業種別セグメント情報 前連結会計年度末(A)(億円)当連結会計年度末(B)(億円)前連結会計年度末比(B-A)(億円)国内7,8676,742△1,125製造業2,9772,283△693建設業6253△9卸売業、小売業842815△26金融業、保険業1671△165不動産業、物品賃貸業274167△106各種サービス業659483△175その他389168△221消費者2,4932,767273海外7,4377,865428金融機関14954△94商工業4,9215,492571その他2,3662,317△48合計15,30414,607△697 (注) 「国内」「海外」は債務者の所在地により区分しております。 (ⅱ) 有価証券満期保有目的の債券は前連結会計年度末比27,403億円増加し、その他有価証券は同35,353億円減少しました。 前連結会計年度末(A)(億円)当連結会計年度末(B)(億円)前連結会計年度末比(B-A)(億円)満期保有目的の債券232,721260,12527,403その他有価証券613,217577,864△35,353国債211,812133,468△78,344地方債3,0991,664△1,435短期社債―――社債16,31812,718△3,599株式35,40437,3591,954その他の証券346,581392,65446,072 (注) 「その他の証券」には、外国債券及び外国株式を含んでおります。 (ⅲ) 繰延税金資産繰延税金資産の純額は、前連結会計年度末比725億円増加し、3,195億円の負債となりました。2行合算の発生原因別では、繰延税金資産は繰延ヘッジ損益などが増加し、同2,850億円増加して14,146億円となりました。また、繰延税金負債は、その他有価証券評価差額金が増加し、同682億円増加して10,794億円となりました。 前連結会計年度末(A)(億円)当連結会計年度末(B)(億円)前連結会計年度末比(B-A)(億円)繰延税金資産の純額△3,920△3,195725 (注) 連結財務諸表上の繰延税金資産から繰延税金負債を差引いたものです。 発生原因別内訳(2行合算) 前連結会計年度末(A)(億円)当連結会計年度末(B)(億円)前連結会計年度末比(B-A)(億円)繰延税金資産11,29514,1462,850貸倒引当金2,1122,103△8有価証券有税償却3,8173,976159その他有価証券評価差額金127△4繰延ヘッジ損益4,3746,4272,053その他5,2025,962760評価性引当額(△)4,2224,331109繰延税金負債10,11210,794682その他有価証券評価差額金6,1917,6771,486その他3,9203,116△804繰延税金資産の純額1,1833,3512,168 (注) 「2行合算」とは、株式会社三菱UFJ銀行と三菱UFJ信託銀行株式会社の単体数値の単純合計を示しております。 (ⅳ) 預金(2行合算)預金(2行合算)は、国内の個人預金、法人預金その他、海外店がそれぞれ増加した結果、前連結会計年度末比101,758億円増加し、2,261,435億円となりました。 前連結会計年度末(A)(億円)当連結会計年度末(B)(億円)前連結会計年度末比(B-A)(億円)預金2,159,6772,261,435101,758うち国内個人預金936,188942,1625,974うち国内法人預金その他862,325910,52048,194うち海外店353,830399,32645,495 (注)1 「2行合算」とは、株式会社三菱UFJ銀行と三菱UFJ信託銀行株式会社の単体数値の単純合計を示しております。 2 譲渡性預金、特別国際金融取引勘定分、並びに2行間の一部預金を除いております。 (ⅴ) 純資産の部純資産の部合計は、利益剰余金が前連結会計年度末比13,047億円、その他の包括利益累計額合計が同6,562億円、それぞれ増加した結果、同20,160億円増加の237,441億円となりました。 前連結会計年度末(A)(億円)当連結会計年度末(B)(億円)前連結会計年度末比(B-A)(億円)純資産の部合計217,281237,44120,160株主資本合計162,604173,57710,972資本金21,41521,415―資本剰余金―――利益剰余金148,456161,50313,047自己株式△7,266△9,341△2,075その他の包括利益累計額合計42,59849,1616,562うちその他有価証券評価差額金13,27116,7203,449うち為替換算調整勘定31,98237,1155,132非支配株主持分12,07714,7012,623 ③ セグメント別の状況「(1) 経営成績等の状況の概要 (セグメント別の状況)」に記載しております。 ④ キャッシュ・フローの状況の分析「(1) 経営成績等の状況の概要 (キャッシュ・フローの状況)」に記載しております。 ⑤ 自己資本比率(国際統一基準)総自己資本比率は、前連結会計年度末比1.98ポイント低下し16.85%となりました。また、Tier1比率は、同1.69ポイント低下し14.95%、普通株式等Tier1比率は、同1.71ポイント低下し12.47%となりました。 前連結会計年度末(A)(億円)当連結会計年度末(B)(億円)前連結会計年度末比(B-A)(億円)総自己資本比率(=①÷④) 18.83%16.85%△1.98%Tier1比率(=②÷④) 16.65%14.95%△1.69%普通株式等Tier1比率(=③÷④) 14.18%12.47%△1.71%総自己資本の額①201,450202,7361,285Tier1資本の額②178,048179,8401,791普通株式等Tier1資本の額③151,692150,022△1,670リスク・アセットの額④1,069,3041,202,817133,512総所要自己資本額(=④×8%) 85,54496,22510,681 (注) 自己資本比率は、銀行法第52条の25の規定に基づく平成18年金融庁告示第20号に定められた算式に基づき算出しております。 (3) 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社が連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載しております。
経営方針・経営戦略
1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。 (1) 経営方針わが国は少子高齢化や人口減少等の構造的課題を抱え、世界的にも低成長が常態化しつつあります。また、約3年間にわたるコロナ禍を経て、AIを始めとしたデジタル技術の発展と日常への浸透、クリーンエネルギーを中心とした社会・経済構造への転換、人々の働き方や価値観の多様化といったメガトレンドは加速しています。加えて、地政学リスクやグローバル化の揺り戻しといった「分断」の顕在化、円金利の上昇等、当社を取り巻く経営環境は大きく変化しています。加えて、米国新政権がマクロ経済や金融市場に与える影響を見極める必要があります。当社は、こうした状況を正しく読み解いたうえで、当社の広範なネットワークや多様なソリューションが持つ「つなぐ」機能を最大限発揮し、新しい時代において社会をリードする存在でありたいと考えています。昨年度からの3年間を対象とした今中期経営計画を、当社を取り巻く経営環境が大きく変わる機会を捉えて「成長」を取りにいく3年間と位置付け、その結果として収益力向上やROEの改善、そして当社のパーパスである「世界が進むチカラになる。」を実現することを通じて、お客さま・株主・社員を始めとする全てのステークホルダーの期待に応えてまいります。今中期経営計画では、前中期経営計画における取り組みを発展させ、成長戦略を進化させながら、社会課題解決への貢献にも取り組み、それらを支える企業変革を加速させてまいります。地政学リスクやグローバル化の揺り戻しといった分断が顕在化する時代において、当社の広範なネットワークや多様なソリューションが持つ「つなぐ」機能を最大限発揮することで、経済的価値のみならず社会的価値も追求し、パーパス(世界が進むチカラになる。)の実現をめざします。 (2) 経営環境当連結会計年度の金融経済環境でありますが、世界経済は、インフレ鎮静化と所得改善の流れが維持されたほか、欧米を中心とする各国の中央銀行がこれまでの金融引き締め局面から利下げ方向に転じ、慎重に金融緩和を進めてきたことにも支えられ、全体としては緩やかな成長を続けました。もっとも、米国新政権による各種の政策運営に起因する不透明感が年度終盤にかけて高まったほか、長期化するウクライナ紛争や中東問題等の地政学情勢、主要国の拡張的な財政政策といった実体経済への影響を見定めることの難しい出来事も多く、不確実性の高い状況が続きました。わが国では、物価高が消費の重石となったものの、堅調な企業業績や人手不足等を背景に賃上げの機運が着実に高まったほか、脱炭素やデジタル化に向けた投資拡大にも支えられ、景気は緩やかな回復を続けました。金融情勢に目を転じますと、株価は、全体としては底堅く推移しましたが、2024年度半ば頃の米国経済の下振れ懸念や、年度終盤にかけての米国新政権の政策運営等に起因する不透明感の高まりを受けて調整する局面がみられました。金利については、欧米では、中央銀行の金融政策が利下げ方向に転じる中、2024年度前半に市中金利は低下しましたが、各国政府の拡張的な財政政策への思惑などから2024年度後半にかけて上昇基調で推移しました。わが国では、短期金利は、日本銀行による2024年7月と2025年1月の利上げに伴い上昇しました。長期金利は、日本銀行による漸進的な利上げと国債買入額の段階的な減額の下で、上昇基調で推移しました。ドル円相場は、日米の金融政策の方向性の違い等が意識され、2024年9月には140円台まで円高が進行しました。その後は日米の中央銀行による慎重な金融政策運営や米国長期金利の上昇等により、2024年度後半にかけては振れを伴いながらも総じて円安基調で推移しました。 (3) 対処すべき課題今中期経営計画を「成長」を取りにいく3年間とするために、中期経営計画の3本柱のうち、「成長戦略の進化」と「企業変革の加速」において、7+4の主要戦略を策定いたしました。「成長戦略の進化」は、国内ではリテール顧客基盤の強化によりLife Time Valueの最大化を図るとともに、法人×WMビジネスモデルを通じて承継ビジネスを強化いたします。海外では、GCIB・市場一体ビジネスモデルの進化による収益力向上、Partner Bankとの連携強化によるアジア成長の取り込みに取り組んでまいります。加えて、資産運用立国実現への貢献に向けた取り組みやGX起点でのバリューチェーン支援を通じて経済的価値・社会的価値の双方を追求するとともに、中長期的な成長に向けて新たな事業ポートフォリオ構築にも挑戦していきます。「企業変革の加速」は、リスク管理やコンプライアンスの更なる向上に努めつつ、スピード改革を始めとするカルチャー改革の加速や、人的資本の拡充、システム開発リソースの増強、AI・データ基盤の強化といった経営基盤の強化に取り組んでまいります。なお、中期経営計画の3本柱の残る「社会課題の解決」については、本有価証券報告書の「2 サステナビリティに関する考え方及び取組 (2)戦略」をご参照下さい 。当社グループは、お客さま、社員、株主等、ステークホルダーの安全確保を最優先とし、社会機能の維持に不可欠な金融インフラとして、事業者の資金繰り支援等の施策を通じ、お客さま・社員・株主をはじめとする全てのステークホルダーの皆さまの期待に応えてまいります。 (A) 成長戦略の進化主要戦略主な取組内容国内リテール顧客基盤の強化・ カスタマーエクスペリエンスの進化を通じて、お客さま満足度を改善。長きにわたる関係を構築し、Life Time Valueの最大化をめざす法人×WMビジネス強化・ 法人起点・個人起点の双方からのアプローチにより、多様なソリューションを提供していくGCIB・市場一体ビジネスモデルの強化・ プライマリー機能とセールス&トレーディング機能の相互連携、クロスセル、ディストリビューションの強化を通じて、GCIB・市場一体で資本効率の高いビジネスモデルを推進するアジアプラットフォームの強靭化・ Partner Bankとの連携強化、「アジア×デジタル」の取り組み拡大等を通じて、第2のマザーマーケットであるアジアに強靭なプラットフォームを構築する資産運用立国実現への貢献・ インベストメントチェーン全体でお客さまの資産形成支援に取り組み、資産運用立国の実現に貢献するGX起点でのバリューチェーン支援・ GXプロジェクトの共創やトランジション支援等、ファイナンスに留まらない経営課題解決型ソリューションを提供し、お客さまのGX投資を促進していく新たな事業ポートへの挑戦・ お客さま・社会の課題や新技術の進展を踏まえた新規ビジネス開発により、新事業セグメント、次世代ビジネスモデルに取り組み、高成長・高採算ポートフォリオを創出する (B) 企業変革の加速主要戦略主な取組内容スピード改革の加速・ 変化をリードするために自ら考え、決断し、直ちに行動に移していくカルチャーの浸透・定着をめざす人的資本の拡充・ 事業戦略との同期を加速し、社員一人ひとりがプロ度を高め、活き活きと活躍し、お客さま・社会に貢献するグローバル金融グループをめざすシステム開発リソースの増強・ システム投資額の引き上げに向けたリソース増強に取り組むとともに、戦略的な案件への投資金額・比率の上昇を図るAI・データ基盤の強化・ AI推進機能やBusiness Intelligenceの強化等を通じて、データ利活用を推進する・ 生成AI等の新技術活用やインテリジェンスの向上により、技術探索を強化していく (4) 目標とする経営指標財務目標は、2024年度に、中長期的にめざす水準である「ROE:9~10%」に到達したことから、見直しを実施し、新たに中長期ROE(東証定義):12%程度の目標を設定しました。中期経営計画の最終年度である2026年度の財務目標については、足元で外部環境の不確実性が増していることから、水準の見直しについてあらためて精査しています。事業環境の見通しが現時点の想定程度であれば、2026年度は親会社株主純利益で2兆円以上、ROE(東証定義)で10%以上と、これまで通り着実な成長を続けることを想定していますが、まずは2025年度に集中し、引き続きROE重視の経営は継続した上で、各種取り組みを推進します。(2025年5月公表)。
対処すべき課題
1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。 (1) 経営方針わが国は少子高齢化や人口減少等の構造的課題を抱え、世界的にも低成長が常態化しつつあります。また、約3年間にわたるコロナ禍を経て、AIを始めとしたデジタル技術の発展と日常への浸透、クリーンエネルギーを中心とした社会・経済構造への転換、人々の働き方や価値観の多様化といったメガトレンドは加速しています。加えて、地政学リスクやグローバル化の揺り戻しといった「分断」の顕在化、円金利の上昇等、当社を取り巻く経営環境は大きく変化しています。加えて、米国新政権がマクロ経済や金融市場に与える影響を見極める必要があります。当社は、こうした状況を正しく読み解いたうえで、当社の広範なネットワークや多様なソリューションが持つ「つなぐ」機能を最大限発揮し、新しい時代において社会をリードする存在でありたいと考えています。昨年度からの3年間を対象とした今中期経営計画を、当社を取り巻く経営環境が大きく変わる機会を捉えて「成長」を取りにいく3年間と位置付け、その結果として収益力向上やROEの改善、そして当社のパーパスである「世界が進むチカラになる。」を実現することを通じて、お客さま・株主・社員を始めとする全てのステークホルダーの期待に応えてまいります。今中期経営計画では、前中期経営計画における取り組みを発展させ、成長戦略を進化させながら、社会課題解決への貢献にも取り組み、それらを支える企業変革を加速させてまいります。地政学リスクやグローバル化の揺り戻しといった分断が顕在化する時代において、当社の広範なネットワークや多様なソリューションが持つ「つなぐ」機能を最大限発揮することで、経済的価値のみならず社会的価値も追求し、パーパス(世界が進むチカラになる。)の実現をめざします。 (2) 経営環境当連結会計年度の金融経済環境でありますが、世界経済は、インフレ鎮静化と所得改善の流れが維持されたほか、欧米を中心とする各国の中央銀行がこれまでの金融引き締め局面から利下げ方向に転じ、慎重に金融緩和を進めてきたことにも支えられ、全体としては緩やかな成長を続けました。もっとも、米国新政権による各種の政策運営に起因する不透明感が年度終盤にかけて高まったほか、長期化するウクライナ紛争や中東問題等の地政学情勢、主要国の拡張的な財政政策といった実体経済への影響を見定めることの難しい出来事も多く、不確実性の高い状況が続きました。わが国では、物価高が消費の重石となったものの、堅調な企業業績や人手不足等を背景に賃上げの機運が着実に高まったほか、脱炭素やデジタル化に向けた投資拡大にも支えられ、景気は緩やかな回復を続けました。金融情勢に目を転じますと、株価は、全体としては底堅く推移しましたが、2024年度半ば頃の米国経済の下振れ懸念や、年度終盤にかけての米国新政権の政策運営等に起因する不透明感の高まりを受けて調整する局面がみられました。金利については、欧米では、中央銀行の金融政策が利下げ方向に転じる中、2024年度前半に市中金利は低下しましたが、各国政府の拡張的な財政政策への思惑などから2024年度後半にかけて上昇基調で推移しました。わが国では、短期金利は、日本銀行による2024年7月と2025年1月の利上げに伴い上昇しました。長期金利は、日本銀行による漸進的な利上げと国債買入額の段階的な減額の下で、上昇基調で推移しました。ドル円相場は、日米の金融政策の方向性の違い等が意識され、2024年9月には140円台まで円高が進行しました。その後は日米の中央銀行による慎重な金融政策運営や米国長期金利の上昇等により、2024年度後半にかけては振れを伴いながらも総じて円安基調で推移しました。 (3) 対処すべき課題今中期経営計画を「成長」を取りにいく3年間とするために、中期経営計画の3本柱のうち、「成長戦略の進化」と「企業変革の加速」において、7+4の主要戦略を策定いたしました。「成長戦略の進化」は、国内ではリテール顧客基盤の強化によりLife Time Valueの最大化を図るとともに、法人×WMビジネスモデルを通じて承継ビジネスを強化いたします。海外では、GCIB・市場一体ビジネスモデルの進化による収益力向上、Partner Bankとの連携強化によるアジア成長の取り込みに取り組んでまいります。加えて、資産運用立国実現への貢献に向けた取り組みやGX起点でのバリューチェーン支援を通じて経済的価値・社会的価値の双方を追求するとともに、中長期的な成長に向けて新たな事業ポートフォリオ構築にも挑戦していきます。「企業変革の加速」は、リスク管理やコンプライアンスの更なる向上に努めつつ、スピード改革を始めとするカルチャー改革の加速や、人的資本の拡充、システム開発リソースの増強、AI・データ基盤の強化といった経営基盤の強化に取り組んでまいります。なお、中期経営計画の3本柱の残る「社会課題の解決」については、本有価証券報告書の「2 サステナビリティに関する考え方及び取組 (2)戦略」をご参照下さい 。当社グループは、お客さま、社員、株主等、ステークホルダーの安全確保を最優先とし、社会機能の維持に不可欠な金融インフラとして、事業者の資金繰り支援等の施策を通じ、お客さま・社員・株主をはじめとする全てのステークホルダーの皆さまの期待に応えてまいります。 (A) 成長戦略の進化主要戦略主な取組内容国内リテール顧客基盤の強化・ カスタマーエクスペリエンスの進化を通じて、お客さま満足度を改善。長きにわたる関係を構築し、Life Time Valueの最大化をめざす法人×WMビジネス強化・ 法人起点・個人起点の双方からのアプローチにより、多様なソリューションを提供していくGCIB・市場一体ビジネスモデルの強化・ プライマリー機能とセールス&トレーディング機能の相互連携、クロスセル、ディストリビューションの強化を通じて、GCIB・市場一体で資本効率の高いビジネスモデルを推進するアジアプラットフォームの強靭化・ Partner Bankとの連携強化、「アジア×デジタル」の取り組み拡大等を通じて、第2のマザーマーケットであるアジアに強靭なプラットフォームを構築する資産運用立国実現への貢献・ インベストメントチェーン全体でお客さまの資産形成支援に取り組み、資産運用立国の実現に貢献するGX起点でのバリューチェーン支援・ GXプロジェクトの共創やトランジション支援等、ファイナンスに留まらない経営課題解決型ソリューションを提供し、お客さまのGX投資を促進していく新たな事業ポートへの挑戦・ お客さま・社会の課題や新技術の進展を踏まえた新規ビジネス開発により、新事業セグメント、次世代ビジネスモデルに取り組み、高成長・高採算ポートフォリオを創出する (B) 企業変革の加速主要戦略主な取組内容スピード改革の加速・ 変化をリードするために自ら考え、決断し、直ちに行動に移していくカルチャーの浸透・定着をめざす人的資本の拡充・ 事業戦略との同期を加速し、社員一人ひとりがプロ度を高め、活き活きと活躍し、お客さま・社会に貢献するグローバル金融グループをめざすシステム開発リソースの増強・ システム投資額の引き上げに向けたリソース増強に取り組むとともに、戦略的な案件への投資金額・比率の上昇を図るAI・データ基盤の強化・ AI推進機能やBusiness Intelligenceの強化等を通じて、データ利活用を推進する・ 生成AI等の新技術活用やインテリジェンスの向上により、技術探索を強化していく (4) 目標とする経営指標財務目標は、2024年度に、中長期的にめざす水準である「ROE:9~10%」に到達したことから、見直しを実施し、新たに中長期ROE(東証定義):12%程度の目標を設定しました。中期経営計画の最終年度である2026年度の財務目標については、足元で外部環境の不確実性が増していることから、水準の見直しについてあらためて精査しています。事業環境の見通しが現時点の想定程度であれば、2026年度は親会社株主純利益で2兆円以上、ROE(東証定義)で10%以上と、これまで通り着実な成長を続けることを想定していますが、まずは2025年度に集中し、引き続きROE重視の経営は継続した上で、各種取り組みを推進します。(2025年5月公表)。
MD&A(経営者による分析)
4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】(1) 経営成績等の状況の概要(財政状態及び経営成績の状況)当連結会計年度の業績につきましては、以下のとおりとなりました。資産の部につきましては、当連結会計年度中94,103億円増加して、当連結会計年度末残高は4,131,135億円となりました。主な内訳は、貸出金1,214,361億円、現金預け金1,090,954億円、有価証券861,253億円となっております。負債の部につきましては、当連結会計年度中84,291億円増加して、当連結会計年度末残高は3,913,853億円となりました。主な内訳は、預金・譲渡性預金2,458,867億円となっております。損益の状況につきましては、経常収益は前連結会計年度比17,396億円増加して、136,299億円となりました。主な内訳は、資金運用収益が84,677億円、役務取引等収益が23,601億円となっております。また、経常費用は前連結会計年度比11,981億円増加して、109,605億円となりました。主な内訳は、資金調達費用が55,912億円、営業経費が31,660億円となっております。この結果、経常利益は前連結会計年度比5,415億円増加して、26,694億円となり、親会社株主に帰属する当期純利益は前連結会計年度比3,721億円増加して、18,629億円となりました。 (セグメント別の状況)当連結会計年度における主な報告セグメントの営業純益は、リテール・デジタル事業本部で前連結会計年度比609億円増加して2,770億円、法人・ウェルスマネジメント事業本部で前連結会計年度比781億円増加して2,969億円、コーポレートバンキング事業本部で前連結会計年度比326億円増加して6,390億円、グローバルコマーシャルバンキング事業本部で前連結会計年度比1,355億円増加して4,381億円、受託財産事業本部で前連結会計年度比142億円増加して1,355億円、グローバルCIB事業本部で前連結会計年度比450億円増加して4,731億円、市場事業本部で前連結会計年度比6,624億円減少して△6,487億円となりました。なお、当連結会計年度において、これまでの報告セグメントである事業本部を再編しており、また事業本部間の粗利益・経費の配賦方法を変更しております。前連結会計年度のセグメント情報は、変更後のセグメントの区分・算定方法に基づいた数値で比較をしております。 (キャッシュ・フローの状況)キャッシュ・フローにつきましては、営業活動によるキャッシュ・フローは、コールマネー等の増加などにより、前連結会計年度比98,512億円収入が増加して、64億円の収入となりました。投資活動によるキャッシュ・フローは、有価証券の取得による支出が増加したことや有価証券の売却による収入が減少したことなどにより、前連結会計年度比41,733億円支出が増加して、1,869億円の支出となりました。また、財務活動によるキャッシュ・フローは、劣後特約付社債の償還による支出が増加したことなどにより、前連結会計年度比8,694億円支出が増加して、8,611億円の支出となりました。現金及び現金同等物の当連結会計年度末残高は、前連結会計年度末比7,796億円減少して1,090,954億円となりました。 当連結会計年度末の連結自己資本比率(バーゼルⅢ:国際統一基準)は、普通株式等Tier1比率14.18%、Tier1比率16.65%、総自己資本比率18.83%となりました。 ① 国内・海外別収支国内・海外別収支の内訳は次のとおりであります。当連結会計年度の資金運用収支・信託報酬・役務取引等収支・特定取引収支・その他業務収支の合計は国内が36,511億円で前年度比2,276億円の増益、海外が29,277億円で前年度比3,585億円の増益となり、合計では48,193億円で前年度比867億円の増益となりました。 種類期別国内海外相殺消去額(△)合計金額(百万円)金額(百万円)金額(百万円)金額(百万円)資金運用収支前連結会計年度2,121,6101,405,7051,069,4322,457,882当連結会計年度2,872,4101,585,5881,581,4462,876,551うち資金運用収益前連結会計年度3,802,8515,433,7901,767,9617,468,679当連結会計年度4,892,2835,828,6462,253,2108,467,719うち資金調達費用前連結会計年度1,681,2414,028,084698,5295,010,796当連結会計年度2,019,8734,243,058671,7635,591,167信託報酬前連結会計年度149,572―10,209139,363当連結会計年度153,376―8,980144,395役務取引等収支前連結会計年度1,068,278783,033170,0201,681,291当連結会計年度1,156,108949,949160,2371,945,821うち役務取引等収益前連結会計年度1,459,761943,910356,4392,047,232当連結会計年度1,583,9371,138,860362,6862,360,111うち役務取引等費用前連結会計年度391,482160,876186,418365,940当連結会計年度427,828188,910202,449414,289特定取引収支前連結会計年度129,896235,480△2,795368,172当連結会計年度109,135340,621△4,501454,258うち特定取引収益前連結会計年度191,912276,796100,536368,172当連結会計年度177,374430,178153,293454,258うち特定取引費用前連結会計年度62,01541,316103,332―当連結会計年度68,23889,556157,795―その他業務収支前連結会計年度△45,918145,00313,27185,813当連結会計年度△639,89251,59213,417△601,716うちその他業務収益前連結会計年度492,828275,66489,163679,329当連結会計年度419,415292,946206,381505,980うちその他業務費用前連結会計年度538,747130,66075,892593,515当連結会計年度1,059,307241,354192,9641,107,697 (注) 1 「国内」とは、当社及び国内に本店を有する連結子会社(海外店を除く。以下、「国内連結子会社」という。)であります。「海外」とは、国内連結子会社の海外店及び海外に本店を有する連結子会社(以下、 「海外連結子会社」という。)であります。2 「資金調達費用」は金銭の信託運用見合費用を控除して表示しております。3 「相殺消去額」とは、連結会社間の内部取引等に係る消去額合計であります。 ② 国内・海外別資金運用/調達の状況(ⅰ)国内国内における資金運用/調達の状況は次のとおりであります。当連結会計年度の国内の資金運用勘定平均残高は前年度比549,184億円増加して2,789,314億円となりました。利回りは0.05ポイント上昇し1.75%となり、受取利息合計は48,922億円で前年度比10,894億円増加となりました。資金調達勘定平均残高は前年度比18,783億円増加して2,594,848億円となりました。利回りは0.12ポイント上昇し0.77%となり、支払利息合計は20,198億円で前年度比3,386億円増加となりました。 種類期別平均残高利息利回り金額(百万円)金額(百万円)(%)資金運用勘定前連結会計年度224,013,0123,802,8511.69当連結会計年度278,931,4674,892,2831.75うち貸出金前連結会計年度85,885,2141,433,6161.66当連結会計年度90,319,4401,488,7441.64うち有価証券前連結会計年度84,098,7942,028,1462.41当連結会計年度82,017,4902,806,8953.42うちコールローン及び買入手形前連結会計年度2,179,1862,0620.09当連結会計年度1,405,1119,3790.66うち買現先勘定前連結会計年度6,437,08224,7960.38当連結会計年度6,023,54239,7800.66うち債券貸借取引支払保証金前連結会計年度2,253,49327,2271.20当連結会計年度2,489,14634,4181.38うち預け金前連結会計年度36,981,50229,6330.08当連結会計年度90,848,291219,4280.24資金調達勘定前連結会計年度257,606,5451,681,2410.65当連結会計年度259,484,8832,019,8730.77うち預金前連結会計年度175,622,038265,4300.15当連結会計年度180,094,625386,3650.21うち譲渡性預金前連結会計年度2,799,6684760.01当連結会計年度1,963,4403,1320.15うちコールマネー及び売渡手形前連結会計年度4,036,2433700.00当連結会計年度5,728,36715,0140.26うち売現先勘定前連結会計年度21,109,574577,7052.73当連結会計年度21,857,649536,0172.45うち債券貸借取引受入担保金前連結会計年度1,053,20116,9821.61当連結会計年度924,64110,3811.12うちコマーシャル・ペーパー前連結会計年度44,995190.04当連結会計年度43,5561670.38うち借用金前連結会計年度40,810,741477,3381.16当連結会計年度39,447,700501,4761.27 (注) 1 平均残高は、原則として日々の残高の平均に基づいて算出しておりますが、一部の連結子会社については、月末毎の残高等に基づく平均残高を利用しております。2 「国内」とは、当社及び国内連結子会社(海外店を除く)であります。3 資金運用勘定は無利息預け金の平均残高を、資金調達勘定は金銭の信託運用見合額の平均残高及び利息を、それぞれ控除して表示しております。 (ⅱ)海外海外における資金運用/調達の状況は次のとおりであります。当連結会計年度の海外の資金運用勘定平均残高は前年度比41,945億円増加して1,013,261億円となりました。利回りは0.15ポイント上昇し5.75%となり、受取利息合計は58,286億円で前年度比3,948億円増加となりました。資金調達勘定平均残高は前年度比60,395億円増加して1,059,368億円となりました。利回りは0.02ポイント低下し4.00%となり、支払利息合計は42,430億円で前年度比2,149億円増加となりました。 種類期別平均残高利息利回り金額(百万円)金額(百万円)(%)資金運用勘定前連結会計年度97,131,5985,433,7905.59当連結会計年度101,326,1895,828,6465.75うち貸出金前連結会計年度47,585,8662,977,1066.25当連結会計年度48,825,1193,088,4106.32うち有価証券前連結会計年度11,390,858421,2773.69当連結会計年度12,376,692468,0193.78うちコールローン及び買入手形前連結会計年度798,22831,7163.97当連結会計年度771,79229,6293.83うち買現先勘定前連結会計年度12,110,299479,1653.95当連結会計年度14,981,666782,4135.22うち債券貸借取引支払保証金前連結会計年度2,214,75498,5764.45当連結会計年度2,583,120127,4804.93うち預け金前連結会計年度17,045,421811,7314.76当連結会計年度15,259,950665,5254.36資金調達勘定前連結会計年度99,897,3514,028,0844.03当連結会計年度105,936,8954,243,0584.00うち預金前連結会計年度50,098,5131,787,6993.56当連結会計年度53,397,1381,838,3743.44うち譲渡性預金前連結会計年度13,094,356681,3915.20当連結会計年度14,725,293713,5954.84うちコールマネー及び売渡手形前連結会計年度38,2201,8704.89当連結会計年度63,3153,1564.98うち売現先勘定前連結会計年度12,518,116570,4504.55当連結会計年度16,075,844903,3915.61うち債券貸借取引受入担保金前連結会計年度213,2826,0252.82当連結会計年度50,16110,70321.33うちコマーシャル・ペーパー前連結会計年度2,982,879164,2995.50当連結会計年度3,066,830145,4074.74うち借用金前連結会計年度2,725,52774,0512.71当連結会計年度3,102,95689,0382.86 (注) 1 平均残高は、原則として日々の残高の平均に基づいて算出しておりますが、一部の連結子会社については、月末毎の残高等に基づく平均残高を利用しております。2 「海外」とは、国内連結子会社の海外店及び海外連結子会社であります。3 資金運用勘定は無利息預け金の平均残高を、資金調達勘定は金銭の信託運用見合額の平均残高及び利息を、それぞれ控除して表示しております。 (ⅲ)合計 種類期別平均残高利息利回り(%)小計(百万円)相殺消去額(△)(百万円)合計(百万円)小計(百万円)相殺消去額(△)(百万円)合計(百万円)資金運用勘定前連結会計年度321,144,61138,692,890282,451,7209,236,6411,767,9617,468,6792.64当連結会計年度380,257,65636,661,792343,595,86410,720,9292,253,2108,467,7192.46うち貸出金前連結会計年度133,471,08116,712,789116,758,2914,410,722441,0623,969,6603.39当連結会計年度139,144,55915,294,700123,849,8584,577,154419,1274,158,0273.35うち有価証券前連結会計年度95,489,65313,826,61481,663,0392,449,4241,077,3381,372,0861.68当連結会計年度94,394,18313,260,70381,133,4803,274,9151,589,7401,685,1742.07うちコールローン及び買入手形前連結会計年度2,977,414783,5202,193,89433,7781,95531,8221.45当連結会計年度2,176,9031,159,9871,016,91639,0095,63133,3773.28うち買現先勘定前連結会計年度18,547,3812,528,73116,018,649503,96182,423421,5372.63当連結会計年度21,005,2082,605,58318,399,624822,19374,643747,5504.06うち債券貸借取引支払保証金前連結会計年度4,468,247199,0864,269,160125,804481125,3232.93当連結会計年度5,072,266256,9094,815,357161,899810161,0893.34うち預け金前連結会計年度54,026,9234,340,00649,686,917841,365131,972709,3921.42当連結会計年度106,108,2413,765,008102,343,233884,954133,205751,7490.73資金調達勘定前連結会計年度357,503,89728,078,016329,425,8805,709,325698,5295,010,7961.52当連結会計年度365,421,77826,200,249339,221,5296,262,931671,7635,591,1671.64うち預金前連結会計年度225,720,5514,479,888221,240,6632,053,130123,7251,929,4040.87当連結会計年度233,491,7634,097,893229,393,8702,224,740116,6102,108,1290.91うち譲渡性預金前連結会計年度15,894,02416,11115,877,913681,86845681,8234.29当連結会計年度16,688,73314,96516,673,768716,7279716,7174.29うちコールマネー及び売渡手形前連結会計年度4,074,464769,3603,305,1032,2405211,7180.05当連結会計年度5,791,6821,142,7054,648,97718,1704,82113,3480.28うち売現先勘定前連結会計年度33,627,6902,536,28831,091,4021,148,15682,9881,065,1673.42当連結会計年度37,933,4942,594,49935,338,9941,439,40975,1141,364,2953.86うち債券貸借取引受入担保金前連結会計年度1,266,484254,4361,012,04723,00820622,8012.25当連結会計年度974,803275,305699,49721,08465820,4262.92うちコマーシャル・ペーパー前連結会計年度3,027,87513,5993,014,276164,3185164,3135.45当連結会計年度3,110,38710,9973,099,389145,57439145,5344.69うち借用金前連結会計年度43,536,26819,071,18524,465,083551,389436,772114,6170.46当連結会計年度42,550,65717,460,57325,090,084590,515431,276159,2380.63 (注) 「相殺消去額」とは、連結会社間の内部取引等に係る消去額合計であります。 ③ 国内・海外別役務取引の状況国内及び海外の役務取引等収支の状況は次のとおりであります。当連結会計年度の国内の役務取引は、役務取引等収益が15,839億円で前年度比1,241億円の増収、役務取引等費用が4,278億円で前年度比363億円増加した結果、役務取引等収支では、前年度比878億円増加して11,561億円となりました。海外の役務取引は、役務取引等収益が11,388億円で前年度比1,949億円の増収、役務取引等費用が1,889億円で前年度比280億円増加した結果、役務取引等収支では、前年度比1,669億円増加して9,499億円となりました。この結果、役務取引等収支合計では前年度比2,645億円増加して19,458億円となりました。 種類期別国内海外相殺消去額(△)合計金額(百万円)金額(百万円)金額(百万円)金額(百万円)役務取引等収益前連結会計年度1,459,761943,910356,4392,047,232当連結会計年度1,583,9371,138,860362,6862,360,111うち為替業務前連結会計年度156,98115,7054,522168,163当連結会計年度164,59818,4433,656179,385うちその他商業銀行業務前連結会計年度249,269493,38027,703714,946当連結会計年度275,904583,95628,262831,598うち信託関連業務前連結会計年度140,71343810,769130,383当連結会計年度268,19131,04912,349286,891うち保証業務前連結会計年度116,97552,60737,179132,402当連結会計年度126,71656,65635,267148,105うち証券関連業務前連結会計年度116,21680,03933,218163,037当連結会計年度132,212107,15730,591208,778役務取引等費用前連結会計年度391,482160,876186,418365,940当連結会計年度427,828188,910202,449414,289うち為替業務前連結会計年度22,84616,8652,10837,603当連結会計年度25,19323,18375547,622 (注) 1 「国内」とは、当社及び国内連結子会社(海外店を除く)であります。「海外」とは、国内連結子会社の海外店及び海外連結子会社であります。2 「その他商業銀行業務」には、預金・貸出業務、代理業務、保護預り・貸金庫業務等を含んでおります。3 「相殺消去額」とは、連結会社間の内部取引等に係る消去額合計であります。 ④ 国内・海外別特定取引の状況(ⅰ)特定取引収益・費用の内訳国内及び海外の特定取引収支の状況は次のとおりであります。当連結会計年度の国内の特定取引は、特定取引収益が1,773億円で前年度比145億円の減収、特定取引費用が682億円で前年度比62億円増加した結果、特定取引収支では、前年度比207億円減少して1,091億円となりました。海外の特定取引は、特定取引収益が4,301億円で前年度比1,533億円の増収、特定取引費用が895億円で前年度比482億円増加した結果、特定取引収支では、前年度比1,051億円増加して3,406億円となりました。この結果、特定取引収支合計では前年度比860億円増加して4,542億円となりました。 種類期別国内海外相殺消去額(△)合計金額(百万円)金額(百万円)金額(百万円)金額(百万円)特定取引収益前連結会計年度191,912276,796100,536368,172当連結会計年度177,374430,178153,293454,258うち商品有価証券収益前連結会計年度182,05280,75346,456216,349当連結会計年度155,429175,08267,959262,552うち特定取引有価証券収益前連結会計年度2,5291,6751854,019当連結会計年度3,7082,4432175,933うち特定金融派生商品収益前連結会計年度6,233194,15853,894146,496当連結会計年度7,170252,65385,104174,719うちその他の特定取引収益前連結会計年度1,097209―1,307当連結会計年度11,066―1211,054特定取引費用前連結会計年度62,01541,316103,332―当連結会計年度68,23889,556157,795―うち商品有価証券費用前連結会計年度1,21736,22237,439―当連結会計年度4,11955,91460,033―うち特定取引有価証券費用前連結会計年度9175185―当連結会計年度―217217―うち特定金融派生商品費用前連結会計年度60,7884,91865,707―当連結会計年度64,11933,41197,531―うちその他の特定取引費用前連結会計年度――――当連結会計年度―1212― (注) 1 「国内」とは、当社及び国内連結子会社(海外店を除く)であります。「海外」とは、国内連結子会社の海外店及び海外連結子会社であります。2 「相殺消去額」とは、連結会社間の内部取引等に係る消去額合計であります。 (ⅱ)特定取引資産・負債の内訳(末残)国内及び海外の特定取引の状況は次のとおりであります。当連結会計年度末の国内の特定取引資産は、前年度比34,874億円増加して189,177億円、特定取引負債は、前年度比26,802億円増加して149,533億円となりました。海外の特定取引資産は、前年度比15,076億円増加して89,953億円、特定取引負債は、前年度比1,259億円減少して61,268億円となりました。 種類期別国内海外相殺消去額(△)合計金額(百万円)金額(百万円)金額(百万円)金額(百万円)特定取引資産前連結会計年度15,430,2877,487,7532,031,49420,886,546当連結会計年度18,917,7348,995,3601,770,17526,142,919うち商品有価証券前連結会計年度4,096,1383,097,37221,4917,172,019当連結会計年度5,022,5734,331,31416,3419,337,546うち商品有価証券派生商品前連結会計年度227,99253,16710,416270,743当連結会計年度164,17186,87112,448238,594うち特定取引有価証券前連結会計年度99,64920,896―120,545当連結会計年度107,74623,036―130,783うち特定取引有価証券派生商品前連結会計年度11,564――11,564当連結会計年度15,895――15,895うち特定金融派生商品前連結会計年度7,790,8314,284,7761,862,33610,213,270当連結会計年度11,225,8504,490,3081,644,69214,071,466うちその他の特定取引資産前連結会計年度3,204,11031,542137,2503,098,401当連結会計年度2,381,49663,82996,6932,348,633特定取引負債前連結会計年度12,273,1056,252,7551,796,10016,729,760当連結会計年度14,953,3896,126,8071,717,59419,362,603うち売付商品債券前連結会計年度4,279,7701,553,630―5,833,401当連結会計年度3,941,7861,258,647―5,200,433うち商品有価証券派生商品前連結会計年度117,50734,53510,683141,360当連結会計年度66,48537,47611,91092,052うち特定取引有価証券派生商品前連結会計年度21,893239―22,132当連結会計年度19,76650―19,817うち特定金融派生商品前連結会計年度7,853,9334,663,9001,785,41710,732,415当連結会計年度10,925,3504,828,4761,705,68414,048,143うちその他の特定取引負債前連結会計年度―449―449当連結会計年度―2,156―2,156 (注) 1 「国内」とは、当社及び国内連結子会社(海外店を除く)であります。「海外」とは、国内連結子会社の海外店及び海外連結子会社であります。2 「相殺消去額」とは、連結会社間の内部取引等に係る消去額合計であります。 ⑤ 国内・海外別預金残高の状況○ 預金の種類別残高(末残) 種類期別国内海外相殺消去額(△)合計金額(百万円)金額(百万円)金額(百万円)金額(百万円)預金合計前連結会計年度176,905,52351,065,3533,935,841224,035,035当連結会計年度180,646,43152,047,6604,181,342228,512,749うち流動性預金前連結会計年度137,744,41724,639,3352,098,394160,285,358当連結会計年度135,735,65025,693,1401,937,725159,491,065うち定期性預金前連結会計年度29,575,56126,306,7241,811,19654,071,090当連結会計年度33,930,26826,218,2502,221,31157,927,208うちその他前連結会計年度9,585,544119,29326,2519,678,586当連結会計年度10,980,512136,26922,30511,094,475譲渡性預金前連結会計年度2,403,72314,166,33414,60616,555,451当連結会計年度1,687,80715,706,44220,23817,374,010総合計前連結会計年度179,309,24765,231,6873,950,447240,590,487当連結会計年度182,334,23867,754,1034,201,581245,886,760 (注) 1 「国内」とは、当社及び国内連結子会社(海外店を除く)であります。「海外」とは、国内連結子会社の海外店及び海外連結子会社であります。2 流動性預金=当座預金+普通預金+貯蓄預金+通知預金3 定期性預金=定期預金+定期積金4 「相殺消去額」とは、連結会社間の内部取引等に係る消去額合計であります。 ⑥ 国内・海外別貸出金残高の状況(ⅰ)業種別貸出状況(末残・構成比) 業種別前連結会計年度当連結会計年度金額(百万円)構成比(%)金額(百万円)構成比(%)国内(除く特別国際金融取引勘定分)69,476,086100.0074,695,378100.00製造業11,600,43416.7010,937,14414.64建設業927,2561.33949,1511.27卸売業、小売業6,540,9549.426,146,1928.23金融業、保険業6,544,2589.426,469,1608.66不動産業、物品賃貸業13,348,14019.2114,141,37918.93各種サービス業2,749,7213.963,529,7774.73その他27,765,32039.9632,522,57043.54海外及び特別国際金融取引勘定分47,349,573100.0046,740,755100.00政府等422,5950.89436,6750.93金融機関15,910,28833.6015,529,53333.23その他31,016,69065.5130,774,54665.84合計116,825,660―121,436,133― (注) 「国内」とは、当社及び国内連結子会社(海外店を除く)であります。「海外」とは、国内連結子会社の海外店及び海外連結子会社であります。 (ⅱ)特定海外債権等残高 期別国別金額(百万円)前連結会計年度ロシア64,017ラオス11,975エジプト4,041ミャンマー2,575エチオピア1,072ケニア158合計83,841(資産の総額に対する割合)(0.02%)当連結会計年度ロシア30,416ラオス6,287セネガル4,034ミャンマー2,780エジプト1,485エチオピア148ケニア52合計45,204(資産の総額に対する割合)(0.01%) (注) 特定海外債権等は、国内銀行連結子会社の特定海外債権引当勘定の引当対象とされる債権、並びに当該引当勘定の引当対象国に対する海外連結子会社の債権のうち、当該引当勘定の引当対象に準ずる債権であります。 ⑦ 国内・海外別有価証券の状況○ 有価証券残高(末残) 種類期別国内海外相殺消去額(△)合計金額(百万円)金額(百万円)金額(百万円)金額(百万円)国債前連結会計年度34,591,9791,416,316―36,008,296当連結会計年度33,041,0661,441,153―34,482,219地方債前連結会計年度3,045,172――3,045,172当連結会計年度2,855,624――2,855,624社債前連結会計年度3,331,587――3,331,587当連結会計年度2,900,326――2,900,326株式前連結会計年度6,316,9471,731299,4156,019,264当連結会計年度4,883,4002,301461,6344,424,067その他の証券前連結会計年度30,216,4099,436,4111,178,55238,474,268当連結会計年度31,550,93910,920,6891,008,49541,463,132合計前連結会計年度77,502,09610,854,4601,477,96786,878,589当連結会計年度75,231,35612,364,1441,470,12986,125,371 (注) 1 「国内」とは、当社及び国内連結子会社(海外店を除く)であります。「海外」とは、国内連結子会社の海外店及び海外連結子会社であります。2 「相殺消去額」とは、連結会社間の内部取引等に係る消去額合計であります。3 「その他の証券」には、外国債券及び外国株式を含んでおります。 (自己資本比率等の状況) (参考) 自己資本比率は、銀行法第52条の25の規定に基づき、銀行持株会社が銀行持株会社及びその子会社の保有する資産等に照らしそれらの自己資本の充実の状況が適当であるかどうかを判断するための基準(平成18年金融庁告示第20号)に定められた算式に基づき、連結ベースについて算出しております。 当社は、国際統一基準を適用のうえ、信用リスク・アセットの算出においては先進的内部格付手法、オペレーショナル・リスク相当額の算出においては標準的計測手法を採用するとともに、マーケット・リスク相当額の算出においては標準的方式と簡易的方式を採用しております。 また、自己資本比率の補完的指標であるレバレッジ比率は、銀行法第52条の25の規定に基づき、銀行持株会社が銀行持株会社及びその子会社の保有する資産等に照らしそれらの自己資本の充実の状況が適当であるかどうかを判断するための基準の補完的指標として定めるレバレッジに係る健全性を判断するための基準(平成31年金融庁告示第12号)に定められた算式に基づき、連結ベースについて算出しております。 連結自己資本比率(国際統一基準) (単位:億円、%) 2025年3月31日1. 連結総自己資本比率(4/7)18.832. 連結Tier1比率(5/7)16.653. 連結普通株式等Tier1比率(6/7)14.184. 連結における総自己資本の額201,4505. 連結におけるTier1資本の額178,0486. 連結における普通株式等Tier1資本の額151,6927. リスク・アセットの額1,069,3048. 連結総所要自己資本額85,544 持株レバレッジ比率(国際統一基準) (単位:%) 2025年3月31日1. 持株レバレッジ比率5.29 (生産、受注及び販売の実績)「生産、受注及び販売の実績」は、銀行持株会社としての業務の性格上、該当する情報がないため記載しておりません。 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容当連結会計年度の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析は、以下のとおりであります。なお、本項に記載した将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループ(当社及び連結子会社)が判断したものであり、リスクと不確実性を内包しているため、将来生じる実際の結果と大きく異なる可能性がありますので、ご留意ください。 当連結会計年度の連結業務純益(一般貸倒引当金繰入前・信託勘定償却前)は、海外における買収案件の収益貢献に加えて、円金利上昇影響の取り込みや利ざや改善による資金利益の増加や国内外の手数料収入の増加により役務取引等利益が増加した一方で、一過性の収益を活用した債券ポートフォリオの組替えによる売却損を計上したほか、海外での買収影響に加えて、成長に向けた資源投入やインフレ影響等による営業費の増加もあり、前連結会計年度比2,525億円減益の15,911億円となりました。 与信関係費用総額は、海外での大口の貸倒引当金戻入の計上を主因に、前連結会計年度比で3,891億円減少の1,087億円となりました。また政策保有株式の売却進展に伴う株式等関係損益の増益などもあり、経常利益は同5,415億円の増益となり、結果、親会社株主に帰属する当期純利益は同3,721億円増益の18,629億円となりました。 当社グループは、総合金融グループの強みを発揮するため、グループ各社が緊密な連携のもと、一元的に戦略を定め事業を推進する事業本部制を導入しています。各事業本部は、お客さまの幅広いニーズにお応えするため、グループ各社それぞれの強みを融合させた戦略の立案や施策の運営を行っています。当連結会計年度における事業本部別の事業の取組みは次のとおりです。 (リテール・デジタル事業本部)円金利の上昇により資金収益が増加したことや、資金需要の拡大によりコンシューマーファイナンス領域の収益が増加したこと等により、営業純益は609億円の増益となりました。 (法人・ウェルスマネジメント事業本部)円金利の上昇による資金収益や、好調な株式市況や事業・資産承継ニーズを捉えた資産運用収益に加え、デリバティブや不動産等の各収益も増加したことにより、営業純益は781億円の増益となりました。 (コーポレートバンキング事業本部)内外の金利環境変化に合わせた預貸運営と適切なリターンを起点とするプライシングの推進により資金収益が伸長しました。また、グループ総合力の強化を通じたソリューション提供の拡充により、銀行・信託・証券の各領域において非資金収益が増加、営業純益は326億円の増益となりました。 (グローバルコマーシャルバンキング事業本部)マクロ環境悪化の影響を大きく受けましたが、Bank of Ayudhya Public Company Limited(以下、クルンシィ(アユタヤ銀行))の決算期変更や2023年度期中に買収した連結子会社の寄与、PT Bank Danamon Indonesia, Tbk.(以下、ダナモン銀行)での貸出の増加・経費抑制等により、営業純益は1,355億円の増益となりました。 (受託財産事業本部)資産運用事業では資金純流入や堅調な市況を背景に、国内投資信託の預かり残高が増加しました。資産管理事業では、国内外での高付加価値サービスの複合提供により収益が伸長したほか、年金でも確定拠出年金関連の収益が拡大し、営業純益は142億円の増益となりました。 (グローバルCIB事業本部)ポートフォリオのリバランスを通じた利ざや改善の継続、世界水準で強みのあるストラクチャードファイナンス、GCIB・市場一体運営を活かしたテーラーメイド型のソリューション提供等を通じて手数料収益が伸長。市場変化に対する強靭なビジネスモデルの構築も進展し、営業純益は450億円の増益となりました。 (市場事業本部)セールス&トレーディング業務では、市場のボラティリティの拡大を捉えて、お客さまとの為替・債券等の取引を着実に積み上げ、高水準の収益を確保しましたが、トレジャリー業務では、有価証券ポートフォリオの将来の利回り向上を図るために、含み損を抱えた債券を計画的に売却したこと等から、事業本部の営業純益は6,624億円の減益となりました。 主要な財務指標の推移は、以下のとおりであります。 円金利上昇影響の取り込みや利ざや改善による資金収益増加に加え、海外融資関連、受託財産業務、並びに資産運用ビジネスの手数料増加等により、連結業務純益は大きく増加しました。一方で、政策保有株式の売却に伴う売却益や海外の大口貸倒引当金の戻し入れなどの一過性の収益を活用し、将来の収益力向上のため、債券ポートフォリオの組替えに伴う売却損を計上しました。結果、親会社株主に帰属する当期純利益はMUFG発足以来過去最高益となりました。また、ROEも中期経営計画の財務目標を達成する水準となりました。 営業経費は、海外における買収影響に加えて、成長に向けた資源投入やインフレ影響等で増加し、経費率も債券ポートフォリオ組替えによる売却損の影響により上昇しましたが、当該影響除きでは57.6%と低下しました。分母のリスク・アセットコントロールを継続し、普通株式等Tier1比率(規制最終化ベース、その他有価証券評価差額金除き)についてターゲットレンジで運営しています。 (注) 1.親会社株主に帰属する当期純利益 {(期首株主資本合計+期首為替換算調整勘定)+(期末株主資本合計+期末為替換算調整勘定)}÷2 2. バーゼルⅢ規制最終化(完全実施)により2029年3月末に適用される規制に基づく試算値 当連結会計年度における主な項目は、以下のとおりであります。 前連結会計年度(A)(億円)当連結会計年度(B)(億円)前連結会計年度比(B-A)(億円)資金運用収益①74,68684,6779,990資金調達費用(金銭の信託運用見合費用控除後)②50,10755,9115,803信託報酬③1,3931,44350うち信託勘定償却④△0△0△0役務取引等収益⑤20,47223,6013,128役務取引等費用⑥3,6594,142483特定取引収益⑦3,6814,542860特定取引費用⑧―――その他業務収益⑨6,7935,059△1,733その他業務費用⑩5,93511,0765,141連結業務粗利益(=①-②+③+⑤-⑥+⑦-⑧+⑨-⑩)⑪47,32548,193867営業経費(臨時費用控除後)⑫28,88732,2813,393連結業務純益(一般貸倒引当金繰入前・信託勘定償却前=⑪+④-⑫) 18,43715,911△2,525その他経常費用のうち一般貸倒引当金繰入額(△は戻入益)⑬67―△67連結業務純益(=⑪-⑫-⑬) 18,37015,911△2,458その他経常収益⑭11,87516,9755,099うち株式等売却益 4,5216,7902,268うち償却債権取立益 1,0171,122104資金調達費用(金銭の信託運用見合費用)⑮30△2営業経費(臨時費用)⑯321△620△942その他経常費用(一般貸倒引当金繰入額控除後)⑰8,6426,812△1,830うち与信関係費用 6,0003,143△2,856うち株式等売却損 706354△352うち株式等償却 101509408臨時損益(=⑭-⑮-⑯-⑰) 2,90910,7827,873経常利益 21,27926,6945,415特別損益 △778△1,188△409うち固定資産処分損益 457630うち減損損失 △311△1,415△1,104うち子会社株式売却損益 △0△30△29うち段階取得に係る差損 ―△58△58うち関連会社株式売却益 ―477477うち持分変動損失 △508△235272税金等調整前当期純利益 20,50125,5065,005法人税等(△) 4,7836,0911,308非支配株主に帰属する当期純利益(△) 809785△24親会社株主に帰属する当期純利益 14,90718,6293,721 ① 経営成績の分析(ⅰ) 主な収支連結業務粗利益は前連結会計年度比867億円増加して48,193億円となりました。資金運用収支は、円金利上昇影響の取り込みや利ざや改善による資金利益の増加を主因に、同4,186億円増加しました。役務取引等収支は、海外の融資関連や受託財産業務、資産運用ビジネスを中心に各種手数料収入が増加したことで同2,645億円増加し、特定取引収支も同860億円増加しました。一方、その他業務収支は債券ポートフォリオ組替えに伴う売却損を計上した影響で同6,875億円減少しました。営業経費(臨時費用控除後)は、海外における買収影響や成長に向けた資源投入、インフレ影響等を主因に同3,393億円増加しました。この結果、連結業務純益(一般貸倒引当金繰入前・信託勘定償却前)は、同2,525億円減少し、15,911億円となりました。 前連結会計年度(A)(億円)当連結会計年度(B)(億円)前連結会計年度比(B-A)(億円)資金運用収支 24,57828,7654,186資金運用収益①74,68684,6779,990資金調達費用(金銭の信託運用見合費用控除後)②50,10755,9115,803信託報酬③1,3931,44350うち信託勘定償却④△0△0△0役務取引等収支 16,81219,4582,645役務取引等収益⑤20,47223,6013,128役務取引等費用⑥3,6594,142483特定取引収支 3,6814,542860特定取引収益⑦3,6814,542860特定取引費用⑧―――その他業務収支 858△6,017△6,875その他業務収益⑨6,7935,059△1,733その他業務費用⑩5,93511,0765,141連結業務粗利益(=①-②+③+⑤-⑥+⑦-⑧+⑨-⑩)⑪47,32548,193867営業経費(臨時費用控除後)⑫28,88732,2813,393連結業務純益(一般貸倒引当金繰入前・信託勘定償却前=⑪+④-⑫) 18,43715,911△2,525 (ⅱ) 与信関係費用総額与信関係費用総額は、海外での大口の貸倒引当金の戻入を主因に、前連結会計年度比3,891億円減少し、1,087億円となりました。 前連結会計年度(A)(億円)当連結会計年度(B)(億円)前連結会計年度比(B-A)(億円)信託報酬のうち信託勘定償却①△0△0△0その他経常費用のうち一般貸倒引当金繰入額(△は戻入益)②67―△67その他経常費用のうち与信関係費用③6,0003,143△2,856貸出金償却 1,9312,896965個別貸倒引当金繰入額 3,873―△3,873その他の与信関係費用 19524651その他経常収益のうち貸倒引当金戻入益④―768768その他経常収益のうち償却債権取立益⑤1,0171,122104その他経常収益のうち偶発損失引当金戻入益(与信関連)⑥―4444その他経常収益のうちその他の与信関係費用⑦7012050与信関係費用総額(=①+②+③-④-⑤-⑥-⑦) 4,9791,087△3,891 (ⅲ) 株式等関係損益株式等関係損益は、保有株式の売却益増加を主因に、前連結会計年度比2,212億円増加し、5,925億円となりました。 前連結会計年度(A)(億円)当連結会計年度(B)(億円)前連結会計年度比(B-A)(億円)株式等関係損益 3,7125,9252,212その他経常収益のうち株式等売却益 4,5216,7902,268その他経常費用のうち株式等売却損 706354△352その他経常費用のうち株式等償却 101509408 ② 財政状態の分析(ⅰ) 貸出金(銀行勘定+信託勘定)貸出金は、国内店での増加を主因に、前連結会計年度末比45,484億円増加し、1,229,440億円となりました。 前連結会計年度末(A)(億円)当連結会計年度末(B)(億円)前連結会計年度末比(B-A)(億円)貸出金残高(末残)1,183,9561,229,44045,484うち国内店*698,331752,80754,475 うち住宅ローン142,362142,750387うち海外店358,923351,568△7,355うち国内子会社〔アコム〕11,88212,705822うち国内子会社〔三菱UFJニコス〕1,2031,2074うち海外子会社〔クルンシィ(アユタヤ銀行)〕63,36264,303940うち海外子会社〔MUFGバンク(中国)〕12,4899,959△2,529うち海外子会社〔MUFGバンク(ヨーロッパ)〕12,40914,0071,597うち海外子会社〔ダナモン銀行〕14,16616,1401,974 * 持株会社、MUFG Americas Holdings Corporation、並びにクルンシィ(アユタヤ銀行)向け貸出金を除いております。 ○銀行法及び再生法に基づく債権の状況当社グループの銀行法及び再生法に基づく債権(正常債権除く)は、前連結会計年度末比4,770億円減少し、15,304億円となりました。不良債権比率は、同0.39ポイント低下し、1.11%となりました。債権区分別では、破産更生債権及びこれらに準ずる債権が同617億円増加、危険債権が同4,412億円減少、要管理債権が同975億円減少しました。 銀行法及び再生法に基づく債権の状況 部分直接償却後 前連結会計年度末(A)(億円)当連結会計年度末(B)(億円)前連結会計年度末比(B-A)(億円)破産更生債権及びこれらに準ずる債権2,3903,007617危険債権11,3456,932△4,412要管理債権6,3405,364△975三月以上延滞債権268178△90貸出条件緩和債権6,0715,186△885小計20,07515,304△4,770正常債権1,306,0231,358,05852,034債権合計1,326,0991,373,36247,263 不良債権比率1.51%1.11%△0.39% ○銀行法及び再生法に基づく債権のセグメント情報(正常債権を除く)地域別セグメント情報 前連結会計年度末(A)(億円)当連結会計年度末(B)(億円)前連結会計年度末比(B-A)(億円)国内8,1377,867△269海外11,9387,437△4,501アジア4,2074,918711インドネシア5015119シンガポール1276△121タイ2,8073,8271,020その他770573△197米州6,0151,240△4,775欧州、中近東他1,7151,278△437合計20,07515,304△4,770 (注) 「国内」「海外」は債務者の所在地により区分しております。 業種別セグメント情報 前連結会計年度末(A)(億円)当連結会計年度末(B)(億円)前連結会計年度末比(B-A)(億円)国内8,1377,867△269製造業2,8372,977139建設業8262△19卸売業、小売業877842△34金融業、保険業14116726不動産業、物品賃貸業373274△99各種サービス業807659△147その他487389△97消費者2,5302,493△36海外11,9387,437△4,501金融機関31149117商工業10,2104,921△5,289その他1,6962,366669合計20,07515,304△4,770 (注) 「国内」「海外」は債務者の所在地により区分しております。 (ⅱ) 有価証券満期保有目的の債券は前連結会計年度末比15,717億円減少し、その他有価証券も同4,145億円減少しました。 前連結会計年度末(A)(億円)当連結会計年度末(B)(億円)前連結会計年度末比(B-A)(億円)満期保有目的の債券248,439232,721△15,717その他有価証券617,363613,217△4,145国債213,652211,812△1,839地方債10,4593,099△7,359短期社債―――社債26,63416,318△10,315株式51,01635,404△15,612その他の証券315,600346,58130,981 (注) 「その他の証券」には、外国債券及び外国株式を含んでおります。 (ⅲ) 繰延税金資産繰延税金資産の純額は、前連結会計年度末比833億円減少し、3,920億円の負債となりました。2行合算の発生原因別では、繰延税金資産は貸倒引当金やその他有価証券評価差額金などが減少し、同1,654億円減少して11,295億円となりました。また、繰延税金負債は、その他有価証券評価差額金などが減少し、同2,076億円減少して10,112億円となりました。 前連結会計年度末(A)(億円)当連結会計年度末(B)(億円)前連結会計年度末比(B-A)(億円)繰延税金資産の純額△3,086△3,920△833 (注) 連結財務諸表上の繰延税金資産から繰延税金負債を差引いたものです。 発生原因別内訳(2行合算) 前連結会計年度末(A)(億円)当連結会計年度末(B)(億円)前連結会計年度末比(B-A)(億円)繰延税金資産12,95011,295△1,654貸倒引当金3,0112,112△899有価証券有税償却3,6473,817169その他有価証券評価差額金1,33712△1,325繰延ヘッジ損益3,6074,374766その他5,4205,202△217評価性引当額(△)4,0754,222147繰延税金負債12,18810,112△2,076その他有価証券評価差額金8,4716,191△2,280その他3,7163,920204繰延税金資産の純額7611,183421 (注) 「2行合算」とは、株式会社三菱UFJ銀行と三菱UFJ信託銀行株式会社の単体数値の単純合計を示しております。 (ⅳ) 預金(2行合算)預金(2行合算)は、国内の個人預金、法人預金その他が増加し、海外店が減少した結果、前連結会計年度末比31,572億円増加し、2,159,677億円となりました。 前連結会計年度末(A)(億円)当連結会計年度末(B)(億円)前連結会計年度末比(B-A)(億円)預金2,128,1052,159,67731,572うち国内個人預金927,265936,1888,922うち国内法人預金その他835,477862,32526,848うち海外店359,798353,830△5,967 (注)1 「2行合算」とは、株式会社三菱UFJ銀行と三菱UFJ信託銀行株式会社の単体数値の単純合計を示しております。 2 譲渡性預金、特別国際金融取引勘定分、並びに2行間の一部預金を除いております。 (ⅴ) 純資産の部純資産の部合計は、資本剰余金が前連結会計年度末比836億円減少した一方、利益剰余金が同10,540億円増加した結果、同9,811億円増加の217,281億円となりました。 前連結会計年度末(A)(億円)当連結会計年度末(B)(億円)前連結会計年度末比(B-A)(億円)純資産の部合計207,469217,2819,811株主資本合計154,029162,6048,575資本金21,41521,415―資本剰余金836―△836利益剰余金137,916148,45610,540自己株式△6,138△7,266△1,128その他の包括利益累計額合計41,85042,598748うちその他有価証券評価差額金15,34013,271△2,069うち為替換算調整勘定27,62831,9824,354非支配株主持分11,59012,077487 ③ セグメント別の状況「(1) 経営成績等の状況の概要 (セグメント別の状況)」に記載しております。 ④ キャッシュ・フローの状況の分析「(1) 経営成績等の状況の概要 (キャッシュ・フローの状況)」に記載しております。 ⑤ 自己資本比率(国際統一基準)総自己資本比率は、前連結会計年度末比1.01ポイント上昇し18.83%となりました。また、Tier1比率は、同0.92ポイント上昇し16.65%、普通株式等Tier1比率は、同0.65ポイント上昇し14.18%となりました。 前連結会計年度末(A)(億円)当連結会計年度末(B)(億円)前連結会計年度末比(B-A)(億円)総自己資本比率(=①÷④) 17.82%18.83%1.01%Tier1比率(=②÷④) 15.72%16.65%0.92%普通株式等Tier1比率(=③÷④) 13.53%14.18%0.65%総自己資本の額①198,178201,4503,272Tier1資本の額②174,797178,0483,251普通株式等Tier1資本の額③150,413151,6921,279リスク・アセットの額④1,111,6011,069,304△42,296総所要自己資本額(=④×8%) 88,92885,544△3,383 (注) 自己資本比率は、銀行法第52条の25の規定に基づく平成18年金融庁告示第20号に定められた算式に基づき算出しております。 (3) 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社が連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載しております。
経営方針・経営戦略
1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。 (1) 経営方針当社グループでは、グループとしてどのような使命を持ち、どのような姿をめざすのかを明確にし、お客さま・社会の期待に一丸となって応えていくための共通の指針として、以下の経営ビジョンを制定しております。当社グループ役職員は、「信頼・信用」、「プロフェッショナリズムとチームワーク」、「成長と挑戦」の3つの価値観を共有し、「世界に選ばれる、信頼のグローバル金融グループ」をめざしてまいります。 [経営ビジョン] 私たちの使命いかなる時代にあっても決して揺らぐことなく、常に世界から信頼される存在であること。時代の潮流をとらえ、真摯にお客さまと向き合い、その期待を超えるクオリティで応え続けること。長期的な視点で、お客さまと末永い関係を築き、共に持続的な成長を実現すること。そして、日本と世界の健全な発展を支える責任を胸に、社会の確かな礎となること。それが、私たちの使命です。 中長期的にめざす姿世界に選ばれる、信頼のグローバル金融グループ1. お客さまの期待を超えるクオリティを、グループ全員の力で2. お客さま・社会を支え続ける、揺るぎない存在に3. 世界に選ばれる、アジアを代表する金融グループへ 共有すべき価値観1. 「信頼・信用」 2. 「プロフェッショナリズムとチームワーク」 3. 「成長と挑戦」 国内における人口減少や超低金利状態の長期化、さらにはデジタル化の急速な進展など、経営環境が大きく変化する中、当社グループは、2017年5月に持続的成長に向けた改革の方向性を「MUFG再創造イニシアティブ」として公表し、それらを具体化した戦略を含む新中期経営計画を2018年度よりスタートさせました。中期経営計画では、「MUFGのコアコンピテンスを発揮でき、かつ成長性の高い事業領域、あるいはそれを支える機能に係る重点施策」として「11の構造改革の柱」を立て、これら戦略を当社グループの各事業会社、事業本部、コーポレートセンターが一体で推進してまいります。 (2) 経営環境当連結会計年度の金融経済環境でありますが、世界経済は、先進国を中心とした堅調な雇用情勢を支えに全体としては底堅さを維持しつつも、年度後半にかけては、生産や貿易に関する経済活動の鈍化が目立つなか、米中貿易摩擦等の政策要因による不透明感も高まり、景気の減速感が強まる展開となりました。米国では、良好な雇用情勢等を背景に景気は底堅く推移しましたが、米中摩擦や与野党の対立に伴う政府機関閉鎖等の撹乱要因が多く生じました。中国では、過剰債務削減等の構造調整圧力が強まるなか、米国の関税引上げによる輸出の下押しも加わったことで、景気の減速が鮮明となりました。ASEAN(東南アジア諸国連合)やNIEs(新興工業経済地域)等その他のアジア地域や欧州でも、中国の景気減速が輸出や生産の重石となり、とりわけ欧州では、英国のEU離脱問題をはじめとする政治面での不透明感も加わりました。こうしたなか、我が国経済も外需の減速に夏場の記録的な猛暑や相次ぐ自然災害も加わり、年度後半にかけて景気は踊り場的な色彩を強めましたが、企業と家計の底堅い所得が投資や消費を支える構図は維持されました。金融情勢に目を転じますと、年度前半にはドル円相場が緩やかな円安基調を辿り、株価も堅調に推移しましたが、世界経済の先行き不透明感の高まり等を受け、年末にかけて円高、株安方向への大幅な調整が生じました。金利についても、海外では米国で年末まで3回の利上げが実施され、ユーロ圏でも資産購入プログラムが終了する等各国で大規模金融緩和の出口戦略が段階的に進められましたが、年明け以降は、景気減速を受けて出口戦略の見直しが入り、金利への下押し圧力が強まりました。我が国でも、日銀が7月に「強力な金融緩和継続のための枠組み強化」を決定し、長期金利の変動幅がやや拡大しましたが、強力な金融緩和を続ける政策の大枠が維持されるなか、金利は総じて低位で推移しました。 (3) 対処すべき課題中期経営計画では、「シンプル・スピーディー・トランスペアレント*なグループ一体型の経営」の実現を通じて、全てのステークホルダーに最善の価値を提供することをめざします。グループ経営のあり方を、従来の「グループ協働」や「グループ起点」から、「グループ一体型の経営」へとさらに進化させ、各社が担う機能をより強化し、商品・サービスの機能強化とソリューション提供能力の向上に取り組んでまいります。この3年間は、特にその前半において変革に必要な経営資源を集中的に投入してまいります。未来志向の変革を通じて新たなステージへの足場をしっかりと固め、中期経営計画最終年度の3年目には確かな成果への手応えを掴み、そして次期中期経営計画が完了する6年後に向けて皆さまのご期待に応える新たなMUFGの成長モデルの確立をめざします。* Transparent/事業会社間・営業拠点と本部・役職等の壁を意識せずオープンに話ができ、グループの向かう方向やその理由を分かりやすく共有できる組織を表したキーワード MUFGグループのめざす姿 ~「再創造」の先にめざす経営の姿~シンプル・スピーディー・トランスペアレントなグループ一体型の経営を通じ、全てのステークホルダーに最善の価値を提供するとともに、課題解決型ビジネスの展開により、持続的な成長を実現し、より良い社会の実現に貢献する(1) お客さま・社会のニーズや課題と向き合い最適なソリューションを提供(2) 事業・グループのあり方を再構築し、MUFGならではの持続可能な成長モデルを構築(3) 社員一人ひとりにプロフェッショナルとしての成長を実感できる場を提供(4) 上記の結果として、株主の期待に応え、信頼関係を強化 中期経営計画の2年目となる2019年度は、経営環境の変化に機動的に対応しつつ、「11の構造改革の柱」を中心とするグループの重点戦略を着実に実行するとともに、戦略実行の過程で生じる課題に対し適切に対処することで、実践力・実行力を高め、変革をスピードアップいたします。一方、当社グループのグローバルな業務展開の進展に対応し、各種リスク管理態勢を強化していくことも重要です。我が国では今年FATF第4次対日相互審査を控えている事も踏まえ、金融犯罪対策への取り組み強化、さらには各国規制への対応にも着実に取り組むとともに、行動規範の一層の浸透・実践を図ることで、MUFGグループ全体のコンプライアンス管理の更なる高度化を図ってまいります。 (グループ重点戦略)「11の構造改革の柱」を中心とするグループの重点戦略を当社グループの各事業会社、事業本部、コーポレートセンターが一体で推進し、営業純益で2,500億円程度の効果発現をめざします。 [11の構造改革の柱] *1 Business Process Re-engineeringの略称。既存の業務内容や業務フロー等を全面的に見直す業務の抜本的改革のこと。*2 Relationship Manager(取引先担当者)とProduct Office(商品やサービスの企画・開発・提供を担う部署)との相互連携により高度なサービスを提供していくこと。*3 Corporate and Investment Bankingの略称。預金や貸出等の通常の法人向け銀行業務(コーポレートバンキング)と企業の直接調達支援やM&A等の投資銀行業務(インベストメントバンキング)を一体的に捉え、高度な金融サービスを提供していくこと。 当社グループは、引き続き国内に軸足をしっかりと置きつつ、海外の成長を取り込みながら、事業モデルの変革を着実に進め、お客さま・株主・社員をはじめとする全てのステークホルダーの皆さまの期待に応えてまいります。 (4) 目標とする経営指標本中期経営計画では、中期経営計画の最終年度である2020年度の財務目標の水準とともに、中長期的にめざす財務目標の水準を以下の通り設定しております。
対処すべき課題
1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。 (1) 経営方針当社グループでは、グループとしてどのような使命を持ち、どのような姿をめざすのかを明確にし、お客さま・社会の期待に一丸となって応えていくための共通の指針として、以下の経営ビジョンを制定しております。当社グループ役職員は、「信頼・信用」、「プロフェッショナリズムとチームワーク」、「成長と挑戦」の3つの価値観を共有し、「世界に選ばれる、信頼のグローバル金融グループ」をめざしてまいります。 [経営ビジョン] 私たちの使命いかなる時代にあっても決して揺らぐことなく、常に世界から信頼される存在であること。時代の潮流をとらえ、真摯にお客さまと向き合い、その期待を超えるクオリティで応え続けること。長期的な視点で、お客さまと末永い関係を築き、共に持続的な成長を実現すること。そして、日本と世界の健全な発展を支える責任を胸に、社会の確かな礎となること。それが、私たちの使命です。 中長期的にめざす姿世界に選ばれる、信頼のグローバル金融グループ1. お客さまの期待を超えるクオリティを、グループ全員の力で2. お客さま・社会を支え続ける、揺るぎない存在に3. 世界に選ばれる、アジアを代表する金融グループへ 共有すべき価値観1. 「信頼・信用」 2. 「プロフェッショナリズムとチームワーク」 3. 「成長と挑戦」 国内における人口減少や超低金利状態の長期化、さらにはデジタル化の急速な進展など、経営環境が大きく変化する中、当社グループは、2017年5月に持続的成長に向けた改革の方向性を「MUFG再創造イニシアティブ」として公表し、それらを具体化した戦略を含む新中期経営計画を2018年度よりスタートさせました。中期経営計画では、「MUFGのコアコンピテンスを発揮でき、かつ成長性の高い事業領域、あるいはそれを支える機能に係る重点施策」として「11の構造改革の柱」を立て、これら戦略を当社グループの各事業会社、事業本部、コーポレートセンターが一体で推進してまいります。 (2) 経営環境当連結会計年度の金融経済環境でありますが、世界経済は、先進国を中心とした堅調な雇用情勢を支えに全体としては底堅さを維持しつつも、年度後半にかけては、生産や貿易に関する経済活動の鈍化が目立つなか、米中貿易摩擦等の政策要因による不透明感も高まり、景気の減速感が強まる展開となりました。米国では、良好な雇用情勢等を背景に景気は底堅く推移しましたが、米中摩擦や与野党の対立に伴う政府機関閉鎖等の撹乱要因が多く生じました。中国では、過剰債務削減等の構造調整圧力が強まるなか、米国の関税引上げによる輸出の下押しも加わったことで、景気の減速が鮮明となりました。ASEAN(東南アジア諸国連合)やNIEs(新興工業経済地域)等その他のアジア地域や欧州でも、中国の景気減速が輸出や生産の重石となり、とりわけ欧州では、英国のEU離脱問題をはじめとする政治面での不透明感も加わりました。こうしたなか、我が国経済も外需の減速に夏場の記録的な猛暑や相次ぐ自然災害も加わり、年度後半にかけて景気は踊り場的な色彩を強めましたが、企業と家計の底堅い所得が投資や消費を支える構図は維持されました。金融情勢に目を転じますと、年度前半にはドル円相場が緩やかな円安基調を辿り、株価も堅調に推移しましたが、世界経済の先行き不透明感の高まり等を受け、年末にかけて円高、株安方向への大幅な調整が生じました。金利についても、海外では米国で年末まで3回の利上げが実施され、ユーロ圏でも資産購入プログラムが終了する等各国で大規模金融緩和の出口戦略が段階的に進められましたが、年明け以降は、景気減速を受けて出口戦略の見直しが入り、金利への下押し圧力が強まりました。我が国でも、日銀が7月に「強力な金融緩和継続のための枠組み強化」を決定し、長期金利の変動幅がやや拡大しましたが、強力な金融緩和を続ける政策の大枠が維持されるなか、金利は総じて低位で推移しました。 (3) 対処すべき課題中期経営計画では、「シンプル・スピーディー・トランスペアレント*なグループ一体型の経営」の実現を通じて、全てのステークホルダーに最善の価値を提供することをめざします。グループ経営のあり方を、従来の「グループ協働」や「グループ起点」から、「グループ一体型の経営」へとさらに進化させ、各社が担う機能をより強化し、商品・サービスの機能強化とソリューション提供能力の向上に取り組んでまいります。この3年間は、特にその前半において変革に必要な経営資源を集中的に投入してまいります。未来志向の変革を通じて新たなステージへの足場をしっかりと固め、中期経営計画最終年度の3年目には確かな成果への手応えを掴み、そして次期中期経営計画が完了する6年後に向けて皆さまのご期待に応える新たなMUFGの成長モデルの確立をめざします。* Transparent/事業会社間・営業拠点と本部・役職等の壁を意識せずオープンに話ができ、グループの向かう方向やその理由を分かりやすく共有できる組織を表したキーワード MUFGグループのめざす姿 ~「再創造」の先にめざす経営の姿~シンプル・スピーディー・トランスペアレントなグループ一体型の経営を通じ、全てのステークホルダーに最善の価値を提供するとともに、課題解決型ビジネスの展開により、持続的な成長を実現し、より良い社会の実現に貢献する(1) お客さま・社会のニーズや課題と向き合い最適なソリューションを提供(2) 事業・グループのあり方を再構築し、MUFGならではの持続可能な成長モデルを構築(3) 社員一人ひとりにプロフェッショナルとしての成長を実感できる場を提供(4) 上記の結果として、株主の期待に応え、信頼関係を強化 中期経営計画の2年目となる2019年度は、経営環境の変化に機動的に対応しつつ、「11の構造改革の柱」を中心とするグループの重点戦略を着実に実行するとともに、戦略実行の過程で生じる課題に対し適切に対処することで、実践力・実行力を高め、変革をスピードアップいたします。一方、当社グループのグローバルな業務展開の進展に対応し、各種リスク管理態勢を強化していくことも重要です。我が国では今年FATF第4次対日相互審査を控えている事も踏まえ、金融犯罪対策への取り組み強化、さらには各国規制への対応にも着実に取り組むとともに、行動規範の一層の浸透・実践を図ることで、MUFGグループ全体のコンプライアンス管理の更なる高度化を図ってまいります。 (グループ重点戦略)「11の構造改革の柱」を中心とするグループの重点戦略を当社グループの各事業会社、事業本部、コーポレートセンターが一体で推進し、営業純益で2,500億円程度の効果発現をめざします。 [11の構造改革の柱] *1 Business Process Re-engineeringの略称。既存の業務内容や業務フロー等を全面的に見直す業務の抜本的改革のこと。*2 Relationship Manager(取引先担当者)とProduct Office(商品やサービスの企画・開発・提供を担う部署)との相互連携により高度なサービスを提供していくこと。*3 Corporate and Investment Bankingの略称。預金や貸出等の通常の法人向け銀行業務(コーポレートバンキング)と企業の直接調達支援やM&A等の投資銀行業務(インベストメントバンキング)を一体的に捉え、高度な金融サービスを提供していくこと。 当社グループは、引き続き国内に軸足をしっかりと置きつつ、海外の成長を取り込みながら、事業モデルの変革を着実に進め、お客さま・株主・社員をはじめとする全てのステークホルダーの皆さまの期待に応えてまいります。 (4) 目標とする経営指標本中期経営計画では、中期経営計画の最終年度である2020年度の財務目標の水準とともに、中長期的にめざす財務目標の水準を以下の通り設定しております。
MD&A(経営者による分析)
3 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】(1) 経営成績等の状況の概要(財政状態及び経営成績の状況)当連結会計年度の業績につきましては、以下のとおりとなりました。資産の部につきましては、当連結会計年度中42,014億円増加して、当連結会計年度末残高は3,111,389億円となりました。主な内訳は、貸出金1,074,124億円、現金預け金742,068億円、有価証券642,624億円となっております。負債の部につきましては、当連結会計年度中42,348億円増加して、当連結会計年度末残高は2,938,772億円となりました。主な内訳は、預金・譲渡性預金1,895,846億円となっております。損益の状況につきましては、経常収益は前連結会計年度比6,293億円増加して、66,974億円となりました。主な内訳は、資金運用収益が37,322億円、役務取引等収益が15,235億円となっております。また、経常費用は前連結会計年度比7,437億円増加して、53,493億円となりました。主な内訳は、資金調達費用が18,095億円、営業経費が26,880億円となっております。この結果、経常利益は前連結会計年度比1,143億円減少して、13,480億円となり、親会社株主に帰属する当期純利益は前連結会計年度比1,169億円減少して、8,726億円となりました。 (セグメント別の状況)当連結会計年度における主な報告セグメントの営業純益は、法人・リテール事業本部で前連結会計年度比578億円減少して2,988億円、コーポレートバンキング事業本部で前連結会計年度比227億円増加して2,496億円、グローバルCIB事業本部で前連結会計年度比169億円増加して1,527億円、グローバルコマーシャルバンキング事業本部で前連結会計年度比177億円増加して2,204億円、受託財産事業本部で前連結会計年度比73億円増加して783億円、市場事業本部で前連結会計年度比882億円減少して2,512億円となりました。なお、当連結会計年度より、これまでの報告セグメントである事業本部を再編しており、前連結会計年度のセグメント情報は、変更後のセグメントの区分方法に基づいております。 (キャッシュ・フローの状況)キャッシュ・フローにつきましては、営業活動によるキャッシュ・フローは、債券貸借取引受入担保金の減少及びコールローン等の増加などにより、前連結会計年度比67,014億円収入が減少して、56,093億円の収入となりました。投資活動によるキャッシュ・フローは、有価証券の償還による収入が減少したことなどにより、前連結会計年度比50,616億円支出が増加して、56,275億円の支出となりました。また、財務活動によるキャッシュ・フローは、劣後特約付社債及び新株予約権付社債の発行による収入が減少したことなどにより、前連結会計年度比1,938億円支出が増加して、4,843億円の支出となりました。現金及び現金同等物の当連結会計年度末残高は、前連結会計年度末比5,067億円減少して742,068億円となりました。なお、当連結会計年度より、連結キャッシュ・フロー計算書における資金の範囲を変更し、遡及処理後の数値を記載しております。 当連結会計年度末の連結自己資本比率(バーゼルⅢ:国際統一基準)は、普通株式等Tier1比率12.23%、Tier1比率13.90%、総自己資本比率16.03%となりました。 ① 国内・海外別収支国内・海外別収支の内訳は次のとおりであります。当連結会計年度の資金運用収支・信託報酬・役務取引等収支・特定取引収支・その他業務収支の合計は国内が26,897億円で前年度比5,277億円の減益、海外が17,486億円で前年度比585億円の増益となり、合計では37,257億円で前年度比1,285億円の減益となりました。 種類期別国内海外相殺消去額(△)合計金額(百万円)金額(百万円)金額(百万円)金額(百万円)資金運用収支前連結会計年度1,702,9591,066,336862,4641,906,831当連結会計年度1,349,7601,118,435545,4191,922,776うち資金運用収益前連結会計年度2,233,0741,931,1531,069,2383,094,990当連結会計年度2,161,5192,477,896907,2133,732,203うち資金調達費用前連結会計年度530,115864,817206,7731,188,159当連結会計年度811,7591,359,460361,7931,809,426信託報酬前連結会計年度115,91513,6527,033122,533当連結会計年度119,74413,0717,431125,385役務取引等収支前連結会計年度1,042,159452,739167,7001,327,198当連結会計年度1,026,877463,169186,0921,303,954うち役務取引等収益前連結会計年度1,364,204550,155364,3661,549,993当連結会計年度1,321,075578,688376,2371,523,527うち役務取引等費用前連結会計年度322,04497,416196,665222,795当連結会計年度294,198115,519190,144219,573特定取引収支前連結会計年度208,92990,5897,046292,472当連結会計年度141,39888,24613,479216,165うち特定取引収益前連結会計年度211,822125,74644,075293,494当連結会計年度143,302138,41363,503218,212うち特定取引費用前連結会計年度2,89235,15737,0291,021当連結会計年度1,90350,16650,0232,046その他業務収支前連結会計年度147,52266,8609,187205,195当連結会計年度51,96965,766△39,703157,438うちその他業務収益前連結会計年度277,843175,91982,285371,477当連結会計年度248,828212,41578,753382,491うちその他業務費用前連結会計年度130,320109,05873,097166,281当連結会計年度196,859146,649118,456225,052 (注) 1 「国内」とは、当社及び国内に本店を有する連結子会社(海外店を除く。以下、「国内連結子会社」という。)であります。「海外」とは、国内連結子会社の海外店及び海外に本店を有する連結子会社(以下、「海外連結子会社」という。)であります。2 「資金調達費用」は金銭の信託運用見合費用を控除して表示しております。3 「相殺消去額」とは、連結会社間の内部取引等に係る消去額合計であります。 ② 国内・海外別資金運用/調達の状況(ⅰ)国内国内における資金運用/調達の状況は次のとおりであります。当連結会計年度の国内の資金運用勘定平均残高は前年度比33,897億円増加して1,816,527億円となりました。利回りは0.06ポイント下降し1.18%となり、受取利息合計は21,615億円で前年度比715億円減少となりました。資金調達勘定平均残高は前年度比75,011億円増加して2,005,020億円となりました。利回りは0.13ポイント上昇し0.40%となり、支払利息合計は8,117億円で前年度比2,816億円増加となりました。 種類期別平均残高利息利回り金額(百万円)金額(百万円)(%)資金運用勘定前連結会計年度178,263,0112,233,0741.25当連結会計年度181,652,7682,161,5191.18うち貸出金前連結会計年度74,266,712890,7021.19当連結会計年度76,751,3551,032,7431.34うち有価証券前連結会計年度59,552,8531,231,0812.06当連結会計年度59,886,747994,5241.66うちコールローン及び買入手形前連結会計年度489,8097530.15当連結会計年度286,9897050.24うち買現先勘定前連結会計年度77,576△80△0.10当連結会計年度3,535,653△6,254△0.17うち債券貸借取引支払保証金前連結会計年度7,176,1131,6710.02当連結会計年度2,404,3333,2550.13うち預け金前連結会計年度32,280,58526,3870.08当連結会計年度34,246,76832,8840.09資金調達勘定前連結会計年度193,000,847530,1150.27当連結会計年度200,502,041811,7590.40うち預金前連結会計年度136,351,43063,5390.04当連結会計年度142,032,84977,7060.05うち譲渡性預金前連結会計年度3,771,5244090.01当連結会計年度2,026,5672950.01うちコールマネー及び売渡手形前連結会計年度3,542,195△345△0.00当連結会計年度2,407,2569440.03うち売現先勘定前連結会計年度9,577,66896,2901.00当連結会計年度14,347,079174,2711.21うち債券貸借取引受入担保金前連結会計年度7,187,8379120.01当連結会計年度2,190,7312540.01うちコマーシャル・ペーパー前連結会計年度29,997160.05当連結会計年度37,997190.05うち借用金前連結会計年度24,332,273163,7210.67当連結会計年度24,767,831252,6501.02 (注) 1 平均残高は、原則として日々の残高の平均に基づいて算出しておりますが、一部の連結子会社については、月末毎の残高等に基づく平均残高を利用しております。2 「国内」とは、当社及び国内連結子会社(海外店を除く)であります。3 資金運用勘定は無利息預け金の平均残高を、資金調達勘定は金銭の信託運用見合額の平均残高及び利息を、それぞれ控除して表示しております。 (ⅱ)海外海外における資金運用/調達の状況は次のとおりであります。当連結会計年度の海外の資金運用勘定平均残高は前年度比21,971億円増加して822,127億円となりました。利回りは0.60ポイント上昇し3.01%となり、受取利息合計は24,778億円で前年度比5,467億円増加となりました。資金調達勘定平均残高は前年度比14,875億円増加して803,770億円となりました。利回りは0.59ポイント上昇し1.69%となり、支払利息合計は13,594億円で前年度比4,946億円増加となりました。 種類期別平均残高利息利回り金額(百万円)金額(百万円)(%)資金運用勘定前連結会計年度80,015,6031,931,1532.41当連結会計年度82,212,7742,477,8963.01うち貸出金前連結会計年度44,307,8031,301,9302.93当連結会計年度44,638,3001,569,1813.51うち有価証券前連結会計年度10,558,856223,2802.11当連結会計年度10,723,075248,0672.31うちコールローン及び買入手形前連結会計年度613,30611,5321.88当連結会計年度627,91911,9951.91うち買現先勘定前連結会計年度7,779,38064,6720.83当連結会計年度7,222,493137,8691.90うち債券貸借取引支払保証金前連結会計年度1,641,97610,8430.66当連結会計年度1,205,65918,3751.52うち預け金前連結会計年度10,138,239118,1971.16当連結会計年度12,311,063225,4241.83資金調達勘定前連結会計年度78,889,461864,8171.09当連結会計年度80,377,0301,359,4601.69うち預金前連結会計年度40,558,432365,8060.90当連結会計年度42,416,231545,6491.28うち譲渡性預金前連結会計年度7,037,63589,6661.27当連結会計年度6,456,672139,4572.15うちコールマネー及び売渡手形前連結会計年度514,2287,6841.49当連結会計年度425,88510,3502.43うち売現先勘定前連結会計年度9,881,62550,9810.51当連結会計年度8,736,207147,6721.69うち債券貸借取引受入担保金前連結会計年度225,4051,8060.80当連結会計年度150,3553,7832.51うちコマーシャル・ペーパー前連結会計年度2,152,82528,1831.30当連結会計年度2,440,49754,6462.23うち借用金前連結会計年度2,423,46533,2691.37当連結会計年度3,823,07281,1122.12 (注) 1 平均残高は、原則として日々の残高の平均に基づいて算出しておりますが、一部の連結子会社については、月末毎の残高等に基づく平均残高を利用しております。2 「海外」とは、国内連結子会社の海外店及び海外連結子会社であります。3 資金運用勘定は無利息預け金の平均残高を、資金調達勘定は金銭の信託運用見合額の平均残高及び利息を、それぞれ控除して表示しております。 (ⅲ)合計 種類期別平均残高利息利回り(%)小計(百万円)相殺消去額(△)(百万円)合計(百万円)小計(百万円)相殺消去額(△)(百万円)合計(百万円)資金運用勘定前連結会計年度258,278,61428,646,184229,632,4294,164,2281,069,2383,094,9901.34当連結会計年度263,865,54236,681,385227,184,1574,639,416907,2133,732,2031.64うち貸出金前連結会計年度118,574,5169,430,660109,143,8562,192,632158,7412,033,8911.86当連結会計年度121,389,65611,898,058109,491,5972,601,925248,4722,353,4522.14うち有価証券前連結会計年度70,111,70914,083,00356,028,7061,454,362876,114578,2471.03当連結会計年度70,609,82215,071,00055,538,8211,242,592556,910685,6811.23うちコールローン及び買入手形前連結会計年度1,103,116544,495558,62012,2861,50910,7761.92当連結会計年度914,908488,641426,26712,7002,64910,0502.35うち買現先勘定前連結会計年度7,856,957992,3666,864,59064,5924,00160,5900.88当連結会計年度10,758,1471,069,4979,688,649131,6159,159122,4551.26うち債券貸借取引支払保証金前連結会計年度8,818,090518,3778,299,71212,51430412,2090.14当連結会計年度3,609,993334,0193,275,97421,63079720,8330.63うち預け金前連結会計年度42,418,8242,775,78339,643,041144,58520,994123,5910.31当連結会計年度46,557,8327,292,91239,264,920258,30875,226183,0810.46資金調達勘定前連結会計年度271,890,30915,608,605256,281,7031,394,932206,7731,188,1590.46当連結会計年度280,879,07120,949,448259,929,6232,171,220361,7931,809,4260.69うち預金前連結会計年度176,909,8622,767,982174,141,880429,34615,538413,8070.23当連結会計年度184,449,0815,552,129178,896,952623,35644,977578,3790.32うち譲渡性預金前連結会計年度10,809,1609,76610,799,39390,0755690,0190.83当連結会計年度8,483,24012,8868,470,353139,75365139,6871.64うちコールマネー及び売渡手形前連結会計年度4,056,424521,9823,534,4427,3382,4794,8590.13当連結会計年度2,833,141570,2392,262,90111,2957,4093,8850.17うち売現先勘定前連結会計年度19,459,2941,026,21118,433,082147,2724,443142,8290.77当連結会計年度23,083,2861,079,42422,003,862321,9439,877312,0651.41うち債券貸借取引受入担保金前連結会計年度7,413,242533,9386,879,3042,7191082,6110.03当連結会計年度2,341,086374,9481,966,1384,0385413,4970.17うちコマーシャル・ペーパー前連結会計年度2,182,82316,7982,166,02428,199828,1901.30当連結会計年度2,478,49521,1982,457,29654,6651054,6552.22うち借用金前連結会計年度26,755,7399,347,75617,407,982196,991158,20338,7880.22当連結会計年度28,590,90411,654,90916,935,995333,763273,27860,4850.35 (注) 「相殺消去額」とは、連結会社間の内部取引等に係る消去額合計であります。 ③ 国内・海外別役務取引の状況国内及び海外の役務取引等収支の状況は次のとおりであります。当連結会計年度の国内の役務取引は、役務取引等収益が13,210億円で前年度比431億円の減収、役務取引等費用が2,941億円で前年度比278億円減少した結果、役務取引等収支では、前年度比152億円減少して10,268億円となりました。海外の役務取引は、役務取引等収益が5,786億円で前年度比285億円の増収、役務取引等費用が1,155億円で前年度比181億円増加した結果、役務取引等収支では、前年度比104億円増加して4,631億円となりました。この結果、役務取引等収支合計では前年度比232億円減少して13,039億円となりました。 種類期別国内海外相殺消去額(△)合計金額(百万円)金額(百万円)金額(百万円)金額(百万円)役務取引等収益前連結会計年度1,364,204550,155364,3661,549,993当連結会計年度1,321,075578,688376,2371,523,527うち為替業務前連結会計年度152,02013,1632,449162,734当連結会計年度152,16212,4872,313162,336うちその他商業銀行業務前連結会計年度261,152250,72256,766455,109当連結会計年度237,915259,55743,404454,068うち信託関連業務前連結会計年度92,708―4,71787,991当連結会計年度99,093―4,90594,188うち保証業務前連結会計年度120,39833,70844,056110,049当連結会計年度122,89533,83743,131113,601うち証券関連業務前連結会計年度175,31971,34223,143223,518当連結会計年度130,79175,24722,617183,420役務取引等費用前連結会計年度322,04497,416196,665222,795当連結会計年度294,198115,519190,144219,573うち為替業務前連結会計年度33,59211,77739944,970当連結会計年度33,53613,81743446,919 (注) 1 「国内」とは、当社及び国内連結子会社(海外店を除く)であります。「海外」とは、国内連結子会社の海外店及び海外連結子会社であります。2 「その他商業銀行業務」には、預金・貸出業務、代理業務、保護預り・貸金庫業務等を含んでおります。3 「相殺消去額」とは、連結会社間の内部取引等に係る消去額合計であります。 ④ 国内・海外別特定取引の状況(ⅰ)特定取引収益・費用の内訳国内及び海外の特定取引収支の状況は次のとおりであります。当連結会計年度の国内の特定取引は、特定取引収益が1,433億円で前年度比685億円の減収、特定取引費用が19億円で前年度比9億円減少した結果、特定取引収支では、前年度比675億円減少して1,413億円となりました。海外の特定取引は、特定取引収益が1,384億円で前年度比126億円の増収、特定取引費用が501億円で前年度比150億円増加した結果、特定取引収支では、前年度比23億円減少して882億円となりました。この結果、特定取引収支合計では前年度比763億円減少して2,161億円となりました。 種類期別国内海外相殺消去額(△)合計金額(百万円)金額(百万円)金額(百万円)金額(百万円)特定取引収益前連結会計年度211,822125,74644,075293,494当連結会計年度143,302138,41363,503218,212うち商品有価証券収益前連結会計年度159,33249,23128,385180,178当連結会計年度122,15380,51841,407161,263うち特定取引有価証券収益前連結会計年度――――当連結会計年度――――うち特定金融派生商品収益前連結会計年度51,58076,51414,964113,131当連結会計年度17,43151,62222,09546,958うちその他の特定取引収益前連結会計年度909―725184当連結会計年度3,7176,272―9,989特定取引費用前連結会計年度2,89235,15737,0291,021当連結会計年度1,90350,16650,0232,046うち商品有価証券費用前連結会計年度―25,76125,761―当連結会計年度―39,82439,824―うち特定取引有価証券費用前連結会計年度1,029△8―1,021当連結会計年度1,903142―2,046うち特定金融派生商品費用前連結会計年度1,8638,67810,541―当連結会計年度―10,19810,198―うちその他の特定取引費用前連結会計年度―725725―当連結会計年度―――― (注) 1 「国内」とは、当社及び国内連結子会社(海外店を除く)であります。「海外」とは、国内連結子会社の海外店及び海外連結子会社であります。2 「相殺消去額」とは、連結会社間の内部取引等に係る消去額合計であります。 (ⅱ)特定取引資産・負債の内訳(末残)国内及び海外の特定取引の状況は次のとおりであります。当連結会計年度末の国内の特定取引資産は、前年度比7,746億円増加して117,117億円、特定取引負債は、前年度比3,434億円増加して86,153億円となりました。海外の特定取引資産は、前年度比1,087億円増加して58,130億円、特定取引負債は、前年度比3,511億円増加して43,363億円となりました。 種類期別国内海外相殺消去額(△)合計金額(百万円)金額(百万円)金額(百万円)金額(百万円)特定取引資産前連結会計年度10,937,0665,704,2701,394,17915,247,156当連結会計年度11,711,7055,813,0361,398,55316,126,188うち商品有価証券前連結会計年度1,501,9282,491,450△77,2874,070,666当連結会計年度1,647,1442,609,798△63,7114,320,654うち商品有価証券派生商品前連結会計年度217,25363,62242,043238,832当連結会計年度211,36181,87653,197240,040うち特定取引有価証券前連結会計年度32,8391,083―33,923当連結会計年度33,8321,473―35,305うち特定取引有価証券派生商品前連結会計年度3,261――3,261当連結会計年度2,952――2,952うち特定金融派生商品前連結会計年度7,057,9583,071,4701,356,3028,773,126当連結会計年度7,441,5363,061,7001,342,9079,160,328うちその他の特定取引資産前連結会計年度2,123,82476,64373,1212,127,346当連結会計年度2,374,87858,18766,1592,366,905特定取引負債前連結会計年度8,271,8173,985,1901,358,08310,898,924当連結会計年度8,615,3154,336,3361,327,52911,624,122うち売付商品債券前連結会計年度1,189,1921,212,273△1,1142,402,579当連結会計年度811,6551,674,345△1112,486,112うち商品有価証券派生商品前連結会計年度197,86170,15242,898225,115当連結会計年度178,76366,68854,785190,666うち特定取引有価証券派生商品前連結会計年度947――947当連結会計年度1,0121―1,014うち特定金融派生商品前連結会計年度6,866,4612,691,6251,316,2998,241,787当連結会計年度7,623,8832,588,3831,272,8558,939,411うちその他の特定取引負債前連結会計年度17,35411,139―28,493当連結会計年度―6,917―6,917 (注) 1 「国内」とは、当社及び国内連結子会社(海外店を除く)であります。「海外」とは、国内連結子会社の海外店及び海外連結子会社であります。2 「相殺消去額」とは、連結会社間の内部取引等に係る消去額合計であります。 ⑤ 国内・海外別預金残高の状況○ 預金の種類別残高(末残) 種類期別国内海外相殺消去額(△)合計金額(百万円)金額(百万円)金額(百万円)金額(百万円)預金合計前連結会計年度139,104,41541,820,7933,612,898177,312,310当連結会計年度142,928,93543,321,0846,078,739180,171,279うち流動性預金前連結会計年度99,211,00923,246,6231,293,347121,164,284当連結会計年度103,888,07224,001,0393,381,725124,507,385うち定期性預金前連結会計年度33,675,56018,511,6872,295,75649,891,491当連結会計年度32,501,57019,255,9892,393,89549,363,664うちその他前連結会計年度6,217,84562,48223,7946,256,534当連結会計年度6,539,29164,056303,1186,300,229譲渡性預金前連結会計年度3,418,2956,448,99812,5529,854,742当連結会計年度1,806,7527,619,02412,3579,413,420総合計前連結会計年度142,522,71148,269,7923,625,451187,167,052当連結会計年度144,735,68750,940,1086,091,097189,584,699 (注) 1 「国内」とは、当社及び国内連結子会社(海外店を除く)であります。「海外」とは、国内連結子会社の海外店及び海外連結子会社であります。2 流動性預金=当座預金+普通預金+貯蓄預金+通知預金3 定期性預金=定期預金+定期積金4 「相殺消去額」とは、連結会社間の内部取引等に係る消去額合計であります。 ⑥ 国内・海外別貸出金残高の状況(ⅰ)業種別貸出状況(末残・構成比) 業種別前連結会計年度当連結会計年度金額(百万円)構成比(%)金額(百万円)構成比(%)国内(除く特別国際金融取引勘定分)64,874,927100.0064,156,538100.00製造業9,616,78714.829,825,27015.31建設業736,3401.14684,0401.07卸売業、小売業6,446,8169.946,344,1419.89金融業、保険業6,437,9809.926,439,72610.04不動産業、物品賃貸業11,073,02517.0711,003,36517.15各種サービス業2,762,3824.262,814,2504.39その他27,801,59342.8527,045,74342.15海外及び特別国際金融取引勘定分43,216,066100.0043,255,929100.00政府等790,9241.83560,5791.30金融機関9,950,07723.029,475,15621.90その他32,475,06475.1533,220,19376.80合計108,090,994―107,412,468― (注) 「国内」とは、当社及び国内連結子会社(海外店を除く)であります。「海外」とは、国内連結子会社の海外店及び海外連結子会社であります。 (ⅱ)特定海外債権等残高 期別国別金額(百万円)前連結会計年度ラオス32,664アンゴラ3,264エジプト2,753モンゴル248エクアドル1合計38,933(資産の総額に対する割合)(0.01%)当連結会計年度ラオス35,625アンゴラ2,578モンゴル259パキスタン81チュニジア6エクアドル0合計38,553(資産の総額に対する割合)(0.01%) (注) 特定海外債権等は、国内銀行連結子会社の特定海外債権引当勘定の引当対象とされる債権、並びに当該引当勘定の引当対象国に対する海外連結子会社の債権のうち、当該引当勘定の引当対象に準ずる債権であります。 ⑦ 国内・海外別有価証券の状況○ 有価証券残高(末残) 種類期別国内海外相殺消去額(△)合計金額(百万円)金額(百万円)金額(百万円)金額(百万円)国債前連結会計年度22,901,811757,045107,48723,551,369当連結会計年度22,014,014736,401107,37922,643,036地方債前連結会計年度1,536,392――1,536,392当連結会計年度2,226,565――2,226,565社債前連結会計年度3,003,753250,500260,5602,993,693当連結会計年度3,502,352250,500260,5473,492,305株式前連結会計年度6,572,370337194,1746,378,533当連結会計年度5,945,61671167,3625,778,325その他の証券前連結会計年度18,102,0659,378,9842,674,86724,806,181当連結会計年度23,481,5559,471,4072,830,73230,122,230合計前連結会計年度52,116,39210,386,8663,237,08959,266,170当連結会計年度57,170,10310,458,3803,366,02064,262,463 (注) 1 「国内」とは、当社及び国内連結子会社(海外店を除く)であります。「海外」とは、国内連結子会社の海外店及び海外連結子会社であります。2 「その他の証券」には、外国債券及び外国株式を含んでおります。3 「相殺消去額」とは、連結会社間の内部取引等に係る消去額合計であります。 (自己資本比率等の状況) (参考)自己資本比率は、銀行法第52条の25の規定に基づき、銀行持株会社が銀行持株会社及びその子会社の保有する資産等に照らしそれらの自己資本の充実の状況が適当であるかどうかを判断するための基準(平成18年金融庁告示第20号)に定められた算式に基づき、連結ベースについて算出しております。当社は、国際統一基準を適用のうえ、信用リスク・アセットの算出においては先進的内部格付手法、オペレーショナル・リスク相当額の算出においては先進的計測手法を採用するとともに、マーケット・リスク規制を導入しております。 また、自己資本比率の補完的指標であるレバレッジ比率は、銀行法第52条の25の規定に基づき、銀行持株会社が銀行持株会社及びその子会社の保有する資産等に照らしそれらの自己資本の充実の状況が適当であるかどうかを判断するための基準の補完的指標として定めるレバレッジに係る健全性を判断するための基準(平成31年金融庁告示第12号)に定められた算式に基づき、連結ベースについて算出しております。 連結自己資本比率(国際統一基準) (単位:億円、%) 2019年3月31日1. 連結総自己資本比率(4/7)16.032. 連結Tier1比率(5/7)13.903. 連結普通株式等Tier1比率(6/7)12.234. 連結における総自己資本の額187,6975. 連結におけるTier1資本の額162,7636. 連結における普通株式等Tier1資本の額143,2247. リスク・アセットの額1,170,9118. 連結総所要自己資本額93,672 (注) 当社のモルガン・スタンレーに対する出資の大半(2019年3月末基準:12,017億円)は、ダブルギアリングによる自己資本控除額を算出する際の対象資産から除外しています。この取り扱いは、金融庁長官の承認を受けたものであり、2013年3月31日から2023年3月30日の期間(ただし、2019年3月31日以降は対象金額が毎年20%ずつ逓減)に限る取り扱いです。 持株レバレッジ比率(国際統一基準) (単位:%) 2019年3月31日1. 持株レバレッジ比率4.94 (生産、受注及び販売の実績)「生産、受注及び販売の実績」は、銀行持株会社としての業務の性格上、該当する情報がないため記載しておりません。 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容当連結会計年度の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析は、以下のとおりであります。なお、本項に記載した将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループ(当社及び連結子会社)が判断したものであり、リスクと不確実性を内包しているため、将来生じる実際の結果と大きく異なる可能性もありますので、ご留意ください。 当連結会計年度の連結業務純益(一般貸倒引当金繰入前・信託勘定償却前)は、前連結会計年度比1,542億円減少して10,785億円となりました。また、親会社株主に帰属する当期純利益は1,169億円減少して8,726億円となりました。 当社グループは、総合金融グループの強みを発揮するため、持株会社に設置された事業本部が傘下の子会社を取纏め、グループ横断的な戦略を推進する事業本部制を導入しています。各事業本部は、お客さまの幅広いニーズにグループとしてお応えするため、銀行や信託、証券会社、カード会社、消費者金融会社、リース会社、資産運用会社などグループ子会社のそれぞれの強みを融合させた戦略の立案や施策の運営を行っています。当連結会計年度における事業本部別の事業の取組みは次のとおりです。 (法人・リテール事業本部)個人のお客さま向けビジネスでは、グループ一体でウェルスマネジメントビジネスの確立に取組み、お客さまのさまざまなニーズに対し、専門の担当者がワンストップでスピーディーにソリューション提供できる態勢を構築しました。また、2019年1月に三菱UFJ銀行学芸大学駅前支店、4月に同心斎橋支店をインターネットや各種機器・タブレットを利用して簡単でスピーディーなお取引が可能な新コンセプト店舗「MUFG NEXT」としてリニューアルオープンするなど、グループ共同店舗の配置も含めリアルチャネルの再構築を加速しました。中堅・中小企業のお客さま向けビジネスでは、資金供給や経営支援を通じて成長企業の発展に貢献するため、三菱UFJ銀行と三菱UFJキャピタルが共同でベンチャー投資専門ファンドを組成しました。 (コーポレートバンキング事業本部)2018年4月に銀行と信託の法人貸出等業務を統合したことに加え、グループ内の機能別再編を実施し、高度なソリューションを提供する体制を整備しました。また、業界ごとに異なる環境を踏まえ、お客さまの経営課題解決に向けたソリューションを提供する「セクター戦略」を強化しました。また、新たに銀行、信託、証券協働で大企業CFOを対象とした「MUFG CFO Seminar」を開催し、約300社のCFOにご参加いただき、「コーポレートガバナンス」をテーマに基調講演などを実施しました。 (グローバルCIB事業本部)従来のバランスシート中心のビジネスモデルから資産回転型ビジネスモデルへの転換のため、O&D*推進体制を構築し、「量」から「質」への転換に取組みました。収益性の改善に向けて、低採算資産の削減を進めた一方で、成長の柱の一つに位置づけている航空機ファイナンス事業において、2019年3月にドイツに拠点を置く、DVBバンクの航空機ファイナンス関連事業を譲受することに合意し、資産譲渡契約を締結しました。 (グローバルコマーシャルバンキング事業本部)2018年8月に三菱UFJ銀行は、インドネシアの商業銀行バンクダナモンの株式を追加取得し、出資比率を40%まで引上げ、持分法適用関連会社とし、拡大するインドネシア国内のリテール及び中小法人取引の事業基盤を確立しました。なお、バンクダナモンは2019年4月に連結子会社としています。本出資の実現により、ASEANを中心とした海外商業銀行プラットフォームの基本形が完成します。今後はパートナーバンク間の協働促進とベストプラクティスの共有を通じ、更なる発展が期待されるASEANの経済成長を取込み、MUFG、パートナーバンク全体のバリューアップとお客さまへの新たな価値の提供をめざします。 (受託財産事業本部)資産管理ビジネスの分野では、付加価値サービスとして、海外でファンドに対する貸出サービス等を提供するとともに、国内で運用会社の事務代行や為替サービス提供等を行い、国内外で取引を拡大しました。資産運用ビジネスの分野では、自社運用での不動産等の非伝統的商品開発を進めるとともに、2018年10月に豪州を本拠とするグローバルアセットマネジメント会社Colonial First State Global Asset Managementグループの買収について合意しました。年金ビジネスの分野では、グループ一体でのサービス提供によって、確定給付年金で年金信託残高を拡大し、確定拠出年金でも加入者数を伸ばしました。更に、人事制度・退職給付制度一体コンサルティングを提供するなど、年金にとどまらない福利厚生総合コンサルティングに注力しました。 (市場事業本部)事業本部やグループ会社の垣根を越えて、グループ一体的にお客さまに付加価値を提供する組織をめざし、枠組、基盤の整備を進めました。セールス&トレーディング業務では、国内外の6つのビジネスラインと米欧亜の3地域に銀行・証券横断のシングルリーダー(グローバルヘッド及びリージョナルヘッド)を設置、一部の海外拠点では、銀行と証券の従業員の兼職を行いました。また、O&D*推進のため、事業本部とグループ会社横断で推進部署を設置しました。トレジャリー業務では、外貨流動性管理の更なる強化など、グループ一体で環境変化への対応力強化・バランスシート運営高度化に取組みました。 当社グループは、引続き環境の変化に機動的に対応しつつ、グループの重点戦略を着実に実行いたします。更に戦略実行の過程で生じる課題に対し適切に対処することで、実践力・実行力を高め、変革をスピードアップし、お客さま・株主・社員をはじめとする全てのステークホルダーの皆さまの期待に応えてまいります。 * Origination & Distribution 当連結会計年度における主な項目は、以下のとおりであります。 前連結会計年度(A)(億円)当連結会計年度(B)(億円)前連結会計年度比(B-A)(億円)資金運用収益①30,94937,3226,372資金調達費用(金銭の信託運用見合費用控除後)②11,88118,0946,212信託報酬③1,2251,25328 うち信託勘定償却④―――役務取引等収益⑤15,49915,235△264役務取引等費用⑥2,2272,195△32特定取引収益⑦2,9342,182△752特定取引費用⑧102010その他業務収益⑨3,7143,824110その他業務費用⑩1,6622,250587連結業務粗利益 (=①-②+③+⑤-⑥+⑦-⑧+⑨-⑩)⑪38,54237,257△1,285営業経費(臨時費用控除後)⑫26,21426,471257連結業務純益(一般貸倒引当金繰入前・信託勘定償却前=⑪+④-⑫) 12,32810,785△1,542その他経常費用のうち一般貸倒引当金繰入額(△は戻入益)⑬―――連結業務純益(=⑪-⑫-⑬) 12,32810,785△1,542その他経常収益⑭6,3557,155800 うち株式等売却益 1,7462,034288 うち償却債権取立益 788670△118資金調達費用(金銭の信託運用見合費用)⑮010営業経費(臨時費用)⑯718409△309その他経常費用(一般貸倒引当金繰入額控除後)⑰3,3404,050710 うち与信関係費用 1,9381,589△348 うち株式等売却損 344774430 うち株式等償却 7013363臨時損益(=⑭-⑮-⑯-⑰) 2,2962,694398経常利益 14,62413,480△1,143特別損益 △530△2,027△1,496 うち減損損失 △761△1,846△1,085税金等調整前当期純利益 14,09311,453△2,640法人税等(△) 3,1341,955△1,178非支配株主に帰属する当期純利益(△) 1,062770△292親会社株主に帰属する当期純利益 9,8968,726△1,169 ① 経営成績の分析(ⅰ)主な収支連結業務粗利益は前連結会計年度比1,285億円減少して37,257億円となりました。国内預貸金収益や債券利息等が減少したものの、外貨預貸金収益が増加したことにより、資金運用収支は同159億円増加しました。一方、運用商品販売の低迷やソリューション業務収益の減少により、役務取引等収支は同232億円減少しました。また、市場関連収益の減少により特定取引収支は同763億円、その他業務収支は同477億円、それぞれ減少しました。営業経費(臨時費用控除後)は同257億円増加して26,471億円となり、連結業務純益(一般貸倒引当金繰入前・信託勘定償却前)は同1,542億円減少して10,785億円となりました。 前連結会計年度(A)(億円)当連結会計年度(B)(億円)前連結会計年度比(B-A)(億円)資金運用収支 19,06819,227159資金運用収益①30,94937,3226,372資金調達費用(金銭の信託運用見合費用控除後)②11,88118,0946,212信託報酬③1,2251,25328うち信託勘定償却④―――役務取引等収支 13,27113,039△232役務取引等収益⑤15,49915,235△264役務取引等費用⑥2,2272,195△32特定取引収支 2,9242,161△763特定取引収益⑦2,9342,182△752特定取引費用⑧102010その他業務収支 2,0511,574△477その他業務収益⑨3,7143,824110その他業務費用⑩1,6622,250587連結業務粗利益(=①-②+③+⑤-⑥+⑦-⑧+⑨-⑩)⑪38,54237,257△1,285営業経費(臨時費用控除後)⑫26,21426,471257連結業務純益(一般貸倒引当金繰入前・信託勘定償却前=⑪+④-⑫) 12,32810,785△1,542 (ⅱ)与信関係費用総額与信関係費用総額は、資源・エネルギー関連の与信費用の減少や引当金戻入益の増加により、前連結会計年度比402億円減少し、58億円の費用計上となりました。 前連結会計年度(A)(億円)当連結会計年度(B)(億円)前連結会計年度比(B-A)(億円)信託報酬のうち信託勘定償却①―――その他経常費用のうち一般貸倒引当金繰入額(△は戻入益)②―――その他経常費用のうち与信関係費用③1,9381,589△348貸出金償却 1,6111,549△62個別貸倒引当金繰入額 ―――その他の与信関係費用 32640△286その他経常収益のうち貸倒引当金戻入益④602150△451その他経常収益のうち償却債権取立益⑤788670△118その他経常収益のうち偶発損失引当金戻入益(与信関連)⑥―550550その他経常収益のうちその他の与信関係費用⑦8615973与信関係費用総額(=①+②+③-④-⑤-⑥-⑦) 46158△402 (ⅲ)株式等関係損益株式等関係損益は、ETF売却損益の減少に加え、株式等償却の増加もあり、前連結会計年度比205億円減少し、1,126億円となりました。 前連結会計年度(A)(億円)当連結会計年度(B)(億円)前連結会計年度比(B-A)(億円)株式等関係損益 1,3311,126△205その他経常収益のうち株式等売却益 1,7462,034288その他経常費用のうち株式等売却損 344774430その他経常費用のうち株式等償却 7013363 ② 財政状態の分析(ⅰ)貸出金(銀行勘定+信託勘定)貸出金は、海外子会社は増加も、国内店及び海外店が減少し、前連結会計年度末比6,245億円減少して1,077,731億円となりました。 前連結会計年度末(A)(億円)当連結会計年度末(B)(億円)前連結会計年度末比(B-A)(億円)貸出金残高(末残)1,083,9771,077,731△6,245うち国内店*640,502631,626△8,876 うち住宅ローン154,539151,219△3,320うち海外店272,639258,665△13,974うち国内子会社〔アコム〕10,78211,090307うち国内子会社〔三菱UFJニコス〕2,2051,989△215うち海外子会社〔MUAH〕88,09094,2596,169うち海外子会社〔アユタヤ銀行〕40,22442,7462,521うち海外子会社〔MUFGバンク(ヨーロッパ)〕8,63314,7256,091 * 2行間の貸出金及び持株会社、MUAH、並びにアユタヤ銀行向け貸出金を除いております。 ○リスク管理債権の状況当社グループのリスク管理債権(除く信託勘定)は、前連結会計年度末比3,046億円減少して9,670億円となりました。貸出金残高に対するリスク管理債権(除く信託勘定)の比率は、同0.27ポイント低下して0.90%となりました。債権区分別では、破綻先債権額が同37億円、延滞債権額が同284億円、3ヶ月以上延滞債権額が同105億円、貸出条件緩和債権額が同2,618億円それぞれ減少しました。 部分直接償却後 未収利息不計上基準(資産の自己査定基準) 前連結会計年度末(A)(億円)当連結会計年度末(B)(億円)前連結会計年度末比(B-A)(億円) 破綻先債権額503465△37 延滞債権額6,1495,864△284リスク管理債権3ヵ月以上延滞債権額291186△105 貸出条件緩和債権額5,7723,154△2,618 合計12,7179,670△3,046 貸出金残高(末残) 1,080,9091,074,124△6,785 前連結会計年度末(A)当連結会計年度末(B)前連結会計年度末比(B-A) 破綻先債権額0.04%0.04%△0.00% 延滞債権額0.56%0.54%△0.02%貸出金残高比率3ヵ月以上延滞債権額0.02%0.01%△0.00% 貸出条件緩和債権額0.53%0.29%△0.24% 合計1.17%0.90%△0.27% ○リスク管理債権のセグメント情報地域別セグメント情報 前連結会計年度末(A)(億円)当連結会計年度末(B)(億円)前連結会計年度末比(B-A)(億円)国内8,8705,843△3,027海外3,8463,827△19アジア1,5581,703145インドネシア8645△41シンガポール143291147タイ1,2591,258△0香港75△1その他6110342米州1,5751,482△92欧州、中近東他713640△72合計12,7179,670△3,046 (注) 「国内」「海外」は債務者の所在地により区分しております。 業種別セグメント情報 前連結会計年度末(A)(億円)当連結会計年度末(B)(億円)前連結会計年度末比(B-A)(億円)国内8,8705,843△3,027製造業3,295867△2,428建設業12699△26卸売業、小売業1,1461,086△60金融業、保険業99△0不動産業、物品賃貸業499368△130各種サービス業429329△100その他256164△92消費者3,1062,918△188海外3,8463,827△19金融機関3711△26商工業2,9952,936△59その他81387966合計12,7179,670△3,046 (注) 「国内」「海外」は債務者の所在地により区分しております。 [ご参考]元本補てん契約のある信託勘定 ○リスク管理債権の状況直接償却(実施後)延滞債権基準(延滞期間基準) 前連結会計年度末(A)(億円)当連結会計年度末(B)(億円)前連結会計年度末比(B-A)(億円) 破綻先債権額0―△0 延滞債権額00―リスク管理債権3ヵ月以上延滞債権額00△0 貸出条件緩和債権額21△1 合計21△1 貸出金残高(末残) 161140△21 ○リスク管理債権のセグメント情報地域別セグメント情報 前連結会計年度末(A)(億円)当連結会計年度末(B)(億円)前連結会計年度末比(B-A)(億円)国内21△1 業種別セグメント情報 前連結会計年度末(A)(億円)当連結会計年度末(B)(億円)前連結会計年度末比(B-A)(億円)国内21△1製造業―――建設業―――卸売業、小売業―――金融業、保険業―――不動産業11△0物品賃貸業―――各種サービス業―――その他―――消費者00△0合計21△1 [ご参考]金融再生法開示債権の状況 金融再生法開示債権は、前連結会計年度末比2,864億円減少して6,392億円となりました。また、開示債権比率は、同0.25ポイント低下して0.62%となりました。債権区分別では、破産更生債権及びこれらに準ずる債権が同121億円減少、危険債権が同72億円増加、また、要管理債権が同2,815億円減少しております。当連結会計年度末の開示債権の保全状況は、開示債権合計6,392億円に対し、貸倒引当金による引当が2,033億円、担保・保証等による保全が3,307億円であり、開示債権全体の保全率は83.54%となっております。不良債権処理に関しましては、従来から重要課題として取組んでおり、今後とも償却・売却等による最終処理、又は再建可能な先の正常化を図ることで、不良債権残高を削減したいと考えております。 金融再生法開示債権[2行合算+信託勘定]債権区分開示残高(A)(億円)貸倒引当金(B)(億円)うち担保・保証等による保全額(C)(億円)非保全部分に対する引当率(B)/[(A)-(C)]保全率[(B)+(C)]/(A)破産更生債権及びこれらに準ずる債権1,066441,021――――100.00%(1,188)(79)(1,108)(100.00%)危険債権3,5141,4821,41382.40%(3,441)(956)(1,738)(78.29%)要管理債権1,81250687176.07%(4,627)(1,769)(1,847)(78.15%)小計6,3922,0333,30783.54%(9,257)(2,805)(4,694)(81.01%)正常債権1,014,493――――――――――――――――(1,037,400)合計1,020,886――――――――――――――――(1,046,657)開示債権比率0.62%――――――――――――――――(0.88%) (注) 上段は当連結会計年度末の計数、下段(カッコ書き)は前連結会計年度末の計数を掲載しております。「2行合算」とは、株式会社三菱UFJ銀行と三菱UFJ信託銀行株式会社の単体数値の単純合計を示しております。 (ⅱ)有価証券その他有価証券は、国債が前連結会計年度末比9,082億円減少した一方、その他の証券が同54,884億円増加したことなどにより、同51,813億円増加して、605,786億円となりました。 前連結会計年度末(A)(億円)当連結会計年度末(B)(億円)前連結会計年度末比(B-A)(億円)満期保有目的の債券35,93044,4818,551その他有価証券553,973605,78651,813国債224,505215,423△9,082地方債15,36322,2656,901社債29,93634,9234,986株式55,41049,533△5,876その他の証券228,756283,64054,884 (注) 「その他の証券」には、外国債券及び外国株式を含んでおります。 (ⅲ)繰延税金資産繰延税金資産の純額は、前連結会計年度末比537億円増加して△7,249億円となりました。2行合算の発生原因別では、繰延税金資産は貸倒引当金の減少を主因に同237億円減少して5,361億円となりました。また、繰延税金負債は、その他有価証券評価差額金が減少した一方、繰延ヘッジ損益の増加により、同26億円増加して12,454億円となりました。 前連結会計年度末(A)(億円)当連結会計年度末(B)(億円)前連結会計年度末比(B-A)(億円)繰延税金資産の純額△7,787△7,249537 (注) 連結財務諸表上の繰延税金資産から繰延税金負債を差引いたものです。 発生原因別内訳(2行合算) 前連結会計年度末(A)(億円)当連結会計年度末(B)(億円)前連結会計年度末比(B-A)(億円)繰延税金資産5,5995,361△237貸倒引当金2,0651,687△377有価証券有税償却1,0501,08837その他3,9884,143154評価性引当額(△)1,5041,55752繰延税金負債12,42712,45426その他有価証券評価差額金9,9069,418△487繰延ヘッジ損益385831445その他2,1352,20468繰延税金資産の純額△6,828△7,092△264 (注) 「2行合算」とは、株式会社三菱UFJ銀行と三菱UFJ信託銀行株式会社の単体数値の単純合計を示しております。 (ⅳ)預金(2行合算)預金(2行合算)は、国内法人預金その他が前連結会計年度末比1,042億円減少した一方、国内個人預金が同17,083億円、海外店が12,443億円それぞれ増加した結果、同30,624億円増加して1,638,622億円となりました。 前連結会計年度末(A)(億円)当連結会計年度末(B)(億円)前連結会計年度末比(B-A)(億円)預金1,607,9971,638,62230,624うち国内個人預金753,025770,10917,083うち国内法人預金その他631,346630,304△1,042うち海外店217,226229,66912,443 (注) 1 「2行合算」とは、株式会社三菱UFJ銀行と三菱UFJ信託銀行株式会社の単体数値の単純合計を示しております。2 譲渡性預金、特別国際金融取引勘定分、並びに2行間の一部預金を除いております。 (ⅴ)純資産の部純資産の部合計は、利益剰余金が前連結会計年度末比5,760億円増加した一方、その他の包括利益累計額合計が同2,647億円、非支配株主持分が同1,879億円、資本剰余金が自己株式の償却を主因に同1,621億円それぞれ減少した結果、同333億円減少の172,616億円となりました。 前連結会計年度末(A)(億円)当連結会計年度末(B)(億円)前連結会計年度末比(B-A)(億円)純資産の部合計172,950172,616△333株主資本合計128,808133,0014,193資本金21,41521,415―資本剰余金11,96810,346△1,621利益剰余金100,646106,4065,760自己株式△5,221△5,16655その他の包括利益累計額合計31,43828,791△2,647うちその他有価証券評価差額金23,88222,492△1,390うち為替換算調整勘定4,9953,397△1,598新株予約権22△0非支配株主持分12,70110,821△1,879 ③ セグメント別の状況「(1) 経営成績等の状況の概要 (財政状態及び経営成績の状況)」に記載しております。 ④ キャッシュ・フローの状況の分析「(1) 経営成績等の状況の概要 (キャッシュ・フローの状況)」に記載しております。 ⑤ 自己資本比率(国際統一基準)総自己資本比率は、前連結会計年度末比0.53ポイント低下し16.03%となりました。また、Tier1比率は同0.42ポイント低下し13.90%、普通株式等Tier1比率は同0.35ポイント低下して12.23%となりました。 前連結会計年度末(A)(億円)当連結会計年度末(B)(億円)前連結会計年度末比(B-A)(億円)総自己資本比率(=①÷④) 16.56%16.03%△0.53%Tier1比率(=②÷④) 14.32%13.90%△0.42%普通株式等Tier1比率(=③÷④) 12.58%12.23%△0.35%総自己資本の額①187,954187,697△256Tier1資本の額②162,517162,763245普通株式等Tier1資本の額③142,849143,224374リスク・アセットの額④1,134,6361,170,91136,275総所要自己資本額(=④×8%) 90,77093,6722,902 (注) 自己資本比率は、銀行法第52条の25の規定に基づく平成18年金融庁告示第20号に定められた算式に基づき算出しております。
経営方針・経営戦略
1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。 (1) 経営方針当社グループでは、グループとしてどのような使命を持ち、どのような姿をめざすのかを明確にし、お客さま・社会の期待に一丸となって応えていくための共通の指針として、以下の経営ビジョンを制定しております。当社グループ役職員は、「信頼・信用」、「プロフェッショナリズムとチームワーク」、「成長と挑戦」の3つの価値観を共有し、「世界に選ばれる、信頼のグローバル金融グループ」をめざしてまいります。 [経営ビジョン] 私たちの使命いかなる時代にあっても決して揺らぐことなく、常に世界から信頼される存在であること。時代の潮流をとらえ、真摯にお客さまと向き合い、その期待を超えるクオリティで応え続けること。長期的な視点で、お客さまと末永い関係を築き、共に持続的な成長を実現すること。そして、日本と世界の健全な発展を支える責任を胸に、社会の確かな礎となること。それが、私たちの使命です。 中長期的にめざす姿世界に選ばれる、信頼のグローバル金融グループ1. お客さまの期待を超えるクオリティを、グループ全員の力で2. お客さま・社会を支え続ける、揺るぎない存在に3. 世界に選ばれる、アジアを代表する金融グループへ 共有すべき価値観1. 「信頼・信用」 2. 「プロフェッショナリズムとチームワーク」 3. 「成長と挑戦」 当社グループでは、平成30年度からの3年間を計画期間とする中期経営計画を策定いたしました。世界経済は、ここ数年順調な回復を続けてきましたが、今後、各国中央銀行による金融政策の正常化への動きに伴う市場変動やクレジットサイクルの転換、さらには地政学リスクに起因する不確実性の高まりに留意が必要な状況にあります。一方、わが国は少子高齢化や人口減少などの課題を抱え、低成長と超低金利状態が常態化しつつあります。また、デジタル化の流れは我々金融業界も含めた社会や産業のあり方を大きく変えようとしています。これらの構造変化に柔軟かつ迅速に対応し成長軌道への道筋を付けるため、当社グループでは、昨年5月に改革の方向性を「MUFG再創造イニシアティブ」として公表し、それらを具体化した施策を含む中期経営計画を平成30年度よりスタートさせました。 (2) 経営環境当連結会計年度の金融経済環境でありますが、世界経済は、米国の新政権の政策運営や欧州主要国の国政選挙、中東や北朝鮮情勢の緊張といった政策・地政学リスクにさらされながらも、景気の面では比較的安定した回復・拡大が続きました。米国では、雇用・所得環境の改善に企業の生産活動の持ち直しも加わり、自律的な景気の拡大が続きました。欧州も、英国のEU離脱を巡る不透明感を内在しつつも、良好な雇用・所得環境や低金利等を支えに景気は底堅さを維持しました。アジアにおいても、先進国の景気拡大に伴う輸出の回復や旺盛なインフラ需要等を支えに、ASEAN(東南アジア諸国連合)やNIEs(新興工業経済地域)はもとより、構造調整という重石を抱える中国でも景気は堅調な推移を示しました。こうした中、我が国経済も、東京都議会議員選挙や衆議院議員総選挙等を巡り政治が揺れ動く展開となりましたが、景気の面では、景気拡張期間が「いざなぎ景気」を超える戦後第2位に達する等、年度を通して緩やかな拡大が続きました。企業部門では、高水準の企業収益に在庫調整の一巡を受けた生産の持ち直しも加わり、設備投資の高い伸びが続きました。家計部門でも、企業の旺盛な採用意欲に支えられた良好な雇用・所得環境を背景に、個人消費が底堅く推移しました。加えて、政府による大規模な経済対策の実施も年度前半にかけての景気を押し上げました。金融情勢に目を転じますと、第3四半期までは、ドル円相場は横這い圏で推移し、世界経済の回復を支えに株価も上昇基調を辿りましたが、第4四半期には米国のインフレ懸念の台頭や通商政策を巡る不確実性の高まり等を背景に、円高、株安方向での調整が進みました。金利については、米国において平成29年6月と12月及び平成30年3月に利上げが行われ、ユーロ圏でも平成29年4月と平成30年1月に資産買入額の減額が実施された一方、我が国では「長短金利操作付き量的・質的金融緩和」が維持され、長期金利は低位での推移が続きました。 (3) 対処すべき課題中期経営計画では、「シンプル・スピーディー・トランスペアレント*なグループ一体型の経営」の実現を通じて、全てのステークホルダーに最善の価値を提供することをめざします。グループ経営のあり方を、従来の「グループ協働」「グループ起点」から、「グループ一体型の経営」へとさらに進化させます。具体的には、変化するお客さまのニーズに的確に対応するため、7月にグループの事業本部を新たな顧客セグメントに再編するとともに、機能別再編によりグループ各社の役割を明確化し、商品・サービスの機能強化とソリューション提供能力向上を図ります。この3年間は、特にその前半において変革に必要な経営資源を集中的に投入してまいります。未来志向の変革を通じて新たなステージへの足場をしっかりと固め、中期経営計画最終年度の3年目には確かな成果への手応えを掴み、そして次期中期経営計画が完了する6年後に向けて皆さまのご期待に応える新たなMUFGの成長モデルの確立をめざします。* Transparent/事業会社間・営業拠点と本部・役職等の壁を意識せずオープンに話ができ、グループの向かう方向やその理由を分かりやすく共有できる組織を表したキーワード MUFGグループのめざす姿 ~「再創造」の先にめざす経営の姿~シンプル・スピーディー・トランスペアレントなグループ一体型の経営を通じ、全てのステークホルダーに最善の価値を提供するとともに、課題解決型ビジネスの展開により、持続的な成長を実現し、より良い社会の実現に貢献する(1) お客さま・社会のニーズや課題と向き合い最適なソリューションを提供(2) 事業・グループのあり方を再構築し、MUFGならではの持続可能な成長モデルを構築(3) 社員一人ひとりにプロフェッショナルとしての成長を実感できる場を提供(4) 上記の結果として、株主の期待に応え、信頼関係を強化 (グループ事業戦略)中期経営計画では、内外における厳しい経営環境を打ち返し、持続的な成長へと回帰するための具体的な戦略として「11の構造改革の柱」を設定いたしました。いずれも、①将来に向けてのポテンシャルが大きく、②当社グループが持つ潜在力を十分に発揮することができ、③今後当社グループの基幹的なビジネスとなる、あるいはそれを支える戦略の柱です。これらの戦略を当社グループの各事業会社、事業本部、コーポレートセンターが一体で推進し、営業純益で2,500億円程度の効果発現をめざします。加えて、海外における個人・中堅中小企業領域では、新たに事業本部を設置し、米国と東南アジア地域の市場成長を着実に取り込んでまいります。前中期経営計画では、連結子会社であるタイのBank of Ayudhya Public Company Limitedの業容拡大に加え、フィリピンの大手商業銀行Security Bank Corporation及びインドネシアの大手商業銀行PT Bank Danamon Indonesia, Tbk.への戦略出資を実施し、東南アジアにおけるビジネスプラットフォーム構築に向けて、着実な成果をあげることができました。米国のMUFG Union Bank N.A.及びベトナムのVietinBankを含め、日本と米国、アジアのパートナーバンク間で各行の強み・知見を共有・横展開し、各行のバリューアップとシナジー効果の実現をめざします。 [11の構造改革の柱] ① デジタライゼーション戦略 デジタル技術の活用は構造改革全般を貫く柱であり、トップライン向上と効率化の両面で幅広く施策を立て推進していきます。ビッグデータ活用によるマーケティングとコンサルティング力のレベルアップのほか、法人向けオンライン・バンキングの刷新による店頭事務の効率化や住宅ローンのデジタルチャネル・シフト、ロボティクスやAIの積極活用を通じた生産性向上に取り組んでまいります。 ② チャネル戦略・BPR デジタル技術の徹底活用やBPR*1により、お客さまのUI/UX*2と生産性向上の両立をめざします。ネットチャネルでの取引操作性を向上させ、お客さまに一層活用して頂くとともに、銀行での機能特化型店舗(『MUFG NEXT』)の導入・店舗統合、銀信証*3の共同店舗化を進め、ネットとリアルを組み合わせたチャネル全体を進化させてまいります。*1 Business Process Re-engineeringの略称。既存の業務内容や業務フロー等を全面的に見直す業務の抜本的改革のこと。*2 User Interface(システムの操作性)とUser Experience(ユーザーのサービス体験)の略称。*3 三菱UFJ銀行、三菱UFJ信託銀行、三菱UFJ証券ホールディングスの3社の略称。 ③ ウェルスマネジメント戦略 法人・リテール一体、グループ一体のアプローチにより、少子高齢化の中で高まるお客さまの資産の運用・管理・承継ニーズをサポートし、ストックを重視した安定収益構造への転換をめざします。銀信証から結集したプロ人材が起点となり、様々なソリューションをワンストップで提供するビジネスモデルを構築します。 ④ 法人営業におけるRM-POモデル高度化 機能別再編によって銀行と信託銀行の法人貸出等業務を統合し、RM*1は「MUFGのRM」としてお客さまの経営課題の把握に取り組み、PO*2は専門性にさらに磨きをかけることで、お客さまのニーズに最適なソリューションを提供してまいります。*1 Relationship Managerの略称。取引先担当者のこと。*2 Product Officeの略称。商品やサービスの企画・開発・提供を担う部署のこと。 ⑤ 不動産バリューチェーン戦略 不動産バリューチェーン*にかかる様々なニーズに対し、グループ一体で継続的にソリューションを提供してまいります。営業拠点において不動産ニーズの把握に努め、これを「売買」や「運用」へと繋ぎ、MUFGとしての付加価値を高めます。運用ビジネスでは、不動産アセットマネジメント機能を強化してまいります。* 「売買」から「開発」、「テナントリーシング」、「運用」等、不動産に係わる一連のビジネスの流れ。 ⑥ 資産運用ビジネス 当社グループのお客さまに対し、グループ一体で資産運用サービスを提供してまいります。競争力ある運用商品の開発とラインアップの拡充、これを支える人材ポートフォリオの充実を図ります。また、グローバルに存在感のある運用機関をめざし、人材・プロダクト・ソリューション提供に磨きをかけることにより、アセットマネジメント事業を強化してまいります。 ⑦ 機関投資家ビジネス 銀信証及び各事業本部が有する機関投資家のお客さまとのリレーションシップをグループベースに拡げながら、お客さまのプロフェッショナルかつ多様な運用・管理ニーズに応える幅広いサービスをグループ一体で提供してまいります。 ⑧ グローバルCIBビジネスモデル変革 グローバルCIB*ビジネスの持続的な成長を実現するために、グローバルに事業を展開する非日系のお客さまのニーズに応えるとともに、貸出資産等を継続的に入れ替え、ポートフォリオ全体の採算性向上に取り組みます。銀行と証券一体での案件組成とディストリビューションに取り組み、量から質の経営への転換をめざします。* Corporate and Investment Bankingの略称。預金や貸出等の通常の法人向け銀行業務(コーポレートバンキング)と企業の直接調達支援やM&A等の投資銀行業務(インベストメントバンキング)を一体的に捉え、高度な金融サービスを提供していくこと。 ⑨ 海外運営高度化 「地域・事業会社」を軸とする運営から「顧客・事業」を軸とする運営にシフトし、グループ横断での事業軸運営を強化します。また、環境変化に柔軟に対応できる態勢の構築に向け、経費の抑制、海外拠点ネットワークの高度化、事務・システムの集中化・標準化を進めてまいります。 ⑩ 人事戦略 事業戦略を支えるグループ横断の人員配置・人材交流を加速させるとともに、国内外人事を統括する人事部を設置し、グローバルベースでの一体的な人事運営をめざします。 ⑪ コーポレートセンター運営高度化 コーポレートセンター機能は、「持株会社・銀行の一体運営」から信託銀行及び証券も加えた「持銀信証一体運営」へ移行し、グループ一体での経営資源の有効活用とローコストオペレーションの実現をめざします。 (組織改編)7月1日をもって事業本部のセグメンテーションを見直し、銀信証がグループ一体運営を推進する体制を構築します。お客さまとの接点となる事業本部は、日系と非日系、個人・中堅中小企業と大企業にそれぞれの組織を設定し、受託財産と市場を加えた6事業本部制といたします。 当社グループは、引き続き国内に軸足をしっかりと置きつつ、海外の成長を取り込みながら、事業モデルの変革を着実に進め、お客さま・株主・社員をはじめとする全てのステークホルダーの皆さまの期待に応えてまいります。 (4) 目標とする経営指標本中期経営計画では、中期経営計画の最終年度である2020年度の財務目標の水準とともに、中長期的にめざす財務目標の水準を以下の通り設定しております。
対処すべき課題
1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。 (1) 経営方針当社グループでは、グループとしてどのような使命を持ち、どのような姿をめざすのかを明確にし、お客さま・社会の期待に一丸となって応えていくための共通の指針として、以下の経営ビジョンを制定しております。当社グループ役職員は、「信頼・信用」、「プロフェッショナリズムとチームワーク」、「成長と挑戦」の3つの価値観を共有し、「世界に選ばれる、信頼のグローバル金融グループ」をめざしてまいります。 [経営ビジョン] 私たちの使命いかなる時代にあっても決して揺らぐことなく、常に世界から信頼される存在であること。時代の潮流をとらえ、真摯にお客さまと向き合い、その期待を超えるクオリティで応え続けること。長期的な視点で、お客さまと末永い関係を築き、共に持続的な成長を実現すること。そして、日本と世界の健全な発展を支える責任を胸に、社会の確かな礎となること。それが、私たちの使命です。 中長期的にめざす姿世界に選ばれる、信頼のグローバル金融グループ1. お客さまの期待を超えるクオリティを、グループ全員の力で2. お客さま・社会を支え続ける、揺るぎない存在に3. 世界に選ばれる、アジアを代表する金融グループへ 共有すべき価値観1. 「信頼・信用」 2. 「プロフェッショナリズムとチームワーク」 3. 「成長と挑戦」 当社グループでは、平成30年度からの3年間を計画期間とする中期経営計画を策定いたしました。世界経済は、ここ数年順調な回復を続けてきましたが、今後、各国中央銀行による金融政策の正常化への動きに伴う市場変動やクレジットサイクルの転換、さらには地政学リスクに起因する不確実性の高まりに留意が必要な状況にあります。一方、わが国は少子高齢化や人口減少などの課題を抱え、低成長と超低金利状態が常態化しつつあります。また、デジタル化の流れは我々金融業界も含めた社会や産業のあり方を大きく変えようとしています。これらの構造変化に柔軟かつ迅速に対応し成長軌道への道筋を付けるため、当社グループでは、昨年5月に改革の方向性を「MUFG再創造イニシアティブ」として公表し、それらを具体化した施策を含む中期経営計画を平成30年度よりスタートさせました。 (2) 経営環境当連結会計年度の金融経済環境でありますが、世界経済は、米国の新政権の政策運営や欧州主要国の国政選挙、中東や北朝鮮情勢の緊張といった政策・地政学リスクにさらされながらも、景気の面では比較的安定した回復・拡大が続きました。米国では、雇用・所得環境の改善に企業の生産活動の持ち直しも加わり、自律的な景気の拡大が続きました。欧州も、英国のEU離脱を巡る不透明感を内在しつつも、良好な雇用・所得環境や低金利等を支えに景気は底堅さを維持しました。アジアにおいても、先進国の景気拡大に伴う輸出の回復や旺盛なインフラ需要等を支えに、ASEAN(東南アジア諸国連合)やNIEs(新興工業経済地域)はもとより、構造調整という重石を抱える中国でも景気は堅調な推移を示しました。こうした中、我が国経済も、東京都議会議員選挙や衆議院議員総選挙等を巡り政治が揺れ動く展開となりましたが、景気の面では、景気拡張期間が「いざなぎ景気」を超える戦後第2位に達する等、年度を通して緩やかな拡大が続きました。企業部門では、高水準の企業収益に在庫調整の一巡を受けた生産の持ち直しも加わり、設備投資の高い伸びが続きました。家計部門でも、企業の旺盛な採用意欲に支えられた良好な雇用・所得環境を背景に、個人消費が底堅く推移しました。加えて、政府による大規模な経済対策の実施も年度前半にかけての景気を押し上げました。金融情勢に目を転じますと、第3四半期までは、ドル円相場は横這い圏で推移し、世界経済の回復を支えに株価も上昇基調を辿りましたが、第4四半期には米国のインフレ懸念の台頭や通商政策を巡る不確実性の高まり等を背景に、円高、株安方向での調整が進みました。金利については、米国において平成29年6月と12月及び平成30年3月に利上げが行われ、ユーロ圏でも平成29年4月と平成30年1月に資産買入額の減額が実施された一方、我が国では「長短金利操作付き量的・質的金融緩和」が維持され、長期金利は低位での推移が続きました。 (3) 対処すべき課題中期経営計画では、「シンプル・スピーディー・トランスペアレント*なグループ一体型の経営」の実現を通じて、全てのステークホルダーに最善の価値を提供することをめざします。グループ経営のあり方を、従来の「グループ協働」「グループ起点」から、「グループ一体型の経営」へとさらに進化させます。具体的には、変化するお客さまのニーズに的確に対応するため、7月にグループの事業本部を新たな顧客セグメントに再編するとともに、機能別再編によりグループ各社の役割を明確化し、商品・サービスの機能強化とソリューション提供能力向上を図ります。この3年間は、特にその前半において変革に必要な経営資源を集中的に投入してまいります。未来志向の変革を通じて新たなステージへの足場をしっかりと固め、中期経営計画最終年度の3年目には確かな成果への手応えを掴み、そして次期中期経営計画が完了する6年後に向けて皆さまのご期待に応える新たなMUFGの成長モデルの確立をめざします。* Transparent/事業会社間・営業拠点と本部・役職等の壁を意識せずオープンに話ができ、グループの向かう方向やその理由を分かりやすく共有できる組織を表したキーワード MUFGグループのめざす姿 ~「再創造」の先にめざす経営の姿~シンプル・スピーディー・トランスペアレントなグループ一体型の経営を通じ、全てのステークホルダーに最善の価値を提供するとともに、課題解決型ビジネスの展開により、持続的な成長を実現し、より良い社会の実現に貢献する(1) お客さま・社会のニーズや課題と向き合い最適なソリューションを提供(2) 事業・グループのあり方を再構築し、MUFGならではの持続可能な成長モデルを構築(3) 社員一人ひとりにプロフェッショナルとしての成長を実感できる場を提供(4) 上記の結果として、株主の期待に応え、信頼関係を強化 (グループ事業戦略)中期経営計画では、内外における厳しい経営環境を打ち返し、持続的な成長へと回帰するための具体的な戦略として「11の構造改革の柱」を設定いたしました。いずれも、①将来に向けてのポテンシャルが大きく、②当社グループが持つ潜在力を十分に発揮することができ、③今後当社グループの基幹的なビジネスとなる、あるいはそれを支える戦略の柱です。これらの戦略を当社グループの各事業会社、事業本部、コーポレートセンターが一体で推進し、営業純益で2,500億円程度の効果発現をめざします。加えて、海外における個人・中堅中小企業領域では、新たに事業本部を設置し、米国と東南アジア地域の市場成長を着実に取り込んでまいります。前中期経営計画では、連結子会社であるタイのBank of Ayudhya Public Company Limitedの業容拡大に加え、フィリピンの大手商業銀行Security Bank Corporation及びインドネシアの大手商業銀行PT Bank Danamon Indonesia, Tbk.への戦略出資を実施し、東南アジアにおけるビジネスプラットフォーム構築に向けて、着実な成果をあげることができました。米国のMUFG Union Bank N.A.及びベトナムのVietinBankを含め、日本と米国、アジアのパートナーバンク間で各行の強み・知見を共有・横展開し、各行のバリューアップとシナジー効果の実現をめざします。 [11の構造改革の柱] ① デジタライゼーション戦略 デジタル技術の活用は構造改革全般を貫く柱であり、トップライン向上と効率化の両面で幅広く施策を立て推進していきます。ビッグデータ活用によるマーケティングとコンサルティング力のレベルアップのほか、法人向けオンライン・バンキングの刷新による店頭事務の効率化や住宅ローンのデジタルチャネル・シフト、ロボティクスやAIの積極活用を通じた生産性向上に取り組んでまいります。 ② チャネル戦略・BPR デジタル技術の徹底活用やBPR*1により、お客さまのUI/UX*2と生産性向上の両立をめざします。ネットチャネルでの取引操作性を向上させ、お客さまに一層活用して頂くとともに、銀行での機能特化型店舗(『MUFG NEXT』)の導入・店舗統合、銀信証*3の共同店舗化を進め、ネットとリアルを組み合わせたチャネル全体を進化させてまいります。*1 Business Process Re-engineeringの略称。既存の業務内容や業務フロー等を全面的に見直す業務の抜本的改革のこと。*2 User Interface(システムの操作性)とUser Experience(ユーザーのサービス体験)の略称。*3 三菱UFJ銀行、三菱UFJ信託銀行、三菱UFJ証券ホールディングスの3社の略称。 ③ ウェルスマネジメント戦略 法人・リテール一体、グループ一体のアプローチにより、少子高齢化の中で高まるお客さまの資産の運用・管理・承継ニーズをサポートし、ストックを重視した安定収益構造への転換をめざします。銀信証から結集したプロ人材が起点となり、様々なソリューションをワンストップで提供するビジネスモデルを構築します。 ④ 法人営業におけるRM-POモデル高度化 機能別再編によって銀行と信託銀行の法人貸出等業務を統合し、RM*1は「MUFGのRM」としてお客さまの経営課題の把握に取り組み、PO*2は専門性にさらに磨きをかけることで、お客さまのニーズに最適なソリューションを提供してまいります。*1 Relationship Managerの略称。取引先担当者のこと。*2 Product Officeの略称。商品やサービスの企画・開発・提供を担う部署のこと。 ⑤ 不動産バリューチェーン戦略 不動産バリューチェーン*にかかる様々なニーズに対し、グループ一体で継続的にソリューションを提供してまいります。営業拠点において不動産ニーズの把握に努め、これを「売買」や「運用」へと繋ぎ、MUFGとしての付加価値を高めます。運用ビジネスでは、不動産アセットマネジメント機能を強化してまいります。* 「売買」から「開発」、「テナントリーシング」、「運用」等、不動産に係わる一連のビジネスの流れ。 ⑥ 資産運用ビジネス 当社グループのお客さまに対し、グループ一体で資産運用サービスを提供してまいります。競争力ある運用商品の開発とラインアップの拡充、これを支える人材ポートフォリオの充実を図ります。また、グローバルに存在感のある運用機関をめざし、人材・プロダクト・ソリューション提供に磨きをかけることにより、アセットマネジメント事業を強化してまいります。 ⑦ 機関投資家ビジネス 銀信証及び各事業本部が有する機関投資家のお客さまとのリレーションシップをグループベースに拡げながら、お客さまのプロフェッショナルかつ多様な運用・管理ニーズに応える幅広いサービスをグループ一体で提供してまいります。 ⑧ グローバルCIBビジネスモデル変革 グローバルCIB*ビジネスの持続的な成長を実現するために、グローバルに事業を展開する非日系のお客さまのニーズに応えるとともに、貸出資産等を継続的に入れ替え、ポートフォリオ全体の採算性向上に取り組みます。銀行と証券一体での案件組成とディストリビューションに取り組み、量から質の経営への転換をめざします。* Corporate and Investment Bankingの略称。預金や貸出等の通常の法人向け銀行業務(コーポレートバンキング)と企業の直接調達支援やM&A等の投資銀行業務(インベストメントバンキング)を一体的に捉え、高度な金融サービスを提供していくこと。 ⑨ 海外運営高度化 「地域・事業会社」を軸とする運営から「顧客・事業」を軸とする運営にシフトし、グループ横断での事業軸運営を強化します。また、環境変化に柔軟に対応できる態勢の構築に向け、経費の抑制、海外拠点ネットワークの高度化、事務・システムの集中化・標準化を進めてまいります。 ⑩ 人事戦略 事業戦略を支えるグループ横断の人員配置・人材交流を加速させるとともに、国内外人事を統括する人事部を設置し、グローバルベースでの一体的な人事運営をめざします。 ⑪ コーポレートセンター運営高度化 コーポレートセンター機能は、「持株会社・銀行の一体運営」から信託銀行及び証券も加えた「持銀信証一体運営」へ移行し、グループ一体での経営資源の有効活用とローコストオペレーションの実現をめざします。 (組織改編)7月1日をもって事業本部のセグメンテーションを見直し、銀信証がグループ一体運営を推進する体制を構築します。お客さまとの接点となる事業本部は、日系と非日系、個人・中堅中小企業と大企業にそれぞれの組織を設定し、受託財産と市場を加えた6事業本部制といたします。 当社グループは、引き続き国内に軸足をしっかりと置きつつ、海外の成長を取り込みながら、事業モデルの変革を着実に進め、お客さま・株主・社員をはじめとする全てのステークホルダーの皆さまの期待に応えてまいります。 (4) 目標とする経営指標本中期経営計画では、中期経営計画の最終年度である2020年度の財務目標の水準とともに、中長期的にめざす財務目標の水準を以下の通り設定しております。
MD&A(経営者による分析)
3 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】(1) 経営成績等の状況の概要(財政状態及び経営成績の状況)当連結会計年度の業績につきましては、以下のとおりとなりました。資産の部につきましては、当連結会計年度中3兆6,399億円増加して、当連結会計年度末残高は306兆9,374億円となりました。主な内訳は、貸出金108兆909億円、現金預け金74兆7,136億円、有価証券59兆2,661億円となっております。負債の部につきましては、当連結会計年度中3兆33億円増加して、当連結会計年度末残高は289兆6,423億円となりました。主な内訳は、預金・譲渡性預金187兆1,670億円となっております。損益の状況につきましては、経常収益は前連結会計年度比884億円増加して、6兆680億円となりました。主な内訳は、資金運用収益が3兆949億円、役務取引等収益が1兆5,499億円となっております。また、経常費用は前連結会計年度比131億円減少して、4兆6,056億円となりました。主な内訳は、資金調達費用が1兆1,882億円、営業経費が2兆6,933億円となっております。この結果、経常利益は前連結会計年度比1,016億円増加して、1兆4,624億円となり、親会社株主に帰属する当期純利益は前連結会計年度比632億円増加して、9,896億円となりました。 (セグメント別の状況)当連結会計年度における主な報告セグメントの営業純益は、リテール事業本部で前連結会計年度比403億円増加して2,661億円、法人事業本部で前連結会計年度比300億円減少して4,224億円、国際事業本部で前連結会計年度比599億円減少して4,222億円、受託財産事業本部で前連結会計年度比88億円増加して698億円、市場事業本部で前連結会計年度比1,152億円減少して2,545億円となりました。なお、当連結会計年度より、事業本部間の粗利益・経費の配賦方法を変更しており、前連結会計年度のセグメント情報は、変更後の算定方法に基づいた数値で比較をしております。 (キャッシュ・フローの状況)キャッシュ・フローにつきましては、営業活動によるキャッシュ・フローは、特定取引負債の減少及び預け金(現金同等物を除く)の増加などにより、前連結会計年度比998億円収入が減少して、6兆9,131億円の収入となりました。投資活動によるキャッシュ・フローは、有価証券の取得による支出が増加したことなどにより、前連結会計年度比9兆4,734億円支出が増加して、5,658億円の支出となりました。また、財務活動によるキャッシュ・フローは、優先株式等の償還等による支出が減少したことなどにより、前連結会計年度比3,800億円支出が減少して、2,905億円の支出となりました。現金及び現金同等物の当連結会計年度末残高は、前連結会計年度末比5兆9,763億円増加して39兆9,447億円となりました。 当連結会計年度末の連結自己資本比率(バーゼルⅢ:国際統一基準)は、普通株式等Tier1比率12.58%、Tier1比率14.32%、総自己資本比率16.56%となりました。 ① 国内・海外別収支国内・海外別収支の内訳は次のとおりであります。当連結会計年度の資金運用収支・信託報酬・役務取引等収支・特定取引収支・その他業務収支の合計は国内が3兆2,174億円で前年度比586億円の減益、海外が1兆6,901億円で前年度比109億円の減益となり、合計では3兆8,542億円で前年度比1,575億円の減益となりました。 種類期別国内海外相殺消去額(△)合計金額(百万円)金額(百万円)金額(百万円)金額(百万円)資金運用収支前連結会計年度1,736,3151,051,541763,3692,024,487当連結会計年度1,702,9591,066,336862,4641,906,831うち資金運用収益前連結会計年度2,141,3731,680,454933,6932,888,134当連結会計年度2,233,0741,931,1531,069,2383,094,990うち資金調達費用前連結会計年度405,058628,913170,324863,647当連結会計年度530,115864,817206,7731,188,159信託報酬前連結会計年度115,04213,8656,857122,050当連結会計年度115,91513,6527,033122,533役務取引等収支前連結会計年度1,038,953464,455174,9181,328,490当連結会計年度1,042,159452,739167,7001,327,198うち役務取引等収益前連結会計年度1,349,883560,963378,8711,531,974当連結会計年度1,364,204550,155364,3661,549,993うち役務取引等費用前連結会計年度310,92996,508203,953203,484当連結会計年度322,04497,416196,665222,795特定取引収支前連結会計年度218,73897,32826,031290,035当連結会計年度208,92990,5897,046292,472うち特定取引収益前連結会計年度223,505139,56370,307292,761当連結会計年度211,822125,74644,075293,494うち特定取引費用前連結会計年度4,76642,23444,2752,725当連結会計年度2,89235,15737,0291,021その他業務収支前連結会計年度167,11073,985△5,648246,744当連結会計年度147,52266,8609,187205,195うちその他業務収益前連結会計年度427,633255,163106,859575,937当連結会計年度277,843175,91982,285371,477うちその他業務費用前連結会計年度260,523181,177112,507329,193当連結会計年度130,320109,05873,097166,281 (注) 1 「国内」とは、当社及び国内に本店を有する連結子会社(海外店を除く。以下、「国内連結子会社」という。)であります。「海外」とは、国内連結子会社の海外店及び海外に本店を有する連結子会社(以下、「海外連結子会社」という。)であります。2 「資金調達費用」は金銭の信託運用見合費用を控除して表示しております。3 「相殺消去額」とは、連結会社間の内部取引等に係る消去額合計であります。 ② 国内・海外別資金運用/調達の状況(ⅰ)国内国内における資金運用/調達の状況は次のとおりであります。当連結会計年度の国内の資金運用勘定平均残高は前年度比2兆9,505億円減少して178兆2,630億円となりました。利回りは0.07ポイント上昇し1.25%となり、受取利息合計は2兆2,330億円で前年度比917億円の増加となりました。資金調達勘定平均残高は前年度比11兆5,996億円増加して193兆8億円となりました。利回りは0.05ポイント上昇し0.27%となり、支払利息合計は5,301億円で前年度比1,250億円の増加となりました。 種類期別平均残高利息利回り金額(百万円)金額(百万円)(%)資金運用勘定前連結会計年度181,213,5562,141,3731.18当連結会計年度178,263,0112,233,0741.25うち貸出金前連結会計年度74,457,957828,3751.11当連結会計年度74,266,712890,7021.19うち有価証券前連結会計年度63,849,8401,225,8361.91当連結会計年度59,552,8531,231,0812.06うちコールローン及び買入手形前連結会計年度80,3575140.64当連結会計年度489,8097530.15うち買現先勘定前連結会計年度83,474△43△0.05当連結会計年度77,576△80△0.10うち債券貸借取引支払保証金前連結会計年度5,975,0881,0710.01当連結会計年度7,176,1131,6710.02うち預け金前連結会計年度31,882,77927,1830.08当連結会計年度32,280,58526,3870.08資金調達勘定前連結会計年度181,401,168405,0580.22当連結会計年度193,000,847530,1150.27うち預金前連結会計年度127,869,22450,8650.03当連結会計年度136,351,43063,5390.04うち譲渡性預金前連結会計年度3,719,0867840.02当連結会計年度3,771,5244090.01うちコールマネー及び売渡手形前連結会計年度2,785,734△452△0.01当連結会計年度3,542,195△345△0.00うち売現先勘定前連結会計年度12,676,89363,1320.49当連結会計年度9,577,66896,2901.00うち債券貸借取引受入担保金前連結会計年度9,191,7401,3180.01当連結会計年度7,187,8379120.01うちコマーシャル・ペーパー前連結会計年度3,99920.05当連結会計年度29,997160.05うち借用金前連結会計年度18,818,232136,4930.72当連結会計年度24,332,273163,7210.67 (注) 1 平均残高は、原則として日々の残高の平均に基づいて算出しておりますが、一部の連結子会社については、月末毎の残高等に基づく平均残高を利用しております。2 「国内」とは、当社及び国内連結子会社(海外店を除く)であります。3 資金運用勘定は無利息預け金の平均残高を、資金調達勘定は金銭の信託運用見合額の平均残高及び利息を、それぞれ控除して表示しております。 (ⅱ)海外海外における資金運用/調達の状況は次のとおりであります。当連結会計年度の海外の資金運用勘定平均残高は前年度比6,458億円増加して80兆156億円となりました。利回りは0.29ポイント上昇し2.41%となり、受取利息合計は1兆9,311億円で前年度比2,506億円の増加となりました。資金調達勘定平均残高は前年度比8,762億円増加して78兆8,894億円となりました。利回りは0.29ポイント上昇し1.09%となり、支払利息合計は8,648億円で前年度比2,359億円の増加となりました。 種類期別平均残高利息利回り金額(百万円)金額(百万円)(%)資金運用勘定前連結会計年度79,369,7171,680,4542.11当連結会計年度80,015,6031,931,1532.41うち貸出金前連結会計年度44,662,3161,171,4502.62当連結会計年度44,307,8031,301,9302.93うち有価証券前連結会計年度10,355,964226,3712.18当連結会計年度10,558,856223,2802.11うちコールローン及び買入手形前連結会計年度697,89910,4961.50当連結会計年度613,30611,5321.88うち買現先勘定前連結会計年度8,338,34449,3560.59当連結会計年度7,779,38064,6720.83うち債券貸借取引支払保証金前連結会計年度1,414,2735,6370.39当連結会計年度1,641,97610,8430.66うち預け金前連結会計年度9,437,74864,6550.68当連結会計年度10,138,239118,1971.16資金調達勘定前連結会計年度78,013,211628,9130.80当連結会計年度78,889,461864,8171.09うち預金前連結会計年度39,303,104253,6720.64当連結会計年度40,558,432365,8060.90うち譲渡性預金前連結会計年度6,790,73764,3260.94当連結会計年度7,037,63589,6661.27うちコールマネー及び売渡手形前連結会計年度342,8373,2880.95当連結会計年度514,2287,6841.49うち売現先勘定前連結会計年度10,483,36820,5130.19当連結会計年度9,881,62550,9810.51うち債券貸借取引受入担保金前連結会計年度119,7068860.74当連結会計年度225,4051,8060.80うちコマーシャル・ペーパー前連結会計年度1,888,63615,1710.80当連結会計年度2,152,82528,1831.30うち借用金前連結会計年度2,590,50231,2771.20当連結会計年度2,423,46533,2691.37 (注) 1 平均残高は、原則として日々の残高の平均に基づいて算出しておりますが、一部の連結子会社については、月末毎の残高等に基づく平均残高を利用しております。2 「海外」とは、国内連結子会社の海外店及び海外連結子会社であります。3 資金運用勘定は無利息預け金の平均残高を、資金調達勘定は金銭の信託運用見合額の平均残高及び利息を、それぞれ控除して表示しております。 (ⅲ)合計 種類期別平均残高利息利回り(%)小計(百万円)相殺消去額(△)(百万円)合計(百万円)小計(百万円)相殺消去額(△)(百万円)合計(百万円)資金運用勘定前連結会計年度260,583,27327,171,080233,412,1933,821,828933,6932,888,1341.23当連結会計年度258,278,61428,646,184229,632,4294,164,2281,069,2383,094,9901.34うち貸出金前連結会計年度119,120,2738,375,255110,745,0181,999,826137,7361,862,0891.68当連結会計年度118,574,5169,430,660109,143,8562,192,632158,7412,033,8911.86うち有価証券前連結会計年度74,205,80413,708,23260,497,5721,452,207776,773675,4341.11当連結会計年度70,111,70914,083,00356,028,7061,454,362876,114578,2471.03うちコールローン及び買入手形前連結会計年度778,257196,419581,83711,01148710,5231.80当連結会計年度1,103,116544,495558,62012,2861,50910,7761.92うち買現先勘定前連結会計年度8,421,8191,391,5267,030,29249,3122,48146,8310.66当連結会計年度7,856,957992,3666,864,59064,5924,00160,5900.88うち債券貸借取引支払保証金前連結会計年度7,389,362885,4696,503,8926,7094626,2460.09当連結会計年度8,818,090518,3778,299,71212,51430412,2090.14うち預け金前連結会計年度41,320,5272,301,15739,019,37091,83912,09279,7460.20当連結会計年度42,418,8242,775,78339,643,041144,58520,994123,5910.31資金調達勘定前連結会計年度259,414,37914,261,976245,152,4031,033,972170,324863,6470.35当連結会計年度271,890,30915,608,605256,281,7031,394,932206,7731,188,1590.46うち預金前連結会計年度167,172,3292,392,565164,779,764304,5377,963296,5740.17当連結会計年度176,909,8622,767,982174,141,880429,34615,538413,8070.23うち譲渡性預金前連結会計年度10,509,82413,32410,496,49965,11010265,0080.61当連結会計年度10,809,1609,76610,799,39390,0755690,0190.83うちコールマネー及び売渡手形前連結会計年度3,128,57190,8463,037,7252,8367922,0430.06当連結会計年度4,056,424521,9823,534,4427,3382,4794,8590.13うち売現先勘定前連結会計年度23,160,2621,256,64821,903,61383,6462,24681,4000.37当連結会計年度19,459,2941,026,21118,433,082147,2724,443142,8290.77うち債券貸借取引受入担保金前連結会計年度9,311,446998,9938,312,4532,2041002,1040.02当連結会計年度7,413,242533,9386,879,3042,7191082,6110.03うちコマーシャル・ペーパー前連結会計年度1,892,6353,1991,889,43615,173115,1720.80当連結会計年度2,182,82316,7982,166,02428,199828,1901.30うち借用金前連結会計年度21,408,7358,232,98513,175,749167,770133,62934,1400.25当連結会計年度26,755,7399,347,75617,407,982196,991158,20338,7880.22 (注) 「相殺消去額」とは、連結会社間の内部取引等に係る消去額合計であります。 ③ 国内・海外別役務取引の状況国内及び海外の役務取引等収支の状況は次のとおりであります。当連結会計年度の国内の役務取引は、役務取引等収益が1兆3,642億円で前年度比143億円の増収、役務取引等費用が3,220億円で前年度比111億円増加した結果、役務取引等収支では、前年度比32億円増加して1兆421億円となりました。海外の役務取引は、役務取引等収益が5,501億円で前年度比108億円の減収、役務取引等費用が974億円で前年度比9億円増加した結果、役務取引等収支では、前年度比117億円減少して4,527億円となりました。この結果、役務取引等収支合計では前年度比12億円減少して1兆3,271億円となりました。 種類期別国内海外相殺消去額(△)合計金額(百万円)金額(百万円)金額(百万円)金額(百万円)役務取引等収益前連結会計年度1,349,883560,963378,8711,531,974当連結会計年度1,364,204550,155364,3661,549,993うち為替業務前連結会計年度151,46313,1592,394162,228当連結会計年度152,02013,1632,449162,734うちその他商業銀行業務前連結会計年度273,078271,11557,391486,802当連結会計年度261,152250,72256,766455,109うち信託関連業務前連結会計年度91,005―4,42986,576当連結会計年度92,708―4,71787,991うち保証業務前連結会計年度111,84332,52341,519102,847当連結会計年度120,39833,70844,056110,049うち証券関連業務前連結会計年度165,04558,29326,300197,039当連結会計年度175,31971,34223,143223,518役務取引等費用前連結会計年度310,92996,508203,953203,484当連結会計年度322,04497,416196,665222,795うち為替業務前連結会計年度33,84010,00441943,424当連結会計年度33,59211,77739944,970 (注) 1 「国内」とは、当社及び国内連結子会社(海外店を除く)であります。「海外」とは、国内連結子会社の海外店及び海外連結子会社であります。2 「その他商業銀行業務」には、預金・貸出業務、代理業務、保護預り・貸金庫業務等を含んでおります。3 「相殺消去額」とは、連結会社間の内部取引等に係る消去額合計であります。 ④ 国内・海外別特定取引の状況(ⅰ)特定取引収益・費用の内訳国内及び海外の特定取引収支の状況は次のとおりであります。当連結会計年度の国内の特定取引は、特定取引収益が2,118億円で前年度比116億円の減収、特定取引費用が28億円で前年度比18億円減少した結果、特定取引収支では、前年度比98億円減少して2,089億円となりました。海外の特定取引は、特定取引収益が1,257億円で前年度比138億円の減収、特定取引費用が351億円で前年度比70億円減少した結果、特定取引収支では、前年度比67億円減少して905億円となりました。この結果、特定取引収支合計では前年度比24億円増加して2,924億円となりました。 種類期別国内海外相殺消去額(△)合計金額(百万円)金額(百万円)金額(百万円)金額(百万円)特定取引収益前連結会計年度223,505139,56370,307292,761当連結会計年度211,822125,74644,075293,494うち商品有価証券収益前連結会計年度164,78424,42022,492166,711当連結会計年度159,33249,23128,385180,178うち特定取引有価証券収益前連結会計年度1,392△733658―当連結会計年度――――うち特定金融派生商品収益前連結会計年度56,581115,87646,597125,859当連結会計年度51,58076,51414,964113,131うちその他の特定取引収益前連結会計年度7480557190当連結会計年度909―725184特定取引費用前連結会計年度4,76642,23444,2752,725当連結会計年度2,89235,15737,0291,021うち商品有価証券費用前連結会計年度―22,59422,594―当連結会計年度―25,76125,761―うち特定取引有価証券費用前連結会計年度―3,3846582,725当連結会計年度1,029△8―1,021うち特定金融派生商品費用前連結会計年度4,76615,69820,465―当連結会計年度1,8638,67810,541―うちその他の特定取引費用前連結会計年度―557557―当連結会計年度―725725― (注) 1 「国内」とは、当社及び国内連結子会社(海外店を除く)であります。「海外」とは、国内連結子会社の海外店及び海外連結子会社であります。2 「相殺消去額」とは、連結会社間の内部取引等に係る消去額合計であります。 (ⅱ)特定取引資産・負債の内訳(末残)国内及び海外の特定取引の状況は次のとおりであります。当連結会計年度末の国内の特定取引資産は、前年度比2兆655億円減少して10兆9,370億円、特定取引負債は、前年度比2兆3,782億円減少して8兆2,718億円となりました。海外の特定取引資産は、前年度比3兆8,362億円減少して5兆7,042億円、特定取引負債は、前年度比4兆4,872億円減少して3兆9,851億円となりました。 種類期別国内海外相殺消去額(△)合計金額(百万円)金額(百万円)金額(百万円)金額(百万円)特定取引資産前連結会計年度13,002,5719,540,5381,496,74221,046,367当連結会計年度10,937,0665,704,2701,394,17915,247,156うち商品有価証券前連結会計年度2,511,4391,775,758△64,6254,351,823当連結会計年度1,501,9282,491,450△77,2874,070,666うち商品有価証券派生商品前連結会計年度189,66063,91535,939217,636当連結会計年度217,25363,62242,043238,832うち特定取引有価証券前連結会計年度―1,872―1,872当連結会計年度32,8391,083―33,923うち特定取引有価証券派生商品前連結会計年度2,919――2,919当連結会計年度3,261――3,261うち特定金融派生商品前連結会計年度8,179,8427,629,2431,442,45314,366,632当連結会計年度7,057,9583,071,4701,356,3028,773,126うちその他の特定取引資産前連結会計年度2,118,70869,74882,9742,105,482当連結会計年度2,123,82476,64373,1212,127,346特定取引負債前連結会計年度10,650,0708,472,4181,421,87117,700,617当連結会計年度8,271,8173,985,1901,358,08310,898,924うち売付商品債券前連結会計年度2,135,6071,057,85012,2633,181,194当連結会計年度1,189,1921,212,273△1,1142,402,579うち商品有価証券派生商品前連結会計年度159,68376,87636,036200,522当連結会計年度197,86170,15242,898225,115うち特定取引有価証券派生商品前連結会計年度1,49615―1,511当連結会計年度947――947うち特定金融派生商品前連結会計年度8,353,2837,333,7951,373,57014,313,507当連結会計年度6,866,4612,691,6251,316,2998,241,787うちその他の特定取引負債前連結会計年度―3,880―3,880当連結会計年度17,35411,139―28,493 (注) 1 「国内」とは、当社及び国内連結子会社(海外店を除く)であります。「海外」とは、国内連結子会社の海外店及び海外連結子会社であります。2 「相殺消去額」とは、連結会社間の内部取引等に係る消去額合計であります。 ⑤ 国内・海外別預金残高の状況○ 預金の種類別残高(末残) 種類期別国内海外相殺消去額(△)合計金額(百万円)金額(百万円)金額(百万円)金額(百万円)預金合計前連結会計年度134,821,38738,874,0542,965,220170,730,221当連結会計年度139,104,41541,820,7933,612,898177,312,310うち流動性預金前連結会計年度93,354,15422,119,4671,349,484114,124,138当連結会計年度99,211,00923,246,6231,293,347121,164,284うち定期性預金前連結会計年度34,257,59516,700,8571,141,97449,816,478当連結会計年度33,675,56018,511,6872,295,75649,891,491うちその他前連結会計年度7,209,63753,729473,7616,789,604当連結会計年度6,217,84562,48223,7946,256,534譲渡性預金前連結会計年度3,907,8357,442,4068,67011,341,571当連結会計年度3,418,2956,448,99812,5529,854,742総合計前連結会計年度138,729,22246,316,4612,973,890182,071,793当連結会計年度142,522,71148,269,7923,625,451187,167,052 (注) 1 「国内」とは、当社及び国内連結子会社(海外店を除く)であります。「海外」とは、国内連結子会社の海外店及び海外連結子会社であります。2 流動性預金=当座預金+普通預金+貯蓄預金+通知預金3 定期性預金=定期預金+定期積金4 「相殺消去額」とは、連結会社間の内部取引等に係る消去額合計であります。 ⑥ 国内・海外別貸出金残高の状況(ⅰ)業種別貸出状況(末残・構成比) 業種別前連結会計年度当連結会計年度金額(百万円)構成比(%)金額(百万円)構成比(%)国内(除く特別国際金融取引勘定分)65,915,519100.0064,874,927100.00製造業10,584,03016.069,616,78714.82建設業766,7661.16736,3401.14卸売業、小売業6,474,3969.826,446,8169.94金融業、保険業6,464,3009.816,437,9809.92不動産業、物品賃貸業10,969,35416.6411,073,02517.07各種サービス業2,582,5573.922,762,3824.26その他28,074,11242.5927,801,59342.85海外及び特別国際金融取引勘定分43,089,712100.0043,216,066100.00政府等886,8412.06790,9241.83金融機関10,520,82424.429,950,07723.02その他31,682,04573.5232,475,06475.15合計109,005,231―108,090,994― (注) 「国内」とは、当社及び国内連結子会社(海外店を除く)であります。「海外」とは、国内連結子会社の海外店及び海外連結子会社であります。 (ⅱ)特定海外債権等残高 期別国別金額(百万円)前連結会計年度エジプト3,423モンゴル269アルゼンチン120エクアドル2合計3,816(資産の総額に対する割合)(0.00%)当連結会計年度ラオス32,664アンゴラ3,264エジプト2,753モンゴル248エクアドル1合計38,933(資産の総額に対する割合)(0.01%) (注) 特定海外債権等は、国内銀行連結子会社の特定海外債権引当勘定の引当対象とされる債権、並びに当該引当勘定の引当対象国に対する海外連結子会社の債権のうち、当該引当勘定の引当対象に準ずる債権であります。 ⑦ 国内・海外別有価証券の状況○ 有価証券残高(末残) 種類期別国内海外相殺消去額(△)合計金額(百万円)金額(百万円)金額(百万円)金額(百万円)国債前連結会計年度25,204,99814,353107,78525,111,566当連結会計年度22,901,811757,045107,48723,551,369地方債前連結会計年度1,009,875――1,009,875当連結会計年度1,536,392――1,536,392社債前連結会計年度2,678,599250,500260,5232,668,576当連結会計年度3,003,753250,500260,5602,993,693株式前連結会計年度6,179,235507198,8185,980,924当連結会計年度6,572,370337194,1746,378,533その他の証券前連結会計年度17,961,4579,475,4442,768,94824,667,953当連結会計年度18,102,0659,378,9842,674,86724,806,181合計前連結会計年度53,034,1679,740,8053,336,07559,438,897当連結会計年度52,116,39210,386,8663,237,08959,266,170 (注) 1 「国内」とは、当社及び国内連結子会社(海外店を除く)であります。「海外」とは、国内連結子会社の海外店及び海外連結子会社であります。2 「その他の証券」には、外国債券及び外国株式を含んでおります。3 「相殺消去額」とは、連結会社間の内部取引等に係る消去額合計であります。 (参考)自己資本比率は、銀行法第52条の25の規定に基づき、銀行持株会社が銀行持株会社及びその子会社の保有する資産等に照らしそれらの自己資本の充実の状況が適当であるかどうかを判断するための基準(平成18年金融庁告示第20号)に定められた算式に基づき、連結ベースについて算出しております。当社は、国際統一基準を適用のうえ、信用リスク・アセットの算出においては先進的内部格付手法、オペレーショナル・リスク相当額の算出においては先進的計測手法を採用するとともに、マーケット・リスク規制を導入しております。 連結自己資本比率(国際統一基準) (単位:億円、%) 平成30年3月31日1. 連結総自己資本比率(4/7)16.562. 連結Tier1比率(5/7)14.323. 連結普通株式等Tier1比率(6/7)12.584. 連結における総自己資本の額187,9545. 連結におけるTier1資本の額162,5176. 連結における普通株式等Tier1資本の額142,8497. リスク・アセットの額1,134,6368. 連結総所要自己資本額90,770 (注) 当社のモルガン・スタンレーに対する出資の大半(平成30年3月末基準:14,987億円)は、ダブルギアリングによる自己資本控除額を算出する際の対象資産から除外しています。この取り扱いは、金融庁長官の承認を受けたものであり、平成25年3月31日から平成35年3月30日の期間(ただし、平成31年3月31日以降は対象金額が毎年20%ずつ逓減)に限る取り扱いです。 (生産、受注及び販売の状況)「生産、受注及び販売の状況」は、銀行持株会社としての業務の性格上、該当する情報がないため記載しておりません。 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容当連結会計年度の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析は、以下のとおりであります。なお、本項に記載した将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループ(当社及び連結子会社)が判断したものであり、リスクと不確実性を内包しているため、将来生じる実際の結果と大きく異なる可能性もありますので、ご留意下さい。また、当社の子会社である株式会社三菱東京UFJ銀行(以下、「三菱東京UFJ銀行」といいます。)は、平成30年4月1日株式会社三菱UFJ銀行(以下、「三菱UFJ銀行」といいます。)に商号変更しております。 当連結会計年度の連結業務純益(一般貸倒引当金繰入前・信託勘定償却前)は、前連結会計年度比1,854億円減少して1兆2,328億円となりました。また、親会社株主に帰属する当期純利益は632億円増加して9,896億円となりました。 当社グループは、お客さまの様々な金融ニーズに対応するため、既存の業態の枠を超え、グループ一体となって金融商品・サービスを提供するグループ融合型の組織体制を構築しており、グループ各社の連携のもと一元的な戦略を定め事業を推進する事業本部制度を導入しております。当連結会計年度における事業本部別の事業の取組みは次の通りです。 (リテール事業本部)主要施策の1つである「貯蓄から資産形成へ」の取組みに関しては、お客さまのライフステージに応じた資産運用ニーズや資産形成ニーズへの対応を強化しました。昨年11月より三菱東京UFJ銀行の全店でファンドラップの取扱いを開始しました。また、今年1月から「つみたてNISA」の取扱いも開始しました。その他のつみたて商品も伸長し、預かり資産残高は前連結会計年度末比約0.6兆円増加の26.4兆円となりました。「個人消費の活性化」への貢献に関しては、お客さまの多様な決済ニーズにお応えするため、デビットカードのラインアップ拡充に向けて、昨年11月より「三菱UFJ-JCBデビット」の取扱いを開始しました。 (法人事業本部)大企業のお客さま向けビジネスでは、M&A関連のイベントファイナンスが好調でした。また、株式・債券の引受けでトップクラスの実績を残しました。中堅・中小企業のお客さま向けビジネスでは、企業の成長段階に応じて、事業の円滑な承継や成長戦略に資する資本戦略提案に注力しました。また、大規模商談会や特定のニーズにフォーカスしたテーマ別商談会を開催しました。大阪で実施した大規模商談会には、中国、インドネシア、マレーシアなどから投資誘致機関が参加したほか、米国のMUFGユニオンバンク、タイのアユタヤ銀行もブースを出展し、多くの参加企業からご好評をいただきました。 (国際事業本部)アジア・オセアニアにおける成長戦略の一環として、三菱東京UFJ銀行は昨年12月にインドネシアの大手商業銀行であるバンクダナモンへの戦略出資を発表し、19.9%の株式を取得しました。今後、関連当局による許認可取得等を前提に、更に2回にわたって追加の株式取得を実行する予定であり、完了すれば三菱UFJ銀行はバンクダナモン株式のマジョリティを取得する見込みです。バンクダナモンへの戦略出資を通じ、インドネシアにおいて確固たる事業基盤を構築するとともに、アジア・オセアニアにおけるネットワークを強化し、更なる発展と成長加速をめざします。 (受託財産事業本部)グローバルの分野では、資産管理領域で「MUFGインベスターサービス」ブランドの下、グローバルな運用機関に対して、各種サービスをワンストップで提供するなど、お客さまの多様化するニーズにお応えする体制を整えました。また、資産運用領域では、MUFGのグローバルなネットワークを活用し、顧客基盤の拡大を進めました。年金の分野では、年金信託残高でトップクラスのシェアを維持し、確定拠出年金でも資産管理残高・運用商品販売残高を伸ばしました。また、世界最大規模の機関投資家より、国内不動産の運用受託機関に選定されるなど伝統商品以外の領域にも積極的に取組みました。投資信託の分野では、三菱UFJ国際投信が提供する「つみたてNISA」適格商品数が業界で最多となるなど、「貯蓄から資産形成へ」の流れを推進する取組みに注力しました。 (市場事業本部)銀行と証券会社のセールス機能と国内外トレーディング機能の一体運営が本格的にスタートしました。事業法人から機関投資家のお客さままで、ワンストップで質の高いサービスや商品をグローバルに提供しました。ALM業務では、米ドルのグローバルな一元管理・外貨流動性管理の更なる強化など、グループ一体で環境変化への対応力強化・バランスシート運営高度化に取組みました。また、ICT・Fintechを活用した事業基盤の強化も進めました。 当社グループは、引続き国内にしっかりと軸足を置きつつ、グローバルな成長を取込みながら、事業モデルの変革を着実に進め、お客さま・株主・役職員をはじめとするステークホルダーの皆さまの期待に応えてまいります。 当連結会計年度における主な項目は、以下のとおりであります。 前連結会計年度(A)(億円)当連結会計年度(B)(億円)前連結会計年度比(B-A)(億円)資金運用収益①28,88130,9492,068資金調達費用(金銭の信託運用見合費用控除後)②8,63611,8813,245信託報酬③1,2201,2254 うち信託勘定償却④△0―0役務取引等収益⑤15,31915,499180役務取引等費用⑥2,0342,227193特定取引収益⑦2,9272,9347特定取引費用⑧2710△17その他業務収益⑨5,7593,714△2,044その他業務費用⑩3,2911,662△1,629連結業務粗利益 (=①-②+③+⑤-⑥+⑦-⑧+⑨-⑩)⑪40,11838,542△1,575営業経費(臨時費用控除後)⑫25,93526,214278連結業務純益(一般貸倒引当金繰入前・信託勘定償却前=⑪+④-⑫) 14,18212,328△1,854その他経常費用のうち一般貸倒引当金繰入額(△は戻入益) ⑬2,102―△2,102連結業務純益(=⑪-⑫-⑬) 12,07912,328248その他経常収益⑭5,6876,355668 うち株式等売却益 1,7181,74627 うち償却債権取立益 644788143資金調達費用(金銭の信託運用見合費用) ⑮000営業経費(臨時費用)⑯69971819その他経常費用(一般貸倒引当金繰入額控除後) ⑰3,4593,340△119 うち与信関係費用 1461,9381,791 うち株式等売却損 443344△99 うち株式等償却 257044臨時損益(=⑭-⑮-⑯-⑰) 1,5272,296768経常利益 13,60714,6241,016特別損益 △575△53044 うち減損損失 △101△761△659税金等調整前当期純利益 13,03214,0931,061法人税等(△) 3,4213,134△287非支配株主に帰属する当期純利益(△) 3461,062716親会社株主に帰属する当期純利益 9,2649,896632 ① 経営成績の分析(ⅰ)主な収支連結業務粗利益は前連結会計年度比1,575億円減少して3兆8,542億円となりました。海外預貸金収益が堅調に推移した一方、国内預貸金収益や債券利息等が減少したことにより、資金運用収支は同1,176億円減少しました。役務取引等収支及び特定取引収支は同略不変となった一方、国債等債券関係損益の減少によりその他業務収支は同415億円減少しました。一方、営業経費(臨時費用控除後)は同278億円増加しました。連結業務純益(一般貸倒引当金繰入前・信託勘定償却前)は同1,854億円減少し、1兆2,328億円となりました。 前連結会計年度(A)(億円)当連結会計年度(B)(億円)前連結会計年度比(B-A)(億円)資金運用収支 20,24419,068△1,176 資金運用収益 ①28,88130,9492,068 資金調達費用(金銭の信託運用見合費用控除後)②8,63611,8813,245信託報酬③1,2201,2254 うち信託勘定償却④△0―0役務取引等収支 13,28413,271△12 役務取引等収益⑤15,31915,499180 役務取引等費用⑥2,0342,227193特定取引収支 2,9002,92424 特定取引収益⑦2,9272,9347 特定取引費用⑧2710△17その他業務収支 2,4672,051△415 その他業務収益⑨5,7593,714△2,044 その他業務費用⑩3,2911,662△1,629連結業務粗利益 (=①-②+③+⑤-⑥+⑦-⑧+⑨-⑩)⑪40,11838,542△1,575営業経費(臨時費用控除後)⑫25,93526,214278連結業務純益(一般貸倒引当金繰入前・信託勘定償却前=⑪+④-⑫) 14,18212,328△1,854 (ⅱ)与信関係費用総額与信関係費用総額は、一般貸倒引当金繰入額が減少したことを主因に、前連結会計年度比1,092億円減少し、461億円の費用計上となりました。 前連結会計年度(A)(億円)当連結会計年度(B)(億円)前連結会計年度比(B-A)(億円)信託報酬のうち信託勘定償却①△0―0その他経常費用のうち一般貸倒引当金繰入額(△は戻入益)②2,102―△2,102その他経常費用のうち与信関係費用③1461,9381,791 貸出金償却 1,3641,611247 個別貸倒引当金繰入額 △1,815―1,815 その他の与信関係費用 597326△271その他経常収益のうち貸倒引当金戻入益④―602602その他経常収益のうち償却債権取立益⑤644788143その他経常収益のうち偶発損失引当金戻入益(与信関連)⑥―――その他経常収益のうちその他の与信関係費用⑦508636与信関係費用総額(=①+②+③-④-⑤-⑥-⑦) 1,553461△1,092 (ⅲ)株式等関係損益株式等関係損益は、政策保有株式の売却進捗により前連結会計年度比82億円増加し、1,331億円となりました。 前連結会計年度(A)(億円)当連結会計年度(B)(億円)前連結会計年度比(B-A)(億円)株式等関係損益 1,2491,33182 その他経常収益のうち株式等売却益 1,7181,74627 その他経常費用のうち株式等売却損 443344△99 その他経常費用のうち株式等償却 257044 ② 財政状態の分析(ⅰ)貸出金(銀行勘定+信託勘定)貸出金は、国内店の政府等向け貸出や住宅ローンが減少したことや、為替影響により海外店が減少したことにより、前連結会計年度末比8,117億円減少して108兆3,977億円となりました。 前連結会計年度末(A)(億円)当連結会計年度末(B)(億円)前連結会計年度末比(B-A)(億円)貸出金残高(末残) 1,092,0941,083,977△8,117うち国内店(除くグループ銀行の持株会社宛貸出金) 650,457645,118△5,338 うち住宅ローン 157,202154,539△2,663うち海外店 284,844272,639△12,204うち国内子会社〔アコム〕 10,19710,782585うち国内子会社〔三菱UFJニコス〕 2,4492,205△243うち海外子会社〔MUAH〕 88,02988,09060うち海外子会社〔アユタヤ銀行〕 36,62840,2243,596 ○リスク管理債権の状況当社グループのリスク管理債権(除く信託勘定)は、前連結会計年度末比2,674億円減少して1兆2,717億円となりました。貸出金残高に対するリスク管理債権(除く信託勘定)の比率は、同0.23ポイント低下して1.17%となりました。債権区分別では、破綻先債権額が同38億円増加しましたが、延滞債権額が同1,231億円、3ヵ月以上延滞債権額が同171億円、貸出条件緩和債権額が同1,310億円それぞれ減少しました。 部分直接償却後 未収利息不計上基準(資産の自己査定基準) 前連結会計年度末(A)(億円)当連結会計年度末(B)(億円)前連結会計年度末比(B-A)(億円) 破綻先債権額46450338 延滞債権額7,3816,149△1,231リスク管理債権3ヵ月以上延滞債権額463291△171 貸出条件緩和債権額7,0835,772△1,310 合計15,39212,717△2,674 貸出金残高(末残) 1,090,0521,080,909△9,142 前連結会計年度末(A)当連結会計年度末(B)前連結会計年度末比(B-A) 破綻先債権額0.04%0.04%0.00% 延滞債権額0.67%0.56%△0.10%貸出金残高比率3ヵ月以上延滞債権額0.04%0.02%△0.01% 貸出条件緩和債権額0.64%0.53%△0.11% 合計1.41%1.17%△0.23% ○リスク管理債権のセグメント情報地域別セグメント情報 前連結会計年度末(A)(億円)当連結会計年度末(B)(億円)前連結会計年度末比(B-A)(億円)国内10,6478,870△1,776海外4,7453,846△898アジア1,4231,558134インドネシア598627シンガポール145143△1タイ1,0651,259193香港274その他15061△89米州2,1601,575△585欧州、中近東他1,160713△447合計15,39212,717△2,674 (注) 「国内」「海外」は債務者の所在地により区分しております。 業種別セグメント情報 前連結会計年度末(A)(億円)当連結会計年度末(B)(億円)前連結会計年度末比(B-A)(億円)国内10,6478,870△1,776製造業4,2533,295△958建設業162126△36卸売業、小売業1,3571,146△211金融業、保険業792不動産業、物品賃貸業673499△174各種サービス業519429△89その他23825618消費者3,4343,106△327海外4,7453,846△898金融機関7637△39商工業3,2952,995△299その他1,372813△559合計15,39212,717△2,674 (注) 「国内」「海外」は債務者の所在地により区分しております。 [ご参考]元本補てん契約のある信託勘定 ○リスク管理債権の状況直接償却(実施後)延滞債権基準(延滞期間基準) 前連結会計年度末(A)(億円)当連結会計年度末(B)(億円)前連結会計年度末比(B-A)(億円) 破綻先債権額00△0 延滞債権額00△0リスク管理債権3ヵ月以上延滞債権額00△0 貸出条件緩和債権額22△0 合計22△0 貸出金残高(末残) 182161△21 ○リスク管理債権のセグメント情報地域別セグメント情報 前連結会計年度末(A)(億円)当連結会計年度末(B)(億円)前連結会計年度末比(B-A)(億円)国内22△0 業種別セグメント情報 前連結会計年度末(A)(億円)当連結会計年度末(B)(億円)前連結会計年度末比(B-A)(億円)国内22△0製造業―――建設業―――卸売業、小売業―――金融業、保険業―――不動産業21△0物品賃貸業―――各種サービス業―――その他―――消費者000合計22△0 [ご参考]金融再生法開示債権の状況 金融再生法開示債権は、前連結会計年度末比2,475億円減少して9,257億円となりました。また、開示債権比率は、同0.22ポイント低下して0.88%となりました。債権区分別では、破産更生債権及びこれらに準ずる債権が同9億円減少、危険債権が同821億円減少、また、要管理債権が同1,644億円減少しております。当連結会計年度末の開示債権の保全状況は、開示債権合計9,257億円に対し、貸倒引当金による引当が2,805億円、担保・保証等による保全が4,694億円であり、開示債権全体の保全率は81.01%となっております。不良債権処理に関しましては、従来から重要課題として取組んでおり、今後とも償却・売却等による最終処理、又は再建可能な先の正常化を図ることで、不良債権残高を削減したいと考えております。 金融再生法開示債権[2行合算+信託勘定]債権区分開示残高(A)(億円)貸倒引当金(B)(億円)うち担保・保証等による保全額(C)(億円)非保全部分に対する引当率(B)/[(A)-(C)]保全率[(B)+(C)]/(A)破産更生債権及びこれらに準ずる債権1,188791,108――――100.00%(1,198)(107)(1,090)(100.00%)危険債権3,4419561,73878.29%(4,262)(1,049)(2,442)(81.90%)要管理債権4,6271,7691,84778.15%(6,271)(2,359)(2,354)(75.15%)小計9,2572,8054,69481.01%(11,732)(3,516)(5,886)(80.14%)正常債権1,037,400――――――――――――――――(1,042,406)合計1,046,657――――――――――――――――(1,054,138)開示債権比率0.88%――――――――――――――――(1.11%) (注) 上段は当連結会計年度末の計数、下段(カッコ書き)は前連結会計年度末の計数を掲載しております。「2行合算」とは、株式会社三菱東京UFJ銀行と三菱UFJ信託銀行株式会社の単体数値の単純合計を示しております。 (ⅱ)有価証券その他有価証券は、国債が前連結会計年度末比1兆5,600億円減少した一方、その他の証券が同9,160億円増加したことなどにより、同5,841億円増加して、55兆3,973億円となりました。 前連結会計年度末(A)(億円)当連結会計年度末(B)(億円)前連結会計年度末比(B-A)(億円)満期保有目的の債券35,60835,930322その他有価証券548,131553,9735,841国債240,106224,505△15,600地方債10,09815,3635,265社債26,68329,9363,253株式51,64655,4103,763その他の証券219,596228,7569,160 (注) 「その他の証券」には、外国債券及び外国株式を含んでおります。 (ⅲ)繰延税金資産繰延税金資産の純額は、前連結会計年度末比1,599億円減少して△7,787億円となりました。2行合算の発生原因別では、繰延税金資産は貸倒引当金の減少を主因に同194億円減少して5,599億円となりました。また、繰延税金負債は、その他有価証券評価差額金の増加を主因に同779億円増加して1兆2,427億円となりました。 前連結会計年度末(A)(億円)当連結会計年度末(B)(億円)前連結会計年度末比(B-A)(億円)繰延税金資産の純額△6,188△7,787△1,599 (注) 連結財務諸表上の繰延税金資産から繰延税金負債を差し引いたものです。 発生原因別内訳(2行合算) 前連結会計年度末(A)(億円)当連結会計年度末(B)(億円)前連結会計年度末比(B-A)(億円)繰延税金資産5,7945,599△194貸倒引当金2,6222,065△557有価証券有税償却1,0941,050△44その他3,6443,988344評価性引当額(△)1,5671,50463繰延税金負債11,64812,427779その他有価証券評価差額金8,9119,906995その他2,7372,521216繰延税金資産の純額△5,854△6,828△974 (注) 「2行合算」とは、株式会社三菱東京UFJ銀行と三菱UFJ信託銀行株式会社の単体数値の単純合計を示しております。 (ⅳ)預金(2行合算)預金(2行合算)は、国内個人預金が前連結会計年度末比2兆2,092億円、国内法人預金その他が同2兆843億円、海外店が1兆260億円増加した結果、同5兆3,009億円増加して160兆7,997億円となりました。 前連結会計年度末(A)(億円)当連結会計年度末(B)(億円)前連結会計年度末比(B-A)(億円)預金1,554,9871,607,99753,009うち国内個人預金730,933753,02522,092うち国内法人預金その他610,503631,34620,843うち海外店206,965217,22610,260 (注) 1 「2行合算」とは、株式会社三菱東京UFJ銀行と三菱UFJ信託銀行株式会社の単体数値の単純合計を示しております。2 譲渡性預金及び特別国際金融取引勘定分を除いております。 (ⅴ)純資産の部純資産の部合計は、利益剰余金が前連結会計年度末比7,861億円、その他の包括利益累計額合計が同1,824億円それぞれ増加した一方、資本剰余金が自己株式の償却を主因に同2,152億円、非支配株主持分が同1,075億円それぞれ減少した結果、同6,366億円増加の17兆2,950億円となりました。 前連結会計年度末(A)(億円)当連結会計年度末(B)(億円)前連結会計年度末比(B-A)(億円)純資産の部合計166,583172,9506,366株主資本合計123,188128,8085,619資本金21,41521,415―資本剰余金14,12011,968△2,152利益剰余金92,785100,6467,861自己株式△5,132△5,221△88その他の包括利益累計額合計29,61331,4381,824うちその他有価証券評価差額金21,84523,8822,036うち為替換算調整勘定5,5834,995△587新株予約権42△1非支配株主持分13,77712,701△1,075 ③ セグメント別の状況「(1)経営成績等の状況の概要 (財政状態及び経営成績の状況)」に記載しております。 ④ キャッシュ・フローの状況の分析「(1)経営成績等の状況の概要 (キャッシュ・フローの状況)」に記載しております。 ⑤ 自己資本比率(国際統一基準)総自己資本比率は、前連結会計年度末比0.70ポイント上昇し16.56%となりました。また、Tier1比率は同0.95ポイント上昇し14.32%、普通株式等Tier1比率は同0.82ポイント上昇して12.58%となりました。 前連結会計年度末(A)(億円)当連結会計年度末(B)(億円)前連結会計年度末比(B-A)(億円)総自己資本比率(=①÷④) 15.85%16.56%0.70%Tier1比率(=②÷④) 13.36%14.32%0.95%普通株式等Tier1比率(=③÷④) 11.76%12.58%0.82%総自己資本の額①180,761187,9547,193Tier1資本の額②152,324162,51710,192普通株式等Tier1資本の額③134,138142,8498,710リスク・アセットの額④1,139,8631,134,636△5,227総所要自己資本額(=④×8%) 91,18990,770△418 (注) 自己資本比率は、銀行法第52条の25の規定に基づく平成18年金融庁告示第20号に定められた算式に基づき算出しております。
経営方針・経営戦略
3 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】(1) 経営方針当社グループでは、グループとしてどのような使命を持ち、どのような姿をめざすのかを明確にし、お客さま・社会の期待に一丸となって応えていくための共通の指針として、以下の経営ビジョンを制定しております。当社グループ役職員は、「信頼・信用」、「プロフェッショナリズムとチームワーク」、「成長と挑戦」の3つの価値観を共有し、「世界に選ばれる、信頼のグローバル金融グループ」をめざしてまいります。 [経営ビジョン] 私たちの使命いかなる時代にあっても決して揺らぐことなく、常に世界から信頼される存在であること。時代の潮流をとらえ、真摯にお客さまと向き合い、その期待を超えるクオリティで応え続けること。長期的な視点で、お客さまと末永い関係を築き、共に持続的な成長を実現すること。そして、日本と世界の健全な発展を支える責任を胸に、社会の確かな礎となること。それが、私たちの使命です。 中長期的にめざす姿世界に選ばれる、信頼のグローバル金融グループ1. お客さまの期待を超えるクオリティを、グループ全員の力で2. お客さま・社会を支え続ける、揺るぎない存在に3. 世界に選ばれる、アジアを代表する金融グループへ 共有すべき価値観1. 「信頼・信用」 2. 「プロフェッショナリズムとチームワーク」 3. 「成長と挑戦」 少子高齢化による消費者行動の変化やICT(情報通信技術)の進歩など、金融機関を取り巻く環境は大きく変化しつつあります。当社グループが、さらなる飛躍を実現するには、これらの変化をしっかりと捉え、変化を先取りした事業モデルの進化・変革を図っていくことが必要となります。このような認識のもと、当社グループでは、今後10年という時間軸で環境変化を見据えたうえで、最初の3年間に取り組む戦略として、中期経営計画(計画期間:平成27年度~29年度)を策定いたしました。中期経営計画では、「持続的なグループの成長に向けた進化・変革」を基本方針に掲げ、変化するお客さまのニーズを起点にビジネスを組み立てる「お客さま起点」、グループ会社間の一体性をより高め、グループベースでビジネスを最適化する「グループ起点」、より一層踏み込んだ合理化・効率化を競争力の向上につなげる「生産性の向上」の3つの考え方を軸にグループ事業戦略と経営管理・基盤等戦略を策定しております。 (2) 経営環境当連結会計年度の金融・経済環境を概観しますと、世界経済は、中国の構造調整や、英国のEU離脱選択、米国の政権交代等のイベントを受けた国際金融市場の変動など、不透明感の強い展開が続きましたが、全体としては先進国を中心に緩やかな回復基調を維持しました。米国経済は、企業部門の生産や設備投資に一部もたつきがみられましたが、雇用環境の改善に支えられ、内需を中心とした自律的な回復を続けました。欧州経済は、英国のEU離脱選択に伴う不透明感の高まりや南欧諸国の不良債権問題等を抱えつつも、雇用環境の改善や低金利などに支えられた内需の持ち直しが続きました。アジアでは、構造調整局面を迎えた中国経済の減速が各国の輸出を下押ししましたが、全体としてはASEAN(東南アジア諸国連合)を中心に底堅い推移となりました。こうした中、我が国の経済は、一部には改善の遅れもみられましたが、年度を通じて緩やかな回復基調を維持しました。個人消費は、雇用・所得環境の改善などを背景に緩やかながらも持ち直しが続き、住宅投資も堅調に推移しました。設備投資は、秋口までの円高進行に伴う企業収益の増勢鈍化から弱含む局面もありましたが、輸出や生産の持ち直しに支えられて緩やかな増加基調を維持しました。公的需要は横這い程度の推移となりました。金融情勢に目を転じますと、世界経済の先行き不透明感などを背景に秋口にかけて円高が進み、我が国の株価も軟調に推移しましたが、米国の大統領選挙後には新政権への期待感などから急速な円安、株高に転じました。その後は年度末にかけて再び円高方向の調整が進むなど、為替と株価は総じて振れの大きい展開となりました。金利は、米国において12月及び3月に利上げが行われた一方、英国では国民投票後の8月に利下げが行われ、ユーロ圏でも金融緩和策が維持されました。我が国でも9月に「長短金利操作付き量的・質的金融緩和」が導入されるなど、積極的な金融緩和姿勢が維持され、長期金利は低位での推移が続きました。 (3) 対処すべき課題平成28年度は、予想を超えた世界政治の激しい動きと、それに伴う市場の変動、国内のマイナス金利の影響等により、当社グループを取り巻く環境は確実に厳しさを増しました。こうした中、当社グループでは、環境の変化に機動的に対応しつつ、中期経営計画で掲げたグループ事業戦略、経営管理・基盤等戦略を深化させ、前述のとおりの成果を挙げることができました。持続的なグループの成長に向けた進化・変革の第一ステージと位置付け、10年後を見据えた「変革」を掲げた中期経営計画は、29年度が最終年度となります。一段と厳しさを増す経営環境に対応すべく、「さらなる変革のスピードアップ」、「より抜本的な構造改革」を意識して、以下の重点課題に取り組み、各種施策を加速させることで企業価値の向上を図り、株主の皆さまの期待に応えてまいります。また、中長期的な当社グループの持続的成長に向けた改革の本格化への取り組みとして、当社グループとして「MUFG再創造イニシアティブ」を策定しました。これは①グループベースでの顧客・事業軸運営の強化、②デジタルを活用した事業変革、③生産性向上イニシアティブ、④グループ経営体制の再構築、を柱とした、今後の当社グループの戦略、経営体制構築における骨格となるものであり、今後、具体化を進めてまいります。なお、経営体制の再構築には、平成30年4月を目処とした信託銀行と商業銀行の法人貸出等業務の一体化や、信託銀行による三菱UFJ国際投信の完全子会社化、商業銀行の商号変更などを含んでおります。 (グループ事業戦略の推進)グループ事業戦略では、引き続き国内にしっかりと軸足を置きつつ、グローバルな成長を取り込むとともに、事業モデルの進化・変革に挑戦してまいります。個人のお客さまに対しては、グループ一体となって、資産の運用・管理・承継をサポートし貯蓄から資産形成への流れを確りと後押しするとともに、決済・コンシューマーファイナンス事業の強化を通じ、個人消費の活性化にも貢献してまいります。中堅・中小企業のお客さまに対しては、資金ニーズへの円滑な対応に加え、事業承継の増加に対応したM&A業務の態勢拡充や運用ソリューション提供力の強化といった新たな事業領域に取り組むとともに、ビジネスマッチングなどの企業の成長に資する活動も加速してまいります。大企業のお客さまに対しては、グループのセクター知見の集約やモルガン・スタンレーとの戦略的提携の一層の強化を図り、高度化・多様化・グローバル化するお客さまの経営課題に対して、グループ・国内外一体で応える、MUFGならではのグローバルCIB*1モデルを確立してまいります。セールス&トレーディング業務*2では、グループ一体的な業務運営を本格稼動し、法人や機関投資家といった幅広いお客さまの多様なニーズに対する商品・サービス提供力の向上にグローバルベースで取り組み、競争力の強化を図ってまいります。資産運用・管理業務では、ヘッジファンド向け・オルタナティブファンド向け管理業務、米国・アジアなどでの資産運用業務において、戦略的出資・提携も活用しつつ、グローバルプレイヤーとしての地位の確立をめざしてまいります。トランザクション・バンキング*3業務では、国内における圧倒的な地位の確立に加え、クロスボーダーの商流の取り込みを一層強化し、商流に付随するファイナンスを拡大するとともに、COMSUITEブランドを通じた商品力・販売力の向上と地域間連携の高度化による預金の増強を図ってまいります。海外では、アユタヤ銀行とMUFGユニオンバンクを軸として、バランスの取れた事業ポートフォリオの構築に注力し、これまでの大企業取引を中心とした当社グループの海外事業を多様化するとともに、現地の個人や中小企業のお客さまを含めた、MUFGならではの総合的な商業銀行基盤の強化・確立に取り組んでまいります。*1 預金・貸出などの通常の法人向け銀行業務とM&Aアドバイスなどの投資銀行業務を一体的に捉え、お客さまの企業価値向上をサポートするために、オリジネーションからディストリビューションまで一貫した金融サービスを提供するビジネスモデル*2 為替・デリバティブなどの金融商品・ソリューションをお客さまに提供するセールス業務と、銀行間取引や取引所などで市場性商品の売買を行うトレーディング業務の総称*3 預金業務・内国為替業務・外国為替業務、及びそれに付随する業務(キャッシュマネジメント、トレードファイナンス)の総称 (経営管理・経営基盤等の強化)経営管理・経営基盤等戦略では、事業モデルの進化・変革を支える財務基盤や経営管理態勢のさらなる強化に向け、以下の取り組みを進めてまいります。社外の視点を重視したガバナンスの強化を推進し、取締役会による実効性のある経営監督態勢の構築などを通じてコーポレート・ガバナンス態勢のさらなる強化を図るほか、グループ・グローバルでのガバナンスの高度化を進めてまいります。また、新たな規制やビジネスの進化に対応し、統括型・予防型を軸とした統合的リスク管理態勢のさらなる進化・高度化にも取り組んでまいります。システム・事務・施設の分野では、グループベースの共同化を進め、さらなる効率化・高度化を推進するとともに、ICTの分野では、ブロックチェーン技術、AIの活用等を推進し、業務・事務プロセスのデジタル化・ユーザビリティの拡充を図ってまいります。グループ財務・資本運営では、充実した資本基盤の維持を前提としつつ、リスク・リターン向上のための枠組みの定着や国際的な金融規制の動向を踏まえた資金調達手法の多様化などの取り組みを進めてまいります。また、企業カルチャーとグループ一体感の醸成に向けたグループ内コミュニケーションと、CS(顧客満足)・CSR(企業の社会的責任)やブランド価値の向上をめざす対外コミュニケーションをグループ・グローバルベースで一体的かつ戦略的に推進し、コミュニケーション効果の最大化を図ってまいります。 当社グループでは、お客さま本位の取り組みの一層の徹底、さらなる高度化を図るために、「MUFGフィデューシャリー・デューティー基本方針」を改定し、平成29年5月に公表しました。お客さまの利益に適う商品・サービスの提供に向けた取り組み状況を定期的に確認・見直しを行い、広く社会の皆さまから共感・ご支持をいただけるMUFGブランドの維持・向上に努めてまいります。 (4) 目標とする経営指標平成30年3月期の「親会社株主に帰属する当期純利益」は9,500億円を目標としております。 (ご参考)[三菱UFJフィナンシャル・グループ連結](単位:億円)平成29年度 平成28年度(実績) 中間期中間期(実績) 与信関係費用総額(△は費用)△1,600△700△1,553△576経常利益13,9006,70013,6077,948親会社株主に帰属する当期純利益9,5004,4009,2644,905 (主要子銀行単体) 三菱東京UFJ銀行 業務純益一般貸倒引当金繰入前5,8003,0006,6694,170 与信関係費用総額(△は費用)△300△200△254△47 経常利益5,7002,8006,3224,102 当期純利益4,2002,0004,8143,230 三菱UFJ信託銀行 業務純益一般貸倒引当金繰入前・信託勘定償却前1,7509501,814927 与信関係費用総額(△は費用)△100△50△22517 経常利益1,7501,0001,6441,055 当期純利益1,3007501,202757
対処すべき課題
3 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】(1) 経営方針当社グループでは、グループとしてどのような使命を持ち、どのような姿をめざすのかを明確にし、お客さま・社会の期待に一丸となって応えていくための共通の指針として、以下の経営ビジョンを制定しております。当社グループ役職員は、「信頼・信用」、「プロフェッショナリズムとチームワーク」、「成長と挑戦」の3つの価値観を共有し、「世界に選ばれる、信頼のグローバル金融グループ」をめざしてまいります。 [経営ビジョン] 私たちの使命いかなる時代にあっても決して揺らぐことなく、常に世界から信頼される存在であること。時代の潮流をとらえ、真摯にお客さまと向き合い、その期待を超えるクオリティで応え続けること。長期的な視点で、お客さまと末永い関係を築き、共に持続的な成長を実現すること。そして、日本と世界の健全な発展を支える責任を胸に、社会の確かな礎となること。それが、私たちの使命です。 中長期的にめざす姿世界に選ばれる、信頼のグローバル金融グループ1. お客さまの期待を超えるクオリティを、グループ全員の力で2. お客さま・社会を支え続ける、揺るぎない存在に3. 世界に選ばれる、アジアを代表する金融グループへ 共有すべき価値観1. 「信頼・信用」 2. 「プロフェッショナリズムとチームワーク」 3. 「成長と挑戦」 少子高齢化による消費者行動の変化やICT(情報通信技術)の進歩など、金融機関を取り巻く環境は大きく変化しつつあります。当社グループが、さらなる飛躍を実現するには、これらの変化をしっかりと捉え、変化を先取りした事業モデルの進化・変革を図っていくことが必要となります。このような認識のもと、当社グループでは、今後10年という時間軸で環境変化を見据えたうえで、最初の3年間に取り組む戦略として、中期経営計画(計画期間:平成27年度~29年度)を策定いたしました。中期経営計画では、「持続的なグループの成長に向けた進化・変革」を基本方針に掲げ、変化するお客さまのニーズを起点にビジネスを組み立てる「お客さま起点」、グループ会社間の一体性をより高め、グループベースでビジネスを最適化する「グループ起点」、より一層踏み込んだ合理化・効率化を競争力の向上につなげる「生産性の向上」の3つの考え方を軸にグループ事業戦略と経営管理・基盤等戦略を策定しております。 (2) 経営環境当連結会計年度の金融・経済環境を概観しますと、世界経済は、中国の構造調整や、英国のEU離脱選択、米国の政権交代等のイベントを受けた国際金融市場の変動など、不透明感の強い展開が続きましたが、全体としては先進国を中心に緩やかな回復基調を維持しました。米国経済は、企業部門の生産や設備投資に一部もたつきがみられましたが、雇用環境の改善に支えられ、内需を中心とした自律的な回復を続けました。欧州経済は、英国のEU離脱選択に伴う不透明感の高まりや南欧諸国の不良債権問題等を抱えつつも、雇用環境の改善や低金利などに支えられた内需の持ち直しが続きました。アジアでは、構造調整局面を迎えた中国経済の減速が各国の輸出を下押ししましたが、全体としてはASEAN(東南アジア諸国連合)を中心に底堅い推移となりました。こうした中、我が国の経済は、一部には改善の遅れもみられましたが、年度を通じて緩やかな回復基調を維持しました。個人消費は、雇用・所得環境の改善などを背景に緩やかながらも持ち直しが続き、住宅投資も堅調に推移しました。設備投資は、秋口までの円高進行に伴う企業収益の増勢鈍化から弱含む局面もありましたが、輸出や生産の持ち直しに支えられて緩やかな増加基調を維持しました。公的需要は横這い程度の推移となりました。金融情勢に目を転じますと、世界経済の先行き不透明感などを背景に秋口にかけて円高が進み、我が国の株価も軟調に推移しましたが、米国の大統領選挙後には新政権への期待感などから急速な円安、株高に転じました。その後は年度末にかけて再び円高方向の調整が進むなど、為替と株価は総じて振れの大きい展開となりました。金利は、米国において12月及び3月に利上げが行われた一方、英国では国民投票後の8月に利下げが行われ、ユーロ圏でも金融緩和策が維持されました。我が国でも9月に「長短金利操作付き量的・質的金融緩和」が導入されるなど、積極的な金融緩和姿勢が維持され、長期金利は低位での推移が続きました。 (3) 対処すべき課題平成28年度は、予想を超えた世界政治の激しい動きと、それに伴う市場の変動、国内のマイナス金利の影響等により、当社グループを取り巻く環境は確実に厳しさを増しました。こうした中、当社グループでは、環境の変化に機動的に対応しつつ、中期経営計画で掲げたグループ事業戦略、経営管理・基盤等戦略を深化させ、前述のとおりの成果を挙げることができました。持続的なグループの成長に向けた進化・変革の第一ステージと位置付け、10年後を見据えた「変革」を掲げた中期経営計画は、29年度が最終年度となります。一段と厳しさを増す経営環境に対応すべく、「さらなる変革のスピードアップ」、「より抜本的な構造改革」を意識して、以下の重点課題に取り組み、各種施策を加速させることで企業価値の向上を図り、株主の皆さまの期待に応えてまいります。また、中長期的な当社グループの持続的成長に向けた改革の本格化への取り組みとして、当社グループとして「MUFG再創造イニシアティブ」を策定しました。これは①グループベースでの顧客・事業軸運営の強化、②デジタルを活用した事業変革、③生産性向上イニシアティブ、④グループ経営体制の再構築、を柱とした、今後の当社グループの戦略、経営体制構築における骨格となるものであり、今後、具体化を進めてまいります。なお、経営体制の再構築には、平成30年4月を目処とした信託銀行と商業銀行の法人貸出等業務の一体化や、信託銀行による三菱UFJ国際投信の完全子会社化、商業銀行の商号変更などを含んでおります。 (グループ事業戦略の推進)グループ事業戦略では、引き続き国内にしっかりと軸足を置きつつ、グローバルな成長を取り込むとともに、事業モデルの進化・変革に挑戦してまいります。個人のお客さまに対しては、グループ一体となって、資産の運用・管理・承継をサポートし貯蓄から資産形成への流れを確りと後押しするとともに、決済・コンシューマーファイナンス事業の強化を通じ、個人消費の活性化にも貢献してまいります。中堅・中小企業のお客さまに対しては、資金ニーズへの円滑な対応に加え、事業承継の増加に対応したM&A業務の態勢拡充や運用ソリューション提供力の強化といった新たな事業領域に取り組むとともに、ビジネスマッチングなどの企業の成長に資する活動も加速してまいります。大企業のお客さまに対しては、グループのセクター知見の集約やモルガン・スタンレーとの戦略的提携の一層の強化を図り、高度化・多様化・グローバル化するお客さまの経営課題に対して、グループ・国内外一体で応える、MUFGならではのグローバルCIB*1モデルを確立してまいります。セールス&トレーディング業務*2では、グループ一体的な業務運営を本格稼動し、法人や機関投資家といった幅広いお客さまの多様なニーズに対する商品・サービス提供力の向上にグローバルベースで取り組み、競争力の強化を図ってまいります。資産運用・管理業務では、ヘッジファンド向け・オルタナティブファンド向け管理業務、米国・アジアなどでの資産運用業務において、戦略的出資・提携も活用しつつ、グローバルプレイヤーとしての地位の確立をめざしてまいります。トランザクション・バンキング*3業務では、国内における圧倒的な地位の確立に加え、クロスボーダーの商流の取り込みを一層強化し、商流に付随するファイナンスを拡大するとともに、COMSUITEブランドを通じた商品力・販売力の向上と地域間連携の高度化による預金の増強を図ってまいります。海外では、アユタヤ銀行とMUFGユニオンバンクを軸として、バランスの取れた事業ポートフォリオの構築に注力し、これまでの大企業取引を中心とした当社グループの海外事業を多様化するとともに、現地の個人や中小企業のお客さまを含めた、MUFGならではの総合的な商業銀行基盤の強化・確立に取り組んでまいります。*1 預金・貸出などの通常の法人向け銀行業務とM&Aアドバイスなどの投資銀行業務を一体的に捉え、お客さまの企業価値向上をサポートするために、オリジネーションからディストリビューションまで一貫した金融サービスを提供するビジネスモデル*2 為替・デリバティブなどの金融商品・ソリューションをお客さまに提供するセールス業務と、銀行間取引や取引所などで市場性商品の売買を行うトレーディング業務の総称*3 預金業務・内国為替業務・外国為替業務、及びそれに付随する業務(キャッシュマネジメント、トレードファイナンス)の総称 (経営管理・経営基盤等の強化)経営管理・経営基盤等戦略では、事業モデルの進化・変革を支える財務基盤や経営管理態勢のさらなる強化に向け、以下の取り組みを進めてまいります。社外の視点を重視したガバナンスの強化を推進し、取締役会による実効性のある経営監督態勢の構築などを通じてコーポレート・ガバナンス態勢のさらなる強化を図るほか、グループ・グローバルでのガバナンスの高度化を進めてまいります。また、新たな規制やビジネスの進化に対応し、統括型・予防型を軸とした統合的リスク管理態勢のさらなる進化・高度化にも取り組んでまいります。システム・事務・施設の分野では、グループベースの共同化を進め、さらなる効率化・高度化を推進するとともに、ICTの分野では、ブロックチェーン技術、AIの活用等を推進し、業務・事務プロセスのデジタル化・ユーザビリティの拡充を図ってまいります。グループ財務・資本運営では、充実した資本基盤の維持を前提としつつ、リスク・リターン向上のための枠組みの定着や国際的な金融規制の動向を踏まえた資金調達手法の多様化などの取り組みを進めてまいります。また、企業カルチャーとグループ一体感の醸成に向けたグループ内コミュニケーションと、CS(顧客満足)・CSR(企業の社会的責任)やブランド価値の向上をめざす対外コミュニケーションをグループ・グローバルベースで一体的かつ戦略的に推進し、コミュニケーション効果の最大化を図ってまいります。 当社グループでは、お客さま本位の取り組みの一層の徹底、さらなる高度化を図るために、「MUFGフィデューシャリー・デューティー基本方針」を改定し、平成29年5月に公表しました。お客さまの利益に適う商品・サービスの提供に向けた取り組み状況を定期的に確認・見直しを行い、広く社会の皆さまから共感・ご支持をいただけるMUFGブランドの維持・向上に努めてまいります。 (4) 目標とする経営指標平成30年3月期の「親会社株主に帰属する当期純利益」は9,500億円を目標としております。 (ご参考)[三菱UFJフィナンシャル・グループ連結](単位:億円)平成29年度 平成28年度(実績) 中間期中間期(実績) 与信関係費用総額(△は費用)△1,600△700△1,553△576経常利益13,9006,70013,6077,948親会社株主に帰属する当期純利益9,5004,4009,2644,905 (主要子銀行単体) 三菱東京UFJ銀行 業務純益一般貸倒引当金繰入前5,8003,0006,6694,170 与信関係費用総額(△は費用)△300△200△254△47 経常利益5,7002,8006,3224,102 当期純利益4,2002,0004,8143,230 三菱UFJ信託銀行 業務純益一般貸倒引当金繰入前・信託勘定償却前1,7509501,814927 与信関係費用総額(△は費用)△100△50△22517 経常利益1,7501,0001,6441,055 当期純利益1,3007501,202757